0
1: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/18(金) 10:39:50 ID:???00
マルガレーテ「ここはもう私の部屋なんだから何を飼おうと勝手でしょ」
かのん「そうかな!? 限度があるよね!?」
かのん「こんな大きなサメ怖すぎるよ!」
ジンベエザメ「」プカー
巨大水槽「」ミシミシミシ
かのん「ほら床もミシミシ言ってるし! 私の家が崩壊するから!」
マルガレーテ「うるさいわね……」
かのん「そうかな!? 限度があるよね!?」
かのん「こんな大きなサメ怖すぎるよ!」
ジンベエザメ「」プカー
巨大水槽「」ミシミシミシ
かのん「ほら床もミシミシ言ってるし! 私の家が崩壊するから!」
マルガレーテ「うるさいわね……」
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2: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/18(金) 10:40:30 ID:???00
かのん「早く片づけて!」
マルガレーテ「片づけるって……この子を処分しろってこと?」
ジンベエザメ「……」スイー
かのん「うっ……」
マルガレーテ「さすが、ラブライブ優勝者様は冷酷ですこと」
マルガレーテ「片づけるって……この子を処分しろってこと?」
ジンベエザメ「……」スイー
かのん「うっ……」
マルガレーテ「さすが、ラブライブ優勝者様は冷酷ですこと」
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3: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/18(金) 10:40:46 ID:???00
かのん「処分しろなんて言ってないけど……でも家で飼ってるのも良くないから……」タジ
マルガレーテ「なら、引き取り手を探してあげるわ。新しい飼い主が見つかるまではここで飼う、それでいいわね」
かのん「う、うん。それでいいよ」
マルガレーテ「全くもう」フン
かのん(え? なんでそっちが偉そうなの?)
マルガレーテ「なら、引き取り手を探してあげるわ。新しい飼い主が見つかるまではここで飼う、それでいいわね」
かのん「う、うん。それでいいよ」
マルガレーテ「全くもう」フン
かのん(え? なんでそっちが偉そうなの?)
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5: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/18(金) 10:47:24 ID:???00
マルガレーテ「そろそろシフトの時間ね。行ってくるわ」スタスタ
かのん「待って! 部屋にサメとふたりっきりにしないで!」
~~~~~~~~~~~
マルガレーテ「いらっしゃいませー!」ニッコリ
マルガレーテ「ありがとうございましたー!」ニッコリ
かのん「……」ジー
かのん(うちのカフェを手伝ってるときの態度はすっごく良いんだけどなぁ)
かのん(なんて私に対してあんなにワガママなの……)
かのん「待って! 部屋にサメとふたりっきりにしないで!」
~~~~~~~~~~~
マルガレーテ「いらっしゃいませー!」ニッコリ
マルガレーテ「ありがとうございましたー!」ニッコリ
かのん「……」ジー
かのん(うちのカフェを手伝ってるときの態度はすっごく良いんだけどなぁ)
かのん(なんて私に対してあんなにワガママなの……)
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9: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/18(金) 11:12:59 ID:???00
カランカラン
マルガレーテ「いらっしゃいませーって、冬毬か」
冬毬「打ち合わせに来ました。混んでいるようですね」キョロキョロ
かのん「いらっしゃい。もう少ししたら落ち着くと思うから、とりあえずそこ座っててよ」
冬毬「アイアンダースタンド」チョコン
マルガレーテ「はい、水」カチャ
冬毬「ありがとうございます」
マルガレーテ「いらっしゃいませーって、冬毬か」
冬毬「打ち合わせに来ました。混んでいるようですね」キョロキョロ
かのん「いらっしゃい。もう少ししたら落ち着くと思うから、とりあえずそこ座っててよ」
冬毬「アイアンダースタンド」チョコン
マルガレーテ「はい、水」カチャ
冬毬「ありがとうございます」
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14: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/18(金) 13:53:17 ID:???00
マルガレーテ「そういえばあなたってサメ好き?」
冬毬「何の質問でしょうか」
マルガレーテ「どうなのよ? サメ好きなの?」
冬毬「海洋生物はどちらかと言うと好きです」
マルガレーテ「じゃあジンベイザメ飼ってみない?」
冬毬「それは家のキャパシティ的に不可能です」
マルガレーテ「なーんだ」
冬毬「何の質問でしょうか」
マルガレーテ「どうなのよ? サメ好きなの?」
冬毬「海洋生物はどちらかと言うと好きです」
マルガレーテ「じゃあジンベイザメ飼ってみない?」
冬毬「それは家のキャパシティ的に不可能です」
マルガレーテ「なーんだ」
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15: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/18(金) 13:59:01 ID:???00
冬毬「マルガレーテはサメが好きなのですか」
マルガレーテ「まあね。カッコいいじゃない」
冬毬「でしたら……その……」モジモジ
冬毬「サメの展示が充実している水族館を知っているのですが……」
マルガレーテ「そうなの? 教えなさいよ。今度行ってみるわ」
冬毬「あの……良ければ一緒に行きませんか//」
マルガレーテ「え?」
マルガレーテ「まあね。カッコいいじゃない」
冬毬「でしたら……その……」モジモジ
冬毬「サメの展示が充実している水族館を知っているのですが……」
マルガレーテ「そうなの? 教えなさいよ。今度行ってみるわ」
冬毬「あの……良ければ一緒に行きませんか//」
マルガレーテ「え?」
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17: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/18(金) 14:22:59 ID:???00
冬毬「……」
冬毬「……聞かなかったことにしてください。失礼しました。一人で効率的に見学すべきでしたね」
