【SS】曜「逃げるは恥だが役に立つ」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/12(土) 22:41:28.94 ID:zlrDLIEZ.net
曜(はぁ…練習疲れた。早く部屋のベッドに寝転がりたい…)

曜(ああ、でもあの授業のレポート明日までだっけ…)

曜(それに野菜も今日の特売日に買いだめしようと思ってたから切れてるし…)

曜(コーチに言われた通りのメニューにしなきゃ怒られるしなぁ…)

曜(あれ、家の前に誰かいる…?)


千歌「曜ちゃん、おかえりー!」

曜「千歌ちゃん!?何でここに!?」

7: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/12(土) 22:56:36.09 ID:zlrDLIEZ.net
千歌「えへへ、来ちゃった」

千歌「ごめんね、迷惑だった?」

曜「い、いや、そんなことはないけど…」

曜「むしろ嬉しいっていうか、久し振りに千歌ちゃんに会いたかったし…」

千歌「…///」

千歌「ありがとう、やっぱり曜ちゃんは優しいね」

曜「何か恥ずかしいね…///」

曜「とりあえず中入って、寒かったでしょ」

9: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/12(土) 23:03:17.89 ID:zlrDLIEZ.net
千歌「おじゃましまーす、けっこうスッキリした部屋だね?」

曜「前連絡したけど、最近寮から引っ越したばっかりだしね」

千歌「あ、これ私の写真だー!」

千歌「今でも飾っててくれたんだ!嬉しいなぁ///」

曜「ちょっと千歌ちゃん!///恥ずかしいからあんまり見ないで!///」

千歌「えー、ちょっとくらいいいじゃんかー」

曜「うぅ…///とりあえずお茶でも入れるね」

千歌「うん。ありがとー」

21: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/12(土) 23:28:43.75 ID:zlrDLIEZ.net
曜「それで…どうしたの、突然?」

千歌「あはは…やっぱ言わないとダメだよね?」

曜「言いたくないようなことなの?」

千歌「…」

曜「いや、無理に言わなくてもいいんだよ?」

千歌「……その、高校卒業した後うちの旅館で働いてたじゃん?」

曜「うん」

千歌「クビになっちゃった」テヘ

曜「えぇ!実家なのに!?」

千歌「そうなんだーまいっちゃうよねー」ハハ

曜(そんなことあり得るのかな…?)

26:元ネタは漫画原作のドラマ(たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/12(土) 23:37:19.84 ID:zlrDLIEZ.net
千歌「そういうわけで、今仕事無いんだよね…」

千歌「家も出て来ちゃったし…」

曜「はは…千歌ちゃんにしては思い切った行動だねえ」

千歌「というわけで!」

千歌「曜ちゃんの家で家事手伝いとして雇って下さい!」ペコー

曜「えっ!?ええと、とにかく頭上げてよ!」

千歌「よーちゃんが良いって言うまで上げません!」

曜「わかった、わかったから!」

28: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/12(土) 23:46:51.39 ID:zlrDLIEZ.net
曜「実は私も、誰か料理とかしてくれないかなって思ってたんだ」

千歌「そうなの?」

曜「前住んでた体育大学の寮ではご飯出たんだけど、色々あって出ちゃったし…」

曜「2年生なのに飛び込みのキャプテンも任されちゃって、雑務が増えたんだよね」

千歌「おお!さすがよーちゃん!」

千歌「じゃあ調度良かったんだね!これからよろしくね」

曜「アハハ、よろしく。ちなみに、いつまでくらい居るの?」

千歌「うーん、一年くらい?」

曜「一年も!?」

千歌「いや、ほとぼりが冷めるまで、かな…」

曜「……何の?」

千歌「………実家の?」

29: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 00:06:23.91 ID:/vUXntn4.net
曜(なんだか気になるけど、深くは聞かないでおこうかな…)

