1: (もんじゃ) 2023/01/01(日) 17:57:44.22 ID:C+kKdcgF
ダイヤちゃんお誕生日記念の社会人ダイまりです
2: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:00:46.58 ID:EgH9RBQD
代行ありがとうございます!!!
ダイヤちゃんお誕生日記念の社会人ダイまりです
本当は去年投稿するつもりでしたが間に合わずタイミングを逃して1年寝かせました
ダイヤちゃんお誕生日記念の社会人ダイまりです
本当は去年投稿するつもりでしたが間に合わずタイミングを逃して1年寝かせました
3: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:01:25.82 ID:EgH9RBQD
浦の星を卒業してから6年。
私と鞠莉は遠く離れた大学生活の中で互いが必要だと改めて思い知り、卒業した後東京で同棲をしていた。
『ダイヤー!MerryX'mas ~♪』
「こんばんは、鞠莉。メリークリスマス。」
『なんだかあまり元気がないように見えるけど、何かあった?』
「いえ、何もありませんが...何も無いのが、隣に貴女がいないのが寂しいのです…サンタさんがソリに乗って貴女を届けてくれたら…なんて子供のような事を考えていました…」
私と鞠莉は遠く離れた大学生活の中で互いが必要だと改めて思い知り、卒業した後東京で同棲をしていた。
『ダイヤー!MerryX'mas ~♪』
「こんばんは、鞠莉。メリークリスマス。」
『なんだかあまり元気がないように見えるけど、何かあった?』
「いえ、何もありませんが...何も無いのが、隣に貴女がいないのが寂しいのです…サンタさんがソリに乗って貴女を届けてくれたら…なんて子供のような事を考えていました…」
4: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:01:48.29 ID:EgH9RBQD
2人の共同生活、そして社会人としての生活も2年目になる頃、鞠莉が出張のためアメリカへと旅立ち、半年が過ぎた。
『ふふっ、かわいいこと考えるのね。もちろん私だって寂し過ぎて毎日Cloudyだけど、あと2週間の辛抱よ。でもごめんなさい、誕生日には間に合いそうにないわ…』
「そう…ですか…。寂しいですけどお仕事ですもんね…。仕方ありません…」
『ごめんね、ダイヤ。また必ずこうして電話するから』
「約束、ですよ…?」
『ふふっ、かわいいこと考えるのね。もちろん私だって寂し過ぎて毎日Cloudyだけど、あと2週間の辛抱よ。でもごめんなさい、誕生日には間に合いそうにないわ…』
「そう…ですか…。寂しいですけどお仕事ですもんね…。仕方ありません…」
『ごめんね、ダイヤ。また必ずこうして電話するから』
「約束、ですよ…?」
5: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:02:37.42 ID:EgH9RBQD
2人が付き合うようになって初めての1人で過ごすクリスマス。
必ず電話をすると約束してくれたものの、クリスマスに続いて初めて過ごす別々の誕生日。
1人は寂しいので3年ぶりに実家で大晦日、そして誕生日を迎えることにする。
昔と比べると随分素直になったものだと思う。
必ず電話をすると約束してくれたものの、クリスマスに続いて初めて過ごす別々の誕生日。
1人は寂しいので3年ぶりに実家で大晦日、そして誕生日を迎えることにする。
昔と比べると随分素直になったものだと思う。
6: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:03:23.13 ID:EgH9RBQD
ーーーーーーー
『ダイヤちゃぁぁぁん!久しぶりだねぇ~!元気だった~?』
「あら、千歌さん、本当に久しぶりですわね。
私は変わりなくやっています。千歌さんもお変わりありませんか?」
『うん!相も変わらず元気印なのだ!
