【SS】梨子「曜ちゃんが」千歌「グレた？」【ラブライブ！サンシャイン！！】

千歌「」ｱﾊﾊﾊ

梨子「」ｳﾌﾌﾌ

ｲﾁｬｲﾁｬ

 

曜「……」

～夜、渡辺家～

 

曜（ふんだ、なにさ、千歌ちゃんったら梨子ちゃんとばっかりｲﾁｬｲﾁｬしちゃって…）

曜（梨子ちゃんも梨子ちゃんだよ）

曜（私だって、千歌ちゃんとｲﾁｬｲﾁｬしたいし、梨子ちゃんとだってもっと仲良くなりたいのに…）

曜（ふたりとも、私のことなんてどーでもいいんだ。きっとそうだ）

曜「もー！　こうなったらグレてやるー！」

～次の日、部室～

 

千歌「さー、日曜だけど今日も練習頑張ろー！」

梨子「曜ちゃんとよっちゃんはまだ？」

花丸「そろそろ来ると思うずら」

ルビィ「あ、来たみたい！」

ｶﾞﾗｯ

善子「お、おはよう…」

千歌「あれ？　善子ちゃん？」

ルビィ「なんかテンション低い…」

花丸「いつもならｷﾞﾗﾝｯ!ってやるはずずら」

善子「だ、だって…」ﾁﾗｯ

千歌「ん？」

曜「ﾁｨｰｯｽ」ｽﾞｶｽﾞｶ

梨子「！？」

千歌「よ、よよよ曜ちゃん！？」

梨子「どうしたのその格好！？」

花丸「なんでマスクして木刀担いでるずら？」

千歌「セーラー服のスカート丈めっちゃ長いし」

曜「別にどーでもいいだろー、あたいの格好なんざよー」ｹｯ

梨子「キャラ変わってる…」

ルビィ「い、いつものコスプレなんですよね？　ね？」

曜「ああんっ！？」ｷﾞﾛｯ

ルビィ「ﾋﾟｷﾞｨｯ!?」ﾋﾞｸｯ

花丸（ガラ悪いずら…）

曜「あ、ｺﾞ､ｺﾞﾒﾝ」

千歌（でもすぐ謝った）

梨子（ワルになりきれてない）

善子「朝からずっとこんな調子なのよ。バスの中でも」

花丸「善子ちゃんがキャラにドン引きするとかよっぽどずら」

曜「ｽﾊﾟｰｯ」←ｺｺｱｼｶﾞﾚｯﾄ

ルビィ「もしかして…」

梨子「曜ちゃんが」

千歌「グレた？」

ｶﾞﾗｯ

ダイヤ「さぁ、練習始めますわよー！」

鞠莉「ｼｬｲﾆｰ☆　今日も頑張りましょー！」

果南「みんな、準備できて…」

曜「ﾁｨｰｯｽ。夜憂素狼」

ダイヤ「」

鞠莉「」

果南「」

ダイヤ「よ、よよよ曜さん！？　一体なんて格好してるんですの！？」

鞠莉「Wow!! Japanese SUKEBAN!!　初めて見たわ！！」

果南「よ、曜、どうしたの…？」

曜「別になんでもねーよ」ﾁｯ

果南「こらっ。女の子がそんな話し方、よくないよー」

曜「…う。ｺﾞ､ｺﾞﾒﾝ」ﾎﾞｿｯ

千歌（また謝った）

梨子（ワルになりきれないんだ）

―説明中―

 

果南「ふーん。朝からこんな感じ、と」

千歌「私たちにも、なにがなんだか…」

ダイヤ「とにかく、こんな不良のような格好、生徒会長として断固認められませんわ！」

ダイヤ「すぐに、普段の練習着にお着替えなさい！」

曜「別にいーじゃんよー、練習着なんてなんだって」

曜「今のコレはあたいのポリシーっつーか？　だからこのままでいーよ」

ダイヤ「ぐぬぬ…」

千歌「…え？　曜ちゃん、そのカッコで練習するつもりなの？」

曜「ふーんだ」ﾂﾝｯ

 

鞠莉「……」

～屋上～

 

ｶｯ!

