【SS】果林「かすみちゃん特製コッペパン?」【ラブライブ!虹ヶ咲】

あさかかりん SS


1: 2019/03/10(日) 12:10:56.50 ID:09vb51bc
かすみ「んもぅ、違いますよぉ これは、『かすみん特製コッペパン』です」

果林「? なんにも違わないじゃないの」

かすみ「いーえ、違います いいですかぁ? 名前というのはとても大事なものなんです! 『かすみちゃん』よりも『かすみん』の方が収まりがいいですし、まぁ別にかすみちゃんでも問題はないといえばないですけど…」クドクド

果林(へ、変なスイッチ入れちゃったかしら…? かすみちゃん、まだまだよく分からないわね…)

かすみ「…かすみんが三音節、特製も三音節、コッペパンが──って聞いてますか!?」

果林「あ、うん聞いてるわ つまり…んー、かすみちゃんがすっごく可愛いってことでしょ?」ナデナデ

かすみ「! えへへぇ…/// わ、わかってるじゃないですかぁ…///」ニヨニヨ

果林(すっごいだらしない顔ね)パシャ

かすみ「…ってちょっとぉ!?」

2: 2019/03/10(日) 12:13:06.95 ID:09vb51bc
※注釈
かすかり中心の短編集です。10話くらいで終わる予定。
1日~2日に1話(10レス程度)更新するつもりなので、少しばかりお付き合いいただければ。

3: 2019/03/10(日) 12:15:07.99 ID:09vb51bc
かすみ「何さらっと写真撮ってるんですか! 消してください!」

果林「え~? こんなに可愛く撮れたのに…ほら」スッ

かすみ「ちょおお!?/// ふ、ふにゃふにゃじゃないですか!? ダメなものはダメです! …っていうかやっぱり話聞いてないじゃないですか!」

果林「だってかすみちゃん、パンのことになるとお話長いんだもん」

かすみ「…今回はパンのことだけじゃないんですけど」ボソッ

果林「え?」

かすみ「なんでもないですぅ」プイ

4: 2019/03/10(日) 12:17:25.58 ID:09vb51bc
かすみ「とにかく! このパンは『かすみん特製コッペパン』です!」

果林「随分こだわるわね… 何か企んでるの?」

かすみ「な、なんのことでしょうかね…ピューピュー…」

果林「口笛できてないわよ? 怪しい…」ジト

かすみ「い、いいんですよ! …かすみんが愛情込めて作ったパンなんだから、その名前にこだわって何が悪いんですか!///」

果林「…まぁいいわ、別に名前くらいで誰にも迷惑はかからないし」

かすみ「とにかく! 『かすみの作るパンは、名前がとっても大事なんです!』 はい、復唱!」

果林「『かすみの作るパンは、名前がとっても大事なんです』… これでいい?」

かすみ「かすみんはそんなにぶりっ子してないですけど… まぁいいですよ」

果林(かなり抑えたつもりなんだけど… 自覚ないのかしら…?)

5: 2019/03/10(日) 12:20:07.16 ID:09vb51bc
かすみ「そしてもうひとつ大事なことがあります かすみのパンは一口目がとっても重要なんです!」

果林「ひとくちめ?」

かすみ「う… な、なんか果林先輩が言うと色っぽいですね…///」

果林「そう? ひらがなだからじゃないかしら… かすみちゃんもそれで言ってみたら?」

かすみ「…ひとくちめがとっても重要」

果林「ちっちゃい子みたいで可愛い~♡ かすみちゃん、録音するからもう一回言って?」ピロン

かすみ「なんでですか!? ぜったい嫌です!」フガー

果林「けちー」ピ

6: 2019/03/10(日) 12:22:52.39 ID:09vb51bc
かすみ「はい、復唱! 『一口目がとっても重要』!」

果林「『一口目がとっても重要』 はい、やったわよ」

かすみ「適当にやってますけど、ちゃんと覚えてないとだめですからね!?」

果林「もう、大丈夫よ こんなに口酸っぱく言われたら忘れないわ」

かすみ「ほんとですかぁ? …道はすぐ忘れるくせに」

果林「あ、あれは道が悪いのよ! 途中でぐにゃぐにゃ曲がるんだもの、覚えられるわけないわ!」

かすみ「こっちの方が近そうね、とか思って適当な方にばっかり進むからぐにゃぐにゃするんですよ! たまにはマップに従順になってください!」

果林「で、でもそれは…自我を失うということに他ならないんじゃないかしら?」

かすみ「なわけないでしょ、なにアホなこと言ってるんですか… それに偉そうなことは地図を読めてから言ってください」

7: 2019/03/10(日) 12:25:33.96 ID:09vb51bc
かすみ「さあ、『名前がとっても大事』『一口目がとっても重要』この二つをしっかり理解できたら…」

果林「できたら?」

かすみ「…この『かすみん特製コッペパン』、食べてもいいですよ」

果林「え~… 変なもの入れてないでしょうね…」ジト

かすみ「い、入れてません!」

果林「…本当に?」ジー

かすみ「…っ///」フイッ

果林「あ、目反らしたわね! 怪しい…」

かすみ「かかか果林先輩がそんなに近くで見つめてくるからですよ!?///」ドキドキ

9: 2019/03/10(日) 12:28:21.07 ID:09vb51bc
果林「うーん、おいしそうだけど…どうもひっかかるのよね…」

かすみ「ま、全く信用されてない…」

果林「…あ! わかったわよかすみちゃん! ふふ、まだまだこのお姉さんには敵わないようね?」

かすみ「…は!? きききき気付いて…!?/// いや、そんなはずは…!」

果林「その慌てっぷり…これは確定みたいね? かすみちゃん、あなた…」

かすみ「わー!/// わー!/// 待ってください! こんなの言われるの恥ずかしすぎますって!///」アタフタ

果林「残念、待たないわ かすみちゃん…」

かすみ「…ぁ…ぅっ!///」ギュ


 


果林「コッペパンの一口目のところに、何か仕込んでるんでしょ!」フフン

かすみ「……」

果林「……」

かすみ「全然違います」ハァ

10: 2019/03/10(日) 12:31:16.14 ID:09vb51bc
果林「…あら?」

かすみ「全然違います」

果林「だ、だって一口目ってあんなに強調して」

かすみ「全然違います 果林先輩のバカ、セクハラ痴女、方向音痴、鈍感、残念、たらし…」グチグチ

果林「うぐっ、ご、ごめんなさい…」

かすみ「ほら、かすみは傷つきました、悲しくなりました さっさと味わって食べてください」グイグイ

果林「わ、わかったわ… 本当にごめんなさいねかすみちゃん…」シュン

かすみ「はぁ… 食べて、それで正直な感想をくれたら許してあげます」

果林「かすみちゃん…! ありがとう、いただくわね」パァァ

かすみ「…ふん///」プイ

果林「ふふふ、あむっ」

12: 2019/03/10(日) 12:33:25.70 ID:09vb51bc
『かすみん特製コッペパン』

果林の一口メモ:
パンはすごく優しい味。かすみちゃん、本当にパン作り上手なのね。なんでイタズラに使っちゃうのかしら。
疑っちゃったこと、もう一回ちゃんと謝らないとね…。
美味しかったわ。ごちそうさま。

13: 2019/03/10(日) 12:35:22.36 ID:09vb51bc
1話『かすみん特製コッペパン』終わり

即死回避のために2話もやっていきます

15: 2019/03/10(日) 12:39:53.35 ID:09vb51bc
かすみ「果林先輩 かすみんのリサーチによると、先輩はフルーツが好きなんですけど…合ってますか?」

果林「まぁ、お肌にもいいし美味しいしね …リサーチなんてしなくても、普通に聞きに来てくれればいいのに」

かすみ「そ、それは別にいいじゃないですか!」

果林「もー、照れ屋さんなんだから」ウフフ

かすみ「ぅ…!/// って、か、かすみんのことはいいんですよ!」

かすみ「美容にもいいし味もいいからフルーツが好き、ってことでいいんですね?」

果林「えぇそうね 好きよ」

かすみ「…よし」ボソッ

16: 2019/03/10(日) 12:51:42.96 ID:09vb51bc
果林「でもどうしたの? 急にそんなこと聞いてきて」

かすみ「ふふん 実はかすみんの新作パンができたんですよ! フルーツ大好きな果林先輩にぴったりのパンなので、お裾分けしてあげますよ!」スッ

果林「……」

かすみ「いやぁぐうぜんですねぇ それにパンあげちゃうなんてかすみん優しい~! 果林先輩はとっても感謝しなきゃいけませんねぇ?」キャピキャピ

果林「…わざわざ私にわからないように好みを調べて、その好みに合わせて新しく作ってくれたの?」

かすみ「これはもうなんでもひとつ言うことをき゛…!?」ギク

果林「ふふふ… かすみちゃん、なんで分かったの?って顔してるわ、本当可愛いんだから」ナデナデ

かすみ「な…い、いや…!///」カチコチ

18: 2019/03/10(日) 12:54:37.71 ID:09vb51bc
果林「それで、かすみちゃんの新作パンはどれかしら?」スッ

かすみ「あ…」

果林「…って、これじゃ食いしん坊みたいで恥ずかしいわね?/// でも、かすみちゃんのパン美味しいから楽しみなの」

かすみ「…ふ、ふん!/// しょ、しょーがないですねぇ~? 今回のかすみんのパンは…」ゴソゴソ

かすみ「じゃんっ! 『りんごジャムのパン』ですっ」テテーン

果林「お~」パチパチ

かすみ「このコができるまで苦労しました… まずジャムを選んで、それに合う食感を出すために試行錯誤して…」

果林「ふふ、お疲れ様 わざわざありがとうね」

かすみ「だ、だから果林先輩のためじゃないですってば! たまたまなんですっ!///」

果林「はいはい」ニコニコ

19: 2019/03/10(日) 12:57:10.96 ID:09vb51bc
果林「…それで、"運のいい"私は"優しい優しい"かすみちゃんから、"たまたま好みの"パンをもらえるってことで、いいのかしら?」

かすみ「よ、よくわかってるじゃないですか! あでも、優しいの他に可愛いもつけてくれないとダメですけどぉ」

果林「優しい可愛いかすみちゃん、この美味しそうなパン、貰ってもいいかしら?」

かすみ「むふふ… 果林先輩はほーんとしょーがないですねぇ! はい、これが『りんごジャムのパン』ですよ!」

果林「ありがとうかすみちゃん わぁ、いい匂い…」スン

かすみ「あ、食べる前に確認ですけど…この前言ったかすみんのパンの大事なこと、忘れてないでしょうね?」

果林「えっと… 『かすみん特製コッペパン』のときに言ってたことであってる?」

かすみ「それです ほら、暗唱してみてください? 果林先輩は忘れるわけないって言ったんですから」フンス

果林「えーっと確か…名前と──」

20: 2019/03/10(日) 13:00:01.89 ID:09vb51bc
愛「ちっすー! 愛さんが忘れ物を取りに登ー場ー!」ガチャ

果林「あら愛 お疲れ様」

かすみ「む… お疲れ様です」

愛「おつー …って、また二人だけ? 最近よく残ってるね?」

果林「かすみちゃんに練習付き合って欲しいって頼まれちゃってね まぁ私も練習になるしいいかなって」

かすみ「ばっ/// あ、愛さん、違いますからね! 違いますよぉ!?」アタフタ

愛「ほーん… そんでこのパンがお礼みたいな? カリンいーなー!」

果林「えぇ とっても役得よ」

かすみ「ちょっと、無視しないでください!」

21: 2019/03/10(日) 13:03:29.11 ID:09vb51bc
愛「かすみんのパンおいしーもんなぁ! ねねね、今度愛さんも練習付き合ったげるからさ、パン作ってよ~愛さんにも~」スリスリ

かすみ「くっつかないでもらえますか まぁ、そんなに欲しいなら…今度すごいのあげちゃいますよ」ニヤリ

愛「お、てことはつまり揚げパンくれるってこと? なんつってー」アハハ

果林「…かすみちゃん、イタズラしちゃ駄目よ?」

かすみ「な、なんのことですか? かすみんちょっとわかんないですねぇ…」

愛「…え!? ひょっとしてアタシ騙されるとこだった!? かすかすひっどー!」

かすみ「かすかすじゃないですってば!」ウガー

22: 2019/03/10(日) 13:07:06.86 ID:09vb51bc
かすみ「…ていうか、忘れ物取りに来たんじゃないんですか?」

愛「あっと、そうだったそうだった えーとどこ置いたっけな…」ムムム

果林「手伝おうか?」

愛「んにゃ、だいじょぶー そもそも部室以外で忘れたかもしれないし…ここじゃないな…」ガサゴソ

果林「何かあったら遠慮せず言うのよ?」

愛「へへ、ありがとねカリン …って、あーそっか! 思い出した! シャワー室だ!」

かすみ「なんでまたそんなところに… あ、確か…シャワー室ってそろそろ鍵閉まっちゃいませんか?」チラ

愛「まー開けてもらえばいいだけだケド…ん、ギリ間に合いそうだし急ぐかな じゃ、そゆことで 愛さん退場しまーす!」

愛「二人の邪魔してごめんねー! また明日!」ガチャ

かすみ「な…!///」

果林「えぇ、また明日」フリフリ

バタン

23: 2019/03/10(日) 13:10:17.46 ID:09vb51bc
果林「愛も変なこと言うわね… 別に邪魔だなんて思ってないのにね?」

かすみ「…そうですね」ムス

果林「? どうかしたの?」

かすみ「こっちの話です! えっと、何の話してましたっけ…」

果林「あー、何だったかしら? 確かパンが…パンを…えーっと…」

かすみ「……」

果林「…ダメね、全然思い出せない 一回頭が切り替わったせいかしら」ウーン

かすみ「…そんなんだから色々と目移りして迷子になるんじゃないですか?」

果林「い、今関係ないでしょ!」

 

~シャワー室~

愛「愛さんの目移り…『eye』だけに…くっくっく」

「宮下さーん? 鍵閉めたいんだけどー」

愛「先生すんませーん! 集中して探しまーす!」シュババ

24: 2019/03/10(日) 13:13:18.36 ID:09vb51bc
かすみ「! そーです! かすみのパンの重要事項二つ! ほら、早くあげてください」

果林「あ、そういえばそんな話してたわね」

かすみ「言えないならこのパンはあげられないですねぇ~」

果林「ん、と…『名前が重要』『一口目が大切』だったかしら」

かすみ「なんだ、ちゃんと覚えてるじゃないですか」

果林「なんだとは失礼ね…」

かすみ「じゃ、味わって食べてください 『りんごジャムのパン』ですからね、名前間違えちゃダメですよ!」

果林「はーい それじゃ、いたただきます」

果林「はぐっ」

25: 2019/03/10(日) 13:16:15.37 ID:09vb51bc
『りんごジャムのパン』

果林の一口メモ:
パンにつけるジャムって考えたとき、私の中で一番に思い付くのはいちごジャム。
いちごとりんごじゃ味が全然違うから、かすみちゃんが言ってたみたいに食感の調整が必要だったのかも。
ちょっとパイに近い感じ…美味しく食べられたのは、かすみちゃんの努力のおかげかしらね。

26: 2019/03/10(日) 13:18:31.16 ID:09vb51bc
2話『りんごジャムのパン』終わり

たぶん即死は免れたと思うのでこの辺で。
平日は夜~深夜あたりで更新できると思います。感想などお待ちしています。

34: 2019/03/11(月) 07:44:18.27 ID:ESojCz5m
1話おまけ:もしも果林の予想通りだったら

『かすみん特製コッペパン』

果林の一口メモ:
やっぱりかすみちゃんのパンは美味しい。イタズラ用に作られたものじゃなければ。何が言いたいかっていうとカラシが効いていた。それも一口目のところ。

…あいつマジ許さんからな。

35: 2019/03/11(月) 07:47:06.65 ID:ESojCz5m
2話おまけ:没ネタ

愛「これさ、ジャムなに使ってんのー?」

かすみ「りんごですね」

愛「ほー、なんか珍しくない?」

果林「確かに 私も初めて聞いたかも」

愛「珍しいジャムを持ってる…持つ…フwww」

果林「愛?」

愛「んジャムおじさんがwwwwwwwジャムを持参wwwwwwwwwww」ケラケラ

愛「はい」

かすみ「いや、はいじゃないですけど…」

没理由:草を生やすな

41: 2019/03/11(月) 22:35:45.72 ID:ESojCz5m
果林「…え? モデルのときの表情?」

璃奈「うん どうやってお願いされた表情を作ってるのかなって」

果林「私は…昔の経験とかを思い浮かべることが多いかしら」

璃奈「経験」

果林「例えば、この前したやつだけど、挑発的な表情をってお願いされたの」

璃奈「うーん… 難しそう」

果林「私もすぐには浮かばなかった気がするわ 璃奈ちゃんはどう? 何か思い付く?」

璃奈「…璃奈ちゃんボード『お目目ぐるぐる』」

果林「ふふふ」ナデナデ

42: 2019/03/11(月) 22:40:04.06 ID:ESojCz5m
璃奈「果林さんは、どんな?」

果林「彼方にテストの点でどうしても勝てない教科があってね… いっつもからかってくるから、あるとき猛勉強してギリギリで勝ったことがあるの」

璃奈「彼方さん勉強できるんだ… 睡眠学習?」

果林「そうなのかしらね…私も不思議なのよ… あ、それでね やっと勝った!っていう思いの他に、ちょっとやり返してやりたくもなって…」

果林『さんざん煽っておいてこの程度なの? お笑いね』フフ

璃奈「…おぉう」

果林「ってね? ちょっと子どもっぽくて恥ずかしいんだけど…///」

璃奈(む、むしろ大人っぽいような… そういうお店でよろこばれそう)

