【SS】梨子「千歌ちゃんの日記拾った」【ラブライブ！サンシャイン!!】

梨子「」ﾄｺﾄｺ

梨子「ん？、なにか落ちてる」

梨子「日記？」

　うらのほし小がっこう
　　２年　たかみちか

梨子「あら、千歌ちゃんのじゃない」

梨子「…」

梨子「ちょっとだけ…」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　はれ
　　今日はようちゃんとおまま
　　ごとあそびをしました。
　　ようちゃんがわたしのおよ
　　めさんになりたいといった
　　のでいやだといいました。
　　おおきくなったらわたしが
　　ようちゃんのおよめさんに
　　なりたいです。


梨子「……ｲｴｽ」ｸﾞｯ

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　くもり
　　今日あいすをたべていたら
　　おとしてしまいました。
　　ないていたらようちゃんも
　　なきました。
　　どうしてようちゃんがなく
　　のときいたらわたしがない
　　てるからといいました。
　　ようちゃんがなくのはいや
　　なのでわたしもなくのをが
　　まんしようとおもいます。


梨子「かわいいぃぃぃぃぃ」

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　はれ
　　今日えん足にいきました。
　　とちゅうで足がいたくなっ
　　てないていたらようちゃん
　　がおんぶしてくれました。
　　ありがとうといったらよう
　　ちゃんはよーそろーといい
　　ました。
　　ようちゃんのせなかはあっ
　　たかくていいにおいがしま
　　した。
　　

梨子「はぁ～いいわぁ～曜ちゃんやさし～」

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　くもり
　　今日おねえちゃんとけんか
　　しました。
　　いっぱいたたかれました。
　　ようちゃんがおねえちゃん
　　にたたかれたところにちゅ
　　うするといたくなくなった
　　のでびっくりしました。
　　ようちゃんはまほうつかい
　　みたいです。


梨子「やだ、曜ちゃんイケメンね」

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　くもり
　　今日おかあさんにおこられ
　　ました。
　　うちにかえりたくないとい
　　ったらようちゃんがかけお
　　ちしようといいました。
　　かけおちはだいすきな人と
　　とおくへおでかけすること
　　だそうです。
　　こんどようちゃんとかけお
　　ちしたいです。


梨子「曜ちゃんませてるわね…」

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　あめ
　　今日はようちゃんとテレ
　　ビをみました。
　　はだかのおんなのひとが
　　おとこのひとにいじめら
　　れていました。
　　おんなのひとはいやいや
　　といっていました。
　　ようちゃんがだいすきだ
　　からいやいやといってる
　　んだよとおしえてくれま
　　した。
　　よくわからなかったです


梨子「なんか心配になるわね…」

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　はれ
　　今日はようちゃんおにご
　　っこをしました。
　　はしっていたらころんで
　　ちがでました。
　　ようちゃんがなめたいと
　　いったのでなめてもらい
　　ました。
　　ようちゃんがうれしそう
　　だったのでわたしもうれ
　　しいです。


梨子「なんか風向きが……」

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　はれ
　　今日はおまつりにいきま
　　した。
　　ようちゃんがわたしのゆ
　　かたをひっぱるのですこ
　　しぬげてしまいました。
　　ようちゃんがわたしのお
　　っぱいをきれいだねとい
　　いました。
　　おっ〇〇をみられるのは
　　はずかしかったです。


梨子「おお……」

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　はれ
　　今日はようちゃんとかき
　　ごおりをたべました。
　　わたしはようちゃんのぶ
　　るーはわいもたべてみた
　　いといいました。
　　ようちゃんはくちにはい
　　っいるのをわたしにたべ
　　させてくれました。
　　ようちゃんのべろもくち
　　のなかにはいってきまし
　　た。
　　ようちゃんのべろはぶる
　　ーはわいのあじがしまし
　　た。


梨子「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　はれ
　　今日はすいえいのじゅぎょ
　　うでした。
　　ようちゃんがおよぎかたを
　　おしえてあげるといいまし
　　た。
　　ようちゃんが水ぎのなかに
　　手をいれてくるのですこし
　　こそばしかったです。
　　水の中なのになんだかから
　　だがあったかくなりました


