【長編SS】花丸「オラは国木田花丸!15歳の誕生日に襲ってきた眼魔に倒され」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: 2016/12/06(火) 20:08:14.06 ID:q/Vcvw1S.net
花丸「生き返るために9つのスクールアイコンを集めている!」

2: 2016/12/06(火) 20:08:43.84 ID:q/Vcvw1S.net
第1話「開眼!オラ!」

4: 2016/12/06(火) 20:11:30.08 ID:q/Vcvw1S.net
4月5日 入学式

教室

善子「堕天使ヨハネと契約して」

善子「あなたも私のリトルデーモンに」

善子「なってみない?」

善子「ふふっ……」


ポカーン


善子「……」


善子「ピーンチ!」


善子「うぅっ!」


タタタタタッ
 

5: 2016/12/06(火) 20:14:03.59 ID:q/Vcvw1S.net
タタタタッ

善子「……ハァハァ」

善子(バカバカバカバカ!なにしてるのよ私!)

善子(もう高校生なのよ!堕天使って……もうっ!)

善子(こんなんじゃ学校いけないじゃないのよぉー!!)


善子「うぅ……」グスグス


ドンッ


花丸「おっと…」

6: 2016/12/06(火) 20:14:30.61 ID:q/Vcvw1S.net
善子「あっ…ごめんなさい、ぶつかっちゃって……」

花丸「……あっ善子ちゃん!」

善子「ひぃ!?」

花丸「善子ちゃん!花丸だよ、幼稚園以来だね!」

善子「ず、ずら丸!?」

善子(やばいやばいやばい、今は誰にも会いたくないのに…!)


花丸「善子ちゃんも遅刻?よかったー。オラ、一人で遅れていくのは心細くて。一緒に行こうよ!」

善子「ち、違うの私は…」


バキュン!


善子「な、なに今の!?」

8: 2016/12/06(火) 20:17:15.22 ID:q/Vcvw1S.net
花丸「…ルビィちゃん、今の…」

「うん!さっきの眼魔だよ!」

善子「えっ?誰と話して…」

花丸「…善子ちゃんは下がってて」

善子「えっ、えっ?」


バンバン!


花丸「危ない善子ちゃん!」

善子「きゃっ!」


バリーン!

9: 2016/12/06(火) 20:17:52.50 ID:q/Vcvw1S.net
善子「車の窓が…勝手に割れた…?」

花丸「…幽霊の仕業だよ」

善子「…幽霊?」

花丸「善子ちゃんは下がっててね、危ないから」

善子「あっ、ちょっ…」


「変身だよ花丸ちゃん!」

花丸「うん!」スゥゥゥゥ


善子「ず、ずら丸が消えた!?」

10: 2016/12/06(火) 20:20:12.89 ID:q/Vcvw1S.net
花丸「ふぅ…」


花丸「…変身!」


カイガン! オラ!
 


ゴースト(オラ魂)「……」バサッ


ゴースト「行くよ!」

11: 2016/12/06(火) 20:24:22.42 ID:q/Vcvw1S.net
バン ガン

シュンシュン シュッ

ガキン! バキンッ!


善子「なに…?なにも見えないのに…」

善子「なにが起こってるの…?」

 

ダイカイガン! オラ!


ゴースト「タァー!!」


ドカーン!
 
  

12: 2016/12/06(火) 20:25:06.35 ID:q/Vcvw1S.net
 
善子「ずら丸ー?どこ行ったの…?」


花丸「ここにいるよ」バァアン


善子「わぁっ!?急に出てきた!」

花丸「ごめんねびっくりさせちゃって」

善子「ね、ねぇ幽霊ってどういうことなの?……あなたも、急に消えたりして…」


花丸「…ルビィちゃん、話してもいいの?」

「うん、大丈夫だと…思う」


善子「って、さっきから誰と話して…」

13: 2016/12/06(火) 20:26:27.61 ID:q/Vcvw1S.net
花丸「善子ちゃん聞いて!」

善子「なによ…」

花丸「実はオラは…」

善子「……」

花丸「オラは…」

善子「オラは…?」

 

花丸「ゴーストになったずら!!」

~~~~~~~~~~

14: 2016/12/06(火) 20:29:58.73 ID:q/Vcvw1S.net
一カ月前 3月4日

花丸の部屋

花丸「……」ペラペラ

花丸「昔昔あるところに、μ’sという伝説のスクールアイドルがいました」

花丸「彼女たち9人が力を合わせればできないことはありませんでした」

花丸「穂乃果は太陽となり大地を照らし、ことりは空を、海未は海を――――――


ペラペラペラペラ


花丸「…こうして、彼女たちの活躍によって悪は倒され、世界は救われたのでした」


花丸「はぁー…何度読んでも『世界スクールアイドル録』はいいものずら~」


花丸「オラもいつか…μ’sみたいに…」


ピンポーン
 

21: 2016/12/06(火) 20:38:54.38 ID:q/Vcvw1S.net
花丸「あれ…誰だろう?はーい」


ガチャ


花丸「…誰もいないずら」

花丸「……ん?なにか落ちてる…」

アイコン×2「」

花丸「なんだろうこれ…目玉の形のおもちゃ?」

花丸(…気味が悪いずら)

花丸(ど、どうしよう…怖くなってきちゃった)

花丸「もしかしてオラ、嫌がらせされて…」ブルブル


バキュン! パリーン


花丸「ひぃ!」

花丸(花瓶が勝手に割れた…)

22: 2016/12/06(火) 20:39:53.95 ID:q/Vcvw1S.net
ガタガタガタガタ


花丸「揺れてる…地震?」

花丸「気のせいだよね…?」


ガシャン バン


花丸「!」

花丸(やっぱり部屋が荒らされてる…見えない何かに!)


花丸「…ゆ」

花丸「幽霊だぁああ!!!」


バキュン!


花丸「うっ!」


バババババキュン


 

23: 2016/12/06(火) 20:41:09.74 ID:q/Vcvw1S.net
花丸「あぅ……」フラッ

花丸「…」バタンッ

花丸「……」

花丸(オラ…撃たれたの?)

花丸(血が…いっぱい)

花丸(体が…消えていく)

花丸(まだ、死にたくな……)

花丸「」キラキラ

サァーーー


 

 

24: 2016/12/06(火) 20:44:09.06 ID:q/Vcvw1S.net
――――――――――
―――――

秘境

花丸「うぅ…」

花丸「ここは…天国?」

花丸「やっぱりオラ、死んじゃって…」


アキバレポーター「こんにちはー!」


花丸「誰ずら!?」


アキバレポーター「私はアキバレポーター!まぁ、仙人みたいなものかなー」

花丸「仙人…?」

25: 2016/12/06(火) 20:45:16.14 ID:q/Vcvw1S.net
アキバレポーター「そんなことより君!生き返りたくなーい?」

花丸「えっ、生き…そんなことができるずら!?」

アキバレポーター「そうそう!できちゃうんですー!アイコンは持ってるよね?」

花丸「アイコン?」

アキバレポーター「目玉みたいな!こーんな感じの!」

花丸「もしかして…」


花丸「これ…?」


アキバレポーター「そうそれ……!」

アキバレポーター(凛アイコンとにこアイコン…あとは他のところに行っちゃたんだ)

27: 2016/12/06(火) 20:46:30.54 ID:q/Vcvw1S.net
アキバレポーター(でも…二つもあれば上出来かな)

花丸「それで、どうやって生き返…」

アキバレポーター「はぁぁ!!」

花丸「ずら!?」


ギュイイイィィン

オラアイコン「」バーン

花丸(あ、アイコン?が目の前に出てきた…)

28: 2016/12/06(火) 20:47:18.36 ID:q/Vcvw1S.net
アキバレポーター「そのアイコンには君の魂が宿ったー!」

花丸「オラの…魂?」

アキバレポーター「そう!これで君はゴーストとして現世に甦ることができるんだー!」

アキバレポーター「ただ、残念なことに…ゴーストは魂だけの幽霊みたいなものなの」シクシク

アキバレポーター「本当に生き返りたいなら…」


アキバレポーター「μ’sのアイコンと…心をつなぐこと」


花丸「μ’sの…アイコン」

29: 2016/12/06(火) 20:48:31.93 ID:q/Vcvw1S.net
アキバレポーター「それと同じように、他のアイコンにも魂が入ってるんだー」

アキバレポーター「伝説のスクールアイドル、μ’sの魂が」

花丸「……」

アキバレポーター「君が持ってる凛アイコンとにこアイコン…と、残り7つのアイコン!その中にはμ’sが宿っているー!」

アキバレポーター「ただし!μ’sの力は封印されてて…今のままじゃ力は使えない!」

アキバレポーター「だから君はアイコンの中の魂と心をつなげなきゃいけないんだ!そうすればアイコンに力が戻るから!」

アキバレポーター「そして、9つのアイコンすべての力を合わせたとき…」


アキバレポーター「どんな願いも叶えることができる」


アキバレポーター「もちろん、生き返るって願いも」

花丸「……!」

30: 2016/12/06(火) 20:49:56.24 ID:q/Vcvw1S.net
アキバレポーター「それとー、私があげた仮の命は99日しか持たないんだー」

アキバレポーター「だからもしそれまでにアイコンを集められなかったら…」

花丸「オラは…死ぬ」

アキバレポーター「アイコンを狙う眼魔って怪物もいるからねー。そう簡単にはいかないんだよねー」

花丸「……」

花丸「それでもオラは…生き返りたい!生き返って…!」

アキバレポーター「…ふふっ」

アキバレポーター「その意気込みがあれば十分だー!行っちゃえーー!!」

ゴゴゴゴゴ

花丸「わぁあああ!!!」


ビュゥゥゥゥ

 

31: 2016/12/06(火) 20:54:09.90 ID:q/Vcvw1S.net
―――――

国木田家前

花丸「も、戻ってきた…?もしかして、今のは夢…」

オラアイコン「」

花丸「…じゃない」


「あとのことはルビィちゃんに聞いてね~~!」


花丸「…ルビィちゃん?」


アイコン「よ、よろしく…!花丸ちゃん…」フワフワ

花丸「アイコンがしゃべったずら!?」


ルビィ「あ、あの、アキバレポーターさんから花丸ちゃんを助けるように言われてて…ルビィって言います」フワフワ

34: 2016/12/06(火) 20:56:17.32 ID:q/Vcvw1S.net
ルビィ「ルビィはアイコンだけど、飛んだり、しゃべったりすることもできて…」

花丸「…ルビィちゃん、一つ聞いてもいい?」

ルビィ「うん!」

花丸「あれは…なに?」


空色シスターズ眼魔「……」


ルビィ「あれが眼魔だよ!花丸ちゃんはさっきあの眼魔に〇されちゃったんだ!」


花丸「……」


花丸「逃げるずらー!!!」

35: 2016/12/06(火) 20:57:06.21 ID:q/Vcvw1S.net
ルビィ「は、花丸ちゃん!逃げちゃダメだよ!戦って!」

花丸「だって!また〇されちゃうよ!逃げなきゃ…」

空色シスターズ眼魔「……アイコンを確認、回収します」


花丸「なんで追いかけて来るのーーー!!」


ルビィ「眼魔は花丸ちゃんが持ってるμ’sのアイコンを狙ってるの!だから…」

花丸「そんなぁ!?」


 
ルビィ「でも…今の花丸ちゃんなら眼魔にだって勝てる」


花丸「無理ずらーー!!」ササササッ


ルビィ「待って花丸ちゃーん!」

36: 2016/12/06(火) 21:01:16.94 ID:q/Vcvw1S.net
花丸「…ハァハァ」

空色シスターズ眼魔「アイコンを回収します」

花丸(ダメだ…逃げられないよ)


ピタッ

花丸「…ねえルビィちゃん」

ルビィ「なに?」


花丸「アイコンを眼魔に渡して…見逃してもらうっていうのは…?」


ルビィ「……」

37: 2016/12/06(火) 21:01:50.97 ID:q/Vcvw1S.net
花丸「オ、オラ、アイコンがないと生き返れないことはわかってるよ?でも…このままじゃ!99日の前にまた死んじゃうよ!!」

花丸「だからその……ダメ?」


ルビィ「……」

ルビィ「花丸ちゃんがいいなら…ルビィは止めないよ」

花丸「じゃ、じゃあ…!」


ルビィ「でも…」


ルビィ「…後悔しちゃうと思う」

 

38: 2016/12/06(火) 21:02:26.28 ID:q/Vcvw1S.net
花丸「どういうこと…?」

ルビィ「眼魔は…アイコンの力をよくないことに使おうとしてるみたい」

ルビィ「それがなんなのかまではわからないんだけどでも…」

ルビィ「ルビィは…μ’sの、アイコンの力を悪いことに使われたくない…」

花丸「ルビィちゃん…」

ルビィ「だから花丸ちゃん…おねがい!」

ルビィ「眼魔を倒して9つのアイコンを集めて!」

ルビィ「花丸ちゃんが生き返るために…」

ルビィ「眼魔なんかにアイコンを渡さないために!」

花丸「オラが…」

39: 2016/12/06(火) 21:03:15.77 ID:q/Vcvw1S.net
花丸「でもどうやって戦えば…?」

ルビィ「変身だよ花丸ちゃん!」

花丸「へ、変身…?」

ルビィ「花丸ちゃんのアイコンを使って変身して!」

花丸「オラの…アイコン」

オラアイコン「」カチッ


カイガン! オラ!


ゴースト(オラ魂)「……?」

ゴースト「これはなんずらーーー!?」

40: 2016/12/06(火) 21:08:12.14 ID:q/Vcvw1S.net
ルビィ「それが変身だよ!その姿なら…眼魔とも戦える」

ゴースト「そんなの無理ずらー!」

空色シスターズ眼魔「アイコンを回収します」

ゴースト「来ないでーー!!」バチィン


バゴォォン


空色シスターズ眼魔「」


ゴースト「うそ…今のオラが?」

41: 2016/12/06(火) 21:08:58.83 ID:q/Vcvw1S.net
ルビィ「花丸ちゃん!今のうちにトドメを!」

ゴースト「うん!」

ゴースト「…!?」


空色シスターズ眼魔×5「「アイコンを回収します」」


ゴースト「分身!?」

ルビィ「そっか、その眼魔は空色『シスターズ』眼魔!姉妹がたくさんいるんだ!」

ゴースト「そ、そんな…」

42: 2016/12/06(火) 21:09:54.26 ID:q/Vcvw1S.net
空色シスターズ眼魔1「…ハッ」ボコッ

ゴースト「うっ…」

空色シスターズ眼魔2「…フン!」ボコッ

空色シスターズ眼魔3「ハァ!」ボコッ


ボコボコッ!


ゴースト「うぁ…あっ」

ゴースト「5対1じゃ…勝てな…」

フラッ

花丸「うぅ…」


ルビィ「変身が解けちゃった……花丸ちゃん!」

43: 2016/12/06(火) 21:13:58.68 ID:q/Vcvw1S.net
花丸「もう…ダメずら」

空色シスターズ眼魔5「トドメです」

花丸「……いやっ」


花丸(オラには…やっぱり無理なのかな、戦うなんて)

花丸(…そうだよね。戦いなんてオラには向いてないよね…)

花丸(家で…本ばっかり読んでたオラには…)


花丸「でも…!」


凛アイコン「」カタカタカタカタ

44: 2016/12/06(火) 21:15:46.35 ID:q/Vcvw1S.net
空色シスターズ眼魔5「ハァァア!」


ルビィ「花丸ちゃーん!」


ガキィン


空色シスターズ眼魔5「!?」

花丸「……」


凛アイコン「」ギギギギギ


ルビィ「アイコンが…攻撃を受け止めた?」

45: 2016/12/06(火) 21:16:29.52 ID:q/Vcvw1S.net
花丸「伝説のスクールアイドルμ’s、μ’sにも…自分はスクールアイドルに向いてないって思ってた人がいた…」


花丸「凛さん!」


凛「」ギュイイイイン


ルビィ「凛アイコンに力が戻った…」


花丸「もしかしたら…向いてないのかもしれない」


花丸「だけど…やってみたい!」


花丸「戦いたい!μ’sみたいに!」

46: 2016/12/06(火) 21:18:29.71 ID:q/Vcvw1S.net
花丸「凛さん!力を貸して!」

カチッ


カイガン! リン!

 

ゴースト(リン魂)「…行くずら」


ゴースト「ハァ!」グルングルン


ルビィ(あのアクロバティックな動き…)

ルビィ「つながったんだね、凛アイコンと」


空色シスターズ眼魔4「対象の行動…予測不能」

47: 2016/12/06(火) 21:19:09.17 ID:q/Vcvw1S.net
ビュンビュン グルン

ゴースト「ハァア!」


空色シスターズ眼魔2「くっ…」

空色シスターズ眼魔3「ぐぁ…」


ゴースト「ヤァ!」

空色シスターズ眼魔5「くっ…」
 

ダイカイガン! リン!


ゴースト「トドメずら…」

48: 2016/12/06(火) 21:26:48.65 ID:q/Vcvw1S.net
ゴースト「はぁあ…」

ゴースト「ハァアアアーー!!!」

ゴースト(凛スピードロップ!)


ビュンビュン ドカドカドカドカッ


ルビィ(超スピードの連続蹴り!)


ゴースト「……決まったずら」


眼魔×5「グワァアアア!!」

 

ドカーン!
 

49: 2016/12/06(火) 21:27:58.32 ID:q/Vcvw1S.net
~~~~~~

花丸「ってことがあって、生き返るためにμ’sのアイコンを集めてるんだ」

善子「……」

花丸「善子ちゃんには眼魔もゴーストも見えなかったと思うけど…」

花丸「今も、戦ってたんだよ」

善子「…じゃあ、ずら丸のポケットで動いてるのが…」


モゾモゾ


ルビィ「あ…ルビィって言います。ルビィはアイコンで、普通の人にも見えるから…これからよろしくね」

善子「目玉がしゃべった…」

50: 2016/12/06(火) 21:28:39.25 ID:q/Vcvw1S.net
ルビィ「あ、あの…急にこんなこと言われても信じられないかもしれな…」


善子「クックック!」

善子「どうやら…時が来たみたいね」


花丸「…?」


善子「冥界より黄泉がえりし魂…。異世界から襲来せし冥獣…。全て予言の通りね」

善子「いいわよリトルデーモン。このヨハネが力を貸してあげる…堕天の力を!」


ルビィ「もしかして、アイコンのことをなにか知って…」

花丸「ううん」


善子「……やってしまったー!!なによ堕天ってぇええ!!」


花丸「昔からこういう子なんだ」

ルビィ「あっ、うん」

51: 2016/12/06(火) 21:29:44.87 ID:q/Vcvw1S.net
善子「そ、それよりずら丸!アイコンはいくつ集まったの!?」

花丸「えっ?」

善子「ほ、ほら!あなたの話だとゴーストになってから一カ月も経ってるんでしょ?99日っていう期限もあるし早くなんとかしなきゃ!」

善子「そろそろ半分ぐらい集まった?」

花丸「えっ、そ、それは…」

善子「じゃあ…3つ?3分の1?」

花丸「……」

善子「…まさか」

52: 2016/12/06(火) 21:30:51.67 ID:q/Vcvw1S.net
ルビィ「今持ってるμ’sのアイコンは凛アイコンとにこアイコンで…」

花丸「力を取り戻せたのは凛アイコンだけ」

花丸「まだ1つだけずら…」


善子「1つ…」

善子「……って」


善子「このペースじゃ全然間に合わないじゃないーー!!」

 


所持アイコン:オラ・凛・にこ
残り時間:67日

 

つづく
 

61: 2016/12/07(水) 19:15:07.06 ID:qAIvWvuM.net
第2話「決意!信じる力!」

62: 2016/12/07(水) 19:15:45.66 ID:qAIvWvuM.net
学校

善子「それでねそれでね!昨日リトルデーモンが…」

花丸「あはは…」


「危なーい!」


善子「えっ?」


ルビィ「花丸ちゃん!サッカーボールが…!」


ボール「」ゴゴゴ


花丸「うわぁ!」


ボォン!

 

63: 2016/12/07(水) 19:16:37.54 ID:qAIvWvuM.net
千歌「ごめんなさーい!本当にごめんなさ…あれ?」

花丸「オラ…マルは大丈夫ず…です」

千歌「あれ?当たっちゃったと思ったのに…」


善子「ふごふご」ジタバタ


千歌「顔にボールが!?ごめんなさーい!!」

 

 

善子「はぁ…全くひどい目にあったわ」

花丸「そ、そうだね…」

64: 2016/12/07(水) 19:17:56.72 ID:qAIvWvuM.net
善子「って、手前にずら丸がいたのになんでヨハネにボールが当たるの!?」

ルビィ「あ、それは…」

花丸「えーい!パンチずら~」

善子「ひっ!?なに…」


スカッ


善子「ずら丸の腕が…すり抜けた?」


ルビィ「花丸ちゃんはゴースト、半分幽霊だから…」

花丸「すり抜けるのも」スカッ

花丸「消えるのも…」スゥゥゥ

善子「ずら丸がいない!?」

花丸「全部できちゃうんだ!」


善子「……」

善子「これが冥界の力…!堕天の力!」


花丸「堕天は関係ないずら」

65: 2016/12/07(水) 19:21:13.24 ID:qAIvWvuM.net
―――――

図書室

善子「作戦会議よ!」

花丸「…なんの作戦?」

善子「アイコンよアイコン!アイコンを集めるための作戦会議!」

善子「ずら丸が生き返るにはアイコンの中の魂と心をつながなきゃいけない」

善子「9つのアイコンのうち2つは持ってる」

善子「だけど、残り7つはどこにあるのかもわからない…そうでしょ?」

花丸「うん」

善子「だから手がかりを探してきたの!これを見て!」


花丸、ルビィ「これ…」

66: 2016/12/07(水) 19:22:09.66 ID:qAIvWvuM.net
パソコン『久しぶりねリトルデーモンたち。今日は…特別な指令があるの』


花丸、ルビィ「…なに?」


善子「へっ?あなたたちネットの生放送も知らな……って、そんなことはどうでもいいの!」


『冥界より現れし、神々が宿る勾玉…『アイコン』、ヨハネはそれを求めている』

『すべてのアイコンを集め大いなる力を手に入れるために…』

『なにか知っているリトルデーモンがいたら情報をちょうだい』

『目玉のような形で大きさはこのくらいよ』

『それじゃあ、また次の儀式で会いましょう』


プツンッ

67: 2016/12/07(水) 19:25:03.59 ID:qAIvWvuM.net
ルビィ「……」

花丸「……」

善子「……」


花丸「じゃあ、そろそろ行こっか」


善子「完全無視!?ちょっと待ちなさいよ!」

花丸「だって…善子ちゃんの趣味に付きあってられないし…」

善子「早速リトルデーモンから情報が来たの!きっと残りのアイコンよ!」

ルビィ「本当!?」

善子「もっちろんよ!」

68: 2016/12/07(水) 19:27:05.56 ID:qAIvWvuM.net
善子「えーっと…あったこれよこれ!」


善子『親愛なるヨハネ様初めまして、リトルデーモン75号です。ヨハネ様がお探しのものを見つけました』

善子『謎の丸い物体の噂はご存知ですか?なんでも、その物体に魂を奪われた人がいるとのことです』

善子『地図を送っておきます。ぜひヨハネ様の眼でお確かめください』


善子「ってね!」


ルビィ「魂を奪う…。もしかしてホントにアイコンが…」

善子「ふふっ、ヨハネのリトルデーモンも役に立つでしょ?」

花丸「善子ちゃん…オラのために…」

善子「ほら、さっさと行くわよ!」

 

69: 2016/12/07(水) 19:54:41.92 ID:qAIvWvuM.net
―――――

沼津の裏道

ルビィ「ここにアイコンが…?」

善子「うーん…地図に書いてあるところまでもうすぐなんだけど…」

花丸「なんだか…薄気味悪いずら」


ガタガタガタガタ


善子「な、なに?!」

花丸「この気配は…」

ルビィ「眼魔だよ!アイコンを狙ってるんだ!」

 

フィサリス眼魔「アイコンを発見。回収します」

70: 2016/12/07(水) 19:55:24.11 ID:qAIvWvuM.net
善子「なに!?どこに眼魔が……きゃぁ!」

花丸「善子ちゃん!」


善子「うっ…捕まったの…?見えないけど、縛られてるみたい…」

ルビィ「あの眼魔は植物の眼魔!茎や根をつかって攻撃してくるみたいだよ!」

花丸「善子ちゃんを離すずら!変身!」


カイガン! オラ!

ゴースト(オラ魂)「ハァ!」ボコッ

眼魔「ぐっ…」


善子「動ける…助かったの…?」


ルビィ「善子ちゃんは離れてて!危ないよ!」


ゴースト「行くずら!」

71: 2016/12/07(水) 19:56:18.46 ID:qAIvWvuM.net
ガキン! バキン!

善子(なにも見えない…でも、何となくわかる)

善子(ずら丸が押されてる…)

善子「ずら丸ー!負けないでー!」


ゴースト「善子ちゃん……うん!」

フィサリス眼魔「対象を攻撃します」シュルルルル

ゴースト「っ……」

ゴースト(この根っこの攻撃をなんとかしないと…)

ゴースト「…そうだ」


にこアイコン「」

72: 2016/12/07(水) 20:01:54.30 ID:qAIvWvuM.net
ゴースト(このアイコンの力なら…)

ゴースト「にこさん!力を貸して!」カチッ

ゴースト「……」

シーン

ゴースト「…あれ?」


ルビィ「だ、ダメだよ花丸ちゃん!にこアイコンはまだ力を取り戻してないから…変身に使うことも…」


ゴースト「そ、そんなぁ…!」カチカチッ

にこアイコン「」シーン


フィサリス眼魔「脅威対象外。早急にアイコンを回収します」

バチィィン

ゴースト「うっ…」

ゴースト(ツタで…叩かれた)

73: 2016/12/07(水) 20:02:19.33 ID:qAIvWvuM.net
バチィン! バシィィン!

ゴースト「かはっ…」フラッ


花丸「うぅ…」

善子「ずら丸!?」


花丸「よ…しこ…ちゃん。逃げて」

善子「でも…!」

花丸「眼魔の狙いは…オラだから」

花丸「善子ちゃん…には、眼魔が見えないんだから…なにもできないよ」


善子「っ…!」タタタタッ


フィサリス眼魔「対象を殲滅します」


花丸(オラ…また死んじゃうのかな)


バシィィィィン!

74: 2016/12/07(水) 20:05:10.66 ID:qAIvWvuM.net
花丸「っ……」

花丸「……あれ?」


善子「……」ボロボロ


ルビィ「善子ちゃん…!?」


善子「敵が見えなくたって…」

善子「ずら丸を、守ることぐらいはできる…」フラッ

善子「からっ……」バタッ


花丸「善子ちゃん!」
 

75: 2016/12/07(水) 20:06:02.23 ID:qAIvWvuM.net
 
フィサリス眼魔「……」


ルビィ「ルビィアターック!」ドンッ


フィサリス眼魔「……?」


ルビィ「えぃ!えぃ!」ポカポカ


バシィン


ルビィ「うっ…!」

ルビィ「花丸ちゃん善子ちゃん!二人は逃げて!ルビィは…できるだけ時間を稼ぐから!」


花丸「ルビィちゃん…」

善子「行くわよずら丸…」


フラフラ

76: 2016/12/07(水) 20:14:45.00 ID:qAIvWvuM.net
……………

善子「…ハァハァ」

善子「ここまでくれば…とりあえず大丈夫そうね」

花丸「善子ちゃん…」

善子「なに?」

花丸「どうしてあんな事したの?死んじゃうかもしれなかったのに…」

善子「死んだらゴーストになればいいでしょ。ずら丸と一緒に」

花丸「で、でもっ…!」


善子「いやなのよ」


花丸「えっ?」


善子「目の前で…その、と、友達が死ぬなんて…」

77: 2016/12/07(水) 20:15:08.33 ID:qAIvWvuM.net
善子「あの入学式の日ずら丸に会ってなかったら、私は不登校になってたと思う」

善子「ヤバかったのよね『自己紹介でやらかしたー!』って。『もう学校いけないー』って」

善子「だけど…そんなのどうでもよくなるぐらい、もっとすごいことに巻き込まれてるあなたがいて」

善子「高校で最初の…と、友達ができて」

善子「毎日…結構楽しくて」

善子「その…全部ずら丸のおかげで…」


花丸「善子ちゃん…」

 

78: 2016/12/07(水) 20:17:16.42 ID:qAIvWvuM.net
善子「だから……死なないで!」

善子「あなたに感謝してるから…」

善子「だから勝って!あの怪物を倒して!それで…生き返ってよ!」


花丸「……」


善子「ずら丸なら大丈夫よ。昔から運がよかったし……私と違って」

善子「ほら覚えてる?幼稚園の時アイスの当たりが2連続で出て、一人で3本も食べちゃってたの」

花丸「…うん」

善子「大丈夫よ!ずら丸ならきっと…なんとかなる!必ず生き返れる!私は信じてるから!」


花丸「……うん!」

79: 2016/12/07(水) 20:24:02.94 ID:qAIvWvuM.net
ボゴォォン


花丸、善子「!?」


ルビィ「うぅ…」ボロボロ


眼魔「アイコンを確認。回収します」


花丸「…ルビィちゃん、ごめんね。オラのために…」

ルビィ「…だ、大丈夫」


花丸「……」


フィサリス眼魔「脅威対象外。勝率100%」

80: 2016/12/07(水) 20:24:39.63 ID:qAIvWvuM.net
花丸「…大丈夫!オラは強い!」

眼魔「……?」

花丸「善子ちゃんが…オラを信じてくれてる。オラも、オラを信じる」


にこアイコン「」ガタガタガタガタ


花丸「強さの秘訣は…自分を信じること!」


花丸「オラの強さは…」


花丸「宇宙NO.1ずらーーー!!!」


にこアイコン「」ガタガタガタガタ

ギュイィィィン

にこアイコン「」バァーン!

