【SS】栞子「私たちの屍を」ランジュ「越えていくのよ」【ラブライブ！虹ヶ咲】

璃奈「皆さんこんにちは。天王寺璃奈です。」

ミア「I'm Mia Taylor.」

璃奈「4月の大阪公演から全6回に渡ってお送りしてきた校外学習SSも今回が最終回です。これまでお読みいただいて本当にありがとうございます。」ﾍﾟｺﾘ

ミア「始まったときは4月だったんだね。大阪が懐かしいよ。」

璃奈「このジャージもすっかり暑くなっちゃった。」

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ミア「でも、璃奈は普段からパーカーを着ているじゃないか。」

璃奈「うん、あれはお母さんが買ってくれて……？エマさんとかすみちゃんが何か言ってる。璃奈ちゃんボード『はてな』」

ミア「うん……？巻いてって？何を言ってるんだ！せっかく璃奈と話が盛り上がって……」

かすみ「というわけで校外学習SS北海道編！」

エマ「始めるよ～」

ミア「なっ、勝手に締めるなよ～！！」

～ある日の部室～

ミア「しまった……ボクとしたことが、大阪のDeliciousなグルメに魅了されるあまり……」

ミア「すっかり食い倒れの旅になってしまったじゃないか！」

～回想～

ミア「せっかく離れた土地に行くんだから、その土地の歴史や文化を吸収して、帰ってからの創作活動に活かす。それが校外学習ってもんさ。」ﾌﾌﾝ

璃奈「ミアちゃん、立派。さすが三年生。」ﾓﾁｱｹﾞ

～回想終わり～

ミア「璃奈の前であんなことまで言ったのに……」ｱﾀﾏｶｶｴ

ミア「次こそはボクがしっかり璃奈やみんなをAttendするんだ……！」ﾌﾝｽ

愛「りなりー今度は北海道だっけ？りなりー最近いろんなところ遠征して、超がんばってるじゃん！」

璃奈「北海道、美味しいものいっぱいあるから好き。お寿司もラーメンも、ジンギスカンも食べたい。璃奈ちゃんボード『じゅるり』」

ミア（まあ、璃奈が言うなら食い倒れも悪くないかもな……）ﾆﾍﾗ

ミア（って、ダメだダメだ！そういえば北海道は……）

ミア「ねえ、ランジュ！栞子！二人はにじたびで北海道行ってたよね？どこか観光には行ったの？」

栞子「それがあのときは……」

ランジュ「あの日はアタシが体調を崩して栞子と部屋に籠もってたのよ！」

栞子「どうしてランジュが得意気なのですか！？可哀想だから言いませんでしたが、小樽で運河クルーズ乗ったりケーキ食べるの楽しみにしていたのですよ！！」

ランジュ「言ってるじゃない！！」

栞子「あの日のことを思うと今でも悔しくて夜しか眠れませんよ。」ｼｵｯ

ミア（夫婦漫才かよ……）ﾔﾚﾔﾚ

ランジュ「で、でも夜は藻岩山に……！！」

栞子「藻岩山……確かに行きましたね……」

ミア「もいわやま……？そこは有名なのかい？」

ランジュ「ええ！函館山、天狗山と並んで北海道三大夜景と言われる有名な夜景スポットよ！とてもきれいだったわ……」遠い目

ミア「最高じゃないか！写真は撮ってないのかい？」

栞子「写真ならこれが……」ｽｯ

ランジュ（栞子、それまだ持ってたのね……）

ミア「Oh, fantastic!! すごくきれいじゃないか！！」

ミア（うん……？これは絵はがき？どうして……まあ、いいか。）

ミア「Thanks. 参考にさせてもらうよ！」

栞子「私たちの屍を……」

ランジュ「越えていくのよ……ミア……」

エマ「こんにちは～、ってええぇ～！？栞子ちゃん、ランジュちゃん！？」ｻｽｻｽ

かすみ「何やってるんですか……二人とも……」

ランジュ「エマとかすみも、ミアのことを頼んだわよ……」

ミア「それにしても、ランジュも栞子もどうしたっていうんだ。」ﾃｸﾃｸ

ミア「藻岩山か……きれいな夜景だな、璃奈といっしょに……」

～ミアの妄想～

璃奈「わあ、きれい。璃奈ちゃんボード『キラキラ』」

ミア「夜景を見てる璃奈もとてもきれいだよ。」ｷﾘｯ

璃奈「ミアちゃん……」ﾋﾟﾄｯ

♪エンダァァァァ～

エマ「ミアちゃんよくこんなところ知ってたねぇ～」

子犬「ミア子天才！！」

～妄想おしまい～

ミア「そんな……照れるじゃないか……」ﾆﾔﾆﾔ

～北海道公演当日～

璃奈「とーちゃく。侑さんたちにメールしとこう。」ﾋﾟﾛﾘﾝ

エマ「私水族館行ってみたいな～」

かすみ「いいですね！かすみんも行きたいです～！！」

エマ「ペンギンさんが間近で見られるんだって～」

ミア（まあいい、昼はエマたちに任せておこう。勝負は夜だ。）

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かすみ「みんなお疲れさま～！最高のライブでしたねぇ～」