果林「ちなみにこの後はついぞ一度も勝ててないわ」

彼方『ぶい、またまた勝っちゃったよ~~ 果林ちゃんには、寝てても負けないねぇ~?』

璃奈「つよい…」

43: 2019/03/11(月) 22:43:45.38 ID:ESojCz5m
果林「とにかく… そのときのことを思い出しながら表情を作ったらうまくいったわ」

璃奈「……」

果林「例え話が長くなっちゃったわね どう? 参考になりそう?」

璃奈「…ちょっと難しい、と思う 果林さんのやり方、いいなって思ったけど…」

果林「うん」

璃奈「なんていうか、それはあくまできっかけというか… 最後の最後は表情は自然に出てきてる、というか…」

璃奈「私には、難しいかな」シュン

果林「…そっか 力になれなくてごめんね」ナデナデ

璃奈「ううん、謝らないでほしい むしろ、ありがとうなの」

44: 2019/03/11(月) 22:47:32.62 ID:ESojCz5m
璃奈「璃奈ちゃんボード『やる気じゅうぶん』」フンス

璃奈「いつか果林さんメソッドで色んな表情ができるように、いっぱい経験を積んで、がんばる」

果林「その意気よ、璃奈ちゃん! …ちょっと、ボードとってもらってもいい?」

璃奈「?」ヒョイ

果林「うん、やっぱり 今の璃奈ちゃん、とってもいいカオしてるわよ」ウィンク

璃奈「! ほ、ほんと!?」

果林「璃奈ちゃんフェイス『闘志でめらめら!』って感じかな」

璃奈「そっか…そっか…!」

45: 2019/03/11(月) 22:51:03.97 ID:ESojCz5m
果林「これは私も負けてられないわね?」

璃奈「うん…きっと追い付く…! でも、その前に」ギュ

果林「あら」

璃奈「あ、ありがとう なの…///」

果林(…上目遣い、とっても可愛い)キューン

果林「う、ふ、ふふ…/// お姉さんがいつでも力になるわよ」

璃奈「ん…///」コクン


 


かすみ「…で~? いつまでかすみをほったらかしてイチャイチャし続けるんですかぁ?」イライラ

46: 2019/03/11(月) 22:55:15.03 ID:ESojCz5m
璃奈「……」

果林「……」

かすみ「ちょっと! なんですかぁその『いつからいたの?』みたいな空気! かすみずぅーっといましたよ!?」

璃奈「ならもっと存在感出さないと アイドルとして注目されないよ」

かすみ「んんん…! にゃ、にゃにをぉ~!!」プルプル

璃奈「…なんて、冗談 真剣な話してたから邪魔しないようにしてくれてたの、知ってるから」

かすみ「! な、い、いや…!」

璃奈「かすみちゃんのことなんてとっくにお見通し」

果林「わかりやすいものね」クス

璃奈「璃奈ちゃんボード『生暖かいまなざし』」ネットリ

かすみ「ひぃっ!? りな子、それぞわぞわするからやめてぇ~!」

47: 2019/03/11(月) 22:59:33.72 ID:ESojCz5m
璃奈「むぅ、新作は不評か…」

かすみ「はっ新作… りな子! もう果林先輩借りてもいい!?」

璃奈「いいよ 果林さん、ありがとね」

果林「このくらいなんでもないわ」ヒラヒラ

かすみ「さーてさてさて果林先輩~? そろそろかすみんの新作パンが食べたくなってきませんか~?」

果林「あら、今日も用意してくれたの? 嬉しい」

かすみ「え~? いや、たまたまですけどぉ~そんなに言うならしょーがないですねぇ~!」ゴソゴソ

璃奈「かすみちゃん、存在感出そうとしてるのはわかるけどイキイキしすぎてちょっと…」ヒキ

かすみ「りな子うるさい! …ばばーん、今回はコレ! 『んまーいクロワッサン』ですっ!」

かりりな「お~」パチパチ

48: 2019/03/11(月) 23:04:06.28 ID:ESojCz5m
璃奈「璃奈ちゃんボード『じゅるり…』」

果林「やっぱりすごい出来ね… えっと、うまーいクロワッサン?」

かすみ「『んまーい』です」

璃奈「うまーい?」

かすみ「んまーい」

璃奈「ぅまーい?」

かすみ「んまーい!」

璃奈「んまーい?」

かすみ「そう!」

かすりな「んまーい!」

かすみ「…果林先輩、どうしたんですか?」

璃奈「顔赤いよ?」

果林「え!? ちょ、ちょっとね…ふふふ…///」

果林(二人ともすっごい可愛かった…///)キュンキュン

49: 2019/03/11(月) 23:07:30.66 ID:ESojCz5m
かすみ「果林先輩にだけあげるのもあれだし…りな子、はい」

璃奈「いいの? 嬉しいけど果林先輩へのプレゼントじゃないの?」

かすみ「ばばばばバカりな子、違うってば!///」アタフタ

果林「違ったの…?」ポロ

かすみ「はぁ!?/// あっと、いや、な、なんというか…って嘘泣きですね!?」

果林「ばれちゃったかー」

かすみ「ふふーん、先輩のばーか! 嘘泣きのプロのかすみんには通用しませんよぉーだ!」

璃奈「私が言うのも変だけど、かすみちゃんの嘘泣きも大概…」

かすみ「ってああ、もうこんな時間!? 二人とも話が長すぎです! 明日感想お願いしますね! それじゃ!」ピュー

果林「パンありがとうね、また明日」

璃奈「璃奈ちゃんボード『にっこりん』」バイバイ

バタン

50: 2019/03/11(月) 23:12:07.30 ID:ESojCz5m
璃奈「…私もこれ食べたら帰ろうかな、確かにいい時間だし」

果林「あ、そうそう かすみちゃん、このパンにこだわってることがあってね? 『名前』と『一口目』を大事にして欲しいって」

璃奈「名前? 一口目? …私もかすみちゃんからよくパン貰うけど、初めて聞いた」

果林「私もこの間急に言われたの よくわからないんだけど忘れないでください!って復唱させられちゃって…」

璃奈「ふーん? 今までどんなパンを貰ったの?」

果林「えっと、『かすみん特製コッペパン』と『りんごジャムのパン』、それからこの『んまーいクロワッサン』ね」

璃奈「名前…一口目…」

果林「何かパン作りで目覚めたのかしら?」

璃奈「……」

璃奈(…もしかしたら、もしかするかも?)

51: 2019/03/11(月) 23:15:09.68 ID:ESojCz5m
璃奈(かすみちゃんのやることだし、イタズラ…? でもそれにしては回りくどいような…?)

璃奈「…わかんないや とりあえず食べちゃおう」

果林「…そうね、食べながらでも考えられるものね」

璃奈(イタズラじゃないなら…頑張ってね、かすみちゃん)

かりりな「いたただきます!」

52: 2019/03/11(月) 23:17:17.57 ID:ESojCz5m
『んまーいクロワッサン』

果林の一口メモ:
名前のとおり、んまーいパンだった。これだけ美味しいなら、できたてのものも食べてみたいわね。
璃奈ちゃんも美味しいって言ってたわ。見間違いじゃなかったらだけど、ほんのちょっと笑ってた気がする。かすみちゃん、すごい。

53: 2019/03/11(月) 23:21:15.10 ID:ESojCz5m
3話『んまーいクロワッサン』終わり

明日は朝に3話のおまけと、夜に4話やります。昼はにじよんも見ろよな

57: 2019/03/12(火) 07:43:06.22 ID:z9W1Jmx0
3話おまけ:没ネタ

璃奈「ちなみに苦手な教科って何?」

果林「国語がね… 登場人物の気持ちをどうこうってやつは特に難しくて」←鈍感+理系脳

璃奈「私も苦手… ぜったい作者もわかってない」←感情移入が下手+感情表現はイラストのほうが得意

果林「できる人ってすごいわよねぇ… 彼方に勝ったときも、運良くそういった問題が少なかったときだし…」ハァ

没理由:思い付くままに書いたらクソつまんなかった


けどこの二人、共通点と相違点がはっきりしてておもしろいですね。
あと身長差20cmくらいあるのクッッッソ萌える、軽率に璃奈ちゃん撫でまわしたり腕に閉じ込めたりおでこにキスしたりしててほしい
みんなもかりりな書いて♡

59: 2019/03/12(火) 22:44:28.52 ID:z9W1Jmx0
かすみ「果林先輩、遅れてすみませ… あれ?」ガチャ

果林「ん…? …うーん…」

彼方「んふふ…むにゃ…」

エマ「すー…すー…」

かすみ「みんなしてすっごい寝てる…」

かすみ(疲れてるのかな? 三年生にもなると忙しそうだし…)

かすみ(いやでも彼方先輩はいつもか… ていうか、どうしてこうなったんだろ?)ムム

かすみ「ただ…」

かすみ(誰が来るとも知れない…といってもみんなくらいだけど、ここで無防備に寝ちゃうなんて)

かすみ「ウカツですねぇ…! くくく、かすみんの前でスキだらけじゃないですかぁ…!」キュピーン

60: 2019/03/12(火) 22:46:20.52 ID:z9W1Jmx0
かすみ「さて、まずは…写真ですね!」

かすみ「アイドルの寝顔…まあ彼方先輩はよく晒してますけど…これはネタになりますからねぇ~」グフフ

かすみ(…そういえば、前に果林先輩に写真撮られてましたね)パシャパシャ

果林「ふ、ん…」スヤァ

かすみ(あのふにゃふにゃかすみん、ちゃんと消してくれてるんでしょうね…?)

エマ「えへへ…」

かすみ(エマ先輩は寝ててもぽわぽわしてますね…こういう路線も取り入れていこうか…?)パシャパシャ

かすみ(さて次は…)

彼方「んふ~」ピース

かすみ「えっ!? 彼方先輩起きて…! は、ない、か…いやでも…」

彼方「…んー」スヤスヤ

かすみ(この人睡眠のプロか…? スマホを向けた瞬間に寝相でピースを作った…!?)

かすみ(正直、いつもアイドルとしてのやる気があるのかないのか、なんて思ってたけど…す、すごい…!)ゴクリ

かすみ(…ポーズ決まってるところを撮ってもしょうがないし、適当に撮ろうっと)パシャー

彼方「遥ちゃ~ん…」カクンッ

61: 2019/03/12(火) 22:50:10.31 ID:z9W1Jmx0
かすみ「次は、ふっふっふ… 髪型を変えてびっくりさせちゃいましょうかね…!」

かすみ「まず果林先輩はー…」スッ

果林「んっ…」ピク

かすみ「あ…」

かすみ「……///」

かすみ「…はっ! い、いいイケナイコトなんて想像してないでしからね! 変な声出すのが悪いんですよっ!///」

かすみ(でも、ちょっとだけ、ほんのちょーっとだけ果林先輩はどきどきしちゃうから、本格的なのは後回しにしよう…///)

かすみ「とりあえず予備のかすみのヘアピンをつけて…よし」パチ

かすみ(ふふ…これで果林先輩はかすみんの支配下ですねぇ…!)パシャ

62: 2019/03/12(火) 22:54:39.48 ID:z9W1Jmx0
かすみ「次、エマ先輩は、えーっと…んー…」

かすみ(まず三つ編みを2つともほどいて…後ろに持ってきて…)シュルシュル

かすみ(頭の後ろでおだんごを作ったら、その周りに編み込み!)ヨリヨリ

エマ「んんん…?」

かすみ(ちょ、ちょっと刺激が強いみたい? 起きちゃいそう…でももう少し…!)

かすみ「…できました! 場所が違うとはいえ歩夢先輩の二番煎じですねぇ~これは目立てませんよぉ~」パシャ

エマ「くー…」

かすみ「さて、最後は彼方先輩だけど…うーん、普段から寝癖ついてるしな…」

かすみ「そうだ! ここは逆に髪をよーくとかして…」スッスッ

かすみ(な…なかなかしつこいですね…)

彼方「あぁー…いいよぉ遥ちゃーん…」ムニャ

64: 2019/03/12(火) 22:58:58.90 ID:z9W1Jmx0
かすみ「これでもっとサラサラになりましたね…そしたらしず子とそっくりなリボンを同じところにつけて…」キュッ

かすみ「かんせーい! はぁーん、これはしず子に真似しないでくださいって言われちゃいますねぇ~」パシャパシャ

彼方「えへへぇ…」ピース

かすみ「ほ、ほんとに寝てるんですよね…?」

かすみ「それで後回しにしてたけど果林先輩は…」

かすみ(この流れでいくならかすみんと被せよっかな…いや待って、それは…)

かすみ「果林先輩と、お、お揃い…?///」チラ

果林「んふ…」

かすみ「…ぬああああ!///ダメ!却下! ねぐせだらけにしてやりますっ!///」グシャグシャ

果林「う、う~ん…」ガクガク

かすみ「くっ!/// もういいです! 果林先輩も寝てるし、ひとりで練習してます!」ガチャ

バタン

65: 2019/03/12(火) 23:04:41.67 ID:z9W1Jmx0
─────
───


果林「ん… ん? あれ、今何時──ってああああ!? 真っ暗!?」

エマ「あー、おはよぉ 果林ちゃん ふあ…」ニコニコ

彼方「えー…もうちょっと寝てようよ~…」

果林「あ、二人ともおはよう…ってそうじゃなくて! いけないわ! かすみちゃんと練習の約束だったのに!」ワタワタ

エマ「かすみちゃん…? かすみちゃんならもう帰っちゃったみたいだよ? 長いこと寝ちゃったねぇ」アハハ

果林「…え?」

彼方「果林ちゃん、さては寝ぼけてるな~? ほらそこだよ、バスケット」

果林「これは、サンドイッチと、メッセージカード…?」ピラ

『果林先輩へ それとあとふたり、だらしない先輩方へ(果林先輩も入ってますからね!)』

果林「…かすみちゃんの字だわ」

66: 2019/03/12(火) 23:07:30.16 ID:z9W1Jmx0
『先輩方がのんきに寝てる間に、トップを走るかすみんはさらに練習して差を広げちゃいましたよぉ? これは痛いですねぇ~』

『と・く・に、一緒に練習するはずだった果林先輩はとーっても惜しいことをしちゃいましたね?』

『まぁそれはともかくとして、なんだかお疲れのようでしたから頭皮マッサージをさせていただきました ちなみにそのビフォーアフターも記録してますよぉ ふふふ…』

『それからこれはかすみんの新作のパンですけど、まぁちょうどいいから実験台にでもなってください』

『名付けて『先輩限定サンドイッチ』です! 残したりしたら承知しませんからね!』

『Quieen of カワイイ かすみんより』

 

『…ちゃんとした体勢で寝ないと、疲れとれませんよ いや、知りませんけど!』

果林「かすみちゃん…」ペラ

67: 2019/03/12(火) 23:12:13.80 ID:z9W1Jmx0
彼方「遥ちゃんに撫でてもらってると思ったら、かすみちゃんに髪いじられてたとはね~」

エマ「彼方ちゃん、しずくちゃんとお揃いみたいで可愛いよー 並べてみたいな…」パシャ

彼方「へへ、ぴーすぴーす… 果林ちゃんも、ぼさぼさだけどちょっとかすみちゃんぽさあるよ~?」

果林「そういえば二人とも髪型が…って私もなの?」ス

エマ「すとっぷ! 触っちゃう前に! はい、鏡貸すよ?」

果林「え、えぇ… あ、髪飾り…」

果林(でも、こんなにぼさぼさじゃ意味ないじゃない…イタズラ好きなんだから)クス

68: 2019/03/12(火) 23:15:28.64 ID:z9W1Jmx0
エマ「ねぇねぇ! わたしのおだんごと編み編み、気に入ってるんだけど、どう? 歩夢ちゃんにやり方教えてもらおうかな~?」フリフリ

果林「三つ編みも好きだけど、よく似合ってるわ、素敵よエマ」シャッシャッ

エマ「えへへ!/// あ、髪なおすの手伝うよ」トコトコ

果林「ありがとう」

彼方「彼方ちゃんも、しずくちゃんにリボンえらんでもらおうかな~ ところで果林ちゃん」

果林「?」

彼方「跳ねてるとこ直すのもいいけどさ、その月と星のヘアピン、外さないでいいの?」

果林「…次にかすみちゃんと会ったときに仕返しするために、つけておこうと思ってるの」

エマ「気に入ってるんだね!」
 
果林「え? い、いや、ちがうわ…ただ…!///」

トウトイ!

