0
1: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:15:12 ID:???00
れんなつSSです
話の大まかな流れは元ネタがあります(ニコニコ見てた人ならすぐわかるかも)
話の大まかな流れは元ネタがあります(ニコニコ見てた人ならすぐわかるかも)
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2: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:15:49 ID:???00
~放課後・生徒会室~
グゥー
恋「……小腹が空きましたね」
かのん「誰かおやつ持って来てたりしない?」
恋「申し訳ありません、持っていけるようなお菓子が無く…」
ナナミ「今月、ちょっとお小遣いがピンチで…」
きな子「今日はカルボナーラパン買えなくって…」
ナナミ「間食に…?」
かのん「私もゼリーとか持ってくればよかったなあ」
恋「もしくは、スムージーでもあれば良いのですが…」
グゥー
恋「……小腹が空きましたね」
かのん「誰かおやつ持って来てたりしない?」
恋「申し訳ありません、持っていけるようなお菓子が無く…」
ナナミ「今月、ちょっとお小遣いがピンチで…」
きな子「今日はカルボナーラパン買えなくって…」
ナナミ「間食に…?」
かのん「私もゼリーとか持ってくればよかったなあ」
恋「もしくは、スムージーでもあれば良いのですが…」
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3: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:16:26 ID:???00
~生徒会室外~
恋『もしくは、スムージーでもあれば良いのですが…』
夏美「いいこと聞きましたの!」
ザクッザクッ グツグツグツグツ
ギュイイイイイイン ブチュウウウ
夏美「できましたの!」
恋『もしくは、スムージーでもあれば良いのですが…』
夏美「いいこと聞きましたの!」
ザクッザクッ グツグツグツグツ
ギュイイイイイイン ブチュウウウ
夏美「できましたの!」
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5: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:16:56 ID:???00
~後日~
夏美「恋先輩!こちらの新作スムージー、差し上げますの!」
恋「まあ、よろしいのですか?」
夏美「ぜひとも!飲んだら感想聞かせてくださいですの!」タタタッ
恋「ありがとうございます!」
かのん「えー、恋ちゃんにだけ?いいなあ」
きな子「いったいどんなスムージーなん……━━」
(謎に泡立つ深緑色の液体)
(形容しがたい悪臭)
(斜め切りのネギと黄色い何かが浮いてる)
(湯気が紫色)
恋・かのん・きな子「」
夏美「恋先輩!こちらの新作スムージー、差し上げますの!」
恋「まあ、よろしいのですか?」
夏美「ぜひとも!飲んだら感想聞かせてくださいですの!」タタタッ
恋「ありがとうございます!」
かのん「えー、恋ちゃんにだけ?いいなあ」
きな子「いったいどんなスムージーなん……━━」
(謎に泡立つ深緑色の液体)
(形容しがたい悪臭)
(斜め切りのネギと黄色い何かが浮いてる)
(湯気が紫色)
恋・かのん・きな子「」
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6: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:17:41 ID:???00
きな子「…えっ、これを飲めって言ってるんすか?」
かのん「恋ちゃん、無理しないでね…?」
恋「…いいえ、見た目がひどくても味は美味しいかもしれません」
かのん「そうかなあ!?味が見た目に表れてるだけだと思うよ私は!!」
恋「…私は後輩を信じます!」グビッ
かのん「行ったあああああ!?」
きな子「しかもストロー無しで一気飲み!もう恋先輩ヤケになってるっす!!」
恋「…………」
かのん「れ、恋ちゃん。どうだった…?」
恋「」フラッ
かのん「恋ちゃあああああああん!!」
恋「…………お……」プルプル
きな子「お?」
恋「お母…様……」ガクッ
かのん「恋ちゃあああああああああああああああん!!!!!」
かのん「恋ちゃん、無理しないでね…?」
恋「…いいえ、見た目がひどくても味は美味しいかもしれません」
かのん「そうかなあ!?味が見た目に表れてるだけだと思うよ私は!!」
恋「…私は後輩を信じます!」グビッ
かのん「行ったあああああ!?」
きな子「しかもストロー無しで一気飲み!もう恋先輩ヤケになってるっす!!」
恋「…………」
かのん「れ、恋ちゃん。どうだった…?」
恋「」フラッ
かのん「恋ちゃあああああああん!!」
恋「…………お……」プルプル
きな子「お?」
恋「お母…様……」ガクッ
かのん「恋ちゃあああああああああああああああん!!!!!」
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7: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:18:26 ID:???00
~夏美たちの教室~
夏美「ええっ!?新作スムージー大不評でしたの!?」
きな子「恋先輩が三途の川を渡りかけてたっす…」
メイ「夏美!お前なんてもの作ってんだよ!」
夏美「いやいや、これには深~いワケがありまして…」
四季「容器に残った液体から察するに、青汁っぽい物を作ろうとしたってことで合ってる?」
夏美「そう!そうですの!栄養満点、日頃の疲れも吹っ飛ぶ健康スムージーで恋先輩にお礼をしようと…」
四季「お礼?」
夏美「あ、いや、えーっと…」