エマ「そうだねぇ、ファンのみんなも盛り上がってくれてよかったよ～。」

ミア「ね、ねぇみんな！これから……」

璃奈「いっぱい踊って歌って、もう一歩も動けない。璃奈ちゃんボード『ぐったり』」

ミア「ええっ！？璃奈！？」

かすみ「あぁ、りな子楽屋で寝ちゃダメだってば～！宿までがんばって！？」

エマ「帰りにコンビニでご飯買って帰ろっか。」

璃奈「え、ご飯？璃奈ちゃんボード『シャッキリ』」

エマ「しっかり食べて、明日に備えようね～」

璃奈「私からあげクン食べたい。ローソン行こう？」

エマ「いやいや、ここは間を取ってミニストップだよ！Xフライドポテトが食べたいなあ。」

かすみ「えぇ、二人とも何言ってるんですか～？北海道に来たんですよ！？セイコーマート一択です！あと北海道にミニストップは無いですから！Xフライドポテトは好きですけど。」

ミア「あの……」

かすみ「うん？どうしたのミア子。セイコーマートにはねぇ、ホットシェフって言って店内調理のお惣菜があって～」

ミア「あぁ、もう！！分かったよ、ボクも行くよ！！」

ミア（ボクの完璧な計画が……）

璃奈「むにゃむにゃ……バスで東京になんて……かえれない……」zzz

ミア「って、どんな夢を見てるんだい！？」

璃奈「バスでもう……寝れない……」zzz

ミア（明日こそは、必ず……）

～day2終演後～

エマ「みんなお疲れさま～！」

ミア「Excellent!! 最高の千秋楽だったね！」

璃奈「終わっちゃった……」

かすみ「りな子……」

璃奈「私だけ3つも行ったし、校外学習、すごく楽しかったから……璃奈ちゃんボード『しょんぼり』」

かすみ「で、でも、また次のライブも決まってることだし！！しょんぼりしてる暇なんて無いよ！」

ミア「そうだよ、子犬ちゃんの言う通りさ！フラワーライブもあるし、映画だって……」

璃奈「うん、でもね……この校外学習、ライブだけじゃなくて、みんなと観光したり、ご飯食べたりして、すごく楽しくて……私、あまり友達と旅行とか行ったこと無かったから……」ｼｭﾝ

エマ「確かに、璃奈ちゃんの言う通りかも。私は千葉だったけど、みんなで買い物行ってお菓子食べて、楽しかったな～。」

かすみ「かすみんも、福岡楽しかったし！しず子もしお子もわがままばっかり言ってたけど……めちゃくちゃ楽しかった！！今回の北海道だって……」

ミア「ボクだって同じさ！大阪はたこ焼きも豚まんも美味しかったし！……それにせつ菜に連れてってもらった動物園も……。」

璃奈「昔の私じゃ考えられないくらいに楽しくて、宝物みたいな思い出がいっぱいできたから……終わっちゃうのが寂しくて……」

ミア「……じゃあ、今から校外学習、アンコール、やるかい？」

璃奈「えぇ……、アンコール？お客さんみんな帰っちゃったよ……？璃奈ちゃんボード『はてな』」

ミア「違うよ、校外学習最後の思い出、みんなで作ろう……って、カッコよくキメる予定だったのに調子狂っちゃったじゃないか！！」

かすみ「えぇ！？ミア子～、どこに連れてってくれるの～！？」ｳﾘｳﾘ

ミア「もう、子犬ちゃん、茶化すなよ！」

～タクシーに揺られること20分～

ミア「ここからロープウェイとケーブルカーで山頂まで行くよ。」

璃奈「涼しくて気持ちいい。さすが北海道。」

かすみ「ロープウェイ結構登るんですねぇ～」ﾜｸﾜｸ

エマ「ちょ、ちょっと怖いかも……」

かすみ「しっかりしてください、エマ先輩！かすみんたちタンポポでいっしょに飛ぶんですから！」

エマ「飛ばないよぉ～！！」

かすみ「よいしょ、よいしょ……ふぅ、やっと着いた……って、おおお！！！」

ミア「ちょっと子犬ちゃん、立ち止まるなよ！見えないだろ！」

璃奈「ミアちゃん、あっち空いてるよ。行こう？」

ミア「う、うん……」

エマ「ライブしてたのはあの辺りかなぁ……？」

かすみ「観覧車もテレビ塔も見えますね！」

ミア「どうかな、璃奈。思い出になった？」

璃奈「……うん！それにね、寂しがってる場合じゃないなって思った。」

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璃奈「このキラキラ、みんなが振ってくれるブレードみたいって思った。こんな景色をもっとたくさんステージから見たいから。」

璃奈「連れてきてくれてありがとう、ミアちゃん。」

ミア「なっ……！お礼なんか別に……///」

璃奈「早くみんなでライブしたいね。」

ミア「またすぐにできるさ。ボクたちなら。」

おしまい

以上になります。昨日終わって藻岩山登って晴れてたのでめでたくハッピーエンドになりました。結構モヤッてるけど、これでもかなり粘った結果なのでお許しください。
また虹ちゃんが地方公演することあれば多分書きます。