エマ!

彼方「……」

彼方(ふ~ん?)

69: 2019/03/12(火) 23:19:13.83 ID:z9W1Jmx0
エマ「それと、ずっと気になってたけど…このサンドイッチ、食べてもいいのかな…!」キラキラ

彼方「えーと、『先輩限定サンドイッチ』… もともとは果林ちゃん限定だったりしてね?」

果林「まぁ、そうかもしれないわ」

エマ「え!? そうだったの!? 」ガーン

彼方「…否定しないんだね~?」

果林「に、ニヤニヤしないでもらえる…? よくかすみちゃんから新作もらうから今回もそうかなって それに…ほら」ピラ

『それからこれはかすみんの新作のパンですけど、まぁちょうどいいから実験台にでもなってください』

果林「毎回私が新作の実験台だった、ってだけでしょ?」

エマ「どっちにしても羨ましいよー!」

彼方「ははぁ…」

彼方(これはかすみちゃん、苦労してそうだねぇ… 頑張ってね…)

70: 2019/03/12(火) 23:21:32.83 ID:z9W1Jmx0
果林「とにかく、今回はみんなで食べて大丈夫なんじゃないかしら ほら、数もあるみたいだし」

エマ「わぁ! 種類もたくさん!」

彼方「じゃ、彼方ちゃんももらおーっと」ヒョイ

エマ「あ、彼方ちゃんずるいよ! わたしもー!」ヒョイ

果林「今度みんなでお礼にいきましょうか… いたただきます」

果林「んむっ」

エマ「もぐっ!」

彼方「ぱくー」

71: 2019/03/12(火) 23:23:54.78 ID:z9W1Jmx0
『先輩限定サンドイッチ』

果林の一口メモ:
野菜を中心にしたヘルシーな、カ口りーを心配しないでいいサンドイッチ。美味しくて、三人してすごい勢いで食べちゃった。
それから、練習すっぽかしちゃってごめんなさい。今度何かで埋め合わせするわ。
でも、みんなの写真はちゃんと消すこと。かすみちゃんだから、変なことには使わないだろうけど…一応ね?

73: 2019/03/12(火) 23:27:19.52 ID:z9W1Jmx0
4話『先輩限定サンドイッチ』終わり

明日の朝におまけ投下します
ただ、夜は更新厳しそうなので適当に保守あると嬉しいっす

76: 2019/03/13(水) 07:42:40.36 ID:U2L/sV3c
おまけ:没ネタ

エマ「んー…」ジー

彼方「エマちゃんやー、そんなに手紙とにらめっこしてどうしたんだい?」

エマ「あのね? ここ…」

『Quieen of カワイイ かすみんより』

エマ「ほんとうはQueenだよね…? これだとくわいえーんになっちゃうと思うんだけど」

果林「あ、読んでたときの違和感はそれか なんか違うと思ってたのよね」

彼方「おやおや、これはかすみちゃん、かっこつけたつもりが恥ずかしいねぇ~」

果林「ふふ…彼方の言うとおりね」

没理由:テンポ悪くなるかなってネタを入れるタイミングを失ってしまった。本文も間違ったままなのは内緒。

84: 2019/03/14(木) 22:57:56.12 ID:32+BEDeY
果林「それで、最後にここのステップなんだけど…」

かすみ「ふむふむ…」メモメモ

コンコンコン

果林「…ノック? もう遅い時間だけど…どうぞー?」スクッ

かすみ「わざわざ部室にノックしてくるのなんて」

「失礼します」ガチャ

果林「あら、演劇部お疲れ様」

かすみ「…しず子くらいのもんですよ」ハァ

しずく「ありがとうございます、果林さんもお疲れ様です」ニコ

86: 2019/03/14(木) 23:02:04.62 ID:32+BEDeY
しずく「…それで、どうしてため息なんてつかれなくちゃいけないのかな? かすみさん?」ニコォ...

かすみ「べ、べーつにぃ? いちいちめんどくさくないのかなって思っただけだけどぉ…?」

果林(笑顔の使い分けがすごいわね…)

しずく「でも、例えば着替えていたりしたらどうするの? 確認もなしに開けられたら困るときもあるはずだよ」

かすみ「う…はいはーい しず子はマジメすぎるって…」ボソ

しず子「何か言った?」

果林「ま、まあまあ二人とも」

87: 2019/03/14(木) 23:05:51.20 ID:32+BEDeY
果林(学年も一緒で、活動中にもよく話す二人ではあるし、仲は悪くない…と思うんだけど)

かすみ「しず子ってばマジメすぎて、部屋に誰もいなくてもノックしてそうだなー、なんて言ってないよぉ」ケケケ

果林(イタズラ好きでちょっとひねくれたところがあるかすみちゃんと、)

しずく「なっ…そんなことないって! 明かりが点いてたり、中から音が聞こえるときにしかノックしないから!」

果林(真面目でまっすぐ、少し世話を焼きがちなしずくちゃん)

かすみ「はーん! じゃあ彼方先輩が電気点けたままここで寝てたら、延々ノックすることになっちゃうね~!?」

しずく「残念でした! 彼方さんはあれでいてノックの音には敏感なんですよ~? お客様の可能性もありますからねぇ~」

果林(性格は結構逆をいってるというか…まぁそれと相性の良し悪しはまた別の話だけど…)

かすみ「でも彼方先輩はそのあと『なんだしずくちゃんかぁ…おやすみぃ~…』って言って二度寝しちゃうけど!?」

しずく「そうです! 変な体勢で寝ると制服がシワになりますよって何度も何度も言ってるのに!」

果林(特にしずくちゃんは冷静なようでいて意外といいリアクションするから…)

かすみ「それだけじゃなくて、変な体勢で寝るから疲れがとれなくて結局寝足りないってことになってるんじゃないの!?」

しずく「それなら寝るタイミングも要改善だから! 昼寝が多過ぎて夜の眠りも浅いんだよきっと!」

果林「待ってさっきから何の話してるの?」

88: 2019/03/14(木) 23:13:39.55 ID:32+BEDeY
かすみ「がるるるる…」

しずく「むむむむむ…」

果林「ちょっと落ち着いて…? 二人とも、自分でも何言ってるか混乱してきてるじゃない」

しずく「ふーっ… そうですね、疲れていたのもあって、少し気が立ってしまったようです かすみさん、ごめんなさい」ペコ

かすみ「あ… その、ま…まあ? 最初に変なこと言ったのはかすみだし… ごめん、しず子…」

しずく「かすみさん…!」

かすみ「ふ、ふん…///」プイ

果林「…うんうん! 二人ともちゃんと謝れて偉いわ」ギュ

かすみ「ちょ、ちょっとぉ!?/// くっつかれたら邪魔なんですけど!?///」ワタワタ

しずく「わっ…か、果林さん?///」

89: 2019/03/14(木) 23:23:44.87 ID:32+BEDeY
かすみ「~~!/// もう、子ども扱いしないでください!」バッ

果林「あっ… もう、そういうわけじゃないのに… ねえ? しずくちゃん」ギュー

かすみ「む…!」

しずく「わ、私もこのままは少し恥ずかしいので…す、すみません…///」スッ

かすみ「……」フゥ

果林「あらら、残念 …子ども扱いなんかじゃなくて、素直に謝れるのなんてむしろ大人でも難しいのよ?」

かすみ「ど、どーですかねぇ?/// でもまぁこのウルトラ可愛いかすみんは? オトナの魅力もたっぷりですから…」

しずく「果林さんに大人だってほめられるなんて… なんだか嬉しくて照れちゃいますね…///」エヘヘ

果林「しずくちゃん…! そんな風に言ってもらって、お姉さんこそ嬉しいわ」ナデナデ

しずく「あ、あの…あはは…///」

かすみ「かすみん!は!無視は!カッコ悪いしよくないと!大人じゃないと!思いますけど!!!???」ダンダン

果林「ご、ごめんね? 地団駄踏まないで?」

91: 2019/03/14(木) 23:30:29.40 ID:32+BEDeY
かすみ「謝るならちゃんと誠意を示してもらえますか! 果林先輩いっつもからかってばっかりです!」

果林「誠意、ね」

しずく「かすみさんもいつもイタズラばかりなような…」

かすみ「し、しず子は黙ってて! …で、どうですか? 何か思いつきますか?」

果林「そうね… 実は、前々から考えてたことがあるにはあるんだけど…」

かすみ「…けど?」

果林「ちょっとまだ準備中っていうか、謝罪としては嫌っていうか…」

かすみ「煮え切らないですね… そんなだから迷子になるんですよ」

果林「そ、それは今関係ないわ! 私は慎重なだけだか
ら…!」

かすみ「いや慎重に考えても考えなくてもいつも道間違えてるじゃないですか」

しずく「たしかに…」

果林「うぅ…二人して意地悪だわ…」

93: 2019/03/14(木) 23:35:43.97 ID:32+BEDeY
かすみ「話が逸れましたけど、誠意を示してくれないなら今日のパンはおあずけですからね!」

果林「そんな! 最近の密かな楽しみなのに…」

かすみ「」ピク

しずく「今日のパン…? 毎日もらってるんですか?」

果林「あ、ううん 毎日ってわけじゃないけど、今日みたいにかすみちゃんの練習に付き合ったときに──」

かすみ「どええええい! 余計なことは言わなくていいんですよ! ていうかかすみが果林先輩を見てあげてる訳で! そもそも自主練習も…」アーダコーダ

しずく(必死すぎる…)

かすみ「とにかく! いいんですか果林先輩? 今日はこの前リクエストした『んまーいクロワッサン』のバージョン2ですよ! このままだと食べられませんよ!」

果林「あ、そうだったの?」

しずく「…リクエスト、聞いてあげるんだね」ニッコリ

かすみ「だからしず子はいいんだってばー!///」ウガー

94: 2019/03/14(木) 23:40:08.92 ID:32+BEDeY
果林「うーん、残念… じゃあ、しずくちゃんに分けてあげて?」

しずく「え?」

かすみ「は?」

果林「だって、かすみちゃん一人で食べるには多いんじゃないかしら? それに、せっかく美味しいんだから皆で食べるべきだわ」

しずく「たしかにいっぱいありますね…おいしそう」ゴクリ

かすみ「そ、そうやって果林先輩だけ食べてない~かわいそう~っていうムードにする気ですね? 騙されませんよ?」

果林「え? いや、そういうつもりじゃ」

かすみ「はーーしょうがないですねぇ~! そうやってまで食べたいならかすみんに一ついい案がありますけど~??」

果林「あの話を」

かすみ「今度の週末に、かすみんを美味しいパフェが食べられるお店に連れていく、と約束してくれたらいいですよ~~?」

果林「…ときどき、全然聞いてくれないのよね」

しずく「諦めましょう果林さん かすみさんは頑固ですから」

95: 2019/03/14(木) 23:45:22.81 ID:32+BEDeY
果林「でもどのみち難しいわね… ちょうど撮影の日なのよ、今週末って」ペラ

しずく「あ、ファッション雑誌の… いつ発売ですか?」

果林「しずくちゃん興味あるの? 嬉しい! 確かね…えっと…」ペラ

かすみ「…月末ですよ アイドルなら自分の仕事くらい覚えてください」

果林「そうだったわ ありがとうかすみちゃん」

かすみ「ふん…」

果林「そういうわけだから、しずくちゃん、気が向いたら月末にまたチェックしてみてね」

しずく「はい是非! …でもなんでかすみさ──わっぷ」モゴモゴ

かすみ「って今はその話はいいんです じゃあ来週はどうですか! 来週がダメならいつ空いてますか!?」ズイ

果林「えーと、来週なら大丈夫だけど…」

かすみ「…よし じゃあその日絶対予定いれちゃダメですからね! かすみんが最優先ですからね!?」ズズイ

果林「わ、わかったわ」

96: 2019/03/14(木) 23:49:48.37 ID:32+BEDeY
かすみ「ふふん! それが約束できるなら、今回の『んまーいクロワッサン』バージョン2も食べていいですよ!」

しずく「むー! むー!」

かすみ「あ、ついでにしず子も、感想くれるなら食べてもいいけど?」パッ

しずく「ぷは つ、ついでって何ですか…」

果林「まあまあ、美味しいからもらっておいたら? …でも、パフェなんかでいいの?」

かすみ「このかすみんを満足させなきゃいけないんですよぉ? 当然奢ってもらいますけど? というかパフェ以外にも色々やってもらいましょうかね! 果林先輩が言ったんですから!」ニヒヒ

果林「だからつまり、パンももらえて、かすみちゃんとデートもできる…素敵じゃない?」

かすみ「…は?」

果林「あら、そうじゃないの?」

しずく「…え、私いまデートの約束に立ち会ってしまったんですか!?///」ドキドキ

かすみ「そ! そそそそんなわけない!/// じゃあはい! ここに置いときますから! いつものようにこだわりに注意して食べてくださいね!」シュバババ

しずく「あ、ちょっと! どこ行くの!」

ガチャ

<シャワーですー!

バタン

97: 2019/03/14(木) 23:54:35.22 ID:32+BEDeY
果林「あっという間に… まぁよくあることね、はい」ガサガサ

しずく「あ、ありがとうございます」

果林「お礼は後でかすみちゃんに、ね?」

しずく「…それもそうですね そういえば、かすみさんが言っていたこだわりって?」

果林「えっと、なんでも『名前』と『一口目』がね…」

─────
───


タタタタタ

かすみ(…デート! 果林先輩が!自分で言ってた! デート!!)

かすみ「ふ、ふふ、ふふふふふ…!///」

かすみ「待ちきれない、来週末…!」フルフル

かすみ(そうと決まればおしゃれして…いや逆に普段の…そもそも果林先輩の好みは…)

かすみ「~♪」

99: 2019/03/14(木) 23:59:38.66 ID:32+BEDeY
『んまーいクロワッサン2』

果林の一口メモ:
リクエストしてみたクロワッサン。言ってみるものね。今回もおいしくって、しずくちゃんも納得の出来だったみたい。
ついでにしずくちゃんにも「んまーい」って言ってもらったけどやっぱり可愛かった。
それにしても、かすみちゃんと二人でお出かけか…。かっこ悪いところは見せられないわね。

100: 2019/03/15(金) 00:03:56.30 ID:skgtX4pE
5話『んまーいクロワッサン2』終わり

明日の朝におまけやります。夜も更新したいけど、ちょっとまだどうなるか微妙です。また保守をお願いするかも
そう、保守ありがとうございました。それから感想も、励みになってます、ありがとう

103: 2019/03/15(金) 07:42:22.35 ID:skgtX4pE
5話おまけ:しつけ

果林「しずくちゃんはかすみちゃんと仲はいいのよね?」

しずく「いい、と思いますけど…この前はお泊まり会もしましたし」

果林「そうよね 言い合いを聞いてたら不安になっちゃって…変なこと聞いてごめんね?」

しずく「そのことですか かすみさんがイタズラしたりからかってきたりすると、ついつい熱くなってしまうんですよね…」

果林「そうなんだ」

しずく「…だいたいかすみさんは、アイドルのこと以外はすっごくだらしないんですよ! 宿題も半端だし、すぐ私のリボン持ってっちゃうし…!」

しずく「…って、これじゃさっきと同じですよね」ハァ

果林「ふふ、でもいいんじゃないかしら? オフィーリアちゃんみたいに素直な子にしつけてあげたら」

しずく「し、しつけって果林さんそれは…」

果林「なんてね、冗談──」

しずく「いやでも確かに…? 主従……上下関係……飴と鞭……」ブツブツ

果林「……」

果林(クロワッサンが美味しいわね)モグ

 

いたずらっ子のかすみちゃんをしかることに、子犬のしつけ感を見いだす、そんなしずかすもいいと思います。書いて♡

108: 2019/03/16(土) 19:27:55.53 ID:JHyKu7wx
かすみ「……」ソワソワ

かすみ(今日は前に約束したデート当日! 美味しいパフェも楽しみだけど、やっぱりオフでも果林先輩と会えるのが…!)

