しずく「近江しずく？」【ラブライブ！SS】

しずく「彼方さん起きてください。部室閉めますよ？」

彼方「zzz…」ｽﾔﾋﾟ...

せつ菜「起きませんね」

エマ「授業の課題もしてたみたいだから、疲れてるんじゃないかな」

しずく「課題？」ﾁﾗ

しずく（確かに…彼方さんの手元のメモ、食材の名前や調理法でびっしり）

しずく（牛肉…ちゃんぽん…焼きそば…なんだろこの統一性の無さは…）

しずく（うなぎ…鴨…近江しずく…鯖…カオスさが彼方さんらしいと言えばらしいけど…）

しずく（……）

しずく「ん゛ん゛っ？！///」ｶﾞﾊﾞｯ

エマ「どうしたのしずくちゃん？」

しずく「いっいえ！　可哀想でも起こさなくちゃと思って」ｱﾊﾊ

しずく「……」ﾆﾄﾞﾐｯ

しずく（間違いない…近江しずくって書いてある！///）

しずく（え、なんで？　近江は彼方さんだし、しずくは…私だよね？）

しずく（近江…しずく！？///）

侑「彼方さんのメモ落書き多いね。かわいー」ｸｽｯ

歩夢「ぼーっとしてる時つい書いちゃうよね。私電話の時にやる」ﾌﾌﾌ

侑「やるやる。なんでこんなん描いたんだっけ？って無意識の産物がうじゃうじゃ出来るｗ」

しずく「……」

しずく（落書き…）

しずく（彼方さんはいつも眠気と戦っている）

しずく（授業中に朦朧とする時間があってもおかしくない）

しずく（真面目にメモしてる間に…ふと思考にエアポケットが出来て…）

しずく（無意識で書いてしまった…？）

しずく（無意識のうちに…）

しずく（自分の名前と私の名前を…くっつけて？///）ｱﾜｱﾜ

エマ「起きそうにない？」

しずく「あっいえ！///」ﾋﾞｸｯ

しずく「……」ｺﾎﾝ

しずく「 彼方さん、彼方さん。起きてください」ﾕｻﾕｻ

しずく（駄目…ぐっすり寝てる…）

しずく「……」?ﾋﾟｰﾝ

しずく「…お」

しずく「起きてください…彼方さん…♡」

しずく（…やってしまった！///）

しずく（もし本当に彼方さんが私のことを、その…そういう風に見ているなら）

しずく（効き目があるかと思って…ハートマークをつけてしまった…///）

彼方「……」ﾓｿﾞ

彼方「うーん…しずくちゃん…？」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

しずく「！///」

しずく（効いた！）

しずく（か、彼方さんは…）

しずく（私のことを…？）

しずく（ええええええ！？？///）

愛「おー効いてる効いてる」

かすみ「もう一押しだよしず子！」

しずく「う　うん！///」

しずく「彼方さん…♡ 一緒に帰りましょう…彼方さん…♡」

彼方「…う～ん…」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

しずく（うう…/// みんなに聞かれてる中でハートマーク連発はちょっと…恥ずかしい…///）

果林「……」

果林「なんかこうして見てると、彼方としずくって」

しずく「！」

しずく（き…気付かれた？///）

果林「姉妹みたいね！」ｱﾊﾊ

しずく「」

璃奈「うらやましいな」

璃奈「近江しずくって感じ」

しずく「」

しずく（えっ？えっ？）

しずく（もしかして近江しずくって…そういう意味？）

しずく（彼方さんにとって私は…）

しずく（単なる妹的存在！？）ｶﾞｰﾝ

しずく（…いや…ひょっとすると…）

しずく（実の妹！！？？？）ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｰﾝ

愛「ためしに彼方お姉ちゃんって呼んでみなよ！ 飛び起きたりしてｗ」

侑「ありそうｗ」

しずく「……」