マルガレーテ「いや、私はまだ何も言ってないんだけど」
冬毬「返答に窮しているようでしたので、迷惑だったかと」
マルガレーテ「迷惑じゃないわよ。あなたにデートに誘われるなんて思ってなくて少し驚いただけ」
冬毬「デートっ!?// 違います、ただ私は同学年で親睦を深める方が活動も円滑になると考えただけで……//」
冬毬「……聞かなかったことにしてください。失礼しました。一人で効率的に見学すべきでしたね」
マルガレーテ「いや、私はまだ何も言ってないんだけど」
冬毬「返答に窮しているようでしたので、迷惑だったかと」
マルガレーテ「迷惑じゃないわよ。あなたにデートに誘われるなんて思ってなくて少し驚いただけ」
冬毬「デートっ!?// 違います、ただ私は同学年で親睦を深める方が活動も円滑になると考えただけで……//」
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18: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/18(金) 14:23:18 ID:???00
マルガレーテ「?? まあいいわ、行きましょう。日本の水族館、好きだし」
冬毬「……良いのですか? ありがとうございます//」
かのん「おやおや、おふたりさん初々しいねえ」ニコニコ
マルガレーテ「チッ!」
かのん「舌打ち!?」
冬毬「かのん先輩、私は今は客として入店しています。そのような接客態度はいかがなものかと思います」
かのん「なんか私に当たり強くない!?」
冬毬「……良いのですか? ありがとうございます//」
かのん「おやおや、おふたりさん初々しいねえ」ニコニコ
マルガレーテ「チッ!」
かのん「舌打ち!?」
冬毬「かのん先輩、私は今は客として入店しています。そのような接客態度はいかがなものかと思います」
かのん「なんか私に当たり強くない!?」
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19: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/18(金) 17:38:34 ID:???Sd
冬毬「私は事実を指摘しただけです」
かのん「ふうん……ま、照れ隠しなら仕方ないかー」ニコニコ
冬毬「っ……//」カァァ
冬毬(これは不利です……話題を変えなければ)
冬毬「そんなことより、この店舗はちゃんとマルガレーテに賃金を支払っていますか?」
かのん「へ?」
マルガレーテ「いきなりどうしたのよ。私は住ませてもらうお返しで手伝ってるんだからお金はいらないし」
冬毬「マルガレーテが良くても法律は許しません。賃金を払わずに労働させたとなるとこの店が罪に問われますよ」
マルガレーテ「罪?」
かのん「ふうん……ま、照れ隠しなら仕方ないかー」ニコニコ
冬毬「っ……//」カァァ
冬毬(これは不利です……話題を変えなければ)
冬毬「そんなことより、この店舗はちゃんとマルガレーテに賃金を支払っていますか?」
かのん「へ?」
マルガレーテ「いきなりどうしたのよ。私は住ませてもらうお返しで手伝ってるんだからお金はいらないし」
冬毬「マルガレーテが良くても法律は許しません。賃金を払わずに労働させたとなるとこの店が罪に問われますよ」
マルガレーテ「罪?」
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20: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/18(金) 17:39:27 ID:???Sd
かのん「ちょっと冬毬ちゃん、怖いこと言わないで」
かのん「マルガレーテちゃんにはもちろんバイト代は出すよ。お母さんもそう言ってたし」
マルガレーテ「だからお金を貰ったらお返しの意味ないでしょ」
かのん「最近ね、接客業はすごい人手不足でぜんぜん働いてくれる人が集まらないんだ。だから働いてくれるだけでありがたいの! それに冬毬ちゃんが言ってたみたいに払わないとウチがやばいし!」
冬毬「そうですよ。恩返しというのならば東京都の最低賃金だけでも貰うべきです」
マルガレーテ「わ、わかったわよ。じゃあありがたく頂くとするわ」
かのん「よかった」ホッ
かのん「マルガレーテちゃんにはもちろんバイト代は出すよ。お母さんもそう言ってたし」
マルガレーテ「だからお金を貰ったらお返しの意味ないでしょ」
かのん「最近ね、接客業はすごい人手不足でぜんぜん働いてくれる人が集まらないんだ。だから働いてくれるだけでありがたいの! それに冬毬ちゃんが言ってたみたいに払わないとウチがやばいし!」
冬毬「そうですよ。恩返しというのならば東京都の最低賃金だけでも貰うべきです」
マルガレーテ「わ、わかったわよ。じゃあありがたく頂くとするわ」
かのん「よかった」ホッ
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21: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/18(金) 17:40:09 ID:???Sd
~~~~~~~~~~~~
その日の夕方
かのん「ふぅー。よし、今日の営業終了っと」ガラガラガラ
かのん「今頃はマルガレーテちゃんと冬毬ちゃんは水族館デートかぁ」
かのん「気になるし様子見に行っちゃおうかな……いや流石にダメだよね。私も3年にもなるとそのくらい空気読めちゃうんだよね」
かのん「お母さんとありあは出かけてるし、今この家には私ひとり……」
マンマル「……」
かのん「あ、ごめんごめん! マンマルもいたよね!」ナデナデ
かのん(あとマルガレーテちゃんの部屋のジンベエザメ……)ドンヨリ
その日の夕方
かのん「ふぅー。よし、今日の営業終了っと」ガラガラガラ
かのん「今頃はマルガレーテちゃんと冬毬ちゃんは水族館デートかぁ」
かのん「気になるし様子見に行っちゃおうかな……いや流石にダメだよね。私も3年にもなるとそのくらい空気読めちゃうんだよね」
かのん「お母さんとありあは出かけてるし、今この家には私ひとり……」
マンマル「……」
かのん「あ、ごめんごめん! マンマルもいたよね!」ナデナデ
かのん(あとマルガレーテちゃんの部屋のジンベエザメ……)ドンヨリ
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26: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/19(土) 13:33:50 ID:???Sd
かのん「って落ち込んでも仕方ない……きっとマルガレーテちゃんも淋しいんだよね」
かのん「とりあえずシャワーでも浴びてすっきりしよっと」
かのん「ふんふーん♪」ヌギヌギ
ガラッ
浴槽に蠢く大量の小エビ「……」ピチピチ
かのん「っ!?」
ズルッ
ゴチーンッ!!
