【SS】絵里「星空さん、あなた私のものまねをしていたらしいわね」 凛「！？」ﾋﾞｸｯ

絵里「ｳｹｲﾚﾅｲﾜｧ……だったかしら？」

凛「ﾐﾄﾒﾗﾚﾅｲﾜｧ…です……」

絵里「そう！それよ！」

凛「はい……あの、ごめんなさ　　絵里「見てみたいわ！」

凛「え…？」

凛（えええ～～～～っ！！？？！？？？？）

絵里「さ、やって見せて？」ﾆｯｺﾘ



みたいなの、いいと思います

のぞえりがμ'sに加入した頃のお話

部室



絵里「ねぇ…星空さん、あなた前に私のものまねをしていたらしいわね」

凛「！？」ﾋﾞｸｯ

凛「……」

凛（な…なんでなんでなんで！！ なんで生徒会長が知ってるんだにゃ！！）

凛（たしかに、理事長室に行ったときになんとなくやったものまねが意外と好評で…それ以来たまに部室で披露したりしてるけど……！）

凛（実はあのとき聞かれてたとか…！？ いや、でも理事長室のドアのむこうに聞こえるほど大きな声じゃなかったし……）

凛（ただでさえ部室で生徒会長と二人になっちゃってちょっと気まずいのに～…！）

凛（これ絶対誰かが生徒会長に告げ口したんだにゃ……　終わりにゃ…凛のスクールアイドル人生はもう終わるんだにゃ……表向きは学業専念のために円満卒業にゃ……)

凛（かよちん、ごめんね……凛はμ's最初の卒業生になることになったにゃ……）

絵里「…星空さん？」

凛「（はっ！フリーズしてたにゃ）　…あっあの、はいっ」

絵里「ものまね、してたんでしょう？」

凛「いや、あの～…したと言えばしたような気もするし、そうでないと言えばそうでないとも……」

絵里「そう……」

凛（これは…！ 誤魔化しきれるかもしれないにゃ！！）

絵里「高坂さんがね、言ってたの　『凛ちゃんのものまね、す～～っごく！ 似てるから見せてもらってくださいっ！』って」

凛（穂乃果先輩イイィィィィィィ……！！！！！！）

絵里「ｳｹｲﾚﾅｲﾜｧ……だったかしら？」

凛「……」

凛「ﾐﾄﾒﾗﾚﾅｲﾜｧ…です……」

絵里「そう！それよ！ やっぱりやっていたのね！」

凛「はい……あの、ごめんなさ　　絵里「見てみたいわ！」

凛「え…？」

凛（えええ～～～～っ！！？？！？？？？）

絵里「せっかく二人でいるんですもの　いい機会だからそのものまね、見せてくれないかしら」

絵里「私ってあんまりものまねとかされるほうではないから…ちょっと興味があるの」

凛（意外と怒ってはいないみたいだけど……これはこれで危機的状況な気がするにゃ……）

凛（本人の前で一対一でものまね披露とか……どう考えても無傷ではすまないにゃ…それに相手はあの生徒会長……）

絵里「さ、やって見せて？」

凛「でも、あの……」

絵里「ね？」

凛（もうだめにゃ……）

凛（さようなら、かよちん、真姫ちゃん……凛は普通の女の子に戻ります……）

凛「み……」

凛「ﾐﾄﾒﾗﾚﾅｲﾜｧ……」小声

絵里「え？」

凛「み、ﾐﾄﾒﾗﾚﾅｲﾜｧ…！」

絵里「それ、私…？」

凛「……ごめんなさいっ！」

凛「よく知りもしないのにものまねとかして…生徒会長の気持ちも考えないで……その、ごめんなさい！」

絵里「ちょ、ちょっと待って？ 私、別に怒ってるわけじゃないのよ」

絵里「…まあ、たしかに似てるとも思わなかったけど」ﾌﾌｯ

凛（よかった…怒られるわけじゃないみたいにゃ……）

絵里「ねえ、他にはどんなものまねがあるのかしら」

凛（ま、まだやるのぉ～？？ ……）

・　・　・　・　・　・



凛「…えーと、次は、μ’ｓ初ライブの動画を編集する生徒会長のものまねです……」

絵里「はい、どうぞ」

凛「…ふぅ、最後は引きの画で締めたほうがいいわね…（ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬｯ ﾀｰﾝ!!）　…でも、こんなの…ﾐﾄﾒﾗﾚﾅｲﾜｧ！」