ルビィ「アイコンに力が戻った…花丸ちゃん!またμ’sとつながれたんだね!」

81: 2016/12/07(水) 20:27:23.17 ID:qAIvWvuM.net
花丸「にこさん!」カチッ


にこアイコン「」ピッカー


善子(アイコンがスポットライトみたいに辺りを照らして…)

フィサリス眼魔「ぐぅうう!まぶし…」

善子(眼魔の姿が浮き上がって…)

善子「私にも…見える!あれが眼魔なのね!」


花丸「行くよ…」

花丸「変身!」


カイガン! ニコ!


ゴースト(にこ魂)「……」カチャカチャ

ゴースト「植物なんて…お料理しちゃうずら」クルクル


善子「あの武器…二刀流の包丁?」

82: 2016/12/07(水) 20:28:31.27 ID:qAIvWvuM.net
フィサリス眼魔「攻撃を開始」シュルシュルルル

ゴースト「ハァ!ヤァ!」ジャキーン

スパスパッ


フィサリス眼魔「ぐっ!!?」


ゴースト「う~ん、いい切れ味ずら」

善子「そのまま一気にやっつけちゃって!」


ダイカイガン! ニコ!

ゴースト「はぁあ…」

ゴースト「ヤァアアア!!」

スパスパスパスパ

ゴースト(にこカッティング!)


眼魔「ぐ…あ」フラッ


ドカーーン!


  

83: 2016/12/07(水) 20:32:37.76 ID:qAIvWvuM.net
……………

花丸「…ここが善子ちゃんの言ってた場所?」

善子「そうよ!さっき2個目のアイコンもゲットしたことだし…この調子で3つ目もね!」

花丸「うん!」

 

善子「あの…すみません、ここに目玉みたいな丸いものがあるって聞いたんですけど…」


店主「はい!いらっしゃいませ!」


善子「えっ…え?」


花丸「ここってもしかして」

花丸「…屋台?」

84: 2016/12/07(水) 20:33:54.29 ID:qAIvWvuM.net
善子「あ、あの…」

店主「…ヨハネ様、本当に来てくれたんですね…」ウルウル

善子「ええっ!?なんでヨハネのことを…」

店主「これをどうぞ」

善子「これは…!」


ルビィ「あの丸いの…アイコンだ!」


善子「違うわ!」


ルビィ「えっ…?」

85: 2016/12/07(水) 20:35:29.30 ID:qAIvWvuM.net
善子「これは…」


善子「堕天使の瞳!!」


花丸「うんっ?」

善子「昔私が生放送で紹介した究極料理『堕天使の涙』!これは堕天使の涙を改良したもの…なのね」

店主「はい、ヨハネ様の傑作を広めるために…今は屋台をやっています」

ルビィ「で、でも『触れたものは魂を奪われる』ってメッセージに…」

善子「ああ、それなら…」パクッ

善子「…うん!流石の辛さね!」

店主「はい!タバスコ10倍です!」

ルビィ「……?」

善子「これ辛すぎて、選ばれしリトルデーモンじゃないと…」チラッ


客「」バタッ


善子「ああなっちゃうのよねー…」


ルビィ「か、辛さで気絶してる…!」

花丸「なんて店ずら…っ」

86: 2016/12/07(水) 20:38:28.81 ID:qAIvWvuM.net
店主「でも、ヨハネ様が本当に来てくれるとは思いませんでした。そのしゃべる目玉は新しい使い魔ですか?」

ルビィ「あっ…」

善子「そう、気にしないで。あっ、あと2パックくれる?」

店主「はい!もちろん無料で差し上げます!」


ルビィ「……」

花丸「……」

 


―――

善子「……もぐもぐ」

善子「う~~ん!おいしいー!」


ルビィ「結局…アイコンだと思ってたものはただのたこ焼きで…」

花丸「あのメッセージも…善子ちゃんへのファンレターだったずらか…」

花丸、ルビィ「はぁ……」


善子「ご、ごめんってば!私の勘違い!」

87: 2016/12/07(水) 20:40:16.80 ID:qAIvWvuM.net
善子「それよりずら丸も食べる?」

花丸「…いいよ」

善子「そんなこと言わずに、おいしいわよ?」


花丸「食べたくても…食べれないずら」


善子「えっ?」


ルビィ「花丸ちゃんはゴーストだから…」

ルビィ「なにも食べなくても生きていられるし…なにも食べられないんだ」

88: 2016/12/07(水) 20:41:12.23 ID:qAIvWvuM.net
花丸「うん……」

善子「そ、そうなの…?」


花丸「水を飲もうとしても、ご飯を食べようとしても、体をすり抜けちゃうんだ…」


善子「それは…」


善子「お気の毒に…」


花丸「……」


花丸「うわぁああん!ご飯が食べたいずらーー!!」

 

 

所持アイコン:オラ・凛・にこ
残り時間:59日

89: 2016/12/07(水) 20:41:49.24 ID:qAIvWvuM.net
――――――――――
―――――

♪♪~~~~~♪♪

ジャジャジャジャーン♪


梨子「……」


梨子「はぁ…」


梨子「ダメ…こんな音じゃ」

  


真姫アイコン「」カタカタカタカタ

 

つづく

93: 2016/12/07(水) 22:16:47.88 ID:qAIvWvuM.net
番外編「お出かけ」

花丸「……」

善子「もう…悪かったって言ってるじゃない。機嫌直してよ」

花丸「むぅー…」

善子「そうだ!この後どっか遊びに行く?」

善子「っていってもご飯はダメだし…」

善子「遊園地とか…?」

花丸「……二人で?」

善子「……」

 

カラオケボックス

善子「Ah~~♪」

花丸「おぉ…」パチパチ

94: 2016/12/07(水) 22:17:23.14 ID:qAIvWvuM.net
善子(友達とカラオケ…これってリア充!?って感じよね!)

花丸(善子ちゃん、楽しそうだなぁ…)

善子「ふぅ…じゃあ、次はずら丸の番…」

善子「ん?」

ルビィ「♪♪」

善子「……ルビィも歌う?」

ルビィ「えっ?い、いいよルビィは。曲もわからないし…アイコンだし」

ルビィ(善子ちゃんみたいに…カッコよく歌えないよ…)

善子「じゃあ一緒に歌う?それなら歌いやすいでしょ?」

ルビィ「えっ」

95: 2016/12/07(水) 22:18:21.64 ID:qAIvWvuM.net
善子「ほら、マイク持ってあげるから」

ルビィ「う、うん…」


♪♪~~~~~

善子「Ah~~~♪」

ルビィ「う、wow~~~♪」

♪♪~~~~~

善子「~♪」

ルビィ「…♪♪」

善子、ルビィ「イエーイ!」

♪♪~~~~~


ルビィ「ルビィの歌…どうだった?」

善子「リトルデーモンね」

ルビィ「えっ?」

96: 2016/12/07(水) 22:19:38.53 ID:qAIvWvuM.net
善子「ルビィ、あなたは堕天使ヨハネと契約してリトルデーモンとなったのよ」

ルビィ「そんな…いつの間に契約なんて…」

善子「運命からは逃れられない」

善子「一緒に堕天しましょう、ルビィ」

ルビィ「ヨハネ様……!」


花丸(よくわからないけど、善子ちゃんとルビィちゃんが仲良くなったずら…)


善子「じゃあ次はこれ歌う?」

ルビィ「うん!」


善子、ルビィ「Foo~~♪」


花丸「……」

花丸「オラの番は!?」

 

「お出かけ」おわり

99: 2016/12/08(木) 22:21:35.72 ID:NhzOQP1Q.net
第3話「共鳴!理想のメロディ!」

100: 2016/12/08(木) 22:22:56.23 ID:NhzOQP1Q.net
図書室

花丸「ふーむ…何度読んでも異形の花々も海の底のピアノも傑作ずら…」

善子「へぇー…今週のラッキーデーモンはメフィストフェレスなんだ…」


善子「って、本なんか読んでる場合じゃない!早く残りのアイコンを集めないと!」


花丸「…そうだね」


善子「とりあえず状況を整理しましょう」


善子「ルビィ!」

ルビィ「はーい!」

善子「今ずら丸とつながってるアイコンは2つ。凛アイコンとにこアイコン、そうよね?」

ルビィ「うん!」

101: 2016/12/08(木) 22:24:02.05 ID:NhzOQP1Q.net
善子「この2つのアイコンは戦ってる時に力を取り戻した。どうして急に…心当たりはある?」

ルビィ「それは…「多分」

花丸「多分…オラがアイコンに認められたからだと思う」

善子「…どういうこと?」

花丸「うん、善子ちゃんは『世界スクールアイドル録』って読んだことある?」

善子「いや、ないけど…」

花丸「そうだよね、とっても古い本だから…」

花丸「でも…オラの大好きな本なんだ」

善子「…?」

102: 2016/12/08(木) 22:25:02.95 ID:NhzOQP1Q.net
花丸「μ’sっていうのは神話に出てくる女神さまなんだ」

花丸「9人はスクールアイドルの力で世界を救った」

花丸「アイコンにはそのμ’sの魂が宿ってる」

花丸「だから多分、アイコンの方が使う人を選んでるんだと思う」

花丸「μ’sの力で世界をよくするために…」

花丸「願いを叶えるのに、ふさわしい人か見極めるために…」

善子「…なるほどね」

ルビィ「うん!花丸ちゃんの言う通りだよ!」


善子「…ちょっと待って」

花丸「善子ちゃん…?」

善子「ずっと気になってたんだけど…」

善子「ルビィってなんなの?」

ルビィ「えっ…?」

103: 2016/12/08(木) 22:26:57.56 ID:NhzOQP1Q.net
善子「他のアイコンと違って生き物みたいだし…あなたも伝説のスクールアイドルなの?」

ルビィ「え、えっと…ルビィは違う、と思うけど…」

善子「…?」

花丸「善子ちゃん、実は―――

 

 

善子「記憶喪失!?」

ルビィ「うん、ルビィは自分の名前以外なんにも憶えてないんだ」

善子「そんな…」

ルビィ「でもね!アキバレポーターさんから花丸ちゃんを手伝うように言われてて、アイコンを集めたらなにかわかるかもと思って!」

花丸「願いを叶える力で、ルビィちゃんのことがわかるかもしれないしね」

善子「ルビィ…」

善子「とにかく、ずら丸のためにもルビィのためにもアイコンを集めるしかないってことね!」

ルビィ「うん!」

104: 2016/12/08(木) 22:28:02.52 ID:NhzOQP1Q.net
善子「まっ、残りのアイコンもすぐ見つかるわよ。ここに2つもあるわけだし…」

凛アイコン、にこアイコン、真姫アイコン「」

善子「2つ…」


真姫アイコン「」カタカタ


善子「1個増えてる!?」

ルビィ「い、いつの間に…」

花丸「ラッキーずら~」


真姫アイコン「」フワフワー


ルビィ「あっ、逃げた!」

花丸「!?追いかけよう!善子ちゃんとルビィちゃんはあっちから行って!オラはこっちから行くから!」

105: 2016/12/08(木) 22:36:49.92 ID:NhzOQP1Q.net
……………
……

花丸「どこ行っちゃったんだろう…」

花丸「…ん?」

♪♪~~~~~

花丸(きれいなピアノの音ずら…)

花丸(気持ちいい音…癒されるなぁ…)


真姫アイコン「」カタカタカタカタ


花丸「いた!この中だ!」


ガラガラッ
 

106: 2016/12/08(木) 22:37:24.92 ID:NhzOQP1Q.net
音楽室

花丸「し、失礼しまーす…」

ジャーン♪

梨子「…なにか用ですか?」

花丸「あっ、あの…ちょっと忘れ物しちゃって…」

花丸(邪魔しちゃいけないし、早くアイコンを拾って帰ろう!)


真姫アイコン「」ピョン


花丸「うっ!?」

花丸(あ、アイコンがオラの体の中にーー!??)

107: 2016/12/08(木) 22:38:30.07 ID:NhzOQP1Q.net
花丸(アイコンに乗っ取られて…体が勝手に…)

花丸(ピアノに向かって…)

花丸「ど、どいてくださーい!」

ドンッ

梨子「な、なにするんですか!」

ジャジャジャジャーン♪

梨子「!」


♪♪~~~~~

花丸(うぅ…止められないよぉ。なんでオラはピアノ弾いてるの…?)

梨子「……」

108: 2016/12/08(木) 22:40:26.39 ID:NhzOQP1Q.net
ジャーン♪

真姫アイコン「」ピョン

花丸「ふぅ…」

花丸(やっと終わったずら…)


梨子「……」

花丸「あっ、ごめんなさい!勝手にピアノ弾いちゃって…」ササッ

梨子「待って!」

花丸「…?」

梨子「私に…」

梨子「私にピアノを教えてください!」

花丸「えぇええ!??」

109: 2016/12/08(木) 22:42:40.89 ID:NhzOQP1Q.net
―――――

梨子「お願い!先生って呼ばせて!」

花丸「だ、だからマルはピアノのことなんてわからないんです…」

梨子「うそ!あの演奏…並大抵の技術じゃなかった!」

花丸「それは…その…」


梨子「お願い!」

ドンッ

花丸「あっ…//」

梨子(やっちゃった…つい)

 

善子「…なにこれ、どんな状況?」

ルビィ「うーん…?」

110: 2016/12/08(木) 22:44:50.25 ID:zk7lr8v+.net
花丸「ちょ、ちょっと待って!どうしてマルに教わろうなんて…」

梨子「……」

梨子「私、自分のピアノが嫌いで…だから、あなたみたいに弾きたくて…」

花丸「…どうしてですか?あんなにきれいな音だったのに…」

梨子「全然…きれいじゃないよ」

花丸「……」

梨子「…スランプになっちゃったみたいなの」

梨子「この前、コンクールがあったんだけど」

111: 2016/12/08(木) 22:47:29.77 ID:zk7lr8v+.net
梨子「舞台の上でピアノを弾けなかったの」

梨子「こんな演奏じゃ誰も感動してくれない、聞いてもくれないんじゃないかって」

梨子「そう思ったら体が動かなくなって…」

花丸「……」

梨子「…私ね、どれだけ弾いても自分の演奏に納得できないの。ふふっ…変だよね」

梨子「頭の中の私は完璧な演奏をしてるんだけど…」

梨子「ホントの私にはできなくて…」

梨子「自分のイメージする理想の音、その音が出せなくて…」

梨子「ピアノを弾くことが…怖くなって…」

花丸「……」


花丸「…善子ちゃん、ルビィちゃん」ボソボソ

花丸「オラ…アイコンに試されてるのかも」

ルビィ「えっ?」

112: 2016/12/08(木) 22:49:31.12 ID:zk7lr8v+.net
花丸「真姫さんってμ’sの中でも一番音楽が好きな人だったんだ」

花丸「だからもしかしたら…」

花丸「梨子さんの悩みを解決したら…アイコンに認めてもらえるのかも」

善子「…そうね」


花丸「梨子さん、もう一回ピアノを弾いてくれませんか?」

梨子「でも…」

花丸「…お願いします」

梨子「……」

梨子「ふぅ…」


ビロ~ン♪


花丸、善子、ルビィ「!?」

113: 2016/12/08(木) 22:51:07.52 ID:zk7lr8v+.net
善子「な、なに今の変な音!スランプってレベルじゃ…」

花丸「梨子さん…?」

梨子「あれ?ピアノの調子がおかしいのかな…?」


ビロ~ンビローン♪


ルビィ「花丸ちゃん!これって…」

花丸「まさか…」


ピッチ・カート眼魔「アイコンを発見。回収します」


花丸、ルビィ「眼魔の仕業だ!」

114: 2016/12/08(木) 22:52:48.22 ID:zk7lr8v+.net
ビヨヨ~-ン♪

梨子「な、なんなの…?」


ルビィ「あの眼魔…音を操るみたい」

花丸「善子ちゃん!梨子さんと一緒に離れてて!」

善子「りょーかい!行くわよ梨子さん!」

梨子「えっ、なに…?」


花丸「行くずら…」

花丸「変身!」


カイガン! オラ!


ゴースト(オラ魂)「ヤァ!」

115: 2016/12/08(木) 22:57:10.17 ID:zIuO9XPQ.net
ゴースト「ハァ!」

ボコッ ドカッ

ピッチ・カート眼魔「くっ…」

真姫アイコン「」カタカタ

ピッチ・カート眼魔「!攻撃対象を変更します」


ビロロロロ~ン♪

梨子「うっ!」


善子「梨子さん!?」

梨子「ぁ…」フラッ

バタッ

116: 2016/12/08(木) 22:57:45.22 ID:zIuO9XPQ.net
梨子「…ハァハァ」

善子「梨子さん!しっかりして!」

梨子「うぅ…頭が…痛い…」


ルビィ「花丸ちゃん!梨子さんが眼魔の攻撃で…」

ゴースト「一旦逃げよう!」


ダイカイガン! オラ! オオメダマ!


ドカーン!


モクモクモクモク


ピッチ・カート眼魔「対象が逃亡。追跡を開始します」

 

117: 2016/12/08(木) 23:07:27.55 ID:zIuO9XPQ.net
―――――

花丸「梨子さんは…?」

善子「大丈夫、保健室で診てもらったから」

花丸「よかった…」

善子「真姫アイコンは?」

ルビィ「それが、またどこかに行っちゃって…」

花丸「もしかしたら…梨子さんのところに行ったのかも」

善子「また梨子さんが巻き込まれるかもしれないってことね」

ルビィ「うん…」

善子「だったら眼魔が来る前に…」

花丸「アイコンをオラのものにしなきゃ!」

118: 2016/12/08(木) 23:08:49.96 ID:zIuO9XPQ.net
花丸「でもどうしよう…オラ、ピアノのことなんてわからないよ…」

花丸「あんなに素敵な演奏ができるのに、どうして悩んでるのかな…?」

善子「きっと…自分で自分に縛られちゃってるのね」

花丸「善子ちゃん…?」

善子「気持ちはわかるの。ヨハネもリトルデーモンとの儀式で…」

花丸「それはただの生放送ずら?」

善子「そっ、そうだけど!でも…」

善子「同じことで…悩んでたの」

120: 2016/12/08(木) 23:10:00.10 ID:zIuO9XPQ.net
善子「ヨハネの生放送もね、最初は好きで始めたのよ」

善子「でも、いつの間にか周りの評価が気になって…」

善子「こんなのじゃ面白くないんじゃないかって、誰も見てくれないんじゃないかって思って」

善子「どんどんどんどん理想だけが高くなっていって」

善子「リトルデーモンの期待にこたえられるか不安になって…苦しくなって、やめようかと思って…」

花丸「それで…どうしたの?」

善子「考えるのやーめた」

花丸「えっ?」

善子「だって…考えたってわからないんだもん」

花丸「……」

善子「…一人でも喜んでくれたらいいなって、気楽に考えることにした」

善子「それに…」

121: 2016/12/08(木) 23:11:14.92 ID:zIuO9XPQ.net
善子「いくら嫌になっても…なんかやめられなかったのよね」

花丸「どうして…?」


善子「好きだからよ」


花丸「……」

善子「好きなことをしてる間が、一番自分が自分でいられるから」

善子「堕天しないヨハネなんてヨハネじゃないでしょ?」

善子「だからきっと、梨子さんも…」

花丸「善子ちゃん…」


花丸「オラ、梨子さんのところに行ってくる!」


善子「……行ってらっしゃい」

122: 2016/12/08(木) 23:18:32.45 ID:zIuO9XPQ.net
―――――

音楽室

花丸「やっぱり…ここにいたんですね」

梨子「……」

花丸「もう大丈夫なんですか?」

梨子「うん、少し休んだら弾きたくなっちゃって」

梨子「だけど…結局弾けなかった。どうしても理想の音が見つからないの」

梨子「私、もうダメなのかな…」

花丸「梨子さん、あの…こんなこと言ったらよくないかもしれないんですけど」

梨子「…なに?」

花丸「マルは…梨子さんの理想の音なんてどうでもいいです」

梨子「どういう意味…「だけど!」


花丸「マルは梨子さんのピアノが好きです」


梨子「……」

123: 2016/12/08(木) 23:19:36.07 ID:zIuO9XPQ.net
花丸「梨子さんのピアノ、すっごくすっごく素敵だって思いました!もっと聞きたいです!」

花丸「他の人がどう思うかとか…。梨子さん自身がどう思ったかとか…関係ないです!マルが好きなんです!」

花丸「それじゃダメですか…?」

梨子「……」

花丸「だから梨子さん!」

花丸「マルのために…ピアノを弾いてくれませんか」


梨子「……」

梨子「ふぅ…」


♪~~~

♪♪~~~~~

花丸「……♪」

♪♪♪~~~~~

124: 2016/12/08(木) 23:21:18.98 ID:zIuO9XPQ.net
  
ジャーン♪


梨子「……」

花丸「……」


梨子「…どうだった?」

花丸「すごく…よかったです」

梨子「そう…」

花丸「梨子さんは?どう思ったんですか?」

梨子「…理想の音が出せたのかはわからない。でも…」


梨子「もっと弾きたい、そう思ったよ」


花丸「梨子さん…」

125: 2016/12/08(木) 23:21:56.26 ID:zIuO9XPQ.net
梨子「思い出したの。私はピアノを弾くことが好き」

梨子「好きだから…やりたいの」

梨子「苦しくても、うまくできなくても、それでも好きだから…」

花丸「…はい!」


真姫アイコン「」カタカタカタカタ


花丸「!」

梨子「花丸ちゃん…?」

花丸「…マル、用事を思い出しちゃいました」

花丸「練習、がんばってください!」

タタタタタッ

梨子「あっ花丸ちゃん……!」

梨子「…ありがとう」

 

 

ピッチ・カート眼魔「……」

花丸「……」

126: 2016/12/08(木) 23:23:55.43 ID:zIuO9XPQ.net
花丸「…オラ、今とっても気持ちがいいんだ。素敵なピアノが聞けたから」

花丸「だから…」


ピッチ・カート眼魔「攻撃を開始します」ビロロロロ~ン♪


花丸「そんな汚い音で邪魔しないで!」

真姫アイコン「」バァーーン

花丸「変身!」


カイガン! マキ!


ゴースト(真姫魂)「タァアア!」ジャララン♪

ゴースト(音符攻撃ずら!)


ビロローン♪

ジャララン♪

 

 
ルビィ「花丸ちゃんが戦ってる!」

善子「えっどこ!?」

127: 2016/12/08(木) 23:25:56.12 ID:zIuO9XPQ.net
ゴースト「ヤァ!」ジャジャジャジャーン♪

ピッチ・カート眼魔「くっ…」


ルビィ(音撃で眼魔の攻撃を打ち消してる…)

ルビィ「花丸ちゃん!新しいアイコンとつながったんだね!」


ゴースト「トドメずら!」


ガイカイガン! マキ! オメガドライブ!


ゴースト「ハァアアア!!」

ゴースト(真姫神覚醒!)


ピッチ・カート眼魔「ぐわぁぁああ!!」


ドカーン!


 

128: 2016/12/08(木) 23:29:17.03 ID:NhzOQP1Q.net
―――――

音楽室

梨子「……♪」

♪♪~~~~~

梨子「ふぅ…」


花丸、善子「わぁ…」パチパチパチパチ


梨子「…ありがとう」

梨子「もうすぐ次のコンクールがあるから…できるだけ頑張ってみるね」

花丸「はい!」


ガラガラッ


千歌「梨子ちゃーん!」

曜「調子はどう?」


梨子「千歌ちゃん、曜ちゃん…」

善子「げっ!」

千歌「あっ!」

129: 2016/12/08(木) 23:30:52.61 ID:NhzOQP1Q.net
梨子「千歌ちゃんと善子ちゃん…知り合いなの?」

千歌「知り合いというか、なんというか…」

善子「むぅー!!」

千歌「あはは…」

梨子「…?」

千歌「うーん…これには深い事情が…」

善子「そんなのないでしょ!」


コノヒトニボールブツケラレタノ!  ゴメンー!ワザットジャナカッタンダヨ~  ワザットダッタラユルサナイワヨ!

モウ…チカチャンッタラ  ソウソウ、ヨケラレナイヨシコチャンガワルイズラ  ナンデソウナルノヨ!


梨子「ふふっ…」

千歌「えへへ…」


曜「……」


曜「……」

 

曜「……ッ!」

130: 2016/12/08(木) 23:32:13.50 ID:NhzOQP1Q.net
  

所持アイコン:オラ・凛・にこ・真姫
残り時間:46日

 

 
カイガン! スペクター!


スペクター「アイコンは…すべて私のものですわ」

 

つづく

 

138: 2016/12/09(金) 21:27:17.85 ID:4rVU5A+c.net
第4話「衝撃!謎の女!」

139: 2016/12/09(金) 21:27:47.55 ID:4rVU5A+c.net
渡辺家

曜「……」


曜「はぁ…」


曜(千歌ちゃん…)


 
~~~~~

体育 サッカー

千歌「二人組でパスの練習だって!」

梨子「千歌ちゃん…一緒にやってもらってもいい?」

千歌「うん!」

 

曜「……」

140: 2016/12/09(金) 21:28:32.19 ID:4rVU5A+c.net
―――――

ショッピング

曜「あれ…?千歌ちゃんと梨子ちゃん、同じの買ったの?」

千歌「そーなの!梨子ちゃん真似したでしょ!」

梨子「えっ?私はただこのバッグがいいと思ったから…」

千歌「えへへ…私たち趣味が合うね」

梨子「ふふっ…お揃いだもんね」
 

曜「……」

 

141: 2016/12/09(金) 21:29:12.50 ID:4rVU5A+c.net
―――――

曜(今度の土曜日に飛び込みの大会があるんだ!千歌ちゃんにも見に来てもらわないと!)

曜「千歌ちゃ…」


千歌「えっ?今度の土曜日?」

梨子「うん、ピアノのコンクールがあるんだけど…」

千歌「行く行く!絶対見に行くよー!」


曜「……」



~~~~~~


曜(千歌ちゃん…)

曜「千歌ちゃんは…私のことどう思ってるの…?」

  

142: 2016/12/09(金) 21:31:43.43 ID:4rVU5A+c.net
―――――

学校

先生「はい!時間です」


ジャアウシロカラマワシテー  ガヤガヤ


善子(今回のテスト…結構難しかったわね)

善子(最近アイコン集めで忙しくてあんまり勉強できてないし…私はまぁなんとかなったけど)

善子「……」チラッ


花丸「ふぁ~…」スヤスヤ


善子「…ずら丸、あなたテスト大丈夫だったの?」

花丸「あぁ…うん…」ムニャムニャ


真姫アイコン「」カタカタ


善子「げっアイコン!?」

143: 2016/12/09(金) 21:32:16.53 ID:4rVU5A+c.net
花丸「うん。この間真姫アイコンのおかげでやったこともないピアノが弾けたから…もしかしたら勉強もと思って…」

花丸「そしたら完璧だったんだ。いつの間にか全部解けちゃった」

善子「それって替え玉じゃないの!そんなことして…」


花丸「善子ちゃん!」


善子「な、なに…?」

花丸「今のオラには勉強よりも大事なことがあるずら」

善子「そ、それはそうだけどでも…」


善子(…ずるいのよー!私はがんばってって勉強したのにー!!)