きな子「夏美ちゃん、恋先輩と何かあったんっすか?」
夏美「ヒューヒューヒュヒュヒュー」(口笛吹けてない)
メイ「」ダンッ
夏美「ひっ」
メイ「おい夏美、あんな人間が気絶するほど不味いスムージーなんか作ったんだ。事情を説明してくれなきゃ納得できないぞ!」
夏美「わかりました、わかりましたから、そんな怒らないでくださいですの~!」
夏美「ええっ!?新作スムージー大不評でしたの!?」
きな子「恋先輩が三途の川を渡りかけてたっす…」
メイ「夏美!お前なんてもの作ってんだよ!」
夏美「いやいや、これには深~いワケがありまして…」
四季「容器に残った液体から察するに、青汁っぽい物を作ろうとしたってことで合ってる?」
夏美「そう!そうですの!栄養満点、日頃の疲れも吹っ飛ぶ健康スムージーで恋先輩にお礼をしようと…」
四季「お礼?」
夏美「あ、いや、えーっと…」
きな子「夏美ちゃん、恋先輩と何かあったんっすか?」
夏美「ヒューヒューヒュヒュヒュー」(口笛吹けてない)
メイ「」ダンッ
夏美「ひっ」
メイ「おい夏美、あんな人間が気絶するほど不味いスムージーなんか作ったんだ。事情を説明してくれなきゃ納得できないぞ!」
夏美「わかりました、わかりましたから、そんな怒らないでくださいですの~!」
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9: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:19:21 ID:???00
~回想~
他校生A「アンタさぁ、動画投稿者のオニナッツって子でしょ?」
他校生B「動画の収入で稼いでんでしょ?ちょっとあたし達にお裾分けしてよ」
夏美「ひ……っ…………」
他校生B「もしもーし、話しかけてんだから返事しなよ」
他校生A「カメラ向けてやるから、視聴者にご挨拶しな。オニナッツ~、今日の企画は『⚪︎⚪︎高校のJKにカツアゲされてみた』です~って」
夏美「…………っ!………………っ!」フルフル
他校生A「あと10数えるうちに金出さなかったらぶん殴るからね。じゅーう、きゅーう━━」
結女生「恋先輩、こっちです!」
恋「あなた達!そこで何をしているのですか!」
他校生B「やばっ、あれ結女の生徒会長じゃん!こっち来てるって!」
他校生A「マジ!?逃げよ!」
恋「待ちなさい!」
他校生A「アンタさぁ、動画投稿者のオニナッツって子でしょ?」
他校生B「動画の収入で稼いでんでしょ?ちょっとあたし達にお裾分けしてよ」
夏美「ひ……っ…………」
他校生B「もしもーし、話しかけてんだから返事しなよ」
他校生A「カメラ向けてやるから、視聴者にご挨拶しな。オニナッツ~、今日の企画は『⚪︎⚪︎高校のJKにカツアゲされてみた』です~って」
夏美「…………っ!………………っ!」フルフル
他校生A「あと10数えるうちに金出さなかったらぶん殴るからね。じゅーう、きゅーう━━」
結女生「恋先輩、こっちです!」
恋「あなた達!そこで何をしているのですか!」
他校生B「やばっ、あれ結女の生徒会長じゃん!こっち来てるって!」
他校生A「マジ!?逃げよ!」
恋「待ちなさい!」
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10: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:20:07 ID:???00
結女生「君、大丈夫?……って、夏美ちゃん!?」
夏美「…………」
恋「夏美さん!」
夏美「…恋、先輩……」
恋「…もう大丈夫、怖い人達はいなくなりましたよ」
夏美「…心配、してくれたんですの…?」
恋「生徒会長として、生徒を心配するのは当然です。同じLiella!のメンバーであれば尚更ですよ」
恋「それより、お怪我はありませんか?何かお金や貴重品を盗られたりは?」
夏美「いえ、恋先輩が来てくれたおかげで何事もありませんでしたの」
恋「良かった…。大切な夏美さんがご無事で何よりです」ニコッ
夏美「!」ドキッ
夏美「…………」
恋「夏美さん!」
夏美「…恋、先輩……」
恋「…もう大丈夫、怖い人達はいなくなりましたよ」
夏美「…心配、してくれたんですの…?」
恋「生徒会長として、生徒を心配するのは当然です。同じLiella!のメンバーであれば尚更ですよ」
恋「それより、お怪我はありませんか?何かお金や貴重品を盗られたりは?」
夏美「いえ、恋先輩が来てくれたおかげで何事もありませんでしたの」
恋「良かった…。大切な夏美さんがご無事で何よりです」ニコッ
夏美「!」ドキッ
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11: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:20:50 ID:???00
~~
四季「…事情はわかった」
きな子「じゃあ、その時のお礼でスムージーをご馳走しようとしたんすね」
メイ「恋先輩…カッコ良すぎるぜ…」
四季「(最近、待ち受けを恋先輩とのツーショットにしたり、休み時間にWish Songをリピートして聞いてると思ったら……ふぅん)」
夏美「せっかくお礼をするなら、ただ美味しいだけじゃなくて、いつも忙しい恋先輩のために身体に良いスムージーを作ったんですの。でも…」
四季「気絶するほど不味いスムージーなんて二度と飲みたいと思わない。飲まれなければ栄養価はゼロ」
夏美「うぐっ…」
四季「下手をすれば、嫌がらせと受け取られた可能性まである。今すぐにでも、まともなスムージーに作り直すべき」
四季「…事情はわかった」
きな子「じゃあ、その時のお礼でスムージーをご馳走しようとしたんすね」
メイ「恋先輩…カッコ良すぎるぜ…」
四季「(最近、待ち受けを恋先輩とのツーショットにしたり、休み時間にWish Songをリピートして聞いてると思ったら……ふぅん)」