そういえばルビィちゃんから聞いたんだけど、今度こっち帰ってくるんでしょ?』
「えぇ、今年は1人なので…。寂しくなって帰ることにしました」
『じゃあさ!うちでダイヤちゃんの誕生会やろーよ!皆も帰ってくるみたいだし久しぶりに集まりたいな~。鞠莉ちゃんが来れないのは残念だけど』
「そんな急に大丈夫なのでしょうか…?」
『大丈夫大丈夫!』
『ダイヤちゃぁぁぁん!久しぶりだねぇ~!元気だった~?』
「あら、千歌さん、本当に久しぶりですわね。
私は変わりなくやっています。千歌さんもお変わりありませんか?」
『うん!相も変わらず元気印なのだ!
そういえばルビィちゃんから聞いたんだけど、今度こっち帰ってくるんでしょ?』
「えぇ、今年は1人なので…。寂しくなって帰ることにしました」
『じゃあさ!うちでダイヤちゃんの誕生会やろーよ!皆も帰ってくるみたいだし久しぶりに集まりたいな~。鞠莉ちゃんが来れないのは残念だけど』
「そんな急に大丈夫なのでしょうか…?」
『大丈夫大丈夫!』
7: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:04:23.91 ID:EgH9RBQD
私が沼津に帰ると聞きつけたAqoursの皆が千歌さんの家で誕生会を開いてくれることになった
久しぶりに会ったということもあり思い出話や近況報告に花が咲いていた
久しぶりに会ったということもあり思い出話や近況報告に花が咲いていた
8: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:04:44.67 ID:EgH9RBQD
お酒も進み会話もさらなる盛り上がりを見せてきた頃、ここにいない恋人からの連絡がいつまでも無いことが不安になってしまい、会を抜け出し表の浜へと繰り出した。
携帯の画面をのぞき込むが相変わらず彼女からの通知は何ひとつとして現れない
必ず電話してくれると言ったのに、約束してくれたのに、私のことなど本当はどうでもいいのではないか、面倒で重い女だと思われているのではないかと考え始めてはキリがなかった
携帯の画面をのぞき込むが相変わらず彼女からの通知は何ひとつとして現れない
必ず電話してくれると言ったのに、約束してくれたのに、私のことなど本当はどうでもいいのではないか、面倒で重い女だと思われているのではないかと考え始めてはキリがなかった
9: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:05:00.28 ID:EgH9RBQD
少しでも彼女を感じるため、せめて匂いだけでもと毎日のように火をつけていた青い缶
普段はお香代わりに焚いていただけで口をつけることはしなかったが、少し感傷的になり、荒んでいた私はそれを吸い込んだ
ケホッケホッ
普段はお香代わりに焚いていただけで口をつけることはしなかったが、少し感傷的になり、荒んでいた私はそれを吸い込んだ
ケホッケホッ
10: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:05:21.92 ID:EgH9RBQD
こんなものの何がいいのかわからない
身体に悪いからやめて欲しい、そう思っていたはずのこの煙。今はそれだけが貴女を感じられる唯一のもの。
貴女は今なにをしているのと気がつけば頬に伝う一筋の雫。
私は一体何をしているのだろうと自嘲しながら慣れない煙草をふかす
ケホッゲホゲホ
身体に悪いからやめて欲しい、そう思っていたはずのこの煙。今はそれだけが貴女を感じられる唯一のもの。
貴女は今なにをしているのと気がつけば頬に伝う一筋の雫。
私は一体何をしているのだろうと自嘲しながら慣れない煙草をふかす
ケホッゲホゲホ
12: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:05:42.40 ID:EgH9RBQD
「私の愛しの子猫ちゃんはいつからそんなに悪い子になっちゃったのかしら」
驚きのあまり恐る恐る振り返ろうとすると
「そんな悪いこと教えた覚えは無いのだけれど」
と言いながらそこにいるはずのないその人は私の手から煙草を奪い取り、慣れた手つきで紫煙をくゆらせた
驚きのあまり恐る恐る振り返ろうとすると
「そんな悪いこと教えた覚えは無いのだけれど」
と言いながらそこにいるはずのないその人は私の手から煙草を奪い取り、慣れた手つきで紫煙をくゆらせた
13: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:06:23.19 ID:EgH9RBQD