花丸「善子ちゃん…?」

善子「…なんでもない!」

144: 2016/12/09(金) 21:38:20.56 ID:4rVU5A+c.net
―――――

善子「はぁ…。残りのアイコン全部、その辺に落ちてたらいいのに…」

ルビィ「そう簡単にはいかないよ」

善子「そうよね…」

ルビィ「あっ、ルビィは隠れとくね」

善子「えっ?なに?」


梨子「はぁ…」


花丸「あっ、梨子さん!」

梨子「花丸ちゃん…善子ちゃん」

善子「どうしたの?元気ないみたいだけど…」

花丸「まさか…!またピアノが嫌になって…」

梨子「ううん、そうじゃないの。ただ…」

花丸「ただ…?」

梨子「…千歌ちゃんと曜ちゃんがおかしいの」

145: 2016/12/09(金) 21:39:18.82 ID:4rVU5A+c.net
善子「あぁ…あの二人ね」

花丸「おかしいってどういうことですか?」

梨子「うん…二人は幼馴染ですごく仲がいいんだけど…最近なんか遠くなったっていうか、壁ができてるような感じがして…」

梨子「千歌ちゃんに聞いてもそんなことないって言うんだけど…」

善子「まぁ…いくら仲良しでもケンカぐらいするんじゃない?」

梨子「ケンカ…なのかな」

 

千歌「梨子ちゃーん!お待たせー!」

梨子「千歌ちゃん…」

曜「今日は私も部活休みだし、久々に3人で帰ろっか」

曜「…ん?」

花丸、善子、ルビィ「あ……」

曜「そこの君たち!私になにかヨーソロー?」

海未アイコン「」カタカタ


花丸、善子、ルビィ「アイコンだぁーー!!」


曜「えっ、なに…?」

146: 2016/12/09(金) 21:40:17.29 ID:4rVU5A+c.net
花丸「あのアイコン…曜さんに憑りついてるよ!」ヒソヒソ

善子「ずら丸!これって…」ヒソヒソ

花丸「曜さんの悩みを解決することが…今回の試練ってことかな?」ヒソヒソ

ルビィ「きっとそうだよ!梨子さんが言ってた、曜さんと千歌さんを仲直りさせれば…」ヒソヒソ


曜「あの…なに話してるの?」


善子「なんでもないの!それより…」

花丸「マルたちも…一緒に帰っていいですか?」


曜「えっ?」

147: 2016/12/09(金) 21:49:04.21 ID:4rVU5A+c.net
―――――

バス内

千歌「へぇー!花丸ちゃんの家ってお寺なんだ!今度行ってみてもいい?」

花丸「はい!ぜひ来てください!」

梨子「千歌ちゃんの家は旅館だもんね」

花丸「旅館!?」

千歌「うん、今度みんなで遊びに来てよ!ねっ、曜ちゃん」

曜「…私?」

千歌「あれっ、聞いてなかったの?今度みんなでうちで遊ぼうよって言ったの!」

曜「…うん、そうだね!楽しそう!」


善子「……」

148: 2016/12/09(金) 21:49:32.11 ID:4rVU5A+c.net
…………

千歌「あっ、そろそろだね梨子ちゃん!」

梨子「うん!」

千歌「花丸ちゃんはどこで降りるの?」

花丸「えっ?マルは…ええっと」

花丸「どうしよ善子ちゃん、曜さんに着いて行った方がいいかな」ヒソヒソ

善子「私に任せて」

花丸「えっ?」

 


千歌「じゃーねー曜ちゃーん!」

梨子「またね」

花丸「…またね」

花丸(善子ちゃん、どうするつもりなんだろう…)

 

曜「…二人になっちゃったね」

善子「…そうね」

149: 2016/12/09(金) 21:52:25.06 ID:4rVU5A+c.net
曜「あ、あのさ…」

善子「なに?」

曜「善子ちゃんは…花丸ちゃんと昔から仲良かったの?」

善子「…まぁ、幼稚園の頃一緒に遊んだりしてたけど」

曜「幼馴染なんだ」

善子「って言ってもそれ以来会ってもなくて、高校に入って久しぶりに話したのよね」

曜「そう…なんだ。でも仲良さそうだね」


曜「うらやましいな…」ボソッ


善子「……」

150: 2016/12/09(金) 21:52:59.10 ID:4rVU5A+c.net
曜「…善子ちゃんはさ」

曜「花丸ちゃんに他の親友ができたら」

曜「自分が一番じゃなくなったら…どう思う?」

善子「……」

曜「…ごめん、なんでもないや!今のは忘れて!」

善子「……」

善子「…ねえ、明日は何時のバスに乗るの?」

曜「えっ?」


善子「学校、一緒に行かない?」ニコッ
 
  

152: 2016/12/09(金) 22:14:17.61 ID:4rVU5A+c.net
―――――



花丸「もしもし善子ちゃん?あの後千歌さんに聞いてみたんだけど、千歌さんと曜さん、ケンカなんてしてないみたいで…」

善子「…そうでしょうね」

花丸「どうしよう…?」

善子「いや、曜さんの悩みは大体わかったわ」

花丸「えっ?」

善子「まっ、ヨハネに任せときなさい!」

 


翌朝 バス

曜「……」スタスタ


善子「おはよっ!」


曜「おはヨーソロー!」
 

153: 2016/12/09(金) 22:14:44.05 ID:4rVU5A+c.net
曜「…ありがとね、一緒に行こうなんて誘ってくれて」

善子「ううん!」


曜「……」

善子「……」


曜「…善子ちゃん、私の話…聞いてくれる?」

善子「うん、そのつもりできたの」

曜「ありがとう…」


曜「…私ね」


曜「嫉妬してるんだ、梨子ちゃんに」

154: 2016/12/09(金) 22:15:31.52 ID:4rVU5A+c.net
曜「なんでだろう…梨子ちゃんとも仲良くしたいのに」

曜「千歌ちゃんを取られた気がして…」

曜「千歌ちゃんが梨子ちゃんと一緒にいるところを見ると苦しくなって…」

曜「それで、梨子ちゃんのことを…」

善子「……」

曜「私、最低だよ…」


善子「別にいいんじゃない?」


曜「えっ?」

善子「だって、曜さんが梨子さんのことをどう思ってようがバレなきゃいいんだし」

曜「で、でも…」

善子「逆に、千歌さんが曜さんのことをどう思ってるのかも聞かなきゃわからない」

曜「……」

善子「まぁ、ヨハネの真の力を解放すればリトルデーモンの内なる声を聞くことなんて容易いけどね…クククッ」

曜「…ヨハネ?」

善子「な、なんでもないっ!//」

155: 2016/12/09(金) 22:15:58.44 ID:4rVU5A+c.net
善子「と、とにかく私が言いたいのは…」


曜「ありがとう」

善子「えっ?」

曜「善子ちゃんのおかげで…元気が出た気がする」

善子「…そう、よかった」

善子(はぁ…あとは曜さんがうまくやればアイコンゲットね)

 

バス『浦の星女学院前 浦の星女学院前』


善子「あっ、着いた」

曜「そういえば…千歌ちゃんたち今日は次のバスなのかな…」

善子「あれ、そういえばずら丸も…」

善子「……」

善子(……ん?)


善子「…ねえ曜さん」


善子「このバス…なにかおかしくない?」

156: 2016/12/09(金) 22:17:26.13 ID:4rVU5A+c.net
曜「そ、そう言われると…」


ガラーン


曜「いつの間にか、私たち以外誰もいなくなってる…!?」

善子「き、気味が悪いわね。早く降りなきゃ…」スタッ


曜「…善子ちゃん何してるの?」

善子「えっ?」


善子「あ、あれ?なんでまたバスの中にいるの…?降りたはずなのに…」

曜「えっ?善子ちゃんが戻ってきたんだよ?」

善子「そ、そんなことしてな…」

善子(まさか…)


曜「あれっ!?なんでバスの中!?」

善子(こんなことができるのは…)


T∞WA眼魔「アイコンを発見」


善子「眼魔がいるの…?」

157: 2016/12/09(金) 22:18:43.41 ID:4rVU5A+c.net
ガンガン!


曜「ひっ?!なに!?」


善子(多分…この眼魔の能力はループかなにかね)

善子(どこに行こうとしても戻ってきて…同じ景色が続く……こわっ)

善子(ど、どうしよう…アイコンの力がないと私に眼魔は見えないし…)

善子(逃げようにもバスの中から出られないし…)


ガサガサッ


曜「おりゃあ!!」バンッ

曜「……っと」


曜「あっ外に出れた!」


善子「えっ?」

158: 2016/12/09(金) 22:19:26.77 ID:4rVU5A+c.net
曜「今のなんだったんだろう…?」

善子「……」

善子(ずら丸!ずら丸が眼魔を倒したのね!)


曜「…善子ちゃん?」

善子「なんのこと?」

曜「ええっ?今バスから出られなくなって…」

善子「夢でも見てたんじゃないの?ありえないし!」

曜「夢ってそんなわけ…!」


善子「夢よ!絶対夢!!!」


曜「よ、よーそろー…」

159: 2016/12/09(金) 22:23:53.32 ID:4rVU5A+c.net
曜「じゃ、じゃあ教室行こっか」

善子「…ごめん!曜さんは先行ってて!私はずら丸探すから!」

曜「あ、待って善子ちゃん!」

善子「……」


曜「…ありがとう!」

善子「…どういたしまして」

曜「じゃあね!また今度!」

タタタタタッ


善子「さてと!ずら丸ー!どこー?」


善子「あっずらま……」


 
善子「えっ……?」
 

160: 2016/12/09(金) 22:24:30.54 ID:4rVU5A+c.net
 
花丸「うわあああ…!」


花丸「うぐっ…」


アイコン「」バラバラッ


ダイヤ「これがあなたの持つアイコン…」

ダイヤ「凛アイコン、にこアイコン、真姫アイコン、全て私がいただきますわ」

ダイヤ「この変身に使うアイコンも…」


ダイヤ「…そこのしゃべるアイコンも」


ルビィ「ピギィ!?」


花丸「ル、ルビィちゃん…だけは…っ、渡さないずら」フラフラ


 

161: 2016/12/09(金) 22:24:52.38 ID:4rVU5A+c.net
善子「な、なによこれ…」


善子「なにがどうなってるの…?」



所持アイコン:なし
残り時間:38日


つづく


  

168: 2016/12/10(土) 18:10:25.19 ID:6DXHogh+.net
第5話「逆転!友情のアイコン!」

169: 2016/12/10(土) 18:12:00.60 ID:6DXHogh+.net
ダイヤ「アイコンは全ていただきますわ」

花丸「ルビィ…ちゃんは…渡さない、ずら…」


善子「な、なにがどうなってるのよ…?」

 

ダイヤ「…ふんっ」バシッ

花丸「うっ…ぁ」バタッ

ルビィ「あゎゎ…」ブルブル

ダイヤ(ルビィ…)


善子「ずら丸っ…!!」


ダイヤ「…トドメ、ですわ」


ザザザッ


善子「やめてー!!!」

  

170: 2016/12/10(土) 18:12:40.22 ID:6DXHogh+.net
ダイヤ「あなたは……!」

善子「誰だか知らないけどなんなのよ!ずら丸を襲って…どういうつもり!?」

ダイヤ「……あなたには関係ありませんわ。そこをどいて下さい」

善子「どかないっ!」

ダイヤ「っ……ルビィを渡してください!」

善子「いやよ!」

善子「ずら丸も…ルビィも」ガシッ


善子「私が守る!」


ルビィ「善子ちゃん…」

171: 2016/12/10(土) 18:13:20.67 ID:6DXHogh+.net
ダイヤ「ならば…仕方ありませんわ」

カイガン! スペクター!


善子「消えた!?」

ルビィ「変身したんだ!ルビィたち3人まとめて倒すつもりだよ!」

善子「変身…って、あの人もゴーストなの!?」


ダイカイガン! スペクター! オメガドライブ!


スペクター「はぁぁ…」


ルビィ「逃げて!善子ちゃんだけでも!」

善子「いやよ!私だけ逃げるなんて…!」


スペクター「……」

ダイヤ「…やめましたわ」


ルビィ「えっ……?」

172: 2016/12/10(土) 18:14:04.69 ID:6DXHogh+.net
ダイヤ「今は…見逃して差し上げます」

ダイヤ「ですが!」

ダイヤ「次は容赦しません」

ダイヤ「命が惜しかったら…アイコンに関わらない方が身のためですわ」


善子「……」

ルビィ「……」


ダイヤ「…では」スタスタ

 

花丸「うぅ…っ!」

善子「ずら丸!」


――――――――――
―――――

173: 2016/12/10(土) 18:20:04.31 ID:6DXHogh+.net
保健室

花丸「…ハァハァ」グッタリ

善子「ずら丸…」

善子「…ルビィ!なにがあったのか教えて!」

ルビィ「う、うん!それが…」

 

~~~~~

バスの上


ガンガン


曜「ひぃ!?」

T∞WA眼魔「アイコンを回収します」


花丸「そうはさせないずら!」

花丸「変身!」

ゴースト(オラ魂)「たぁ!」ドカッ

T∞WA眼魔「ぐっ…」


ルビィ「花丸ちゃん!このバスには善子ちゃんと曜さんが乗ってるから…」

ゴースト「うん!早く倒しちゃおう!」


カイガン! リン!

174: 2016/12/10(土) 18:20:48.16 ID:6DXHogh+.net
ゴースト(凛魂)「ヤァ!トゥ!」

ボコボコッ

T∞WA眼魔「ぐぁああ!!」

ゴースト「トドメずら!」

ダイカイガン! リン! オメガドライブ!

ゴースト「はぁぁ……」


スペクター! オメガドライブ!


ゴースト「!?」


スペクター「ヤァアア!!」

ボゴォォン


ゴースト「うわぁあっ!」


ドーン ゴロゴロッ


花丸「うぅ…」

ルビィ「花丸ちゃん!?」


スペクター「……」

175: 2016/12/10(土) 18:21:54.69 ID:6DXHogh+.net
T∞WA眼魔「くっ…」


ササササッ


ルビィ「眼魔に逃げられちゃう!」


花丸「まっ…て…」フラッ


スペクター「……アイコンを渡してください」


花丸「…ルビィちゃん、あれも眼魔?」

ルビィ「…ううん」

ルビィ「人間が変身してるみたい…花丸ちゃんと同じで」

花丸「…オラと同じ?どういうこと?」

ルビィ「わからない…ルビィにも」


スペクター「渡さないというなら…」


スペクター「力づくでいただきますわ」


ルビィ「危ない花丸ちゃん!」


花丸「変身!」


カイガン! オラ!

176: 2016/12/10(土) 18:22:53.42 ID:6DXHogh+.net
ガキンッ


ゴースト「くっ…」

スペクター「ふん…」


ゴースト「どうしてオラを狙って…」


スペクター「もちろんアイコンのためですわ」

スペクター「アイコンを集めて…願いを叶えるために」


ゴースト「だ、だったら一緒にやろう?オラ、一人じゃアイコンを集めるのも大変で…」


ボゴォ


ゴースト「うっ、どうして…」

177: 2016/12/10(土) 18:24:13.90 ID:6DXHogh+.net
スペクター「ふざけていますの?私には…叶えなければいけない願いがあります!」

スペクター「あなたなんかと!遊んでいる暇はありませんわ!!」


ゴースト「そんな…」

ルビィ「ダメだ花丸ちゃん!何を言っても通じないよ!戦って!」


ゴースト「しょうがないずら…」


カイガン! ニコ!


ゴースト(にこ魂)「行くずら…」



スペクター「…なるほど、そうやって使うんですのね」カチカチ

絵里アイコン「」

スペクター「…エリーチカ、私には力を貸してくれませんの…?」

スペクター「…まあいいですわ」

スペクター「μ’sのアイコンの力などなくとも」


ゴースト「やぁああ!!」

ボコボゴンッ

ゴースト「かはっ…」

スペクター「この程度では…相手になりません」

178: 2016/12/10(土) 18:27:30.12 ID:6DXHogh+.net
花丸「…うっ」

ルビィ「花丸ちゃん!」

スペクター「アイコンは全ていただきます」


~~~~~


ルビィ「って、ことがあって…」

善子「なによそれ…大体!なんでずら丸以外に変身してアイコンを集めてる人が…!」

ルビィ「それがルビィにもわからな……」


花丸「うわあ!!」


善子「ずら丸!?」

179: 2016/12/10(土) 18:28:04.16 ID:6DXHogh+.net
花丸「…はぁ、はぁ、ごめん善子ちゃん…オラ、うなされてたみたいで…」


善子「ずら丸…どこに行っちゃたの?」

花丸「えっ?」

善子「なんで…?ちゃんと寝かせてたはずなのに…」

花丸「オラはここにいるよ?」

善子「……」


花丸「まさか…見えてないの?」


ルビィ「ル、ルビィにも花丸ちゃんが見えない!なんで……うっ!?」

バチバチバチッ

ルビィ「……」

善子「…ルビィ?」

ルビィ『…アイコンがなくなっちゃったからだねー』

180: 2016/12/10(土) 18:32:31.53 ID:6DXHogh+.net
善子「えっ…?」

ルビィ『花丸ちゃんは魂だけのゴースト!この世に存在できてたのはμ’sのアイコンとオラアイコンのおかげなんだー』

ルビィ『アイコンを取られたせいで体を維持できなくなったんだねー』

善子「ル、ルビィ…?なんか雰囲気が…」

ルビィ『あぁ…初めまして津島善子さん!私はアキバレポーター!今はルビィちゃんのアイコンを借りて話してまーす!』

善子「アキバレポーター…ってことは!」

ルビィ『そう!私が花丸ちゃんをゴーストにしましたー!』

善子「あなたが…」

ルビィ『でも、今の花丸ちゃんはゴーストですらない弱々しい存在』

ルビィ『誰も花丸ちゃんを認識できない。ルビィちゃんにも眼魔にも、私ですら…ね』

善子「そんな…」


花丸「うそ…オラが…」

181: 2016/12/10(土) 18:33:17.85 ID:6DXHogh+.net
善子「……」

善子「…ちょっと待って」

善子「ずら丸を襲ったスペクター?って…」

ルビィ『そうだよー!私があの子にスペクターアイコンを渡したの!』

善子「はぁ!?どういうつもり!?」

善子「あいつのせいでずら丸がこんな目にあったっていうのに…!」


ルビィ『…別に、花丸ちゃんだけがμ’sのアイコンに選ばれたわけじゃないからねー』


ルビィ『スペクター…あの子は絵里アイコンに選ばれたんだ』

ルビィ『あの子にもアイコンを集めて願いを叶える資格がある!…ってこと』

ルビィ『じゃあ、残りのアイコン集めもがんばってねー!』


善子「待って!まだいろいろ聞きたいことが…」


『あっ、そうそう!花丸ちゃんを元に戻したいなら一つでもアイコンを取り戻すんだー!』

『今の状態でも変身はできるはずだから…スペクターを倒してアイコンを取っちゃえー!』

『って、そのアイコンがないのかー!困ったねー!ハッハッハ』


バババッ


ルビィ「わっ…!」

182: 2016/12/10(土) 18:34:50.78 ID:6DXHogh+.net
善子「……」


ルビィ「善子ちゃん…」

ルビィ「どうしよう…花丸ちゃんがこんなことになっちゃうなんて…」


花丸(オラは…どうしたら)


ルビィ「それに…アイコンがないと」

善子「…方法ならあるわ」

ルビィ「えっ?」

183: 2016/12/10(土) 18:49:39.26 ID:6DXHogh+.net
―――――

曜『千歌ちゃん!』ドンッ

千歌『よ、曜ちゃん…?』


曜『私と梨子ちゃん…どっちが大事なの』

~~~~~

曜(って言えたらよかったんだけどなぁ…)


千歌「梨子ちゃん!消しゴム貸して!」

梨子「またー?もぅ…新しいの買ったら?」

千歌「えへへ…梨子ちゃんのが使いやすくって」


曜「……」

曜「はぁ……」

 

184: 2016/12/10(土) 18:50:22.03 ID:6DXHogh+.net
「…曜さん!」


曜「あっ…善子ちゃん!」

曜「ごめんね、せっかく相談に乗ってもらったのに私意気地なしで……って」

善子「……」ジロジロ

曜「な、なに…?」

善子(アイコンは……いたっ!)


海未アイコン「」カタカタ


善子(ダメ…まだ力が戻ってない。これじゃ変身できないじゃない…)

曜「…善子ちゃん?」

善子(こうなったら…)

善子「曜さん!今すぐ千歌さんに思いをぶつけて!!」

曜「えっ?」

185: 2016/12/10(土) 18:51:30.32 ID:6DXHogh+.net
~~~~~~

ルビィ「善子ちゃん…どうするの?」

善子「曜さんにくっついてるアイコンを使うのよ…」

善子「ずら丸!いるなら聞いて!」

善子「私が…今からアイコンを持ってくる!」

善子「だから…!それを使ってあなたのアイコンを取り戻して!」


善子「絶対…また会えるから!」


花丸(善子ちゃん…)

~~~~~~


曜「善子ちゃん?急にどうしたの?」

善子「……」

曜「善子ちゃん?おーい…」

善子「お願い!早く千歌さんと話し合って!」

186: 2016/12/10(土) 18:52:25.08 ID:6DXHogh+.net
曜「……?」

善子「曜さん!!お願いだから!」

曜「な、なんか怖いよ…?」

善子「っ…!どうしてわかってくれないの!?」

曜「えっ?」

善子「曜さんがやらないと、ずら丸が……」

曜「……」

曜「ねえ善子ちゃん」

曜「私が千歌ちゃんと話さないと…なにか困ることでもあるの?」

善子「……」

曜「誰かに頼まれたとか…?」

善子「そうじゃない…けど」

曜「…そっか」

187: 2016/12/10(土) 18:53:17.54 ID:6DXHogh+.net
曜「でも、せっかく仲良くなれたと思ったのに」

曜「私の勘違いだったのかもね」

曜「じゃあね」


スタスタスタスタ


善子「……」

 
花丸「善子ちゃん…オラのために」

 


――――

図書室

善子「……」

ルビィ「善子ちゃん…」

善子「私は…なにやってるのかしら」

188: 2016/12/10(土) 18:54:09.72 ID:6DXHogh+.net
善子(ずら丸のためにって、一人で勝手に焦って…)

善子(曜さんを利用しようとして…)

善子(それで、離れられて…)

善子(そうよね…あんな言い方されたら…怪しいわよね)

善子「曜さん、ごめんなさい」

善子「……」


パソコン「」カタカタカタ


善子「…久しぶりねリトルデーモン。今日は――――


――――――

189: 2016/12/10(土) 19:01:16.03 ID:6DXHogh+.net
教室

曜「はぁ…」

曜(善子ちゃん、なんで…)


「わっ!」


曜「!?」

千歌「…びっくりした?」

曜「千歌ちゃん……。梨子ちゃんと一緒だったんじゃ…?」

千歌「ん?うーん…」

千歌「なんか曜ちゃんと話したくなっちゃった!」


曜「そう…なんだ」

千歌「曜ちゃん…がんばって!」

曜「えっ…?」

千歌「なんかわからないけど…曜ちゃん、元気ないみたいだったから…」

千歌「大丈夫だよ!曜ちゃんならきっと!」

曜「…あのね千歌ちゃん、私…」


ガンガンガンガン


曜、千歌「!?」

190: 2016/12/10(土) 19:01:49.80 ID:6DXHogh+.net
―――――

ダイヤ(噂によると…この辺りで目玉のようなものを見たとの情報があると)

ダイヤ(やはり新しいアイコンが…)

ダイヤ「!?」


「…かかったわね」


善子「それは堕天使の涙…ヨハネスペシャルよ」

ダイヤ「……おびき出されたというわけですの」

善子「…まあね」


ダイヤ「アイコンを取り戻しに来たんでしょうが…」

ダイヤ「…あなたに用はありませんわ。さようなら」


スタスタ


善子「待って!」

ダイヤ「……」

 

善子「…お願いします!アイコンを返してください!」
  

191: 2016/12/10(土) 19:02:30.52 ID:6DXHogh+.net
―――――

ガンガンガンガン!


T∞WA眼魔「アイコンを回収します」


千歌「じ、地震…!?」

曜「この揺れ……もしかして!」


千歌「逃げよう曜ちゃん!」ダダッ

千歌「…あれ?」

千歌「なんで教室に戻ってきてるの!?」


曜(朝のバスのときと同じ…やっぱり夢じゃなかったんだ!)

192: 2016/12/10(土) 19:03:27.45 ID:6DXHogh+.net
千歌「えーい!」ダダッダッ

千歌「やあー!」ダダダッ


千歌「ダメだ…!ドアから出ても窓から出てもここに戻って来ちゃう…!?」

千歌「どどどうしよう曜ちゃ…」


ガンガンッ!


千歌「ひぃっ!?」


曜「…千歌ちゃん」


曜「…私が囮になるよ」

193: 2016/12/10(土) 19:05:23.48 ID:6DXHogh+.net
―――――

善子「お願いします!お願いします!」

ダイヤ「…なんのつもりですの」

善子「それがないと友達が…ずら丸が死んじゃうんです!」

善子「だから…っ!」

善子「お願いします!」

花丸(善子ちゃん…)


ダイヤ「…そんなこと、私には関係ありませんわ」

ダイヤ「あなたやあなたのご友人がどうなろうと知ったことではありません」

ダイヤ「私は…私の願いをかなえるためにアイコンを集めているのですから」

ダイヤ「…ただし!」

ダイヤ「どうしてもというなら…この、オラアイコンだけは返してもよろしいですわよ」


善子「あっ!ありがと…」


ダイヤ「…ルビィと引き換えに」

ダイヤ「ルビィ、いるんでしょう?」


「ピギィ!」


善子「バッ、バカ!出てきちゃダメだって言ったのに…」

194: 2016/12/10(土) 19:06:12.76 ID:6DXHogh+.net
ダイヤ「…さあ、どちらか選んでください」

ダイヤ「このアイコンか…」カチカチッ

オラアイコン「」

ダイヤ「ルビィか…」

ルビィ「……」


善子「……っ!」


花丸「ダメだよ善子ちゃん!オラのためにルビィちゃんを渡すなんて…」


ルビィ「…善子ちゃん」


ルビィ「お願い、ルビィをあの人に渡して」

195: 2016/12/10(土) 19:07:33.75 ID:6DXHogh+.net
―――――

千歌「曜ちゃん…?」

曜「多分…狙われてるのは私なんだ。さっき同じことがあったし」

曜「だから…千歌ちゃんは逃げられると思う」

千歌「ダメだよ!それじゃ曜ちゃんが…」

曜「私は…いいよ。それより、千歌ちゃんになにかあったら梨子ちゃんに悪いしさ」

千歌「なんで梨子ちゃんが出てくるの…?」


ガンガンガンガン!

千歌「っ…曜ちゃん!逃げなきゃ!」


曜「ねぇ千歌ちゃん、こんなときに言うのもなんだけど…」


曜「私…千歌ちゃんのことが大好き」

196: 2016/12/10(土) 19:53:10.24 ID:aK6dzNUv.net
―――――

善子「ルビィ…?」

ルビィ「…善子ちゃん、今までありがとう。花丸ちゃんにもよろしくね」

善子「ダッ、ダメよそんなの!」

花丸「そうだよ!ダメだよルビィちゃん!」


ダイヤ「……」

ルビィ「……ルビィは」

ダイヤ「…さぁ、こっちに来て」


ダッ ギュッ


ルビィ「うんっ!?」


善子「…やっぱりダメよ。ルビィは渡せない」

  

197: 2016/12/10(土) 19:53:38.13 ID:aK6dzNUv.net
―――――

曜「千歌ちゃん…」

千歌「曜ちゃん…」

曜「…最近、私梨子ちゃんに嫉妬してたんだ」

曜「千歌ちゃんを取られたような気がして…」

曜「…おかしいよね、千歌ちゃんは私のものじゃないのに…」

曜「…でも、梨子ちゃんと一緒にいるときの」

曜「私といるときより楽しそうな千歌ちゃんを見ると…」


千歌「……」

198: 2016/12/10(土) 19:56:10.63 ID:aK6dzNUv.net
曜「…どうして梨子ちゃんなの?」

曜「私の方がずっとずっと長い時間千歌ちゃんと一緒にいたのに…」

曜「会ったばっかりの梨子ちゃんなんかより…」

曜「梨子ちゃんはずるいよ…」

千歌「…曜ちゃん」

千歌「時間なんて関係ないよ」

 


―――――

ダイヤ「…どういうつもりですの」

善子「…ルビィは渡せない!ルビィも…私の大切なっ…」

ルビィ「善子ちゃん…」

善子「お願い!私はなんでもするから!ルビィには手を出さないで!


ダイヤ「…なぜですの」

ダイヤ「花丸さんならともかく、ルビィとあなたは会ったばかりのはず…」

ダイヤ「そんな相手のためにどうしてそこまで…」

 

 
善子「会ったばっかり?…そんなの関係ない!」

199: 2016/12/10(土) 19:58:06.93 ID:aK6dzNUv.net
善子「…確かに、ルビィと会ってからまだ一カ月も経ってない。でも、ずら丸とも似たようなものだし…」

善子「だけど、二人は大切な友達だから」

善子「ずら丸とルビィと一緒にいるときの私は…昔の善子でも、ヨハネでもなくて」

善子「新しい自分でいられるの…」

善子「二人がいなくなったら…その私が死んじゃう!」

善子「ずら丸も…ルビィも!一人で生きてるわけじゃない!!」

善子「私の人生の中に二人もいるの!」

善子「だから…!」

 

――――――

千歌「ごめんね曜ちゃん、私…なんにも気づかなくって。曜ちゃんがそんな風に思ってたなんて…」

千歌「でも…私は梨子ちゃんのことも好きなんだ」

千歌「梨子ちゃんといると楽しいから…」

曜「そう…なんだ」

千歌「だけど…曜ちゃんのことも大好き」

曜「えっ…?」

200: 2016/12/10(土) 19:58:43.37 ID:aK6dzNUv.net
千歌「曜ちゃん、あのね…」

千歌「私は…幼馴染だったからとか、今までもそうだったからとか、なんとなくとか、そんな理由で曜ちゃんといたわけじゃない!」

千歌「初めて会った時から曜ちゃんのことが大好きで…曜ちゃんといると楽しくて…!」

千歌「その気持ちは今もずっと変わらないよ」

千歌「曜ちゃんは私の幼馴染で、親友で、とっても大切な人だから…」

曜「千歌ちゃん…」

千歌「私は…曜ちゃんと」


善子「ずら丸と、ルビィと!」


千歌/善子「「ずっとずっと一緒にいたい!」」


海未アイコン「」ガタガタガタガタ

  

201: 2016/12/10(土) 19:59:40.06 ID:aK6dzNUv.net
T∞WA眼魔「…ハァ!」バシィ

曜「うわぁっ!」

千歌「曜ちゃん!」

千歌(やっぱり…見えないなにかがいるんだ!)

千歌「やめろー!曜ちゃんをはなせー!!」

T∞WA眼魔「…障害を排除します」


ドドドッ

T∞WA眼魔「……!?」


海未アイコン「」ドドドドドドドドッ


T∞WA眼魔「ぐわぁっ!」

T∞WA眼魔(想定外のパワーを確認。吹き飛ばされます)


ドーン!


千歌「…止まった?」

曜「千歌ちゃん!見て!外に出られる!」

千歌「私たち…」


千歌、曜「助かったの…?」

  

202: 2016/12/10(土) 20:03:20.57 ID:aK6dzNUv.net
―――――

ダイヤ「っ…」

善子「お願い!ルビィは渡せない…けど!アイコンも返して!」

ダイヤ「…変わっていませんのね」

善子「えっ?」

ダイヤ「あなたはいつもそうでした。自分の思い通りにならないといつもそうわがままを言って…!」

善子「昔…って、私のことを知ってるの!?」

ダイヤ「……」

善子「あなたは…誰?」


海未アイコン「」ドドドドドド


T∞WA眼魔「ぐぅっ…」


ドーン!

  

203: 2016/12/10(土) 20:03:57.86 ID:aK6dzNUv.net
善子「ひっ!?なに!?」

ルビィ「眼魔だよ!アイコンが眼魔に体当たりしてここまで連れてきたんだ!」

海未アイコン「」カタカタ

ルビィ「あのアイコン!曜さんに憑いてた海未アイコンが力を取り戻したんだ!」

善子「海未アイコン…」

善子「ってことは!」


「善子ちゃん…ありがとう」


カイガン! ウミ!

海未アイコン「」ピッカー

ルビィ(アイコンがスポットライトになって…)

T∞WA眼魔「…」

善子「見えた!眼魔……と!」


「…射貫くずら」


ダイカイガン! ウミ! オメガドライブ!

(海未ソニックボレー!)


バシィィィィン!!
  

204: 2016/12/10(土) 20:05:34.44 ID:6DXHogh+.net
 
T∞WA眼魔「ぐわぁあああ!!」

ドカーン!


ルビィ「あぁっ……」パァア

ダイヤ「……」


花丸「ふぅ…」


善子「…ずら丸っ!」パァア


善子「よかった…元に戻れたのね」

花丸「うん!海未アイコンの力で…ゴーストの体が取り戻せたみたい」

ルビィ「花丸ちゃん…」

花丸「…ルビィちゃん!善子ちゃん!ありがとう!」

花丸「オラ、二人のおかげで…」


ルビィ「危ない花丸ちゃん!」


花丸「!?」


ダイヤ「そのアイコンもいただきますわ!」

カイガン! スペクター!

花丸「もう!なんずら!」

カイガン! ウミ!

205: 2016/12/10(土) 20:06:35.63 ID:6DXHogh+.net
スペクター「……くっ」

ゴースト(海未魂)「ハァァ!」


善子(今度は…弓矢を使うアイコンなのね)

 

ゴースト「…聞きたいことがあるんだ」

スペクター「…答えるつもりはありません」

ゴースト「…どうして力づくでルビィちゃんを奪わなかったの?その気になればいつだってできたはずなのに…」

スペクター「……」

ゴースト「オラ思うんです。本当はあなたは…」

スペクター「うるさいですわ!」

206: 2016/12/10(土) 20:07:09.01 ID:6DXHogh+.net
スペクター「何も知らないくせに…知った風な口を利かないでください!」

ゴースト「そんな!オラはただ…」

スペクター「うるさい!」


ダイカイガン! スペクター!


スペクター「はぁあ…」


ゴースト(やるしか…ないのかな)


ダイカイガン! ウミ!


オメガドライブ!


スペクター「ハァアアア!!!」
ゴースト「ヤァアアア!!!」



ドッカーーーーーン!!!

  

207: 2016/12/10(土) 20:09:11.90 ID:6DXHogh+.net
 
モクモクモクモク

善子(すごい煙…)

ルビィ(どっちが勝ったの…?)


花丸「……」


花丸「えへへっ」


善子「…やった!」

 

 

ダイヤ「くっ…」フラフラ

ダイヤ「こんなことでは…」

ダイヤ「私は…アイコンを集めなければいけませんのに!」

ダイヤ「ルビィ…」


ダイヤ「…必ず、生き返らせてあげますわ」
  

208: 2016/12/10(土) 20:10:41.34 ID:6DXHogh+.net
――――――

学校 プール

曜「前逆さ宙返り三回半抱え型ー!」


バシャーン!


千歌「すごーい!曜ちゃんカッコいいー!!」

曜「えへへ…ありがとう!」

千歌「ほんっとにすごかったよー!もうYOU勝まちがいなしだね!」


千歌「ちなみに今のは優勝の優と曜ちゃんのYOUをかけて…」

曜「説明しなくていいから!」


千歌「えへへっ!」

曜「ふふふっ!」
  

209: 2016/12/10(土) 20:12:29.38 ID:6DXHogh+.net
曜「千歌ちゃん!ヨーソロー!」

千歌「ヨーソロー!」

曜「腕の角度が違うであります!ヨーソロー!」

千歌「こうでありますか!ヨーソロー!!」

曜「合格であります!」

千歌、曜「…えへへっ!」

 

梨子「よかった…二人が元に戻って」

梨子「花丸ちゃんと善子ちゃんがやってくれたんだよね?ありがとう」

花丸「ううん、オラはなにも…全部善子ちゃんのおかげずら」

善子「私も…余計なことして曜さんに迷惑かけちゃっただけだから…」


曜「あっ善子ちゃん!」

善子「曜さん…」

210: 2016/12/10(土) 20:14:11.17 ID:6DXHogh+.net
善子「あの…この間はごめんな…」

曜「ごめん!」

善子「…え?」

曜「私善子ちゃんにひどいこと言っちゃって、全部善子ちゃんの言う通りだったのに…」

善子「…ううん、私こそ…」

曜「…もし許してくれるなら」


曜「今日、一緒のバスで帰ろう?」

善子「…うん!」


善子「…そうだ曜さん、梨子さんへの嫉妬は消えたの?」ボソボソ

曜「…うん、私が考え過ぎてただけだったから」ボソボソ

曜「千歌ちゃんは梨子ちゃんとも仲良くしたくて」

曜「私も、千歌ちゃんとも梨子ちゃんとも仲良くしたい!」

善子「…うん!」

 

梨子「あの二人…コソコソなに話してるんだろう?」

花丸「う、うーん…なんだろう?」

花丸(梨子さん…曜さんが悩んでた原因には全く気づいてないみたいずら)

 

211: 2016/12/10(土) 20:18:32.58 ID:6DXHogh+.net
―――――――

帰り道

善子(それにしても…スペクターって誰なの?)

善子(私のことを知ってるみたいだったし…)

善子(昔からわがままだったとか言って!そんなことな…)

善子「…ん?」


公園「」


善子「……」


