1: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:03:09.67 ID:TnQiBS9L
菜々「侑さん……けほっけほっ」
侑「うん、少しは咳も落ち着いたのかな。びっくりしたよ、お昼に菜々ちゃんが熱を出して早退したって聞いて。心配で午後の授業は全然集中できなくてさ」アハハ
菜々「ごめんなさい……心配をお掛けしてしまって……」
侑「あ、ううん!そういうつもりで言ったわけじゃないの!こっちこそごめん!」
侑「うん、少しは咳も落ち着いたのかな。びっくりしたよ、お昼に菜々ちゃんが熱を出して早退したって聞いて。心配で午後の授業は全然集中できなくてさ」アハハ
菜々「ごめんなさい……心配をお掛けしてしまって……」
侑「あ、ううん!そういうつもりで言ったわけじゃないの!こっちこそごめん!」
3: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:04:21.82 ID:TnQiBS9L
侑「そうだ、差し入れ持ってきたよ。はい、冷えピタとスポーツドリンク。ちゃんと水分補給してる?脱水症状にならないように、少し辛くてもちゃんと飲むんだよ」
菜々「あ……ありがとうございます……」
侑「熱は今どれくらいあるの?」
菜々「薬を飲む前が39℃だったから……今は38℃くらいかも……」
侑「うわぁ、そんなに熱があったんだね。苦しかったよね。でも大丈夫だよ、すぐに良くなるから」
菜々「あ……ありがとうございます……」
侑「熱は今どれくらいあるの?」
菜々「薬を飲む前が39℃だったから……今は38℃くらいかも……」
侑「うわぁ、そんなに熱があったんだね。苦しかったよね。でも大丈夫だよ、すぐに良くなるから」
5: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:06:33.89 ID:TnQiBS9L
菜々「でも……来週は、ソロライブが……」
侑「大丈夫、大丈夫。あと10日もあるんだよ?2日くらいでパパっと治しちゃおうよ。1週間ちゃんと練習できれば、すっごくいいライブにさせられるよ。菜々ちゃんならできるって、私は信じてるから」
菜々「うん……」
菜々(侑さんの言葉、あったかい。気持ちが楽になっていく……)
侑「大丈夫、大丈夫。あと10日もあるんだよ?2日くらいでパパっと治しちゃおうよ。1週間ちゃんと練習できれば、すっごくいいライブにさせられるよ。菜々ちゃんならできるって、私は信じてるから」
菜々「うん……」
菜々(侑さんの言葉、あったかい。気持ちが楽になっていく……)
7: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:10:25.29 ID:TnQiBS9L
侑「ほら、じゃあ冷えピタ貼ろっか。おでこ借りるね」スッ
菜々「!!」
侑「……はいっ、これでよしっと」ペタペタ
菜々「……(何を期待してるんだろう、私は……馬鹿だな……)」
侑「えへへ、ひんやりして気持ちいいね」ピトッ
菜々「!?!?!?(おでこ、くっつけて……!?顔、近すぎ……!!)」
侑「それじゃあ次は、スポドリ飲もっか。……あれ?菜々ちゃん?」
菜々「〜〜〜〜っ!!」
侑「布団に潜ると息苦しくなっちゃうよ。私はコップ持ってくるから、ちょっと待っててね」
菜々「!!」
侑「……はいっ、これでよしっと」ペタペタ
菜々「……(何を期待してるんだろう、私は……馬鹿だな……)」
侑「えへへ、ひんやりして気持ちいいね」ピトッ
菜々「!?!?!?(おでこ、くっつけて……!?顔、近すぎ……!!)」
侑「それじゃあ次は、スポドリ飲もっか。……あれ?菜々ちゃん?」
菜々「〜〜〜〜っ!!」
侑「布団に潜ると息苦しくなっちゃうよ。私はコップ持ってくるから、ちょっと待っててね」
8: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:12:36.37 ID:TnQiBS9L
菜々「うぅ……」
菜々(侑さん、それは反則です……こんな顔、見せられない……!)
菜々(こんなことされたら、勘違いしちゃいます……)モゾモゾ
侑「菜々ちゃん、お待たせ。身体、起こせる?」
菜々「……」コクン
菜々(侑さん、それは反則です……こんな顔、見せられない……!)
