5: 2021/03/22(月) 18:44:53.02 ID:SCEwJd1w
穂乃果 「ち、遅刻しちゃう……!!」
穂乃果 「でもなんで海未ちゃんとことりちゃんは来てな……あっ」
穂乃果 「でもなんで海未ちゃんとことりちゃんは来てな……あっ」
6: 2021/03/22(月) 18:46:01.60 ID:SCEwJd1w
海未 『穂乃果。あなたはもう高校生なんですから、寝坊なんかしないでください』
穂乃果 『寝坊なんかしてないよっ!!』
海未 『してるじゃないですか。いつも雪穂に起こしてもらって、なのに起きれなくて、私たちがやってきて慌てていつも準備してるじゃないですか』
穂乃果 『ぐぬぬっ』
ことり 『あはは……でもよく眠る子はよく育つって言われてるし良いんじゃないかな』
海未 『ことりは穂乃果に甘すぎるんです!! これから大人になったら、穂乃果は私たちや雪穂に起こしてもらうんじゃなくて自力で起きなくちゃいけないんですよ!? 今から甘やかしてどうするんですか!』
穂乃果 『さっきから言わせておけばまるで穂乃果が自力じゃ起きれないみたいじゃん!!』
海未 『みたいじゃなくてそうなんですよ!!』
穂乃果 『寝坊なんかしてないよっ!!』
海未 『してるじゃないですか。いつも雪穂に起こしてもらって、なのに起きれなくて、私たちがやってきて慌てていつも準備してるじゃないですか』
穂乃果 『ぐぬぬっ』
ことり 『あはは……でもよく眠る子はよく育つって言われてるし良いんじゃないかな』
海未 『ことりは穂乃果に甘すぎるんです!! これから大人になったら、穂乃果は私たちや雪穂に起こしてもらうんじゃなくて自力で起きなくちゃいけないんですよ!? 今から甘やかしてどうするんですか!』
穂乃果 『さっきから言わせておけばまるで穂乃果が自力じゃ起きれないみたいじゃん!!』
海未 『みたいじゃなくてそうなんですよ!!』
7: 2021/03/22(月) 18:47:33.99 ID:SCEwJd1w
穂乃果 『なら明日は二人とも来なくて良いよ。雪穂にも起こさなくて良いって私からしっかり言っておく! だから自力で起きて間に合ってみせるから!』
海未 『言いましたね?』
穂乃果 『言いましたよ!!』
海未 『ならもし遅刻したらどうするのです?』
穂乃果 『へっ? 遅刻したら?』
海未 『もちろんです。罰ゲームなど普段は嫌いなのですが、何か罰がないと普通に遅刻しそうですし……今回は守れなかったら罰を受けてもらいます!!』
穂乃果 『うぅ、罰か……』
海未 『怖気づきました?』
穂乃果 『むっ、良いもん!! 遅刻しないから問題ないもん!!』
海未 『聞きましたね、ことり?』
ことり 『う、うん』
海未 『では絶対に遅刻しないでくださいよ? 穂乃果?』
穂乃果 『もちろんだよ!!』
海未 『言いましたね?』
穂乃果 『言いましたよ!!』
海未 『ならもし遅刻したらどうするのです?』
穂乃果 『へっ? 遅刻したら?』
海未 『もちろんです。罰ゲームなど普段は嫌いなのですが、何か罰がないと普通に遅刻しそうですし……今回は守れなかったら罰を受けてもらいます!!』
穂乃果 『うぅ、罰か……』
海未 『怖気づきました?』
穂乃果 『むっ、良いもん!! 遅刻しないから問題ないもん!!』
海未 『聞きましたね、ことり?』
ことり 『う、うん』
海未 『では絶対に遅刻しないでくださいよ? 穂乃果?』
穂乃果 『もちろんだよ!!』
9: 2021/03/22(月) 18:50:41.57 ID:SCEwJd1w
穂乃果 「何がもちろんだよ!! だよ!?」
穂乃果 「普通に遅刻しちゃうじゃん!!」
穂乃果 「なんで穂乃果はあんな約束をしてしまったんだぁぁぁ! バカなのか!?」
穂乃果 (でも朝ご飯我慢してダッシュで行けば間に合うはず……!)