かすみ(どんな格好なのかな…トップスはお気にの肩ざっくり開いたやつかな? 意外と履かないスカート? それともやっぱりショーパン? 靴も気になる…ヒールなんて履いてこられたらかすみとの身長差が…)

かすみ「やーん! かすみんと先輩のデート写真なんてパパラッチされたらどうしよう~? 果林先輩には責任取ってもらうしかなくなっちゃう~」クネクネ

ママー ヘンナコガイルヨー

ミチャイケマセン

かすみ「はっ… おほんっ!///」

かすみ(ぐぅ…!/// アイドルとして人の目線には敏感でなければならないのに…! 果林先輩のせいですからね!)

かすみ「…でも、ちょっと舞い上がりすぎなのかも」フゥ

かすみ(まだ約束の時間までは30分あるし…)チラ

かすみ(ちょっとどこかで休憩して落ち着──「あれ、かすみちゃん?」

かすみ「え」

果林「びっくりした、30分前行動とは感心ね」ウィンク

109: 2019/03/16(土) 19:33:15.80 ID:JHyKu7wx
かすみ「…っか、かかかか果林先輩!?/// 」ビクッ

かすみ(待って待って待って今ちょっと油断してたというかホントにびっくりしてるっていうか)

果林「ハーイ♪朝香果林よ…なんてね」

かすみ「あ、や、まだ30分もあるんですけど!? は、早くないですか!」

果林「私よりもかすみちゃんの方が早かったじゃない… あ、待たせちゃってごめんね?」

かすみ「あ、いえ…かすみもさっき着いたところなので…」

果林「って、二人して早く来てたら集合時間なんて意味ないわね、ふふ…」

かすみ「そ、そうですね…あはは…」

かすみ(ぜ、全然顔見れない…!/// 落ち着かなきゃ、落ち着かないと!)スーハー

果林「ど、どうしたの 鬼気迫る表情で深呼吸なんて」

110: 2019/03/16(土) 19:33:15.95 ID:JHyKu7wx
かすみ「…っか、かかかか果林先輩!?/// 」ビクッ

かすみ(待って待って待って今ちょっと油断してたというかホントにびっくりしてるっていうか)

果林「ハーイ♪朝香果林よ…なんてね」

かすみ「あ、や、まだ30分もあるんですけど!? は、早くないですか!」

果林「私よりもかすみちゃんの方が早かったじゃない… あ、待たせちゃってごめんね?」

かすみ「あ、いえ…かすみもさっき着いたところなので…」

果林「って、二人して早く来てたら集合時間なんて意味ないわね、ふふ…」

かすみ「そ、そうですね…あはは…」

かすみ(ぜ、全然顔見れない…!/// 落ち着かなきゃ、落ち着かないと!)スーハー

果林「ど、どうしたの 鬼気迫る表情で深呼吸なんて」

111: 2019/03/16(土) 19:37:06.63 ID:JHyKu7wx
かすみ「き、気にしないでください! これは日課の精神統一です!」スーハースーハー

果林「えぇ…またそんな分かりやすい嘘を…」

かすみ(日課ではないけど丸っきり嘘でもないんです!)スーハー

果林「…なら、そうね」

かすみ「すぅぅぅーー…はぁー…す「えいっ♡」ムギュ

かすみ「むぐっ!?」

果林「んふ、お姉さんが手伝ってあげるわ、精・神・統・一 ぎゅーってされると落ち着くんでしょ?」ギュ

かすみ「~っ!///」

かすみ(こ、この人は本当に…! かすみの気も知らないで! ていうか暖かくて柔らかいのがあ、当たって…///)ムニュ

果林「~♪」ニコニコ

112: 2019/03/16(土) 19:40:28.20 ID:JHyKu7wx
かすみ(…でも、ちゃんとかすみのことを見て、覚えて、気にかけてくれてるのもそう)

果林「うん 捕まえられて、ちょっとは落ち着いたかしら?」

かすみ「…かすみは野性動物じゃないんですけど」

かすみ(それに落ち着けませんよ 心臓がバクバクしてるんです、聞こえてないんですか?)ギュ

果林「ふふふ、そうね こんなに可愛かったらすぐ乱獲されて絶滅しちゃうわね」ナデナデ

かすみ「…ふん/// って、かすみんが可愛いのはそうですけど、縁起でもないこと言わないでくださいよ!」

果林「あら? 調子戻ってきたみたいね?」

かすみ「からかって確認するのもやめてもらえますか! 全く果林先輩は…」

果林「元気になったみたいでよかったわ」

かすみ「…ぁ、ありがとうございます///」モゴモゴ

果林「うん?」

かすみ「二度は言いません!///」プイ

果林「そう、残念」クス

113: 2019/03/16(土) 19:45:54.49 ID:JHyKu7wx
果林「…ところで、かすみちゃんのために今日は頑張っておめかししてきたんだけど、どうかしら?」

かすみ「ど、どうって…まぁ…」

果林「じゃーん♪」

かすみ(茶色のブーツから伸びる長い脚、丈がギリギリで見てるこっちが不安になるショートパンツ)

かすみ(トップスは胸元部分がざっくりしてて危ないえんじ色のシャツと、薄いグレーのカーディガン)

かすみ(そして髪型はいつも通りのうなじが見える素敵カットに星と月の髪飾り…)

かすみ「…ん? あれ? 髪飾り…!?」

果林「もう、かすみちゃんてば気付くの遅すぎるわよ」

かすみ「そ、それ! こないだ寝てる間に着けたやつじゃないですか!」

果林「正解! 似合ってる?」キラン

114: 2019/03/16(土) 19:49:46.63 ID:JHyKu7wx
かすみ「な、な、なななんで…!? いや、回収忘れてたのはそうだけど…」

果林「もう、かすみちゃんてば…せっかくデートなんだから、相手に意識して貰えるコーデにするのなんて常識よ」

かすみ「んな…!?///」

果林「乙女心がわかってないのね、かすみちゃん…」ヤレヤレ

かすみ「はあ!? せ、先輩にだけは言われたくないんですけど!?」

果林「む…私は乙女を語るには大人っぽすぎる、ってことかしら? ちょっと考えものね…」

かすみ「いや…! はあ、もういいですよそれで…鈍感」ボソ

果林「まぁ乙女心はおいといて、まだ感想をもらってないんだけど?」

かすみ「……。 に、似合ってて素敵です、よ…///」フイッ

果林「ふふふ ありがとう、かすみちゃん」ニッコリ

かすみ「か、かすみんほどじゃないですから!/// 調子に乗らないでくださいよ!」

果林「はーい」

115: 2019/03/16(土) 19:53:42.55 ID:JHyKu7wx
かすみ「そうやってかすみが何を言っても何をやってもニコニコして…」

果林「そうかしら? まあ大人の余裕ってことで、ね」フフ

かすみ「また子ども扱いですか…」ム

かすみ(かすみはこんなに心がぐるぐるモヤモヤさせられてるのに…先輩はずっと余裕なのが本当に…)

果林「ごめんごめん、怒らないで …あ、そうそう、私もかすみちゃんのこと言えなくなるところだったわ」パン

かすみ「…何ですか」

果林「パステルイエ ーのワンピース、とっても似合ってて可愛いわよ たんぽぽの妖精みたい」

かすみ「~っ!/// お、おっそいんですよ言うのが! からかう前にまずすることがそれでしょう! だから乙女心がわからないって言ったんです!」

果林「…照れ隠し?」

かすみ「違いますぅ!」プンスコ

かすみ(いつだって余裕で、なんでもないって顔して可愛いって言うし、誰にだって優しくするし、でもそういうところが……好き…だからこそ、)

かすみ「果林先輩は本当に、ズルいっ…!」

116: 2019/03/16(土) 19:57:33.99 ID:JHyKu7wx
果林「私がどうしたって?」

かすみ「さっさと行きますよ! 果林先輩に道案内は任せられないって言ったんです!」

果林「う…そ、そうね… エスコートして貰えるかしら?」

かすみ「いいですけどぉ 先輩の威厳なんてあったもんじゃないですねぇ?」ニヒヒ

果林「……」キュ

かすみ「へ」

果林「…私と違って、素敵にエスコートしてくれるんでしょ? 手くらい繋いで貰わないと困るわ」

かすみ「な…!/// もう、ほんっとうに…!」

果林「よろしくね?」ニコ

かすみ「よっ、余裕でやってやりますよ!/// 覚悟してくださいね!」ギュッ

果林「はいはい」

かすみ(ズルい!ズルい!ズルいズルいズルい!!///)グイグイ

果林「……」クス

118: 2019/03/16(土) 20:00:23.13 ID:JHyKu7wx
幕間『パフェデート』終わり

保守感謝です。明日幕間おまけと6話やります。

125: 2019/03/17(日) 22:22:59.59 ID:hbOssSeo
幕間おまけ:その後

果林「はい、あーん♡」

かすみ「あの…何をさも当然のように…」

果林「道案内のお礼よ、あとこの前のお詫びなんでしょ? おもてなさしさせて ほら、あーん」

かすみ「……。もぐ…///」

果林「美味しい?」

かすみ「…まぁ、このかすみんが目をつけてたお店なんで当然です」モゴモゴ

果林「そ、よかったわ 今日はお姉さんの奢りだから、好きなだけ食べていいのよ? はい、あーん」

かすみ(こ、これはこれで悪くないけど、やられっぱなしも面白くない…)アーン

かすみ「!」モグモグゴクン

かすみ「…ふふふ! 果林先輩、かすみんの作戦の真似ですかぁ? いっぱい食べさせてまん丸かすみんにしようったってそうはいきませんよ!」パシッ

果林「あ、ちょっとスプーン…」

かすみ「あーん!」

果林「…え?」パチクリ

126: 2019/03/17(日) 22:32:28.87 ID:hbOssSeo
かすみ「ほら、かすみんがせっかく食べさせてあげるんですから 口開けてくださいよ」グイグイ

果林「わっ、私は大丈夫よ! 自分で食べられるわ…!///」

かすみ「何ですかその言い訳…そんなのかすみだって自分で食べられましたよ、ほらほら」

果林「ぅ…/// い、一回だけよ…?///」

果林「ぁー…」

かすみ「っ!///」

目を瞑り、控えめに口を開いて赤い舌を覗かせる果林先輩は、普段のセクシーさとは違った、妖しい魅力があって──

かすみ「ちぇ、ちぇすとぉ!///」ズボッ

果林「ふん゛っ!?」

──イケナイ妄想を始めてしまいそうになって慌てて、ぐるぐるする感情のままに、スプーンを突っ込んでしまいました

この後謝ったり、涙目の果林先輩にドキドキしたり、本気で心配したのに「間接キスね」とか言ってからかわれたりしたけど、悔しいので全部カットです

…果林先輩のばか

127: 2019/03/17(日) 22:33:56.51 ID:hbOssSeo
幕間おまけ終わり

すみません筆が進まなかったので本編は明日更新します…

134: 2019/03/19(火) 00:09:27.03 ID:SKT0rL1U
果林「~♪ 入るわよ──「果林さんっ!」ひゃっ!?」ズテン

果林「いたた… ど、どうしたの歩夢 急に抱きついたら危ないわよ…?」

歩夢「ご、ごめんなさい! 果林さん…でも私、私いまどうしたらいいかわからなくてぇ…!」ウル

果林「へ!? お、おお落ち着いて!? 大丈夫! 私でよかったら力になるから! ね!?」アタフタ

歩夢「かり、さん…! わぁぁぁぁん!」ガバッ

果林「うっ…! よ、よしよし…落ち着いたら話聞くからね…」ナデナデ

歩夢「うぅぅ…! はいぃ…!」

果林(歩夢がこんなに取り乱すなんて…何か酷いことでも…)

果林「……」フゥ

果林(…やめましょう 邪推しても何にもならないわ、歩夢は話すって言ってくれたんだから)

歩夢「うぇえん…」ギュウウウウ

果林(んん… と、というかこの体勢、かなり恥ずかしいんだけど…///)

135: 2019/03/19(火) 00:19:08.40 ID:SKT0rL1U
─────
───


歩夢「うぅ…すみませぇん…///」グスグス

果林「…ちょっとは落ち着いたかしら?」

歩夢「はい… その、お恥ずかしいところを…///」

果林「ううん、気にしないの お姉さんにはいつでも甘えてくれていいのよ」

歩夢「果林さぁん! ありがとうございます…!」ウルウル

果林「あぁ待って歩夢! またこみ上げてきちゃってるわ! 深呼吸深呼吸!」

歩夢「は、はいっ! すぅぅぅ……はぁぁぁ……」

果林「吸って……吐いて……吸って……吐いて……」

歩夢「……」スーハースーハー

果林(……)

136: 2019/03/19(火) 00:24:09.46 ID:SKT0rL1U
果林「吸って……吸って……吸って……吸って……」

歩夢「……」スゥゥゥゥ...ゥゥ...

果林「……」

歩夢「…! …!」プルプル

果林「…吸って!!」

歩夢「ンすぅ、ゲホッゴホッ!!」

歩夢「…かっ、果林さん!? 死んじゃいますって!?」ハァーッハァーッ

果林「ご、ごめんなさい ちょっとやってみたくなっちゃって…」

138: 2019/03/19(火) 00:37:07.94 ID:SKT0rL1U
歩夢「果林さんいじわるです…」ジト

果林「あ、あはは… これじゃかすみちゃんのことイタズラ好きなんて言えないわね…」

歩夢「というより、そもそもかすみちゃんはイタズラなんかしてないんですから、そんなこと言わないであげてくださいね」

果林「…うん、気をつけるわ」

歩夢「約束ですよ?」

果林(かすみちゃん…イタズラとすら思われてないみたいよ…)

歩夢「知ってますか? この前、かすみちゃんのヘアアレンジのおかげで、エマさんと私、さらに仲良くなれたんですよ!」

果林「あぁ エマが楽しそうにしてたから覚えてるわ」

果林(そういえば彼方も、しずくちゃんとリボン買いに行ったよ~って言ってたわね)

歩夢「それにですね! この前も…」

果林「…なんにせよ、歩夢が元気になってよかったわ」

歩夢「え… あれ? もしかしてさっきのめちゃくちゃな深呼吸はそのために…? 」

果林「さぁ、どうかしらね?」クス

歩夢「…ありがとうございます」

139: 2019/03/19(火) 00:41:11.04 ID:SKT0rL1U
歩夢「果林さん… その、私、いま悩んでることがあって…」

果林「うん?」

歩夢「えっと… あの、んん…」モゴモゴ

果林「…言いにくいことなら、無理に言わなくてもいいのよ?」

歩夢「いえ! わ、私! 好きな人ができた…みたいなんです…///」

果林「あら、おめでとう それで、相手は誰かしら? 私も知ってる人?」

歩夢「そ、それは秘密ですっ!/// …というか、おめでとうって何ですか…私、これでもいっぱい悩んでるのに」

果林「ふふ、気を悪くしないで? 恋は女を美しくするのよ だから、おめでとう」ウィンク

歩夢「果林さん…!」

果林(決まったわね…)ドヤ

歩夢「果林さんも恋愛経験あるから、そんなに綺麗なんですね…! わぁ…!///」キラキラ

果林「んんんんんそれはどどどうかしらねぇ~?」

歩夢「あれ?」

140: 2019/03/19(火) 00:57:20.84 ID:+xbOT+Zq
へい

141: 2019/03/19(火) 00:57:50.12 ID:+xbOT+Zq
果林「ま、まぁ私のことは置いといて… 歩夢は何が悩みなの? もう恋人がいる人を好きになっちゃったとか?」

歩夢「いえ、付き合ってる人はたぶんいないと思いますけど…」

果林「…けど?」

歩夢「きっとその人は、私なんて眼中にないんです」アハハ

果林「…そんなことないわよ、絶対」

果林(…いや、歩夢よ? ずいぶん女の子を見る目がないようね)

歩夢「ありがとうございます、嬉しいです …でも、その人、とっても一生懸命に頑張ってることがあって… 私、きっとそれの邪魔しちゃうんです」

果林「……」

歩夢「それに、ほら、私たちスクールアイドルじゃないですか だから、そもそも恋愛なんてどうなのかなって」

果林「それは…あー、まぁそうね…」

142: 2019/03/19(火) 01:03:32.63 ID:+xbOT+Zq
歩夢「そう思って、諦めようって決めて…」

歩夢「…でも、会うたびに、おしゃべりするたびに、目が合うたびにますます好きになるんです」

歩夢「 胸がどきどきして、ふわふわでいっぱいになってしまうんです」

歩夢「それで、きっといつかその人に迷惑かけちゃうって思ったら、私不安になって、どうしようって思って…! 私っ…!」フルフル

果林「落ち着いて」ギュ

歩夢「あ…」

果林「…歩夢にそんな風に想われて、その人は幸せものね」ナデナデ

歩夢「…でも、気持ち悪く、ないですか? その、重いっていうか──いひゃいいひゃい! かひんしゃん!?」

果林「歩夢を悪く言うのはこの口かしら~?」グイー

歩夢「ひーん!」

143: 2019/03/19(火) 01:10:15.77 ID:+xbOT+Zq
歩夢「うぅ…ひどいです…」ヒリヒリ

果林「ふふ、ごめんね でも、歩夢も反省すること 次にそんなこと言ったら、同好会みんなでお説教よ?」

歩夢「えぇ!? わ、わかりました…」

果林「歩夢の悩みについては…そうねぇ… 思い切って告白!は邪魔しちゃうみたいだし… うん、言霊告白なんてどうかしら?」

歩夢「こ、ことだま告白…?」

果林「歩夢が好きって気持ちを抑えられなくなったら、心の中で『好きです』って強く想いながら、その想いを乗せてしゃべるのよ」

歩夢「想いを乗せて…」

果林「想いが届けばそれでよし、届かなければもう一度 そうやって、コツコツ想いを積み上げていくの 歩夢らしくね」

歩夢「私らしく、コツコツ… はい…! 難しいかもだけど、やってみます!」

果林「そうそう、その意気よ! なんだったらハートに狙い撃ち♡しちゃいなさい?」フフフ

歩夢「えぇ!?///」

144: 2019/03/19(火) 01:16:39.97 ID:+xbOT+Zq
─────
───


ソレデ...アユムハダレガスキナノ?

