1: (もんじゃ) 2023/01/07(土) 23:13:26.85 ID:J1ixBJ5a
jΣミイ˶º ᴗº˶リ ※解説 桜坂しずくの精霊
せつ菜「む゛ー!! む゛ー!!」バタバタ
エマ「...」
虹ヶ咲学園、スクールアイドル同好会部室。
部屋の中央にはクロスのかかったイタリア製のテーブルが置かれていた。
テーブルの前についたエマ・ヴェルデは神妙な面持ちで虚空を見つめている。
それは普段の彼女からは考えられないほど真剣な表情であり、ただならぬ様子であることが伺える。
その様子に比べれば、縛られたままソファーで暴れる優木せつ菜の存在など些細なことである。
エマ「...」スッ…
しばらくするとゆっくりと目を閉じ、椅子の上で座禅を組む。
頭と身体のコンディションを整えるための瞑想の姿勢である。
そう、ウィーミングアップが始まったのだ。
エマ「...」
最高の形で堪能するために然るべき準備を。
それはこれから戴かんとする命に対して当然の礼儀であった。
ぐぎゅるるるる...
エマ「...///」
せつ菜「む゛ー!! む゛ー!!」バタバタ
エマ「...」
虹ヶ咲学園、スクールアイドル同好会部室。
部屋の中央にはクロスのかかったイタリア製のテーブルが置かれていた。
テーブルの前についたエマ・ヴェルデは神妙な面持ちで虚空を見つめている。
それは普段の彼女からは考えられないほど真剣な表情であり、ただならぬ様子であることが伺える。
その様子に比べれば、縛られたままソファーで暴れる優木せつ菜の存在など些細なことである。
エマ「...」スッ…
しばらくするとゆっくりと目を閉じ、椅子の上で座禅を組む。
頭と身体のコンディションを整えるための瞑想の姿勢である。
そう、ウィーミングアップが始まったのだ。
エマ「...」
最高の形で堪能するために然るべき準備を。
それはこれから戴かんとする命に対して当然の礼儀であった。
ぐぎゅるるるる...
エマ「...///」
5:ほのぼのです 安心してお読みください(もんじゃ) 2023/01/07(土) 23:23:03.40 ID:J1ixBJ5a
エマ「...///」
璃奈「...」フイ
ミア「...」🎧シャカシャカ
彼方「...」スヤァ
雑念が混じったのか低い音が室内に響き渡る。
気まずさから目をそらす者、聞えないふりをする者、ふりではなくただ寝ている者...誰一人として言及する者はいなかった。
お腹を鳴らした張本人のエマ・ヴェルデ。
表情こそ平静を装っているが、頬の赤らみは隠せていない。
璃奈「...」チリンチリン
エマ「!!」スッ
助け舟を出すかのように、呼び鈴の音が響き渡る。
瞑想を止め、ゆっくりと元の姿勢に戻る。
コンコン ガチャ…
しずく「...」スチャ
璃奈「...」フイ
ミア「...」🎧シャカシャカ
彼方「...」スヤァ
雑念が混じったのか低い音が室内に響き渡る。
気まずさから目をそらす者、聞えないふりをする者、ふりではなくただ寝ている者...誰一人として言及する者はいなかった。
お腹を鳴らした張本人のエマ・ヴェルデ。
表情こそ平静を装っているが、頬の赤らみは隠せていない。
璃奈「...」チリンチリン
エマ「!!」スッ
助け舟を出すかのように、呼び鈴の音が響き渡る。
瞑想を止め、ゆっくりと元の姿勢に戻る。
コンコン ガチャ…
しずく「...」スチャ
9: (もんじゃ) 2023/01/07(土) 23:33:36.85 ID:J1ixBJ5a
しばらくすると、未来の大女優こと桜坂しずくが入室する。
湯呑が乗ったトレイを片手で支え、中央のテーブルへ歩み寄る。
その姿はさながら女神のよう。彼方さんと果林さんと侑さんとかすみさんを虜にして篭絡する日は近いだろう。