絵里「あっはははは！」

凛（消えてなくなりたい）

絵里「あはは！ は、はぁ～　……星空さんってすごく面白いのね！」

絵里「…私、まだμ’ｓのみんなのことを知らないわ……もっとみんなのことを知りたいし、私や希のことも知ってほしい」

凛（思ったより変な人だってことは分かったにゃ…）

絵里「…ねえ、私も星空さんのものまね、してみたいわ」

凛（なんですと）

絵里「星空さんには、何か決めゼリフとか…真似しやすいフレーズなんてないのかしら？」

凛「うーん……そう言われても、自分ではあんまり思い浮かばないにゃ……」

絵里「たとえば…にこがやってる『にっこにっこにー！』みたいなやつとか…」

凛「あっ、それならこの前…にこ先輩に　『アイドル活動においてコールアンドレスポンスは基本中の基本よ！ライブ用にガンガン使っていくから、アンタたちもにこにーに負けない自分の挨拶を考えてくること！』　とか言われて、考えたのがあるけど……」

絵里「じゃあそれにしましょう！ さすがにこ、抜かりないわね」

凛（作ったはいいけど…まだあんまりやってないし、正直恥ずかしいにゃ…）

凛「（でも…ここまできたらやり切るしかないにゃ）　……にゃんにゃんにゃーん！」

絵里「……」

凛「あ、ここにゃんにゃんにゃーんって言ってください…」

絵里「ああ、ごめんなさい　ええと…にゃんにゃんにゃーん！」

凛「凛ちゃんといえば〜？？」

絵里「え、何かしら……運動神経…？」

凛「イエ　ーだよ～で、お願いします……」

絵里「イエ　ーだよ～」

絵里「ふむ……」

凛（消えてなくなりたい）

絵里「やっぱり、この にゃんにゃ～ん♪ っていう感じが大切なのね……やってみるわ！」

凛（なんでこんなノリノリなんだにゃ…）

絵里「いくわよ！」

絵里「にゃんにゃんにゃーん！」

凛「にゃ、にゃんにゃんにゃーん！」

絵里「絵里ちゃんといえば～？？」

凛「え、えー、絵里ちゃんといえば……あっ、ごめんなさい！　あの、生徒会長…生徒会長といえば……うーん…」

絵里「あら、謝らなくていいのよ…？　それに、同じグループのメンバーになったのにいつまでも生徒会長～なんて、ちょっと他人行儀だわ」

凛「でも……」

絵里「それより、どうだったかしら？ 私のものまね！」

凛「うーん……なんだかあんまりものまねっていう感じがしなかったにゃ…」

絵里「そうよねぇ……なかなか難しいのね、ものまねって…」

絵里「小泉さんや西木野さんからも、星空さんの口癖を聞いて研究してみようかしら…」

凛「す、すごい熱心だにゃ……」

絵里「……」

絵里「ねえ、星空さん…もう一度、絵里ちゃんって呼んでみてくれない？」

凛「えっ…！」

絵里「ねっ、おねがい♪」

凛「まぁ…いい、ですけど……えーと、…絵里ちゃん！」

絵里「ふふっ　ハラショー！」

凛「……！」

凛（生徒会長って…こんな風に笑うんだにゃ……）

絵里「そうだ……いいこと思いついたわ！ 希に相談してみようかしら…」

凛「いいこと…？」

絵里「凛にはまだナイショ♪　近いうちにみんなにも教えるから」

絵里「この時間なら、まだ生徒会室に希が残ってるかもしれないわね……ちょっと行ってみようかしら」

凛「……」

凛（あれ、今……星空さんじゃなくって、凛って……） ｶｧｧｧ…

凛（な、なんで生徒会長に呼び捨てにされたからって顔がアツくなるんだにゃ！ 意味分かんないにゃ！）///

絵里「今日はありがとう♪　ものまねはもっと練習して、近いうちにリベンジするわね」

絵里「それじゃ…ばいばい、凛♪」

凛「あ…はい、さようなら…せいとかいちょ　　絵里「生徒会長？」

凛「…ば、ばいばい……絵里ちゃんっ！」

絵里「ふふっ、また明日ね♪」


ｶﾞﾁｬ　ﾊﾞﾀﾝ……


凛「……」///

凛「……！ な、なんなんだにゃ！！ 今日の凛はおかしいにゃ！ これはきっと深刻なラーメン不足！！ そうにゃそうにゃ！ は、早く家に帰ってラーメン補充するにゃ！！」ｶﾞﾀｯ