夏美「せっかくお礼をするなら、ただ美味しいだけじゃなくて、いつも忙しい恋先輩のために身体に良いスムージーを作ったんですの。でも…」
四季「気絶するほど不味いスムージーなんて二度と飲みたいと思わない。飲まれなければ栄養価はゼロ」
夏美「うぐっ…」
四季「下手をすれば、嫌がらせと受け取られた可能性まである。今すぐにでも、まともなスムージーに作り直すべき」
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13: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:21:58 ID:???00
かのん「そっか。夏美ちゃん、恋ちゃんのために作ってくれてたんだ」
きな子「かのん先輩!?」
かのん「いや、さっきのスムージーのこと夏美ちゃんに聞こうとしたら、話が聞こえてきちゃって」
夏美「申し訳ないですの…お礼として作ったのに、まさか気絶までするなんて…」
かのん「それは後で恋ちゃんに言いに行こうね」
かのん「ねえ、夏美ちゃん。お礼のスムージーだったら、ここは王道に恋ちゃんが大好きないちごのスムージーにしようよ」
夏美「それだと、忙しい恋先輩のためにならないですの…」
メイ「そこばっか拘ってたら、また不味いスムージーが出来るぞ」
きな子「せっかくのお礼なら、素直に好きなものを贈った方がいいと思うっす」
かのん「それに、恋ちゃんは健康にいいかとかよりも、込められた気持ちを見て嬉しいって感じるはずだから」
夏美「かのん先輩…」
夏美「わかりましたの!それでは心機一転、普通のいちごのスムージーを作りますのー!」
きな子「おー!」
メイ「ん、きな子も一緒に作るのか?」
きな子「夏美ちゃんが間違ってまたあんな物を作らないよう、監視するっす…!」
四季「…骨は拾う」
メイ「不吉なこと言うな!」
きな子「かのん先輩!?」
かのん「いや、さっきのスムージーのこと夏美ちゃんに聞こうとしたら、話が聞こえてきちゃって」
夏美「申し訳ないですの…お礼として作ったのに、まさか気絶までするなんて…」
かのん「それは後で恋ちゃんに言いに行こうね」
かのん「ねえ、夏美ちゃん。お礼のスムージーだったら、ここは王道に恋ちゃんが大好きないちごのスムージーにしようよ」
夏美「それだと、忙しい恋先輩のためにならないですの…」
メイ「そこばっか拘ってたら、また不味いスムージーが出来るぞ」
きな子「せっかくのお礼なら、素直に好きなものを贈った方がいいと思うっす」
かのん「それに、恋ちゃんは健康にいいかとかよりも、込められた気持ちを見て嬉しいって感じるはずだから」
夏美「かのん先輩…」
夏美「わかりましたの!それでは心機一転、普通のいちごのスムージーを作りますのー!」
きな子「おー!」
メイ「ん、きな子も一緒に作るのか?」
きな子「夏美ちゃんが間違ってまたあんな物を作らないよう、監視するっす…!」
四季「…骨は拾う」
メイ「不吉なこと言うな!」
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14: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:22:46 ID:???00
~家庭科室~
かのん「できたー!」
夏美「オニナッツの王道いちごスムージー、完成ですのー!」
きな子「味見したらちゃんと普通のいちごスムージーだったし、恋先輩が喜ぶこと間違いなしっす!」
かのん「良かったね、夏美ちゃん!」
夏美「はいですの!」
かのん「…あ、ところでちょっと聞きたかったんだけど……」
かのん「最初に持って来たアレって何入れてたの…?」
夏美「よくぞ聞いてくれましたの!」
夏美「まず、栄養満点のケールとほうれん草とブロッコリーと高麗人参、家にあったスパイスを全種類少しずつ入れ、そこに風邪予防のネギとチューブ生姜とニンニク」
夏美「さらに紫キャベツとブルーベリーをアクセントとして加え、おまけに……」
きな子「ひぃぃい!ジャ⚫︎アンシチューっす!」
かのん「夏美ちゃん。身体に良い物は何でも入れればいいってわけじゃないよ……?」
かのん「できたー!」
夏美「オニナッツの王道いちごスムージー、完成ですのー!」
きな子「味見したらちゃんと普通のいちごスムージーだったし、恋先輩が喜ぶこと間違いなしっす!」
かのん「良かったね、夏美ちゃん!」
夏美「はいですの!」
かのん「…あ、ところでちょっと聞きたかったんだけど……」
かのん「最初に持って来たアレって何入れてたの…?」
夏美「よくぞ聞いてくれましたの!」
夏美「まず、栄養満点のケールとほうれん草とブロッコリーと高麗人参、家にあったスパイスを全種類少しずつ入れ、そこに風邪予防のネギとチューブ生姜とニンニク」
夏美「さらに紫キャベツとブルーベリーをアクセントとして加え、おまけに……」
きな子「ひぃぃい!ジャ⚫︎アンシチューっす!」
かのん「夏美ちゃん。身体に良い物は何でも入れればいいってわけじゃないよ……?」
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15: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:23:35 ID:???00
夏美「では、さっそく届けにいってきますの~!」
かのん「焦って転ばないでねー!」
夏美「今時そんなドジ踏みませんの~!」
~廊下~
夏美「恋先輩~!この前のお礼にスムージ━━」
ツルッ
夏美「はぇ?」
ズテーン グシャッ
夏美「あべしっ!」
恋「夏美さん!?大丈夫で…………」
(うつ伏せで倒れた夏美の下に赤い液体が飛び散っている)
恋「日曜サスペンス!!?」
かのん「焦って転ばないでねー!」
夏美「今時そんなドジ踏みませんの~!」
~廊下~
夏美「恋先輩~!この前のお礼にスムージ━━」
ツルッ
夏美「はぇ?」
ズテーン グシャッ
夏美「あべしっ!」
恋「夏美さん!?大丈夫で…………」
(うつ伏せで倒れた夏美の下に赤い液体が飛び散っている)