しずく「...」スタスタ…
しずく「...」スッ
しずく「食前茶です」
エマ「...」ペコリ
コト…
しずく「鎌倉のアズナ茶葉農園にて厳選された高級茶葉を使用して、プロの者が淹れました」
栞子「...」(扉の陰からエマの様子をうかがうプロ)
しずく「最適なお湯の温度、茶葉量、抽出時間で仕上げられた一品です」
しずく「どうぞ、お口の方から迎えてあげてください」
エマ「...」スッ
エマ「んく...」ツイ…
まずは一口...生姜の酸味が体に心地よい刺激を与え、食欲を促進させる。
香り豊かな風味が味覚を高め、食前のコンディションをさらに高めていくのを感じる。
湯呑が乗ったトレイを片手で支え、中央のテーブルへ歩み寄る。
その姿はさながら女神のよう。彼方さんと果林さんと侑さんとかすみさんを虜にして篭絡する日は近いだろう。
しずく「...」スタスタ…
しずく「...」スッ
しずく「食前茶です」
エマ「...」ペコリ
コト…
しずく「鎌倉のアズナ茶葉農園にて厳選された高級茶葉を使用して、プロの者が淹れました」
栞子「...」(扉の陰からエマの様子をうかがうプロ)
しずく「最適なお湯の温度、茶葉量、抽出時間で仕上げられた一品です」
しずく「どうぞ、お口の方から迎えてあげてください」
エマ「...」スッ
エマ「んく...」ツイ…
まずは一口...生姜の酸味が体に心地よい刺激を与え、食欲を促進させる。
香り豊かな風味が味覚を高め、食前のコンディションをさらに高めていくのを感じる。
10: (もんじゃ) 2023/01/07(土) 23:42:54.52 ID:J1ixBJ5a
エマ「ん...ん...」
こきゅ こきゅ
栞子「...」ドキドキ…
...コト
エマ「っふ......ボーノ」
栞子「...///」ニヨニヨ
エマ「...結構なお手前で」
しずく「...」ニコ
しずく「...」ペコリ
スタスタ…
彼方「...」スヤァ...
しずく「...」
ユサユサ
彼方「うぅー...あと5分んぅ...」ムニャ
しずく「っ...!」
グイッ!
彼方「ぐぇー...」
ズルズル…
ガチャ パタン
こきゅ こきゅ
栞子「...」ドキドキ…
...コト
エマ「っふ......ボーノ」
栞子「...///」ニヨニヨ
エマ「...結構なお手前で」
しずく「...」ニコ
しずく「...」ペコリ
スタスタ…
彼方「...」スヤァ...
しずく「...」
ユサユサ
彼方「うぅー...あと5分んぅ...」ムニャ
しずく「っ...!」
グイッ!
彼方「ぐぇー...」
ズルズル…
ガチャ パタン
11:◆0xcNa8u.M7Dj (もんじゃ) 2023/01/07(土) 23:52:51.50 ID:J1ixBJ5a
エマ「ふぅ.....」
せつ菜「すぅ...すぅ...」スヤスヤ
部屋に静寂が訪れる...。
再び瞑想の姿勢をとるエマ・ヴェルデ。
暴れ疲れて眠ってしまった優木せつ菜の寝息をBGMにその刻を待つ。
愛「...」チラ
璃奈「...」ウトウト…
愛「...」…ツン
璃奈「!」ハッ!
璃奈「...」チリンチリン
エマ「!」
コンコン ガチャ…
しずく「...」スチャ
栞子「...」スチャ
彼方「...」スチャ
しずく「...」ガラガラ…
呼び鈴を合図に未来の大女優桜坂しずくが大きな台車を引いて入室する。
その後ろには調理器具を携えた三船栞子と近江彼方が控えていた。
せつ菜「すぅ...すぅ...」スヤスヤ
部屋に静寂が訪れる...。
再び瞑想の姿勢をとるエマ・ヴェルデ。
暴れ疲れて眠ってしまった優木せつ菜の寝息をBGMにその刻を待つ。
愛「...」チラ
璃奈「...」ウトウト…
愛「...」…ツン
璃奈「!」ハッ!