穂乃果 「お母さん、おはよう!」
穂乃果ママ 「あら、穂……」
穂乃果 「そして行ってきますっ!!」 タタタタ
穂乃果ママ 「穂乃果!?」
穂乃果 「絶対に間に合うっ! やるったらやるっ!! ファイトだよ!!」
…
…
…
穂乃果 「普通に遅刻しちゃうじゃん!!」
穂乃果 「なんで穂乃果はあんな約束をしてしまったんだぁぁぁ! バカなのか!?」
穂乃果 (でも朝ご飯我慢してダッシュで行けば間に合うはず……!)
穂乃果 「お母さん、おはよう!」
穂乃果ママ 「あら、穂……」
穂乃果 「そして行ってきますっ!!」 タタタタ
穂乃果ママ 「穂乃果!?」
穂乃果 「絶対に間に合うっ! やるったらやるっ!! ファイトだよ!!」
…
…
…
10: 2021/03/22(月) 18:53:14.14 ID:SCEwJd1w
穂乃果 「っていつもの道が工事で通れない!?」
―南理事長の銅像建設地―
穂乃果 「うぅ……金の無駄遣いだよ……」
穂乃果 (仕方ない。遠回りだけど違う道に行こう)
穂乃果 「ならこっちだ!」
?? 「ねえ、あなた」
穂乃果 「えっ」
謎のモデル 「道を聞きたいのだけど」
穂乃果 「あっ、えっと、道ですか?」
―南理事長の銅像建設地―
穂乃果 「うぅ……金の無駄遣いだよ……」
穂乃果 (仕方ない。遠回りだけど違う道に行こう)
穂乃果 「ならこっちだ!」
?? 「ねえ、あなた」
穂乃果 「えっ」
謎のモデル 「道を聞きたいのだけど」
穂乃果 「あっ、えっと、道ですか?」
11: 2021/03/22(月) 18:56:10.34 ID:SCEwJd1w
クールな謎のモデル 「ええ。このトレーニングルームなんだけど」
穂乃果 「ここは……この道を突き進んだ先で右に曲がれば左手に見えるはずです」
朝○果○ 「なるほどね、ありがとう、おかげで助かったわ」
穂乃果 「いえいえ」
○香○林 「良ければ何かお礼をさせてくれない?」
穂乃果 「えっ」
穂乃果 (普段ならありがたくお礼をもらいたいところだけど、今は遅刻しそうだからなぁ)
穂乃果 「ごめんなさい。私今遅刻しかけてて、急いでて……気持ちだけで充分嬉しいです。ありがとうございます」 ペコッ
謎のモデル 「そうなの……引き止めて悪かったわね。あなたが間に合うように、応えんしてるから」 ニコッ
穂乃果 「はい! 頑張ります!!」
…
…
…
穂乃果 「ここは……この道を突き進んだ先で右に曲がれば左手に見えるはずです」
朝○果○ 「なるほどね、ありがとう、おかげで助かったわ」
穂乃果 「いえいえ」
○香○林 「良ければ何かお礼をさせてくれない?」
穂乃果 「えっ」
穂乃果 (普段ならありがたくお礼をもらいたいところだけど、今は遅刻しそうだからなぁ)
穂乃果 「ごめんなさい。私今遅刻しかけてて、急いでて……気持ちだけで充分嬉しいです。ありがとうございます」 ペコッ
謎のモデル 「そうなの……引き止めて悪かったわね。あなたが間に合うように、応えんしてるから」 ニコッ
穂乃果 「はい! 頑張ります!!」
…
…
…
12: 2021/03/22(月) 18:58:38.72 ID:SCEwJd1w
穂乃果 「って言っても遠回りしちゃったからもっと急がないと間に合わないよ!!」 タタタタ
ゴロゴロ
穂乃果 「って雷?」
ポツポツ
穂乃果 「って急に雨が降ってきた!? うぅ、傘持ってきてないよぉ」
穂乃果 「雨止めぇぇぇーーー!!」
キラキラ
穂乃果 「雨止んだ! 虹が出た!」
ゴロゴロ
穂乃果 「って雷?」
ポツポツ
穂乃果 「って急に雨が降ってきた!? うぅ、傘持ってきてないよぉ」
穂乃果 「雨止めぇぇぇーーー!!」
キラキラ
穂乃果 「雨止んだ! 虹が出た!」
13: 2021/03/22(月) 19:01:09.02 ID:SCEwJd1w
?? 「いたた」
穂乃果 「! 大丈夫ですか!?」
通りすがりのおばあちゃん 「ごめんなさいねぇ……急に雨が降って止むもんだから地面が滑っちゃってねぇ」
穂乃果 (わ、私のせいだ……!)