「鞠…莉…何故…どうしてここに…?」
「あら、いちゃいけなかったかしら?」
「だって…どうして…」
私は溢れ出る涙をもう抑えることが出来なくなっていた
「あら、いちゃいけなかったかしら?」
「だって…どうして…」
私は溢れ出る涙をもう抑えることが出来なくなっていた
14: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:06:40.21 ID:EgH9RBQD
「愛しの子猫ちゃんが生まれてきてくれた私にとって何より大切な日だもの。電話越しだなんて味気なくて嫌じゃない。」
と微笑む
「電話、してくれるって、言っ…てたのに…
いつまで…経っても、連絡、してくれない…から、もう私のことなんて…どうでも、いい…のかと…」
と微笑む
「電話、してくれるって、言っ…てたのに…
いつまで…経っても、連絡、してくれない…から、もう私のことなんて…どうでも、いい…のかと…」
15: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:07:04.96 ID:EgH9RBQD
「そんなわけないじゃない!!そんなふざけたこと言ってると怒るわよ」
「ごめん、なさい…でも連絡、ないから…不安…で…」
「驚かせようと思って黙って来ちゃった。
サプライズのつもりが泣かせちゃうなんてね、ごめんなさい」
「いえ、そんなこと!私が…私がいけないんです…!!こんな…重い女でごめんなさい…どうか…どうか嫌いにならないで…貴女に嫌われたら私、」
ペシッ
「ごめん、なさい…でも連絡、ないから…不安…で…」
「驚かせようと思って黙って来ちゃった。
サプライズのつもりが泣かせちゃうなんてね、ごめんなさい」
「いえ、そんなこと!私が…私がいけないんです…!!こんな…重い女でごめんなさい…どうか…どうか嫌いにならないで…貴女に嫌われたら私、」
ペシッ
16: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:07:20.16 ID:EgH9RBQD
「痛っ」
「次言ったら怒るって言ったでしょ
私がダイヤのこと嫌いになるわけないじゃない。ダイヤがいなくなったら私、飛び降りて死ぬわよ」
「私からいなくなるなんて、そんなこと絶対にありません!だからそんなこと言わないで…」
「うん、だから私が死なないようにずっと一緒にいて。側で見張っていて。私も子猫ちゃんがおイタしないようにずっと見張っているから。ね、」
「次言ったら怒るって言ったでしょ
私がダイヤのこと嫌いになるわけないじゃない。ダイヤがいなくなったら私、飛び降りて死ぬわよ」
「私からいなくなるなんて、そんなこと絶対にありません!だからそんなこと言わないで…」
「うん、だから私が死なないようにずっと一緒にいて。側で見張っていて。私も子猫ちゃんがおイタしないようにずっと見張っているから。ね、」
17: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:08:10.18 ID:EgH9RBQD
そう言ってそっと優しく、しかし力強く私を抱きしめた
「ダイヤ。私の愛しいダイヤ、生まれてきてくれてありがとう。今日まで生きてくれてありがとう。私と出逢ってくれてありがとう。私と生きてくれてありがとう。
貴女が、貴女の存在が私を私たらしめるの。もう貴女のいない私は私じゃない。私を、私にしてくれてありがとう。
もし叶うなら、これからも私を形作って欲しい、隣にいさせてほしい、ずっと離れないで私の側にいて。これからもずっと一緒に生きてほしい、私が、貴女を貴女にしたい。
「ダイヤ。私の愛しいダイヤ、生まれてきてくれてありがとう。今日まで生きてくれてありがとう。私と出逢ってくれてありがとう。私と生きてくれてありがとう。
貴女が、貴女の存在が私を私たらしめるの。もう貴女のいない私は私じゃない。私を、私にしてくれてありがとう。
もし叶うなら、これからも私を形作って欲しい、隣にいさせてほしい、ずっと離れないで私の側にいて。これからもずっと一緒に生きてほしい、私が、貴女を貴女にしたい。
18: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:08:31.96 ID:EgH9RBQD
愛してる、ダイヤ。貴女の総てを。貴女には感謝してる。挙げればキリがないくらい、貴女の総てに感謝してる。生まれてきてくれてありがとう。愛してる。貴女は私の総て。永遠の誓いを捧げるわ。」