璃奈「...」チリンチリン
エマ「!」
コンコン ガチャ…
しずく「...」スチャ
栞子「...」スチャ
彼方「...」スチャ
しずく「...」ガラガラ…
呼び鈴を合図に未来の大女優桜坂しずくが大きな台車を引いて入室する。
その後ろには調理器具を携えた三船栞子と近江彼方が控えていた。
13:◆0xcNa8u.M7Dj (もんじゃ) 2023/01/08(日) 00:03:04.90 ID:mH5EMIRR
しずく「それでは本日の主役を紹介させていただきます」
しずく「伝説の卵屋ミナリン本舗より仕入れました高級卵『ぷわぷわちゅんちゅん』です」
しずく「清潔で広々とした鶏舎で、配合飼料や薬剤、ワクチンを使わず、添加物を使用しない道産や国産のえさで育てられた鶏が産んだ卵です」
しずく「卵の約75%は水分で、その水は鶏が飲む水からできています」
しずく「こちらの鶏舎では厳選された天然地下水を取り扱っており、鶏達は自由にそれを飲むことができる環境で育っており、えさは非遺伝子組み換えのトウモロコシや穀物、美山産米の屑米など。季節に合わせて酒粕、醤油粕なども与えられています」
しずく「また、1平方メートルあたり3羽以下という条件下で育てているため、鶏たちはストレスフリーでのびのびと育っています」
しずく「こうして産まれた卵の中から目利きのプロが厳選したものがこちらとなります」
栞子「...」フンス
しずく「続きまして、こちらの炊飯器の中...創立150年の歴史を誇る伝統の米屋、コイズミ産の高級国産厳選米『パナヒカリ』が炊飯されています」
しずく「夏でも冷たい自然の水で栽培し、有機質肥料100%で土作りをして1粒1粒にこだわりを持って育んだお米です」
しずく「そしてそれをお米の量、米とぎ、水加減、蒸らし、シャリキリ...。全てプロの者が懇切丁寧に行いました」
彼方「...」ムフー!
大女優が一通りの説明を終える。
エマ・ヴェルデの眼前にそろう白米と卵は紛れもない一級品であった。
そしてこの極上の素材から奇跡を生み出すのは虹ヶ咲スクールアイドル同好会の専属シェフ、近衛彼方その人である。
ミシュランジュ☆3つを獲得(璃奈調べ)しており、実力は折り紙付きである
ዖ⦇d ò.ヮ óリየ < 好吃!
しずく「伝説の卵屋ミナリン本舗より仕入れました高級卵『ぷわぷわちゅんちゅん』です」
しずく「清潔で広々とした鶏舎で、配合飼料や薬剤、ワクチンを使わず、添加物を使用しない道産や国産のえさで育てられた鶏が産んだ卵です」
しずく「卵の約75%は水分で、その水は鶏が飲む水からできています」
しずく「こちらの鶏舎では厳選された天然地下水を取り扱っており、鶏達は自由にそれを飲むことができる環境で育っており、えさは非遺伝子組み換えのトウモロコシや穀物、美山産米の屑米など。季節に合わせて酒粕、醤油粕なども与えられています」
しずく「また、1平方メートルあたり3羽以下という条件下で育てているため、鶏たちはストレスフリーでのびのびと育っています」
しずく「こうして産まれた卵の中から目利きのプロが厳選したものがこちらとなります」
栞子「...」フンス
しずく「続きまして、こちらの炊飯器の中...創立150年の歴史を誇る伝統の米屋、コイズミ産の高級国産厳選米『パナヒカリ』が炊飯されています」
しずく「夏でも冷たい自然の水で栽培し、有機質肥料100%で土作りをして1粒1粒にこだわりを持って育んだお米です」
しずく「そしてそれをお米の量、米とぎ、水加減、蒸らし、シャリキリ...。全てプロの者が懇切丁寧に行いました」
彼方「...」ムフー!