おばあちゃん 「あれ? 持ってたりんごはどこに?」
穂乃果 「って転がってますよ!?」
おばあちゃん 「まぁ、大変! 早く集めないと」
穂乃果 「私に任せてくださいっ!!」 スッ
おばあちゃん 「あっ」
穂乃果 「! 大丈夫ですか!?」
通りすがりのおばあちゃん 「ごめんなさいねぇ……急に雨が降って止むもんだから地面が滑っちゃってねぇ」
穂乃果 (わ、私のせいだ……!)
おばあちゃん 「あれ? 持ってたりんごはどこに?」
穂乃果 「って転がってますよ!?」
おばあちゃん 「まぁ、大変! 早く集めないと」
穂乃果 「私に任せてくださいっ!!」 スッ
おばあちゃん 「あっ」
14: 2021/03/22(月) 19:03:51.73 ID:SCEwJd1w
穂乃果 (おばあちゃんが転んだのは私のせいだから……りんごを集めるくらいやらないと!)
穂乃果 「一個!」 キャッチ
穂乃果 「二個!」 キャッチ
穂乃果 「三個!」 キャッチ
穂乃果 「持ってきました!!」
おばあちゃん 「ありがとねぇ……おかげで助かったわ。何かお礼をさせてほしいのだけど」
穂乃果 「大丈夫ですよ! 当たり前のことをしただけなので! じゃあ!」 タタタタ
おばあちゃん 「行っちゃったわ……名前くらいは聞きたかったのに、良い子ねえ」
…
…
…
穂乃果 「一個!」 キャッチ
穂乃果 「二個!」 キャッチ
穂乃果 「三個!」 キャッチ
穂乃果 「持ってきました!!」
おばあちゃん 「ありがとねぇ……おかげで助かったわ。何かお礼をさせてほしいのだけど」
穂乃果 「大丈夫ですよ! 当たり前のことをしただけなので! じゃあ!」 タタタタ
おばあちゃん 「行っちゃったわ……名前くらいは聞きたかったのに、良い子ねえ」
…
…
…
16: 2021/03/22(月) 19:06:03.73 ID:SCEwJd1w
穂乃果 「時間はギリギリだけどまだ間に合う……! 急がないと!」
海未? 「」 スッ
穂乃果 「って海未ちゃん!?」
穂乃果 (まさかあんなに宣言しといて結局寝坊してることを叱りに!?)
海未ちゃんロボ 「ソーノーダー」 ドンッ
穂乃果 「な~んだ、ただの※海未ちゃんロボか!」 ホッ
※西木野真姫プロデュースによる超ハイテクボディーガードロボ。トランプの相手になってくれる機能もある。
海未? 「」 スッ
穂乃果 「って海未ちゃん!?」
穂乃果 (まさかあんなに宣言しといて結局寝坊してることを叱りに!?)