そう言って鞠莉は私の指に指輪を嵌めた。
そう言って鞠莉は私の指に指輪を嵌めた。
19: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:08:57.37 ID:EgH9RBQD
「ありがとう、ありがとう鞠莉…。そして、ごめんなさい。一瞬とはいえ貴女を疑ってしまった。信じたかったけれどただの自惚れなんじゃないか、私の勘違いなんじゃないかって…」
月明かりに照らされて、まるで水面のようにキラリと輝くそれは決して私の自惚れではないということを証明していた。
月明かりに照らされて、まるで水面のようにキラリと輝くそれは決して私の自惚れではないということを証明していた。
20: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:09:13.80 ID:EgH9RBQD
「私の愛は重いのよ?その華奢な身体で受け止めきれるかしら?」
「ふふっ、私だって負けませんわよ?貴女がそのうち逃げ出すんじゃないかってくらいに」
「ふふっ、私だって負けませんわよ?貴女がそのうち逃げ出すんじゃないかってくらいに」
21: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:09:47.70 ID:EgH9RBQD
「言ってくれるわね。重い女同士、お互いが潰れないように半分づつ支えながら生きていけばいいんじゃないかしら」
そう言って私の髪を撫でる貴女の、煙を纏ったその匂い。それが何よりも安らぎと幸せを与えてくれる。
そう言って私の髪を撫でる貴女の、煙を纏ったその匂い。それが何よりも安らぎと幸せを与えてくれる。
22: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:10:11.87 ID:EgH9RBQD
大嫌いなはずの、大好きな香り。
23: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:10:22.92 ID:EgH9RBQD
おわり。
25: (たまごやき) 2023/01/01(日) 18:14:20.85 ID:EgH9RBQD
ここまで読んでくれた方、代行してくれた方、ありがとうございました!!!!
過去作も貼っておくのでもしよろしければ是非読んでください
|c||^.- ^||
ルビィ「二人だけのクリスマス」
鞠莉「一番最初に」
http://itest.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1609483747/
ダイヤ「仮面舞踏会」
過去作も貼っておくのでもしよろしければ是非読んでください
|c||^.- ^||
ルビィ「二人だけのクリスマス」
ルビィ「二人だけのクリスマス」【ラブライブ!SS】
1:名無しで叶える物語(しうまい) 2020/12/24(木) 23:50:45.78 ID:SrhTQy2K
よしルビ、初投稿です。
鞠莉「一番最初に」
http://itest.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1609483747/
ダイヤ「仮面舞踏会」
【SS】ダイヤ「仮面舞踏会」【ラブライブ!サンシャイン!!】
ここのところ練習が忙しくなかなか手を付けられずにいた書類が溜まってきたので、今日はある程度片付けてか
ら参加する予定だ。
書類の半分ほどを処理し終え、一息ついていると
鞠莉「ダイヤ、いるかしら」ガチャ
ダイヤ「…鞠莉?突然どうしたの、練習は?」
鞠莉「ねぇダイヤ。今週末ね、」
ダイヤ「今週末がどうしたのです?今忙しいので大した用でなければ後にしてもらえると助かるのだけれど…」
鞠莉「……。そう、そっか…。うん、わかった。邪魔してごめんね、出直すわ。じゃあ、また。」ニコッ
ダイヤ「ごめんなさい。」
24: (もんじゃ) 2023/01/01(日) 18:13:23.34 ID:uibLp6in
|c||^.- ^||
26: (もんじゃ) 2023/01/01(日) 18:18:48.24 ID:zz/T325m
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引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1672563464/