【SSコンペ】かのんの秘密を探るったら探るわよ！【ラブライブ！スーパースター!!】

SSコンペ(https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1685782999/)参加作です
　

すみれ「というわけでかのんの秘密を探るったら探るわよ！」

きな子「唐突っすね・・・」

すみれ「だって悔しいじゃない！いつも私ばっかりグソクムシグソクムシって！」

すみれ「全部あの子が喋ったせいなのよ！だからかのんの恥ずかしい秘密で上塗りよ！」

きな子「それでなんで私が手伝わされてるんすかね？」

すみれ「後輩なんだから先輩の命令には従いなさい」

きな子「はいっす・・・」
　

かのん「おまたせしました～、カフェラテとコーヒーです」

すみれ「あらありがと、じゃあ気合入れてかのんの秘密を探るわよ、せーのっ！」

すみれ「ギャラクシー！」🤟

きな子「・・・」ﾎﾟｶｰﾝ

すみれ「やりなさいよ！」

かのん「いやいやすみれちゃん、そういうの普通本人に知られないようにやるもんじゃない？」

かのん「なんでうちのカフェで決起集会しちゃってるの？」

すみれ「うるさいわねぇ、そもそもアンタが悪いんじゃない、絶対言わないって言ったくせにあっさりみんなにバラして・・・」

すみれ「そうよ！今ここで小っ恥ずかしい秘密を自白しなさい！そうすればすぐ出て行ってあげるわ」

かのん「いや別にいてもらって構わないけど・・・」
　

すみれ「いいからなんか小っ恥ずかしい秘密言いなさいよ～！」

かのん「いや普通自分からそんなの言わないって」

かのん「あ、でも」

すみれ「！何！？なにかあるのね？」

かのん「・・・いや、でもなぁ～こればっかりは言えないなぁ～」

すみれ「なぁ！？そこまで言ったらもったいぶらずに言いなさいったら言いなさい！」

かのん「んん～どうしようかな～、そんなに知りたい？私の秘密」

すみれ「あ～もう、知りたい知りたい、知りたいから早く言いなさい！」

かのん「ﾌﾌｯ、も～しょうがないな～そこまで言うなら言うよ」

かのん「・・・実は私・・・」

すみれ「ゴクリ」
　

かのん「スペイン人クオーターなんだ！」

すみれ「！・・・本当？」

かのん「本当本当、おばあちゃんがスペイン人なんだ」

かのん「いや～、バレちゃったかぁ～秘密にしてたんだけどな～！」

すみれ「というかかのんアンタ、それ自慢して・・・」

きな子「本当っすかあぁああああ！？」

すみれ「ッ！？」
　

かのん「っ！びっくりした、本当だよ」

きな子「が、合点がいったっす！」

きな子「かのん先輩の、歌も作詞も作曲もできるその恵まれた才能は、スペイン人の血が為せる業だったんすね！？」

かのん「・・・わかる！？」

きな子「すごいっす！さすがかのん先輩っす！」

かのん「えへへ～」

すみれ「・・・」
　

きな子「じゃあじゃあ、千砂都先輩の鬼のダンスレッスンについていけているのは」

きな子「スペイン人の血が生まれながらにしてフラメンコをマスターしてたからだったんすね！」

かのん「・・・」

かのん「やっぱりわかっちゃう！？」

すみれ「オイ」

きな子「すごいっす！かのん先輩！」

かのん「えへへ～♪」
　

きな子「見たいっす！」

かのん「へっ！？」

きな子「かのん先輩のフラメンコ、見てみたいっす！」

かのん「え～っと、それは・・・」

すみれ「・・・そうね、次のライブ、かのんのソロパートはフラメンコにしてもらうよう千砂都に提案しておこうかしら」

かのん「すみれちゃん！？」
　

きな子「それすごくいいっす！かのん先輩がフラメンコ披露したらラブライブ優勝間違いなしっす！」

かのん「へぇっ！？いやぁ～それはその・・・すみれちゃん、ねえ？」

すみれ　（フォローして欲しかったら秘密暴露しなさいっ）ｼﾞﾛｯ

かのん「うっ・・・」

きな子 （期待の眼差し）

かのん「・・・私、お店の手伝いあるからー！」ﾀﾞｯ

すみれ「あっ、逃げた」
　

すみれ「まあ茶番はこれくらいにして」

きな子「茶番だったんすか！？」ｶﾞｰﾝ

すみれ「私がきな子を手伝いに呼んだのには理由があるのよ」

きな子「なんすか？」

すみれ「ズバリ、アンタのその動物と話せる能力を使って、マンマルからかのんの秘密を聞き出す！」

きな子「あぁ、そういうことっすか・・・」

すみれ「四六時中かのんを見張ってるマンマルならかのんの恥ずかしい秘密を知ってるはずよ！」

すみれ「そんなわけで早速マンマルから秘密を聞き出してちょうだい」