キカナイデッテバ!

愛「…なーんか、タイミング測ってたら部室入りにくくなっちゃったな?」

かすみ「で、ですね…」

かすみ(…まさかとは思いますけど、歩夢先輩、かすみの恋のライバルにまでもなりはしませんよね…?)

かすみ「まぁ果林先輩に相談してるから可能性は低いけど…」ブツブツ

愛「ねぇねぇかすみーん、いっそ『話は聞かせてもらいました! ドアの真下で!』って感じで入っちゃってよ」ツンツン

かすみ「でっ…できるわけないじゃないですか!? ていうかドアの真下ってなんですか…」

愛「いいツッコミ! あっはっは!」ケラケラ

145: 2019/03/19(火) 01:20:53.71 ID:+xbOT+Zq
かすみ「はぁ… 爆笑してないで、愛先輩こそ行ってくださいよ」

愛「えー、でも愛さん…」

かすみ「揚げパン、食べたいって前に言ってましたよね? 今日はたまたまあるんですけどぉ~愛先輩にはあげら…渡せませんねぇ?」

愛「そんなわざわざ言い直さなくってもー …てかマジで作ってきてくれたんだ? よしよし、可愛いやつめ…」ナデナデ

かすみ「たまたまですっ! それから、かすみんが可愛いのは当然ですけどぉ、子ども扱いはやめてくれますかぁ~?」

愛「よっしゃー、揚げパンもらえるとくれば、テンションもアゲアゲだぜ! 約束だからね!」

かすみ「聞いてないし… 先輩こそ、今日は果林先輩と三人で練習付き合ってくれる約束、守ってもらいますからね」

愛「モチのロンだーとも! ロンダートだって、教えちゃうよ~? くっくっく…」

かすみ「ほら、ダジャレはもういいですから、ほら」グイグイ

愛「せ、せっかちだなぁ… まいっか! いくよーん」

146: 2019/03/19(火) 01:23:49.96 ID:+xbOT+Zq
愛「ちっすー! 愛さんとかすかすがただいま参上ー!」ガチャ

かすみ「ちょっ! かすかすじゃないですってばー!」

果林「…っと、いらっしゃい 愛 かすみちゃん」

歩夢「…すぅ」

歩夢「二人とも、お疲れ様♡」

あいかす「!?///」ドキッ

果林(あら、これは…?)

愛「お、おう!/// 歩夢もおっつー…あはは…」

愛(こ、これ! さっき言ってた言霊告白!じゃないか!? まままさか、歩夢の好きな人って…アタシぃ!?///)ドキドキ

かすみ「お、お疲れ様…です…///」

かすみ(歩夢先輩、か、かすみが好きだったんですか!?/// これじゃどのみちライバルみたいなものじゃないですか…!)アセアセ

歩夢「ねぇ、果林さんから聞いたんだけど、三人で練習するんだよね? 私も混ざっていいかな…?」

あいかす「」コクコク

果林「…楽しい練習になりそうね?」ウフフ

歩夢「はい! …ふふっ♡」

147: 2019/03/19(火) 01:29:39.12 ID:+xbOT+Zq
『ぱーふぇくと揚げパン』

果林の一口メモ:
この前の愛のリクエスト?に答えてか、今日は揚げパン。ほんと、パンならなんでも作れちゃうのね…ちょっと羨ましい。
名前の通り、ぱーふぇくとな味だったわ。愛風に言うなら…食レポだったとしても、カンペ気にならないくらいに美味しかったわよ。

…忘れて。

148: 2019/03/19(火) 01:31:02.63 ID:+xbOT+Zq
6話『ぱーふぇくと揚げパン』終わり

途中で書き込めなくなってID変えました。抽出で読んでる方は二度手間ですまんね
歩夢ちゃんマンスリー1位おめでとう! 上位三人のメッセージどれも最高だったので見ろ、それから明日のにじよんも見ろ

153: 2019/03/19(火) 23:15:34.64 ID:+xbOT+Zq
おまけ:魔性の歩夢

せつ菜「最近、歩夢さんが以前にも増して、み、魅力的になった気がします…///」

エマ「ねー! なんか、歩夢ちゃんと話してるとどきどきしちゃうよね!」ブンブン

彼方「彼方ちゃんも眠気を覚まされちゃうんだよね~」

璃奈「歩夢さん専用のボード、作っちゃおうかな…」

しずく「演劇の参考にしたいくらい、気持ちのこもった話し方なんですよね!」

愛(言霊告白、やっぱアタシだけじゃないっぽい…? んー、残念なようなホッとしたような…)モンモン

かすみ(歩夢先輩、かすみんにメロメロじゃなかったんですか!? これじゃあ果林先輩狙いの可能性も捨てきれない…!)ウググ

─────
───


果林「…って、みんな言ってたわよ?」

歩夢「えぇ~!?/// ていうか、わざわざ伝えなくても… 確かにそれは、気にはなるけど…」ゴニョゴニョ

154: 2019/03/19(火) 23:25:44.90 ID:+xbOT+Zq
果林「誰が好きかバレないようにするためか、アレ、みんなに実行してるみたいね? 狙い撃ちならぬ、乱れ撃ちってところかしら?」

歩夢「わかりました? …そうですね、やっぱり知られちゃうのは恥ずかしいので! それに、狙い撃ちは、果林さんの専売特許だからね」

果林「言うじゃない …けど、そのくらいのほうが、恋も楽しめるかもね?」

歩夢「そう、かな…えへへ…///」

果林(あんなに泣きついてきたのがウソみたい… やっぱり、歩夢は本質的に前向きなのね)

歩夢「でも、意識してくれてるんだ…嬉しいな…!///」ドキドキ

果林「…ふーん、同好会の中の誰かなのね?」

歩夢「え? …あ! いや、ま、まだわかりませんよ~?///」

果林「ふふふ、そうね」クスクス

歩夢「もー、果林さーんっ!///」

170: 2019/03/23(土) 23:43:52.37 ID:Cl8hZyW9
かすみ『果林先輩、この前のパフェ…デート…///のときにも、りんごジャムのパンのときにも思ったんですけど、いちご好きなんですか?』

果林『そうね、前も言ったけどフルーツは好きだから』

かすみ『ふーん、そうですか…』
 
果林『…あら? ひょっとして…今度はいちごのパンでも作ってきてくれたのかしら?』

かすみ『あ、当たってますけど…たまたまですからね! たまたま!』
 
果林『素直じゃないわね… そんないけないコには…』グイッ

かすみ『え、きゃっ!?』ドサ

果林『オシオキが、必要かしら♡』ボソボソ

かすみ(み、耳元で…!/// ていうか近い、暖かい、いい匂い…いや!それより!)

かすみ『か、果林せんぱっ…な、何をするつもりで…!?///』

果林『決まってるじゃない、パンのかわりに──』スッ

果林『甘いあまいかすみちゃんを、いただいちゃうのよ♡』ペロ

かすみ『~っ!///』ゾクゾクゾク

171: 2019/03/23(土) 23:51:19.89 ID:Cl8hZyW9
─────
───


かすみ「…にゃあああああああ!///」

かすみ「ダメですっ!?/// かすみたちまだ付き合ってないし、というかかすみ初めてだし、そもそも学生で女の子どうしでそんなこと…!」ワタワタ

かすみ「って…… あれ…? 先輩…?」

かすみ(夢、か…)

かすみ「はぁ…」

かすみ(──って、)

かすみ「ため息なんか吐いてないです期待してないです残念なんかじゃないですっ! 果林先輩の、ばかぁ!///」

かすみ「はぁ…はぁ…」

かすみ「……」チラ

かすみ(……)

かすみ「ゆ、夢の中の果林先輩にも、お説教してやりますからね…ふん…///」ゴソゴソ

172: 2019/03/23(土) 23:56:02.38 ID:Cl8hZyW9
~放課後~

エマ「かすみちゃん、今日は、お寝坊に居眠りに、色々やっちゃったんだって? 暖かいと、ねむーくなるよねぇ…」ウンウン

かすみ「ぎくっ! ななんで知って…はっ! り、りな子もしず子も口が軽いんだから…」ボソ

しずく「む…?」

璃奈「璃奈ちゃんボード『じっとりまなこ』」ジト

かすみ「ピューピュー…」フイッ

歩夢「…かすみちゃん、大丈夫? 最近あんまり眠れなかったりするの…?」

かすみ「う…い、いや大丈夫です! かすみんはいたって健康、むびょーそくさいですから!」

歩夢「それならいいんだけど…」

しずく「はぁ… かすみさんと同じクラスの友達が、心配して教えてくれたんだよ?」

璃奈「かすみちゃん、教室では猫被ってるから人気者だもんね」

かすみ「あれはファンサービスなの! っていうかりな子に言われたくなーいー!」

174: 2019/03/24(日) 00:02:10.08 ID:ZZtbaBxL
ギャーギャー

せつ菜「何にせよ、かすみさんに何もなくてよかったです!」

彼方「まぁ、彼方ちゃんはわかってたけどね~」

エマ「あれ? 彼方ちゃん、そうだったの?」

彼方「そうだぞー… 寝るまいとして寝ちゃうのと、寝ようとして寝るのとでは、大違いなんだよ~」

せつ菜「えっとつまり、睡眠にはタイプの違いがある、と… そして?」フム

彼方「そして…璃奈ちゃんとしずくちゃんの話を聞けば、かすみちゃんは寝ようとして寝てたってことが、わかる」

歩夢「わ、わかるかな…?」

エマ「ほぉー… さすが、寝ることとなると彼方ちゃんは違うなぁ」

せつ菜「私も同じ話を聞いたはずですが、全くわかりませんでした… くっ!」

彼方「んふふ…せつ菜ちゃん、まだまだ修行不足なり~」

せつ菜「む…! ならば私も…私も謎を解き明かしてみせます!」メラッ

歩夢「せ、せつ菜ちゃん?」

<しずくさーん! 璃奈さーん!

175: 2019/03/24(日) 00:06:22.73 ID:ZZtbaBxL
エマ「おぉ! せつ菜ちゃん、スイッチ入っちゃったねぇ…! アツアツだね!」

歩夢「あはは…質問攻めにされちゃってるね…」

エマ「そうだ、せっかくだから答え合わせしよっか かすみちゃん?」

かすみ「二人にはまだまだ言いたいことがあったんだけどなぁ… ん、エマ先輩なんですか?」

エマ「今日のかすみちゃんは、実はわざと眠ろうとしていた! …合ってる?」

かすみ「…え゛ な、なんでわかったんですか…!?」

歩夢「ほ、本当に当たってるんだ… 彼方さん、すごいですっ!」パァァ

彼方「へっへっへ…ぴーすぴーすだよ…」

かすみ「ちょちょちょっと! なんで三年の人たちはみんなしてかすみんのことそんなに見破ってくるんですか!」

176: 2019/03/24(日) 00:11:54.09 ID:ZZtbaBxL
彼方「だってかすみちゃん、わかりやすいから~」

かすみ「ぬぐぅ…! 果林先輩みたいなことを…!」

歩夢「かすみちゃん、とっても素直だもんね!」ニコ

かすみ「ぐ…/// そ、そんな当たり前のこと、いちいち言わなくってもいいんですっ!」

エマ「これはわたしも三年生の一人として、かすみちゃんのことお見通ししないとだね! うーん…」

彼方「エマちゃん、チャレンジャーだねぇ~」

エマ「そうだ、かすみちゃんが何度も眠ろうとしていた理由は…」

かすみ「い、いやもうこれ以上余計なこと言わないでいいですって! どーせ当たりっこないですから…」

エマ「ずばり、夢の続きが見たかったから! じゃないかな?」

かすみ「そんなわけなげほっげほっ!?」

歩夢「かすみちゃん!? 大丈夫!?」

かすみ(しかもなんで当たるんですかぁぁぁああもう! この先輩たちはぁぁ!)

エマ「さぁ、かすみちゃん! 判定をお願いします! さぁ!」ズイッ

かすみ「うっ…! そ、それは──」

177: 2019/03/24(日) 00:16:46.34 ID:ZZtbaBxL
果林「ち、ちっすー! 果林さんが愛といっひょに登ー場ー!」


シーン


璃奈「愛さんのモノマネ…?」

エマ「いっひょ?」コテン

せつ菜「え、えっと… こんにちは、です…」

果林「…っ///」プルプル

愛「…ぐふっ、ごめんムリ! あーっはっはっは! に、似てなーい!」バシバシ

果林「ちょっと愛っ!/// あ、あなたも一緒に入るって約束だったでしょ!///」

愛「え? いっひょに?」

果林「~っ!/// もうっ! 掘り返さないで!」

愛「あはははは!」ケラケラ

彼方「…ははーん、なるほどね」ニヤ

歩夢「…ふふ! 何事かと思ったよ~!」クスクス

ワイワイ

かすみ(愛さん、いつも何やるか読めないしダジャレはつまんないけど)

かすみ「…今回だけは、助かりました」フゥ

178: 2019/03/24(日) 00:20:44.78 ID:ZZtbaBxL
エマ「果林ちゃん、とっても可愛かったよ またやってね!」

果林「エマったらもう…はぁ… 今日は厄日ね…」

しずく「お疲れ様です、他にも何かあったんですか?」

愛「カリンてばさ、職員室に持ってくノートだかプリントだかをばさばさーって派手に落としちゃったんだよね」

果林「で、たまたま見てた愛が色々手伝ってくれたんだけど、見返りに『アタシのギャグに付き合ってくれ』なんて言うの」

せつ菜「なるほど、そんな事情が…」

果林「そしたら部室に入る直前に突然モノマネやってみてーとか言うし、せーので入るはずだったのに裏切るし、それに噛んじゃってダメージが増えるし…」

かすみ「…最後のは果林先輩の自爆では?」

果林「だから厄日だって言ってるのよ、身から出た錆びばっかりだもの…///」ハァ

愛「いやー、紙を落とした上に神的な噛みをしてしまうとはね! なんつって!」アハハ

璃奈「…ドンマイ、です」

歩夢「あ、あはは…」

果林「…はい、もうこの話は終わりっ!/// ほらライブも近いんだから、練習気合いいれるわよ! 彼方は起きて!」

彼方「…んん、わかってるよ~」ムニャ

179: 2019/03/24(日) 00:26:32.79 ID:ZZtbaBxL
せつ菜「では! さっそくですが──「ちょっと待ったぁ!」

せつ菜「かすみさん どうかしましたか?」

かすみ「今日は練習終わったら、みんなにかすみん特性のパンをプレゼントしちゃいます!」

せつ菜「おぉ、なんと!」

かすみ「『いちごのホイップクリームパン』! 受け取ってくれると、嬉しいなぁ~?」ジャーン

「おぉ~!」パチパチ

エマ「かすみちゃんのパン…! やったぁ!」

しずく「…また変なもの入れてないよね?」

かすみ「しず子ぉ、人聞きの悪いこと言わないでもらえる? かすみん、このパンたちにはなーんにもイジワルしてません!」

愛「まぁまぁしずく、最近かすみんはパンのイタズラ全然してないんだし、信じてあげようぜ?」

かすみ「やーん、愛先輩ってばかすみんのこと大好きすぎですよぅ~」

かすみ(…にひひ)

