【SS】A-RISE反省会2021

あんじゅ宅

あんじゅ「…ティッシュ取って」

英玲奈「お前の部屋ティッシュあるのか」

あんじゅ「喧嘩売ってるなら買うわよ」

英玲奈「部屋が汚くて何がどこにあるのか分からないと言っているんだ」

あんじゅ「あんたの後ろの雑誌の下」

英玲奈「…ホントにあった」

あんじゅ「はよ寄越しなさい」
　

英玲奈「…しかしな、少しは掃除したらどうだ」ﾎﾟｲ

あんじゅ「失礼ね、気が向いた時に一気にやる派なのよ」ﾊﾟｼ

英玲奈「…気が向いたらっていつだ」

あんじゅ「いつかよ、具体的には月1くらい」ｼｭｯｼｭｯ

英玲奈「…定期的にする方が良くないか」

あんじゅ「ゴミ少ないと掃除のしがいが無いじゃない、綺麗にするのが楽しいんでしょ」ﾊﾅｶﾐ-

英玲奈「掃除ってそういうものじゃないと思うが」
　

あんじゅ「…ヒマね、なんか無いの？」ﾎﾟｲ

英玲奈「言ってるそばから散らかすな」

あんじゅ「うるさいわね勝手に人ん家上がり込んでる分際で」

英玲奈「来いと言われたから来たんだが」

あんじゅ「ヒマだから呼んだのに何も持って来なかった時点でもう帰って欲しかったんだけど」

英玲奈「ならそう言えばいいだろう、“来い”の一言じゃ寧ろ緊急事態を疑うぞ」

あんじゅ「行間を読みなさいよ、それでもA-RISEの作詞担当？」

英玲奈「行を書いてから言え、単語でそこまで深読み出来るか」
　

ツバサ「パーティーするわよ」ｶﾞﾗｯ

あんじゅ「…」

英玲奈「するわよじゃないんだが」

ツバサ「するのよ」ﾉｿﾉｿ

英玲奈「そこを直せと言った訳じゃない」

あんじゅ「…この際窓から入って来た事に関しては目を瞑るとして、何？休日にいきなり押し掛けてきて」
　

ツバサ「パーティーよ、だから」

あんじゅ「理由を訊いてんのよ」

ツバサ「…聞きたい？」

あんじゅ「…やっぱ聞きたくない」

ツバサ「仕方無いわね、そこまで言うなら聞かせてあげるわ」

あんじゅ「聞きたくないって」
　

ツバサ「実は…」
英玲奈「スクスタでパーティー限が出たからとかそんな所だろうどうせ」

ツバサ「…」

英玲奈「…」

あんじゅ「…そうなんだ」

ツバサ「…」ﾉｿﾉｿ

英玲奈「待て待て待て」
　

〜間〜

ツバサ「パーティー限だもん…パーティーしてれば呼ばれるかもしれないじゃない…」

英玲奈「悪かった」

あんじゅ「譲っちゃダメよ英玲奈、甘やかすと調子乗るから」

ツバサ「ちょっとくらい優しくしてくれてもよくない？」

あんじゅ「やってる事当たり屋よあんた」

英玲奈「…と言うかまだ諦めてなかったんだな」

ツバサ「寧ろ諦めてたのあなた達」

あんじゅ「て言うか話題遅くない？いつの話よパーティー限出たの」
　

英玲奈「…動機がそれなら幾らなんでも遅過ぎないか？何か他の理由があるんじゃないか？」

ツバサ「…別にスーパースター7、8話見逃した腹癒せとかそんな事はないのよ」

英玲奈「またか？」

あんじゅ「なんでもかんでも後回しにしてるからでしょ」

英玲奈「忘れっぽいくせに物事をギリギリまで放っておくのは悪い癖だぞ」

ツバサ「キレそう」

あんじゅ「てかスーパースター見逃しっていつの話よ…」

英玲奈「9月とかの話だろう放送してたの、それこそなんで今なんだ」

ツバサ「…去年も大晦日だったし」

あんじゅ「慣例化しようとしてる？」
　

英玲奈「…話を戻そう、そもそも、だ、通常すら出てないのにパーティー限も何も無いだろう、何が限定なんだ？存在か？」

あんじゅ「去年も言ったけどキズナレベルとかの事考えたら無理でしょうに」

ツバサ「言い返せないから反論しないで？腹立つ」

あんじゅ「凄い事言ってるこの人」

ツバサ「そもそも諦めてるのが良くない、BAD、それじゃ出られるモノも出られないわよ」