曜「ええっと、給料とかは無しで、ご飯付きルームシェアって感じで良いのかな?」

千歌「うん!その代わり、チカは家事とか掃除をするね!」

千歌「余った時間でバイトもするかも!」

曜「はーい」

千歌「じゃあ早速ご飯作るね。食材とかは買って来たんだ~」

曜「メニューはなに?」

千歌「ハンバーグだよ!曜ちゃん好きだったよね?」

曜「ハンバーグ!?楽しみだなぁ~」

曜(コーチに言われたメニューはあるけど…幸せだしまあいっか…)

38: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 01:07:58.37 ID:/vUXntn4.net
曜(千歌ちゃんが台所に…)

曜(なんだか新婚さんみたいだな…なんて…)

曜(高校の頃はこうしてお母さんの…料理の音を聞いてたっけ…)

曜(落ち着くなぁ…)

曜「」スー スー

千歌「ありゃ?よーちゃん寝ちゃったんだ」

千歌「疲れてたんだね…」

千歌「今日は本当にありがとう、よーちゃん」ナデナデ

40: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 01:14:54.43 ID:/vUXntn4.net
曜(あれ、何か良い匂いがする)クンクン

曜(私、寝ちゃってたんだ!)ガバッ

千歌「あ、起きた。ご飯できたよー」

曜「ごめん、寝ちゃってた」

曜「あ、すっごく美味しそう!」

千歌「フフン、旅館で料理の練習してたからね!結構上手だって評判だったんだよ!」

曜「じゃあ早速、いただきまーす」

千歌「私もいただきまーす。……うん、上手くできてる」モグモグ

曜「おいしー!感動するくらい美味しいよ!」モグモグ

千歌「大げさだってば///」

44: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 01:25:05.24 ID:/vUXntn4.net
曜「千歌ちゃん、飲食店で働いたら?これ本当に美味しいよ」

千歌「よーちゃんは本当に褒め上手なんだから!」

千歌「大学でもモテモテなんじゃないのー?」ハハ

曜「…」

曜「そんなことないよ、ほんと」

千歌「そ、そっか…」

曜「このグラッセも甘くて美味しいね」

千歌「うん、ありがとう…」

52: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 13:11:15.57 ID:/vUXntn4.net
曜「ごちそうさまー!」

千歌「えへへ、お粗末様でした」

曜「後片付けはやっておくからお風呂先入っちゃって」カチャカチャ

千歌「ええっ、でも私の仕事だし」

曜「これくらいはいいよ、今日は移動で疲れたでしょ?」

千歌「うーん……明日からは私がやるからね」

千歌「じゃあお先に失礼するね」

曜「はーい」

トタトタ ガチャ

曜(千歌ちゃんに頼られるのって嬉しいなぁ)

53: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 13:22:44.71 ID:/vUXntn4.net
曜「ふぅ…これで終わりっと」キュッキュッ

曜(昔から千歌ちゃんは可愛かったけど…)

曜(また一段と可愛くなったなぁ~///)バタバタ

曜(1年離れてやっとこの異常な想いにも踏ん切りがつけられそうだったのに…はぁ)

曜(でも嬉しさも抑えきれないよぉ~///)ニヤニヤ

千歌「よーちゃん次どうぞー」ガチャ

曜「はーい///」

58: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 13:55:50.99 ID:/vUXntn4.net
曜「ちかちゃんお待たせー」ガチャ

千歌「お風呂早いねーよーちゃん」ゴロゴロ

曜「ちかちゃんと早くお話したかったからねー、えへへ///」

千歌「すぐ恥ずかしいこと言うんだから///」

曜(あぁ、照れてる千歌ちゃんかわいいなぁ…)

曜「そうだ、明日の昼から夕方はちょっと時間空いてるから、この辺の案内するね」

千歌「おぉ、久し振りのデートだね!」

曜「スーパーとかコンビニの案内するだけだけどね」ハハ

59: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 14:13:40.07 ID:/vUXntn4.net
千歌「それでね、梨子ちゃんがしいたけの散歩まで行けるようになったの!」