菜々(こんなことされたら、勘違いしちゃいます……)モゾモゾ
侑「菜々ちゃん、お待たせ。身体、起こせる?」
菜々「……」コクン
10: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:16:13.50 ID:TnQiBS9L
侑「はい、どうぞ。コップ、自分で持てそう?」
菜々「…………も、持てない、かも……」
侑「うん、わかった。じゃあ……」スッ
菜々「あっ、やっぱり大丈夫、自分でやります……!」
侑「ほんと?無理しなくていいんだよ?」
菜々「いいえ、本当に大丈夫です……!(また顔が真っ赤になっちゃうところだった……!)」
侑「そう?ならいいけど……」
菜々「…………も、持てない、かも……」
侑「うん、わかった。じゃあ……」スッ
菜々「あっ、やっぱり大丈夫、自分でやります……!」
侑「ほんと?無理しなくていいんだよ?」
菜々「いいえ、本当に大丈夫です……!(また顔が真っ赤になっちゃうところだった……!)」
侑「そう?ならいいけど……」
12: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:18:35.22 ID:TnQiBS9L
菜々「いただきますっ」
侑「待って菜々ちゃん、落ち着いてゆっくり飲まないと――」
菜々「んくっ、んくっ、んくっ……ぐっ!?」
侑「あっ!」
菜々「ゴボッゴボッ!ごほごほっ!げほっげほっげほっ!!」
侑「待って菜々ちゃん、落ち着いてゆっくり飲まないと――」
菜々「んくっ、んくっ、んくっ……ぐっ!?」
侑「あっ!」
菜々「ゴボッゴボッ!ごほごほっ!げほっげほっげほっ!!」
13: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:20:00.83 ID:TnQiBS9L
侑「大丈夫だよ、菜々ちゃん。ちょっと飲み物が気管に入っちゃっただけだから。こぼしちゃったのは私が拭いてあげるね。菜々ちゃんはこのタオルを口に当てておいてね」
菜々「げほっ!げほげほっげほっ……」
侑「大丈夫、大丈夫。背中さすってあげるからね。すぐに楽になるよ」
菜々「げほっ……はぁはぁ……」
侑「落ち着いて呼吸するんだよ。そう、その調子、その調子」
菜々「はぁ、はぁ……ふぅ……」
菜々「げほっ!げほげほっげほっ……」
侑「大丈夫、大丈夫。背中さすってあげるからね。すぐに楽になるよ」
菜々「げほっ……はぁはぁ……」
侑「落ち着いて呼吸するんだよ。そう、その調子、その調子」
菜々「はぁ、はぁ……ふぅ……」
14: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:22:17.39 ID:TnQiBS9L
侑「落ち着いたかな?消耗しちゃっただろうから、飲み物はもうしばらく経ってからにしよっか」
菜々「う……うぅ……」ポロポロ
侑「よしよし、苦しかったね」
菜々(情けない……よりによって侑さんに、こんな姿を見せるだなんて……。体調管理もできない、一人で飲み物をまともに飲めない私に、失望しただろうな……)
菜々「ご、ごめ……げほっ!(うっ!喉、痛い……!)」
侑「喉痛いよね。喋らなくても大丈夫だよ。ちゃんと伝わってるから」
菜々「……」ゴシゴシ
菜々「う……うぅ……」ポロポロ
侑「よしよし、苦しかったね」
菜々(情けない……よりによって侑さんに、こんな姿を見せるだなんて……。体調管理もできない、一人で飲み物をまともに飲めない私に、失望しただろうな……)
菜々「ご、ごめ……げほっ!(うっ!喉、痛い……!)」
侑「喉痛いよね。喋らなくても大丈夫だよ。ちゃんと伝わってるから」
菜々「……」ゴシゴシ
16: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:25:44.97 ID:TnQiBS9L
侑「熱があるときって、苦しいし不安だし……辛いよね。私なんかはさ、なんで風邪なんか引いちゃったんだろうとか、なんにも上手くいかなくてみんなに迷惑掛けちゃったりして、情けなかったり、がっかりしたり……」
菜々「……」
侑「でもね。たぶん、みんなそうなんだよ。だって、あの菜々ちゃんが、飲み物こぼしちゃったんだよ?普段しっかり者で元気いっぱいの、菜々ちゃんでさえ……。そう思ったらさ、私が失敗しちゃうのもしょうがないかなって、勝手に勇気貰っちゃった」アハハ
菜々(侑さん……)
侑「それにさ、弱ってる菜々ちゃんも、なんだか新鮮で可愛かったよ。でも、元気いっぱいの菜々ちゃんも大好きだから、早く元気になってね!」
菜々「……」
侑「でもね。たぶん、みんなそうなんだよ。だって、あの菜々ちゃんが、飲み物こぼしちゃったんだよ?普段しっかり者で元気いっぱいの、菜々ちゃんでさえ……。そう思ったらさ、私が失敗しちゃうのもしょうがないかなって、勝手に勇気貰っちゃった」アハハ
菜々(侑さん……)