英玲奈「私達が出られるモノってなんだじゃあ」

あんじゅ「声無し媒体ですら出番無いのに」

ツバサ「あーあー聞こえない、喋るな煩わしい」
　

英玲奈「…と言うか、な…こう言うのもなんだがあのゲームもうあの…アレだろ、蟹が網に掛かったろう」

ツバサ「やめなさい、書いてる途中で色々あった事に言及するのは」

あんじゅ「これでもう微塵の可能性も無くなったわね」

ツバサ「切り替えは大事よ、次のゲームは狙っていくからアップしておきなさい」

あんじゅ「あるの次？」

英玲奈「あっても出番は無いんじゃないか」

ツバサ「なんでそんなネガティブなのあなた達？そんな感じだったかしら？」

英玲奈「別にネガティブなつもりは無いが」

あんじゅ「事実を述べてるだけよ」
　

ツバサ「…そもそもね、音ゲー、これがまずよくない」

英玲奈「詰まるとすぐ話題変えるな」

あんじゅ「切り替え大事ってそういう事？」

ツバサ「うるさいわね黙って聞きなさい、音ゲーじゃダメなのよ」

あんじゅ（スクスタって最初は自称音ゲーじゃなかった様な）

英玲奈「アイドルアニメコンテンツで音ゲーがダメって正気か」

ツバサ「アイドルアニメコンテンツで2曲しかないグループのが正気じゃないわよ」

あんじゅ「…それゲームどうこうじゃなくて私達自身の問題じゃない？」
　

英玲奈「…言いたい事は分からないでもないが、収録もサントラだけだし」

あんじゅ「…スクフェスだと理由はどうあれプレイ回数多い曲だって聞くけど」

ツバサ「それよ、そもそもスクフェスあるんだからもういいのよ音ゲー」

あんじゅ「…あ、何、そういう話？」

ツバサ「スクフェスあるのになんで後続も軒並み音ゲーなのよ！？スクパラアケフェススクスタ全部音ゲー！」

英玲奈「ぷちぐるは」

ツバサ「終わったし、出番無かったし、どうでもいいわ」

あんじゅ「普通にただの難癖なのを隠そうともしない」
　

ツバサ「なんで？なんで全部音ゲー？そりゃ2曲しか無い連中なんてお呼びじゃないわよね？音源あれば本人要らんも然もありなんよね？」

英玲奈「アイドルアニメコンテンツだからな」

あんじゅ「逆に何なら満足なのあんた」

ツバサ「…なんか…いっぱい出る…」

あんじゅ「結局自分が出られるかどうかじゃない」

英玲奈「スクスタの正式名称知ってるか？」

ツバサ「知ってるから言ってんのよ！なーにがオールスターよ！スターじゃないんか私達は！トップスターじゃろがい！」

英玲奈「まぁそこを掘ったら掘ったでSaintSnowって言う即死カウンターが飛んで来るんだがな」
　

ツバサ「とにかく！何か理由を探すのよ、なんでもいいから私達が表舞台に上がるに足る理由を！」

あんじゅ「…逆じゃない？」

ツバサ「何？逆って」

あんじゅ「出ない事に理由を付ける段階に入ったと言うか」

ツバサ「…ある？そんな事」

英玲奈「…そうでないと居ない方が不自然じゃないか？」

ツバサ「…全国1位よ？」

あんじゅ「全国1位だからよ」
　

ツバサ「…あーあ！私だけでも出番ないかしら！」

英玲奈「遂に言ったぞこいつ」

あんじゅ「言わせときなさいよ」

ツバサ「第一こんなss書いてる暇があったら本命の方書きなさいよ！2年経過してるわよ！」

英玲奈「それはすまない、本当に」
　

あんじゅ「…最後に公式で私達の名前が出たのっていつだったかしら」

英玲奈「名前だけならそれこそスクスタで出てたと思うが」

あんじゅ「いやそういうんじゃなくて、運営からとか」

ツバサ「…フェスの時？」

あんじゅ「それ鹿角さんだし」

英玲奈「…twitter、ラブライブシリーズ公式アカウント、from検索、A-RISE…」

ツバサ「いつ？いつ？」
　

英玲奈「2013_02_05」