大女優が一通りの説明を終える。
エマ・ヴェルデの眼前にそろう白米と卵は紛れもない一級品であった。
そしてこの極上の素材から奇跡を生み出すのは虹ヶ咲スクールアイドル同好会の専属シェフ、近衛彼方その人である。
ミシュランジュ☆3つを獲得(璃奈調べ)しており、実力は折り紙付きである
ዖ⦇d ò.ヮ óリየ < 好吃!
15: (もんじゃ) 2023/01/08(日) 00:10:23.26 ID:mH5EMIRR
jΣミイ˶> □<˶リ >>13 誤変換
近衛→近江
近衛→近江
18: (もんじゃ) 2023/01/08(日) 00:23:00.72 ID:mH5EMIRR
しずく「それでは、シェフ。お願いします」
彼方「は~い」
彼方「ではではエマちゃんお待ちかねのクッキングタイムだよ~♪」
エマ「!!」
彼方「まずはフライパンに余熱をかけます」
ピッ ピッ
彼方「その間に、卵を黄身と白身に分けまーす」
コッ カパッ
トロ-… スッスッ
彼方「黄身はこっちのボウルへ、白身はこっちに移して...栞子ちゃんお願いね」
栞子「お任せください」
綺麗に半分に割った卵の殻を器にし、器用に黄身と白身に取り分けるシェフ。
段取り良く仕事を振り分け、調理を進める。
未来の大女優桜坂しずくのお嫁さんとして花嫁修業に精を出しているという噂(しずく調べ)を裏付けるかのような見事な手際である。
彼方「は~い」
彼方「ではではエマちゃんお待ちかねのクッキングタイムだよ~♪」
エマ「!!」
彼方「まずはフライパンに余熱をかけます」
ピッ ピッ
彼方「その間に、卵を黄身と白身に分けまーす」
コッ カパッ
トロ-… スッスッ
彼方「黄身はこっちのボウルへ、白身はこっちに移して...栞子ちゃんお願いね」
栞子「お任せください」
綺麗に半分に割った卵の殻を器にし、器用に黄身と白身に取り分けるシェフ。
段取り良く仕事を振り分け、調理を進める。
未来の大女優桜坂しずくのお嫁さんとして花嫁修業に精を出しているという噂(しずく調べ)を裏付けるかのような見事な手際である。
20: (もんじゃ) 2023/01/08(日) 00:39:11.28 ID:mH5EMIRR
栞子「...」スチャ
栞子「ふっ!」
ピャッ!
大仰な所作で箸を構えると白身の入ったお椀に手を振りかざす三船栞子。
次の瞬間、隣の小鉢に白身から取り除かれたカラザが飛び入った。
一振りで白身からカラザを取り除くのは容易なことではない。見事な箸捌きであった。
栞子「茶道家元の手腕を披露するのは初めてです」スチャ
カッカッカッ カッカッカッ
カッカッカッ カッカッカッ
その見事な箸捌きと茶道家元の腕前で白身が溶きほぐされていく。
その姿はさながら一流オーケストラの指揮者である。
人は卵を溶くという動作だけでここまで気品を表せるのだ。
彼方「フライパンに油をなじませて...っと」
彼方「栞子ちゃん、そろそろいいかな?」
栞子「はい。ばっちりです」
彼方「おぉ~。ありがとねぇ、あとでお姉ちゃんが添い寝してしんぜよう」ナデナデ
栞子「...///」
栞子「ふっ!」
ピャッ!