侑「それにさ、弱ってる菜々ちゃんも、なんだか新鮮で可愛かったよ。でも、元気いっぱいの菜々ちゃんも大好きだから、早く元気になってね!」
18: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:28:57.47 ID:TnQiBS9L
菜々(ああ……侑さんは、私が欲しい言葉を全部くれる。足りないのは、ひとつだけ。あなたの、その『大好き』は……)
侑「呼吸も落ち着いてきたね。あとでちゃんと飲み物飲んでね。ゆっくり、だよ」
菜々「……」コクン
侑「それじゃ、私は帰るね。何かあったら――」
菜々「ま、まって」ギュ
侑「呼吸も落ち着いてきたね。あとでちゃんと飲み物飲んでね。ゆっくり、だよ」
菜々「……」コクン
侑「それじゃ、私は帰るね。何かあったら――」
菜々「ま、まって」ギュ
19: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:32:29.60 ID:TnQiBS9L
侑「菜々ちゃん?」
菜々「もう少し……そばにいてほしい……」
侑「……!!」
菜々「だめ、かな……?」
侑「……もちろん、いいよ。それじゃ、菜々ちゃんが眠れるまで、こうして手を握っててあげる」
菜々「うん……ありがとう……」
侑「おやすみ……」
菜々「もう少し……そばにいてほしい……」
侑「……!!」
菜々「だめ、かな……?」
侑「……もちろん、いいよ。それじゃ、菜々ちゃんが眠れるまで、こうして手を握っててあげる」
菜々「うん……ありがとう……」
侑「おやすみ……」
20: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:36:26.48 ID:TnQiBS9L
菜々「……」
菜々(侑さん……どうして私はこんなにもあなたに焦がれるの?今日だけじゃなくて、もっとずっと、独り占めしたい……)
菜々(侑さん……私は、あなたのことが――)
菜々「すぅ……すぅ……」
侑「……もう寝ちゃった。ゆっくり休んで、早く元気になってね。私の大好きな、菜々ちゃん……」
菜々(侑さん……どうして私はこんなにもあなたに焦がれるの?今日だけじゃなくて、もっとずっと、独り占めしたい……)
菜々(侑さん……私は、あなたのことが――)
菜々「すぅ……すぅ……」
侑「……もう寝ちゃった。ゆっくり休んで、早く元気になってね。私の大好きな、菜々ちゃん……」
21: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:40:20.85 ID:TnQiBS9L
〜〜ソロライブ当日〜〜
侑「せつ菜ちゃん、いよいよだね!」
せつ菜「はい!準備はバッチリ!最高のライブにしてみせます!!」
侑「うん!その意気だよ!!」
せつ菜「……」
侑「……?せつ菜ちゃん?どうかした?」
せつ菜「いえ……私は幸せ者だな、と……。こんなにもたくさんの人が応援してくれて、そして、一番近くで、私を支えてくれる人がいる……。こんなに幸せなことはありません!」
侑「せつ菜ちゃん……」
侑「せつ菜ちゃん、いよいよだね!」
せつ菜「はい!準備はバッチリ!最高のライブにしてみせます!!」
侑「うん!その意気だよ!!」
せつ菜「……」
侑「……?せつ菜ちゃん?どうかした?」
せつ菜「いえ……私は幸せ者だな、と……。こんなにもたくさんの人が応援してくれて、そして、一番近くで、私を支えてくれる人がいる……。こんなに幸せなことはありません!」
侑「せつ菜ちゃん……」
22: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:42:21.74 ID:TnQiBS9L
せつ菜「先日、私が体調を崩したとき……侑さんが看病してくれなかったら、私は今日こんなにも自信を持ってステージに立てなかったかもしれません」
せつ菜「あのとき……それくらい私は救われたんです。改めて……ありがとうございました、侑さん」
侑「えへへ……こうして面と向かってお礼を言われると、なんだか照れちゃうね……」
せつ菜「うふふ。……ねぇ、侑さん。今日は、誰よりも大きな声で、応援してくれますか?」
侑「もちろん!どんなファンの子にだって、負けないよ!」
せつ菜「頼もしいです!それじゃあ……」
せつ菜「あのとき……それくらい私は救われたんです。改めて……ありがとうございました、侑さん」
侑「えへへ……こうして面と向かってお礼を言われると、なんだか照れちゃうね……」
せつ菜「うふふ。……ねぇ、侑さん。今日は、誰よりも大きな声で、応援してくれますか?」
侑「もちろん!どんなファンの子にだって、負けないよ!」
せつ菜「頼もしいです!それじゃあ……」
23: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:43:53.93 ID:TnQiBS9L
侑「えっ――」
ちゅっ!