かのん(いっ痛っ!!! 驚いて転んでお尻打った……! なんでお風呂にエビが!?)
かのん「とりあえずシャワーでも浴びてすっきりしよっと」
かのん「ふんふーん♪」ヌギヌギ
ガラッ
浴槽に蠢く大量の小エビ「……」ピチピチ
かのん「っ!?」
ズルッ
ゴチーンッ!!
かのん(いっ痛っ!!! 驚いて転んでお尻打った……! なんでお風呂にエビが!?)
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27: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/19(土) 13:37:46 ID:???Sd
~~~~~~~~~~
その頃 水族館
マルガレーテ「確かにここは展示が充実してるわね。良い場所知ってるじゃない」
冬毬「リサーチしてありますから」キリ
冬毬「見てください。次はエビのコーナーですよ」
マルガレーテ「エビ……?」
マルガレーテ(そういえばジンベエザメの餌として買ってきた大量のエビを湯船に入れっぱなしだったわね)
その頃 水族館
マルガレーテ「確かにここは展示が充実してるわね。良い場所知ってるじゃない」
冬毬「リサーチしてありますから」キリ
冬毬「見てください。次はエビのコーナーですよ」
マルガレーテ「エビ……?」
マルガレーテ(そういえばジンベエザメの餌として買ってきた大量のエビを湯船に入れっぱなしだったわね)
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34: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/21(月) 23:58:56 ID:???00
冬毬「こちらにはクラゲがたくさんいます」
マルガレーテ「へえ、なかなか壮観ね」
冬毬「……」ジー
マルガレーテ(夢中で眺めてる)
冬毬「クラゲは良いですね」
マルガレーテ「そうね」
冬毬「!」
マルガレーテ「へえ、なかなか壮観ね」
冬毬「……」ジー
マルガレーテ(夢中で眺めてる)
冬毬「クラゲは良いですね」
マルガレーテ「そうね」
冬毬「!」
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35: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/22(火) 00:05:41 ID:???00
冬毬「マルガレーテもクラゲに興味があるのですか?」
マルガレーテ「え? ま、まあね」
マルガレーテ「ほらこの小さいクラゲなんて良さそうだわ」
クラゲ「……」フワフワ
冬毬「これはヒトエクラゲですね。1cm程度と小型のクラゲです」
マルガレーテ「ふーん……」
マルガレーテ「え? ま、まあね」
マルガレーテ「ほらこの小さいクラゲなんて良さそうだわ」
クラゲ「……」フワフワ
冬毬「これはヒトエクラゲですね。1cm程度と小型のクラゲです」
マルガレーテ「ふーん……」
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36: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/22(火) 00:09:07 ID:???00
~~~~~~~~~~
浴室
かのん(うううぅうう、思いっきり転んじゃった……)ハアハア
かのん(お尻痛すぎ……あと腕も痛い……支えようとして一緒にぶつけたかな……)ゼエゼエ
かのん「っ……!」ズキンッ
かのん(やば、痛すぎて立てない……え、これやばい?!)ハアハア
かのん(て、手足の感覚はあるし、頭も打たなかったし、ちょっと休めば収まるよね?)ハアハア
浴室
かのん(うううぅうう、思いっきり転んじゃった……)ハアハア
かのん(お尻痛すぎ……あと腕も痛い……支えようとして一緒にぶつけたかな……)ゼエゼエ
かのん「っ……!」ズキンッ
かのん(やば、痛すぎて立てない……え、これやばい?!)ハアハア
かのん(て、手足の感覚はあるし、頭も打たなかったし、ちょっと休めば収まるよね?)ハアハア
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37: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/22(火) 00:12:39 ID:???00
かのん(でもお尻が痛くて床に座ってられない……)ゴロン
ズキンッ
かのん(があっ! 仰向けも駄目だ、横に寝ても腕が痛いっ!)
かのん(いったんうつ伏せになろう……んっ)ハアハア
かのん(よし、これなら少しはマシかも。呼吸を落ち着けよう)フーフー
ズキンッ
かのん(があっ! 仰向けも駄目だ、横に寝ても腕が痛いっ!)
かのん(いったんうつ伏せになろう……んっ)ハアハア
かのん(よし、これなら少しはマシかも。呼吸を落ち着けよう)フーフー
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38: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/22(火) 00:16:12 ID:???00
かのん(でもこのまま立てなかったら……)ハアハア
かのん(裸でお風呂場の床に伏せてるところを家に帰ってきたお母さんかありあかマルガレーテちゃんに見られる!?)ゾー
かのん(そ、それだけは嫌だ……!)
かのん(このまま打ってない方の腕を使って這いずって脱衣所に行こう!)