大仰な所作で箸を構えると白身の入ったお椀に手を振りかざす三船栞子。
次の瞬間、隣の小鉢に白身から取り除かれたカラザが飛び入った。
一振りで白身からカラザを取り除くのは容易なことではない。見事な箸捌きであった。
栞子「茶道家元の手腕を披露するのは初めてです」スチャ
カッカッカッ カッカッカッ
カッカッカッ カッカッカッ
その見事な箸捌きと茶道家元の腕前で白身が溶きほぐされていく。
その姿はさながら一流オーケストラの指揮者である。
人は卵を溶くという動作だけでここまで気品を表せるのだ。
彼方「フライパンに油をなじませて...っと」
彼方「栞子ちゃん、そろそろいいかな?」
栞子「はい。ばっちりです」
彼方「おぉ~。ありがとねぇ、あとでお姉ちゃんが添い寝してしんぜよう」ナデナデ
栞子「...///」
21: (もんじゃ) 2023/01/08(日) 00:51:35.88 ID:mH5EMIRR
彼方「よし、じゃあ白身を投入~」
ジュワ- パチパチ
彼方「白身を入れたら火を弱火にして...」
ピッ
彼方「白身をフライパン全体に薄く大きく引き伸ばしていきま~す」
ジャワァァ…
彼方「少し固まってきたところで、黄身を形を崩さないように中央へ投下~」
彼方「そしてここで、彼方家秘密兵器の...」
エマ「...」ゴクリ…
彼方「バターを2つ投入~♪」
彼方「ふふ~、エマちゃん楽しみだねぇ♡ トロットロにとろけた黄身とバターにこの後 醤油をかけるんだよぉ~♡」
エマ「...」タラー…
彼方「あぁ~エマちゃんよだれ垂れちゃってるよ~♡ はい、ハンカチ♡」
エマ「んぅ...///」グシグシ
ジュワ- パチパチ
彼方「白身を入れたら火を弱火にして...」
ピッ
彼方「白身をフライパン全体に薄く大きく引き伸ばしていきま~す」
ジャワァァ…
彼方「少し固まってきたところで、黄身を形を崩さないように中央へ投下~」
彼方「そしてここで、彼方家秘密兵器の...」
エマ「...」ゴクリ…
彼方「バターを2つ投入~♪」
彼方「ふふ~、エマちゃん楽しみだねぇ♡ トロットロにとろけた黄身とバターにこの後 醤油をかけるんだよぉ~♡」
エマ「...」タラー…
彼方「あぁ~エマちゃんよだれ垂れちゃってるよ~♡ はい、ハンカチ♡」
エマ「んぅ...///」グシグシ
30: (もんじゃ) 2023/01/08(日) 02:27:07.33 ID:mH5EMIRR
>>21
彼方「そしてここで、彼方家秘密兵器の...」
↓
彼方「そしてここで、近江家秘密兵器の...」
彼方「そしてここで、彼方家秘密兵器の...」
↓
彼方「そしてここで、近江家秘密兵器の...」
23: (もんじゃ) 2023/01/08(日) 01:05:05.39 ID:mH5EMIRR
彼方「さてさて、そろそろかなぁ?」
彼方「栞子ちゃん。ご飯を盛り付けてくれるかな」
栞子「了解です」
パカァッ
フワァッ ホカホカ~
エマ「...っ」ジュル
彼方「その間に彼方ちゃんは白身をつんつんっ...うんうん、もう端っこがめくれそうだねぇ」
彼方「こうやって周りをめくって折りたたみながら白身で黄身とバターを包んじゃいま~す」
ジュゥ~
スッ…スッ…
箸で白身の外周をめくるシェフ。
白身の外周を慣らすようにフライパンから剥離させ、黄身とバターを白身で包んでいく。
その姿は見惚れてしまうほど雅やかで丁寧で、桜坂しずくのお嫁さんというポテンシャルをいかんなく発揮している。
彼方「栞子ちゃん。ご飯を盛り付けてくれるかな」
栞子「了解です」
パカァッ
フワァッ ホカホカ~
エマ「...っ」ジュル
彼方「その間に彼方ちゃんは白身をつんつんっ...うんうん、もう端っこがめくれそうだねぇ」
彼方「こうやって周りをめくって折りたたみながら白身で黄身とバターを包んじゃいま~す」
