【SS】千砂都「かのんちゃん、ウミガメのスープやろう」かのん「ウミガメのスープ？」【ラブライブ！スーパースター!!】

千砂都「水平思考クイズなんだけど、有名な問題がウミガメのスープだからウミガメのスープって呼ばれてるんだ」

千砂都「回答者は出題者にはいかいいえで答えられる質問をして、想定されている答えに近付いていくていうクイズなんだけど」

かのん「つまりちぃちゃんが問題を出したら私がはいかいいえで答えられる質問をすればいいんだね」

千砂都「うん、じゃあまずは簡単な問題からね」

千砂都「ある女は人前でキスをしました。ですが周りはそれを気にしません。なぜ？」

かのん「えっ」
　

かのん「キス、ってことはもう1人必要だよね？」

千砂都「はい、他に登場人物は存在します」

かのん「キスの相手は男の人？」

千砂都「いいえ」

かのん「女の人？」

千砂都「はい」

かのん「女の子同士かぁ……。まあ渋谷にそういう条例もあるし……」
　

かのん「あっ、どちらも人間ですか？」

千砂都「はい」

かのん「どっちかがペットかなあって思ったけど違うんだ……」

かのん「キスっていうのは唇と唇のキスだよね？」

千砂都「いいえ」

かのん「いいえなの！？」

千砂都「はい」

かのん「これにも答えてくれるんだ……」
　

かのん「唇同士のキスじゃないってことは、片方は唇を使ってるよね？」

千砂都「いいえ」

かのん「え、ほっぺとかおでこにちゅーでもないんだ……」

かのん「それでキスってなんだろう」

かのん「魚のキス？」

千砂都「いいえ、魚のキスをするってどういうこと？」ｸｽｸｽ

かのん「あ、そっか……」
　

かのん「キスっていうのは本当のキスではなくて、例えばほっぺとほっぺをくっつけるみたいな行為を言っている？」

千砂都「はい」

かのん「ほっぺ同士をくっつけた？」

千砂都「いいえ」

かのん「おでこ？」

千砂都「いいえ」

かのん「えー、他にくっつけるようなところあるかなあ……」
　

かのん「あ、そういえば……」

かのん「登場人物は私とちぃちゃんですか？」

千砂都「はい、いい質問です」

かのん「キスというのは俗に指キスって言われている行為ですか？」

千砂都「はい！」

かのん「つまり、私とちぃちゃんがみんなの前でいつも通りういっす♡をやったけどいつものことだしみんな気にしなかったってこと？」

千砂都「正解！」

かのん「やった！」

かのちぃ「ういーっす♡」ﾕｷﾋﾞｽ
　

かのん「そういえばこれ指キスって言われてるなあって思い出してよかったよ……」

千砂都「最初指キスって見た時はなにかと思ったよね」ｸｽｸｽ

千砂都「こんな感じで提示された問題文から真相を導き出すっていうクイズなんだ」

かのん「おもしろいかも、まだ問題ってあるの？」

千砂都「うん、あるよ」

千砂都「じゃあ次の問題出すね」

かのん「うん！」
　

千砂都「ある女はダンスの大会で優勝すると音楽科から普通科に転科した、なぜか」

かのん「ちぃちゃんじゃん」ｸｽｸｽ

千砂都「はい」

かのん「っていうことは私たちと同じ目標に向かって頑張りたかったから、でおわりでしょ？」

千砂都「いいえ」

かのん「えっ」

かのん「でもちぃちゃんそう言ってたよね？」

千砂都「はい」
　

かのん「え、女っていうのは嵐千砂都だよね？」

千砂都「はい」

かのん「結ヶ丘女子高等学校が舞台だよね？」

千砂都「はい」

かのん「スクールアイドルをやりたかったんだよね？」

千砂都「はい」

かのん「えー？ じゃあそれが理由じゃないの？」

千砂都「はい」
　

かのん「確かにそれだけで転科してくるっておかしいな、とは思ってたけど……」

かのん「恋ちゃんだって音楽科でスクールアイドル頑張ってるし……」

かのん「でもあの頃の状況的に普通科じゃなきゃできないっていう雰囲気あったしなあ……」

かのん「あ、もし恋ちゃん加入後だったら転科はしなかった？」

千砂都「いいえ」

かのん「え、じゃあそういうの関係なしに転科するつもりだったっていうこと……？」

千砂都「はい」
　

かのん「もし仮に私が音楽科にいたら転科はしなかった？」

千砂都「はい」

かのん「……ごめんね」

千砂都「なんで謝るの？」

かのん「だって、私が音楽科に合格しなかったせいでちぃちゃんが──」

千砂都「違うよ、私がそうしたかったからそうしてるの！」

かのん「うん……」

千砂都「ほら、まだ答え出てないよ？」

かのん「うん……」
　

かのん「えっと、ちぃちゃんは私がいたから普通科にきた？」

千砂都「はい」

