【SS】侑「あ！しずくちゃんお待たせ！」 しずく「あ！ゆ、侑さん！」【ラブライブ！虹ヶ咲】

～放課後・虹ヶ咲学園校内～


しずく（侑さんが言っていた待ち合わせ場所はここで間違いないよね･･･）


しずく（どうしよう･･･、私が話したいことあるかのように侑さんが捉えたから誘って貰えたわけだけど･･･）

しずく（実際何を話したらいいのかな･･･）ドキドキ


しずく（かすみさんや璃奈さんにはこんな相談しづらいしなぁ･･･）

侑「あ！しずくちゃんお待たせ！」

しずく「あ！ゆ、侑さん！」

侑「ごめんね！私が待ち合わせ場所指定したのに待たせちゃったかな？」

しずく「いえ！そんなことありませんよ」

侑「そっか、それならいいけど」


侑「さて、今日は同好会も休みだし、しずくちゃんが電車で帰るまでたっぷり時間あるね」

しずく「そ、そうですね！」

侑「そういえば、演劇部の方は大丈夫なの？」

侑「今日は稽古あったりしないのかな？」


しずく「あ！実は、侑さんと約束したので演劇部の稽古はお休みを頂きました･･･」

侑「え？わざわざ？」

しずく「はい、せっかく侑さんがお時間を作って頂けるようでしたので･･･」

侑「なんだ！それならそうと言ってくれたら良かったのに」

侑「別な日でもしずくちゃんの話聞いてあげられるわけだしさ」

しずく「で、でも･･･」

侑「しずくちゃんの練習の妨げになってしまったら申し訳ないよ」

しずく「それについては大丈夫ですのでお気になさらないでください」

侑「うん、分かったよ」



しずく（ああ･･･、用事もないのにこうして侑さんのお時間を奪っているのは私なのに～･･･）

侑「ところで話って何なの？」


しずく（！？）ビクッ

しずく（いきなり本題！？どうしよう！）


侑「ま、それは場所変えてから話そっか」

しずく「そ、そうですね」


侑「どこ行く？」

しずく「え！？え～っと･･･」

侑「とりあえずお台場の方行こうか」

しずく「そ、そうですね」

侑「1年生の2人とはよく帰りに寄り道したりしてるんでしょ？」

しずく「ええ、そうですね！」

侑「じゃ、行こっか」

しずく「はい！」




しずく（なんだかデートみたくなってきちゃった･･･）

―――


侑「どこか行きたい店とかある」

しずく「特にはありませんけど･･･」

侑「1年生組で遊ぶ時はどういうところ行ってるの？」

しずく「まぁ、カフェでお茶しながらお話ししたり、色々なお店見て回ったりですかね」

侑「そうなんだね」


侑「じゃあとりあえず適当にカフェでも入る？」

しずく「はい、侑さんにお任せしますよ？」

侑「じゃあ適当に近くの店に入るね」

しずく「はい」

侑「あ！ちょっと待って！あそこの服屋さん寄ってこう！」

しずく「え！？」


侑「こっちこっち！」

グイッ

しずく（あっ･･･ 侑さんに手を握られた･･･）


侑「あっ！ごめん！無理に手引っ張っちゃったかな？痛かった？」

しずく「いえ！だ、大丈夫ですよ？」

しずく（どうしよう！急だったからドキドキする･･･）

――


侑「この店、確かセールしてたはずなんだよね」

しずく「そうなんですか」


侑「しずくちゃんって女の子らしい服着てること多いよね」

しずく「ど、どうでしょうか？」


侑「私はラフな格好ばかりだからさ、しずくちゃんみたいに女の子らしい服着れる可愛い子には憧れちゃうな」


しずく「かっ、可愛い！？？」


侑「ん？どうしたの？」

しずく「な！なんでもありません！！」



しずく（えええ～！先輩！突然何なんですか～！胸のドキドキがおさまらないよ･･･）

侑「あ！この服とかしずくちゃんに似合うんじゃない？」

しずく「え！？」

侑「ほらこれ？」

しずく「確かに可愛らしい洋服ですけど、どうでしょう･･･」


侑「試着してみたら？」

しずく「いえ、買うわけではないので無闇に試着するのもお店に申し訳ないですし･･･」

侑「それもそうだね」


しずく「侑さんはこの服屋さんで何か買われるんですか？」