梨子「行動が大胆になってきたわね…」

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　くもり
　　今日はようちゃんちにあそ
　　びにいきました。
　　おいしゃさんごっこをして
　　あそびました。
　　ようちゃんが、おしっこの
　　でるところばっかりさわる
　　ので、すこしおしっこがで
　　ました。
　　ちょっとこわかったです。


梨子「これもうアウトよね」

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　くもり
　　今日もようちゃんちにあそ
　　びにいきました。
　　ようちゃんがすごいかおで
　　ふくをぬがそうとするので
　　わたしはいやだといいまし
　　た。
　　するとこんどはあやまりな
　　がらぬがそうとするのでよ
　　うちゃんのことをつきとば
　　しました。
　　ようちゃんがあたまをぶつ
　　けたのでわたしはごめんね
　　といいました。


梨子「がまんできない猿ね…」

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ

　
　○月○日　くもり
　　今日ようちゃんちにいった
　　らだれもいませんでした。
　　ようちゃんにあえなくてざ
　　んねんです。
　　かえったらおかあさんがあ
　　したようちゃんにあいにい
　　きましょうといいました。
　　あしたがたのしみです。


梨子「…ん？」

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　あめ
　　今日おかあさんといっしょ
　　にようちゃんにあいにいき
　　ました。
　　ようちゃんはべっどでねて
　　いました。
　　ようちゃんはいつおきます
　　かときいたらようちゃんの
　　おかあさんはないてしまい
　　ました。
　　ようちゃんはずっとねてい
　　たのでかえりました。


梨子「え……」

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　あめ
　　今日はひとりでようちゃん
　　んにあいにいきました。
　　ようちゃんはまだおきませ
　　ん。
　　ようちゃんのおかあさんは
　　ずっとないていました。
　　はやくようちゃんとあそび
　　たいです。


梨子「これって……」

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　あめ
　　今日もようちゃんにあいに
　　いきました。
　　ようちゃんのおかあさんは
　　ないていませんでした。
　　どうしてようちゃんはねて
　　るのときいたらあたまをぶ
　　つけたからといいました。
　　わたしがぶつけたといった
　　らようちゃんのおかあさん
　　はまたなきました。
　　わたしもなきました。


梨子「……」

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　あめ
　　今日はおうちでひとりで
　　にあそびました。
　　おかあさんがようちゃん
　　にはしばらくあえないと
　　いいました。
　　なんであえないのときい
　　たらめんかいしゃぜつだ
　　からといいました。
　　ようちゃんにあえないの
　　でめんかいしゃぜつはき
　　らいです。


梨子「……」ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　あめ
　　今日もおうちでひとりでに
　　あそびました。
　　ずっとようちゃんとあそん
　　でないのでかなしくてなっ
　　てなきました。
　　おねえちゃんがちかはわる
　　くないよといってわたしを
　　だきしめてきました。
　　おねえちゃんはないていま
　　した。


梨子「…千歌ちゃん」ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ

梨子「」ﾊﾟﾗﾘ


　○月○日　あめ
　　今日はおかあさんとようち
　　ゃんがあいにいきました。
　　でもようちゃんにはあえま
　　せんでした。
　　おかあさんがようちゃんの
　　おかあさんになきながらあ
　　やまっていました。
　　わたしもごめんなさいとい
　　いました。
　　ようちゃんのおかあさんは
　　ずっとだまっていました。
　