~~~~~~

10年前

「ルビィ!善子さん!こっちですわー!」

212: 2016/12/10(土) 20:19:13.09 ID:6DXHogh+.net
ルビィ「ま、まってよお姉ちゃーん」

「ふふっ、早い者勝ちですわー!」

よしこ「……」

よしこ「……るい」

「…善子さん?どうかしましたか」


よしこ「…ずるい!」

「…えっ?」

よしこ「だって、ルビィも、――も『だてんてき』でカッコいい名前なのに…」


よしこ「よしこだけよしこなんて名前じゃカッコ悪いもん…」

213: 2016/12/10(土) 20:19:59.10 ID:6DXHogh+.net
「…なるほど、それなら私が『こーどねーむ』をつけてあげますわ!」

よしこ「こーどねーむ!?だてんてき!」


「うーんそうですわね…。その青い髪…決めましたわ!」


「サファイア!これからあなたはサファイアですわ!」


よしこ「サファイア…カッコいい!」


ダイヤ「ふふっ、喜んでもらえてなによりです」


よしこ「ありがとー!」


~~~~~


善子「…ダイヤお姉ちゃん?」

 

 

所持アイコン:海未
残り時間:35日

 

つづく


   

218: 2016/12/11(日) 19:14:45.59 ID:OsMztnd6.net
第6話「衝突!宝石姉妹!」

219: 2016/12/11(日) 19:15:11.99 ID:OsMztnd6.net
津島家

花丸「わぁー…ここが善子ちゃんの部屋ずら~」

ルビィ「見てみて!かわいい…」

花丸「堕天使の衣装…善子ちゃんらしいね!」

善子「……」

花丸「…善子ちゃん?」


善子「…ルビィ」


ルビィ「なに?」


善子「…ごめんなさい」

220: 2016/12/11(日) 19:16:13.71 ID:OsMztnd6.net
ルビィ「善子ちゃん?急にどうし…」

善子「私、本当はあなたの過去を知ってたみたい…」

ルビィ「えっ」

花丸「本当ずらか!?」

善子「どうして忘れてたのかしら…ルビィなんて名前、あなたぐらいしかいないのに…」

ルビィ「……」ブルブル

花丸「善子ちゃん!教えて!」


善子「…あなたは黒澤ルビィ」


善子「スペクター…黒沢ダイヤさんの妹」

221: 2016/12/11(日) 19:17:02.05 ID:OsMztnd6.net
ルビィ「うそ…ルビィが?」

花丸「な、なんで善子ちゃんが知ってるの…?」

善子「…思い出したの。小さい頃、ルビィとダイヤさんと一緒に公園で遊んでたこと」

善子「ずら丸は知らないでしょうけど。あなたと知り合うより前のことだから…」

善子「ルビィ、私たちも幼馴染だったのよ」

ルビィ「……」

善子「覚えてない?3人で遊んでて、私は2人からサファイアって呼んでもらってたの」

善子「善子なんて名前じゃ…ルビィとダイヤに釣り合わなかったから」


ルビィ「…わからない、わからないよ」


善子「そうよね…記憶喪失なんだもんね」

222: 2016/12/11(日) 19:18:43.30 ID:OsMztnd6.net
善子「私たち結構仲良かったの」

善子「…でも、ある日突然ルビィとダイヤさんが公園に来なくなった」

善子「その時は別になんとも思ってなかったのよ。子どもだったし。その後すぐにずら丸と仲良くなったし」

花丸「……」

善子「でも…調べてわかったの」


善子「ルビィは…十年前に行方不明になってた」


ルビィ「…!」

善子「ルビィ、あなたは何かの事件に巻き込まれたの」

善子「それで…それからダイヤさんも家に引きこもるようになったみたい」

善子「ルビィがいなくなったショックで」

ルビィ「……」

善子「だからっ…ダイヤさんの目的は…」


善子「ルビィを生き返らせること…だと思う」


善子「ダイヤさん、すごくルビィのことをかわいがってたから…」

223: 2016/12/11(日) 19:19:22.28 ID:OsMztnd6.net
花丸「じゃあ、その…ダイヤさん?がアイコンにこだわるのも…」

善子「全部ルビィのため…」

善子「それはそうよね。十年前にいなくなったと思った妹がこんな姿になってたら…」

善子「生き返らせる方法があるってわかったら…」

善子「アイコンを奪おうとする気持ちも、わからなくはないっていうか…」

ルビィ(そんな…花丸ちゃんが襲われたのも全部ルビィのせいだったの?)

花丸「…どうしよう」

花丸「アイコンを集めなきゃオラは生き返れない…けど」

花丸「ルビィちゃんのこともなんとかしなくちゃ」

花丸「ダイヤさんと話せないかな…」


善子「…考えがあるわ」


花丸、ルビィ「?」

224: 2016/12/11(日) 19:24:12.76 ID:OsMztnd6.net
――――――

デパート

花丸「…『大プリン博』?」

ルビィ「…なんでここに?」

善子「思い出したからよ、昔…」


~~~~~

よしこ「うぇーん…」グスグス

ダイヤ「サファイア?どうしたんですの?」

よしこ「うぅ…」グスグス

ダイヤ「…もぅ、泣いていてはわかりませんわ」

225: 2016/12/11(日) 19:25:04.89 ID:OsMztnd6.net
ダイヤ「…そうですわ!少し待っていてください!」タタタッ

よしこ「…?」


ダイヤ「お待たせしました!どうぞ」

よしこ「これは…?」

ダイヤ「プリンですわ!」

よしこ「プリン?」

ダイヤ「落ち込んでいるときはプリンですわ!プリンを食べると元気が出ます!」


~~~~~

善子「って、言ってたから…。ここにいるかもと思って」


花丸「子どもの頃の話ずら?」

善子「そ、そうだけど…」

花丸「まさかこんなところにいるわけ…」


ダイヤ「……」


花丸「いたずら」


ダイヤ「あっ、あなた方は…!」
  

226: 2016/12/11(日) 19:26:14.08 ID:OsMztnd6.net
…………

ダイヤ「アイコンを取り戻しに来たんですの?」

花丸「違うよ!オラたちは…」

善子「…ダイヤさん、あなたと話をしに来たの」

ルビィ「お姉ちゃん…なんだよね?」

ダイヤ「…ルビィ!私のことを思い出して…!」

ルビィ「…ごめんなさい」

善子「あっ、私が昔のことを話したの」


ダイヤ「そう…ですの」

花丸「…ダイヤさん、協力してアイコンを集めませんか?」

善子「その…アイコンを集めたら、ずら丸もルビィも両方生き返らせられるかもしれないし…!」

ルビィ「お姉ちゃん!」

ダイヤ「ルビィ…」

 

ダイヤ「…お断りしますわ」

227: 2016/12/11(日) 19:27:19.23 ID:OsMztnd6.net
花丸「えっ?」

善子「なんで…!」

ダイヤ「あなた方を信用したわけではありませんから」

ダイヤ「私を油断させ…アイコンを奪うつもりかもしれませんしね」

花丸「そんな!オラはそんなつもりは…」

ダイヤ「では」

ダイヤ「一人しか生き返れない場合はどうしますの」

花丸「えっ?」

ダイヤ「あなたとルビィ、どちらかの命は諦めなければいけない。そうなったとき…」


ダイヤ「あなたは死んでくれますの?」


花丸「そ、それは…」


ダイヤ「私はルビィのためだけに戦っているのですわ」

ダイヤ「邪魔になるものは…すべて倒します」カチッ


カイガン! スペクター!

  

228: 2016/12/11(日) 19:28:59.37 ID:OsMztnd6.net
花丸「っ…!」カチッ

カイガン! ウミ!

ゴースト(海未魂)「ダイヤさん!やめるずら!」

スぺクター「……ハァ!」ボゴォ

ゴースト「くっ…」


善子「なんで…なんでこうなっちゃうのよ…」

ルビィ「ルビィが…ルビィのせいで二人が…」

善子「やめてダイヤさん!」

スペクター「あなたには関係のな…」

スペクター「…善子さん?」


善子「えっ?」ビチョビチョ

善子「な、雨!?……って、私の周りだけすごい大雨!」ビチャビチャ

ゴースト「超局所的豪雨ずら」


善子「どうなってるのよーー!!」バシャバシャ

ゴースト「えっと…」ピッカー

Otenki girls眼魔「くっ……」

 

善子「ひぃっ!?眼魔の仕業!?」

229: 2016/12/11(日) 19:30:33.35 ID:OsMztnd6.net
Otenki girls眼魔「アイコンを回収します」

バチバチ ゴロゴロドッカン!


スペクター「くっ…!」

善子「雷!?」

スペクター(この眼魔…私のアイコンを狙って!)

ゴースト「狙い射つずら!」ギギギギッ

Otenki girls眼魔「回避します」

モクモクモク


ゴースト「雲隠れ!?どこに行ったずら!?」

スペクター「どこに…」

ビュゥゥゥ

スペクター「!?」カチンコチン

スペクター(吹雪…!足が凍って動けな…)


眼魔「対象を攻撃します」バチバチバチバチ!


スペクター「かはっ…」フラッ


ダイヤ「うっ…」バタッ


善子「ダイヤさん!」

230: 2016/12/11(日) 19:32:17.50 ID:OsMztnd6.net
ダイヤ(くっ…こうなればアイコンの力を使って!)カチカチ

凛アイコン、にこアイコン、真姫アイコン「」シーン

ダイヤ「…っ!」カチカチ

絵里アイコン「」

ダイヤ「何故…何故ですのエリーチカ…?」


Otenki girls眼魔「対象を殲滅します」バチバチバチバチ


ダイヤ「いやっ…!」


ダイカイガン! ウミ! オメガドライブ!

ゴースト「はぁあ…」ギギギ


Otenki girls眼魔「…!」

モクモクモクモク


ゴースト「……」

ゴースト「…逃げられちゃったずら」


ダイヤ「……」

花丸「ダイヤさん!大丈夫ですか!」


ダイヤ「来ないでください!」

ダイヤ「あなたと…話すことなどありません」


ルビィ「お姉ちゃん!」

231: 2016/12/11(日) 19:33:24.52 ID:OsMztnd6.net
ダイヤ「ルビィ……」

ルビィ「もうやめてお姉ちゃん!どうして花丸ちゃんと協力してくれないの?」

ルビィ「こんなやり方で生き返らせてもらったってうれしくないよ!」

ルビィ「ルビィは…昔のことは覚えてないけど」

ルビィ「でも…!お姉ちゃんはもっと優しかった気がする!」

ルビィ「だから…!」


ダイヤ「……」


ダイヤ「…なんと言われようと」


ダイヤ「私は…ルビィのために戦います」


 

232: 2016/12/11(日) 19:35:45.84 ID:OsMztnd6.net
―――――

図書室

ルビィ「……」

善子「はぁ…」

花丸「はぁ…」

善子「…どうする?」

花丸「どうする…?」


花丸、善子「はぁ…」


「あっ!花丸ちゃーん!善子ちゃーん!」

233: 2016/12/11(日) 19:38:03.01 ID:OsMztnd6.net
花丸「千歌さん…!」

千歌「いえーい!」

曜「ヨーソロー!」

善子「曜さん…飛び込み優勝おめでとう!」

曜「へへっ!ありがとう善子ちゃん!」

花丸「梨子さんも…この間のコンクール、とっても素敵でした」

梨子「…ありがとう」


千歌「二人とも元気ないね、ケンカでもした?」


善子「そういうわけじゃないんだけど…」

花丸「…友達のお姉さんと、うまくいってないっていうか…」

千歌「へっ?」

234: 2016/12/11(日) 19:39:08.03 ID:OsMztnd6.net
梨子「…どんな状況?」

曜「さぁ…?」

善子「えっと…色々複雑なんだけど…」

花丸「…マルたち、仲良くしたいのに信じてもらえなくて…」


千歌「うーん…?よくわからないけど…」

千歌「お姉ちゃんにガツンと言っちゃえばいいんじゃない?そのお友達の子が」

ルビィ(お姉ちゃんに…ガツンと?)


千歌「うちも3姉妹でさー、私は末っ子で…色々あるんだよね」

千歌「みと姉なんかひどいんだよー!曜ちゃんと梨子ちゃんが来てもお構いなし!」

梨子、曜「うん…」

千歌「だから言ったんだ!『みと姉!もうちょっと気を遣ってよ!』って」

千歌「そしたら…」

曜「そしたら?」

千歌「『千歌のくせに生意気だ!』って怒られちゃった」

梨子「…全然ダメじゃない」

235: 2016/12/11(日) 19:40:24.92 ID:OsMztnd6.net
花丸「あ、あはは…」

ルビィ(花丸ちゃん!)ガサガサ

花丸「…ルビィちゃん?」

ルビィ「千歌さんたちにお礼を言ってくれる?」ボソッ

花丸「えっ?うん……千歌さん、ありがとうございます」

千歌「へっ?」

花丸「あ、えっと…」

ルビィ「花丸ちゃん!ルビィ決めたよ!」モゾモゾ

花丸「あっちょっ…ルビィちゃん!?」

善子「…ずら丸?」

236: 2016/12/11(日) 19:42:27.88 ID:OsMztnd6.net
ルビィ「行くよ花丸ちゃん!」

花丸「あわわっ…!さようならー!」

曜、梨子「……?」

善子「ずら丸!?どこ行くの!?」

花丸「オラにもわかんないよー!」


千歌「あっ、そうだ二人ともー!」

千歌「今度うちで曜ちゃんと梨子ちゃんの祝勝パーティーやるから来てねー!」


花丸「絶対行きまーす!」


タタタタッ

  

237: 2016/12/11(日) 19:43:34.73 ID:OsMztnd6.net
――――――

花丸「……」

ダイヤ「……」

ダイヤ「…またですの」

ダイヤ「何度やっても同じことです。私の答えは変わらな…」

花丸「ルビィちゃん…ホントにやるの?」

ルビィ「うん!」

ダイヤ「…?」


カイガン! ルビィ!


ゴースト(ルビィ魂)「……」

ルビィ「お、お姉ちゃん!アイコンを集めたいなら…」

ルビィ「ルビィを倒してからにすルビィ!」


ダイヤ「!?」

239: 2016/12/11(日) 20:48:48.43 ID:OsMztnd6.net
善子「……」