千歌「あーつーいー！」

花丸「ずらぁ…」

善子「天の業火に闇の翼が…」

曜「………」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

果南「やっぱり曜、そのスカートとマスク、暑いんじゃ…」

曜「べ、別にどーってことねー…ないよ、このくらい」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

梨子（なんか半分意地になってる）

―練習中―

 

曜「………」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

千歌（グレても練習はちゃんとやるんだ）

梨子（真面目）

果南「さあ、ちょっと休憩にしようか」

曜「おふ……OTL」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

ルビィ「あの果南さんに次ぐ体力自慢の曜さんが、こんなにヘトヘトになるなんて…」

花丸「この炎天下にロングセーラーは想像以上の破壊力だったみたいずら」

千歌「曜ちゃん、大丈夫？」

曜「ど…どーってことねー…夜憂素露…」

梨子「水飲む？」

曜「いい…持ってきてるから…」

ｺﾞｿｺﾞｿ

曜「」ｽｯ　←午後ティー

曜「ｸｯｸｯｸ…」

千歌「…曜ちゃん？」

曜（パパ、ごめんなさい…曜は、悪い子になります）

曜（とりゃっ！）ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞ

曜「…ぷはぁ！」

曜「」ﾄﾞﾔｯ

千歌「…？？」

曜（午後ティーを午前中に飲む…）

曜（守るべきルールを破った私、今すごくワルだ…♥）

 

善子「…なにしてんの？　あれ」

梨子「さあ」

―昼休み―

 

鞠莉「さあ、みんな、Lunch Timeにしましょー！」

千歌「やったー！」

花丸「頂きますずら」ﾓｸﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ

善子「もう食べ始めてる！？　早っ！」

梨子「あ、あの…みんな、サインドイッチ作ってきたんだけど、どうですか？」

梨子「いっぱい作りすぎちゃって…」

ルビィ「わぁ、美味しそうですぅ…！」

ダイヤ「頂いてよろしいんですの？」

梨子「はい！」

千歌「わーい！　いただきまーす！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

梨子「曜ちゃんも、どうぞ」

曜「……」

曜「ｱ､ｱﾘｶﾞﾄ」ﾎﾞｿｯ

梨子「」ﾆｺｯ

曜「…///」

曜（…はっ！？　駄目じゃん渡辺曜、なにまったりしちゃってるの！？）

曜（ここは、ワルっぽいところを見せないと…！）

曜「…」ﾆﾔ

梨子「？」

曜「ﾌﾌﾌ…」ｺﾞｺﾞｺﾞ

梨子「よ、曜ちゃん！？」

果南「なっ…まさか、曜！？」

ダイヤ「ば、馬鹿な真似はおよしなさい！」

曜「ｸｸ…誰にもあたいは止められないのさ…」

梨子「や、やめて…！」

梨子「やめて、曜ちゃん！！」

 

梨子「サンドイッチに、そんなにみかんソースをかけないで～！」

曜「ｸｸ…これで、ﾊﾟｻﾊﾟｻしたサンドイッチに潤いが…」

ダイヤ「うわ」

果南「デロデロ」

梨子「や、やめてー！　料理上手の曜ちゃんが、自分のアイデンティティを崩壊させるようなことしないでー！」

 

ルビィ「いくらみかんが好きといっても…」

花丸「あんなにかけたら、きっと甘すぎずら…」

 

曜「…甘っ」

―練習後―

 