曜「あの犬嫌いの梨子ちゃんがねぇ…」

曜「あれ、そういえば梨子ちゃんまだ実家通いだったんだ」

千歌「う、うん。もうすぐ下宿するって言ってたけどね。ほら、最近内浦は危ないし!」

曜「一人暮らしの方が危ないと思うけどなー」

曜「私も一人暮らしだったけど、千歌ちゃんのお陰で安心だね♪」

千歌「えへへぇ///よーちゃんのお役に立てて光栄であります!」

60: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 14:34:02.61 ID:/vUXntn4.net
曜「あれ、もうこんな時間だ。そろそろ寝よっか」

千歌「そうだねー」ウトウト

曜「千歌ちゃんはベッドで寝てね」

千歌「えっ、ダメだよ!」

千歌「よーちゃんの家なんだから!」

曜「私は友達が来た時はいつもこのお気に入りの布団で寝てるから、気にしないで」

千歌「でもチカ、よーちゃんの従業員になるわけだし…」

曜「っ…(従業員……でもちかちゃんと一緒に居られるならそれで十分だよね……)」

62: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 15:09:40.06 ID:/vUXntn4.net
曜「じゃあ、私がベッドで寝るね」

曜「その辺のルールはまた明日以降考えようか」

千歌「うん!」

曜「じゃあ、おやすみちかちゃん」パチン

千歌「おやすみ、よーちゃん♪」

千歌(よーちゃんはやっぱり、優しいなぁ)

千歌(あ…この布団……よーちゃんの匂いがする…///)

千歌(なんだか、よーちゃんに抱きしめられてるみたいな…///なんて)

千歌(落ち着くなぁ…よーちゃんが内浦に居てくれたら)

千歌(いやでも、居なくて良かったんだよね…)

63: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 15:25:53.61 ID:/vUXntn4.net
ーーー1カ月後ーーー

千歌「おはよーちゃん♡ご飯できたよー」ノゾキコミ

曜「お、おはよーそろー…///」パチリ

曜(朝起きたら千歌ちゃんの顔が見られる幸せ…///)

曜「ありがと、ちかちゃん」ムクッ

千歌「今日はどこ行こっかー」モグモグ

曜「昨日決めないで寝ちゃったんだっけ…」ハハ

曜「観光案内も出来てなかったし、東京観光でもしよっか?」

千歌「行きたい行きたい!」

曜「えへへ、まあ案内できるほど詳しくもないんだけどね」

65: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/13(日) 15:41:24.79 ID:/vUXntn4.net
曜「千歌ちゃんって本当に料理上手だねぇ」モグモグ

曜「この前美人調理師がいる美味しいお店って有名ブログで紹介されてたよ?」

千歌「いやぁ、そんな…///」エヘヘ

曜「千歌ちゃんは本気になって始めると、私なんかあっという間に追い抜いちゃうんだから凄いよ」

千歌「むー、でもこの前家に来た果南ちゃん採点の料理勝負では曜ちゃんの勝ちだったじゃん」

曜「あーあれね、今だから言うけど、果南ちゃんが去年遊びに来た時に好みの味付け聞いてたんだよね」

千歌「えー!!ずるいよよーちゃん!!」

69: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 00:30:02.96 ID:TxMqToJ+.net
曜「ちかちゃん、その服可愛いね」

千歌「えへへぇ///ありがと♡」

千歌「久しぶりのデートだし、気合い入れようと思ってね!」フンス

曜(またデートって…///で、でも、勘違いしちゃダメだ!)

