【SS】千歌「曜ちゃんのお父さん好きってぶっちゃけ異常だよねー」梨子「あぁ~……」【ラブライブ!サンシャイン!!】

ヨーソローよう AqoursーSS


1: 2021/06/14(月) 20:47:03.22 ID:0xNqudZd
千歌「昔は可愛いなーって思ってたけど、今考えると異様だもん。あそこまでお父さんのこと好きなんて」

千歌「だって一緒に暮らしてるお父さんだよ?華の女子高生がパパー、パパ―って言ってるんだよ?なんかキモくない?」

梨子「う~ん……」

千歌「なーに?もしかして梨子ちゃんも曜ちゃん派?」

梨子「派閥とかあるの?」

千歌「お父さんっ子とお母さんっ子っているじゃん。千歌はお母さん派かなー」

梨子「確かに千歌ちゃんのお父さんってあんまり話聞かないわね」

千歌「いつも厨房の奥にいるからねー。あと地位が誰よりも低い」

梨子「地位?」

千歌「うん。美渡姉が昔お父さんに家のことでぶちギレて、それでお父さんがあんま子育てのことに口出せなくなっちゃったんだってー」

梨子(そんなトラウマになるほどのことって何よ……)

千歌「あと志満姉だってお父さんのご飯の量にだけさりげなく制限かけていること、チカにはきっちりお見通しなのだ」

梨子(それはちょびっとだけ可哀想かも……)

2: 2021/06/14(月) 20:49:47.11 ID:0xNqudZd
千歌「でも梨子ちゃんもお母さん派なんでしょ?」

梨子「えっ!?どうして!?」

千歌「だって梨子ちゃんって女の人の方が好きですって顔に書いてあるし。それに梨子ちゃんって服とかわざわざお父さんのと分けて洗濯してもらってそうじゃん、勝手なイメージだけど」

梨子「そっ、それはその……」

千歌「あ、適当に言っただけなのにほんとにそうだったんだ」

梨子「だ、だって!!においとかついちゃったいら嫌じゃない!!あとなんか気持ち悪くて絶対無理!!」

千歌「へぇ~、梨子ちゃんでもそんな風に考えてたんだね」

梨子「ふつう!!女子高生ならこれくらいは普通だもん!!」

千歌「うんうん、普通普通……私も志満姉にそうしてもらおうか悩んだことあるくらいだし」

千歌「でもよかったー、梨子ちゃんもおんなじ考えで。やっぱ曜ちゃんの方が異常なんだよねー」

梨子「そうよ。思春期の女の子なんだから父親なんて汚いもの扱いして当然だわ」

千歌「ねー、曜ちゃんなんかパパと毎日一緒にお風呂入ってそうな勢いだもんねー」

梨子「……」

千歌「梨子ちゃん、どうかした?」

梨子「あ、いや……よく考えてみたら毎日曜ちゃんと一緒にお風呂に入れるってのは羨ましいなって……」

千歌「梨子ちゃんが感情移入すべきなのはそっちじゃないと思うよー」

3: 2021/06/14(月) 20:52:31.58 ID:0xNqudZd
善子「ねぇ、何の話してたの?」

千歌「お父さんとお母さんの話!ちなみに善子ちゃんはどっち派?」

善子「あ~……どっちが好きかってこと?」

梨子「まあ、そんな感じね」

善子「ん~、強いて言うなら………」

善子「……父親の方かしら?」

千歌「うげっ!?マジ!?」

梨子「えっ!?善子ちゃんってもしかしてノンケだったの!!?」ガタッ!!