~~~~~

花丸、善子「人質作戦!?」

ルビィ「うん!花丸ちゃんがルビィのアイコンを使って変身するの!」

花丸「そ、それはさすがに…」

善子「ルビィが危ないんじゃないの…?」

ルビィ「大丈夫!お姉ちゃんはルビィを攻撃できないんだもん!」

ルビィ「ルビィを思うお姉ちゃんの気持ちを利用するんだよ!」

花丸、善子「……」

~~~~~


善子(…そういえば、ルビィって昔からこんな子だったような気もする)


ルビィ「か、かかってくルビィ!」

240: 2016/12/11(日) 20:49:46.39 ID:OsMztnd6.net
ダイヤ(そんな…できませんわ!ルビィと戦うなんて…)

ゴースト(オラはどうすれば…)

ルビィ「来ないならこっちから行くよ!花丸ちゃん!お姉ちゃんを倒そう!」

ゴースト「ええっ!?いくらなんでもズルすぎるずら!」

ルビィ「そうかな?」

ゴースト「そうだよ!」

ルビィ「じゃあ…」


ルビィ「…お姉ちゃん、花丸ちゃんから取ったアイコンを返して」


ダイヤ「くっ…」

241: 2016/12/11(日) 20:51:29.29 ID:OsMztnd6.net
ダイヤ「……」ポイッ

オラ、凛、にこ、真姫アイコン「」

ダイヤ「…どうぞ、拾ってください」


ルビィ「やった…!」

善子(ルビィ…恐ろしい子!)


ゴースト「……」


花丸「……」

ルビィ「花丸ちゃん?なんで変身を解いて…」

花丸「やっぱり…こんなやり方はやめよう?」

242: 2016/12/11(日) 20:52:13.38 ID:OsMztnd6.net
ルビィ「どうして…?アイコンを取り返せるのに…お姉ちゃんと戦わないで」

花丸「だって、オラはルビィちゃんに生き返ってほしいから」

花丸「こんなことしたら…せっかくルビィちゃんが生き返っても、二人の仲が悪くなっちゃうよ」

花丸「そんなのいやだよ。オラは2人に仲良くしてほしい」

花丸「ダイヤさん」

ダイヤ「……?」

花丸「オラのアイコンを使ってください」

ダイヤ「なっ…」


花丸「ダイヤさんなら9つのアイコンを全部集められるって信じてます」

花丸「ルビィちゃんを…生き返らせてあげてください」

ダイヤ「……」

花丸「あっ、もし余裕があったらオラも……なんて」


ダイヤ「…どうしてですの」

花丸「えっ?」

ダイヤ「自分の命が懸かっているというのに…!どうしてルビィのことを!」


「それがずら丸だからよ」

243: 2016/12/11(日) 20:53:24.81 ID:OsMztnd6.net
ダイヤ「……」

善子「自分のことより、人のこと気にして…」

善子「友達のために…自分を諦めちゃう」

花丸「……」

ルビィ「花丸ちゃん…」

花丸「ダイヤさん、オラのアイコンを受け取って…」


バチバチバチ


花丸「!」

Otenki girls眼魔「アイコンを回収します」

善子「眼魔!」

花丸「っ…ダイヤさん!後でアイコンを渡します!」


花丸「変身!」

カイガン! オラ!

ゴースト(オラ魂!)「やぁ!」

ドカッ

ダイヤ「……」

244: 2016/12/11(日) 20:57:28.46 ID:OsMztnd6.net
ルビィ「お姉ちゃん!花丸ちゃんと一緒に戦って!」

ダイヤ「……」

ルビィ「お姉ちゃん!」

ダイヤ「私には…そんな資格ありません」

ルビィ「お姉ちゃん…」

ダイヤ「花丸さんはあんなにもルビィのことを思ってくれていたというのに…」

ダイヤ「私は花丸さんを襲って、ひどい目に合わせて」

ルビィ「……」

ダイヤ「今更仲間になるなんて…」


モクモク

ゴースト(うっ…雲のせいで攻撃が当たらないずら!)


ルビィ「お姉ちゃんの持ってるアイコン…絵里アイコンだよね」

ダイヤ「…はい?」

ルビィ「絵里さんの神話…知ってる?」

245: 2016/12/11(日) 20:58:14.54 ID:OsMztnd6.net
ダイヤ「…クールで、誰からも信頼されるμ’sのまとめ役だったと聞いています」

ルビィ「…うん。でもそれだけじゃないんだよ?あのね、花丸ちゃんに教えてもらったんだけど…」

ルビィ「絵里さんって…初めは穂乃果さんたちと敵対してたんだって」

ルビィ「自分一人で、世界を救うために戦おうとしたせいで…」

ルビィ「だけど…絵里さんも本当は!穂乃果さんたちと一緒にやりたくて…!それでμ’sに入って…!」

ルビィ「だから…お姉ちゃんもきっと!」


ダイヤ「……」

ダイヤ(エリーチカ…)

絵里アイコン「」


Otenki girls眼魔「」バチバチッ

ゴースト「うっ…」フラッ


ルビィ「お姉ちゃん…お願い!」

善子「ダイヤさん!」


ダイヤ「…エリーチカ」


ダイヤ「力を貸してください!!」


カイガン! エリ!

246: 2016/12/11(日) 21:00:02.29 ID:OsMztnd6.net
スペクター(絵里魂)「……」バサッ

ルビィ「…やった!お姉ちゃんの心が絵里アイコンとつながったんだ…!」

ゴースト「ダイヤさん…」

スペクター「…行きます!」


バキッ ドカッ


Otenki girls眼魔「ぐっあ…」


善子(連続キックね!)

ルビィ(すごくきれいなフォーム…さすが絵里さんの力!)


Otenki girls眼魔「くっ…」モクモクモクモク


ゴースト「まずい!また雲に隠れられちゃう…」

スペクター「でしたら…」ガシッ

ゴースト「えっ?」

スペクター「花丸さん!手伝ってください!」

ゴースト「わっ!?」


グルグルグルグル


善子「2人が回ってる!?」

247: 2016/12/11(日) 21:02:02.29 ID:OsMztnd6.net
グルグルグルッ

ゴースト(あわわわー!なにするずら~!)

グルグル ビュービュー


Otenki girls眼魔「っ…!?」


善子「いた!眼魔!」

ルビィ「風だよ!風の力で雲を吹き飛ばしたんだ!」

スペクター(ヘブンズトルネード…ですわ)


ゴースト「目が回ったずら~」フラフラ

スペクター(…トドメです)


ダイカイガン! エリ! オメガドライブ!


スペクター「はぁぁ…」

スペクター「ヤァァァ!!」

スペクター(エリチカーエクストリーム!)

 

ドッカーーーーン!!!


―――――――――――
―――――――
 

248: 2016/12/11(日) 21:09:40.21 ID:OsMztnd6.net
高海家

千歌「曜ちゃん!梨子ちゃん!」

善子、花丸「おめでとうー!!」


曜、梨子「…ありがとう!」


ダイヤ「……」

ダイヤ「あの…いいのですか?私まで…」

曜「はい!もちろんです!」

梨子「花丸ちゃんと善子ちゃんが言ってた…お友達のお姉さんなんですよね?」

千歌「よかったよぉー…二人と仲良くなれたみたいで」

千歌「これからよろしくお願いします!」


花丸、善子「……」ニコニコ


ダイヤ「……」

250: 2016/12/11(日) 21:11:59.80 ID:OsMztnd6.net
千歌「あっそうだ!ちょっと待っててー!」タタッ

曜「千歌ちゃん?」


ルビィ「お姉ちゃん!みんなと仲良くしてね」ボソボソ

ダイヤ「……」

善子「もう、そんな顔しないでよ。みんな友達なんだから」

ダイヤ「善子さん…」

ダイヤ「……ふふっ」

ダイヤ「昔のように『ダイヤお姉ちゃん』と呼んでくれてもいいのですわよ?」

善子「もぅ…私はもう、昔の私じゃないんだから」

ダイヤ「そうですわね…」

ダイヤ(…大きくなりましたね。サファイア)

 

ガラッ

千歌「お待たせー!!」


曜「わぁ…」

梨子「すごい…」


花丸「ごちそうずら……」

251: 2016/12/11(日) 21:13:20.28 ID:OsMztnd6.net
千歌「えへへ…お母さんが張り切っちゃって」

曜「千歌ちゃん!食べても…」

千歌「うん!食べて食べて!」


「いっただきまーす!」


曜「おいしいー!」

梨子「ホントにおいしい…」

善子「堕天の味ね…」


花丸「あぁ……」

千歌「花丸ちゃん?全然食べてないけど…もしかして、口に合わなかった…?」

花丸「あっ、いや、違うんです!ええっと…」

花丸「マルは…ダイエット中で」

千歌「なーんだ!でも、あんまり無理なダイエットはしちゃダメだよ!」

花丸「は、はい…」


花丸(ホントはダイエットなんてしてないずらー!)

花丸(っていうか食べたいずらー!)

花丸(でもゴーストだから食べられないずらー!!)

252: 2016/12/11(日) 21:14:40.14 ID:OsMztnd6.net
ダイヤ「……」

花丸「…!」

花丸「ダイヤさん!一緒にダイエットしましょう!」

ダイヤ「…はい?」モグモグ

ダイヤ「あっ…おいしいですわこれ」


花丸「あれ…なんで、ダイヤさん…?」

ダイヤ「なんですの?」

花丸「ゴーストはご飯が食べられないんじゃ…」

ダイヤ「あぁ…私はゴーストではありませんわ」

花丸「!?」

253: 2016/12/11(日) 21:16:19.96 ID:OsMztnd6.net
ダイヤ「確かに、アイコンの力で変身できるようにはしてもらいました」

ダイヤ「ですが、私は死んでなどいません」

花丸「えっ…?」

ダイヤ「あなたのように、すり抜けり消えたりすることはできませんが」

ダイヤ「ものを食べることもできるのですわ」パクパク

花丸「そ、そんな…」


花丸「そんなのずるいずらーーー!!!」

 

所持アイコン
花丸:オラ・凛・にこ・真姫・海未
ダイヤ:スペクター・絵里
残り時間:29日

 

つづく

  

265: 2016/12/13(火) 18:42:23.78 ID:oRmpenw7.net
第7話「食欲!我慢の限界!」

266: 2016/12/13(火) 18:43:06.60 ID:oRmpenw7.net
花丸「…いずら」

ルビィ「えっ?」

花丸「…べたいずら」

善子「なに?」


花丸「ずらー!!!」ブルンッ


花丸「」ビクビクッ


善子「ひぃっ!?ずら丸が壊れた!」


ダイヤ「なんてことなの…」

267: 2016/12/13(火) 18:45:14.01 ID:oRmpenw7.net
善子「なによこれ!病気!?」

ルビィ「お、お姉ちゃん!どうしよう!」

ダイヤ「……!そうですわ!」


真姫アイコン「」カチッ


ダイヤ「真姫さんは優秀な医者であったと聞きます、このアイコンの力を使えば…!」

ルビィ「さすがお姉ちゃん!」

ダイヤ「…診察ですわ!」

花丸「うぅ…」


善子(ゴーストを診察するって言うのもおかしな話だけど…)


ダイヤ「わかりましたわ!」

268: 2016/12/13(火) 18:46:26.25 ID:oRmpenw7.net
ルビィ「お姉ちゃん!花丸ちゃんはどうしたの!?」

ダイヤ「はい、花丸さんがこうなってしまった原因は…」

善子「原因は…?」


ダイヤ「ストレスです!」


善子「えっ」


ダイヤ「ゴーストになってしまいモノを食べられなくなってしまった」

ダイヤ「そのストレスがすべての原因なのですわ」

善子「で、でも…」


花丸「」ビクビクッ


善子「痙攣までしてるのに…?」

ダイヤ「それもストレスが原因です。ストレスとは恐ろしいものなのです」

ルビィ「すごいよお姉ちゃん!」

ダイヤ「ふふふっ…当然ですわ!」


善子「……」

269: 2016/12/13(火) 18:47:01.21 ID:oRmpenw7.net
ムクッ

花丸「あ、あれ…?オラは…」

善子「ずら丸!」

ダイヤ「とにかく、花丸さんのストレスを和らげてあげるしかありません。それが唯一の治療法ですわ」


善子「ほ、ホントなのそれ……?」

善子「……」

善子(…でも、よく考えたら私にはずら丸の気持ちなんてわからない)

善子(気づいてなかっただけで、本当は色々悩んでるのかも…)

花丸「善子ちゃん?」


善子「ねえ、どっか遊びに行かない?」

270: 2016/12/13(火) 18:49:09.80 ID:oRmpenw7.net
―――――

映画館

花丸「あっ!この映画!」

善子「そうよ!前にずら丸が教えてくれた本の映画版!」

花丸「善子ちゃん…覚えててくれたんだ」

善子「ふふっ…」


善子「それにしても…ダイヤさんはどこ行っちゃったのかしら」

ルビィ「うん、お買い物に行くって言ってたけど…」

善子「ふーん…」


花丸「……」


善子「ずら丸?どうし…」

271: 2016/12/13(火) 18:50:31.94 ID:oRmpenw7.net
パクパク

子ども「ポップコーンおいしー!」

母親「こら、始まる前に全部なくなっちゃうじゃない」

子ども「いいもん!たべちゃうもん!」

母親「もう…」



花丸「……」

善子「ず、ずら丸…?」

花丸(ポップ、コーン…)


花丸「」ブルブルブル


ルビィ「発作だ!」

善子「え、映画はやめにしましょ!!」

272: 2016/12/13(火) 18:51:19.15 ID:oRmpenw7.net
―――――

カラオケ

善子(ここなら大丈夫…よね?)


ルビィ「~~~~♪」

善子「あっ、その歌…」

ルビィ「えへへ…善子ちゃんが歌ってるの見て、カッコいいなって思ったんだ」

善子「ルビィ…」


ルビィ「次は花丸ちゃんの番だよ!ルビィの前に置いてあるマイク使って!」

花丸「うん!」


花丸「……」

273: 2016/12/13(火) 18:52:15.74 ID:oRmpenw7.net
花丸(このマイクの形…)

ルビィ「は、花丸ちゃん…?」


花丸「…あむっ」カプッ


ルビィ「食べちゃった!?」


花丸「アイスクリームずら~」


善子「ちっ違うわよ!それはマイク!」

花丸「え~?アイスだよ~」

ルビィ「げ、幻覚が見えてる…」

善子「重症ね…」


 

花陽アイコン「」カタカタ

274: 2016/12/13(火) 18:54:04.62 ID:oRmpenw7.net
――――――

花丸「あへへへへ…」フラフラ

善子(ど、どうしよう…気分転換になればと思ったのに…)

ルビィ(花丸ちゃん…)


曜「あっ善子ちゃーん!花丸ちゃーん!」


善子「曜さん…」

善子「いっ!?」


曜「これ、さっき福引で当たったんだ~」ドッサリ

曜「二人も食べる?おいしいみかん!」

善子「あっ、いや…」

曜「そっか、善子ちゃんは苦手なんだっけ。花丸ちゃんは食べる?」

275: 2016/12/13(火) 18:55:07.79 ID:oRmpenw7.net
花丸「みかん…」

曜「うん!おいしいよ!」

善子「あ、えっと、今ずら丸は…」


花丸「……」

花丸(みかん、最近食べてないなぁ…)

花丸(あれ?なんで食べてないんだっけ)

花丸(ああそっか!オラはゴーストだから、食べたくても食べられないんだった!)


花丸「ああああ!!!」ダダダダダッ


曜「花丸ちゃん!?どこ行くの!?」


善子「ああっ!ずら丸ー!!」
  

276: 2016/12/13(火) 18:57:39.02 ID:oRmpenw7.net
………

善子「ハァハァ…やっと追いついた」

花丸「……」

ルビィ「虚ろな目をしてる…」


梨子「花丸ちゃん!善子ちゃん!」

善子「あっ、梨子さん…」

花丸「……」

梨子「は、花丸ちゃん?なんか変だよ?」


花丸「梨子さん…?」

277: 2016/12/13(火) 18:58:50.77 ID:oRmpenw7.net
ルビィ(花丸ちゃん…元に戻ったの?)

善子(そうよ!ピアノよ!)

善子(こうなったら!梨子さんのピアノの音でずら丸の心を落ち着かせるしかない!)

善子「梨子さん!お願いが…」

梨子「…そうだ!これ食べる?」

善子「えっ」

梨子「みかん!さっき福引で当たったんだけど…」


花丸「あぁああ!!」ダダダダダッ


善子「ああもう!なんでこんなときに…!」

梨子「えっ、私…ごめんなさい」

善子「ち、違うの!梨子さんは悪くないの!悪くないんだけど…」

花丸「うわああ!!」


善子「…ごっ、ごめん梨子さん!また今度!」

  

278: 2016/12/13(火) 19:00:51.77 ID:oRmpenw7.net
……………

善子「待ってずら丸ー!」

花丸「……」


「あれ、花丸ちゃん!」


善子「げっ、このパターンは…」


千歌「干物食べる?」

善子「なんで干物!?」

千歌「友達からもらったんだけど…好きじゃなかった?」

善子(あれでも、みかんじゃないならずら丸も平気なんじゃ…)


花丸「干物ずらああ!!!」ドドドドド


千歌「そんなに嬉しかったの!?」


善子「ああもうー!!」

 

279: 2016/12/13(火) 19:02:24.89 ID:oRmpenw7.net
―――――

国木田家

花丸「……」ポカーン

ルビィ「…燃え尽きちゃったみたいだね」

善子「ずら丸…」


花丸「あっ!マカロンずら~」

善子「また幻覚が…」

ルビィ「ち、違うよ善子ちゃん!」

善子「えっ?」

280: 2016/12/13(火) 19:03:09.01 ID:oRmpenw7.net
花陽アイコン「」ピッカー

善子「あ、あれは…」


春色マカロン眼魔「アイコンを回収します」


善子「眼魔!?マカロン型の!?」

ルビィ「花丸ちゃん!しっかりして!」


花丸「…眼魔?」


花丸「マカロンの姿に化けてオラに嫌がらせを…っ!」

善子「違うと思うけど」

花丸「…はっ!?そういうことだったずらか!」

善子「えっ」
 

281: 2016/12/13(火) 19:04:24.04 ID:oRmpenw7.net
花丸「オラがご飯を食べられなくなったのも…」

花丸「オラの体がおかしくなったのも…」

花丸「やたらとみかんを勧められたのも…」


花丸「全部眼魔のせいずらかぁあああ!!!」


善子「八つ当たり!?」


花陽アイコン「」ギュイィィン


ルビィ「花陽アイコンに力が戻った!」

善子「なんで!?」

ルビィ「ご飯を食べたいって気持ちがアイコンに伝わったんだ!」

善子「そんなのあり!?」

282: 2016/12/13(火) 19:05:29.05 ID:oRmpenw7.net
花丸「行くずら!」


カイガン! ハナヨ!


ゴースト(花陽魂)「……潰れちゃえ」

善子(ひぃぃ…ずら丸が怒ってるぅ…)


ゴゴゴゴゴ


善子「な、なに!?地震!?」

ルビィ「違う…」


ゴースト「はぁあ…」ゴゴゴッ


ルビィ「花丸ちゃんが重力を操ってるんだ!」

283: 2016/12/13(火) 19:06:37.29 ID:oRmpenw7.net
善子「重力…それがあのアイコンの能力なの?」

ルビィ「うん!花陽さんは米の木から米俵の実が落ちるのを見て万有引力を発見したんだよ」

善子「米の木ってなに!!?」



グシャッ!

「ぎゃあああ!!」ギギギ


善子「が、眼魔がペシャンコに…」


ゴースト(花陽さんは…食べることが大好きだった)

ゴースト(でも、食べ過ぎるわけにはいかない…体重が増えちゃうから)

ゴースト(それで花陽さんは重力を操れるようになった)


ゴースト「体重を軽くしちゃえば…」


ゴースト「いくらでも食べられるずらぁあああ!!!」



ドカーン!

  

284: 2016/12/13(火) 19:11:32.16 ID:oRmpenw7.net
花丸「ふぅ…すっきりしたずら」

ルビィ「よかったね花丸ちゃん!」

花丸「うん!」

善子(…よかったの?)


花丸「あっ!いつの間にか新しいアイコンが!」


花陽アイコン「」


善子「…まあいっか」

 

「花丸さーん!」

285: 2016/12/13(火) 19:12:35.06 ID:oRmpenw7.net
ダイヤ「探しましたわ花丸さん」

ルビィ「お姉ちゃん…?」

花丸「どうしたんですか?」

ダイヤ「これを持って参りましたの」

善子「げぇっ!?」

善子(なにやってるのダイヤさん!)

花丸「これは…」


ダイヤ「私の大好きな抹茶クッキーですわ!」

286: 2016/12/13(火) 19:14:33.95 ID:oRmpenw7.net
花丸「……」

ダイヤ「さっき並んでやっと買えましたの!」

ルビィ「お、お姉ちゃん…!」

ダイヤ「とーってもおいしいんですのよ!サクッとしていて、甘すぎない抹茶の風味が絶妙で…」

善子「やめて…これ以上ずら丸を刺激しないで…」


ダイヤ「花丸さん!召し上がってください!」


花丸「ダイヤさんまで…オラに嫌がらせするずらか…っ!」


善子(ひぃー!怒ってるー!)


ダイヤ「そのクッキーの賞味期限は…一か月後ですから」

287: 2016/12/13(火) 19:15:37.91 ID:oRmpenw7.net
花丸「えっ?」

ダイヤ「ですから私も我慢しますわ!」

ダイヤ「花丸さんと、ルビィと一緒にクッキーを食べるために…」

ダイヤ「期限の99日まで残り20日…」

ダイヤ「必ず、二人を生き返らせます」

ダイヤ「これは…その後に食べましょう」


花丸「ダイヤさん…」

ルビィ「お姉ちゃん…」

288: 2016/12/13(火) 19:16:30.59 ID:oRmpenw7.net
ダイヤ「ふふっ…」

善子(なんだ、やっぱり…)


善子「…ダイヤさん」

ダイヤ「?」

善子「…ありがとう」


善子(ダイヤお姉ちゃん…かっこいい!)



所持アイコン
花丸:オラ・凛・にこ・真姫・海未・花陽
ダイヤ:スペクター・絵里
残り時間:20日


つづく
 
  

298: 2016/12/14(水) 18:08:19.14 ID:G7rGzrBo.net
第8話「神秘!見える未来!」

299: 2016/12/14(水) 18:08:45.98 ID:G7rGzrBo.net
図書室

善子「やばい!」

善子(やばいやばいやばいやばいやばい!)


花丸「――――聞こえるよね、小さな私」

ペラッ

花丸「ほら、私の音が、世界中に満ちている。」

花丸「おしまい」パタン


花丸「…どうだった?」

ルビィ「…うん、すっごく面白かった!」

ルビィ「悲しいお話だし、少し過激なところもあったけど…すごく、きれいで…」

花丸「うんうん、この本の良さがわかるなんて流石はルビィちゃんずら」


善子(遊んでる場合じゃないのよー!!)

  

300: 2016/12/14(水) 18:09:20.08 ID:G7rGzrBo.net
―――――

善子の部屋

善子「はぁ…」ゴロゴロ

善子(99日のタイムリミットまで…あと5日)

善子(なのに…あと3つもアイコンを見つけなきゃいけないなんてっ…)

善子(どうしよう…)

善子「ずら丸…」

 

希アイコン「」カタカタカタカタ


ドンッ


善子「うっ!?」

  

301: 2016/12/14(水) 18:09:52.56 ID:G7rGzrBo.net
――――――

学校

善子「占い?」

生徒A「うん!津島さん得意だって言ってたから…」

善子「あ、えーっと…」

生徒A「…」ワクワク

善子「じゅ、準備するね!」

ガサガサ ドンッ

善子「さぁ、リトルデーモンの契約を」

花丸「善子ちゃん…」

花丸(いいのかな…クラスの人の前で堕天使になっちゃって)


ザザザッ

善子「……ん!?」

302: 2016/12/14(水) 18:10:32.25 ID:G7rGzrBo.net
生徒A「津島さん?」

善子(なにこれ…頭の中に色んなイメージが…)

善子「水槽…」

生徒A「えっ?」

善子「あなたアクアリウムをやってるわね」

生徒A「すごーい!なんでわかったの?」

善子「フフッ…これがヨハネの力…!あっ、ただし餌はあげすぎね。水が汚れて魚が困ってる」

生徒A「はーい!」


花丸「…善子ちゃん?」

303: 2016/12/14(水) 18:11:41.89 ID:G7rGzrBo.net


善子「絶対今買うべきね!これからどんどん値上がりするから!」

生徒B「うん!そうする!」



善子「うーん…その日にデートはやめた方がいいかも。雷雨になるから」

生徒C「雷!?危なかったー」



千歌「……」ワクワク

善子「あの…千歌さん」

善子「さすがにテストの問題を教えるのは…」

千歌「お願い!一問だけでもいいから!」

梨子「何してるの千歌ちゃん!」

304: 2016/12/14(水) 18:13:31.35 ID:G7rGzrBo.net
………

ワイワイガヤガヤ

善子「ちょ、ちょっと、そんなに押さないで…」

行列「」ゾロゾロ


ルビィ「すごい人気だね…」

花丸「うん。絶対に当たる占いだって評判なんだ」

ルビィ「でも、なんで急に占いができるようになったんだろう…?」


善子「フフッ…」


ルビィ「もしかして善子ちゃん、本当に悪魔と契約して…」

花丸「多分違うずら」

305: 2016/12/14(水) 18:14:05.80 ID:G7rGzrBo.net
―――――

善子「はぁー疲れたー」

ルビィ「お疲れ様。善子ちゃんすごかったね」

善子「フフッ…当然よ!ヨハネは堕天使なんだから!やっと時代が追いついたのね!」

花丸「…善子ちゃん、なにがあったの」

善子「えっ?」

花丸「だっておかしいよ、急に占いが当たるようになるなんて。もしかして…」

善子「…そうよ」

花丸「!」

善子「占いが当たったのは…アイコンのおかげ」

善子「この希アイコンの力!」


希アイコン「」カタカタ
  

306: 2016/12/14(水) 18:15:25.27 ID:G7rGzrBo.net
―――――

ダイヤ「……」テクテク

ダイヤ(アイコンを見たという情報があったのは…この辺り)

ダイヤ(もう時間がありません。真偽を確かめなくては…)

バキュン


ダイヤ「っ!?」

ダイヤ「……」

ダイヤ(今…どこからか攻撃が)

ダイヤ(何者…ですの)


?眼魔「……」

307: 2016/12/14(水) 18:17:14.93 ID:G7rGzrBo.net
―――――

花丸、ルビィ「未来が見える!?」

善子「そう…運命を視る目を手に入れたの!」

善子「例えば……ずら丸、そこどいた方がいいわよ」

花丸「えっ?」


美術部員「あぁっ!?」ツルッ

ビシャッ

ルビィ「絵の具が…」

善子「ねっ?」

花丸「危なかったずら…」

308: 2016/12/14(水) 18:17:43.63 ID:G7rGzrBo.net
善子「って感じなの。今の私は堕天の力を手に入れたのよ」

善子「スピリチュアルパワー?って言うみたい」

善子「私の占いは…絶対当たる!」

花丸「善子ちゃん…」


曜「あっ善子ちゃーん!」

善子「曜さん?」

曜「あの、お願いがあるんだけど…」



―――

宝くじ売り場

善子「……」

309: 2016/12/14(水) 18:19:17.00 ID:G7rGzrBo.net
曜「お願い善子ちゃん…!」

善子「…スクラッチくじ一枚ください」

善子「……」チラッ


曜「……」ドキドキ

善子(どうしよう…)

善子(確かに…今の私なら一等の100万円を当てるぐらい簡単なこと)

善子(だけど)

310: 2016/12/14(水) 18:20:09.52 ID:G7rGzrBo.net
善子(そんなことしたら…)

=====

曜「やったー!ありがと善子ちゃん!これで千歌ちゃんと梨子ちゃんと旅行に行けるよ!」

善子「ううん、曜さんのためだから…」

――

曜「善子ちゃん、お願いがあるんだけど…」

善子「えっ、また?」

曜「あはは…ちょっと使い過ぎちゃって」

――

曜「はい千歌ちゃん、プレゼント」

千歌「こ、これダイヤモンドの指輪!?」

曜「そうだよ?いらなかった?」

千歌「い、いらなくはないけど…でも、こんなに高いものもらえないよ」

曜「いいのいいの!どうせ、金なんて善子に頼めばすぐ手に入るんだから」

曜「あはははは!!」

=====

善子(曜さんがお金の亡者になっちゃうかも!)

311: 2016/12/14(水) 18:20:52.93 ID:G7rGzrBo.net
善子(そんなのいやよ!)

善子(でも外れたら…)

=====

善子「あの…曜さん、ごめんなさい」

曜「善子ちゃんが謝ることじゃないよ!私が勝手に頼んだんだし…」

曜(はぁ…そうだよね。いくら当たるって言っても…占いだもん、外れることもあるよね)

曜(あれ、でも…)

曜(まさか善子ちゃん、この間無理やり嫌いなみかんを食べさせたことを根に持ってて…)

曜(わざと外したんじゃ…)

曜(って、そんなことあるわけないよね)

曜(でもやっぱり…)

=====

善子(ってことになるかもしれないし…)

善子「どうしよー!!」

曜「善子ちゃん!?」

312: 2016/12/14(水) 18:22:07.93 ID:G7rGzrBo.net
善子「……」

ルビィ(善子ちゃん…すごく悩んでる)

花丸(どうするんだろう…)

曜(やっぱり占いで宝くじを当てるなんて無理なのかな…)

善子(もう!こうなったら…)


……………

曜「ぜ、全部100円当たり…」

花丸「損はしてないけど…」

善子「儲けもなかったわ…」

曜「……」

曜「ごめん善子ちゃん!私が間違ってた!」

曜「そうだよね!簡単にお金がもらえるわけないよね!」

曜「いらなくなった漫画とか売ってなんとかするよ!ありがとー!」タタタッ


善子「フッ…また悩めるリトルデーモンを救ってしまったわ」

花丸「……」

ルビィ「花丸ちゃん?どうかしたの?」

313: 2016/12/14(水) 18:23:54.34 ID:G7rGzrBo.net
花丸「あの…善子ちゃん」

善子「なに?」

花丸「そろそろアイコンをオラに渡してくれない?」

善子「…いや」

花丸「でもオラ、アイコンがないと生き返れないよ…」

善子「そんなのわかってる、だから使うの」

花丸「使う?」

善子「この占いの力で…残りのアイコンを見つける」

ルビィ「そんなことできるの!?」

善子「さすがに簡単には無理そうね。具体的なことはわからなかった」

善子「ただ…残り2つのアイコンはすぐ近くにあって、くっついたり離れたりしてるみたい」

314: 2016/12/14(水) 18:24:42.60 ID:G7rGzrBo.net
ルビィ「くっついたり離れたり?」

善子「もう誰かに憑りついてるのかも…」

花丸「…善子ちゃん。やっぱりアイコンを渡して」

善子「……」

花丸「そこまでわかってるならもう大丈夫だよ。だから…」

善子「いやよ」

善子「ありがとう心配してくれて。でも大丈夫だから」

善子「それに…自分でもどうやってアイコンを使ってるのかわからないの。もし一回手放したら、もう二度と占いできなくなるかも…」

花丸「だけど、アイコンを持ってるってことは眼魔に襲われるかもしれないってことだよ?」

善子「わかってるって。それに…」

善子「眼魔ならもう来てるし」ピッカー


CHECK×MATES眼魔「アイコンを回収します」


ルビィ「眼魔!?」

花丸「っ……変身!」

315: 2016/12/14(水) 18:25:43.07 ID:G7rGzrBo.net
カイガン! オラ!


ゴースト「善子ちゃん!気づいてたなら教えてよ!」

善子「大丈夫よ。ずら丸が勝つって視えたから」

ゴースト「もう!」

ゴースト「ハァッ!」

ボカッ

CHECK×MATES眼魔「ぐっ…」


ゴースト「決めるずら!」

ダイカイガン! オラ! オメガドライブ!


ゴースト「ヤァアア!!」


ドカーン

316: 2016/12/14(水) 18:26:58.26 ID:G7rGzrBo.net
花丸「ふぅ…」

善子「ほらね、言った通……!?」


ザザザッ

善子(こ、このイメージって…?)

ルビィ「善子ちゃん?」

善子「…なんでもない」


善子「まあとにかく!眼魔を倒したんだからもう心配ないでしょ?」

善子「私は占いでアイコンを探す。そうしないと…」

善子「ずら丸、わかってるでしょ。もう時間がないんだから」

花丸「……」

317: 2016/12/14(水) 18:27:25.83 ID:G7rGzrBo.net
――――――

津島家

善子「…ハァハァ」

善子「っ……」

善子(やっぱり…この力使うと疲れるわね)

善子(でも…やらなきゃ)

善子「……!」

善子「見えた!残りのアイコンの場所は…」

318: 2016/12/14(水) 18:33:34.50 ID:G7rGzrBo.net
―――――

国木田家

花丸「もしもし、どうしたの善子ちゃん」

花丸「えっ、今すぐ学校?」

花丸「う、うん…」

花丸「じゃあ、また後で…」

ピッ


ルビィ「善子ちゃんなんて言ってたの?」

花丸「残りのアイコンの場所がわかったって…」

ルビィ「!」

花丸「行こっかルビィちゃん」

ルビィ「あ、えっと、ルビィは……」

花丸「そっか、ダイヤさんと待ち合わせしてるんだったね」

ルビィ「うん、だから…」

  

319: 2016/12/14(水) 18:34:34.61 ID:G7rGzrBo.net
―――――

学校

善子(やっと…見つけた)

善子(9個のアイコンが揃う、これでずら丸は…)

バンッ

善子「…やっぱりね」ピッカー

善子「今回は外れてほしかったのに…来ちゃったんだ」


CHECK×MATES眼魔「アイコンを回収します」


善子「…無駄よ」サッ

善子「あなたの攻撃なんて当たらない」

善子「私には未来が視えてるんだから」

善子「どんな攻撃だって…」

善子「!?」


CHECK×MATES眼魔×16「アイコンを渡せ」


善子「…やっば」

320: 2016/12/14(水) 18:35:23.61 ID:G7rGzrBo.net
善子(いくら攻撃が見えてても…)

善子(囲まれてたら避けられな…)

バンッ

善子「きゃっ!」


CHECK×MATES眼魔「アイコンを回収します」ズボッ

善子「かはっ…」


グリグリ


CHECK×MATES眼魔「……」グリッ


善子「ダ…メ」

バタッ

321: 2016/12/14(水) 18:36:15.52 ID:G7rGzrBo.net
CHECK×MATES眼魔「アイコンを回収しました」

善子「うぅ…」ズリズリ

CHECK×MATES眼魔「……」

善子「行かせない…ぜったい」

善子(アイコンは…渡さない)

善子(ずら丸は…ずら丸は!)

CHECK×MATES眼魔「…排除します」ガァ

善子「っ…」


カイガン! オラ!

322: 2016/12/14(水) 18:36:42.29 ID:G7rGzrBo.net
ガキィン


善子「ずら…丸」


ゴースト「善子ちゃん、体は大丈夫?」

善子「私は…大丈夫。でもアイコンが…」


CHECK×MATES眼魔「アイコンを入手しました。帰還します」


ゴースト「大丈夫!」

ゴースト「すぐ取り返すから」

ゴースト「ハァァッ!」


ボンッ

323: 2016/12/14(水) 18:37:27.14 ID:G7rGzrBo.net
ドカッ バキッ

ゴースト「ヤァ!タァ!」


善子(ダメ…それじゃダメなのよ)


ゴースト「な、なんで…」

ゴースト「なんで全然数が減らないの!?」


CHECK×MATES眼魔×16「排除します」


善子「その眼魔はチェスの眼魔。見た目は同じだけど…どこかにキングが隠れてるの」

善子「キングを倒さない限り…いくらでも湧いて出てくる」

ゴースト「でもおかしいよ!チェスの駒は復活しないはずずら!」

善子「そんなの知らないわよ!眼魔に常識が通用するわけないじゃない!」

324: 2016/12/14(水) 18:38:11.06 ID:G7rGzrBo.net
ゴースト「でも、もしかしてキングを倒せば…」

善子「そう、キングを倒せば他の駒も消滅する…けど、見た目だけじゃどれがキングがわからない」

善子「だからまずいのよ…。希アイコンの占いの力があればキングを見つけられるのに…」

ゴースト「……」


CHECK×MATES眼魔「排除します」

CHECK×MATES眼魔「排除します」

CHECK×MATES眼魔「排除します」

ゾロゾロゾロゾロ


善子「くっ…どうしたらいいの」

ゴースト「……」ガチャ


カイガン! ウミ!

325: 2016/12/14(水) 18:38:58.17 ID:G7rGzrBo.net
善子「ずら丸…?」

ゴースト(ウミ魂)「…善子ちゃん、どの駒がキングなのか教えて」

ギギギッ

ゴースト「この弓で…射貫くから」


善子「わっ!?わかんないわよそんなの!」

ゴースト「占ってよ」


善子「はぁ!?」

ゴースト「善子ちゃんの占いは絶対当たるんだよね?」

善子「それはアイコンの力だもん…。私の占いなんてただの趣味で…」

ゴースト「…善子ちゃん」

326: 2016/12/14(水) 18:39:59.14 ID:G7rGzrBo.net
ゴースト「希さんは占いの力でμ’sを導いた…けど」

ゴースト「スピリチュアルパワーが本当にあったのかどうかはわからないんだって」

善子「えっ?」

善子「どういうこと?パワーはあったんでしょ?当たったんだから…」

ゴースト「ううん、そうじゃないんだ」

ゴースト「占いが当たったのは…μ’sのみんなが希さんのことを信じてたから」

ゴースト「希さんの言うことなら絶対現実になる、そう思ってたからなんだ」

ゴースト「μ’sは占いの力に頼ってたわけじゃない」

ゴースト「みんな想いを現実にするために頑張ってたんだ。占いっていう言葉に支えられて」

善子「……」

ゴースト「…善子ちゃん、オラは善子ちゃんを信じてるよ」

ゴースト「絶対、善子ちゃんの言う通りになるから」

327: 2016/12/14(水) 18:40:51.67 ID:G7rGzrBo.net
善子「……」

善子「…はぁ」

善子「フフッ…」

善子「リトルデーモンよー!私に力を与えたまえー!」

善子「…視えた!」

ゴースト「どれを狙えばいいの?」

善子「…右から2番目」

ゴースト「…わかった」


ダイカイガン! ウミ! オメガドライブ!


ゴースト「ハァァ……」

ゴースト「ヤァア!!」バキュン


グサッ

328: 2016/12/14(水) 18:42:43.21 ID:G7rGzrBo.net
ゴースト「……」

ゴースト「やっぱり…善子ちゃんはすごいね」


キング眼魔「ぐぁっ…」


ゴースト「大当たりずら」


ドカーン!

 

CHECK×MATES眼魔「」バタバタ

サァァァーー

善子(周りの駒が消滅していく…)


花丸「ふぅ…」

希アイコン「」

花丸「…ありがとね、善子ちゃん」

善子「ずら丸…」


ガガガガガッ

花丸、善子「!?」

329: 2016/12/14(水) 18:45:12.26 ID:G7rGzrBo.net
――――――

ルビィ(お姉ちゃん…来ないなぁ)

ルビィ(どこ行っちゃったんだろう…?)


「ル、ルビィ…」


ルビィ「お姉ちゃ…」

ルビィ「!」

ダイヤ「…ハァハァ」

ルビィ「お姉ちゃん!その体…!」

ダイヤ「少し…やられてしまいました」

ダイヤ「うっ…」フラフラ

ルビィ「お姉ちゃん!」

  

330: 2016/12/14(水) 18:46:25.50 ID:G7rGzrBo.net
―――――

CHECK×MATES眼魔「…」ゾロゾロ


花丸「あ、あれ…?さっき倒したはずじゃ…」

善子「…いや、よく見て。さっきと色が違う」

花丸「ホントだ…黒になってる。さっきは白だったのに…」

善子「もう1チームいたのね」

花丸「……」

善子「……」

花丸「また?」

善子「また」

花丸「はぁ…」

希アイコン「」バァーーン

花丸「!」

331: 2016/12/14(水) 18:46:59.07 ID:G7rGzrBo.net
花丸「希さん…力を貸してくれるの?」

花丸「変身!」


カイガン! ノゾミ!


ゴースト(ノゾミ魂)「ハァッ……!」

ピッカー

善子「わっ!すごい光…」

ゴースト(感じる…希さんの力を)

ゴースト「ハァァァ…」

ダイカイガン! ノゾミ!


ピカピカピカピカ


善子(まぶしっ…)

ゴースト(エターナルスピリチュアル!)


ドカーン!
  

332: 2016/12/14(水) 18:47:40.33 ID:G7rGzrBo.net
……………

花丸「ふぅ…さすが希さんの力。恐ろしい技だったずら…」

善子(何が起きたかわからなかった…)


花丸「……ねえ善子ちゃん」

花丸「もう一つ…占ってもらってもいい?」

善子「…なにを占うの?」

花丸「オラが…生き返れるかどうか」

善子「そんなの占わなくたってわかるわよ」

善子「ずら丸は生き返る…絶対に」

花丸「…うん」

333: 2016/12/14(水) 18:48:37.20 ID:G7rGzrBo.net
善子「ねえずら丸、残りのアイコンの手掛かりなんだけど…」

善子「金髪と青髪よ」

花丸「金髪と…青髪」

善子「名前とか住所まではわからなかったけど、この学校にいるのは間違いない。多分先輩ね」

善子「とにかく、もう時間がないんだからその二人を探して…」

花丸「善子ちゃん」

善子「なに?」

花丸「あれ…」

 


果南「……」

鞠莉「……」


花丸「いるよ、目の前に」



所持アイコン
花丸:オラ・凛・にこ・真姫・海未・花陽・希
ダイヤ:スペクター・絵里
残り時間4日

つづく

  

338: 2016/12/15(木) 19:14:01.95 ID:Ylfh5v7E.net
果南「……」

鞠莉「……」


善子「見つけた……金髪と青髪!」

花丸「あ、あれ見て!」


穂乃果アイコン、ことりアイコン「」カタカタ


善子「やっぱりあの二人…」

花丸「とにかく話を聞いてみようよ。何かわかるかも…」


「ふざけないで!!」


善子、花丸「!?」

383: 2016/12/16(金) 18:47:35.73 ID:yLE/Jxfp.net
>>338
タイトル忘れた
第9話「決別!すれ違う想い!」

339: 2016/12/15(木) 19:14:27.08 ID:Ylfh5v7E.net
鞠莉「どういうつもりなの…果南」

果南「そっちこそ」

鞠莉「なっ、私は…」

果南「じゃあね」

果南「もう話しかけてこないで」

鞠莉「果南…」


花丸「行っちゃった…」

善子「あっ!あれ!」


穂乃果アイコン「」フワフワ

 

花丸「穂乃果アイコン…青髪の人に憑いてる!」

善子「私が青髪を追いかけるから!ずら丸は金髪の方を!」

花丸「うん!」


タタタッ

340: 2016/12/15(木) 19:15:27.07 ID:Ylfh5v7E.net
…………

善子「…ハァハァ」

タタタッ

善子「ハァ…ハァハァ」

タタタタッ

善子「ゼェ…ゼェ」フラッ

バタッ


果南「…♪」タタタタッ


善子(速…すぎ)

341: 2016/12/15(木) 19:16:08.17 ID:Ylfh5v7E.net
―――――

学校

花丸「……」ジーッ

善子「ずら丸ー…ハァハァ」

花丸「善子ちゃん…あの人は?」

善子「無理…全然…追いつけない」

花丸「……」

善子「金髪は?」

花丸「あそこ…」


理事長室「」


善子「あの人理事長だったの…?」

342: 2016/12/15(木) 19:17:18.22 ID:Ylfh5v7E.net
花丸「とにかく話を聞いてみようよ。あの二人を仲直りさせればアイコンに認めてもらえるかもしれないよ」

善子「そうね」

ガチャ

「「失礼しまーす」」


鞠莉「…ん?あなたたちは…?」


花丸「あの…理事長にお話があって」

鞠莉「オゥー!珍しいですね!どうしました?困りごとですかー?」

花丸「そうじゃなくて…」

善子「あなたに聞きたいことがあるの」

花丸「さっき…どうしてケンカしてたんですか?」

鞠莉「……」

343: 2016/12/15(木) 19:17:55.82 ID:Ylfh5v7E.net
鞠莉「そんなこと聞いてどうするつもり?」

善子「どうするって…」

鞠莉「あなたには関係ないでしょ。マリーと果南の問題なんだから」

善子「うっ…でも」

花丸「たしかに…」

善子「ずら丸?」

花丸「確かに、今のマルと善子ちゃんには関係ないです…」

鞠莉「もぅ、いきなりプライベートなことを聞くなんて失礼よ~!ふふっ」

花丸「だから…」

花丸「お友達になってくれませんか、マルたちと」

花丸「そしたら関係なくないです。友達が困ってるんですから」

鞠莉「……」


  

344: 2016/12/15(木) 19:18:39.33 ID:Ylfh5v7E.net
―――――

ダイヤ「っ…」

フラフラ

ルビィ「お姉ちゃん!大丈夫なの!?」

ダイヤ「大丈夫、これくらいの傷…」

ズキッ

ダイヤ「っ…」

ルビィ「お姉ちゃん!」


フラフラ

ドンッ

「おっと」

ダイヤ「あっ…すみま…」

ダイヤ「…せん」

バタッ

果南「ねぇ!しっかりして!」

 

345: 2016/12/15(木) 19:20:54.54 ID:Ylfh5v7E.net
―――――

松浦家

ダイヤ「っ…」ムクッ

ダイヤ「ここは…」

ルビィ「さっきの人が助けてくれたんだ」

ダイヤ「……」


ガチャ

果南「あっ、気がついた?」

ダイヤ「!あなたは…」

  

346: 2016/12/15(木) 19:24:57.02 ID:Ylfh5v7E.net
―――――

眼魂島

眼魔A「はぁ…スペクターってどんなものかと思ったけど…期待ほどじゃなかったわね」

眼魔B「そうか…残念だな」

眼魔C「もう~あの子は私が相手したかったのに~」

眼魔A「まあまだゴーストの子もいるしね。そっちも見てみないと…」


?アイコン「ちょっと!姉様の許可も取らないで出ていくなんてどういうつもり?」


眼魔A「あぁ…ごめんなさいね」

?アイコン「いい?あんたたちは所詮眼魔!勝手なことしたら…」

??「まあいいじゃないですか」

?アイコン「……」

??「ゴーストの実力を確かめたいというなら…構いません。ただし…」

眼魔A「わかってるわ」


アキバレポーター「……」

   

347: 2016/12/15(木) 19:25:58.87 ID:Ylfh5v7E.net
―――――

理事長室

花丸「……」

鞠莉「…マリーの友達になりたいの?」

花丸「はい、お願いします」

鞠莉「…わかった」

鞠莉「私も友達がほしかったから。果南みたいに頑固じゃない、フレンドリーな友達が」

花丸「……」

鞠莉「私と果南は幼馴染なの」