曜(千歌ちゃんにそんなつもりはないんだから…)

曜(でも髪もふわふわ、化粧も大人っぽいなぁ、ネイルもすっごく可愛いし…)

曜(ああ、こんなちかちゃん、他の誰にも見せたくない、なんて)ニコニコ

70: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 00:36:57.60 ID:TxMqToJ+.net
千歌「どうしたの、ニヤけちゃって?」ハハ

曜「えへへ、こんなに可愛い千歌ちゃんとお出かけできて嬉しいなって思ってね」ニコニコ

千歌「…///」

千歌「それは私の方もだよ、曜ちゃん!///」

千歌「曜ちゃんってチカと居るとき楽しそうにしてくれるから、私もとっても嬉しいの!」

千歌「今日はいっぱい楽しもうね!」ニコー

曜(うぅ…///笑顔も可愛いよぉ…///)

71: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 00:52:21.80 ID:TxMqToJ+.net
千歌「おおー綺麗なお寺だねー」パシャパシャ

曜「うん、それにこのお寺って人が少なくて落ち着くでしょ?」

曜「ここは私もたまに来るんだー」

千歌「確かに少ないねぇ…」チラッ

千歌「あ、恋みくじだ!引いてみよーっと!」タタタ

ジャリッ

千歌「!?」チラッ

千歌(き、気のせいだよね…)

72: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 01:00:05.96 ID:TxMqToJ+.net
曜「恋みくじ、どうだった?」

千歌「」ビクッ

千歌「えと、大吉だったよ!『自分の心を偽らず、あるがままを受け入れよ』って書いてる」スッ

千歌「よーちゃんも引いてみたら?」

曜「あはは、私はいいよ」

曜(叶わない想いなんだし、そもそもこれ以上望むものじゃないよね…)

曜「そろそろお昼ご飯行こうか、ちかちゃん」

千歌「うん、そうだね」チラッ

73: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 01:09:43.40 ID:TxMqToJ+.net
千歌「ここ美味しいねー♪」モグモグ

曜「ちかちゃんの料理程じゃないけどね」モグモグ

曜「夜は居酒屋さんなんだけど、昼は定食やさんになるんだよ」

千歌「水泳部とかの打ち上げでよく来るってこと?」チラッ

曜「…」

曜「まあそんな感じ」

曜「かな♪」スッ

千歌「!?」モガッ

74: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 01:16:58.26 ID:TxMqToJ+.net
千歌「ちょっと!いきなりなんで、あーんするの!?」モガモガ

曜「いきなりしたくなってね♪」

曜「それに、さっきからよそ見ばっかりで寂しかったし…」

千歌「ぁ……ごめん」

曜「何か気になるものでもあったの?」

千歌「いや全然、大丈夫…」

千歌「それより……お返しだよ!」サッ

曜「!?」モガッ

曜「ちょっと、びっくりするじゃん!」モガモガ

千歌「仕返しだから当然でしょ!」ケラケラ

75: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 02:01:27.16 ID:TxMqToJ+.net
千歌「次どこ行こうかー?」チラッ

曜「…」

曜「何か気になることがあるなら、続きは今度にする?」

千歌「い、いいよ!今すっごく楽しいんだからそんなこと言わないで!」

曜「でも、千歌ちゃん落ち着かない様子だし…」

千歌「いや、気になってるって言っても多分、気のせいだし…」

曜「…」



男「あのー、高海さん、お久しぶりです」

76: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 02:10:13.68 ID:TxMqToJ+.net
千歌「ヒッ!」ビクッ

男「やっぱり東京に来てたんですね!有名なブログでたまたま見かけまして」

曜「ちょ、千歌ちゃん!この人誰なの?」

男「高海さんの友達ですよ」

曜「そうなの!?千歌ちゃん?」

千歌「ぃゃ…ごめんなさい…グスッ」フルフル

曜「違うって言ってるじゃん!」

男「そんなはずないでしょう!あなたこそ何なんですか!?」

曜「っ…!私は!千歌ちゃんの彼女なの!」

千歌「!?///」

77: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 02:15:09.34 ID:TxMqToJ+.net
男「高海さんが同性愛者…?嘘、ですよね…?」