凛「……」

凛「……生徒会長、意外と優しかったし、かわいかったにゃ……」

凛「絵里ちゃん…かぁ……」///

凛「～～っ！！　あぁあもうっ！ だめにゃ～！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

・　・　・　・　・　・



ﾀﾀﾀｯ　ﾄﾞｱｶﾞﾁｬﾘ

絵里「のーぞーみっ♪」

希「えりち！ 今日はもう帰ったかと思ってたわ～」

絵里「ふふっ、ちょっとね……」

絵里「ねえ、希…ちょっと耳貸してくれない？」

希「なになに？ なにか面白いこと？」

絵里「……」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

希「ふむふむ…」

絵里「…」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

希「…先輩、禁止？」

絵里「そう、先輩禁止よっ！」

おしまいにゃ

初期えりりんを書いてみたかったので先輩禁止の前あたりにねじ込んでみたけど
何か本編と矛盾があったらごめんやで

あーえりりんもいいわー
やっぱりお姉さんポジの絵里ちゃんカプいいわー

乙
最近えりりんちらほらあって嬉しい

見事なえりりんであった

気が狂うほど可愛いんじゃ

ちょっと続き

合宿に向かう新幹線の車内



にこ「しっかし、先輩禁止とはね～…絵里もずいぶん思い切ったもんだわ」

穂乃果「ねっ！ 穂乃果もにこ先輩のことにこちゃんって呼ぶの、なんだか慣れないよ～」

にこ「全っ然そんな感じしないんだけど！！」

ｶﾞﾔｶﾞﾔ　ﾔｲﾉﾔｲﾉ

凛「やったぁ！ 窓側とーっぴ！」

海未「凛、あまり騒いではいけませんよ？」

凛「はーい♪」

絵里「凛、隣…いいかしら？」

凛「あ、どうぞ！ 絵里せんぱ、ぁ……絵里ちゃんっ！」

絵里「ふふ、じゃあお邪魔するわね」

ｶﾞﾔｶﾞﾔ　ﾔｲﾉﾔｲﾉ

ことり「みんなで新幹線なんて遠足みたい♪」

真姫「…ちょっとはしゃぎ過ぎじゃない？ みんな」ｸﾙｸﾙ

海未「そろそろ出発ですよ！ 皆、席についてください！」

\\ﾊｧｰｲ//

・　・　・　・　・　・

凛「ねえ絵里ちゃん、真姫ちゃんの別荘ってあとどれくらいかかるの？？」

絵里「そうね…駅についてからまた移動があって……だいたいあと一時間半くらいかしら…」

凛「ええ～、ずいぶん遠いにゃ～！」

絵里「そのぶん綺麗な海も見られるし、思う存分練習できるわよ？」

凛「綺麗な海…かぁ〜！ はやく真姫ちゃんの別荘が見たいにゃ～！ 楽しみにゃ！」

絵里「ふふっ、そうね♪」

絵里「ところで、凛…」

凛「にゃ？」

絵里「ずいぶん自然に“絵里ちゃん”って呼んでくれるようになったのね？」ﾌﾌｯ

凛「！！」ｶｧｧ

凛（…また、顔がアツく……）

絵里「実はね…先輩禁止をみんなに提案してみたのは、この前凛と二人で話したのがキッカケなの」