果南「それじゃ、今日の練習はここまでにしようか」

花丸「疲れたずら～」

ルビィ「でも、一日たっぷり練習して、だいぶ上達した気がするね！」

善子「ふっ、堕天使ヨハネが、また完全なる闇の眷族への道を歩んでしまったようね…」

ﾜｲﾜｲ

曜「ﾓｷﾞｭﾓｷﾞｭ」←ｺｺｱｼｶﾞﾚｯﾄ

ちかりこ「……」

千歌「曜ちゃん、結局一日、あのままだったね…」

梨子「うん…」

 

ダイヤ「こら、曜さん！　うんこ座りなんてはしたないですわよ！」

曜「う…ｺﾞ､ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ」

～帰り道～

 

曜「……」ﾃｸﾃｸ

千歌「あ、あの、曜ちゃん…」

曜「…」ﾋﾟﾀｯ

千歌「やっぱり、今日のコスプレは、ちょっと奇抜すぎるかなー、なんて…」

梨子「曜ちゃんは、もっと可愛い感じの服の方が似合うと思うよ…？」

曜「………」

曜「…私…あ、あたい…バス、あるから」

曜「先、行く！」

ﾀﾞｯ!

梨子「あっ！」

千歌「よ、曜ちゃん！」

 

まりダイかな「……」ｺｯｿﾘ

果南「…あれは」

鞠莉「やっぱり」

ダイヤ「そういうこと、ですわね」

～夕方の砂浜～

 

曜「………」

曜「…はぁーっ」

曜（…なにやってんだろ、私。なんかもうよくわかんなくなってきた）

曜（これじゃ、ただの変な人じゃん…）ﾄﾞﾖｰﾝ

 