果林「……」ジ

231: 2019/03/30(土) 01:58:33.47 ID:IQwi5qu3
8話『すーぱーコロッケパン』終わり


スレ見返してて思ったことあるんでちょこちょこ安価つけときます
>>179
ここのかすみちゃんのセリフ、特性じゃなくて特製ですね
>>209
ご意見ありがとう、シチュが分かりやすいのもあって彼方ちゃんのが人気かな、まだまだ待ってるよ
書きたくなったらどんどんネタ奪ってくれていいんやで
>>215
別人です、証明なんてできないけどね
気休め程度に言うなら、中の人SSとは同じやわ銀だけどその日のIDが違う まぁほんとに気休めだけど

ユニット発表来たっすね…!ちょっと似たり寄ったり感が否めないけど、それはファンの心が近いことの裏返しだと思うのでこれはこれで
それと、明日のライブの成功をお祈りします

180: 2019/03/24(日) 00:33:38.71 ID:ZZtbaBxL
歩夢「楽しみだなぁ、いちごかぁ…」

かすみ「かすみんズリサーチによると、このメンバーの中で一番人気のフルーツです!」

璃奈「調べたんだ… なんだか怪しいな」ボソ

歩夢「わぁ…! わざわざありがとう!」ナデナデ

かすみ「ちょ、ちょっと撫でないでもらえますかっ!///」

愛「よーし、愛さんもよしよしするぞ~!」ワシャワシャ

かすみ「ぎゃあああああ! やめてください~!」

かすみ(…ついでに、いちごは果林先輩の好きなフルーツ上位でもある)チラ

果林「んー♪ いい香り…」スン

彼方「美味しい匂いにつられて起きたら、今度は甘い匂いで眠っちゃいそうだねぇ…」

かすみ(よし!)グッ

181: 2019/03/24(日) 00:39:29.51 ID:ZZtbaBxL
果林「もう、やっぱり寝てたんじゃない」

彼方「い、いやだなあ…彼方ちゃん今日はまだ寝てないよぉ」ニヘラ

エマ「あー彼方ちゃんがウソつくときの顔だ 可愛い~」

彼方「か、簡単にバレちゃったよぉ…?」

せつ菜「あはは! …さて、それではご褒美もできたことですし改めて! 練習、張り切っていきましょうか!」

「おーっ!」

かすみ「おーっ! …くっくっく」

かすみ(…実際、これには何も入ってない…けれど!)

かすみ(かすみんのパンが心配にしろ、楽しみにしろ、みんな練習に集中できなくなるって寸法よ!)

かすみ(しかも、果林先輩にアピールまでできちゃう! 一石二鳥、いや三鳥の作戦!)

かすみ「かすみんあったまいい~ほんとてんさーい!」

かすみ(くくく… そして、ライブ前なのに集中できなくて、みーんなが自信なくしちゃったところを唯一カンペキなかすみんが…)

かすみ「ナンバーワン…かすみんは最強…!」ブツブツ

璃奈「かすみちゃん、置いてくよ」

果林「放っておいて大丈夫よ、また何か変なこと企んでたみたいだけど全部喋っちゃった訳だし」

かすみ(…ん?)

182: 2019/03/24(日) 00:43:56.30 ID:ZZtbaBxL
かすみ「…あれ!? かすみんそんなに喋ってました!?」

果林「えぇ、ばっちり」

かすみ「パンには何もしてないけど、この練習前のタイミングで知らせることでみんなの集中力をそぐ作戦も!?」

彼方「それも聞いたねぇ」ニヘラ

エマ(…あ、なるほど)

かすみ「そうやって練習に集中できないみんなをかすみんが置き去りにしちゃう作戦も!?」

エマ「…ひ、独り言には、気を付けなきゃだね?」

かすみ「最後にはみんなにかすみんがアドバイスしてあげることで、かすみんがナンバーワンだと証明する作戦もですか!?」

かすみ「ぐぅぅぅ…これじゃ全部パアじゃないですかぁ! かすみんの口のばかー!」

しずく「…そんなこと考えてたんだ?」ニコォ...

かすみ「もー! せっかくいい作戦だと思ったのに…って、え?」

果林「…かすみちゃん、本当に全部喋っちゃったのね」クスクス

183: 2019/03/24(日) 00:47:18.01 ID:ZZtbaBxL
かすみ「ま、ま、まさか…!」ワナワナ

歩夢「かすみちゃん、照れ隠しだとしても、みんなを不安にさせるのはよくないよ…?」

せつ菜「えーっと、こういうのなんて言うんでしょうか… 語るに落ちる?」

愛「カリンとカナちゃん、エマっちにうまーいこと乗せられちゃったな?」

璃奈「というか、すごいチームワークだった…」

彼方「えへへ… 彼方ちゃんたちを褒めるがよいぞ~」

エマ「彼方ちゃんがあの顔してたから、すぐわかったよー わたしも、パンの不安は取り除いておきたかったし」

かすみ「…っ!」キッ

果林「ま、お姉さんたちには小手先じゃ敵わないってことよ 正々堂々、パフォーマンスでかかってきなさい?」

かすみ「~っ! やっぱり、三年生には納得いきませーん!」

184: 2019/03/24(日) 00:51:48.83 ID:ZZtbaBxL
『いちごのホイップクリームパン』

果林の一口メモ:
練習終わりに甘いものは格別ね。それから、いつかのジャムパンのときみたく、食感に気を遣っていたのがよくわかったわ。シュークリームを意識したのかしら?
みんなも、味については絶賛だったわね。私も同じよ。
ただ、せっかく美味しいパンなんだから、イタズラに使おうとしちゃ駄目。今日のしずくちゃんからの罰は甘んじて受け入れなさい?

185: 2019/03/24(日) 00:55:46.41 ID:ZZtbaBxL
7話『いちごのホイップクリームパン』終わり

難産だったのが見てとれるレベルで話がとっ散らかってますね。一旦書けなくなると全然調子が戻らなくて泣ける
たくさん保守させ続けて申し訳ないです。次も早いとこ書き上げます。

196: 2019/03/26(火) 07:55:26.80 ID:3YoVavpI
7話おまけ:謎は解けました!

せつ菜「彼方さん! 彼方さんっ! わかりましたよかすみさんの謎が!」ユッサユッサ

彼方「あうあう~」ガクガク

せつ菜「寝坊をしてきたということはつまり、朝はしっかり寝ていたということ!」

彼方「うん…うん…」

せつ菜「なのに何度も何度も居眠りをしたということから、かすみさんがわざと眠ろうとしていたと見抜いたわけですね!」

彼方「あぁ、なるほどね…」

せつ菜「どうですか!? これで謎は全て解けたと言っても…って、な、なるほど…?」

彼方「いやぁ、彼方ちゃんね…そう理屈っぽーく考えた訳じゃなくて…なんとなーく思ってただけだからさ」

せつ菜「か、感覚…!? 睡眠に対してはたらく超直感というわけですか…!」キラキラ

彼方「んふふ…寝ることのスペシャリストみたいで、悪い気分じゃないねぇ~」

197: 2019/03/26(火) 08:01:13.66 ID:3YoVavpI
彼方「…でも、彼方ちゃんも、せつ菜ちゃんの説明で納得したから…きっとそれで合ってるんじゃないかなぁ?」

せつ菜「本当ですか!? やりました!」

キャッキャッ

かすみ「…愛先輩もですけど、なんでも楽しそうで羨ましいです まだまだお子さまなんですかねぇ~?」ニヒヒ

果林「のんきにしてていいのかしら かすみちゃんのことを見抜ける人がもう一人増えたのよ?」

かすみ「…あ゛」


 


せつ菜ちゃんと彼方ちゃんに限らないけど、感覚派タイプと理論派タイプの絡みっていいよね、というおまけ
あぐぽんが心配だし、ライブが近付くにつれて行けないことに対して鬱になるけど、にじよんがあるから今日も生きていこうな

217: 2019/03/29(金) 22:32:54.46 ID:rD49mvty
せつ菜「みんなーーっ! 今日は、本当にありがとーーう! せーのっ…」

\大好き~!/

せつ菜「うんっ、ありがとうございましたっ! じゃあ次、果林さん!」

果林「任せて みんなーっ、今日は楽しめたかしら? …うん、よかったわ! 私も…最っ高!だったわよーっ!」

ワァァァァ

果林「じゃ、かすみちゃんにバトンタッチ…って」

かすみ「うっ…ぐすっ…!」ウルウル

せつ菜「かすみさん…」

かすみ「まだ、ひっく、終わりたくない、ですよぉ…!」

\頑張れ~/

\かすみーん!/

\頑張って!/

かすみ「み、みんなぁ…!」ボロボロ

218: 2019/03/29(金) 22:37:26.69 ID:rD49mvty
果林「ほら、ちゃんと挨拶しないと ファンのみんなは、笑顔のかすみちゃんを待ってるのよ?」

せつ菜「フレー! フレー!か・す・み・ん! 頑張れ頑張れかすみん! ファイト~! はいっ!」バッバッ

\ファイト~!/

かすみ「い、言われなくてもっ…ぐす…わかってますっ! ナンバーワン、だから…!」ゴシゴシ

かすみ「すぅぅぅ…はぁぁ… ありがとう、ございました! これからもかすみんを応援してくれないと、嫌ですからね~!」

かりせつ「ひゅー、かすかす~!」

\かすかす~!/

かすみ「ちょっ…! かすかすじゃなくてかすみんですーっ!」

\可愛い~!/

かすみ「…まったく! かすみんが可愛いからって困らせちゃだめなんですからね!」

せつ菜「…さて、名残惜しいですが、いよいよお別れの時間です 今日は『ニジガク電撃組☆ビリビリライブ!』にお越しいただいて、ありがとうございました!」

かすかり「ありがとうございました!」

ワァァァァ...

パチパチパチ...

219: 2019/03/29(金) 22:43:09.49 ID:rD49mvty
─────
───


かすみ「ぐすっ…うええん…!」

果林「ほら、いい加減泣かないの」ポンポン

かすみ「よ、余計なお世話でっ…というか泣いて、ないですぅ!」グス
 
果林「あ、あのね…はぁ、もう… ウソついてどうなるのよ…」

せつ菜「あ、あはは…ライブの後のかすみさんの涙は、なんだか恒例になってきましたね」

かすみ「なってないです! この
、くっ…!」ゴシゴシ

果林「こーら、こすったら可愛いお目めが台無しよ?」

かすみ「いいです! どうせもう泣きはらして真っ赤っかだし!」グス

果林「……」

かすみ「…あっ、いや、泣いてないですってば!」

せつ菜「かすみさん…」

220: 2019/03/29(金) 22:48:55.37 ID:rD49mvty
かすみ「…どうせ、」ズビ

せつ菜「?」

かすみ「…どうせかすみのこと、子どもっぽいって思ってるんですよね」

果林「かすみちゃん…」

かすみ「すぐ泣いちゃうし、ちみっこいし、単純だし、……見透かされるし」

果林(…最後のは認めたくなかったのね)

かすみ「お客さんもみーんな、そう思ってるはずです…」

果林「そんなこと──」

せつ菜「そうかもしれませんね」

221: 2019/03/29(金) 22:53:42.28 ID:rD49mvty
果林「え?」

かすみ「果林先輩ならともかく、せつ菜先輩まで…」ジワ

せつ菜「ああいえ! 決してかすみさんをけなしたり、下に見ているわけではないんですよ!?」アセアセ

かすみ「ふん… じゃあなんなんですか」

せつ菜「あのですね…! その、かすみさんが与えている印象は、子どもっぽい、というのもそうかもしれませんが、その他にもあると思うんです」

果林「他に?」

せつ菜「はい かすみさんがライブ終盤で見せた涙…いつもは、そっちに目がいってしまって気付けなかった」

せつ菜「けれど、それを見たファンの皆さんの表情に私は今日気がつきました 驚き、笑い、不安がり、そして共に悲しむ表情に」

せつ菜「感情の発露、それは確かに子どもっぽいことかもしれませんが、逆にそれゆえ、シンプルに心を揺さぶる」
 
せつ菜「表層に出てきた涙の裏にある努力を、想いを、熱量を、強く感じさせるのです! つまりですね…!」

果林「せつ菜せつ菜 ちょっと、堅苦しすぎてかすみちゃんがついていけてないわ」

せつ菜「あれ!? す、すみませんつい…!」

かすみ「そ、そんなことないです! わかってます、伝わってますって!」

222: 2019/03/29(金) 22:58:42.84 ID:rD49mvty
せつ菜「しかし、ぐだぐだと喋ってしまったのも事実… 例えばライブのMCならば簡潔にまとめて話す力も必要ですね、よし、かすみさん!」ガシッ

かすみ「は、はい?」

果林(せつ菜は暴走しがちなところがあるけど、一周まわって帰ってくるのも早いのよね…)

せつ菜「まとめると、かすみさんは子どもっぽく思われても、同時にプラスの印象をいくつも与えている、ということです」

かすみ「…そうですか」

果林「…というかそもそも、子どもっぽいことの何がいけないのかしら? 私たちはあくまでスクールアイドル、世間的にはまだまだお子さまよ」
 
せつ菜「あはは、それもそうでしたね!」

ヤイノヤイノ

かすみ(……)

かすみ「二人とも、優しすぎなんです…」グス

223: 2019/03/30(土) 01:26:12.69 ID:IQwi5qu3
かすみ(…ていうかまた、慰められてしまった)

果林「…それに、せつ菜も全然子どもよね、例えば──」グイ

せつ菜「え? まぁそうですね、私も…ってちょちょちょちょっと!/// む、む胸のところそんなに引っ張ったら見えちゃいますよ!?///」ワタワタ

かすみ(やっぱり、先輩に支えてもらってばかりのかすみは、子どもっぽいというか、子どもというか…)

果林「ちゃんと見てほしい、って…言ったら…?」

せつ菜「ぼっ、ば、えぇ!?/// か、果林さん↑ん!?///」

かすみ(うん いつか、かすみも先輩たちみたいに、いや、先輩たち以上に凄い人になって──)

果林「せつ菜、私の胸のほくろ、セクシーって言ってくれたじゃない? 私、嬉しくてお礼がしたくて…」ズイズイ

せつ菜「ひゃあああああいいですからそんなの!?///」ブンブン

かすみ「人がしみじみしてるときに何をやってるんですかぁぁぁあ!」

224: 2019/03/30(土) 01:31:56.46 ID:IQwi5qu3
かすみ「せつ菜先輩! 果林先輩が着替えてるときに散々下着なんか見たことあるでしょう! いつまでもオーバーにデレデレしないでもらえますか! やっぱりお子さまなんですか!」

せつ菜「す、すみません…///」シュン

かすみ「果林先輩もいいですかぁ! かすみのことさんざんイタズラ好きとか言ってバカにするクセして、果林先輩だって人をからかってるじゃないですか! それこそ子どもですよ子ども!」

果林「はーい」ニコニコ

かすみ「はぁ…ていうかまたニヤついて…かすみ怒ってるんですけど?」

果林「ふふ、ごめんね やっぱりこういうのが私たちらしいなって思っちゃって」ナデナデ

かすみ「…あの」

果林「せつ菜が時に暴走しながらも引っ張っていってくれて、そして決めるとこはビシッと決めてくれる」

せつ菜「ありがとうございます! でも、暴走…気を付けます…」

果林「そのままでいいのよ、そのままで それから私は軌道修正したり、二人を乗せたり茶化したり、一方で助けられたり」

かすみ「いちばん自由でオイシイじゃないですか、ずるいと思うんですけど…」

果林「そうかしら? …そして、かすみちゃんがオチ担当」

かすみ「…だから納得!いきません!てば!!」

せつ菜(まさにこういうところなんだけどなぁ…)

225: 2019/03/30(土) 01:35:31.52 ID:IQwi5qu3
かすみ「がるるるる…! もーほんとに本気で怒っちゃいましたよ! ライブお疲れ様って意味でせっかくかすみんがパン作ってきたのに! あげませんから!」

かりせつ「え?」

かすみ「むかっちーん! 二人ともなんですか! もらえるのが当然だとでも言いたいんですか!」

果林「い、いや違うのよ… その、実は今日は私もパンを作ってきてて…」スッ

かすみ「…え」

せつ菜「あの、私も…」

かすみ「…え゛」

果林「さっきせつ菜と偶然よねーなんて盛り上がってたんだけど、まさかかすみちゃんまで被るとはね…」

せつ菜「ふふ、珍しいこともあるんですね! …ところでかすみさんの反応が私と果林さんとで若干違ったような──」

果林「気のせいよ」

かすみ「気のせいです」

せつ菜「気のせいでしたか!」

227: 2019/03/30(土) 01:39:22.10 ID:IQwi5qu3
果林「こほん わ、私はサンドイッチを作ってきたんだけど、かすみちゃんは?」ガサ