かのん「ふう、ふう」
ズルズル
かのん(な、なんとかして脱衣所にたどり着いた)
ビキッ
かのん「痛っ……!!!」
かのん(裸でお風呂場の床に伏せてるところを家に帰ってきたお母さんかありあかマルガレーテちゃんに見られる!?)ゾー
かのん(そ、それだけは嫌だ……!)
かのん(このまま打ってない方の腕を使って這いずって脱衣所に行こう!)
かのん「ふう、ふう」
ズルズル
かのん(な、なんとかして脱衣所にたどり着いた)
ビキッ
かのん「痛っ……!!!」
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41: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/22(火) 00:21:35 ID:???00
かのん(ここで気絶するとしても服だけは着る……!)
かのん(棚から着替えを落とさないと……ふんっ)
ゲシッ ドサドサドサ ビキッ
かのん(っ!! 蹴りの衝撃が響いて痛い……! でも服は手に入った)
ビキキッ
かのん「ひぐっ!」
かのん(ダメだ、寝てる上に片腕の激痛でブラはつけられたもんじゃない……シャツとパンツだけならなんとか……)
ゴソゴソ
かのん(棚から着替えを落とさないと……ふんっ)
ゲシッ ドサドサドサ ビキッ
かのん(っ!! 蹴りの衝撃が響いて痛い……! でも服は手に入った)
ビキキッ
かのん「ひぐっ!」
かのん(ダメだ、寝てる上に片腕の激痛でブラはつけられたもんじゃない……シャツとパンツだけならなんとか……)
ゴソゴソ
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49: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/28(月) 14:49:25 ID:???00
水族館からの帰り道
テクテク
冬毬「今日はありがとうございました」
マルガレーテ「……まあまあ楽しかったわ」
冬毬「そうですか」パアア
冬毬「マルガレーテ、最後にあそこに寄ってみませんか?」
マルガレーテ「あれはペットショップ? どうしたの?」
冬毬「ちょっと、面白いものがあるかもしれないと思いまして」
テクテク
冬毬「今日はありがとうございました」
マルガレーテ「……まあまあ楽しかったわ」
冬毬「そうですか」パアア
冬毬「マルガレーテ、最後にあそこに寄ってみませんか?」
マルガレーテ「あれはペットショップ? どうしたの?」
冬毬「ちょっと、面白いものがあるかもしれないと思いまして」
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50: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/28(月) 14:50:12 ID:???00
店内
冬毬「ほら、これ。いかがですか?」
マルガレーテ「小さい水槽に入ったクラゲ……?」
冬毬「はい。ヒトエクラゲです。水族館で見ていた時、マルガレーテが興味を持っているようでしたので」
マルガレーテ「ふーん、クラゲねえ……ちょっと不思議な感じ」
冬毬「今日のお礼にプレゼントしたいのですが……良いですか?」
マルガレーテ「そうね、まあ、貰っておこうかしら」
冬毬「それでは、これを購入してきますね」
マルガレーテ「ありがとう、冬毬」
冬毬「どういたしまして。気に入っていただけたならよかったです」
冬毬「ほら、これ。いかがですか?」
マルガレーテ「小さい水槽に入ったクラゲ……?」
冬毬「はい。ヒトエクラゲです。水族館で見ていた時、マルガレーテが興味を持っているようでしたので」
マルガレーテ「ふーん、クラゲねえ……ちょっと不思議な感じ」
冬毬「今日のお礼にプレゼントしたいのですが……良いですか?」
マルガレーテ「そうね、まあ、貰っておこうかしら」
冬毬「それでは、これを購入してきますね」
マルガレーテ「ありがとう、冬毬」
冬毬「どういたしまして。気に入っていただけたならよかったです」
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51: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/28(月) 18:00:15 ID:???Sd
~~~~~~~~~~~~~~~
夜
ガチャ カランカラン
マルガレーテ「ただいま」
かのん「……やっと帰ったか!」ギロ
マルガレーテ「ずいぶんと険しい顔してるわね」
かのん「これ見てよ! 腕はこんなにアザできて、お尻も思いっきり打っちゃた!」ズキズキ
マルガレーテ「どこでやったのよ、そんな派手に」
かのん「お風呂場だよ! あのエビ何!?」
夜
ガチャ カランカラン
マルガレーテ「ただいま」
かのん「……やっと帰ったか!」ギロ
マルガレーテ「ずいぶんと険しい顔してるわね」
かのん「これ見てよ! 腕はこんなにアザできて、お尻も思いっきり打っちゃた!」ズキズキ
マルガレーテ「どこでやったのよ、そんな派手に」
かのん「お風呂場だよ! あのエビ何!?」
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52: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/28(月) 18:01:41 ID:???Sd
マルガレーテ「エビのせいで? ふうん」
かのん「なんなのあれ!?」
マルガレーテ「ジンベエザメの餌よ」
かのん「餌!? あれが? なんでそんなものが浴槽に……!」
マルガレーテ「おかしい? ジンベエザメだってたまには生きた餌を楽しみたいでしょうし」
かのん「だからって……あれ、その小さな水槽は……」
かのん「それ、クラゲ?」
マルガレーテ「冬毬がくれたのよ。悪くないでしょ?」
かのん「もう、サメだのエビだのクラゲだの、勝手に家をアクアリウムにしないでよ!」
かのん「さっきまで立てないくらい痛かったんだから!」ズキズキ
かのん「なんなのあれ!?」
マルガレーテ「ジンベエザメの餌よ」