鞠莉「――Hey!　曜！」

曜「…鞠莉ちゃん…？」

曜「な…なんの用だよ。放っといてくれよ」

鞠莉「――まだ、そのキャラ続けるつもり？」ｸｽｯ

曜「きゃ、キャラとかじゃなくて、私…いや、あたいは…！」

鞠莉「…千歌っちと、梨子の気を惹きたかったんでしょ？」

曜「…！！」

鞠莉「最近、千歌っちと梨子の仲がいいもんだから、ちょっぴり、嫉妬ファイアァァァ↑↑」

鞠莉「が、燃え上がってたんじゃないの？」

曜「わ…私は…」

鞠莉「確かにね。素直に、自分の思ってることを言えないその気持ち、よくわかるよ」

鞠莉「でもね。きちんと気持ちを伝えなきゃ、わかりあえないことだってあるんだよ」

曜「え…」

鞠莉「言いたいことがあるなら、本音でぶつかってみたら？」

鞠莉「言いたいことも言えずに、2年間も無駄にした、誰かさんみたいにはなっちゃダメよ♪」

曜「鞠莉ちゃん…」

鞠莉「って訳で、お邪魔虫はそろそろ消えるわね☆　チャオ～！」ﾀﾀﾀ

曜「え！？　鞠莉ちゃーん！？」

梨子「曜ちゃん！！」

千歌「曜ちゃ～ん！！」

ﾀﾀﾀﾀ

曜「え！？　梨子ちゃん、千歌ちゃん！？」

梨子「ここにいたのね…」ﾊｧﾊｧ

曜「なんで、ふたりがここに…」

梨子「さっき、ダイヤさんと果南さんのふたりに、言われたの」

千歌「曜ちゃんと、きちんと話をしてあげて…って」

曜「！」

千歌「曜ちゃん、ごめんね！　なにか悩みがあるなら、相談してよ！」

梨子「私たちだって、曜ちゃんの力になりたいの！」

曜「………」

曜「べ…別に、悩みなんて、そんなこと…」

曜「わ、私のことはいいからさ。これからも、千歌ちゃんと梨子ちゃん、ふたりで…」

曜「仲良く、曲作りとかも頑張ってくれれば…って…」ｳﾙｯ

千歌「え…？」

梨子「……！」

梨子「曜ちゃんのバカー！」ﾍﾟﾁｯ

曜「あべし！？」

梨子「おバカ！　すかぽんたん！　ヨーソロー！」

千歌「ヨーソロー？」

曜「り、梨子ちゃ…？」

梨子「……っ！」ﾀﾞｷｯ

曜「ちょ、りり、梨子ちゃっ！？///」

梨子「おバカ…そんなこと考えてたの…？」

梨子「でも…ごめんね。曜ちゃんが悩んでるの、気づいてあげられなくて…」ﾎﾟﾛｯ

曜「え…」

梨子「私、千歌ちゃんと同じくらい、曜ちゃんが大切なんだよ？　どっちが上かなんてないの」

梨子「ふたりとも、引っ越してきたばかりで、右も左もわからない私に、優しくしてくれたじゃない…」

梨子「私にとって、ふたりは、すごく大事なふたりなの。曜ちゃんとだって、もっともっと、仲良くなりたいの…！」

曜「り、梨子、ちゃん…」

千歌「ううっ…曜ちゃ～～ん！！」ﾀﾞｷｯ

曜「ち、千歌ちゃんまで！？」

千歌「私だって、曜ちゃんのこと大好きだよ！　何か悩んでるなら、私も一緒に悩みたい！」

千歌「なのにごめんね、曜ちゃんが悩んでるの、気づいてあげられなくて…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

曜「ち……千歌、ちゃん……」ﾎﾟﾛｯ

曜「う……う、」ｼﾞﾜｯ

曜「うわぁぁ～～ん！！」

曜「私、千歌ちゃんが梨子ちゃんと一緒にいて、なんか千歌ちゃんをとられちゃったように感じて…！」

曜「梨子ちゃんとだって、もっと仲良くなりたいのに、なんだか素直になれなくて…！」

曜「ごめんね、千歌ちゃん、梨子ちゃん…ごめんね…！」

千歌「こっちこそ…」

梨子「ごめんね…！」

ｷﾞｭｯ

ｺｿｯ

鞠莉「…ひとまず、イッケンラクチャク、かしら？」

ダイヤ「まったく、ご面倒な3人ですわね…」

果南「ダイヤが、それ言う～？」

ダイヤ「な！？　か、果南さんこそ…！」

果南「わ、私は別に、その…！」

鞠莉「…ふふっ。結局、私たちも曜たちも、似たもの同士なのかもね♪」

～次の日、部室～

 

ｶﾞﾗｯ

ダイヤ「さぁ、練習始めますわよー！」

鞠莉「ｼｬｲﾆｰ☆　今日も頑張りましょー！」

果南「みんな、準備できて…」

 

曜「ﾁｨｰｯｽ。夜憂素狼」

千歌「ﾌﾌﾌ。高海千歌、夜露死苦」

梨子「きょ、今日も練習、仏恥義理で…///」

 

ダイヤ「」

鞠莉「」

果南「」

ダイヤ「な、なななな、なんで増えてますのお～～！！？」

花丸「なんかすっかり、ハマっちゃったみたいずら」ﾓｸﾞﾓｸﾞ←のっぽ

ルビィ「今日は3人でおそろいだって」ﾓｸﾞﾓｸﾞ←のっぽ

善子「暗黒面に3人堕天したという訳ね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ←のっぽ

鞠莉「OH! Pretty SUKEBAN Girls!!」

果南「はは…まあ、コスプレなら、まあいいのかな？」

千歌「なんかちょっと楽しいかも～！　羅武雷舞のてっぺんとるため、頑張るぜ～！」

梨子「や、やっぱり恥ずかしい…///」

曜「ふふっ。愛死天流ぜー、千歌ちゃん、梨子ちゃん♪」

 

ダイヤ「いいからさっさとお着替えなさあああい！！！」

 

 

～御仕舞（おしまい）～

やっぱり2年生は3人一緒に仲良くしてるのが一番好きです(´・ω・｀)
読んでくれた人はありがとう