恋「日曜サスペンス!!?」
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16: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:24:22 ID:???00
~部室~
夏美「うぅ…」
千砂都「かのんちゃんから話は聞いてたけど、結構難航してるみたいだね…」
冬毬「1回目は劇物が出来上がり、2回目はまともな物を作ったは良いものの転んでダメにしてしまった、と…」
マルガレーテ「で、3回目はどうすんのよ。何か策でもあるの?」
夏美「渡す段階にまで行けなかったのは流石に想定外。もっと根本的なところから見直さなければいけませんの…!」
千砂都「というと?」
夏美「名付けて、オニナッツ改善計画ですの!」
マルガレーテ「はあ?」
夏美「2週間かけて私オニナッツの『足りないところ』と『いけないところ』を洗い出し、足りないところを強化、いけないところを改善していきますの!」
マルガレーテ「2週間って…助けてもらったお礼するだけよね?」
冬毬「想像以上にスケールが大きくなりましたが、大丈夫でしょうか…」
夏美「うぅ…」
千砂都「かのんちゃんから話は聞いてたけど、結構難航してるみたいだね…」
冬毬「1回目は劇物が出来上がり、2回目はまともな物を作ったは良いものの転んでダメにしてしまった、と…」
マルガレーテ「で、3回目はどうすんのよ。何か策でもあるの?」
夏美「渡す段階にまで行けなかったのは流石に想定外。もっと根本的なところから見直さなければいけませんの…!」
千砂都「というと?」
夏美「名付けて、オニナッツ改善計画ですの!」
マルガレーテ「はあ?」
夏美「2週間かけて私オニナッツの『足りないところ』と『いけないところ』を洗い出し、足りないところを強化、いけないところを改善していきますの!」
マルガレーテ「2週間って…助けてもらったお礼するだけよね?」
冬毬「想像以上にスケールが大きくなりましたが、大丈夫でしょうか…」
0
17: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:24:59 ID:???00
夏美「まずは、『足りないところ』を書き出していきますの!」
夏美「えーと、まずは外見ですの」
夏美「身長は足りない。足も短くてモデル体型には程遠い」
夏美「お顔は…まあ我ながら顔は可愛い方だと思いますが、流石に恋先輩には敵いませんの」
夏美「髪のサラサラ感もないし、肌のツヤも別格。外見であの人に釣り合うところが見当たりませんの」
夏美「次に内面。性格は…銭ゲバって自覚はあるから『銭ゲバ』と」
夏美「学力、論外。運動神経もクラスの平均以上はありますが、恋先輩には遠く及ばず。ダンスパフォーマンスも歌唱力もグループ内ではまだまだ下の方ですの」
夏美「動画の編集力も…今はLiella!のネームに乗っかってるだけなので、実際の実力はまだまだ自慢できるほどではないですの」
夏美「よし、夏美の『足りないところ』、一通り書き出せましたの!」
夏美「全部足りないじゃん私」
マルガレーテ・冬毬「…………」
千砂都「夏美ちゃん…もっと自分に自信持っていいんだよ……?」
夏美「えーと、まずは外見ですの」
夏美「身長は足りない。足も短くてモデル体型には程遠い」
夏美「お顔は…まあ我ながら顔は可愛い方だと思いますが、流石に恋先輩には敵いませんの」
夏美「髪のサラサラ感もないし、肌のツヤも別格。外見であの人に釣り合うところが見当たりませんの」
夏美「次に内面。性格は…銭ゲバって自覚はあるから『銭ゲバ』と」
夏美「学力、論外。運動神経もクラスの平均以上はありますが、恋先輩には遠く及ばず。ダンスパフォーマンスも歌唱力もグループ内ではまだまだ下の方ですの」
夏美「動画の編集力も…今はLiella!のネームに乗っかってるだけなので、実際の実力はまだまだ自慢できるほどではないですの」
夏美「よし、夏美の『足りないところ』、一通り書き出せましたの!」
夏美「全部足りないじゃん私」
マルガレーテ・冬毬「…………」
千砂都「夏美ちゃん…もっと自分に自信持っていいんだよ……?」
0
18: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:25:49 ID:???00
夏美「ひ、ひとまず足りないところは保留で、次は『いけないところ』を考えてみますの!」
夏美「と言っても、自分を客観視するというのはなかなか難しいもの…」
夏美「そこで!」
ドンッ
投書箱『オニナッツのいけないところ大募集! 応募してくれた方の中からなんと抽選1名様に豪華プレゼント! 詳しい内容は後日オニナッツチャンネルにて!』
夏美「これで完璧ですの!」
冬毬「さっそく景品を作成しましょう、姉者!」
千砂都・マルガレーテ「そういうところ(だよ/よ)」
夏美「と言っても、自分を客観視するというのはなかなか難しいもの…」
夏美「そこで!」
ドンッ
投書箱『オニナッツのいけないところ大募集! 応募してくれた方の中からなんと抽選1名様に豪華プレゼント! 詳しい内容は後日オニナッツチャンネルにて!』
夏美「これで完璧ですの!」
冬毬「さっそく景品を作成しましょう、姉者!」
千砂都・マルガレーテ「そういうところ(だよ/よ)」
0
19: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:26:47 ID:???00
夏美「…………」ズーン
千砂都「不貞寝しちゃった…」
マルガレーテ「どうすんのよ、冬毬。アレあんたの姉でしょ」ヒソヒソ
冬毬「アレ呼ばわりはやめてください。私にもどうしたら良いかわからないんです」ヒソヒソ
夏美「…………ぬ…………」プルプル
千砂都「ぬ?」
夏美「ぬああああーーーーー!!!」ガバッ
千砂都「うわぁ!?」
冬毬「姉者!?」
夏美「ナッツゥゥゥゥーーーーー!!!」ダダダダダッ