善子(なんでリリーの頭の中ではさも当然のようにレズ扱いされいるのよ……)

千歌「そっかー、善子ちゃんはファザコンだったのかー」

善子「ファザコンじゃないし。あとヨハネ」

4: 2021/06/14(月) 20:54:32.79 ID:0xNqudZd
千歌「でも善子ちゃんはパパ派なんでしょ?曜ちゃんみたいに」

善子「別にパパのことがあそこまで好きってわけじゃないわよ。ただママに比べると接しやすいなって思うだけで」

善子「ほら、ママって家にいると宿題済ませたのーとか、ゲームばっかやってないで勉強しろーとかうるさいでしょう?それがどうにも迷惑なのよ、ヨハネ的には」

梨子「ふーん……」

善子「言われなくてもやってるわよ、こっちは。私もう自分のことは自分でなんとかできる年齢だし。余計なお世話なんて焼かないで欲しいのに。指示なんてされたら逆にやる気失くしちゃうじゃない」

善子「その点父親って楽なのよねー。あんまり私のことに口出ししてこないし、ヨハネの趣味にも理解があるし。ママは私の趣味とか変だとか無意味だとか言ってってすぐ取り上げたりしてくるけど、パパの方はゲーム機買ってくれたりとか……」

鞠莉「わかる!すっごくわかるわ!!その気持ち!!」

5: 2021/06/14(月) 20:56:35.66 ID:0xNqudZd
千歌「あ、鞠莉ちゃん」

鞠莉「あいつってばすーぐマリーの生活に口出ししてくんのよね!!身だしなみだとか、振舞い方だとか!!おまけに学校や進路のことにまで!!」

善子「あーわかるかも。なんか将来のことに首突っ込みがちなのよね、母親って。こうした方があなたのためになるだとか言って」

鞠莉「わかる!!わかるわ!!あいつってばマリーのこと道具としてしか見てないんだわ!!娘は親の奴隷じゃないって言うのに!!」

善子「おまけに考え方とか全否定してこようとするし、将来絶対後悔するとか言って」

鞠莉「ほんっとあり得ないわよね!!自分の人生くらい自分で決めさせてちょうだい!!」

ギャァギャァ

千歌「……すっかりお母さんの悪口トークが白熱しちゃってるのだ」

梨子「マズイわね、このままだとますます私たちママ派の立場が下がることに……」

6: 2021/06/14(月) 20:58:04.79 ID:0xNqudZd
善子「というわけでやっぱりパパの方がママよりも総合的に言って子供のことをわかってくれると思うわ」

鞠莉「そうよそうよ!!ママ派とか絶対にあり得ないんだから!ねっ、ダイヤ?」

ダイヤ「私ですか?」

鞠莉「ダイヤは絶対こっち派だと思って!」

ダイヤ「残念、私は千歌さん梨子さん派ですわ」

鞠莉「えっ!?」

ダイヤ「子供に一番近い立場であるからこそついついおせっかいを焼いてしまうというものです。子育てにおける母親の気苦労は、私もある程度理解しているつもりですし」

梨子(そっか、ダイヤちゃんにはルビィちゃんがいるもんね)

ダイヤ「ですから私は家庭内で揉め事が起こった際には出来るだけお母様側に立つように心がけているのですわ。というわけで私は千歌さん梨子さん派閥側です」

千歌「ダ、ダイヤさん……」ウルウル

7: 2021/06/14(月) 20:59:06.57 ID:0xNqudZd
鞠莉「じゃあルビィ!ルビィはこっち側よね!!?」

ルビィ「ぴぎっ!?」

ダイヤ「はぁ、話を聞いてなかったのですか?同じ家庭で育っている以上、ルビィも私と似たような考え方を

ルビィ「え?ルビィはお父さんの方が好きだよ」

ダイヤ「!?」

鞠莉「ほーら見なさい!ルビィはちゃんと立派に教育されているのよねー、頭の固い姉とは違って!」ギュッ!

ルビィ「あ、あはは……」

ダイヤ「……」

8: 2021/06/14(月) 21:01:05.54 ID:0xNqudZd
梨子「ルビィちゃんはお父さんのどんなところが好きなの?」

ダイヤ「そうですわ。お父様は家ではあんなに厳しいじゃないですか。いつも家のことで衝突を

ルビィ「それはお姉ちゃんが必要以上にお父さんに突っかかるからじゃん。ルビィお父さんとケンカしたりしないし、お姉ちゃんとは違って」

ダイヤ「……」グサッ!