梨子「もう…やだ……」ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ

梨子「……」ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ

梨子「だめ…これ以上よめない…」

梨子「いや、きっとよんじゃいけないのよ……」

梨子「わたし…なんてことをしてしまったのかしら…」

梨子「人の日記勝手によんで…」

梨子「そして後悔してる…」

梨子「…」

梨子「先が気になるけどもうやめておこう」

梨子「この日記どうしようかしら……」

梨子「もとの場所にもどす？」

梨子「だめ…また誰かが拾うかもしれない」

梨子「じゃ見つからないようにどこかに捨てる？」

梨子「そんな……だめよね…」

梨子「やっぱり…千歌ちゃんに渡すしかない……」

梨子「日記の中よんだか聞かれるかしら」

梨子「よんでないって言う？」

梨子「…」

梨子「いや、正直に言おう」

梨子「それで軽蔑されてしまっても仕方ないわ…」

曜「あー梨子ちゃんだ、なにしてるの？」

梨子「！！」

曜「？」

梨子「な、なんでもないわ」ｱｾｱｾ

曜「あ、それなに？ノート？」

梨子「そ、そう、ただのノートよ、普通のノート！」

曜「ん？千歌ちゃんのにおいがする…」

梨子「え？」

曜「梨子ちゃんから千歌ちゃんのにおいがする」

梨子「ど、ど、ど、どうして？」

曜「ねえ梨子ちゃん、そのノートかがせてくれない？」

梨子「な、なんでよ……」

曜「だってそのノートから千歌ちゃんのにおいする気がするから」

梨子「だ、だめよ！これはわたしのよ！」

曜「なにそれ、ほんとに梨子ちゃんのならかがせてよ」

梨子「しつこいわね、だめったらだめよ！」

曜「なんでそこまで意地になるの？あやしいよ」

梨子「……」

曜「ちからづくでうばっていいの？」

梨子「す、すきにしたら…」

曜「えい！」

梨子「あ！……」

曜「梨子ちゃんがわたしにちからで勝てるわけないでしょ」

梨子「返して！曜ちゃん返して！」

曜「くんくん……あーやっぱり千歌ちゃんのにおいする…」

梨子「うっ……」

曜「あれ？これ………」

梨子「………なに？」

曜「な、な、な、なんでもないよ！これわたしが千歌ちゃんに返しておくから！」

梨子「……どうしたの？」

曜「なんでもないから！じゃあね！」

梨子「あ、まって曜ちゃん！」

梨子「行ってしまった…」

梨子「ああ、なんてことかしら…」

梨子「まあ、仕方ないわよね…もともと千歌ちゃんの日記だし」

梨子「千歌ちゃんに返すのが一番よ…」

梨子「……」

梨子「さあ、帰りましょ」

梨子「それよりさっきの……」

梨子「曜ちゃん…なんであわてていたのかしら……」

曜（あーあせった…）

曜（まだこの日記が残っていたなんて……）

曜（全部消したと思ったのに…）

曜（梨子ちゃんに日記の中見られた？）

曜（まずいな……どうする？）

曜（たしかめる必要があるな…）

曜（……）

曜（戻るか…）

梨子「？、曜ちゃん！！」

曜「やあ梨子ちゃん」

梨子「なに？どうして戻ってきたの……」

曜「梨子ちゃん、この日記……よんだ？」

梨子「ええ、よんだわ……途中までだけど…」

曜「そう…」

梨子「…曜ちゃんあなた昔、意識不明になったことがあるのね…」

曜「…」

梨子「日記の曜ちゃんは…あなたなの？」

曜「それは……」

曜「ねえ梨子ちゃん」

梨子「……なに」

曜「今から言うこと絶対誰にも言わないって約束できる？」

梨子「どういうこと？」

曜「いいから、約束できる？」

梨子「……内容によるわ」

曜「……」

梨子「日記の……ことよね？」

曜「うん、そう……」

梨子「……わかった、誰にもいわない」

曜「ありがと」

曜「日記のようちゃんは……わたしじゃないんだ」

梨子「……」