千砂都「夏美ちゃんどこ行くの!」
ピッ ゴトン
千砂都「不貞寝しちゃった…」
マルガレーテ「どうすんのよ、冬毬。アレあんたの姉でしょ」ヒソヒソ
冬毬「アレ呼ばわりはやめてください。私にもどうしたら良いかわからないんです」ヒソヒソ
夏美「…………ぬ…………」プルプル
千砂都「ぬ?」
夏美「ぬああああーーーーー!!!」ガバッ
千砂都「うわぁ!?」
冬毬「姉者!?」
夏美「ナッツゥゥゥゥーーーーー!!!」ダダダダダッ
千砂都「夏美ちゃんどこ行くの!」
ピッ ゴトン
0
20: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:27:20 ID:???00
~生徒会室~
ガラッ
恋「あら、夏美さん?」
夏美「」ドンッ
恋「?」
夏美「」ダダダッ
恋「え、あの、夏美さん!?」
恋「…………」チラッ
(自販機で買ったアップルティー)
恋「?」
ナナミ「?」
かのん・きな子「…………」
ガラッ
恋「あら、夏美さん?」
夏美「」ドンッ
恋「?」
夏美「」ダダダッ
恋「え、あの、夏美さん!?」
恋「…………」チラッ
(自販機で買ったアップルティー)
恋「?」
ナナミ「?」
かのん・きな子「…………」
0
21: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:28:29 ID:???00
~~
夏美「……………………」
夏美「(子供の頃から勉強が全然できない)」
夏美「(運動だって上手くいかない)」
夏美「(スクールアイドルになってからも、歌もダンスも他の子達に抜かれるばかり)」
夏美「(挙句、今回も失敗ばかりで何も上手くいかなかった)」
夏美「…………」
夏美「(私、本当にダメな子なんだ)」
夏美「(才能がない)」
夏美「(夢も叶えられない)」
夏美「(好きな人に、お礼のひとつも言えない)」
夏美「…………」
夏美「……………………」
夏美「(子供の頃から勉強が全然できない)」
夏美「(運動だって上手くいかない)」
夏美「(スクールアイドルになってからも、歌もダンスも他の子達に抜かれるばかり)」
夏美「(挙句、今回も失敗ばかりで何も上手くいかなかった)」
夏美「…………」
夏美「(私、本当にダメな子なんだ)」
夏美「(才能がない)」
夏美「(夢も叶えられない)」
夏美「(好きな人に、お礼のひとつも言えない)」
夏美「…………」
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22: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:29:33 ID:???00
夏美「(良いんだ)」
夏美「(もう、諦めよう)」
夏美「(あの時ありがとうございましたってお礼を言って、今まで迷惑かけてごめんなさいで、それで終わり)」
夏美「(身の丈に合わない夢なんかさっさと諦めて次に切り替えなきゃ)」
夏美「(今までずっとそうしてきたでしょ)」
夏美「…………」
夏美「…………」グスッ
夏美「(もう、諦めよう)」
夏美「(あの時ありがとうございましたってお礼を言って、今まで迷惑かけてごめんなさいで、それで終わり)」
夏美「(身の丈に合わない夢なんかさっさと諦めて次に切り替えなきゃ)」
夏美「(今までずっとそうしてきたでしょ)」
夏美「…………」
夏美「…………」グスッ
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23: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:30:23 ID:???00
すみれ「夏美」
夏美「ナツっ!?」
すみれ「スムージー、もう1回作るわよ」
可可「クゥクゥ達もお手伝いするデス!」
すみれ「かのんから話は聞いてる。まともなもの渡せるように見ててあげるから、もう1回作んなさい」
夏美「…話がよく見えませんの」
すみれ「そう?」
夏美「今まで3回も失敗したんですのよ。もう1回やったところで上手くいかないに決まってますの」
可可「でも、1回目と3回目はちゃんと渡せましたヨ?」
夏美「!」
可可「2回目の時は、ちゃんとしたスムージーができたって聞きマシタ」
可可「なら、4回目はちゃんとしたスムージーを渡せるようになりマス!」
夏美「…本当に、そう思いますの?」
すみれ「そうなるように私たちが見ててあげるって言ってんでしょ。ほら、立ちなさい」
夏美「ナツっ!?」
すみれ「スムージー、もう1回作るわよ」
可可「クゥクゥ達もお手伝いするデス!」
すみれ「かのんから話は聞いてる。まともなもの渡せるように見ててあげるから、もう1回作んなさい」
夏美「…話がよく見えませんの」
すみれ「そう?」
夏美「今まで3回も失敗したんですのよ。もう1回やったところで上手くいかないに決まってますの」
可可「でも、1回目と3回目はちゃんと渡せましたヨ?」
夏美「!」
可可「2回目の時は、ちゃんとしたスムージーができたって聞きマシタ」
可可「なら、4回目はちゃんとしたスムージーを渡せるようになりマス!」
夏美「…本当に、そう思いますの?」
すみれ「そうなるように私たちが見ててあげるって言ってんでしょ。ほら、立ちなさい」
0
24: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:31:34 ID:???00
~~
すみれ「もう少し味付けしても良いわね。あの子、案外いちごに味付いてても嫌がらないから」
夏美「はいですの!」
可可「丈夫なプロテインシェイカー持ってきマシタ!これなら転んで落としても大丈夫デス!」
夏美「ありがとうございますですの!」
かのん「お、やってるやってる」
すみれ「あとでトッピングするから、その時手伝ってやって」
かのん「うん、任せて」
可可「完成が楽しみデス~!」
冬毬「姉者、ここにいたのですね」
かのん「頑張ってるね、夏美ちゃん」