ジュゥ~
スッ…スッ…
箸で白身の外周をめくるシェフ。
白身の外周を慣らすようにフライパンから剥離させ、黄身とバターを白身で包んでいく。
その姿は見惚れてしまうほど雅やかで丁寧で、桜坂しずくのお嫁さんというポテンシャルをいかんなく発揮している。
24: (もんじゃ) 2023/01/08(日) 01:18:43.85 ID:mH5EMIRR
栞子「彼方さん、こちらはいつでも大丈夫です」
彼方「お~、こっちも美味しそうに炊きあがってるね~」
彼方「それじゃあ、このとろ~りバター卵をご飯の上に乗せて...」
トロォン…
彼方「上から、醤油をかけて...かんせ~い!」
エマ「ふわぁあ......」ジュルリ
彼方「エマちゃん、お待たせしてごめんねぇ♡」
エマ「...」フルフル
彼方「近江家特性、バター醤油卵かけご飯だよぉ♪」
彼方「はい、お箸...これで白身を崩して開封してごらん」
エマ「...」ゴクリ…
ツツ-… ツプン
パクァッ
フワァ~ッ
エマ「~~~~~っ」
エマ「あむっ!」
白身のヴェールを箸で崩すと、中からバターと黄身の混じりあった濃厚な香りが熱とともにあふれ出す。
その香りは既に食欲が臨界点に達していたエマ・ヴェルデの鼻腔にはあまりに刺激的であった。
もはや一刻の猶予も許されない、箸でホカホカの白米と卵をすくい上げ、口に含む。
彼方「お~、こっちも美味しそうに炊きあがってるね~」
彼方「それじゃあ、このとろ~りバター卵をご飯の上に乗せて...」
トロォン…
彼方「上から、醤油をかけて...かんせ~い!」
エマ「ふわぁあ......」ジュルリ
彼方「エマちゃん、お待たせしてごめんねぇ♡」
エマ「...」フルフル
彼方「近江家特性、バター醤油卵かけご飯だよぉ♪」
彼方「はい、お箸...これで白身を崩して開封してごらん」
エマ「...」ゴクリ…
ツツ-… ツプン
パクァッ
フワァ~ッ
エマ「~~~~~っ」
エマ「あむっ!」
白身のヴェールを箸で崩すと、中からバターと黄身の混じりあった濃厚な香りが熱とともにあふれ出す。
その香りは既に食欲が臨界点に達していたエマ・ヴェルデの鼻腔にはあまりに刺激的であった。
もはや一刻の猶予も許されない、箸でホカホカの白米と卵をすくい上げ、口に含む。
25: (もんじゃ) 2023/01/08(日) 01:41:03.76 ID:mH5EMIRR
エマ「んうぅ~~~~~~~♡♡♡」
エマ「んんぅ~~~~~~っ♡♡♡」
エマ「っはぁ...♡ ボーノォっ♡♡♡」トロォーン♡
侑「...」📷 カシャシャシャシャッ
口の中に広がるバターの風味と卵のわずかな甘味...それを引き立てる醤油の旨味が味覚を刺激する。
畳みかけるようにあつあつのご飯の香りが鼻を通り抜け脳に直接訴えかけ、ドーパミンが分泌される。
幸福で顔がとろとろにとろけるエマ・ヴェルデ。
見ようによっては発禁ものの艶やかさであるが、彼女の魅力が最大限表に出ていると言って過言ではない愛くるしさだ。
高咲侑がすかさずカメラのシャッターを切る。もちろん連写だ。
大地母神の奇跡を撮り零すことは決して許されない(高咲談)らしい。
―――――
―――
―
エマ「んんぅ~~~~~~っ♡♡♡」
エマ「っはぁ...♡ ボーノォっ♡♡♡」トロォーン♡
侑「...」📷 カシャシャシャシャッ
口の中に広がるバターの風味と卵のわずかな甘味...それを引き立てる醤油の旨味が味覚を刺激する。
畳みかけるようにあつあつのご飯の香りが鼻を通り抜け脳に直接訴えかけ、ドーパミンが分泌される。
幸福で顔がとろとろにとろけるエマ・ヴェルデ。
見ようによっては発禁ものの艶やかさであるが、彼女の魅力が最大限表に出ていると言って過言ではない愛くるしさだ。
高咲侑がすかさずカメラのシャッターを切る。もちろん連写だ。