かすみ「か、かすみはコロッケパン…あ、いや…えっと、す、『すーぱーコロッケパン』です」スッ

果林「へぇ… クロワッサンのときも思ったんだけど、できたてならいっそう美味しいんでしょうね…」

かすみ「よく引き合いに出しますけど、果林先輩ってクロワッサン好きですよね」

果林「そうね かすみちゃんのは特に、ね?」ウィンク

かすみ「ぅ…/// ま、まぁお店顔負けの出来だとはかすみも思ってますけどね!」

果林「ふふ、自信もっていいわよ…」

かすみ「……」チラ

せつ菜「……」ソワソワ

果林(かすみちゃんの後で自分から言っていくのはって感じで聞かれるの待ってるわね…)

かすみ(あれ絶対質問待ちですよね… 果林先輩聞いてくれないかな、それで食べてくれないかな…)

228: 2019/03/30(土) 01:46:01.40 ID:IQwi5qu3
果林「…せつ菜」

せつ菜「はいっ!」キラキラ

果林(この眩しさが恐ろしい)

果林「…せつ菜は、何を作ってきてくれたのかしら?」

せつ菜「あのですねあのですね…!」ゴソゴソ

果林(まぁ、いくらせつ菜とはいえ、たとえばサンドイッチなんかでとんでもないものができるわけもないし──)

せつ菜「じゃじゃんっ! カレーパンです! 頑張ったんですよ!」テテーン

かすみ「ヒュッ(喉が閉まる音)」

果林「あら…そう… すごいわね……」

かすみ(絶対劇物だ、果林先輩も目のハイライト消えてる)

せつ菜「ありがとうございますっ! 今日のライブの打ち上げと、次のスクフェス組のライブ成功祈願として、手作りパンパーティーといきましょう!」エイエイオー

果林「おー……」

かすみ「か、かすみんはぁ、ちょっと用事ができた気がするのでこの辺で…、あ、コロッケパンは置いていくのでぜひ二人で──あああああ果林先輩離してください! 嫌です! 嫌ですぅぅぅ!」

せつ菜「いやぁ、ライブの後にも楽しいことがあるなんて、今日はまさに最高の日ですね!」

果林「そう、ね………」ガシ

かすみ「あああぁぁぁぁぁ…!」ジタバタ

─────
───

229: 2019/03/30(土) 01:48:40.46 ID:IQwi5qu3
『すーぱーコロッケパン』

果林の一口メモ:
本当に美味しかった、とっても、本当に。

241: 2019/03/31(日) 23:07:59.83 ID:3PauLM5x
8話おまけ:没ネタ

果林「ふう…」

果林(ライブ中やライブ後に、性格が変わるメンバーは少なくない たとえば…)

かすみ「……」ポケー

果林(かすみちゃんはライブの終わり際には泣き出してしまうし、終われば放心状態になる)

せつ菜「いやぁ、今回も出しきりましたねぇ…盛り上がりましたよー…」グテ

果林(せつ菜はいつものエネルギッシュな印象はどこへやら、彼方のようにまったりし始める)

果林(まぁ、かくいう私も…)

せつ菜「ねぇかすみさん果林さーん 頑張ってよかったですよねぇ…」

かすみ「あ、はい…」

果林「そうね!!!(大声)」

かすみ「!?」ビクッ

果林「あっ… ご、ごめんなさい…///」

242: 2019/03/31(日) 23:14:39.98 ID:3PauLM5x
せつ菜「…いつもですけど、果林さんってライブの後もテンション上がったままですよね」

果林「ま、またやっちゃったわ恥ずかしい…/// ごめんね…?」

かすみ「…気をつけてくださいね」キーン

果林「は、はい…」

せつ菜「あはは… 腑抜けてしまう私もそうですが、みなさん結構キャラ変わりますよね」

果林「こほん… そうね、あんまり変わらないのは愛とエマ、彼方くらいね」

せつ菜「そうですねぇ… 一年生は今のかすみさんみたいに放心しがちですし、歩夢さんは果林さんと同じく興奮冷めやらぬ、って感じですからね…」

果林「あー…ファーストライブのあと、私と歩夢と愛とでかなり騒いだの覚えてるわ」

かすみ「……か」ボソ

果林「え?」

かすみ「…歩夢先輩と、仲がいいのはその頃からですか」

果林「???」

かすみ「なんでもないですけど…」ムス

 

没理由:落ち込んだときに書くとキャラも落ち込んでて可愛くない

ご想像通りあと1話+回答編(いる?)で終わりなので、もう少しだけよろしくね

278: 2019/04/08(月) 21:43:40.19 ID:mq1ohXRG
かすみ「毎度毎度、なんだってそう迷子になれるんですかぁ? 純粋に疑問なんですけど…」テクテク

果林「ご、ごめんね… 行きの風景と帰りの風景とのギャップで戸惑って帰れなくなるって聞いて、今日は途中途中で振り返りながら歩いてたんだけど…」

かすみ「それで混乱して行きの道が分からなくなるって、アホじゃないですか…」

果林「う… け、結果が伴わなくても、努力する姿勢を貶される謂れはないわ!」フン

かすみ「いやかっこつけられても… まぁなんでもいいですけど、マップアプリぐらい使いこなしてくださいよ」

果林「あれって難しくないかしら… それに油断すると歩きスマホにになっちゃうし」

かすみ「今どき小学生でも使えますけどね」

果林「うぅ…! かすみちゃんは意地悪だわ… こんど歩夢たちに慰めてもらお…」

かすみ「……」ム

果林「っと… 立ち止まってどうしたの? かすみちゃんも道間違っちゃった?」

かすみ「…いえ」テクテク

果林「???」

279: 2019/04/08(月) 21:50:43.74 ID:mq1ohXRG
かすみ(今日は、果林先輩を家に招いて、二人でパンを焼く予定の日)

果林「~♪」タリナイワボリュームアゲテ

かすみ(そして今のんきに歌っているこのすーぱー鈍感は、方向音痴を発揮してしまってかすみに迎えに来てもらっているところ)

果林「…ねぇ、今何か失礼なこと考えなかった?」

かすみ(なぁんでそう変なところばっかり鋭いんですか~…!)ワナワナ

果林「かすみちゃん?」

かすみ「…、…方向音痴だな、とは思ってますけど…?」

果林「うっ… も、もういいじゃない! 一緒に歩いた方が楽しいんだし…!」

かすみ「! か、かすみんと一緒なんだから当然ですよ!」

かすみ(か、果林先輩も、かすみといて楽しいんだ…///)

かすみ「……///」

─────
───

280: 2019/04/08(月) 21:54:59.05 ID:mq1ohXRG
かすみ「これで、よし」キュッ

かすみ(今日は、けじめというか節目というか…一旦の終わりなので気合いをいれている)

果林「あら、エプロン姿もいいわね」

かすみ「…ど、どうも」

果林「照れちゃって可愛い~」ナデナデ

かすみ「て、照れてませんってば!/// かすみんが可愛いのは元からなんですっ!」

かすみ(今まではただ作って渡してきたパンを、かすみの家に誘って今日は二人で作る)

果林「ふんふん、えーと材料は…」

かすみ(果林先輩と二人だけで、二人だけのために…)

かすみ「~っ…///」カ

かすみ(い、いけないいけない! 自分で舞い上がったらこの前みたいになっちゃう!)スーハー

281: 2019/04/08(月) 22:01:10.33 ID:mq1ohXRG
果林「…うん! 不備はないみたいよ」

かすみ「あったり前です! どれだけかすみんがこの日を楽しみにして準備してたと思ってるんですか!」エヘン

果林「……」

かすみ「…ちょ、ちょっと、何か言ってもらえますか かすみだけテンション高いみたいじゃないですか…」

かすみ(実際そうなのかもしれないけど…)

果林「…楽しみに、してくれてたの?」

かすみ「…え あ、ま、それは…!」

果林「…嬉しい、ありがとう かすみちゃん」ギュウ

かすみ「!?///」

かすみ(や、やっぱり舞い上がってた~! 余計なこと言って…こ、これは悪くないけど、うぅ…///)

282: 2019/04/08(月) 22:08:27.80 ID:mq1ohXRG
果林「…ところで、材料を見ていて思ったのだけれど」スッ

かすみ「な、なんですか…///」ドキドキ

果林「結構シンプルな感じ? 遊びがないっていうか…あ、別にケチつける訳じゃないのよ?」

かすみ「気にしてませんよ かすみも人にパン作りを教えるのは初めてだし、一番作り慣れているコッペパンにしようと思ったんです」

果林「なるほどね えーっと、『かすみちゃん特製コッペパン』…じゃなくて『かすみん特製コッペパン』を作るってことかしら? なんだか懐かしいわねー」

かすみ「…今日作るのは、」

かすみ「き、『きっとイチコロコッペパン』です」

果林「い、イチコロ…? それってもしかして…」

かすみ「へ」

かすみ(ま、まさかこのタイミングで気付きはしないですよね…!)ドキン

283: 2019/04/08(月) 22:14:56.34 ID:mq1ohXRG
果林「これ、イタズラ用のコッペパン?」

かすみ「はぁ…」

果林「…あの」

かすみ(知ってましたけどね…前もこんなことありましたし…)

果林「…な、なーんて」

かすみ「違いますぅ! 普通に美味しいコッペパンです! わかってましたよ!」

果林「じょ、冗談だから…」

かすみ「はぁ… ほら、早く始めますよ、まず生地ですけど…」

果林「は、はーい」

かすみ「今日の温度と湿度は、今朝見たニュースだと…」

果林「……」

果林(『きっとイチコロ』、ねぇ…)

284: 2019/04/08(月) 22:20:37.50 ID:mq1ohXRG
かすみ「…最後にオーブンに入れて、っと あとは焼き上がるのを待つだけですね」

果林「ふぅ… 一息ね」

かすみ「それにしても果林先輩、意外に手際いいんですね」

果林「かすみちゃんのお墨付きは嬉しいけど、意外にだなんて心外ね これでもライフデザイン科の3年生よ?」

かすみ「いやピンとこない… ライフデザイン科って何やってるんですか」

果林「その辺は長くなるから後だけど、料理なんかもよくやるわよ まぁ、私なんて彼方には遠く及ばないけどね」

かすみ「ふーん… 彼方先輩ってそんなに料理上手なんですね」

果林「同好会なら、歩夢と彼方の二強になるんじゃないかしら… 私からもいい?」

かすみ「…また歩夢先輩ですか」ボソ

果林「え?」

かすみ「…いえ、なんですか」

果林「? まぁいっか、かすみちゃんってさ…」

果林「…ひょっとして、恋、してるの?」

かすみ「へ」

285: 2019/04/08(月) 22:25:58.69 ID:mq1ohXRG
果林「だから、好きな人でもできた?」

かすみ「…なぁっ!?///」

果林「この反応は、当たりみたいね? 同好会に春が来たみたいで、ドキドキしちゃう!」

かすみ「は…その、いや! な、なんですか急に!///」

果林「急もなにも、乙女から『きっとイチコロ』だなんて、狙ってる人がいないと出てこない言葉よ?」

かすみ「ぬぐ…!///」

果林「あ、でもかすみちゃんなら物理的にイチコロってことも…」

かすみ「ちょっとぉ!? ありませんから!」

果林「うん じゃあやっぱり恋してるってことで…」

かすみ「だから何でそうなるんですかぁ! か、かすみは、かすみは…!」

かすみ(ど、どうしようどうしよう今言っちゃうかいや…!///)グルグル

286: 2019/04/08(月) 22:33:21.56 ID:mq1ohXRG
果林「ふふ、落ち着いて 別に詮索するつもりもないし、なにより素敵なことじゃないの」ポンポン

かすみ「ぅ…! じゃあせ、先輩こそどうなんですか!」

果林「わ、私? どうして?」

かすみ「えっと… す、すぐにそういう発想になるってことは、先輩にも思い当たることがあるんじゃないんですかぁ!?」

かすみ(ほんとは歩夢先輩に相談されたから敏感になってるだけだろうけど… かすみんはただでは転びませんよ…!)メラ

果林「…残念ながら、私にはそういった話はないわね だからかすみちゃんも頑張って」

かすみ「…嘘です! 果林先輩、最近歩夢先輩とすっごく仲良いですもん!」

果林「あー…それは…」

かすみ(これも…たぶん相談に乗ってるってことはわかってる…でもたぶんだから、確証が欲しい…!)

果林「まぁ歩夢とはちょっとあって… でもそういう関係じゃないわ、安心?していいわよ」

かすみ「本当ですよね…」

かすみ(よかった…)ハァ

287: 2019/04/08(月) 22:38:38.14 ID:mq1ohXRG
果林「もう、こんなところで嘘なんかつかないわ というより…」

かすみ(でももしかしたらがあるからやっぱり気をつけていないと…)

果林「そんなこと言うなら私とかすみちゃんの関係のほうが怪しまれるんじゃない?」

かすみ「…は、え…!?」

果林「この前パフェ行ったこともそうだし、親御さんもいないかすみちゃんの家に来てるし、練習は二人きりですることも多いし、それから手作りのパンも…」

かすみ「そ、それは…!」

果林「…って、あら? かすみちゃんに好きな人がいるとして、私にこんな風に接するってことは…」

かすみ(い、いくら果林先輩が鈍感でもこうなるとさすがにバレちゃうか…!?)ドキドキ

果林「も、もしかしてかすみちゃんって…///」

かすみ「…っ!///」



 


果林「私のこと、隠れ蓑にしようとしてるわね! パンも、本命の人にあげるための実験なわけね、いつかも言ってたし!」

かすみ「……」

かすみ(デシャヴ)

288: 2019/04/08(月) 22:46:00.80 ID:mq1ohXRG
果林「あろうことか私をそんな風に扱うなんて、ズルいわね…」

かすみ(この人、もうそういう病気なんじゃないのかな…)ジト

果林「でも流石にこのレベルだと本命の人にバレたら嫉妬されて…って、それも作戦なわけね、さすがかすかすだわ…」

かすみ(…となると、この一連の手作りパン作戦も望み薄かなぁ …って!)

かすみ「かすかすじゃないですよ! というよりそう! パンっ! コッペパン焼いてるんでした!」ワタワタ

果林「あ、あれ タイマーとかかけてなかったかしら?」

かすみ「かけてませんよ! パンの状態は…! はぁ、大丈夫そうです、よかった…」

果林「なんだ、よかった …慌てん坊ね」

かすみ「…はい、もう果林先輩がやることはないですから、キッチンから出てってください」ズイズイ

果林「ちょ、ちょっと…?」

かすみ「気が散っちゃいますし、ここからは秘密です! かすみんベーカリーの企業秘密なんです!」グイー

果林「わ、わかったわよ 強引ね… じゃあ、先にお部屋でゆっくりさせてもらうからね」

かすみ「部屋漁ったりしたら許しませんからねー!」

<やらないわよ! 私を一体何だと思ってるのかしら…

かすみ「はぁ… 次の作戦、考えなきゃなぁ…」

289: 2019/04/08(月) 22:50:27.26 ID:mq1ohXRG
『きっとイチコロコッペパン』

果林の一口メモ:
なんだか懐かしい…ってわけでもないけど、ちょっと久しぶりのコッペパン。やっぱりかすみちゃんといったらこれね。
自分も手伝ったからか…特別美味しく感じたわ。やっと出来立てのパンも食べられたし、私は満足よ。
本命の人も、このパンと真っ直ぐな言葉でならきっと、イチコロになると思うわ。頑張ってね、かすみちゃん♡

294: 2019/04/09(火) 00:15:30.85 ID:uFUl5Xjz
9話おまけ:side果林

パタン

果林「ここで、合ってるかしら? かすみちゃんの部屋…」

果林「ふぅ…」

果林(誤魔化せた、わよね…?)

果林「き、緊張したわ…/// ちょっと色々納得しちゃった…」ドキドキ


『! えへへぇ…/// わ、わかってるじゃないですかぁ…///』ニヨニヨ

──私が誉めるとだらしなく笑ったり


『美容にもいいし味もいいからフルーツが好き、ってことでいいんですね?』

──私が好きなものを、少しでもいいものをプレゼントしようとしてくれたり


『…で~? いつまでかすみをほったらかしてイチャイチャし続けるんですかぁ?』イライラ

──自分で静かにしていたはずなのに不機嫌になったり


『へへ、ぴーすぴーす… 果林ちゃんも、ぼさぼさだけどちょっとかすみちゃんぽさあるよ?』

──ひょっとしてあれも、自分とお揃いにしたくて、とか?