千歌「ほ、本当です!だからもうこういうの、辞めてくださぃ…」ボソボソ

男「そんな…じゃあ旅館で見せてくれた笑顔は…?話しかけてくれたのは…?」ガクッ

曜「そんなの、お客さんだからに決まってるでしょ!」

曜「もう行こう!千歌ちゃん!」ギュッ

千歌「う、うん///」タタタ

81: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 02:21:56.24 ID:TxMqToJ+.net
曜「ふぅ、ここまでくれば大丈夫かな…」ハァ

千歌「あ、ありがとうよーちゃん…」

千歌「……よーちゃん、手が震えてる…」グスッ

曜「……流石にちょっと怖かったからね…」

曜「でも、千歌ちゃんが無事で良かった!」ニコ

千歌「ぅえ…よーちゃん、怖かった……怖かったよぅ…」ポロポロ

曜「よしよし、もう大丈夫だよ…」ナデナデ

千歌「違うの、チカじゃなくて、よーちゃんがあぶない目に合うかと思って…!」ポロポロ

千歌「本当にごめん…ごめんなさい…」ポロポロ

曜「…」

82: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 02:32:12.68 ID:TxMqToJ+.net
曜(それから千歌ちゃんは、今までのことを話してくれた)

曜(スクールアイドルとして有名になってから、ファンが旅館に来るようになったこと)

曜(そのファンの一部がストーカーになって、付きまとわれるようになったこと)

曜(その内自分だけでなく、家族や梨子ちゃんにも被害が及んで家を出ると決めたこと…)

曜「ちかちゃん、辛かったね…」

千歌「ずっと、つらかった…私だけじゃなくて、あの人達は周りにも…」グスッ

千歌「梨子ちゃんにも引っ越しまでさせることになっちゃったし、今度はよーちゃんにまで…」グスッ

千歌「話せなくて、ごめんね…よーちゃん優しいから、チカのこと心配して練習行かなくなったりしちゃうかと思って…」グスッ

83: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 02:38:06.54 ID:TxMqToJ+.net
千歌「私が始めたスクールアイドルのせいで、皆に迷惑かけて、自分が真っ先に逃げ出して…」グスッ

曜「そんなこと言わないでよ!」

千歌「!?」ビクッ

曜「ちかちゃんと一緒にやったスクールアイドルは、私にとって宝物なの…」グスッ

曜「だから、そんなこと言わないで…」ポロポロ

千歌「…ごめん」

曜「…うん」

曜「それに、逃げ出したのは、私も同じなんだ…」

84: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 02:50:10.77 ID:TxMqToJ+.net
千歌「…?」

曜「とにかく、私達は似たもの同士ってこと!」

千歌「……よーちゃんと似た者同士だとすごく安心するね…」グスッ

千歌「でも、逃げてていいのかな…?」

千歌「このままでいいのかな…?」

曜「…」

曜「千歌ちゃん、ハンガリーのことわざにこういうのがあるの、知ってる?」

曜「『逃げるは恥だが役に立つ』」

曜「逃げたって、いいんだよ…」ナデナデ

千歌「ぅん……うん…!」ギュー

85: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 03:17:13.64 ID:TxMqToJ+.net
千歌「…でも、どうしよう」

千歌「あの人達また来ちゃうかもしれないし…」

千歌「ち、ちかとよーちゃんがつ、付き合ってるっていうのも…///信じてないかもだし…」

曜「う、うん…///さっきはごめんね…///」

曜(どうしよう、一つ対策を思いついちゃったんだけど、これは千歌ちゃんの為なのか私の為なのか…///)

曜(ええい、言っちゃえ!///)

86: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 03:27:32.19 ID:TxMqToJ+.net
曜「そ、その、ちかちゃんが嫌じゃなかったら、なんだけど…///」