曜「日記に出てくるようちゃんわかるよね」

梨子「うん」

曜「日記のようちゃんは千歌ちゃんの幼馴染みのようちゃん、フルネームは知らない…」

梨子「あなたが幼馴染みじゃないの？」

曜「うん、わたしも幼馴染み…でも仲良くなったのは小学２年生から」

梨子「それじゃ……」

曜「そう、ようちゃんはふたりいる…」

梨子「あなたは……だれ？」

曜「わたしは……日記のようちゃん成り済ましてるもうひとりのようちゃん」

梨子「どういうこと？」

曜「千歌ちゃんが怪我させたようちゃんは別にいる」

梨子「うん」

曜「結局その子は亡くなったんだ…」

梨子「そう……」

曜「それから千歌ちゃんおかしくなっちゃって……毎日ようちゃんにあいにいくんだって、学校休んで病院に通っていたわ」

梨子「……」

曜「わたしね、小学生のころ体弱くてよく病院に入院してたの」

梨子「……そう、意外ね」

曜「でね、病院で出会ったのが千歌ちゃん」

曜「入院中ずっとひとりでさびしかったわたしに話しかけてくれたのが千歌ちゃん」

曜「そしていつしか千歌ちゃんは毎日わたしに会いにきてとくれるようになったの」

梨子「うん…」

曜「すごくうれしかった……友達と言える子がいなかったわたしには千歌ちゃんは神様だった」

梨子「……」

曜「ある日、千歌ちゃんが秘密ねと言ってこの日記を見せてくれた」

曜「わたしはようちゃんって子のこと知った、そして千歌ちゃんが原因で死んじゃったことも」

曜「このまま千歌ちゃん大きくなったらいつか気づいちゃう、友達を死なせてしまったことに」

梨子「……」

曜「わたしはわたしがようちゃんになることに決めた」

曜「それからね、わたしが千歌ちゃんの幼馴染み」

曜「千歌ちゃんとあそぶためにがんばってからだも鍛えたよ、水泳とかにも通って」

梨子「そう…」

曜「千歌ちゃんがあの日のことを思い出さないように、この日記も盗んで燃やした」

曜「はずだった」

梨子「それをわたしが拾ったのね……」

曜「ねえ、梨子ちゃんこのこと千歌ちゃんにはだまってて、このまま今の関係のままいさせて」

梨子「……あのね、曜ちゃん」

曜「ね？おねがい！千歌ちゃんに嫌われたくないの！」





千歌「嫌いになんてならないよ！」

曜「千歌ちゃん、どうして……」

梨子「ごめんね曜ちゃん、わたし日記のこと謝るために千歌ちゃん呼び出してたの」

曜「そんな…」

千歌「……」

曜「千歌ちゃんちがうの！わたし、わたし……」

千歌「ねえ……曜ちゃん」

曜「………ゆるして…ゆるして」

千歌「わたし、知ってたよ……」

曜「千歌ちゃん……？」

千歌「曜ちゃんがわたしを元気づけるためにようちゃんのふりしてたこと……」

曜「……」

千歌「まあ、最初はほんとにようちゃんだと思っていたんだけどね、途中で気づいた」

曜「え……」

千歌「ようちゃんはもっとエ　チだもん」

曜「！！」

千歌「わたしはもう平気」

千歌「曜ちゃん、友達になってくれてありがとう」

曜「う、うう……」

千歌「今の曜ちゃんがわたしの大切な友達」

曜「ひぐっ、ひぐっ…」

千歌「大好きだよ、曜ちゃん」

曜「千歌ちゃんこれ、日記返すよ」

千歌「ありがと、わーなつかしー」

梨子「ねえ千歌ちゃん、なんでこの日記落ちてたのかしら」

千歌「うーん、なんでだろうね」

曜「！！」

千歌「曜ちゃんどうしたの？」

曜「日記から…かすかに千歌ちゃん以外のにおいが…」

梨子「曜ちゃん、なんのにおいかわかる？」

曜「なんか知ってるにおいなんだけど……ちょっと磯臭いような……」

千歌「あはは、海神様かもね」

曜「うーん…」

千歌「海神様ー、曜ちゃんと前よりもっと仲良くしてくれてありがとー」

梨子「礒のかおり？………」

梨子「まさかね」



おしまい

磯のかおり…う…頭が……

磯のかおりの意味がわからん…

闇だなぁ…
でも良いSSでした