海未ちゃんロボ 「ソーノーダー」 ドンッ
穂乃果 「な~んだ、ただの※海未ちゃんロボか!」 ホッ
※西木野真姫プロデュースによる超ハイテクボディーガードロボ。トランプの相手になってくれる機能もある。
17: 2021/03/22(月) 19:08:31.20 ID:SCEwJd1w
穂乃果 「真姫ちゃんはロボもロケットも作るからなぁ。ってなんでここに海未ちゃんロボが……?」
海未ちゃんロボ 「コーコーハートーシーマーセーン」 ウィーン
穂乃果 「ええっ!? なんで!? どいてくれないと遅刻しちゃうんだよ!?」
海未ちゃんロボ 「ナーンートーシーテーモー」 ウィーン
穂乃果 「ぐぬぬっ」
穂乃果 (海未ちゃんは間に合えって言うし海未ちゃんロボは通さないって言うしどういうことなの!? 海未ちゃんロボは海未ちゃんの性格を投影してるロボ。海未ちゃんの性格ならこんなことしないはずなんだけどなぁ)
穂乃果 「ん?」
海未ちゃんロボ 「コーコーハートーシーマーセーン」 ウィーン
穂乃果 「ええっ!? なんで!? どいてくれないと遅刻しちゃうんだよ!?」
海未ちゃんロボ 「ナーンートーシーテーモー」 ウィーン
穂乃果 「ぐぬぬっ」
穂乃果 (海未ちゃんは間に合えって言うし海未ちゃんロボは通さないって言うしどういうことなの!? 海未ちゃんロボは海未ちゃんの性格を投影してるロボ。海未ちゃんの性格ならこんなことしないはずなんだけどなぁ)
穂乃果 「ん?」
18: 2021/03/22(月) 19:11:00.49 ID:SCEwJd1w
穂乃果 (よく見るとこの道、地面が凸凹しすぎてるような……)
注意書き 「ここ怪我人続出。歩行を気をつけるべし」
穂乃果 「普段通らなかったから知らなかったけどこんな危ない道があるんだ……あっ!」
穂乃果 (もしかして)
穂乃果 「海未ちゃんロボ! もしかして私が怪我をしないように通せんぼしてるの?」
海未ちゃんロボ 「ソーウーデースー!」 ウィーン
穂乃果 「海未ちゃん……!」 ウルウル
海未ちゃんロボ 「ドーウーローアータッークーヲースールーナーラー、コーレーヲー!」 ウィーン
穂乃果 「これは?」
海未ちゃんロボ 「ヤーマーノーボーリーヨーノークーツーデースー!」
穂乃果 「ありがとう、海未ちゃん……!」
海未ちゃんロボ 「ガーンーバッーテークーダーサーイー」
穂乃果 「うん!!」 ニコッ
…
…
…
注意書き 「ここ怪我人続出。歩行を気をつけるべし」
穂乃果 「普段通らなかったから知らなかったけどこんな危ない道があるんだ……あっ!」
穂乃果 (もしかして)
穂乃果 「海未ちゃんロボ! もしかして私が怪我をしないように通せんぼしてるの?」
海未ちゃんロボ 「ソーウーデースー!」 ウィーン
穂乃果 「海未ちゃん……!」 ウルウル
海未ちゃんロボ 「ドーウーローアータッークーヲースールーナーラー、コーレーヲー!」 ウィーン
穂乃果 「これは?」
海未ちゃんロボ 「ヤーマーノーボーリーヨーノークーツーデースー!」
穂乃果 「ありがとう、海未ちゃん……!」
海未ちゃんロボ 「ガーンーバッーテークーダーサーイー」
穂乃果 「うん!!」 ニコッ
…
…
…
19: 2021/03/22(月) 19:13:47.85 ID:SCEwJd1w
穂乃果 (そうだよね)
穂乃果 (いくら海未ちゃんが私を叱ったとしても、それはすべて穂乃果のため。あの海未ちゃんロボのように、本当は応援してくれてるんだ)
穂乃果 「ならますます遅刻するわけにはいかないよっ!!」
穂乃果 「START:DASHだっ!!」 タタタタ
ビュゥゥーーン
ペチッ