かのん「餌!? あれが? なんでそんなものが浴槽に……!」
マルガレーテ「おかしい? ジンベエザメだってたまには生きた餌を楽しみたいでしょうし」
かのん「だからって……あれ、その小さな水槽は……」
かのん「それ、クラゲ?」
マルガレーテ「冬毬がくれたのよ。悪くないでしょ?」
かのん「もう、サメだのエビだのクラゲだの、勝手に家をアクアリウムにしないでよ!」
かのん「さっきまで立てないくらい痛かったんだから!」ズキズキ
0
55: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/28(月) 22:38:54 ID:???00
マルガレーテ「はいはい、悪かったわよ」
かのん「悪かったと思うならお風呂場のエビをなんとかしてくれるかな?」ジトー
マルガレーテ「ジンベエザメにあげてくるわ。あのくらいの量なら一瞬で食べちゃうんだから」
かのん「あとお風呂場全体がすごく生臭いからちゃんと掃除してよ!」
マルガレーテ「はーい」
スタスタ
ガララッ
マルガレーテ「……ダメだわ」
かのん「え?」
マルガレーテ「……あのエビ、動かなくなってる。長く放置しすぎたのね」
かのん「悪かったと思うならお風呂場のエビをなんとかしてくれるかな?」ジトー
マルガレーテ「ジンベエザメにあげてくるわ。あのくらいの量なら一瞬で食べちゃうんだから」
かのん「あとお風呂場全体がすごく生臭いからちゃんと掃除してよ!」
マルガレーテ「はーい」
スタスタ
ガララッ
マルガレーテ「……ダメだわ」
かのん「え?」
マルガレーテ「……あのエビ、動かなくなってる。長く放置しすぎたのね」
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57: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/28(月) 22:58:55 ID:???00
マルガレーテ「ジンベエザメは新鮮じゃなくなったエビはもう食べないわね……」
マルガレーテ「仕方ないわ。今日の餌はこのクラゲにしましょう」
クラゲ「……」プカプカ
かのん「え? それ、冬毬ちゃんのプレゼントなのに!?」
マルガレーテ「大丈夫よ、これだけ小さいクラゲなら食べやすいしサメは喜ぶはず。栄養価は少ないけど無いよりはマシよ」
かのん「冬毬ちゃんがマルガレーテのために選んだものなんでしょ? そんな風に扱っちゃダメだよ!」
マルガレーテ「餌にするのに、何か問題があるの?」キョトン
マルガレーテ「仕方ないわ。今日の餌はこのクラゲにしましょう」
クラゲ「……」プカプカ
かのん「え? それ、冬毬ちゃんのプレゼントなのに!?」
マルガレーテ「大丈夫よ、これだけ小さいクラゲなら食べやすいしサメは喜ぶはず。栄養価は少ないけど無いよりはマシよ」
かのん「冬毬ちゃんがマルガレーテのために選んだものなんでしょ? そんな風に扱っちゃダメだよ!」
マルガレーテ「餌にするのに、何か問題があるの?」キョトン
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58: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/28(月) 22:59:16 ID:???00
かのん「本当にそれでいいと思ってるの……?」
マルガレーテ「ええ、水族館で見たときからサメのおやつに良さそうだなって思ってたのよ。じゃあ食べさせてくるから、お風呂の掃除は後でしてあげるわ」
スタスタ
かのん「マルガレーテちゃん待って!」
ビキキッ!!
かのん「う゛っ!!」
かのん「ぐうう! 急に動こうとするとお尻の骨がすごく痛いぃ……!」グググ
マルガレーテ「ええ、水族館で見たときからサメのおやつに良さそうだなって思ってたのよ。じゃあ食べさせてくるから、お風呂の掃除は後でしてあげるわ」
スタスタ
かのん「マルガレーテちゃん待って!」
ビキキッ!!
かのん「う゛っ!!」
かのん「ぐうう! 急に動こうとするとお尻の骨がすごく痛いぃ……!」グググ
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59: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/28(月) 23:05:07 ID:???00
マルガレーテ「さ、ごはんよ」
バシャー ポチャンポチャン
ジンベエザメ「……」アーン
マルガレーテ「ふふ、美味しそうに食べてる。冬毬に感謝しないとね」
かのん「いたた……止められなかった……」
バシャー ポチャンポチャン
ジンベエザメ「……」アーン
マルガレーテ「ふふ、美味しそうに食べてる。冬毬に感謝しないとね」
かのん「いたた……止められなかった……」
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60: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/28(月) 23:06:02 ID:???00
スタスタ
マルガレーテ「待たせたわね。じゃあお風呂の掃除の仕方を教えなさい」
かのん「……マルガレーテちゃん、あんまりなんじゃない?」
マルガレーテ「何がよ」
かのん「冬毬ちゃんはマルガレーテちゃんにクラゲを飼ってほしくてプレゼントしたんじゃないの!? サメの餌としてじゃないよ絶対!」
マルガレーテ「え……飼う?」
かのん「その小さい水槽見てよ! すごく可愛いデザインなのに餌用なわけないんじゃないかな!?」
マルガレーテ「……言われてみれば、そうね。それにあの子、家でクラゲを飼ってたような……」タラー
マルガレーテ「待たせたわね。じゃあお風呂の掃除の仕方を教えなさい」
かのん「……マルガレーテちゃん、あんまりなんじゃない?」
マルガレーテ「何がよ」
かのん「冬毬ちゃんはマルガレーテちゃんにクラゲを飼ってほしくてプレゼントしたんじゃないの!? サメの餌としてじゃないよ絶対!」
マルガレーテ「え……飼う?」
かのん「その小さい水槽見てよ! すごく可愛いデザインなのに餌用なわけないんじゃないかな!?」