しずく「彼方…お姉ちゃん？」ﾎﾞｿｯ

彼方「……」ﾋﾟｸｯ

彼方「ふわーあ…呼んだ～？」ﾉﾋﾞｰ

しずく「」

果林「帰る時間よ彼方。忘れ物無いようにね」

彼方「はーい」ﾌﾜﾜﾜ

しずく「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

しずく（わ…私は…）

しずく（彼方さんの妹だったんだ！！）ｽﾞｰﾝ

しずく（知らなかった…この16年間…）

しずく（彼方さんだけはこの事実を…知って…）

しずく（……）

しずく（だけど…）

しずく（気付いてしまったこの気持ちはどうすればいいの？）

しずく（実の妹じゃどう頑張っても…）

しずく（……）

しずく（こんな事なら恋なんて…知りたくなかった…）ｸﾞｽｯ

彼方「しずくちゃん」

しずく「！」ﾋﾞｸｯ

彼方「ひょっとして起こしてくれてた？」ﾋｿﾋｿ

しずく「…はい…」

彼方「やっぱり？夢の中でしずくちゃんの声してたから」

彼方「…お姉ちゃんは凄い威力だったなあ///」

しずく「そうですか…」ﾄﾞﾖｰﾝ

彼方「……」

彼方「…でも彼方ちゃんとしては」

彼方「しずくちゃんが妹だったら…ちょっとその…」

彼方「…都合が悪いかなぁ…///」ﾎﾞｿｯ

しずく「はい…」ﾄﾞﾖｰﾝ

しずく「……」

しずく「え？」

しずく「あ　あの彼方さん！　それってどういう…」

彼方「んー？　なんか言ったっけな～」

彼方「彼方ちゃん寝ぼけてたから…よく分かんないなぁ…///」

彼方「ほらしずくちゃん、帰ろ？　みんな待ってるよ？」

しずく「……」

しずく「もう」ｸｽｯ

しずく「待たせてたのは…彼方さんですよ…///」

しずく（……）

しずく（近江しずくってどういう意味なんですかって）

しずく（聞いてしまってもよかったけれど…）

しずく（やめました）

しずく（妄想癖は私の悪い癖）

しずく（空回りだったら…恥ずかしいし///）

しずく（…でも今、私を待ってくれている彼方さんの笑顔と）

しずく（近江しずくって書かれていたことは…現実だから）

しずく（もう少しだけ勇気をつけたら…いつか不意打ち気味に聞いてやります）

しずく（いつも私をからかう彼方さんが、される側だとどんな顔をするのか）

しずく（それを想像して…今日は眠ります）

しずく（おやすみなさい）

しずく（私の……）

彼方「バスまだかなー」ﾎﾞｹｰ

エマ「あっいたいた！よかった間に合った！」ﾊｧﾊｧ

彼方「あれ、エマちゃん？」

エマ「これ！授業のメモ！部室に忘れてたんだよ」ｾﾞｪｾﾞｪ

彼方「あれっほんと？あ、ありがとーエマちゃん。彼方ちゃん死ぬとこだったよ～」?

エマ「どういたしまして。それにしても…何作るのこれ？」

彼方「えっとね、テーマは都道府県の料理なんだ」

彼方「彼方ちゃんの担当は滋賀県」

彼方「ご当地料理も奥が深くてね～」

エマ「ふーん。それでか」

彼方「え？」

エマ「部室で見てたら、彼方ちゃんのペットボトル」

エマ「おーいお茶っぽいけど…なんか違うなって」

彼方「さっすがエマちゃん！　目ざといね～」

彼方「どうせだからお茶も滋賀県のにしようと思って、買ってみたの」

彼方「……」

彼方「名前がね…」

彼方「好きなんだ…」




END

なんだよ…結構いいオチじゃねえか…

いい……

新年早々浄化されてくzzZ

オチがめちゃくちゃしっかりしてた
すげぇ

乙乙　
オチ含めてすごい良かった

乙
予想外だった

最高

面白かった！

おつ

近江のしずく通販で買えるみたいだな1ケースいっとくか

またライバーが売上に貢献するのか…
いいぞもっとやれ

かなしず推しのマストアイテムやな