穂乃果 「ってわぁ!? 顔面に新聞が飛んできた……って号外?」
穂乃果 「えーと……」 ジッー
穂乃果 (いくら海未ちゃんが私を叱ったとしても、それはすべて穂乃果のため。あの海未ちゃんロボのように、本当は応援してくれてるんだ)
穂乃果 「ならますます遅刻するわけにはいかないよっ!!」
穂乃果 「START:DASHだっ!!」 タタタタ
ビュゥゥーーン
ペチッ
穂乃果 「ってわぁ!? 顔面に新聞が飛んできた……って号外?」
穂乃果 「えーと……」 ジッー
20: 2021/03/22(月) 19:16:22.45 ID:SCEwJd1w
穂乃果 「ええっ!? あと五分で隕石衝突で世界が終わる!?」
穂乃果 「そ、そんな……!」
穂乃果 (そんなのやだよ)
穂乃果 (まだμ'sとしての活動もやりたいことがたくさんあるし、穂乃果だってしたいことがたくさんある。海に行きたいし美味しいものももっと食べたいし……)
穂乃果 (それに何より……)
穂乃果 「死ぬ前に海未ちゃんに会いたいよぉ……ことりちゃんに会いたいよぉ……μ'sのみんなに会いたいよぉ……」 ポロポロ
穂乃果 「最後にみんなに会えないまま死んでいくなんてそんなの……耐えられないよっ!!」
穂乃果 「早く学校に行かなきゃっ!!」 タタタタ
ドンッ
穂乃果 「っていてて……」
穂乃果 「そ、そんな……!」
穂乃果 (そんなのやだよ)
穂乃果 (まだμ'sとしての活動もやりたいことがたくさんあるし、穂乃果だってしたいことがたくさんある。海に行きたいし美味しいものももっと食べたいし……)
穂乃果 (それに何より……)
穂乃果 「死ぬ前に海未ちゃんに会いたいよぉ……ことりちゃんに会いたいよぉ……μ'sのみんなに会いたいよぉ……」 ポロポロ
穂乃果 「最後にみんなに会えないまま死んでいくなんてそんなの……耐えられないよっ!!」
穂乃果 「早く学校に行かなきゃっ!!」 タタタタ
ドンッ
穂乃果 「っていてて……」
21: 2021/03/22(月) 19:19:27.13 ID:SCEwJd1w
?? 「大丈夫ですか?」
穂乃果 「って、亜里沙ちゃん!?」
亜里沙 「あっ! 穂乃果さん!」 パァァ
穂乃果 「こんなところで何をしてるの? 学校は?」
亜里沙 「学校? 中学校はもうすぐそこなので間に合いますよ? あっ、そうだ、自販機でジュースを買ったんですけど当たりが出てもう一本出たので飲みます?」
穂乃果 「えっ、いいの!? ずっと走ってから喉がカラカラで……」
亜里沙 「はい! どうぞ!」 スッ
穂乃果 「ありがとう……ってこれお汁粉缶じゃん!!!!」 ブンッ
穂乃果 「って、亜里沙ちゃん!?」
亜里沙 「あっ! 穂乃果さん!」 パァァ
穂乃果 「こんなところで何をしてるの? 学校は?」
亜里沙 「学校? 中学校はもうすぐそこなので間に合いますよ? あっ、そうだ、自販機でジュースを買ったんですけど当たりが出てもう一本出たので飲みます?」
穂乃果 「えっ、いいの!? ずっと走ってから喉がカラカラで……」
亜里沙 「はい! どうぞ!」 スッ
穂乃果 「ありがとう……ってこれお汁粉缶じゃん!!!!」 ブンッ
22: 2021/03/22(月) 19:24:21.34 ID:SCEwJd1w
お汁粉缶を受け取った穂乃果。
しかし普段からの和菓子への苦手意識により、ついぶん投げてしまった。
そのお汁粉缶はとんでもなく遠くを飛び、相変わらず迷ってた謎のモデルの頭に激突する。
ドンッ
謎のモデル 「いたた……いま頭に何か当たったかしら?」
しかしそれによりわずかに軌道が変化したお汁粉缶は、ゴミ箱の中に入る。