マルガレーテ「……言われてみれば、そうね。それにあの子、家でクラゲを飼ってたような……」タラー
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61: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/28(月) 23:57:01 ID:???00
ガチャ カランカラン
冬毬「失礼します。マルガレーテにヒトエクラゲの餌を渡すのを忘れていたので持ってきました」
マルガレーテ「え、冬毬!?」
かのん「あっ」
冬毬「……様子が変ですね。何かあったのですか?」
かのん「いや、ちょっとね……」アセアセ
マルガレーテ「……」
冬毬「失礼します。マルガレーテにヒトエクラゲの餌を渡すのを忘れていたので持ってきました」
マルガレーテ「え、冬毬!?」
かのん「あっ」
冬毬「……様子が変ですね。何かあったのですか?」
かのん「いや、ちょっとね……」アセアセ
マルガレーテ「……」
0
67: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/29(火) 23:35:15 ID:???00
かのん「あ、えっと、その」アタフタ
冬毬「その水槽は……私のあげた? 何故、空なのでしょうか」
かのん「そのクラゲ……サメの餌にされちゃって」
マルガレーテ「かのん!」
冬毬「……え?」
かのん「あっ」ハッ
マルガレーテ「……」
冬毬「……餌、ですか?」
マルガレーテ「その、ちょっと事情があって……」
冬毬「その水槽は……私のあげた? 何故、空なのでしょうか」
かのん「そのクラゲ……サメの餌にされちゃって」
マルガレーテ「かのん!」
冬毬「……え?」
かのん「あっ」ハッ
マルガレーテ「……」
冬毬「……餌、ですか?」
マルガレーテ「その、ちょっと事情があって……」
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68: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/29(火) 23:36:54 ID:???00
冬毬「そうですか」フッ
かのん「冬毬ちゃん、本当に違うんだよ! その、こうなるはずじゃ」
冬毬「いえ、大丈夫です。かのん先輩」
冬毬「マルガレーテ、もうこの水槽は必要ありませんよね?」
マルガレーテ「え、でも……」
冬毬「邪魔になると思うので回収します。失礼しますね」スッ…
かのん「冬毬ちゃん、本当に違うんだよ! その、こうなるはずじゃ」
冬毬「いえ、大丈夫です。かのん先輩」
冬毬「マルガレーテ、もうこの水槽は必要ありませんよね?」
マルガレーテ「え、でも……」
冬毬「邪魔になると思うので回収します。失礼しますね」スッ…
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70: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/29(火) 23:38:45 ID:???00
かのん「待って、冬毬ちゃん! マルガレーテちゃんだって悪気があったわけじゃ」
冬毬「かのん先輩、本当に大丈夫ですから」ニコッ
冬毬「では、夜分遅くにお邪魔しました」フワッ クルッ
ガチャ バタン……
かのん「……」
マルガレーテ「……」
冬毬「かのん先輩、本当に大丈夫ですから」ニコッ
冬毬「では、夜分遅くにお邪魔しました」フワッ クルッ
ガチャ バタン……
かのん「……」
マルガレーテ「……」
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71: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/29(火) 23:48:18 ID:???00
かのん「……冬毬ちゃん、帰っちゃった」
マルガレーテ「そう、ね」
かのん「……ねぇ、マルガレーテちゃん」
マルガレーテ「……ほんと最低ね私。あなたも怪我させるし、冬毬は傷つけるし。ごめんなさい」
かのん「私のことは良いよ」
マルガレーテ「怒ってないの?」
かのん「いやまあ、怒ってないかと言えば嘘になるけど」ハハハ
マルガレーテ「そう、ね」
かのん「……ねぇ、マルガレーテちゃん」
マルガレーテ「……ほんと最低ね私。あなたも怪我させるし、冬毬は傷つけるし。ごめんなさい」
かのん「私のことは良いよ」
マルガレーテ「怒ってないの?」
かのん「いやまあ、怒ってないかと言えば嘘になるけど」ハハハ
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72: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/29(火) 23:53:04 ID:???00
かのん「ウチにもマンマルがいるからなんとなくわかるよ。マルガレーテちゃんもジンベエザメを大切にするからこそエビを用意したりクラゲをあげたりしたんでしょ?」
マルガレーテ「そうだけど……」
かのん「それが今回は色々ズレちゃっただけ。だから、今やるべきことは……」
マルガレーテ「冬毬に会って、謝らないと……!」
かのん「うん、追いかけよう!」ガタッ
ビキキッ!
かのん「ぐぇーー!!」ガクガク
マルガレーテ「ちょっと! 大丈夫なの!?」
かのん「ダメだ、走ろうとしてもお尻の骨が痛む……! ごめんマルガレーテちゃん、行って! 冬毬ちゃんはきっと家に向かうはずだから!」
マルガレーテ「わ、わかったわ!」
ダッ!
マルガレーテ「そうだけど……」
かのん「それが今回は色々ズレちゃっただけ。だから、今やるべきことは……」
マルガレーテ「冬毬に会って、謝らないと……!」
かのん「うん、追いかけよう!」ガタッ
ビキキッ!
かのん「ぐぇーー!!」ガクガク
マルガレーテ「ちょっと! 大丈夫なの!?」
かのん「ダメだ、走ろうとしてもお尻の骨が痛む……! ごめんマルガレーテちゃん、行って! 冬毬ちゃんはきっと家に向かうはずだから!」
マルガレーテ「わ、わかったわ!」
ダッ!