ツバサ「放送当時！？」

英玲奈「そもそも2件」

あんじゅ「しかも別に私達に言及してるって感じでも無いわね」

ツバサ「ヴッ」（スリップダメージ）

英玲奈「私の調べ方が悪いのかもしれないが」

あんじゅ「…まぁ、分かってた事だけどね、そもそも1グループとして展開するつもりじゃなかったでしょうし」

ツバサ「えぇ〜…だってコレ…ウソぉ…実質運営から名前出された事無いってコトじゃないコレ…」

英玲奈「データはウソをつかないぞ」
　

ツバサ「…私達って何？」

あんじゅ「自分を失った」

英玲奈「哲学には付き合い兼ねるぞ」

ツバサ「じゃあどうすればいいのよ？どうすれば出番くれる訳？」

あんじゅ「それが分かれば今頃こんな」
英玲奈「やめておけ」

ツバサ「グギギギギ…」

あんじゅ「…精々プラスに捉えるくらいが限界じゃないの」

ツバサ「何をどうプラスに捉えるのよ！？」
　

あんじゅ「…イメージの話だけど、私達よく『出番が無い分格が落ちない』みたいな事は言われてるわよ」

英玲奈「…こういう部分を見せていると出番も無しに格だけ落としている気がしなくもないが」

↓こういう部分
ツバサ「このまま亡き者にされるくらいなら格なぞ要らんわい！」

あんじゅ「だから…出番は無い前提で、どれだけ現状から目を逸ら…プラスに捉えられるかって」

ツバサ「言った今！逸らすって言った！」
　

あんじゅ「…真面目な話、出れるとしたら多分ツバサだけとかになりそうだし」

ツバサ「…なんで？」

英玲奈「偉い人達には偉い人達なりの苦労があるんだ」

ツバサ「…ヤダ！出ない！」

あんじゅ「は？今度は何？」

ツバサ「1人じゃイヤ！あなた達と一緒じゃなきゃ出ない！」
英玲奈「さっき私だけでもとか言ってなかったか」

ツバサ「言っ…！…た気がする」

あんじゅ「心配しなくても億が一兆が一の話だからそもそも呼ばれないわよ」

ツバサ「…せっかく人が良い話にしようと…」

英玲奈「良い話になんてなり様が無いからな、こんなもの」
　

ツバサ「あーあ、もうやーめた」

あんじゅ「やっと諦めた？」

ツバサ「オールスター名乗っておいて出番無いまま終わりそうなんじゃ諦めたくもなるわよ」

英玲奈「結局ハナからヤケクソか」

ツバサ「もういっそなんか…自分達で裾野を広げないといけないのかしら」

あんじゅ「…？どういう？」

ツバサ「待つんじゃなくて出て行くのよ、積極的に会いに行くわ」

英玲奈「どうやってだ」

ツバサ「それをこれから考えるのよ」
　

あんじゅ「考えてどうなるモノでも」

ツバサ「お黙り、ハイ、何かアイデアある人ー」

英玲奈「…無いだろう」

ツバサ「ほらそうやってすぐ諦める、考えなさいちょっとは」

英玲奈「そうじゃなくて、需要が」

ツバサ「…」

あんじゅ「…そもそもあんたがいの一番にアイデア出すべきなんじゃないの」

ツバサ「うるさいわね」
　

英玲奈「…じゃあ」

ツバサ「お、出た」

英玲奈「来年からはデュエル・マスターズプレイスで会おう」

あんじゅ「…さんざ引っ張って捻り出すのがソレ？」

ツバサ「名前同じキャラ居るだけじゃない、しかも自分だけ」

あんじゅ「どっちかって言うとグレートメカオーでしょあんた」

英玲奈「デュエル・マスターズプレイスでは高海千歌の歌うEvergreenが聴けるからな」

あんじゅ「誤解しか招かない言い方するわね」

ツバサ「招くと言うかわざとでは？」

あんじゅ「…てかするならスクスタの宣伝しなさいよ」

英玲奈「出てないモノの宣伝をしてどうするんだ」

あんじゅ「そっちも出てないだろって」

ツバサ「…最早現実逃避では？」
　

英玲奈「もしツバサがアニメを見逃す事があればまた会おう」

〜終〜

去年↓
さよなら統堂先生