~~~~~

小さい頃から一緒に遊んでて…

かなん「まりー!こっちこっちー!」

まり「まってよかなーん!」

348: 2016/12/15(木) 19:26:33.48 ID:Ylfh5v7E.net
小学校でも中学校でも、いつも一緒にいて

かなん「まりー…テストどうだったー?」

まり「あ、えっと…」

かなん「まり?」

まり「……」

かなん「ぜんぶ100点!?すごー…」

まり「あ、あはは…」

 

なのに2年前…

先生「本当に断っちゃうの?」

鞠莉「はい!留学なんて興味ありませんから」

先生「そう…残念ね」

  

果南「……」

349: 2016/12/15(木) 19:29:38.00 ID:Ylfh5v7E.net
―――

鞠莉「えっ?」

果南「だから!留学した方がいいって言ったの!

鞠莉「どうして…?」

果南「その…その方が鞠莉のためになるしさ」

鞠莉「ならないよ?私別に行きたくないもん」

果南「そうじゃなくて…!」

鞠莉「それに~マリーがいなくなったら寂しいでしょ?果南だって泣いちゃうんじゃ…」

果南「鞠莉!」

果南「…もうちょっと自分のこと考えてよ」

鞠莉「……」

350: 2016/12/15(木) 19:30:44.66 ID:Ylfh5v7E.net
果南「私は…絶対留学した方がいいと思う。将来のためにも」

鞠莉「……」

鞠莉「果南は私に留学してほしいの?」

果南「うん」

鞠莉「…ホンキ?2年も会えなくなるんだよ?」

果南「本気だよ。鞠莉に留学してほしい」

鞠莉「……」

鞠莉「…わかった」

~~~~~

鞠莉「それで2年間留学して…」

鞠莉「この間帰ってきたのばっかりなの」

花丸、善子「……」

鞠莉「なのにアイツ…!」

351: 2016/12/15(木) 19:31:45.80 ID:Ylfh5v7E.net
鞠莉「帰ってきた私に…すごく冷たいの」

鞠莉「さっきなんか、『もう話しかけないで』って言われちゃった」

鞠莉「なんでだろう…全然心当たりないのに。嫌われちゃったのかな?」

鞠莉「せっかく…2年ぶりに、会えたのに…」

鞠莉「2年の間に…果南は変わっちゃったのかな」


花丸、善子「……」


鞠莉「…今日はもう帰って。私は理事長の仕事があるから…」

花丸「は、はい!」

善子「……」

花丸「ほら善子ちゃん、行くよ」

善子「……せない」

花丸「えっ?」

善子「許せない!なんてひどい人なの!」

鞠莉「善子…」

善子「その人の家を教えて!文句言ってやるわ!」

352: 2016/12/15(木) 19:34:01.40 ID:Ylfh5v7E.net
―――――

松浦家

果南「……」

ダイヤ「……」

果南「もしかして…私のこと覚えてる?」

ダイヤ「当然です、忘れるはずありませんわ」

ダイヤ「果南さん…」

果南「……」

ルビィ(果南…さん?)

353: 2016/12/15(木) 19:34:45.69 ID:Ylfh5v7E.net
果南「そっか、覚えててくれたんだ…」

ダイヤ「昔、あんなに遊んだんですから」

果南「……」

果南「心配したんだよ、妹がいなくなっちゃったって聞いて。あれから学校にも来なくなったから…」

果南「でも、元気そうでよかった…」

ダイヤ「……果南さん」

果南「ごめんね」

ダイヤ「えっ?」

果南「ダイヤが来なくなったなら、私が会いに行けばよかったのに…」

ダイヤ「…果南さん?」

果南「私…いつもそうなんだ。そうやって、また友達が減っちゃうんだ…」

ダイヤ「…?」


  

357: 2016/12/15(木) 19:49:45.45 ID:Ylfh5v7E.net
――――――――――
―――――

翌日 ダイビングショップ前

善子「ここにあの人が…」

花丸「善子ちゃん、あんまり変なこと言ったらダメだよ」

善子「わかってるわよ…でも、このままじゃ鞠莉さんが可哀想だから…」

善子「なんとか話を聞きださないと…」

花丸「うん…」


「花丸さん?」


花丸「えっ?」


ダイヤ「どうしてここに…」

ルビィ「もしかして…果南さんに用?」

花丸「ダイヤさんとルビィちゃん!?」

358: 2016/12/15(木) 19:50:20.47 ID:Ylfh5v7E.net
善子「そっちこそどうしてここに…アイコンを探しに来たの?」

ダイヤ「いえ、私は…」

ガチャ

果南「あれダイヤ、どうしたの?」

ダイヤ「果南さん…。昨日のお礼をしようと思いまして、つまらないものですが…」

果南「別にいいのに…。そっちの人たちは?」

ダイヤ「私の友人ですわ」

果南「そっか、どうぞ。こっちに座ってて」


花丸、善子「……?」

359: 2016/12/15(木) 19:50:53.76 ID:Ylfh5v7E.net
……………

花丸「ダイヤさんと果南さんって知り合いだったんですか!?」

ダイヤ「ええ、まぁ…会ったのは10年ぶりですが」

善子「じゃあ、鞠莉さんのことも…?」

ダイヤ「…どなたですか?」

花丸「あっ…果南さんの幼馴染の人です。金色の髪の…」

ダイヤ「なるほど…きっと、私が引きこもった後に果南さんと知り合ったのでしょう」

ルビィ「ルビィが行方不明になった後…」

善子「……」


果南「おまたせー!これ、いっぱいあるからよかったら食べて」

善子「…干物?」

360: 2016/12/15(木) 19:52:44.48 ID:Ylfh5v7E.net


善子「……」


花丸「おぉ…ダイビングって面白そうずら…」

果南「でしょ?今度やってみようよ。いつでも歓迎するからさ」

花丸「はい!」


善子(なんだ、果南さんって…)

善子(鞠莉さんから聞いてたより…全然いい人じゃない)

善子(う~ん、どういうことなの…?)


花丸「あっ、果南さん、聞きたいことがあるんですけど…」

果南「なに?おすすめのダイビングスポットとか?」

花丸「鞠莉さんのこと」

果南「……」

361: 2016/12/15(木) 19:55:20.77 ID:Ylfh5v7E.net
花丸「あの…」

果南「ごめん、お客さん来たから行かなきゃ」

果南「また今度ね。待ってるよ」

善子「あっ、ちょ…」

ルビィ「行っちゃった…」

花丸「……」

 

―――

帰り道

善子「果南さんって思ってたよりは全然いい人だったけど…」

善子「鞠莉さんの話をした途端、露骨に避けられたわね…」

花丸「やっぱり鞠莉さんと何かあったのかな?それで、鞠莉さんのことを嫌いになって…」

ダイヤ「果南さんはそんな方ではありません!」

ルビィ「お姉ちゃん?」

ダイヤ「……と思います」

362: 2016/12/15(木) 19:57:01.24 ID:Ylfh5v7E.net
ダイヤ「少なくとも昔の果南さんは…」

~~~~~

ダイヤ「うぅ…」

かなん「ダイヤだいじょうぶ?ころんじゃったの?」

ダイヤ「はい…かなんさんはさきに行ってください。このままでは二人とも遅刻してしまいます…」

かなん「やだ」

かなん「ダイヤといっしょがいいもーん♪」

ダイヤ「かなんさん…」

~~~~~

ダイヤ「果南さんは友達のことをとても大切に思う人でした…」

ダイヤ「そう簡単に鞠莉さんのことを嫌いになるとは考えられません」

善子「……」

ダイヤ「鞠莉さんという方に会わせていただけますか」
  

363: 2016/12/15(木) 19:58:41.09 ID:Ylfh5v7E.net
―――――

ダイヤ「……」

鞠莉「ふーん、果南の昔の友達なんだ」

ダイヤ「はい、5歳の頃に…」

鞠莉「はぁ?」

ダイヤ「えっ」

鞠莉「なに?自慢したいの?自分が果南の最初の幼馴染だって言いたいの!?」

ダイヤ「いえ、そんなつもりは…」

鞠莉「あのね!マリーは果南のことなんでも知ってるの!好きな食べ物はさざえとわかめで趣味は天体観測!誕生日は2月10日で…あっ、もちろん留学中にも誕生日プレゼントを贈ったのよ。日本じゃ手に入らないような本場のベリーベリーマッチなスウィーツをね!」

ダイヤ「……」

善子「鞠莉さん…」

花丸「やっぱり果南さんのこと、大好きなんですね」

364: 2016/12/15(木) 20:01:40.90 ID:Ylfh5v7E.net
鞠莉「…そうよ」

鞠莉「私は…果南のこと…」

鞠莉「だから意味わかんないの。どうして果南は…」

ダイヤ「…安心してください。果南さんも…あなたのことを大切に思っています」

ダイヤ「きっと、仲直りできますわ」

鞠莉「……」

 

――――――――――
―――――

翌日 公園

果南「鞠莉…」

鞠莉「果南…」


  
花丸「あっ、二人とも来たみたいだね」コソコソ
 

365: 2016/12/15(木) 20:02:42.79 ID:Ylfh5v7E.net
果南「ダイヤに呼ばれたから何かと思ったら…こういうことだったんだ」

鞠莉「……」

果南「じゃあね、鞠莉と話すことなんてないから」

鞠莉「待って果南!」

果南「……」

鞠莉「お願い…私の話を聞いて」


 
ルビィ「あの二人…仲直りできるのかなぁ」

ダイヤ「大丈夫です、果南さんならきっと…」


ドカーン!

366: 2016/12/15(木) 20:04:06.52 ID:Ylfh5v7E.net
善子「な、なにこの音!?」ピッカー


眼魔「……」


ダイヤ「っ、あの眼魔は…!?」

ルビィ「もしかしてこの間お姉ちゃんを襲った眼魔!?」

花丸「っ…アイコンは渡さないずら!」

花丸「変し……」


眼魔「まぁ待って、私はアイコンを奪いに来たわけじゃないから」


花丸「…どういうこと?」

ツバサ眼魔「そうね、私はツバサ眼魔。ガンマライザーの一人よ」

花丸「ガンマライザー…?」

367: 2016/12/15(木) 20:05:16.23 ID:Ylfh5v7E.net
ツバサ眼魔「正式名称GANM=A-RISE=R。私たちは普通の眼魔じゃないの」

ダイヤ「……」

ツバサ眼魔「アイコンを追いかけることしか能のない眼魔とは違うってこと。そんなことしたって無駄だからね」

ルビィ「じゃあ…あなたは何しに来たんですか?」

ツバサ眼魔「そうね…」

ドンッ

花丸、ダイヤ「!?」

ツバサ眼魔「試しに来たの。ゴーストの強さを…!」


善子「結局戦いに来たんじゃないの!」

花丸「っ…変身!」

ダイヤ「変身!」
  

368: 2016/12/15(木) 20:07:17.37 ID:Ylfh5v7E.net
ゴースト(オラ魂)「ハァ!」

スペクター「花丸さん気をつけてください!この眼魔、かなりの強者ですわ」

ゴースト「はい!」

ツバサ眼魔「フッフッフ…」

 

――

鞠莉「あのさ果南…」

果南「……」

鞠莉「私、寂しかったんだ」

369: 2016/12/15(木) 20:08:07.61 ID:Ylfh5v7E.net
鞠莉「留学に行って、果南に会えなくなって…」

鞠莉「だけど…あんなの全然意味なかった!楽しくなかった!」

果南「!」

鞠莉「あんな留学なんかより、果南と一緒にいたかった!」

鞠莉「だから果南、これからは…」

果南「…なんでそんなこと言うの?」

鞠莉「えっ?」

果南「留学が楽しくなかったとか意味なかったとか!そんなこと言わないでよ!」

鞠莉「か、果南!?」

果南「将来のためになったでしょ!?留学に行ってよかったんだよ!」

鞠莉「な、なんで果南が勝手に決めつけるの!?」

370: 2016/12/15(木) 20:09:59.70 ID:Ylfh5v7E.net


ゴースト「…ハァハァ」

スペクター「…くっ」

ツバサ眼魔「どうしたの?もう終わり?」

ゴースト(こっちの攻撃が全然効いてない。あのバリアのせいだ…)

スぺクター(…レベルが違いすぎます。手も足も出ませんわ…)

ゴースト(こうなったら…)

ゴースト「ダイヤさん、オラに考えがあるんだ」

371: 2016/12/15(木) 20:11:13.04 ID:Ylfh5v7E.net
スペクター「どうするつもりですの」

ゴースト「オラが眼魔に近づけるように…サポートしてくれますか?」

スペクター「…任せてください」

ゴースト、スペクター「ハァッ!」ダダダッ

ツバサ眼魔「ふふっ…そう来なきゃね」


バンバンッ!


スペクター(今です花丸さん!)

ゴースト(懐に入り込めば…)

ガシッ

ツバサ眼魔「!」

372: 2016/12/15(木) 20:12:15.93 ID:Ylfh5v7E.net
ツバサ眼魔「…どうするつもり?」

ゴースト「…この距離ならバリアは張れないずら」ダイカイガン!

ツバサ眼魔「…バリアなんてなくても、あなたの攻撃なんて効かないわよ」

ゴースト「……」ダイカイガンダイカイガン

ダイカイガンダイカイガンガイカイガン

ツバサ眼魔「なに…」

ダイカイガンダイカイガンダイカイガンダイカイガン

ゴースト「これなら…どう?」


スペクター「花丸さん、まさか…」

善子「零距離で自爆特攻する気!?」

373: 2016/12/15(木) 20:13:50.54 ID:Ylfh5v7E.net
ダイカイガンダイカイガンダイカイガン


ツバサ眼魔「思ってたより…根性あるみたいね」

ゴースト「……決めるずら」

ガチャ


ドッカーーーーン!!!



所持アイコン
花丸:オラ・凛・にこ・真姫・海未・花陽・希
ダイヤ:スペクター・絵里
残り時間:3日


つづく

   

384: 2016/12/16(金) 18:47:57.48 ID:yLE/Jxfp.net
第10話「集結!9のアイコン!」

385: 2016/12/16(金) 18:48:27.15 ID:yLE/Jxfp.net
ダイカイガンダイカイガンダイカイガン

ツバサ眼魔「っ……」

ゴースト「ハァァァ…!」

ゴースト(この眼魔は…ここで倒す!)


ドッカァァーーーン!!!


善子「ずら丸ーー!!」


モクモクモクモク

386: 2016/12/16(金) 18:49:56.80 ID:yLE/Jxfp.net
花丸「うっ…」バタッ

ダイヤ「花丸さん!しっかりしてください!」


「中々…やるみたいね」


ルビィ「!」


ツバサ眼魔「…ハァハァ」

ツバサ眼魔(さすがに…少し効いたわ)

ツバサ眼魔「……また会いましょう」

サササッ


花丸「……」グタッ

善子「ずら丸…っ」


   

387: 2016/12/16(金) 18:51:01.99 ID:yLE/Jxfp.net
―――――

国木田家

花丸「……」グタッ

善子「ずら丸…目を覚まして」

ルビィ「花丸ちゃん、大丈夫なのかな…」

ダイヤ「わかりません…花丸さんは普通の人間とは違い、ゴーストですから」

ダイヤ「おそらく、無茶をしたせいで魂に負担がかかってしまったのでしょう」

善子「バカっ…!なんで自爆なんて…」

ダイヤ「ですが、ああしなければ全員やられていました」

善子「……」

善子「でも、このまま目を覚まさなかったら…もう期限まで時間もないのに」

ダイヤ「大丈夫です」

ダイヤ「残りのアイコンは…私に任せてください」

善子「ダイヤさん…」

ルビィ「待ってお姉ちゃん!ルビィも行くよ!」

  

388: 2016/12/16(金) 18:51:47.30 ID:yLE/Jxfp.net
―――――

小原家

鞠莉「…ダイヤ」

ダイヤ「鞠莉さん、その……」

鞠莉「また果南にフラれちゃった…」

ダイヤ「……」

鞠莉「やっぱり…果南は私に帰ってきてほしくなかったのかな」

ダイヤ「そんなこと…ないと思います」

鞠莉「でも、もうどうしたらいいのかわかんないよ…」

ダイヤ「…鞠莉さん」

ダイヤ「もう一度だけ…果南さんを信じてみてください」

鞠莉「……」
  

389: 2016/12/16(金) 18:55:38.49 ID:yLE/Jxfp.net
―――――

松浦家

果南「ダイヤ…」

ダイヤ「また鞠莉さんとケンカしたんですか」

果南「……」

ダイヤ「どうして?あなたは鞠莉さんのことを…」

果南「……」

果南「私、寂しかったんだ。鞠莉がいなくなっちゃって」

ダイヤ「……」

果南「ずっと後悔してた」

390: 2016/12/16(金) 18:57:36.83 ID:yLE/Jxfp.net
果南「鞠莉はさ、小原家の跡継ぎだしさ。色んな事を勉強しなきゃいけなくて…」

果南「だから留学に行くべきだって、それが私が鞠莉のためにできることなんだって。そう思ってた」

果南「だから私が鞠莉を留学させたんだよ。無理やりね」

果南「でも…違ったのかもしれない」

果南「鞠莉、留学なんて意味なかったって言ってた」

ダイヤ「……」


果南「…それじゃ困るんだよ!留学してよかったって思ってもらわなくちゃ!」


果南「私といるより、留学先で勉強した方がよかったってことにしなくちゃ…」

果南「そうじゃないと鞠莉の2年が無駄になっちゃう…」

果南「私が…私のせいで鞠莉の2年が…」


ダイヤ「果南さん…」

ダイヤ「2年なんて…大したことありませんわ」

391: 2016/12/16(金) 18:58:07.89 ID:yLE/Jxfp.net
ダイヤ「私は、10年間ずっとある人のことを思い続けてきました」

ダイヤ「外へも出ず、ずっと家に引きこもってまで」

果南「それって…」

ルビィ(お姉ちゃん…!)

ダイヤ「ですが私の気持ちは変わりません。もしその人が帰ってきたなら…」

ダイヤ「10年分抱きしめます。絶対に」

ルビィ「……」

ダイヤ「鞠莉さんも同じだと思います」

ダイヤ「留学がどうだったとか、無駄だったか意味があったかとか、そんなことはどうでもよくて…」

ダイヤ「果南さん、あなたと会って話したいんじゃないですか?2年分」

果南「……」

果南「鞠莉……」

  

392: 2016/12/16(金) 18:58:45.86 ID:yLE/Jxfp.net
―――――

眼魂島

ツバサ眼魔「ふぅ…」

英玲奈眼魔「大分やられたみたいだな」

ツバサ眼魔「…まあね」

あんじゅ眼魔「その割に、ずいぶん楽しそうだけど…?」

ツバサ眼魔「ええ、まだまだ…」

ツバサ眼魔「楽しめそう」

眼魔「」ゾロゾロ


??(もうすぐです…)

??(もうすぐ9つのアイコンが…)

  

393: 2016/12/16(金) 19:17:35.93 ID:yLE/Jxfp.net
―――――

学校

果南、鞠莉「……」

 

善子「ダイヤさん、あの二人大丈夫なの…?」

ダイヤ「はい、きっと」

 

果南「…鞠莉に言わなきゃいけないことがあるんだ」

鞠莉「……」

果南「私…本当は鞠莉に留学してほしくなかったんだ」

果南「鞠莉がいなくなったらさ、やっぱり寂しくて…」

果南「でもそれを認めたら…私が間違ってたってことになっちゃうから…」

果南「間違いを、認められなくて…」

果南「わざっと鞠莉に冷たくして…寂しくないって自分に言い聞かせて…」

果南「そんなことしたって…なんにも意味ないのにね」

果南「ごめん鞠莉、私…」

394: 2016/12/16(金) 19:18:36.63 ID:yLE/Jxfp.net
鞠莉「バカじゃないの?」

果南「えっ?」

鞠莉「寂しくなるって…そんなこともわからなかったの!?」

果南「だって、将来のことを考えたら…」

鞠莉「バーカバーカ!」

果南「鞠莉は頭いいんだし、私なんかと遊んでるよりもっと大切なことが…」

鞠莉「バーカバーカ!」

果南「っ…!バカバカってそれしか言えないの!?」

鞠莉「だって果南がバカなんだも~ん」

 

善子「…あのダイヤさん」

395: 2016/12/16(金) 19:19:08.35 ID:yLE/Jxfp.net
善子「…これで大丈夫なの?」

ダイヤ「はい、計画通りですわ」

善子「で、でも…」

ダイヤ「二人とも2年分の思いをため込んでしまったんです。まずは言いたいことを言わなくては」

ダイヤ「…ルビィ」

ルビィ「?」

ダイヤ「生き返ったら…10年分ケンカしましょうね」ニコッ

ルビィ「いっ?!」
  

396: 2016/12/16(金) 19:20:31.42 ID:yLE/Jxfp.net
 
ガヤガヤ


鞠莉「バーカバーカ!」

果南「しょうがないじゃん!寂しくなっちゃったんだから!」

鞠莉「どれぐらいで?何日で寂しくなったの?」

果南「…一週間ぐらい」

鞠莉「一週間!?自分から留学しろって言ったのに!?アンビリーバボー!!こいつとんでもないバカよ~!」

果南「…悪かったね!どうせ私は頭悪いよ!」

鞠莉「……違うよ」

果南「鞠莉…?」

鞠莉「頭が悪いとかそういうこと言ってるんじゃないよ」


鞠莉「私の気持ちがわからないから…果南はバカなんだよ」


鞠莉「人のこと考えてるつもりで全然考えてなくて…」

鞠莉「よくわからないことで勝手に悩んで…」

鞠莉「ホントに…バカなんだから…」

果南「鞠莉……」

397: 2016/12/16(金) 19:21:38.20 ID:yLE/Jxfp.net
鞠莉「じゃあさ果南、コレ当てられたら…許してあげる」

果南「なに…?」

鞠莉「私は今、何をしてほしいでしょうか?」

果南「……」

鞠莉「わかんないの~?」

果南「鞠莉…」


果南「…ハグ、しよ」


鞠莉「…うん」


ギュッ

  

398: 2016/12/16(金) 19:24:09.07 ID:yLE/Jxfp.net
~~~~~