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73: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/29(火) 23:57:10 ID:???00
鬼塚家
ガチャ
冬毬「ただいま帰りました」
ドタドタ
夏美「冬毬! こんな夜までどこ行ってたんですの!? 心配したんですの!」
冬毬「ごめんなさい。今日はもう休みます」
テクテク
夏美「その抱えてる小さな水槽は……またクラゲでも増やすんですの?」
冬毬「クラゲは……もう」ジワッ
冬毬「うっ……」ポロポロ
夏美「え、冬毬!?」
ガチャ
冬毬「ただいま帰りました」
ドタドタ
夏美「冬毬! こんな夜までどこ行ってたんですの!? 心配したんですの!」
冬毬「ごめんなさい。今日はもう休みます」
テクテク
夏美「その抱えてる小さな水槽は……またクラゲでも増やすんですの?」
冬毬「クラゲは……もう」ジワッ
冬毬「うっ……」ポロポロ
夏美「え、冬毬!?」
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74: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/30(水) 23:21:23 ID:???Sd
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
冬毬「うっ……く……」ポロポロ
夏美「冬毬、もう泣かないで……ね?」ギュッ ナデナデ
冬毬「……うぅ、申し訳ありません」グスッ
夏美「いいんですの。それにしても……冬毬が送ったプレゼントがそんなふうに扱われるなんて……許せませんの」ギリッ
冬毬「でも、マルガレーテが悪気なくやったことだって、分かってるんです。だから余計に……つらくて……」ジワ
夏美「……冬毬」
ピンポーン
夏美「えっ、こんな夜に誰ですの? まさか……」
冬毬「うっ……く……」ポロポロ
夏美「冬毬、もう泣かないで……ね?」ギュッ ナデナデ
冬毬「……うぅ、申し訳ありません」グスッ
夏美「いいんですの。それにしても……冬毬が送ったプレゼントがそんなふうに扱われるなんて……許せませんの」ギリッ
冬毬「でも、マルガレーテが悪気なくやったことだって、分かってるんです。だから余計に……つらくて……」ジワ
夏美「……冬毬」
ピンポーン
夏美「えっ、こんな夜に誰ですの? まさか……」
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75: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/30(水) 23:22:51 ID:???Sd
玄関
ガチャ…
マルガレーテ「……こんばんは」ハアハア
夏美「夜遅くに何のご用ですの?」
マルガレーテ「冬毬に会わせて欲しいの……あの子に伝えたいことがあって」ゼエゼエ
夏美「冬毬を泣かせておいて?」ジロッ
マルガレーテ「あのクラゲは冬毬が私のためにくれた大切なものだったのに、私はそれを……本当に馬鹿だったわ」
夏美「……」
マルガレーテ「冬毬がくれたものを、何も考えずに扱ってしまったこと、後悔しているの。だから、直接謝らせてほしい」
夏美「……わかりましたの。ただし、冬毬をまた泣かせたら承知しませんの!」
マルガレーテ「ありがとう、感謝するわ」
ガチャ…
マルガレーテ「……こんばんは」ハアハア
夏美「夜遅くに何のご用ですの?」
マルガレーテ「冬毬に会わせて欲しいの……あの子に伝えたいことがあって」ゼエゼエ
夏美「冬毬を泣かせておいて?」ジロッ
マルガレーテ「あのクラゲは冬毬が私のためにくれた大切なものだったのに、私はそれを……本当に馬鹿だったわ」
夏美「……」
マルガレーテ「冬毬がくれたものを、何も考えずに扱ってしまったこと、後悔しているの。だから、直接謝らせてほしい」
夏美「……わかりましたの。ただし、冬毬をまた泣かせたら承知しませんの!」
マルガレーテ「ありがとう、感謝するわ」
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78: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/31(木) 22:13:36 ID:???00
部屋の前
コンコンコン
冬毬「……」
マルガレーテ「冬毬、中にいるのよね。開けて」
ガチャ
冬毬「……何でしょうか」
マルガレーテ「あなたに謝らなきゃいけないの……私は、あなたがくれたクラゲを大切にしなきゃいけなかったのに……本当にごめんなさい」
冬毬「……謝罪の必要はありません。差し上げたものをどう使おうと自由です」
マルガレーテ「でも、飼うと思って贈ってくれたんでしょ?」
冬毬「確かに飼うことを想定してはいましたが、渡すときに条件を明示しなかったのですから。私に後から何か言う権利は……」
コンコンコン
冬毬「……」
マルガレーテ「冬毬、中にいるのよね。開けて」
ガチャ
冬毬「……何でしょうか」
マルガレーテ「あなたに謝らなきゃいけないの……私は、あなたがくれたクラゲを大切にしなきゃいけなかったのに……本当にごめんなさい」
冬毬「……謝罪の必要はありません。差し上げたものをどう使おうと自由です」
マルガレーテ「でも、飼うと思って贈ってくれたんでしょ?」
冬毬「確かに飼うことを想定してはいましたが、渡すときに条件を明示しなかったのですから。私に後から何か言う権利は……」
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79: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/31(木) 22:17:07 ID:???00
マルガレーテ「冬毬!」ギュッ
冬毬「ま、マルガレーテ……!?//」
マルガレーテ「私は悔しいの。あなたの大切な気持ちを大事にできなかったから……」
冬毬「……っ//」ドキ
マルガレーテ「だから冬毬……もう一度、一緒にクラゲを選んでくれない? 今度はしっかりと育てていきたい」