侑「いや、何となく入ってみただけだからね」

しずく「そうなんですね」

侑「時間の無駄だしそろそろ何処かで休もうか」

しずく「はい」



侑「とりあえずあの店でいいか」

しずく「あ、あの店は前に1年生のみんなで来て大きなパンケーキ食べたんですよ？」

侑「そうなんだ！私もパンケーキ食べたい！」

侑「よし！行こう行こう！」ニコッ



しずく（侑さん、分かってはいるけど強引だなぁ･･･）

――


侑「あ！これね、マウンテンパンケーキ」

侑「店員さん！マウンテンパンケーキ下さい！」


しずく「もう頼んだんですか？」

侑「こういうのは悩む前に決めた方いいんだよ」ニコッ

しずく「そ、そうですよね～あはは」

――


侑「マウンテンパンケーキ来たね！」

しずく「3人でも大変だったのに2人で食べられますかね？」

侑「何とかなるよ！」



侑「じゃ、いただきまーす！」

しずく「いただきます！」

侑「うん、大きいだけじゃなくて美味しいね」モグモグ

しずく「そうですね」


侑「これは今日の夜ご飯食べられないな」モグモグ


しずく「親御さんに怒られませんか？」

侑「多分大丈夫だよ」

しずく「それならいいですけど」

侑「･･･」じーっ


しずく「ん？どうされました？」

侑「いや、パンケーキを食べてるしずくちゃんも可愛いなって思って」


しずく「え！？何言ってるんですか！」


侑「部活の時にはあまり見せないしずくちゃんの可愛い一面が見れたよ」ニコッ

しずく「そんな！やめてくださいよ～」

侑「まぁ、しずくちゃんが可愛いのは事実だしね」

しずく「もう！さっきから何なんですか～！」

侑「なにが？」


しずく「い、いえ･･･」もじもじ



しずく「わ、私･･･ 勘違いしてしまうかもしれないのであまり可愛いとか言わないでくださいよ」

侑「勘違い？何の？」

しずく「き、気にしないで下さい！」


侑「まぁ、そう言うなら気にしないけどね」ニコッ


侑「ところで話ってなんだっけ？」



しずく（！？）

しずく「ゆ、侑さんが変なことばかり言うので忘れました･･･」ドキドキ

侑「何だ、しずくちゃんとせっかくお話し出来ると思ったんだけどなぁ」


しずく「あ、あはは･･･」


侑「でもこうしてしずくちゃんと2人で遊ぶなんて初めてだから楽しかったね！」


しずく「は、はい！」

侑「パンケーキも美味しかったし！」

しずく「半分以上侑さんが食べましたけど、お腹大丈夫ですか？」

侑「かなりお腹いっぱいだよ･･･」うっぷ･･･


しずく「ふふふっ、そりゃそうですよ！」




侑「気付いたら大分時間経ったけど電車の時間大丈夫？」

しずく「あ、そろそろまずいかもしれません」

侑「じゃあ駅まで送るよ」

しずく「そんな、悪いですよ」

侑「いいからいいから！」


侑「半分以上私食べたからパンケーキ代は私が払うね」

しずく「え！悪いですよ！せめて食べた分くらいは私も払いますし」

侑「じゃあその気持ちはまた今度何かで返してくれたらいいから」

しずく「え？なんですか？それは？」

侑「とりあえず出よっか！」

しずく「はい、ごちそうさまでした」


――


侑「しずくちゃんはここから電車で時間かけて家に帰るんだよね」

しずく「はい、もう慣れましたけど」

侑「気を付けて帰るんだよ？」

しずく「電車乗るだけですし大丈夫ですよ」

侑「痴漢に遭うかもしれないじゃん」


しずく「その時は侑さんが助けてくださいね」ニコッ



侑「え！？どうやって！」

しずく「あはは！何とかしてくださいね」



侑「なかなか無理難題だなぁ･･･」

侑「もう駅だね。じゃ、ここで」

しずく「はい、ありがとうございました！」




しずく「あ、あの！」

侑「ん？」



しずく「またお時間が合う時に2人でお出掛けして頂けますか？」

侑「うん、いいよ！」




しずく「！」

しずく「楽しみにしてますね！」






――終――

これがうゆしず毎日劇場ですか

ゆうしずは脳にいい

さくらんぼ毎日ありがとう

続きも楽しみにしてるぞ