きな子「うーん、それは難しいと思うっすけどねぇ・・・」

すみれ「そうなの？」
　

きな子「動物とのお話なんて、お腹すいたー、とか眠いー、とか遊んでー、とかそれくらいっすからねぇ・・・」

すみれ「ｷﾞｬﾗ･･･」ｶﾞｯｸｼ

すみれ「・・・いや、マンマルの食事と睡眠の周期からかのんの秘密を推測して見せるわ！」

きな子「そんなことできるんすか！？」

すみれ「やるったらやるのよ！マンマルに聞き込みなさい！」

きな子「ハイっす！」
　

きな子「マンマルちゃーん、こんにちは～きな子っすよ～」

マンマル（人の子よ・・・愚かなる人の子よ・・・）

きな子「！？」

マンマル(何故人の禁秘を暴き、人の上に立とうとするのか・・・）

きな子「えっと・・・」

マンマル（争いの絶えぬ人類の歴史を省みぬ人の子よ...)
...

すみれ「どうだった？」

きな子「怒られたっす」

すみれ「はぁ？」
　

すみれ「全く、役に立たないわねえ」

きな子「面目ないっす」

すみれ「はぁ～あ、誰かかのんの秘密を知ってる人いないかしら」

「お客様、コーヒーのおかわりはいかがですか？」

すみれ「！あんたは・・・」

きな子「かのん先輩の妹さん！」

ありあ「は～い、ありあで～す」

すみれ「ちょうど良かったわ、というか話聞いていた？」

ありあ「ちょっと聞こえちゃいました」
　

すみれ「なら話が早いわ、かのんの秘密、なにか知らない？」

ありあ「ないことはないというか・・・」

すみれ「！何！？やっぱりあるのね？」

ありあ「・・・いや、でもなぁ～こればっかりは言えないなぁ～」

すみれ「またぁ！？そこまで言ったらもったいぶらずに言いなさいったら言いなさい！」

ありあ「んん～お姉ちゃんの秘密をバラす見返りが欲しいというか・・・」

すみれ「わかったわ、今度豚バラ肉の角煮を作ってあげるから家に来なさい」

ありあ「わかりました！ごちそうになります」

きな子「かのん先輩の秘密が角煮で買収されたっす・・・」
　

すみれ「で、なんなのよったらなんなのよ！」

ありあ「実は！お姉ちゃんには」

「あ～～り～～あ～～～～」

ありあ「ｹﾞｯ」

かのん「お客様と喋ってないで、店の手伝いしないとダメでしょ～」

ありあ「・・・は～い」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

すみれ「ｷﾞｬﾗｧ･･･」ｶﾞｯｸｼ
　

かのん「人の秘密を探ったり勝手にバラしたりするのはよくないよ、すみれちゃん」

すみれ「あんたにだけは言われたくないわ」

すみれ「勝手に人の後つけてスマホ覗き込んだりして・・・」

かのん「そんなこともあったねえ・・・きな子ちゃん知ってた？」

かのん「すみれちゃん前にスカウト待ちで用もないのに竹下通りぶらぶらしてたんだよ」

きな子「へ～そうなんすね」

すみれ「ちょっ！アンタ言ってるそばからそうやってまた！」
　

すみれ「ってかそんときスカウトしに来ましたってあんたもノリノリだったじゃない！」

きな子「へ～・・・」

かのん「え～、すみれちゃんもギャラは？って返してノリノリだったじゃん」

すみれ「ギャラはとは言ってない！」

かのん「いつも言ってるじゃん、ギャラほしい～って」

すみれ「ギャラクシー！」
　

すみれ「あ～もう、帰るわよ！きな子」

きな子「はいっす～」

すみれ「秘密を探るどころか更にバラされたりしてたらたまったもんじゃないわ」

かのん「もっと居てくれてもいいよ？」

すみれ「アンタがいない時にするわ」

かのん「ひどっ」
　

すみれ「マンマルもバイバイ」

マンマル（人の子よ・・・）

きな子「あ、その人マンマルちゃんの声聞こえないっす」

マンマル（ならば伝えてくれぬか、人の子よ）

マンマル（我が愚女、かのんの想い人である貴女が訪ねてきてくれたおかげで）

マンマル（かのんは上機嫌であったぞ、と）

きな子「！えっ、えっ、！？」

マンマル（又訪ねてくれて良い、と・・・）

きな子「それって・・・！」

すみれ「どうしたの？きな子」

きな子「ひ、秘密っす・・・！」

おわり
　

良きかのすみが供給されて我は上機嫌であるぞ人の子よ
　

マンマル森の賢者みたいになってて草
　

これはいいかのすみ
　

素晴らしい
　

急に現れて助言くれるタイプのフクロウ
　

たすかる
　

急に出てきて助言言うやつありがとう
おつです
　

内心ウキウキのしぶかのがイメージできる
100スペイン