まり「かな~ん!」シクシク

かなん「まり…どうしたの?」

まり「かなんからもらったアクセサリーなくしちゃったうわーん!」

かなん「あの…ひろった貝殻でつくったやつ?」

まり「うん…」

かなん「あんなのまたつくってあげるよ」

まり「それじゃダメなの!かなんからもらった…思い出のアクセサリーだから…」

まり「どうしよかなん…思い出がなくなっちゃうよ…」

かなん「まり…」

まり「ごめんかなーんうわぁーーん!」シクシク

かなん「じゃあさ、まり…」

かなん「ハグ…しよ」

まり「えっ?」

399: 2016/12/16(金) 19:25:22.21 ID:yLE/Jxfp.net
まり「ハグ…?」

かなん「うん。ハグ」

かなん「悲しいときも…楽しいときも、わたしはいっつもまりのそばにいる」

かなん「モノはなくなるかもしれないけど…わたしは絶対いなくならないよ」

かなん「ハグするとね、ぜーんぶ思い出すんだ。まりとの思い出」

~~~~~


ギュゥゥーー


鞠莉「もっと早く…こうしてくれたらよかったのに」

果南「ごめん…鞠莉」

鞠莉「ハグさえすれば…なんでも許してもらえると思わないでよ?」

果南「許してくれないの?」

鞠莉「ううん、許す」

果南「もう、なんなの……ふふっ」

鞠莉「へへっ…」
  

400: 2016/12/16(金) 19:26:47.70 ID:yLE/Jxfp.net
   

善子「なんだか…丸く収まったみたいね」

ダイヤ「よかったですわね…果南さん」

ルビィ「あっあれ見て!」


穂乃果アイコン、ことりアイコン「」バァァァ


善子「アイコンが力を取り戻した…」

ルビィ「留学問題を解決したから…なのかな」

ダイヤ「……」ガシッ

ダイヤ「これで、花丸さんと合わせれば…」

ダイヤ「…!」

ダイヤ「…善子さん、果南さんと鞠莉さんを遠くへ」

善子「っ!まさか…」ピッカー


ツバサ眼魔「揃ったみたいね。9つのアイコンが」

401: 2016/12/16(金) 19:41:48.67 ID:yLE/Jxfp.net
善子「あの眼魔…!」

ルビィ「…それだけじゃないみたい」


空色シスターズ眼魔、フィサリス眼魔「アイコンを回収します」

ピッチ・カート眼魔、T∞WA眼魔「アイコンを回収します」

Otenki girls眼魔、春色マカロン眼魔「アイコンを回収します」

CHECK×MATES眼魔「「アイコンを回収します」」


ダイヤ「今までに倒した眼魔…!」

402: 2016/12/16(金) 19:42:35.29 ID:yLE/Jxfp.net
善子「ちょ、ちょっと!卑怯じゃない!正々堂々一対一で勝負しなさいよ!」

ツバサ眼魔「事情が変わったのよ。アイコンが揃ったなら…容赦しない」

ツバサ眼魔「全力で行かせてもらう」

ツバサ眼魔「ハァァッ!!」


ダイヤ「っ…変身!」


善子「やばっ…果南さん!鞠莉さん!こっち!」

果南、鞠莉「えっ?」


ドーン!

403: 2016/12/16(金) 19:43:38.17 ID:yLE/Jxfp.net
スペクター「ハァァ!」

バキッ ドカッ


眼魔軍団「……」


スペクター(っ…この数が相手では)


「みんな集まって…楽しそうだね」

スペクター「!」

花丸「オラも…仲間に入れてほしいな」

スペクター「花丸さん…!」

 

善子「ふぅ…これで鞠莉さんたちは大丈夫ね」

ルビィ「!善子ちゃんあれ…!」

善子「えっ?」


カイガン! オラ!


善子「ずら丸…!」

404: 2016/12/16(金) 19:44:39.26 ID:yLE/Jxfp.net
ゴースト(オラ魂)「ダイヤさん…一緒に行きましょう!」

スペクター「はい!」

ゴースト「タァァ!」

スペクター「ヤァア!」

ドカーン!


カイガン! リン!

ゴースト(凛魂)「連続キックずらー!!」

ドカーン!

ゴースト「まだまだ…!」カチッ

カイガン! ニコ!

ゴースト(にこ魂)「斬って…」スパスパッ

カイガン! ウミ!

ゴースト(海未魂)「射って…」バキュン

カイガン! マキ!

ゴースト(真姫魂)「奏でる!」ジャーン♪


ドドドカーン!
 

405: 2016/12/16(金) 19:45:29.83 ID:yLE/Jxfp.net
 
スペクター(絵里魂)「ハァァァ!!」

スペクター(さすがはエリーチカの力!)

スペクター(ですが…)


眼魔軍団「……」ゾロゾロ

スペクター(このままでは…)

ことりアイコン「」カタカタ

スペクター「!」

スペクター(ことりさん…私に力を貸してくれるのですか)

スペクター「……!」カチッ

カイガン! コトリ!


ファサァァーー!!
 

406: 2016/12/16(金) 19:46:34.01 ID:yLE/Jxfp.net
  
ゴースト(花陽魂)「マカロンを…潰す」グシャ

カイガン!

ゴースト(希魂)「カードが告げる、スピリチュアルパワー」

ドドドカーン!


ゴースト(っ、ダイヤさんは…)

ゴースト「!」


スペクター(ことり魂)「ハァアアア!」バサバサ

ゴースト「すごい…飛んでる…」

スペクター「花丸さん!」ポイッ

ガシッ

ゴースト「これ…!」

穂乃果アイコン「」

407: 2016/12/16(金) 19:47:17.14 ID:yLE/Jxfp.net
スペクター「使ってください!」

ゴースト「でも、これはダイヤさんが…」

スペクター「花丸さんなら…きっと使えますわ」

ゴースト「……」

カチッ

カイガン! ホノカ!


ゴースト(穂乃果魂)「……」

ゴースト「うおぉぉ…」

ゴースト「ハァアアア!!!」

ビィーーーーー!!!


スぺクター(太陽の如き熱線…あれが穂乃果アイコンの力…!)

スペクター「……そうですわ!」

408: 2016/12/16(金) 19:50:15.80 ID:yLE/Jxfp.net
バサーーーン

スペクター「花丸さん!つかまってください!」

ゴースト「えっ!?」

ファサーーーーー


ゴースト「ダイヤさん、どうするつもりなんですか?」

スペクター「ここからビームを撃って奴らを一掃します」

ゴースト「空から?」

スペクター「はい、この高さなら安全ですから」

ゴースト「ちょっとズルくないずら…?」

スペクター「2対多数の時点で向こうが有利ですし…」

ゴースト「なるほど…」

409: 2016/12/16(金) 19:50:55.77 ID:yLE/Jxfp.net
スペクター「では行きましょう」

ゴースト「はい!


ダイカイガン! コトリ! ホノカ! オメガドライブ!


スペクター、ゴースト「はぁぁ……」バチバチッ


スペクター、ゴースト「マキシマムコトホノサイクロン!!!」


ビィィィーーーーーーー!!!!


ドガガガドバババ ダダダダダ

ゴースト(あわわ…すごい威力ずら)


ドドドドド ビビビビビ

ドカドカドカッ ドカッ

ドカーン!ドカーン!ドカーン!

ドドドドドドドドドカーーーーーン!!!

   

410: 2016/12/16(金) 19:52:06.54 ID:yLE/Jxfp.net
ゴースト「ふぅ…」

善子「ずら丸、ダイヤさん…やったのね」


「まだよ…」

ツバサ眼魔「まだ…倒れるわけにはいかなくてね」


ゴースト「…ダイヤさん」

スペクター「はい」

ダイカイガン! オラ!

ダイカイガン! スペクター!

ゴースト(オラ魂)「はぁぁ…」

スペクター「はぁぁ…」

ダッ

ゴースト、スペクター「ダブルキーーーック!!」

ドゴォォン


ツバサ眼魔「ぐっ……」

ゴースト、スペクター「ハァァァァ!!!」ゴゴゴ

ツバサ眼魔「きゃあぁああ!!!」


ドッッッッカーーン!!!

   

411: 2016/12/16(金) 19:54:57.65 ID:yLE/Jxfp.net
善子「今度こそ…本当に」

花丸「……」

ダイヤ「……」

ルビィ「お姉ちゃん!花丸ちゃん!」


ダイヤ「花丸さん、これを…」

花丸「うん!」ガシッ

穂乃果、ことり、海未、真姫、凛、花陽、にこ、希、絵里アイコン「」

花丸「これで…9つのアイコンが揃った」


ルビィ「あ、あれ見て!」


ゴゴゴゴゴ
  

412: 2016/12/16(金) 19:55:31.43 ID:yLE/Jxfp.net
グレートステージ「」ゴゴゴゴゴゴゴ


善子「空に…おっきいライブステージが…」

アイコン×9「」ピカピカピカ

花丸「わっ!?」フワー

ダイヤ「花丸さん!」

花丸「吸い込まれ…」

花丸「わぁーーー!!!」


ブウォォォ


ルビィ「花丸ちゃんが…飛んでっちゃった」

 

―――

花丸「うっ、ここは…」

「望みを述べよ」

413: 2016/12/16(金) 19:56:44.99 ID:yLE/Jxfp.net
花丸「…!」

「どんな望みでも叶えてやろう」

花丸「……」

花丸「オラの願いは…」

 

―――

ダイヤ「花丸さんは…どうなってしまったんでしょう」

ダイヤ「ね、ルビィ」

ルビィ「……」

善子(ずら丸…)

ダイヤ「…ルビィ?」


ルビィ「」パリーン!

ダイヤ「!?」

414: 2016/12/16(金) 19:57:31.54 ID:yLE/Jxfp.net
ダイヤ「ルビィのアイコンが…消えて…!」

善子「まさか…」


ゴゴゴゴゴ!

花丸「……」

善子「ずら丸!戻ってきたのね…」

ダイヤ「!?花丸さん!あなたが抱えているのは…」

花丸「…うん」

ダイヤ「ルビィ…なのですね」


ルビィ「……」スヤスヤ


ダイヤ「…大きくなりましたわね」

ルビィ「う~ん…」ムニャムニャ

ダイヤ「花丸さん、本当にありがとうございます」

花丸「えへへ…」

善子「……」

415: 2016/12/16(金) 19:58:32.10 ID:yLE/Jxfp.net
善子「…ずら丸」

花丸「善子ちゃん?」

善子「あなたがこうするってことはわかってた。でも」

善子「もう…時間がないのに」

善子「このままじゃあなたは…」

花丸「ああ、それなら…」


ヒュー ポトッ

アイコン×9「」


善子「アイコンが…空から降ってきた?」

花丸「これ、もう一回拾えば願いを叶えられるんだって」

善子「えぇ…」

416: 2016/12/16(金) 19:59:47.12 ID:yLE/Jxfp.net
花丸「よいしょ、よいしょ」

善子「…これで全部?」

花丸「うん!今度はオラが生き返…」


ドーカン!


花丸「うっ…!?」


アイコン×9「」ポロッ


善子「あ、アイコンが!」


「今まで…よく働いてくれました」
  

417: 2016/12/16(金) 20:00:57.04 ID:yLE/Jxfp.net
善子「なっ、誰あなた!?」


聖良「……」


花丸「アイコンを返すずら!」

聖良「返す…?アイコンはあなたのものではありません」

聖良「そうですよね?」

アキバレポーター「…うん、そうだね」


花丸「アキバレポーターさん!?」

善子「どういうこと!?」


理亞アイコン「まだわかんないの?姉様…この子バカ?」


花丸「しゃべるアイコン…」

善子「ルビィと同じ…?」

418: 2016/12/16(金) 20:02:40.99 ID:yLE/Jxfp.net
聖良「どうもこうもありませんよ。あなた方は利用されていたということです」

聖良「感謝しています。アイコンを集めて頂いて」

聖良「ですが…」カチッ


カイガン! リア!


ダークゴースト(理亞魂)「μ’sのアイコンは私たちのものです。ずっと昔から」

ダークゴースト「あとは…楽にしていてください」ドドドッ


ドッカーーン!


善子「きゃあ!!」

花丸「うわぁああ!!」

 

残り時間:2日

つづく

419: 2016/12/16(金) 20:04:12.27 ID:yLE/Jxfp.net
次回最終回「さよなら、オラ」

425: 2016/12/17(土) 18:11:17.16 ID:Hwjx/p60.net
最終話

426: 2016/12/17(土) 18:12:04.16 ID:Hwjx/p60.net
ダークゴースト「あなたにはまだ役目があります。生き返ってもらっては困るんですよ」


ドッカーーン!


花丸「うわぁああ!!」

善子「きゃああ!!」

ダイヤ「くっ…」


アキバレポーター(ヤバッ…!)

アキバレポーター「ハァア!!」


ギュイィィンン! ドッカーン!


聖良「…何をしたんです」

アキバレポーター「別にー?何もしてないよー?」

聖良「…まあいいです。アイコンは手に入りました」

聖良「行きましょう」

427: 2016/12/17(土) 18:13:15.56 ID:Hwjx/p60.net
聖良(もうすぐです…もうすぐ私たちの目的が…)

アキバレポーター(花丸ちゃん…ダイヤちゃん、お願い)

 

――――――――――
―――――

黒澤家

花丸「ここは…ダイヤさんの家?」

善子「なんで…?私たち、爆発に巻き込まれて…」


「アキバレポーターさんが助けてくれたんだよ」


ダイヤ「その声!まさか…」


ルビィ「…思い出したよ、お姉ちゃん」

428: 2016/12/17(土) 18:14:48.01 ID:Hwjx/p60.net
ダイヤ「ルビィ…!」

花丸「ルビィちゃん…」

ルビィ「お姉ちゃん…花丸ちゃん!ルビィを生き返らせてくれてありがとう!」

善子「ちょっと待ってルビィ!なにか知ってるの?アイコンを持っていった人とか、アキバレポーターのこととか!」

ルビィ「…うん」

ルビィ「ルビィは…10年前にたまたまゲートを見つけて眼魔の世界に迷い込んじゃったんだ」

ルビィ「それで、聖良さんと理亞さんに〇されそうになった」

ルビィ「でも、アキバレポーターさんが庇ってくれて」

ルビィ「体はアイコンになっちゃったし記憶も消されちゃったけど…」

ルビィ「アキバレポーターさんの使い魔として…命だけは助けてもらったんだ」

花丸「そんなことが…」

429: 2016/12/17(土) 18:15:53.53 ID:Hwjx/p60.net
ダイヤ「…ルビィ、そもそもあの方たちは何者なんですの?」

ルビィ「うん、話すと長くなるんだけど…」


~~~~~

聖良さんと理亞さんは…大昔にμ’sと戦ってたんだ


理亞「ぐっ…」

聖良「私たちが…負けるはずは…!」


「あなたたちのしたことは許せない」

「悪いけど…その力は封印するよ!」


理亞、聖良「うわぁああ!!」


それで、聖良さんはゴーストに理亞さんはアイコンの姿になってこの世界とは別の世界、『眼魂島』に封印された


…けど、10年前に封印が解かれちゃったんだ


アキバレポーター「やっと会えたねー!聖良ちゃんと理亞ちゃん」


古代のスクールアイドルを研究していたアキバレポーターさんに

430: 2016/12/17(土) 18:17:33.98 ID:Hwjx/p60.net
理亞アイコン「…だれ?」

聖良「こんなところまで来るなんて…」

アキバレポーター「いやー!大変だったよー?この世界まで来るためのゲートを作るの」

理亞アイコン「なんなのこの人!イライラさせないでよ!」

アキバレポーター「そんなこと言わないでよー?君たちは伝説のスクールアイドル、μ’sと戦ったことがあるんでしょ?」

聖良「…何の用です。あなたと話すことなんてありません」

アキバレポーター「願いを叶える伝説のアイコン…」

アキバレポーター「μ’sのアイコンの力、見てみたくない?」

アキバレポーター「その力があれば…君たちが生き返ることもできるかも」

聖良「…!」


アキバレポーターさんはμ’sの研究をしてた

それで、どこにあるのかもわからないμ’sのアイコンを集めるために…あの二人と協力しようとしたんだ

431: 2016/12/17(土) 18:18:59.68 ID:Hwjx/p60.net
アキバレポーター「よーしっ…完成!」

眼魔「…」

アキバレポーターさんはアイコンを集めるために眼魔を作った

だから眼魔はアイコンを追ってくる

それで、9つのアイコンを見つけたんだけど…


理亞アイコン「どういうこと!!?」

聖良「話が違うんじゃないですか?」

アキバレポーター「ご、ごめん!私にもなんでだか……!」

理亞アイコン「ふざけないでよ!」


聖良さんと理亞さんにはアイコンの力が使えなかった

二人はμ'sに認められなかったんだ

432: 2016/12/17(土) 18:20:20.82 ID:Hwjx/p60.net
理亞アイコン「どうするの姉さま…!」

聖良「アイコンを…ただ集めるだけでは意味がないと?」

アキバレポーター「うん、アイコンの中の魂と心をつながないと力を取り戻せない…から、アイコンに選ばれた人じゃないと…」

聖良「だったら…」

聖良「集めさせればいいんですよ」

アキバレポーター「えっ?」

聖良「選ばれた誰かにアイコンの力を集めさせる」

聖良「それで…その後にアイコンを奪えばいいんですよ」

アキバレポーター「で、でもそんなの……」

理亞アイコン「口答えしようって言うの?」

聖良「あなたは…私たちのために働けばいいんです」

アキバレポーター「……」


アキバレポーター(私は…とんでもない人たちを甦らせちゃったんじゃ…)

433: 2016/12/17(土) 18:23:01.76 ID:Hwjx/p60.net
それでアキバレポーターさんはゴーストとスペクターのアイコンを作ったの

聖良さんと理亞さんがアイコンを悪用するのを止めるために…

選ばれた人を守るためのシステムだってウソをついて…

眼魔と二人を倒すための最終手段として…

 

ルビィ「聖良さんは…アイコンの力を使って何かすごいことをしようとしてるんだと思う」

ルビィ「あの人を…止めなきゃ」

善子「…そうね」

善子「どっちみち…ずら丸が生き返るためにも、アイコンを取り返さなくちゃいけないしね!」

ダイヤ「では、今すぐ出発を…」

花丸「ううん、明日にしようよ」

ダイヤ「花丸さん…?しかし時間がないのでは…」

花丸「オラもダイヤさんも疲れてる。焦らない方がいいよ」

ダイヤ「花丸さんがそう言うなら…」

花丸「うん、明日に備えて今日は休もう!」

  

434: 2016/12/17(土) 18:26:08.39 ID:Hwjx/p60.net
………

ダイヤ「ルービイ♪」ナデナデナデナデ

ルビィ「お、お姉ちゃん…」

ダイヤ「ん~!本物のルビィですわー!大きくなったんでちゅねー!」


花丸「ダイヤさんってあんな人だったっけ…?」

善子「ま、まぁしょうがないわよ。10年ぶりに…妹に会えたんだもん」


ダイヤ「ルビィ~~~」ナデナデナデ

ルビィ「く、くすぐったいよお姉ちゃーん」

ダイヤ「ふふふっ…」

ルビィ「えへへ…」

435: 2016/12/17(土) 18:26:49.55 ID:Hwjx/p60.net
………

ダイヤ「…スヤスヤ」

ルビィ「……スヤスヤ」


善子「…ずら丸、まだ起きてる?」

花丸「…うん、起きてるよ」

善子「…その…明日なのよね?99日の期限って」

花丸「うん」

善子「大丈夫よね?生き返れるのよね?」

花丸「…うん」

善子「……」

花丸「…善子ちゃん」

善子「なに?」

花丸「善子ちゃんは…ここで待ってて」

436: 2016/12/17(土) 18:29:15.51 ID:Hwjx/p60.net
善子「…は?」

花丸「眼魂島は…きっと、すっごく危ないところだと思う。だから来ない方がいいよ」

花丸「オラのために…危ないことするのはもうやめて」

善子「…何言ってるの。ヨハネは堕天使なの!」

花丸「えっ?」

善子「異世界…それは、夢にまで見た理想郷!サンクチュアリ!」

善子「誰があなたのためなんて言ったのよ!ヨハネはずーーっと前から異世界に行きたいって思ってたの!」

善子「こんなチャンス…みすみす逃すわけないじゃない!」


善子「ずら丸が何て言っても…絶対、一緒に行くから」


花丸「善子ちゃん…」


善子「…おやすみ」

花丸「おやすみ」


――――――――――
―――――

437: 2016/12/17(土) 18:30:13.72 ID:Hwjx/p60.net
翌日 99日の期限当日

花丸「行くずら!」

善子、ルビィ、ダイヤ「うん(はい)!」

 
 

ルビィ「ここだよ」

ゲート「」ゴゴゴゴ

ダイヤ「これが…10年前ルビィが迷い込んだゲート」

善子「こんなところに堂々と…よく今まで見つからなかったわね」

ルビィ「ゲートはいつでも開いてるわけじゃないから…多分、今はアキバレポーターさんが開けてくれたんだと思う」


花丸「…突入ずらー!」

 

438: 2016/12/17(土) 18:47:57.31 ID:Hwjx/p60.net
―――――

眼魂島

ルビィ「この塔の頂上に聖良さんがいるよ!」


英玲奈眼魔「…来たようだな」

あんじゅ眼魔「いきましょうか」


善子「眼魔!」


あんじゅ眼魔「敵討ちってわけじゃないけど…」

英玲奈眼魔「ツバサを倒したこと、許しはしない」


花丸「っ…変」

ダイヤ「待ってください花丸さん」

ダイヤ「ここは…私に任せてください」

439: 2016/12/17(土) 18:48:33.88 ID:Hwjx/p60.net
花丸「ダイヤさん!?」

善子「何言ってるの!一人じゃ…」

ダイヤ「この眼魔の強さは…私にもわかります」

ダイヤ「ですが、敵の親玉は更に上のはず。万全の状態でなければ勝てるとは思えません」

ダイヤ「花丸さん、任せましたよ」


カイガン! スペクター!


スペクター「ハァァア!」

花丸「ダイヤさん…」

スペクター「さぁ!早く行って!」

ルビィ「お姉ちゃん…!」


ダダダダダッ
  

440: 2016/12/17(土) 18:49:42.16 ID:Hwjx/p60.net
―――――

塔内部

花丸「っ…」

眼魔「…」ワラワラ

善子「雑魚眼魔がいっぱい!?」

ルビィ「この塔を守ってるんだ!」

花丸「倒さないと…」カチッ

花丸「変身!」

 
ゴースト(オラ魂)「ハァァ!」

ボコッ!

眼魔「…」ワラワラ


ゴースト「これじゃあキリがないずら…」

ルビィ「…花丸ちゃんこっち!こっちに抜け道があるよ!」

ゴースト「うん!」


タタタッ
  

441: 2016/12/17(土) 18:50:44.47 ID:Hwjx/p60.net
………

善子「ここを上っていけば…頂上まで行けるみたいね」

花丸「よしっ、行こう!」

ルビィ「……」ジーーッ

ルビィ(あの部屋って確か…)


花丸「ルビィちゃん?なに見てるの?」


ルビィ「…行かなきゃ!」ダダダッ


善子「ちょっとルビィ!どこ行くの!?」


ルビィ「ごめん花丸ちゃん!先に上に向かってて!」


善子「あっルビィ…!」

善子「行っちゃった…」

花丸「ルビィちゃん……?」

442: 2016/12/17(土) 18:52:12.83 ID:Hwjx/p60.net
―――――

塔 最上階

聖良「見て理亞、これが力を取り戻したアイコン…」

アイコン×9「」

理亞アイコン「ふんっ…こんなもんなのね」

聖良「あとは…あれさえあれば」


アキバレポーター「……」

アキバレポーター(二人を止めるなら…今しかない!)