大地母神の奇跡を撮り零すことは決して許されない(高咲談)らしい。
―――――
―――
―
26: (もんじゃ) 2023/01/08(日) 02:13:22.62 ID:mH5EMIRR
侑「と、いうわけでようやくエマさんの宣材写真が撮れました~♪」
パチパチパチパチ
歩夢「あ、まだエマさんが食後のお昼寝してるからあまり大きな音は出さないようにね」
エマ「すぅ...すぅ...」
ランジュ「エマは寝顔もキュートね」
かすみ「はぁ...すごく幸せそうな顔ですね。この顔でも宣材写真行けたんじゃないですか?」
果林「ダメよ。エマの最高の一枚と言ったら、食べてる時の幸せそうな顔って決まってるもの」
かすみ「決まってるんですか...」
侑「そもそも今回のこれは宣材写真を撮るって目的もあるにはあったんだけどね、いつもみんなのを癒してくれるエマさんをまごころ込めて思いっきりおもてなしするっていうのが本題なの」
侑「普通におもてなしするとエマさん遠慮しちゃいそうだから、こうして宣材写真を口実におもてなししてあげたって感じかな」
愛「大成功だったねー。エマっち嬉し泣きしながら食べてたし」
しずく「皆さん協力的で、思ってた以上に本格的なおもてなしになりましたからね」
果林「ふふっ、みんなエマのことが大好きなのね」
ランジュ「当然よ!」
ミア「まぁ、寮では世話になってるからね」
侑「ところで、今日の功労者は?」
ミア「あそこで寝てる」
彼方「すやぁ...」
栞子「///」
侑「いいなぁ...きっと後でエマさんから手厚いお礼があると思うよ。あの二人は特に」
せつ菜「む゛ー!む゛ー!」
愛「あ、せっつー起きた」
侑「もう料理は終わったし拘束解いてあげない?」
かすみ「だめですよ。声がデカすぎてエマ先輩が起きちゃいます」
せつ菜「む゛ー!む゛ー!」
歩夢「何か訴えてない?」
璃奈「えぇと...翻訳機によると『どうして私にもエマさんをおもてなしさせてくれないんですか!!!!今日のために考案したせつ菜式スペシャル卵かけごはんをエマさんに振舞おうと思っていたのに!!!!!』って言ってる」
しずく「縛っておいて正解だったね」
せつ菜「むがー!」
jΣミイ˶ˆ ᴗˆ˶リ 終わりです💙
パチパチパチパチ
歩夢「あ、まだエマさんが食後のお昼寝してるからあまり大きな音は出さないようにね」
エマ「すぅ...すぅ...」
ランジュ「エマは寝顔もキュートね」
かすみ「はぁ...すごく幸せそうな顔ですね。この顔でも宣材写真行けたんじゃないですか?」
果林「ダメよ。エマの最高の一枚と言ったら、食べてる時の幸せそうな顔って決まってるもの」
かすみ「決まってるんですか...」
侑「そもそも今回のこれは宣材写真を撮るって目的もあるにはあったんだけどね、いつもみんなのを癒してくれるエマさんをまごころ込めて思いっきりおもてなしするっていうのが本題なの」
侑「普通におもてなしするとエマさん遠慮しちゃいそうだから、こうして宣材写真を口実におもてなししてあげたって感じかな」
愛「大成功だったねー。エマっち嬉し泣きしながら食べてたし」
しずく「皆さん協力的で、思ってた以上に本格的なおもてなしになりましたからね」
果林「ふふっ、みんなエマのことが大好きなのね」
ランジュ「当然よ!」
ミア「まぁ、寮では世話になってるからね」
侑「ところで、今日の功労者は?」
ミア「あそこで寝てる」
彼方「すやぁ...」
栞子「///」
侑「いいなぁ...きっと後でエマさんから手厚いお礼があると思うよ。あの二人は特に」
せつ菜「む゛ー!む゛ー!」
愛「あ、せっつー起きた」
侑「もう料理は終わったし拘束解いてあげない?」
かすみ「だめですよ。声がデカすぎてエマ先輩が起きちゃいます」
せつ菜「む゛ー!む゛ー!」
歩夢「何か訴えてない?」