冬毬「もう一度、クラゲを……」
マルガレーテ「今度はちゃんと、あなたと一緒に育てていきたい」
冬毬「……はいっ!」ポッ
冬毬「ま、マルガレーテ……!?//」
マルガレーテ「私は悔しいの。あなたの大切な気持ちを大事にできなかったから……」
冬毬「……っ//」ドキ
マルガレーテ「だから冬毬……もう一度、一緒にクラゲを選んでくれない? 今度はしっかりと育てていきたい」
冬毬「もう一度、クラゲを……」
マルガレーテ「今度はちゃんと、あなたと一緒に育てていきたい」
冬毬「……はいっ!」ポッ
0
マルガレーテ「それでね、冬毬。今度はペットショップも一緒に見て回れたらいいなって思うの。クラゲを色々見て、育て方もちゃんと学んでいきたいから」
マルガレーテ「だからペットショップデート、行きましょ?」
冬毬「ペ、ペットショップデート……ですか?//」ドキッ
マルガレーテ「ええ、いろんなお店に行って、クラゲのことも冬毬のことも色々教えて欲しい」
冬毬「そ、そうですね。一緒に見てまわるのはきっと楽しいと……思います//」
マルガレーテ「それなら決まりね。次のお休みに約束、いい?」
冬毬「……ええ、喜んで」ニコッ
81: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/31(木) 22:21:53 ID:???00
マルガレーテ「それでね、冬毬。今度はペットショップも一緒に見て回れたらいいなって思うの。クラゲを色々見て、育て方もちゃんと学んでいきたいから」
マルガレーテ「だからペットショップデート、行きましょ?」
冬毬「ペ、ペットショップデート……ですか?//」ドキッ
マルガレーテ「ええ、いろんなお店に行って、クラゲのことも冬毬のことも色々教えて欲しい」
冬毬「そ、そうですね。一緒に見てまわるのはきっと楽しいと……思います//」
マルガレーテ「それなら決まりね。次のお休みに約束、いい?」
冬毬「……ええ、喜んで」ニコッ
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82: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/31(木) 22:27:10 ID:???00
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
夏美「にゃは~仲直りできてよかったですの!」
冬毬「ご心配おかけしてすいませんでした、姉者」
マルガレーテ「夜遅くに悪かったわね」
夏美「それよりもう電車も無くなる時間ですの」
マルガレーテ「あっ……」
夏美「今日はウチに泊まっていくといいんですの」
冬毬「そうですね。それが合理的です」
マルガレーテ「うぅ……なら世話になるわ」
夏美「じゃあ私は自分の部屋に戻りますの。どうぞふたりでお楽しみくださいですの~」
冬毬「あ、姉者!// からかわないでください!」
マルガレーテ「?」
夏美「にゃは~仲直りできてよかったですの!」
冬毬「ご心配おかけしてすいませんでした、姉者」
マルガレーテ「夜遅くに悪かったわね」
夏美「それよりもう電車も無くなる時間ですの」
マルガレーテ「あっ……」
夏美「今日はウチに泊まっていくといいんですの」
冬毬「そうですね。それが合理的です」
マルガレーテ「うぅ……なら世話になるわ」
夏美「じゃあ私は自分の部屋に戻りますの。どうぞふたりでお楽しみくださいですの~」
冬毬「あ、姉者!// からかわないでください!」
マルガレーテ「?」
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83: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/31(木) 22:34:16 ID:???00
夏美「あ、かのん先輩には私から連絡しておきますの」
マルガレーテ「そういえば怪我は大丈夫かしら」
冬毬「心配ですね。明日お見舞いに行きましょう」
その頃 かのん宅
かのん「むずむず……あー、なんか鼻が……誰か私のウワサしてる?」
かのん「くしゅんっ!!」
ビキビキッ!
かのん「っつー! 骨に響くーー!!!」グギギ
かのん「はあ、はあ……」
かのん「ああぁぁ、それもこれもマルガレーテちゃんのせいだ~! 戻って私の世話してよ! でも、追いかけろってカッコよく言っちゃったし……」
かのん「あー、お尻痛い!!」
マルガレーテ「そういえば怪我は大丈夫かしら」
冬毬「心配ですね。明日お見舞いに行きましょう」
その頃 かのん宅
かのん「むずむず……あー、なんか鼻が……誰か私のウワサしてる?」
かのん「くしゅんっ!!」
ビキビキッ!
かのん「っつー! 骨に響くーー!!!」グギギ
かのん「はあ、はあ……」
かのん「ああぁぁ、それもこれもマルガレーテちゃんのせいだ~! 戻って私の世話してよ! でも、追いかけろってカッコよく言っちゃったし……」
かのん「あー、お尻痛い!!」
0
冬毬「その後、かのん先輩のお尻は四季先輩の謎の薬で回復しました。ジンベエザメはきな子先輩が交渉して海に帰ってもらいました」
冬毬「そして、私とマルガレーテの関係は……ふふ、シークレットです」
おわり
84: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/31(木) 22:34:33 ID:???00
冬毬「その後、かのん先輩のお尻は四季先輩の謎の薬で回復しました。ジンベエザメはきな子先輩が交渉して海に帰ってもらいました」
冬毬「そして、私とマルガレーテの関係は……ふふ、シークレットです」
おわり
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85: ◆dJ34yaFK★ 2024/10/31(木) 22:35:15 ID:???00
読んでくれてありがとうございました!風呂場で転倒して思いついたSSでした。みなさんも気をつけてください
引用元: https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11210/1729215590/