アキバレポーター「ハァアアア!!」バババッ


理亞アイコン「っ…裏切って…!危ない姉様!」


ガキンッ!


アキバレポーター「なっ…!?」

聖良「ふふっ、こんな攻撃で私を倒せると思いましたか?残念でしたね」

443: 2016/12/17(土) 18:53:41.81 ID:Hwjx/p60.net
アキバレポーター「っ…!だったら…」ガバッ

理亞アイコン「爆弾!?」

アキバレポーター「君たちごと…吹き飛ばしちゃおっかな」

聖良「自爆ですか…させません!」


グググッ


アキバレポーター「なっ…体が動かな…」

聖良「まだ死んでもらっては困ります。あれの場所を教えて頂かないと」

アキバレポーター「あれ…?」

聖良「知ってますよ。ずっと…隠していたんですよね」

アキバレポーター「っ!?まさか…!」


  

444: 2016/12/17(土) 18:54:56.55 ID:Hwjx/p60.net
―――――

英玲奈眼魔「…フンッ」

あんじゅ眼魔「え~い」

ドガガガガッ!


スペクター「かはっ…」フラッ

ダイヤ「うっ…」

ダイヤ(花丸さん、善子さん、ルビィ)

ダイヤ(私は…ここまでみたいですわ)


あんじゅ眼魔「もう終わり?」

英玲奈眼魔「…トドメだ」


あんじゅ眼魔、英玲奈眼魔「ハァアア!!」


ダイヤ「…っ!」


テンガン! ネクロム!
  

445: 2016/12/17(土) 18:57:31.79 ID:Hwjx/p60.net
ネクロム「ヤァ!!」


カキーン


あんじゅ眼魔「攻撃が…はじき返された」

英玲奈眼魔「何者だ…?」


ダイヤ「私を…助けたんですの?あなたは一体…」

ネクロム「助けに来たよ…」


ネクロム「お姉ちゃん」


ダイヤ「ルビィ!?」

446: 2016/12/17(土) 18:59:09.55 ID:Hwjx/p60.net
ダイヤ「ルビィなんですの!?その姿は…?」

ネクロム「うん、ネクロムアイコンで変身したんだ」

ダイヤ「ネクロムアイコン…?どこからそんなもの…」

ネクロム「盗ってきちゃった。研究室に置いてあったから」

ダイヤ「なっ…?!」

ダイヤ「…手癖の悪いところ、変わってませんのね」

ネクロム「えへへ…」

ダイヤ「褒めていませんわ!あなたはいつもいつも私のおやつにまで手に着けて…」

ダイヤ「…でも」

ダイヤ「今日は見逃してあげます」

ネクロム「…うん!」

ダイヤ「ルビィ!二人で行きましょう!」


カイガン! スペクター!

447: 2016/12/17(土) 19:00:49.08 ID:Hwjx/p60.net
スペクター「ハァア!!」

英玲奈眼魔「ぐっ…」

英玲奈眼魔(なっ…この力は)


ネクロム「ヤァア!!」

あんじゅ眼魔(さっきまでと比べ物にならない…)


スペクター「ルビィ!」

ネクロム「お姉ちゃん!」


スペクター、ネクロム「タァア!!」


英玲奈眼魔、あんじゅ眼魔「かはっ…」


スペクター(ルビィと…)

ネクロム(お姉ちゃんと…)


スペクター、ネクロム「心がつながってる!」

448: 2016/12/17(土) 19:01:47.18 ID:Hwjx/p60.net
スペクター「決めますわよ!」

ネクロム「うん!」

ダイカイガン! ダイテンガン

スペクター! ネムロム


スペクター、ネクロム「はぁぁ……」

ガンッ

スペクター、ネクロム「ヤァアアア!!」

スペクター、ネクロム(ダブルキーーーック!!)


英玲奈眼魔「うっ…」フラッ

あんじゅ眼魔「なっ…」フラッ


バタッ


ドッカーーーン!!

  


―――――

塔 最上階

善子「ここに…あの二人が」

花丸「あっ、あれって…!」

449: 2016/12/17(土) 20:17:55.32 ID:Hwjx/p60.net
アキバレポーター「うっ…」グタッ

花丸「アキバレポーターさん!」

アキバレポーター「花丸…ちゃん。ご…めん」

善子「ちょっと!しっかりして!」

アキバレポーター「まも…れな……かった」

アキバレポーター「君の……か…ら…」

アキバレポーター「ぁ……」クラッ

バタッ

アキバレポーター「」


花丸「そんな…」


理亞アイコン「フンッ、姉様に逆らうからこうなるのよ」

聖良「これで…準備は整いました」

450: 2016/12/17(土) 20:18:44.84 ID:Hwjx/p60.net
善子「あの二人…」

花丸「何をするつもりかしらないけど…アイコンは返してもらうずら!」

花丸「変身!」

カイガン! オラ!


聖良「…まだ時間はあります」

聖良「少しだけ…相手してあげましょう」

聖良「変身」

カイガン! リア!

 

ゴースト、ダークゴースト「ハァァ!!」


ボゴォォン!

 

451: 2016/12/17(土) 20:19:11.06 ID:Hwjx/p60.net
バンッ! ドンッ!


善子(ずら丸…)


ダークゴースト「フンッ…」

ゴースト「……ハァハァ」

ゴースト(やっぱり…強い)

ゴースト「ヤァァ!」


バキッ


ダークゴースト「……」

ゴースト(効いて…ない)

ダークゴースト「セイッ!」


ボゴォ


ゴースト「かはっ…」

452: 2016/12/17(土) 20:19:47.84 ID:Hwjx/p60.net
ゴースト「うぅっ…」

ダークゴースト「あなたでは…私に勝てません」

ダークゴースト「大人しく時が来るのを待っていてください」

ゴースト「時…?」


「ずら丸ーーー!!」


ゴースト「善子ちゃん…」

善子「約束したでしょ…絶対生き返るって!」

善子「約束破ったら…許さないから」

善子「だから…」

善子「負けないでー!ずら丸ーーー!!」


ゴースト「…うん」

ゴースト(善子ちゃんが応援してくれてるんだ…)


ゴースト「オラは…」

ゴースト「負けない!」

453: 2016/12/17(土) 20:21:13.08 ID:Hwjx/p60.net
ダークゴースト「…まだやる気ですか」

ゴースト「ハァァ!」


ドゴォ!


ダークゴースト「なっ…」

ゴースト「ヤァ!!タァア!!」


ドカッドカッ!


ダークゴースト「くっ…」


ゴースト「…決めるずら」

ダイカイガン! オラ!

ゴースト「はぁぁ…」

善子「いっけぇええーー!!ずら丸ーーー!!」

 

ピピピピピッカー!!!


ゴースト「!?」

454: 2016/12/17(土) 20:22:23.59 ID:Hwjx/p60.net
善子「な、なにあの光!?」

ゴースト「μ’sのアイコンが…光ってる…?」


ダークゴースト「……」ガチャッ

聖良「…時が来ました。究極のアイコンの目覚めの時が」


ゴースト「……」ガチャ

花丸「究極のアイコン…?」

聖良「そうです。力を取り戻した9つのアイコン…と、その器。双方が揃ったとき究極のアイコンが誕生するんです」

聖良「お見せしましょう…これがっ!」

聖良「究極の!アイコンの器!」


ガバッ


花丸(本体)「」


花丸「オラの…体…?」

455: 2016/12/17(土) 20:27:38.92 ID:Hwjx/p60.net
善子「ずら丸が二人…?」

花丸「どういうこと…?」

聖良「どうもこうもありませんよ。あなたはゴースト、魂だけの存在です。体の方はずっとあの人が隠し持っていました」チラッ


アキバレポーター「」


聖良「本体が残っていたから…あなたはゴーストとなれたんです」

聖良「そして、この体こそ究極の器としてふさわしい」

聖良「μ'sのアイコンと心をつなげたゴースト……国木田花丸の本体!」

聖良「さぁ!今こそ目覚めの時です!」


アイコン×9「」ゴゴゴッゴゴゴ!!


善子「μ'sのアイコンが…ずら丸の本体に吸い込まれていく…」

花丸「オラの体が…アイコンの形に変わって…!」

 

究極のアイコン「」バァァーーン!

  

456: 2016/12/17(土) 21:12:06.17 ID:Hwjx/p60.net
善子「あれが…究極のアイコン」


聖良「理亞、一緒に」

理亞アイコン「うん!」

聖良、理亞アイコン「変身」

 

セイントスノー「フフッ……」


善子「変身した…?」

花丸「か、体中にアイコンが張り付いてる…!」


セイントスノー「理亞…もうすぐ私たちの願いが叶うね。うん姉様!」

457: 2016/12/17(土) 21:14:47.97 ID:Hwjx/p60.net
善子「なんなのアレ…?」

花丸「わからないけど…戦わなきゃ!アイコンを返してもらって…オラは生き返る!」

花丸「変身!」カイガン! オラ!


ゴースト「ハァァ!!」


セイントスノー「…無駄です」


ゴースト「くぅっ…!?」

ゴースト(すごい力ずら…)

セイントスノー「あなたは…絶対に私を倒すことはできません」

セイントスノー「もちろん、戦っても負けはしませんが…」


ゴースト「トリャアア!!」

ボゴォォンン!

  

458: 2016/12/17(土) 21:16:12.06 ID:Hwjx/p60.net
ゴースト(パンチが当たった…!)


ドクンッ!


ゴースト「うっ!?」

ゴースト「うわぁああ!!」ジタバタ

ゴースト(体が…痛っ…)


善子「なに…!?どうしたのずら丸!?」


セイントスノー「言ったでしょう?究極のアイコンはあなたの体そのもの」

セイントスノー「体に傷がつけば魂にダメージが帰って来る」


セイントスノー「私を倒せば…あなたは消滅します」

セイントスノー「魂も本体も、跡形もなく完全にね」


ゴースト「オラが…消える?」

ゴースト「……」

ゴースト「そんなの嘘ずらぁあ!!」ダダダッ


バゴォォォン!!」

  

459: 2016/12/17(土) 21:18:08.01 ID:Hwjx/p60.net
ゴースト「……」

善子(ずら丸のキックが決まった…!)


ドクン!

ゴースト「ぐっ!?」

ゴースト「うわぁあぁ!!」ジタバタ

ゴースト(頭も…心臓も、死ぬほど苦し…)

バタッ

花丸「……ハァハァ」


セイントスノー「だから言ったのに!姉様、やっぱりこの子バカ?」

セイントスノー「わかりましたか?私を倒そうなんて無駄なことです」


善子(そんな…アイツを倒さなきゃいけないのに…!)

善子(ずら丸の命が…人質に取られてるなんて…)

善子「これじゃ、どうにもならない…」ガクッ

花丸(オラは…どうしたら…)


セイントスノー「…心配いりません」

460: 2016/12/17(土) 21:20:09.24 ID:Hwjx/p60.net
セイントスノー「国木田花丸さん、あなたは消えませんよ。99日の期限なんてもう関係ありません。津島善子さん、黒澤ダイヤさん、黒澤ルビィさん、みなさんとずっと一緒にいられます」

花丸「どういう…こと…」

セイントスノー「もうすぐ…全人類がゴーストになるんです」

セイントスノー「この究極のアイコンの力で…!」


花丸、善子「!?」


セイントスノー「私たちは過去にμ’sに敗れ、ゴーストとアイコンにされてこの島に封印されました」

セイントスノー「屈辱でしたよ。なぜ私たちだけがこんな目に…と」

セイントスノー「ですが…その苦しみも終わります」

セイントスノー「体なんて必要ない!魂だけが永遠に生き続ける完璧な世界!ゴーストの世界が始まるんです!」


セイントスノー「そこで見ていてください!究極のアイコンの力を!!」


バサァーーー!!


善子「飛んだ…!?」
  

461: 2016/12/17(土) 21:21:14.97 ID:Hwjx/p60.net
―――――

ダイヤ「…ハァハァ」

ルビィ「…ハァハァ」

ダイヤ「花丸さんのところへ急がなくては…」

ルビィ「うん、お姉ちゃ…」


キラキラギラギラ


ダイヤ、ルビィ「!?」

ルビィ(この光は…なに?)

ダイヤ(意識が…遠のいて…)


バタッ

  

462: 2016/12/17(土) 21:22:33.89 ID:Hwjx/p60.net
―――――

学校

千歌「曜ちゃん曜ちゃーん!あのね昨日梨子ちゃんがね!」

曜「えっ?なになに!?」

梨子「も、もう!言わないでって言ったのに…//」

千歌「……」

梨子「…千歌ちゃん?」

バタッ

梨子「千歌ちゃん!?しっかりして!」

曜「」バタッ

梨子「曜ちゃんまで…」

梨子「うっ!?」

バタッ

463: 2016/12/17(土) 21:24:01.30 ID:Hwjx/p60.net
―――

鞠莉「かな~ん」

果南「うんー?」

鞠莉「ねえねえかなーん」

果南「ちょっと待ってよー。まだ課題が終わってな…」

バタッ

果南「…鞠莉?」

鞠莉「」

果南「…息してない!?鞠莉!」ギュッ

果南「しっかりして!ハグならいつでもしてあげるから!」

果南「だから…生き…返」フラッ

果南「って…」


バタッ
  

464: 2016/12/17(土) 21:26:07.77 ID:Hwjx/p60.net
―――――

セイントスノー「ハァアア!!」


キラキラギラギラ


善子「あの光…まさか」


霊魂「」スゥゥゥゥ


花丸「ダイヤさん、ルビィちゃん、梨子さん…」

花丸「千歌さん、曜さん、鞠莉さん、果南さん…」


善子「みんなの魂…?」


セイントスノー「アハハハハ!!」
   

465: 2016/12/17(土) 21:28:06.19 ID:Hwjx/p60.net
花丸「……」

善子(どうしよう…このままじゃみんながゴーストになって…)

善子(アイツを止めなきゃ…)

善子(でも…そしたらずら丸が…)

善子「…うっ!?」ガクッ

善子「…ハァハァ」

花丸「…善子ちゃん!」

善子「もうすぐ…私もゴーストになっちゃうみたい」

花丸「そんな…」

善子「…ねえずら丸」

善子「私…ゴーストになってもいいよ」

466: 2016/12/17(土) 21:30:09.15 ID:Hwjx/p60.net
善子「ゴーストになるってことはその…死んじゃうってことだし」

善子「すごく怖い……けど、大丈夫」

善子「あなたと、ずら丸と一緒にいられるなら…」

花丸「……」

善子「ずら丸は…ずっと戦ってきたじゃない。覚えてる?入学式の日に久しぶりに会った時も眼魔に襲われたの」

花丸「…うん、覚えてるよ」

善子「だから…もう戦わなくてもいいんじゃないかな」

花丸「……」

善子「ずら丸は…もう十分がんばったよ。知ってるよ?ずっと無理して戦ってたの」

善子「大変だったんだよね…」

花丸「……」

467: 2016/12/17(土) 21:32:07.04 ID:Hwjx/p60.net
善子「だから…もういいんだよ。これ以上無理しないで」

善子「ずら丸は…私の、親友だから」

花丸「…うん」

善子「これから…どうなっちゃうのかわからないけど」

善子「アイコンとか、眼魔とか、そんなの忘れて…」

善子「また…一緒に遊ぼう?昔みたいに…」


善子「…うっ」

善子「…ハァハァ」

善子「私も…そろそろ限界みたい」


花丸「……」

468: 2016/12/17(土) 21:34:05.54 ID:Hwjx/p60.net
花丸「善子ちゃん…」

花丸「…ごめんね」

善子「…ううん」


花丸「……」スタッ

花丸「……」テクテク


セイントスノー「諦めた…みたいですね」

花丸「…うん」

セイントスノー「フフッ…見てください、地上にはもう人間は残っていません。みんなゴーストになるんです…」

花丸「……」

花丸「オラ…決めました」

セイントスノー「…なにをです?」


花丸「オリャアア!!」

バゴォォォン!!

  

469: 2016/12/17(土) 21:36:16.53 ID:Hwjx/p60.net
セイントスノー「ぐっ、なっ…!?」


花丸「あなたを…倒す!」

ドクンッ!

花丸「かはっ…」


善子「ずら…丸?どうして…」


セイントスノー「何故です…?全人類があなたと同じゴーストになるというのに…」


花丸「だって…」

 

花丸「ゴーストじゃ…ご飯が食べられないずら!!」


セイントスノー「…は?」

470: 2016/12/17(土) 21:38:05.82 ID:Hwjx/p60.net
~~~~~

ご飯を食べるって、すっごく幸せなことで…


一日前 夕食

花丸「どうぞ召し上がれずら!」


お寿司「」ズラァー


善子、ダイヤ、ルビィ「おぉ……」

ダイヤ「…すみません花丸さん。私たちのためにこんな豪華なお寿司を用意していただいて…」

花丸「ううん!みんなに食べてほしくて作ったんだ」

善子「ずら丸…」

ルビィ「花丸ちゃん…食べてもいい?」

花丸「うん!食べて!」

善子、ダイヤ、ルビィ「…いただきます!」モグモグ

善子「すごい…すごいおいしい!」

ダイヤ「本当に…すばらしいですわ」

ルビィ「止まらないよぉ…」モグモグ

善子、ダイヤ、ルビィ「……」ニコニコ

471: 2016/12/17(土) 21:39:05.25 ID:Hwjx/p60.net
みんなで食べると、もっともっとおいしくなって…


曜「千歌のパフェ、おいしそう…」

千歌「曜ちゃんも食べる?はい、あ~ん」

曜「!?///」

千歌「…おいしい?」

曜「お、おいしい…//」


善子「……//」

梨子「ふふっ…なんで善子ちゃんが赤くなるの?」

善子「ち、ちがっ…//」

花丸「カレーが辛かったの?」

善子「ちがーーーう!!」


フフッ アハハ

472: 2016/12/17(土) 21:40:56.46 ID:Hwjx/p60.net
あの時も…


はなまる「うわぁーーん」

よしこ「ちょ…なんで泣いてるの?」

はなまる「アイス…おとしちゃったずらー!」


棒アイス「」ドロドロ


よしこ「あーあ…」

はなまる「アイスがないと死んじゃうずらー!」

よしこ「もぅ…しょうがないわね」パキッ

はなまる「…?」

よしこ「これ、2本あるから1本あげる」

はなまる「いいの…?」

よしこ「いいの!『だてんし』はぜつぼうした人間にはやさしくするんだから!」

473: 2016/12/17(土) 21:42:11.10 ID:Hwjx/p60.net
はなまる「だてんし…?」

よしこ「そう!わが名は、だてんしヨハネ!よーくおぼえときなさい!」

はなまる「でも…なふだには『よしこ』って書いてあるよ…?」

よしこ「だあぁー!!いいの!ヨハネはヨハネなの!」

よしこ「…あっ!」

はなまる「よしこちゃん…?」

よしこ「…リトルデーモン、神はあなたをみすててなかったみたいよ」

はなまる「…?」

よしこ「ほら、そのおちたアイス…」

はなまる「…あっ!このアイス…」

はなまる「あたりずらー!」

 

はなまる「う~ん!おいしいずら~」パクパク

よしこ「よかったわね」チューチュー

はなまる「ありがとうよしこちゃん、こんどお礼するね」

よしこ「お礼なんてべつにいいけど」

よしこ「ヨハネと…おともだちになってくれる?」

はなまる「……うん!」


~~~~~

474: 2016/12/17(土) 21:44:12.29 ID:Hwjx/p60.net
花丸「オラは…ご飯が食べたい」

花丸「ダイヤさん…ルビィちゃん、善子ちゃん!」

花丸「みんなと一緒に…おいしいご飯が食べたい!」


善子「ずら丸……」

善子「…ふふっ」

善子「ずら丸らしい…わね」


セイントスノー「そんな…そんなことのために自分が消えてもいいというんですか!?」

花丸「消えない!」

475: 2016/12/17(土) 21:46:42.46 ID:Hwjx/p60.net
花丸「もし死んじゃっても……オラは消えない!」

花丸「本ばっかり読んでた…伝説のスクールアイドルに憧れてたオラが、μ’sの魂とつながろうとして」

花丸「善子ちゃんやルビィちゃんやダイヤさん、梨子さん千歌さん曜さん、果南さん鞠莉さん!」

花丸「色んな人たちに出会えて、少しでも役に立つことができたみたいに…」

花丸「過去の伝説は…歴史になって、本になって、今でも伝わってる!」

花丸「オラの生きた証も!みんなの中に残って未来に伝わっていく!」

花丸「人は消えたりなんてしない!」


花丸「全ての魂は…」

花丸「無限につながっているんだ!」


ムゲンシンカ!

  

476: 2016/12/17(土) 22:06:18.36 ID:Hwjx/p60.net
チョウカイガン! ムゲン!


ゴースト(ムゲン魂)「……」


セイントスノー「その姿は…」

善子(∞の…羽)


ゴースト「…行くずら」

ゴースト「ハァァ!!」


ガキン バキン!

セイントスノー「くっ…」

セイントスノー(この力は……まずい!)


ゴースト「みんなをゴーストになんてさせない!」

ゴースト「あなたを…倒すずら!」


イノチダイカイガン! ヨロコビストリーム!


ゴースト「ヤァアア!」


ババババッバーン!

477: 2016/12/17(土) 22:08:09.56 ID:Hwjx/p60.net
セイントスノー「ぐはっ…」


ドクンッ!

ゴースト「うっ…」フラッ

ゴースト「…まだまだずら」


タノシーストライク!


ゴースト「ハァアア!」バキューーン!


シンネンインパクト! イサマシュート!


セイントスノー「ぐあっ…」


イカリスラッシュ! カナシミブレイク!


ゴースト「…ハァハァ」


ラブボンバー!


ゴースト「タァアア!!」


ボボボボーーン!!

  

478: 2016/12/17(土) 22:10:39.06 ID:Hwjx/p60.net
ゴースト「……」

セイントスノー「そんな…私が負けるはずは…」


ドドドドクン!

ゴースト「…ハァハァ」フラフラ

ゴースト「…トドメずら」


チョウダイカイガン! ムゲン! ゴッドオメガドライブ!


ゴースト「はぁぁ…」ビカビカビカビカッ


ゴースト「ハァアアアア!!!」

ゴースト(ムゲンキーーーック!!!)


ドゴゴゴゴゴゴゴゴ!


セイントスノー「がはっ…」


ゴースト「……」


ゴースト(…さよなら、オラ)

 

ドドドドドドドドドッッッカアアーーーン!!!!


  

善子「花丸ーーーーー!!!!


―――――――――――――――
――――――――――

480: 2016/12/17(土) 22:16:26.78 ID:Hwjx/p60.net
――――――――――
―――――

一ヶ月後 7月13日 夏祭り

曜「善子ちゃん…!」


千歌、梨子、鞠莉、果南「「お誕生日おめでとー!!」」


パァン! パァン!


善子「…ありがとう」


鞠莉「待っててね~!今すぐ景品ゲットしてあげるから…」バキュン!

カンッ!

果南「弾…弾かれちゃったね」

鞠莉「なっ…ちょっとおばさん!このガンのパワー弱過ぎよー!?アメリカの銃はもっと…」

果南「射的と射撃場を一緒にしないの」

鞠莉「くぅ~!じゃあいいよ!これでやってやるんだから!」

481: 2016/12/17(土) 22:18:12.22 ID:Hwjx/p60.net
梨子「鞠莉さんも果南さんも楽しそうですね」

ダイヤ「そう…ですわね」


千歌「お~!ルビィちゃん、金魚すくい上手だね!

ルビィ「えへへ…」

曜「よーし…私も負けないよ!」


ルビィ、曜「えいっ!えいっ!」

金魚の大群「」バシャバシャ

千歌「二人ともすごいねー…」

 

善子「……」

482: 2016/12/17(土) 22:20:27.97 ID:Hwjx/p60.net
千歌「…あれ、善子ちゃんどうかした?」

善子「…ううん、なんでもないの」

千歌「そうだ!まだ善子ちゃんにプレゼントあげてなかったよね?みかんがいっぱいあるんだけど…」

善子「…ありがとう」

千歌「花丸ちゃんにも分けてあげて!おうちの事情で最近来てないんだよね?」

善子「……」

曜「千歌ちゃん!忘れちゃったの?善子ちゃんはみかんが苦手で…」ヒソヒソ

千歌「あっ!」


善子「……」

善子「…ごめんなさい、人酔いしちゃった」

善子「ちょっと…休んでくるね」


千歌「ど、どうしよう!私が怒らせちゃったのかな…!?」

ダイヤ「いえ、違う…と思います」

ルビィ「善子ちゃん…」

  

483: 2016/12/17(土) 22:22:25.22 ID:Hwjx/p60.net
==========

「――ちゃん、――ちゃん!」

「あれ、ここは…?」

「ごめんね、直接話すのは難しくて時間がかかっちゃって…」

「あなたはもしかして…!」

「本当にごめんね。私たちが――ちゃんを選んだせいで巻き込んじゃって、こんなことになっちゃって…」

「…いえ、オラはよかったと思ってます。みなさんの魂と一緒に戦えて」

「――ちゃん…」

 

穂乃果「見ててね、私たちの本当の力」

==========

  

484: 2016/12/17(土) 22:25:19.19 ID:Hwjx/p60.net
―――――

土手

善子「はぁ…」

ルビィ「善子ちゃん…」

ダイヤ「花丸さんのことを…考えているんですか」

善子「…うん」

善子「なんか…花丸が帰ってくる気がして」

ダイヤ「…わかります」

ダイヤ「花丸さんがいなくなってからもう一カ月が過ぎました…が」

ダイヤ「そんな時間が経ったとは思えません…。花丸さんと一緒に戦ったことが昨日のように思い出されて…」


善子「…ううん、そうじゃないの」


善子「あの入学式の日…私が花丸と会ってから、今日でちょうど99日なの」

486: 2016/12/17(土) 22:27:21.81 ID:Hwjx/p60.net
ダイヤ「99日…」

善子「何の意味もないってことはわかってる……でも」

善子「私にとっての99日の期限は今日だって、今日花丸が生き返るんだって」

善子「どうしても…そう思っちゃうの」

ダイヤ「善子さん…」


善子「みんながくれたプレゼントもすっごくうれしいの。私こんな性格で、誕生日とかあんまり祝ってもらったことなかったから…」

善子「だけど…!私が本当に欲しいのはっ…!」


キラキラ


善子「…あっ!あれなに…!?」

ルビィ「えっ?」

487: 2016/12/17(土) 22:29:28.53 ID:Hwjx/p60.net
ダイヤ「あれは…スカイランタンですわ」

善子「スカイ…ランタン」

ダイヤ「空に浮かんで…きれいですわね…」

善子「……」

善子「…はぁ」

善子(私…なにやってるんだろう。ランタンが花丸に見えるなんて…)

 


ルビィ「待って!あれ…!」


キラキラギラギラ


善子「まさか…!」


タタタタッ!


ダイヤ「善子さん!」

488: 2016/12/17(土) 22:32:08.72 ID:Hwjx/p60.net
屋台前

善子「…ハァハァ」


ワイワイガヤガヤ


善子「すみません!通してください…!」


タタタタッ


善子「……」

善子(ありえないってわかってる)

善子(でも…もしかしたら!)


善子「ずら丸っ…!!」


タタタタタタッ

  

489: 2016/12/17(土) 22:34:33.86 ID:Hwjx/p60.net
善子「…ハァハァ」

ピタッ


善子「あっ……」


善子「……」


善子「みかん…食べる?」


バクバクムシャムシャ


善子「急いで食べなくてもいいのに。いっぱいあるんだから」


バクバク!


善子「もう…」クスクス


善子「……」

 

―――お帰り

 


おわり

491: 2016/12/17(土) 22:39:57.74 ID:Hwjx/p60.net
1クール目から夏映画につなげました
改変多めでゴースト知らない人でも読めるようにしたつもり

こっちも読んでね
梨子「変身」
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1479459975/

ことり「改造人間マキダー」
http://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1455533984/

492: 2016/12/17(土) 22:42:06.12 ID:lxRXYLkM.net
乙 知らない作品だったけど楽しめた
てゆーかよしまるだった

499: 2016/12/18(日) 04:32:44.80 ID:62ELUsqN.net

素晴らしい

503: 2016/12/19(月) 01:53:16.98 ID:nv9ze/wU.net
ラスト「涙が溢れるのは~~」流れた、泣いた
ありがとう…

504: 2016/12/19(月) 02:01:57.35 ID:5AjRzVc7.net
>>503
考えてみたらあの歌かなりAqoursにハマってるな
同じ時代に今出逢えた仲間達よ
新しい歴史に漕ぎ出せ仲間達よ

引用元: undefined

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