そしてそのゴミ箱の中には、西木○グループが作ったロケットの起動スイッチが入っていたのである。
しかし普段からの和菓子への苦手意識により、ついぶん投げてしまった。
そのお汁粉缶はとんでもなく遠くを飛び、相変わらず迷ってた謎のモデルの頭に激突する。
ドンッ
謎のモデル 「いたた……いま頭に何か当たったかしら?」
しかしそれによりわずかに軌道が変化したお汁粉缶は、ゴミ箱の中に入る。
そしてそのゴミ箱の中には、西木○グループが作ったロケットの起動スイッチが入っていたのである。
24: 2021/03/22(月) 19:28:08.16 ID:SCEwJd1w
それは本来は大銀河宇宙No.1アイドルのにこにーの宇宙ツアーのため密かに作られていたものだが、スイッチを押してしまったため、ロケットは誰も乗せずに宇宙へ飛んでしまったのだ。
そしてその飛行物体の情報は瞬時に世界のトップへと連絡が入る。
しかし留守電。彼女は買い物に行ってたのだ。
と思いきや帰ってきたようで。
おばあちゃん 「ふぅ疲れたわぁ……ようやく帰ってこれたわね」
おばあちゃん 「って留守電? ……二つの連絡。隕石が迫っているのと、謎の飛行物体が発射された?」
そしてその飛行物体の情報は瞬時に世界のトップへと連絡が入る。
しかし留守電。彼女は買い物に行ってたのだ。
と思いきや帰ってきたようで。
おばあちゃん 「ふぅ疲れたわぁ……ようやく帰ってこれたわね」
おばあちゃん 「って留守電? ……二つの連絡。隕石が迫っているのと、謎の飛行物体が発射された?」
25: 2021/03/22(月) 19:32:07.23 ID:SCEwJd1w
そのとき彼女の脳内に電流が走る。
おばあちゃん 「その飛行物体には誰も乗ってなさそうだしそれを隕石にぶつければ……!」
慌ててパソコンを開いた彼女は超高速のタイピングで、なんとそのロケットの軌道を少し変えてしまったのである。
そして。
ドカーーーーーン
誰も知らないところで、隕石はロケットに衝突し消し飛んだ。
彼女がりんごを拾い集め、少しでも帰ってくるのが遅れてたら世界は終わっていただろう。
偶然、ロケットが発射され、偶然、彼女が早く帰ってきたおかげで、世界は救われたのだ。
まあそんなことは一女子高生には知る由もなく……。
…
…
…
おばあちゃん 「その飛行物体には誰も乗ってなさそうだしそれを隕石にぶつければ……!」
慌ててパソコンを開いた彼女は超高速のタイピングで、なんとそのロケットの軌道を少し変えてしまったのである。
そして。
ドカーーーーーン
誰も知らないところで、隕石はロケットに衝突し消し飛んだ。
彼女がりんごを拾い集め、少しでも帰ってくるのが遅れてたら世界は終わっていただろう。
偶然、ロケットが発射され、偶然、彼女が早く帰ってきたおかげで、世界は救われたのだ。
まあそんなことは一女子高生には知る由もなく……。
…
…
…
26: 2021/03/22(月) 19:35:16.45 ID:SCEwJd1w
穂乃果 「……」
先生 「おい、高坂。なんで遅刻したんだ?」
海未 「……」
ことり 「穂乃果ちゃん……」
穂乃果 「道が理事長の銅像の工事で塞がれていて、迷ってた人を道案内して、倒れたおばあちゃんの代わりにりんごを拾い集めて、海未ちゃんロボと向き合って、投げたお汁粉缶を探しに行って、世界が破滅する恐怖に怯えてたからです……」
先生 「お、おう」
おわり
先生 「おい、高坂。なんで遅刻したんだ?」
海未 「……」
ことり 「穂乃果ちゃん……」