冬毬「はい。とても」
メイ「お、やっと見つかった」
すみれ「頑張んなさいよ」
可可「ナッツなら絶対できマス!」
かのん「いい感じいい感じ!」
冬毬「諦めないでください」
メイ「最後にしくじんなよ!」
すみれ「もう少し味付けしても良いわね。あの子、案外いちごに味付いてても嫌がらないから」
夏美「はいですの!」
可可「丈夫なプロテインシェイカー持ってきマシタ!これなら転んで落としても大丈夫デス!」
夏美「ありがとうございますですの!」
かのん「お、やってるやってる」
すみれ「あとでトッピングするから、その時手伝ってやって」
かのん「うん、任せて」
可可「完成が楽しみデス~!」
冬毬「姉者、ここにいたのですね」
かのん「頑張ってるね、夏美ちゃん」
冬毬「はい。とても」
メイ「お、やっと見つかった」
すみれ「頑張んなさいよ」
可可「ナッツなら絶対できマス!」
かのん「いい感じいい感じ!」
冬毬「諦めないでください」
メイ「最後にしくじんなよ!」
0
25: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:32:42 ID:???00
夏美「…………」
夏美「(やっぱり、諦めたくなんかない)」
夏美「(これだけやって結局ダメだったことなんて一度や二度じゃない)」
夏美「(それでも…)」
恋『大切な夏美さんがご無事で何よりです』
夏美「(あの笑顔に何かを返したい)」
夏美「(私の想いを込めた何かで、もう一度あの笑顔を見たい)」
夏美「(たとえ想いが伝わらなかったとしても…!)」
夏美「(やっぱり、諦めたくなんかない)」
夏美「(これだけやって結局ダメだったことなんて一度や二度じゃない)」
夏美「(それでも…)」
恋『大切な夏美さんがご無事で何よりです』
夏美「(あの笑顔に何かを返したい)」
夏美「(私の想いを込めた何かで、もう一度あの笑顔を見たい)」
夏美「(たとえ想いが伝わらなかったとしても…!)」
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26: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:33:23 ID:???00
夏美「できましたのー!」
メイ「やったな!」
可可「後はレンレンに持ってくだけデスネ!」
かのん「恋ちゃん、まだ生徒会室にいるはずだよ。早く持って行ってあげて」
夏美「はいですの!」
メイ「やったな!」
可可「後はレンレンに持ってくだけデスネ!」
かのん「恋ちゃん、まだ生徒会室にいるはずだよ。早く持って行ってあげて」
夏美「はいですの!」
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27: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:34:03 ID:???00
~生徒会室~
夏美「恋先輩!」
恋「夏美さん?今度はどうされ━」
ガシッ
夏美「何も言わずについてきてほしいですの!」
恋「ひゃっ!?ち、ちょっと!?」
きな子「いってらっしゃいっす~」
夏美「恋先輩!」
恋「夏美さん?今度はどうされ━」
ガシッ
夏美「何も言わずについてきてほしいですの!」
恋「ひゃっ!?ち、ちょっと!?」
きな子「いってらっしゃいっす~」
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28: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:34:47 ID:???00
かのん「ナナミちゃん、きな子ちゃん。夏美ちゃんこっちに来た?」
ナナミ「え、うん。何やってたの?」
かのん「かわいい後輩の応援…かな!」
きな子「っす!」
ナナミ「…………ああ~、そういうこと」ニヤッ
かのん「じゃ、恋ちゃんの分の仕事かたづけちゃおっか!」
ナナミ「え、うん。何やってたの?」
かのん「かわいい後輩の応援…かな!」
きな子「っす!」
ナナミ「…………ああ~、そういうこと」ニヤッ
かのん「じゃ、恋ちゃんの分の仕事かたづけちゃおっか!」
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29: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:35:28 ID:???00
~中庭~
恋「ど、どうされたのですか、夏美さん。急にこんなところへ…」
夏美「恋先輩!このスムージー、受け取ってくださいですの!」
恋「スムージー、ですか?」
夏美「はい!今度こそ上手くできたので、ぜひお召し上がりくださいですの!」
恋「あ、ありがとうございます…」
恋「(夏美さんを信用していないわけではないのですが、前回のこともあるので少々不安が…)」
恋「(…あら?これは…)」
恋「ど、どうされたのですか、夏美さん。急にこんなところへ…」
夏美「恋先輩!このスムージー、受け取ってくださいですの!」
恋「スムージー、ですか?」
夏美「はい!今度こそ上手くできたので、ぜひお召し上がりくださいですの!」
恋「あ、ありがとうございます…」
恋「(夏美さんを信用していないわけではないのですが、前回のこともあるので少々不安が…)」
恋「(…あら?これは…)」
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30: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:36:46 ID:???00
恋「(丁寧に盛られたクリームに、チビの顔を模したチョコペンのアート)」
恋「(下を見れば、いちごミルクの優しいピンク色のスムージー)」
恋「(容器は、以前の使い捨てのプラスチックカップではなく、しっかりしたシェイカーボトル)」