せつ菜「行ってきます!ちゃんと見ててくださいね!私の大好きな、侑さん!!」タッタッタッ!
侑「あ……」カァァ
侑「せ、せつ菜ちゃん、私も大好きーー!!ずっとずっと、応援してるよーーっ!!」
おしまい
ちゅっ!
せつ菜「行ってきます!ちゃんと見ててくださいね!私の大好きな、侑さん!!」タッタッタッ!
侑「あ……」カァァ
侑「せ、せつ菜ちゃん、私も大好きーー!!ずっとずっと、応援してるよーーっ!!」
おしまい
27: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 00:48:02.98 ID:TnQiBS9L
菜々/せつ菜ちゃん、誕生日おめでとうございます。
僕は昨日コロナに罹ったので、こんな形でしかお祝いできなくてごめんなさい。
僕も侑ちゃんに看病してもらいてぇんですが、侑ちゃんの隣にはあなたがいるべきだと思うので、布団から応援してます。
僕は昨日コロナに罹ったので、こんな形でしかお祝いできなくてごめんなさい。
僕も侑ちゃんに看病してもらいてぇんですが、侑ちゃんの隣にはあなたがいるべきだと思うので、布団から応援してます。
28: (茸) 2023/08/08(火) 01:07:28.41 ID:XeWUFPFy
乙 せっつーハッピーバースデーなんだぜ
29: (もんじゃ) 2023/08/08(火) 01:08:31.45 ID:y2RldVAt
グッド、読みやすくも濃厚なゆうせつが感じられる作品だった
シンプルイズベストって感じだ、良き
シンプルイズベストって感じだ、良き
31: (しうまい) 2023/08/08(火) 01:42:12.00 ID:+qmt2HfR
素晴らしいゆうせつをありがとう
>>1もお大事に
>>1もお大事に
32: (らっかせい) 2023/08/08(火) 02:16:43.69 ID:K89BnB/f
ゆうせつは健康に良いですからね
34: (SB-Android) 2023/08/08(火) 02:46:01.37 ID:66J3zGE2
素晴らしいゆうせつ
お大事に。
お大事に。
35: (SB-iPhone) 2023/08/08(火) 07:29:04.08 ID:b/JLmpVu
@cメ*˘ ᴗ ˘リ もう、今回だけだよ
36: (SIM) 2023/08/08(火) 07:42:54.36 ID:+Ef/K4CA
₍₍ ง/⁄*イ`^ᗜ^リว ⁾⁾ うおおお!
38: (SIM) 2023/08/08(火) 08:05:45.09 ID:4noxGL6Y
っぱゆうせつよ
39: (光) 2023/08/08(火) 08:25:19.75 ID:0k4oAbNp
菜々ちゃん呼び流行れ
41: (光) 2023/08/08(火) 12:51:00.07 ID:CDHuJOBz
やっぱりプライベートでは菜々ちゃん呼びしてほしい
40: (茸) 2023/08/08(火) 08:32:25.85 ID:hDZK3kdX
紅蓮の剣姫のゆうせつにも期待が膨らむ
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1691420589/