穂乃果 「道が理事長の銅像の工事で塞がれていて、迷ってた人を道案内して、倒れたおばあちゃんの代わりにりんごを拾い集めて、海未ちゃんロボと向き合って、投げたお汁粉缶を探しに行って、世界が破滅する恐怖に怯えてたからです……」
先生 「お、おう」
おわり
28: 2021/03/22(月) 19:38:37.69 ID:SCEwJd1w
おまけ1
先生 「はぁ……高坂、嘘つきでももっとまともなことを言えるぞ? それに世界破滅の記事は、一社が先走って出したデマだしな……」
穂乃果 「デマなんですか?」
先生 「えっ、うん」
穂乃果 「ううっ……良かったよぉ……!」 ポロポロ
海未 「穂乃果!?」
ことり 「穂乃果ちゃん!?」
穂乃果 「うぅ……二人ともっ!!」 ダキッ
海未 「ちょ、なんで急に抱きつくんですか!?/// 破廉恥です!!///」 カァァ
ことり 「ええっ!?///」 カァァ
穂乃果 「ごめん、二人とも。でもお願い、しばらくこのままにさせて……」 ポロポロ
海未 「……」
ことり 「穂乃果ちゃん……」
海未 「仕方ありませんね。特別ですよ、穂乃果……」 ナデナデ
穂乃果 「うん……」
おまけ1 おわり
先生 「はぁ……高坂、嘘つきでももっとまともなことを言えるぞ? それに世界破滅の記事は、一社が先走って出したデマだしな……」
穂乃果 「デマなんですか?」
先生 「えっ、うん」
穂乃果 「ううっ……良かったよぉ……!」 ポロポロ
海未 「穂乃果!?」
ことり 「穂乃果ちゃん!?」
穂乃果 「うぅ……二人ともっ!!」 ダキッ
海未 「ちょ、なんで急に抱きつくんですか!?/// 破廉恥です!!///」 カァァ
ことり 「ええっ!?///」 カァァ
穂乃果 「ごめん、二人とも。でもお願い、しばらくこのままにさせて……」 ポロポロ
海未 「……」
ことり 「穂乃果ちゃん……」
海未 「仕方ありませんね。特別ですよ、穂乃果……」 ナデナデ
穂乃果 「うん……」
おまけ1 おわり
29: 2021/03/22(月) 19:41:53.16 ID:SCEwJd1w
おまけ2
海未 「まあ昨日はあんなことがありましたが、それはさておき罰ゲームです」
穂乃果 「ええっ!?」
ことり 「あはは、穂乃果ちゃん遅刻しちゃったもんね……」
穂乃果 「なんでよ!? なんか許された感じだったじゃん!?」
海未 「許してません!! もし道中に何かあったとしても、それならば余裕を持って出れば良いだけの話です。元々寝坊して遅刻ギリギリだったのでしょう?」
穂乃果 「そ、それはそうなんだけど……」
海未 「ならどっちみち罰ゲームです。でも実は罰ゲームの内容をまだ考えてないんですよね……うーん、どうしましょうか」
ことり 「海未ちゃんが決めてないならことりが決めるね?」 ニコッ
海未 「えっ」
海未 「まあ昨日はあんなことがありましたが、それはさておき罰ゲームです」
穂乃果 「ええっ!?」
ことり 「あはは、穂乃果ちゃん遅刻しちゃったもんね……」
穂乃果 「なんでよ!? なんか許された感じだったじゃん!?」
海未 「許してません!! もし道中に何かあったとしても、それならば余裕を持って出れば良いだけの話です。元々寝坊して遅刻ギリギリだったのでしょう?」
穂乃果 「そ、それはそうなんだけど……」
海未 「ならどっちみち罰ゲームです。でも実は罰ゲームの内容をまだ考えてないんですよね……うーん、どうしましょうか」
ことり 「海未ちゃんが決めてないならことりが決めるね?」 ニコッ
海未 「えっ」
31: 2021/03/22(月) 19:45:21.69 ID:SCEwJd1w
ことり 「これを読むのが罰ゲームだよ」 サッ
穂乃果 「えっ……うぅ……すごく恥ずかしいよぉ……///」