恋「(なんと美味しそうで映えるスムージーなのでしょう。それに何より…)」
恋「…………」ゴクッ
夏美「……ど、どうですの?」
恋「…これは……」
夏美「…………」ゴクリ
恋「(下を見れば、いちごミルクの優しいピンク色のスムージー)」
恋「(容器は、以前の使い捨てのプラスチックカップではなく、しっかりしたシェイカーボトル)」
恋「(なんと美味しそうで映えるスムージーなのでしょう。それに何より…)」
恋「…………」ゴクッ
夏美「……ど、どうですの?」
恋「…これは……」
夏美「…………」ゴクリ
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31: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:37:24 ID:???00
恋「とても美味しいです。ありがとうございます、夏美さん」
夏美「…………!」
夏美「やったーーーー!!」
夏美「…………!」
夏美「やったーーーー!!」
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32: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:38:15 ID:???00
~~
夏美「恋先輩。私が不良に絡まれていた時、助けてくれてありがとうございました」
夏美「このスムージーは、その時のお礼としてお作りしたものですの」
夏美「それと、この前はとんでもない失敗作のスムージーを渡してしまって、申し訳ありませんでしたの…」
恋「そうだったのですね…。てっきり、何かの動画の企画なのかと思いました」
夏美「恋先輩。私が不良に絡まれていた時、助けてくれてありがとうございました」
夏美「このスムージーは、その時のお礼としてお作りしたものですの」
夏美「それと、この前はとんでもない失敗作のスムージーを渡してしまって、申し訳ありませんでしたの…」
恋「そうだったのですね…。てっきり、何かの動画の企画なのかと思いました」
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33: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:38:50 ID:???00
恋「あの時のスムージーのことであれば、私は特に気にしていませんよ」
恋「むしろ、夏美さんなりに私のことを考えて作ってくださったとわかって、安心しているところです」
夏美「でも、たくさん失敗してしまいましたの…」
恋「それでも、途中で諦めたり雑に済ませることなく、こうして完成させてくれました」
恋「夏美さんが私のためにこれだけ真剣に作ってくださったということが、とても嬉しいのです」
恋「夏美さん。あなたの感謝のお気持ち、たいへん美味しくいただきました。こちらこそ、ありがとうございます」
恋「むしろ、夏美さんなりに私のことを考えて作ってくださったとわかって、安心しているところです」
夏美「でも、たくさん失敗してしまいましたの…」
恋「それでも、途中で諦めたり雑に済ませることなく、こうして完成させてくれました」
恋「夏美さんが私のためにこれだけ真剣に作ってくださったということが、とても嬉しいのです」
恋「夏美さん。あなたの感謝のお気持ち、たいへん美味しくいただきました。こちらこそ、ありがとうございます」
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34: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:39:38 ID:???00
夏美「ぁ…………」
かのん『込められた気持ちを見て嬉しいって感じるはずだから』
夏美「(かのん先輩の言った通りだ)」
夏美「(恋先輩は、込められた気持ちを真剣に見てくれるし、喜んでくれる)」
夏美「(いつも他人に真剣に向き合ってくれる)」
夏美「(私がこの人を好きになったのは、助けてもらったことだけが理由じゃない)」
夏美「助けてもらった時、恋先輩が本当に私を大切に思ってくれていたのがわかったから)」
夏美「(恋先輩は、こういう人だってわかっていたから)」
夏美「(私は、この人の真っ直ぐな心に惹かれたんだ)」
かのん『込められた気持ちを見て嬉しいって感じるはずだから』
夏美「(かのん先輩の言った通りだ)」
夏美「(恋先輩は、込められた気持ちを真剣に見てくれるし、喜んでくれる)」
夏美「(いつも他人に真剣に向き合ってくれる)」
夏美「(私がこの人を好きになったのは、助けてもらったことだけが理由じゃない)」
夏美「助けてもらった時、恋先輩が本当に私を大切に思ってくれていたのがわかったから)」
夏美「(恋先輩は、こういう人だってわかっていたから)」
夏美「(私は、この人の真っ直ぐな心に惹かれたんだ)」
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35: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:40:42 ID:???00
夏美「恋先輩…」
夏美「(このスムージーの奥の奥に押し込んだ気持ちは、まだ伝えないでおこう)」
夏美「(いつか、この人の隣に胸を張って並び立てるようになれた時に)」
夏美「(恋先輩に伝えよう)」
夏美「(それが私の今の夢のひとつ)」
夏美「(たとえ途中で何度転んだとしても諦めたりしない)」
夏美「(このスムージーの奥の奥に押し込んだ気持ちは、まだ伝えないでおこう)」
夏美「(いつか、この人の隣に胸を張って並び立てるようになれた時に)」
夏美「(恋先輩に伝えよう)」
夏美「(それが私の今の夢のひとつ)」
夏美「(たとえ途中で何度転んだとしても諦めたりしない)」