295: 2019/04/09(火) 00:20:59.95 ID:uFUl5Xjz
『…よし じゃあその日絶対予定いれちゃダメですからね! かすみんが最優先ですからね!?』ズズイ

──強引そのものだったけど、デートの約束を取り付けて


『……。 に、似合ってて素敵です、よ…///』フイッ

──デート本番では、真っ赤になりながらもおしゃれを褒めてくれて


『誰が好きかバレないようにするためか、アレ、みんなに実行してるみたいね? 狙い撃ちならぬ、乱れ撃ちってところかしら?』

──そういえば歩夢の言霊告白にも、特別大きな反応もしなかったっけ


『んー♪ いい香り…』スン

──もしかして、みんなの好みと言いつつ、私の好きないちごを用意してくれたの?


『…どうせかすみのこと、子どもっぽいって思ってるんですよね』

──子ども扱いを嫌がるのは、女の子として、見て欲しかったから、とか…?


『ぅ…! じゃあせ、先輩こそどうなんですか!』

──私の恋愛事情を気にしていたのは、もしかして


果林(全部全部、私を想って…?)

296: 2019/04/09(火) 00:27:18.56 ID:uFUl5Xjz
果林(それから、パンの『名前』と『一口目』…もとい、一文字目)

かすみん特製コッペパン
りんごジャムのパン
んまーいクロワッサン
先輩限定サンドイッチ
んまーいクロワッサン
ぱーふぇくと揚げパン
いちごのホイップクリームパン
すーぱーコロッケパン
きっとイチコロコッペパン

…かりんせんぱいすき

つまりかすみちゃんの好きな人っていうのは…

果林「ずっと前から私、だったのね…」

果林「こんな回りくどい伝え方して…ひねくれ者ね…///」クス

果林(それとも、照れ屋なかすみちゃんなりの精一杯だったのかしら? ストレートだと逆に疑われると思ったのかもだけど…)

297: 2019/04/09(火) 00:33:20.31 ID:uFUl5Xjz
果林「…なんにせよ、気持ちは嬉しいけど、今回はお断り…もとい保留ね」

果林(だいたい、こんなのにどうやって返事したらいいっていうのよ)ハァ

果林(告白としては20点もあげられないわね …ただまぁ、もしも真っ直ぐに伝えられたら、どうなっちゃうのかしら…?)

果林「……」

果林「ふふ…///」

果林(ねぇ、かすみちゃん これで諦めちゃう? それとも別の方法でアプローチしてくる?)

果林(大人ぶって、余裕があるフリをして、なんでもお見通しって顔してあなたに接してきたけど…)

果林「今からはちょっとだけ、それが難しくなりそうだわ」クス

果林(…なんて、それが楽しみでも、あるんだけど)

<…んぱい! 果林先輩!焼き上がりましたよー!

果林「…ん、今行くわー!」

深呼吸をひとつ。かすみちゃんの好きな私はきっと、いつもの余裕綽々な、ズルい私のはずだから。

そんな私を、もっともっとドキドキさせて、崩してみせて。惚れさせられるものなら、やってみせて?

──ふふふ、まぁ、かすみちゃんには難しいかもしれないけれど。

298: 2019/04/09(火) 00:39:32.13 ID:uFUl5Xjz
果林「可愛い可愛い、かすみちゃんにはね?♡」

かすみ「なっ…!/// なんですか急に! ま、まあ? かすみんが可愛いのは当然ですけどぉ~」

果林「それはおいといて、早速いただきましょうか えーっと…」

かすみ「ちょっと! なに適当に流してるんですか! 果林先輩が言い出したのに…」ブツブツ

果林「かすみちゃん特製コッペパン?」

果林「…だったかしら?」

かすみ「…んんん! 『きっとイチコロコッペパン』ですぅ! さっき言ったばっかりなんですけど!」

果林「冗談よ じゃあ、せーので食べましょう? …せーの」

果林「あーむっ」

かすみ「…もぐ」

──ここから先は、秘密。私のドキドキは、私だけのものだから。

299: 2019/04/09(火) 00:45:28.47 ID:uFUl5Xjz
9話『きっとイチコロコッペパン』終わり


以上で完結です。ほぼ1ヶ月もやってしまいました。お待たせして申し訳ない。
『先輩限定サンドイッチ』を『せんぱい限定サンドイッチ』にしておけばよかったと今ごろになって後悔。

明日自分語りしてキャラ考察貼って本当に終わります。そういうの見たくない人はここでお別れです。ありがとうございました。
これ以上SSの続きはないので、ガンガン感想とか批判とか書いてくれると嬉しい。ではまた
明日のにじよん忘れるなよ

305: 2019/04/09(火) 21:20:54.26 ID:uFUl5Xjz
おまけ1:自分語り

果林(あら? 部室から声が聞こえるわね…)
http://itest.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1550967124/
を以前書いたのでよかったら見てね。愛さんとせつ菜が果林ちゃんを好きすぎるお話です。

・このSSを書こうと思った経緯
上のでやったようなクソザコな果林ちゃんもいいけど、やっぱお姉さんな果林ちゃんも広めたいよなぁ…
よしじゃあ果林ちゃんよりもさらにクソザコなキャラに魅力を引き出してもらうか! そんなキャラはかすみんと…あれ…かすみんだけじゃね…?
もうかすかりでいいや

かすみん推しと果林ちゃん推しはいいとして、でもこれだと見てくれる人が限られるからオールキャラにするか
でも大人数扱うのクッソ苦手というか難しいんだよなぁ…じゃあ短編集ってことにして一編ごとに違うキャラだしてくかな

→かすかり中心の短編集になりました

・このSSの目標
キャラ改変を一切せず、全員を魅力的に書くこと。つまりは、読んで不快に思う人を極限までなくすことでした。あと虹SSの布教。みんな書いて
個人的にはまぁまぁ納得の出来ですが、どうでしたかね。遠慮ない意見を待っております。

306: 2019/04/09(火) 21:25:02.28 ID:uFUl5Xjz
おまけ2:キャラ考察(登場順)

・果林ちゃん
え ちなのにクソザコ。ポンコツだけど取り繕うのがうまいということにした。実際うまいでしょ。同好会ではふとしたポンコツを愛ちゃんや彼方ちゃんあたりにいじられてそうだなぁと思った(可愛い)。
このSS内では結局かすみんとどうこうなるわけじゃなかったけど、かすみん次第では案外コロッと落ちるんじゃないかな。ストレートな言葉に弱そう。でもかすみんはそれが苦手っぽくてやっぱり苦戦するかも。
口調は、とにかく余裕を感じさせるようにした。あと油断すると語尾に「?」がいつもついてて下書き→清書で苦労した。たぶん性癖。
SSを書くときは口調もポンコツさも似ているので、絵里ちゃんを参考にしながら書くことをオススメする。
SS書いてる最中にも公式でどんどんポンコツ化が進んでいってて、どうすんだよコレってなりながら書いてた。お姉さん果林ちゃんも需要あるよね…?

307: 2019/04/09(火) 21:30:30.99 ID:uFUl5Xjz
・かすみん
果林ちゃんよりもクソザコ。虹メンバーの誰にも勝てない。だがそこがいい。このSSでは話がとっ散らかりそうだったのであまりイタズラしていない。腹黒系スクールアイドルとは
口調は一人称に少しだけこだわった。調子にのっているときや猫を被るとき、強い自分を見せるときは「かすみん」、素が出ているときは「かすみ」にしたはず。
たぶんガバガバだろうけど。あと脳内セリフや1年との会話で敬語がとれるけど違和感しかない。変なとこあるかもです。
イロモノ×突っ込み×根はいい奴、というにこにーやヨハネみたいなキャラ。
更なる人気獲得には、正直なところもうひとアクセント欲しい(例えばにこにーは+家族愛、ヨハネは+陰キャラがアニメで追加)。今後の掘り下げに期待。

308: 2019/04/09(火) 21:33:14.44 ID:uFUl5Xjz
・愛さん
書いてみたらわかるんだけど、この子めっちゃくちゃ万能。書いてみて。話題提起もボケもツッコミも突飛な行動も常識人ポジションも全部いける。
なので頼ってはマズいと出番を他のキャラより少なくした。推しの人はごめんね
俺自身くっだらないダジャレを考えるのが好きな質なので書いてて楽しくなってくる子。すき。
口調はテンション高め、かつ年上にも敬語なし。一人称は1年相手には「愛さん」で、2、3年相手には「アタシ」がそれっぽいかな…今考えただけだからそうなってるかわかんないけど。
なっちゃんが百合攻撃に弱いのクッソ可愛くて好き。もっとやれ。

309: 2019/04/09(火) 21:36:49.87 ID:uFUl5Xjz
正直まだ掴みきれていないキャラ。早くボードの下見せて。ジト目がデフォルトだとなおよし。
おふざけはあんまりしなさそう、というかテンションの幅が小さそう。ついでに胸も身長も小さい。すき。
個人的には、璃奈ちゃんボードはあくまで顔の表情であってほしい。璃奈ちゃんボード「ファイト、オー!」みたいなやつなんかどっかで聞いた気がするけどすこれない。
このSSでは表情のみ、しかもありそうなやつにした。はず。
口調はダウナー気味に、この子も年上に敬語は使わないスタイル。でも生意気さは感じさせないように注意した。

310: 2019/04/09(火) 21:40:43.77 ID:uFUl5Xjz
・エマちゃん
でかい。折々で見せるちょっと恥ずかしげな表情が最高にすき。
包容力に注目されがちだけど、元気すぎない元気っ子という魅力も忘れてはならない。嘘がつけなそうでかわいい。でかい。
エマちゃんにえ ちな日本語の意味を聞かれて、たじたじになる果林ちゃんとかせつ菜ちゃんとか見たい。
愛さんに軽率に「そういうのはカリン/せっつーが詳しいよ」とか言われてて欲しい。
口調で好きなところは、一人称が「私」ではなく「わたし」なところ。公式頼むから徹底して欲しい…エマちゃんは「わたし」なんだよ…頼む…!
愛さんのダジャレで「エマっちがそうめんをちゅんるんっとすすった!」っていうの考えたけどお蔵入りになってたのでここで披露。使ってくれていいよ。

311: 2019/04/09(火) 21:44:46.08 ID:uFUl5Xjz
・彼方ちゃん
個人的虹ヶ咲最強キャラ。底が知れない感ないですかねこの子。SSでも触れたけど、直感が鋭そうで、しかも外れなさそう。
以前どこかのスレにも書いたが、「甘えん坊お姉さん系」を名乗る割りに、彼方ちゃんが甘えるのは遥ちゃんがメイン。虹メンバーの誰かにも甘える話とかやって欲しいな…
口調は眠そうに気だるそうに。ただひとつ、「すやぴ」ってワードを使い損ねたので次書くときは使っていこうかな。
先週のにじよんのかなしず(しずかな)に〇されたクチです。やっぱりさ、明るいのもいいけど百合の根底にあるのって切なさだと思うんだよ…しずくちゃんのセリフが最高だった…

312: 2019/04/09(火) 21:50:27.84 ID:uFUl5Xjz
・しずくちゃん
誕生日おめでとうございました。この前スクフェスでSSRのしずくちゃんが出てきてテンションあがった。スクフェスは虹の子や転入生にも学年の概念を導入しろ。
真面目キャラ。一昔前の言葉を借りるなら学級委員長タイプかな。オフィーリアネタを雑に入れたかった。
SSでのかすみんとの掛け合いは個人的にとても好きな部分。お互いの優しさが滲み出てしまう感じが伝わってくれたらと思います。
口調はハキハキ喋る印象だったのでそんな感じに。この子も敬語ベースなもんで砕けた口調には違和感を覚えながら書いてた。
にじよんのかなしずが本当に最高だった。あれを見て、あぁこんなSSとかほんまクソやなエタってやろうかな、とか思った。
もちろんそんな心情では筆が進まないので、最終話に時間がかかったのはミヤコヒトのせい。許さんぞもっとやれ。月末からのGW9日連続更新が死ぬほど楽しみです。死ぬかも。

313: 2019/04/09(火) 21:55:25.42 ID:uFUl5Xjz
・歩夢ちゃん
大天使可愛い好き好き。頭にメロンパンついてるよ、って言われたら髪型のことと気付かずに、またドジ踏んじゃったのかなみんなもっと早く言ってよぉ、ってなってそうで可愛い。
誰よりも乙女だと思っているので、恋に悩む姿を書きました。完全な裏設定になりますがせつ菜が恋愛対象でした、まぁ誰でもいいです、お好みで。
本編で明かさなかった理由は、同じ話の中でカップリングを2つ以上用意するのがなんとなく気にくわないから。地雷な人もいるかもしれないしね。
口調は、どこか不安そうな印象を持たせました。できてる? もうちょっとリアクションが大きくてもよかったかもだけど、まぁこんなもんかもしれない。
暇さえあればウルトラゲームスイメージガール決定戦でのあぐぽんの勇姿(笑)を見て爆笑しています。あぐぽん好き。入院を聞いたときは本当にびっくりだったけど、この前も元気にお花見してたみたいでよかった。

314: 2019/04/09(火) 21:59:25.21 ID:uFUl5Xjz
・せつ菜
ふと思ったけど電撃組ってクソザコばっかりなのでは? せつ菜も大概弱そうで非常にgood。電撃4コマのかりせつのイメージが忘れられない。おのれミヤコヒトもっと見せろ
この子から感じる真っ直ぐさには本当に心惹かれる。まだまだ謎が多いので、この子も掘り下げが楽しみ。
愛さんに次いで動かしやすさでは便利なキャラだと思う。テンションが上がった暴走状態にしてしまえば何やっても違和感がなさそう。
口調は丁寧語+だいたい「!」がつく感じにしたはず。振りかえってみるとこの子も出番がちょろっとしかないね。もっと魅力的に書きたいところ。
最近のこばとも?こばりる?ブームはなんなんですかね…安価のやつとか面白かったですね。あいきゃんもともりるも本来とは全然違うけど、まぁぶっ飛んだSSもここの持ち味だしね。

315: 2019/04/09(火) 22:00:33.98 ID:uFUl5Xjz
ながくなっちまった。というか考察じゃなくて普通に俺の印象を書いてるだけになっちまった、許して

そんなわけで、
果林「かすみちゃん特製コッペパン?」
は何もかも終わりです。長々と保守に感想に、お付き合いありがとうございました。荒らされなくてよかった、本当に。
次書くときはきちんと最後まで書ききってからスレ立てしようと思います。

というわけで後は各々自由に推しキャラの魅力を話したり、見たいシチュエーションを話したりしてください。参考にします。勿論SSの感想や、いやこのキャラはもっとこうだろ!って意見もありだぜ。

虹ヶ咲をもっともっと愛していけ?
SSなんか愛さえあれば書けるんだ、いっしょに書いていこうな?

301: 2019/04/09(火) 01:07:24.77 ID:SY+0QWSE
おつおつ
みんなかわいい
果林は気づいててあの余裕だったのか

302: 2019/04/09(火) 02:59:10.75 ID:sI36qWuu
おつかれさん~(。*・д・。)ノ

果林先輩気づいてたのか~w
相手の好意に気づいてしまえば無意識の内に目で追ってたりするからね!どうなったのかは結局妄想でしかないけどあまあまな日々を送ってそうで、顔はにやける一方ですわ
考察まで楽しみにしとくよ~!
歩夢の相手も判明するとなお嬉しい

304: 2019/04/09(火) 20:06:52.40 ID:3zMFsenz
パイセンさすがに気づいてたか
どの道かすみんはこの先も苦労しそうね

303: 2019/04/09(火) 19:44:30.92 ID:WAIIGV/z
うー
これのおかげで虹に興味もてたし
いい話だった
ありがとうございました

いつか付き合った後「実はあの時気がついていた」なんてバラすんですかね

317: 2019/04/10(水) 02:11:40.14 ID:xSUV0vSX
やわらかメガバンクさんありがとう

316: 2019/04/09(火) 22:37:06.88 ID:LLqzgBHO
完結おつ!
メインの二人に加えてその他のメンバーも魅力的に描けてて凄い良かったし面白かったわ

ここまで虹ヶ咲メンバーをがっつり描いたSSってまだ他にはなさそうだしもっと色んなSSが見てみたいな

300: 2019/04/09(火) 01:05:23.88 ID:6NP3/xlr
もうにやけっぱなしだったわ
メンバー全員出てるしメインのかすみんと果林ちゃん以外のキャラも丁寧に書かれててよかったと思う

おつでした!

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1552187456/

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