璃奈「えぇと...翻訳機によると『どうして私にもエマさんをおもてなしさせてくれないんですか!!!!今日のために考案したせつ菜式スペシャル卵かけごはんをエマさんに振舞おうと思っていたのに!!!!!』って言ってる」
しずく「縛っておいて正解だったね」
せつ菜「むがー!」
jΣミイ˶ˆ ᴗˆ˶リ 終わりです💙
30: (もんじゃ) 2023/01/08(日) 02:27:07.33 ID:mH5EMIRR
>>26
侑「そもそも今回のこれは宣材写真を撮るって目的もあるにはあったんだけどね、いつもみんなのを癒してくれるエマさんをまごころ込めて思いっきりおもてなしするっていうのが本題なの」
侑「普通におもてなしするとエマさん遠慮しちゃいそうだから、こうして宣材写真を口実におもてなししてあげたって感じかな」
↓
侑「そもそも今回のこれは宣材写真を撮るって目的もあるにはあったんだけどね、いつもみんなのを癒してくれるエマさんをまごころ込めて思いっきりおもてなしするっていうのが本題だからね」
侑「普通におもてなしするとエマさん遠慮しちゃいそうだから、こうして宣材写真を口実におもてなししたんだよね」
侑「そもそも今回のこれは宣材写真を撮るって目的もあるにはあったんだけどね、いつもみんなのを癒してくれるエマさんをまごころ込めて思いっきりおもてなしするっていうのが本題なの」
侑「普通におもてなしするとエマさん遠慮しちゃいそうだから、こうして宣材写真を口実におもてなししてあげたって感じかな」
↓
侑「そもそも今回のこれは宣材写真を撮るって目的もあるにはあったんだけどね、いつもみんなのを癒してくれるエマさんをまごころ込めて思いっきりおもてなしするっていうのが本題だからね」
侑「普通におもてなしするとエマさん遠慮しちゃいそうだから、こうして宣材写真を口実におもてなししたんだよね」
29: (もんじゃ) 2023/01/08(日) 02:19:26.76 ID:mH5EMIRR
最後まで読んでくださりありがとうございました。
タイトルと最初の流れで不穏な方向性を想起させてしまうのは意図していませんでした。ややこしくてごめんなさい。
前回よりテンポ抑えめ、ほのぼのシュール路線でした。
前回のまごころ
しずく「桜坂しずくけーんざん💙」歩夢「ふふっ、幼稚園」せつ菜「洗濯機、オン!!!!」【まごごろ短編SS】
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1656766864/
タイトルと最初の流れで不穏な方向性を想起させてしまうのは意図していませんでした。ややこしくてごめんなさい。
前回よりテンポ抑えめ、ほのぼのシュール路線でした。
前回のまごころ
しずく「桜坂しずくけーんざん💙」歩夢「ふふっ、幼稚園」せつ菜「洗濯機、オン!!!!」【まごごろ短編SS】
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1656766864/
31: (なっとう) 2023/01/08(日) 02:31:19.61 ID:tvyapzrw
本当にまごころだった
33: (もんじゃ) 2023/01/08(日) 07:14:59.12 ID:S8orXW3e
まごころだったな
39: (もんじゃ) 2023/01/09(月) 03:25:29.90 ID:NJzTcPXq
某漫画のごま油と韓国のりを散らした卵かけご飯もうまい
38: (もんじゃ) 2023/01/09(月) 03:05:31.11 ID:lROunl4F
こんな時間なのに読んでたら腹減ってきた
この卵かけごはん食ってみたいな
この卵かけごはん食ってみたいな
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1673100806/