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36: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:41:08 ID:???00
夏美「大好きですの!」
恋「私もですよ、夏美さん」
夏美「(その時は向き合ってください、恋先輩)」
終わり
恋「私もですよ、夏美さん」
夏美「(その時は向き合ってください、恋先輩)」
終わり
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37: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:41:50 ID:???00
おまけ
夏美「恋先輩…大好きですの!」
恋「私もですよ、夏美さん」
ドローン「…………」ジーッ
~部室~
四季「……無事、スムージーは渡せたみたいだけど…」
可可「レンレン、絶対気づいてないですヨネ」
冬毬「姉者が他人に手作りのものを贈るなんて滅多に無いのですが…」
すみれ「ま、夏美もそれを覚悟で渡したんでしょうし、そのことで恋にとやかく言うのも違うでしょ」
メイ「そりゃそうだけどさ…」
マルガレーテ「お礼一つでずいぶん大掛かりだと思ったけど、こういうことだったのね」
千砂都「かのんちゃんが妙にニヤニヤしてたわけだ」
夏美「恋先輩…大好きですの!」
恋「私もですよ、夏美さん」
ドローン「…………」ジーッ
~部室~
四季「……無事、スムージーは渡せたみたいだけど…」
可可「レンレン、絶対気づいてないですヨネ」
冬毬「姉者が他人に手作りのものを贈るなんて滅多に無いのですが…」
すみれ「ま、夏美もそれを覚悟で渡したんでしょうし、そのことで恋にとやかく言うのも違うでしょ」
メイ「そりゃそうだけどさ…」
マルガレーテ「お礼一つでずいぶん大掛かりだと思ったけど、こういうことだったのね」
千砂都「かのんちゃんが妙にニヤニヤしてたわけだ」
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38: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:42:25 ID:???00
メイ「それにしたってさ!あんな心のこもった手作りのもの渡されて、しかも面と向かって『大好き』って言われて、それで気づかないなんてことあるか!?」
千砂都「それはまあ恋ちゃんだし」
すみれ「恋だものね」
可可「そこは仕方ないデス」
四季「異口同音…」
冬毬「3年生の先輩方にとって、恋先輩はそういう認識なのですね…」
すみれ「根っから謙虚で自己評価低いのよ、あの子。自分が慕われてるって自覚全然ないし」
千砂都「人からの好意も『Liella!としての自分』への応援としか思わないし、自分自身が好かれてるって認識ないんだよね」
メイ「あー……そういう奴が身近にいるからなんか納得できるわ」
四季「?」
千砂都「それはまあ恋ちゃんだし」
すみれ「恋だものね」
可可「そこは仕方ないデス」
四季「異口同音…」
冬毬「3年生の先輩方にとって、恋先輩はそういう認識なのですね…」
すみれ「根っから謙虚で自己評価低いのよ、あの子。自分が慕われてるって自覚全然ないし」
千砂都「人からの好意も『Liella!としての自分』への応援としか思わないし、自分自身が好かれてるって認識ないんだよね」
メイ「あー……そういう奴が身近にいるからなんか納得できるわ」
四季「?」
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39: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/14(火) 22:43:09 ID:???00
マルガレーテ「……ねえ、夏美先輩が報われるのに何年かかりそう?」
千砂都「2年は覚悟してるかなあ…」
冬毬「まともな恋愛経験がなく、おそらく恋愛のイロハもわかっていない姉者のことです。もっと長いスパンで見積もるべきかと…」
メイ「私、それまで面倒見切れるかな…」
すみれ「いくら友達でもそんなに無理しなくていいわよ…?」
可可「前途多難デス…」
四季「……姉者。ファイト」
今度こそ終わり
千砂都「2年は覚悟してるかなあ…」
冬毬「まともな恋愛経験がなく、おそらく恋愛のイロハもわかっていない姉者のことです。もっと長いスパンで見積もるべきかと…」
メイ「私、それまで面倒見切れるかな…」
すみれ「いくら友達でもそんなに無理しなくていいわよ…?」
可可「前途多難デス…」
四季「……姉者。ファイト」
今度こそ終わり
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42: ◆b3JtBVW8★ 2025/01/14(火) 22:55:54 ID:???00
恋ちゃん🥰🥰🥰
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43: ◆Bd75fwa9★ 2025/01/14(火) 22:59:15 ID:???00
夏美も恋もすごく魅力的だった!おつ!
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44: ◆nA93LEXc★ 2025/01/14(火) 23:13:59 ID:???00
元ネタは分からんかったが面白かった
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45: ◆Jx41tOh9★ 2025/01/15(水) 00:12:48 ID:???00
0
41: ◆Vz93JPFr★ 2025/01/14(火) 22:50:46 ID:???Sd
恋夏とかいう珍しいカプほんとたすかる
引用元: https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11224/1736860512/