曜「私と、その、け、結婚…」

千歌「えぇっ!!??///」カアァ

曜「ふ、ふりだよ!籍は入れないで、ちょうど下宿先も同性婚が認められてる渋谷区だし…///」

千歌「ふ、ふりだよね!!///そうだよね!!///」

曜「それで、Twitterとかで公表しちゃえば、収まるんじゃないかなって……///」

千歌「公表しちゃうの!?///」

曜「だって公表しないと収まらないじゃん!」

87: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 03:34:46.16 ID:TxMqToJ+.net
千歌「……よーちゃんは、それでいいの…?」

曜「も、もちろんだよ!」

千歌「!!」///

曜「家事も助かってるし、先輩に言い寄られて困ってたっていうのもあるし…」

曜「とにかく、私はむしろそうしたいの!///」

千歌「チ、チカも!チカもよーちゃんと結婚!…………………のふりをしたい!///」

曜「じゃあ、決まりだね!///」

千歌「うん…///」

88: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 03:42:18.31 ID:TxMqToJ+.net
千歌(うぅ…///勢いで決めちゃったけど、いいんだよね…///)

千歌(チカ、よーちゃんのこと大好きだし、恋みくじも気持ちを偽るなって言ってたもんね…///)

千歌「これから、よろしくね…♡」ギュッ

曜「っ…」キュン

曜「こ、こちらこそ…よろしくね♡」

曜(~~~///ちかちゃん可愛すぎてまともに見れないよぅ///)

89: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 03:49:36.09 ID:TxMqToJ+.net
千歌「それで、デートの続き、どうしよっか?///」

曜「…」

曜「それなんだけど、このまま私の家まで帰っても良いかな…?」

千歌「いいけど、何で?」キョトン

曜「千歌ちゃんのご飯が食べたいっていうのもあるんだけどさ」

曜「ちかちゃんが可愛い過ぎて、他の誰にも見せたくないの…///」ゴニョゴニョ

千歌「~~~♡」

千歌「じゃあ帰ろっか!私達のお家に!///」


おわり

99: (茸)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 13:59:12.23 ID:AZDmFlye.net
おまけ

ーーー数日後ーーー

千歌「あれ、よーちゃんそんな御守り持ってたっけ?」

曜「あぁ、何か先輩にもらっちゃってね…」

曜「つけないのも悪いし、一応ね」

千歌「…」

千歌「先輩って、男の人?」

曜「う、うん…というか、この先輩に言い寄られたのが寮を出た原因っていうか…」

千歌「ふぅーーーーん、男の人かぁ」イライラ

100: (茸)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 14:00:03.16 ID:AZDmFlye.net
曜「い、いや、何も無いんだよ!?」

千歌「でも去年くらいに梨子ちゃんから、よーちゃんが先輩と付き合おうか悩んでるって聞いたよ?」

曜「えぇっ!梨子ちゃん話しちゃったの!?」

千歌「これって、ほとんど浮気だよね?」ズイッ

曜「ょ、ようそろ…」

千歌「本当に、嫌なんだよね?」

曜「も、もちろんだよ!」

千歌「じゃあ、断りに行こう!今から!」

曜「えぇ!?今から!?」

101: (茸)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 14:00:33.51 ID:AZDmFlye.net
ーーー大学ーーー

千歌「そういうわけなので!よーちゃんと私は婚約者だから!もう近づかないで下さい!」

先輩「お、おう…わかったよ…」

千歌「ほら、早く御守り返して!」ボソボソ

曜「えぇ…そこまでしなくても…」

千歌「はやく!」ボソボソ

曜「先輩、ごめんなさい…この高海さんと結婚するので…」スッ


ドサッ


梨子「え…?千歌ちゃんと曜ちゃん、結婚するの…?」

102: (茸)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 14:00:59.67 ID:AZDmFlye.net
千歌「梨子ちゃん!?どうしてここに!?」