かのん「ダンスは好き？」

千砂都「はい」

かのん「……私の力になりたかった？」

千砂都「はい」

かのん「ちぃちゃん……！」ｷﾞｭｯ
　

千砂都「かのんちゃん、答えは？」

かのん「ちぃちゃんは、私ができないことを1人でできるようになって、私の隣に戻ってきてくれた」

かのん「私もちぃちゃんもお互いがお互いを目指して頑張ってこれたから」

かのん「これからは一緒に、ってことだよね？」

千砂都「正解」ｷﾞｭｯ

千砂都「かのんちゃんはなんでもわかるんだね」ｸｽｯ

かのん「だって、大好きなちぃちゃんのことだもん」
　

千砂都「最後の問題ね」

かのん「うん」

千砂都「女はある女性に恋をした。その恋はどうなる？」

かのん「女はちぃちゃん、女性は私？」

千砂都「……はい」

かのん「じゃあ質問はいらないね」

千砂都「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

かのん「私もちぃちゃんに恋をしてるからその恋は実る」

千砂都「かのんちゃん……！」

かのん「って、なんかこれウミガメのスープではなくない？」ｸｽｸｽ

千砂都「えへへ、確かにそうかも」
　

かのん「私ね、ちぃちゃんのこと守ってあげなきゃって思ってたんだ」

かのん「ちっちゃいし、気弱だし」

かのん「でもいつの間にかちぃちゃんかっこよくなっちゃって」

かのん「中学校の頃なんてちぃちゃん結構周りからモテてたの知ってる？」

千砂都「えー？ モテてたのはかのんちゃんでしょ？」

かのん「私なんてモテなかったよ」

千砂都「私結構かのんちゃんと付き合いたいって相談来てたけどなあ」

かのん「私もちぃちゃんとお近付きになりたいってよく相談受けてたよ」
　

千砂都「そういうのが来る度に嫉妬しちゃって」

かのん「ちぃちゃんが告白されてOKしちゃったらどうしよう、なんて不安になって」

千砂都「おんなじだったんだね」

かのん「ね」ｸｽｸｽ

千砂都「でも私告白されたことないよ」

かのん「私もないよ、さっきのちぃちゃんがはじめて」

千砂都「相談には結構親身に乗ってあげてたんだけど」

かのん「私も、結局最後選ぶのはちぃちゃんだからって思って」

千砂都「なんでだろうね」

かのん「ねー」
　

千砂都「ね、かのんちゃん」

かのん「なに、ちぃちゃん？」

千砂都「……」ｽｯ

かのん「！」ｽｯ

かのちぃ「ういーっす♡」ﾕﾋﾞｷｽ

千砂都「恋人になってはじめての指キスだね」

かのん「なんだかいつもと違う感じ」ｸｽｸｽ

千砂都「……」ｷﾞｭｯ

かのん「あ、指ディープキス？」ｸｽｸｽ

千砂都「こうして指を絡めて手を繋ぐと心が繋がってるみたいだよね」

かのん「うん」
　

千砂都「かのんちゃん」

かのん「なに？」

千砂都「いいのかな、こんなに幸せで」

かのん「それは私こそだよ」

かのん「ちぃちゃんは私の憧れだったんだから」

千砂都「私だって、かのんちゃんが憧れだったもん」

かのん「ふふ、お互い憧れに向かってずっと頑張ってきたんだから幸せだっていいんじゃない？」

千砂都「……うん」ｷﾞｭｯ
　

千砂都「……指キスじゃないキスしたいって言ったらどうする？」

かのん「歯磨いてブレスケアしてくる」

千砂都「なにそれ」ｸｽｸｽ

かのん「昨日ニンニク食べちゃったから」

千砂都「かのんちゃんだったら気にしないけどなあ」

かのん「私が気にするの！」

千砂都「じゃあ、キスは一旦お預けだね」

かのん「する時は1日前から予約しておいてね」

千砂都「予約って」ｸｽｸｽ
　

千砂都「じゃあ明日予約ね」

かのん「うん、念入りにブレスケアしてくるね」

千砂都「そういわれると私も気になってきちゃうなあ……」

かのん「私はちぃちゃんだったら気にしないよ？」

千砂都「私が気になってきちゃったの！」

千砂都「っていうか、明日するんだって思うとドキドキするんだけど……」

かのん「ね、今夜眠れないかも」ｸｽｸｽ

千砂都「笑い事じゃないよ……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

かのん「予約のういっすしとこっか」

千砂都「予約のういっすって」ｸｽｸｽ

かのちぃ「ういーっす♡」ﾕﾋﾞｷｽ

おわり
　

かのちぃええやん?
　

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ ?幼なじみいいね
　

これはよいものだ
　

ありがたやありがたや…！
　

あけおめかのちぃ助かる?
ウミガメのスープ利用した告白よきよき