凛「あのとき言ってた まだ秘密～って、もしかして…」

絵里「そう、このことよ」

絵里「私…これまでは先輩後輩とか上下関係はけっこう気にする方だったのだけれど、これからμ’ｓとして一緒に活動していくなら、そういう関係ではなくて…みんなとはもっと対等に向き合っていきたいなって」

絵里「…凛はどう思った？ 私たち3年生よりも、1・2年生のほうが変化は大きいかもしれないわね」

凛「うーん…凛は…　先輩に敬語を使わないのはやっぱり慣れなくて…、緊張するにゃ…」

絵里「ふふっ　最初はそうかもね…　でも、続けていけば自然と慣れてくると思う」

凛「そういうものかにゃ～…」ｳｰﾝ

絵里「うふふ、それにね…　最初、凛が“絵里ちゃん”って呼んでくれたとき、すごく……うれしかったの」

凛「うれしかった…？」

絵里「そうよ♪　一瞬のことだったけれど、なんだかすごく等身大でかわいらしい凛を見つけた気がしてね……すごくうれしくなった…　アイドルにとって、かわいいっていうのはとても重要な要素でしょう？」

絵里「だから、先輩禁止を思いついたのは凛のかわいらしさのおかげなのかも……なんて♪」

凛「～～！」////

凛（な、なんなんだにゃ……もう…！）

絵里「どうしたの？ 凛…黙っちゃって」

凛「なっ、なんでもないにゃ！ 絵里ちゃんには教えてあげないっ！！」

絵里「えぇ？ ちょっとなによ～　教えてくれてもいいじゃない？」

凛「教えないったら教えないにゃ！！」

絵里「汗、かいてるみたいだけど…」

凛「〜っ！！///　とにかく絵里ちゃんには関係ないのっ！！」

花陽「二人ともちょっと…あの、声が……」

絵里「いけない、ちょっと盛り上がりすぎちゃったわね…ごめんなさい、花陽」

凛「……」

凛（絵里ちゃんはなんであんなこと、照れずに言えるんだにゃ……）

凛（かわいい…？ 凛が……？）

凛（そんなことない…そんなこと、ないもん……　絵里ちゃんにからかわれてるだけだよね…）

凛（…とにかく、今は合宿にゃ！　合宿に集中！！）ｶﾞﾀｯ

凛「合宿ー！！ がんばるにゃ！！！」

希「おお～！！ 凛ちゃん気合入ってるやん♪」

海未「凛！それに希せんぱ……ｵﾎﾝ　希も！ 騒がないでくださいと言ったはずです！」

凛「ごっ、ごめんなさいにゃぁ、、……」

絵里「ふふっ」

絵里「…合宿、楽しみね　真姫」

真姫「……どうして私に振るの？」

絵里「話したそうな顔してるな～、って思って」

真姫「別に、話したくなんて……」

真姫「……」ﾌﾟｲ

絵里（あらあら…）

絵里（ま、そんなにスムーズにはいかないわよね…）

絵里（これはなかなか…いい合宿になりそうっ♪）ﾌﾌｯ

今度こそおしまいにゃ

本編見直してみたらﾐﾄﾒﾗﾚﾅｲﾜｧは理事長室前じゃなくて生徒会室前でやってたみたいです
申し訳

以下、このスレはえりりんの可能性を語るスレになります

乙乙乙

素晴らしい

素晴らしい

ハラショー！