梨子「千歌ちゃんが心配で……それに曜ちゃんにも会いたかったから、まず大学に来たんだけど…」

梨子「それより結婚って本当なの!?おめでとう!?」

千歌「…」チラッ

先輩「…」

千歌「ほ、本当だよ…///」

梨子「良かったぁ!良かったね!曜ちゃん!!」グスッ

106: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 19:28:58.27 ID:TxMqToJ+.net
梨子「一時は千歌ちゃん諦めて普通の恋愛するって言ってたのに……本当に良かったね…」ポロポロ

曜(何か言い出しにくい…)

曜「ずっと相談にのってもらってて、悪いんだけど、実は色々あって……」

梨子「色々ってまさか……」

梨子「女同士、相部屋、1ヶ月。何も起きないはずがなく・・・ってことよね!きゃー♡」

梨子「皆にも報告しなきゃ!!」ピポパ

曜「ちょ、ちょっと待ってよー!」


千歌「……次、頑張りなよ」ドヤァ

先輩(なんなんだこの子……)

107: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 19:29:40.40 ID:TxMqToJ+.net
ーーー曜ちゃん家ーーー

曜「酷いよ!いきなり皆に連絡して!」

梨子「酷いのはそっちでしょ!ずっと相談のってあげてたのに内緒にするなんて!」

曜「相談したこと千歌ちゃんに話したくせに!」

梨子「逃げてばっかりだからちょっと焚き付けてあげたんじゃない!感謝してよ!」

梨子(ん…?新しい家計簿が二冊ある…)チラッ

梨子(シングルベッドだし、それとは別に布団まで出してある…)スタスタ


曜「どうしようちかちゃん、どんどん本当のこと言いにくい雰囲気に…」ボソボソ

千歌「なんかすっごい家族とか友達からお祝いのLINE来てるしね…」ボソボソ

108: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 19:30:10.81 ID:TxMqToJ+.net
千歌「もうこのまま押し通しちゃおっか」ボソボソ

曜「うーん…そうしよっか…」ボソボソ


梨子「二人で秘密の相談?」

千歌曜「えっ!?」ビクッ

梨子「昨日お客さんでも来てたの?」

梨子「布団出してあるけど」

曜「い、いやー収納スペースに困っててさぁ、あはは…」

梨子(何か変ね…)

109: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 19:30:58.32 ID:TxMqToJ+.net
梨子「二人とも、そのシングルベッドで寝てるんだよね?」

千歌「と、当然だよ!婚約してるんだよ!?」

梨子「ふーん……でも家計簿は別なんだ?」

曜「そ、そりゃあまだ別だよ。結婚した後は一緒にするけどね!」

千歌「ねー、よーちゃん♡」テツナギ

曜「ねー、ちかちゃん♡」

梨子(何かわざとらしい…)

110: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 19:31:53.69 ID:TxMqToJ+.net
~~~~~~~~

梨子「」スー スー

千歌「やっと寝たね…」

曜「すごい質問攻めだったね…」

曜「まあ、ずっと心配してくれてたからね……梨子ちゃん、優しいから」

千歌「うん…」

千歌「そういえば、梨子ちゃんがさっき言ってた、逃げてばっかりって何のことなの?」

曜「い、いや、何でもないよ」

111: (たこやき)@\(^o^)/ 2016/11/14(月) 19:32:16.21 ID:TxMqToJ+.net
千歌「えー教えてよぅ」ギュー

曜「ちょっと、近いよちかちゃん!///」

千歌「ん?今のは近いと千歌をかけた?」

曜「かけてないよ!」

曜(言えるわけないよね、千歌ちゃんが大好きな気持ちから逃げるために東京まで来たなんて…)

曜(でも、もし千歌ちゃんが誰も好きにならないなら……普通の恋愛を望んでないなら……)

曜「いつか、きっとね」チュッ

千歌「えぇ!?///なんでいきなりちゅーするの!?///」

曜「おやすみ、ちかちゃん♡」


おわり

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1478958088/

タイトルとURLをコピーしました