ことり 「でも罰ゲームだから」
穂乃果 「分かったよ……『堕天使の願いを込めたミサンガを纏い、右手に力を込めた私ことソノーダ・シーは』」
海未 「ってそれ中学の頃の私のポエムノートじゃないですかぁぁぁぁぁ!?」
ことり 「えへへ」
穂乃果 「『現れるは、アンチテーゼエンジャルこと堕天使ヨハネの遣い』」
海未 「って穂乃果ももうやめてくださいーー!!!」 ポロポロ
ことり (良かったぁ。穂乃果ちゃんも元気になったし、今日もみんな仲良しで平和だね♪)
おわり
穂乃果 「えっ……うぅ……すごく恥ずかしいよぉ……///」
ことり 「でも罰ゲームだから」
穂乃果 「分かったよ……『堕天使の願いを込めたミサンガを纏い、右手に力を込めた私ことソノーダ・シーは』」
海未 「ってそれ中学の頃の私のポエムノートじゃないですかぁぁぁぁぁ!?」
ことり 「えへへ」
穂乃果 「『現れるは、アンチテーゼエンジャルこと堕天使ヨハネの遣い』」
海未 「って穂乃果ももうやめてくださいーー!!!」 ポロポロ
ことり (良かったぁ。穂乃果ちゃんも元気になったし、今日もみんな仲良しで平和だね♪)
おわり
33: 2021/03/22(月) 19:51:17.76 ID:SCEwJd1w
ありがとうございました。
穂乃果ちゃんって日常的に知らないうちに世界を救ってそうだな……と思って書きました。
真姫ちゃんの資産に関しては有り余るほどあるので問題ありません。
前作
海未 「Today」
前々作
真姫 「考え事」2
穂乃果ちゃんって日常的に知らないうちに世界を救ってそうだな……と思って書きました。
真姫ちゃんの資産に関しては有り余るほどあるので問題ありません。
前作
海未 「Today」
【SS】海未 「Today」【ラブライブ!】
眠って、鳥の鳴き声が聞こえてきて、すきまから陽ざしが入ってきて、つい昔の癖で夢で浮かんだ歌詩を書きかけたけれど、それはもう過去のことと気付いて微睡みから覚めて、私はカーテンを大きく開いた。「今日はたしか大学の授業はなかったですよね……どうしましょうか」
私の家は由緒正しき日舞の家元で、いずれは私が継ぐことになる。しかし、大学はしっかり行って世のことわりを学んできなさいと、母の教えで現在は大学に通って一人暮らしをしている。
起きてからしばらく経って、朝のランニングから帰ってきた頃には意識がはっきりしていた。
「予定を考えておくべきでしたね……実家に帰りましょうか。それとも、たまには一日、本を読んで過ごすのも良いですね」
そんなふうに頭の中で思考を巡らせていたけれど、そこからものの数秒で、その思考は無駄になることになる。
前々作
真姫 「考え事」2
【SS】真姫「考え事」2【ラブライブ!】
真姫 「……」 ペラッ ペラッ
にこ 「相変わらず真姫は静かに読書してるわね……いつも本ばかり読んで飽きないのかしら?」
希 「にこっちと違って真姫ちゃんはしっかりしとるからね」 フフ
にこ 「なに? 本を読まない私がしっかりしてないって言いたいわけ?」
希 「別に~」
にこ 「なによ! その態度!」
穂乃果 「ちょ、にこちゃん落ち着いて!」
34: 2021/03/22(月) 19:57:37.52 ID:SCEwJd1w
ss速報で書いてたのを含めると、これで30作目のラブライブssとなります。ここまで活動が続けられたのも、応援してくれた皆様のおかげです。これからも頑張りますので優しい目で見守ってくださると嬉しいです!
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1616406178/