ルビィ「それにお父さんルビィにはとっても優しいもん。欲しいって言ったものなんでもすぐ買ってくれるし、お菓子だっていっぱいくれるし」

梨子「確かにルビィちゃんに優しいお父さんの映像って、簡単に目に浮かぶかも……」

千歌「上の子の失敗を見て学ぶのは妹の特権なのだ」

花丸「ルビィちゃんの要領の良さはダイヤさんの器用貧乏さから来てたんだね」

果南「ってかダイヤに関しては必要以上に自分の意見を曲げようとしないってのもあるのかもね。すっごく頑固だし、やけにケンカ腰なときとかたまにあるし」

ダイヤ「そこの外野!!うるさいですわ!!私のことを失敗作みたいな扱いするのやめてくださいませ!!」ビシッ!

9: 2021/06/14(月) 21:03:52.45 ID:0xNqudZd
ダイヤ「だいたい果南さん!!それと花丸さん!!お二人の方こそ両親との関係はどうなのですか!!?ちゃんと良好な関係を築けているのですわよね!!?」

花丸「マルのことずら?えっと、おらの両親は……」

ルビィ「花丸ちゃんのお父さんは仏様になったんだって!」

花丸「う、うん。まあ……」

千歌「死んじゃったってこと!!?」ガタッ!

梨子「ちょっと千歌ちゃん!!せっかくルビィちゃんがぼかした表現使ってくれてたのに

花丸「ううん、ただ出家したってだけずら」

梨子「あうっ!」ガクッ!

善子「っていうかルビィも紛らわしい表現するの止めなさいよね」

ルビィ「えへへ~」

11: 2021/06/14(月) 21:05:49.31 ID:0xNqudZd
花丸「えっと、おらの家は、ちっちゃいころから両親が忙しくて、ずっとおばあちゃんに育ててもらってたから……お母さんっ子でもお父さんっ子でもなくておばあちゃんっ子って感じずら」

鞠莉「ってことは派閥なしってことね。ちなみに果南は?」

果南「え?私?どうかな~、別に親父のことはそこまで好きじゃないけどな~」

梨子「じゃあお母さん派ってこと?」

果南「それも違うかな~、別に母親にそこまで思い入れとかもないし。強いて言うなら……」

果南「……海、かな?」

ダイヤ「はぁ??」

果南「誰に育ててもらったかってことでしょ?私はちっちゃいころから一人で海で遊ぶこと多かったし、大切なことは全部海に教わ………あ、これだったら自分で自分のことを育てていることになるのかな?どう思う?」

鞠莉「はいはい、果南なんかに話を振った私がバカだったわ」ヒラヒラ

12: 2021/06/14(月) 21:07:59.12 ID:0xNqudZd
梨子「となると、結果は……」

ダイヤ「千歌さん・梨子さん・そして私の三人が母親派閥で、鞠莉さん・善子さん・それとルビィの三人が父親派閥。果南さんと花丸さんの二人が無派閥ですから……」

梨子「……3vs3の同点ってことに

鞠莉「ううん、もう一人分集計を忘れているわよ。結果は4vs3でマリーたちの勝ちデース」

梨子「えっ?」

善子「曜よ、曜。曜は絶対こっちの味方でしょ」

梨子「でも、そんなの聞いてみなくちゃ……」

善子「わかるわよ。あいつは絶対こっち側。これでママの方が好きとか言い出した時の方が気持ち悪いわよ」

ダイりこ(た、確かに……)

善子「ってことでで、最終結果は」

ルビィ「4vs3でルビィたちの大勝利だね!」

よしルビまり「ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!!」


千歌「ちょっと待ったぁ!!!」

13: 2021/06/14(月) 21:09:21.36 ID:0xNqudZd
梨子「千歌ちゃん?」

千歌「お父さんがお母さんより上とかありえないよ!!みんなもっとちゃんと良く考え直して!!」

鞠莉「ごめんねちかっち。ここは民主主義の国、ニッポンなの。多数決で決まってしまった以上、父親の方が母親より優れているということに……」

千歌「甘い!甘いよ鞠莉ちゃん!世の中のお父さんの実態を知らないからそんなことが言えるんだよ!」

鞠莉「えっ?」

善子「どういうこと?」

千歌「ふっふっふー、明日のこの時間に、十千万の私の部屋まで来てください。そこでチカがとっておきの証拠というものを見せてあげましょう」ニヤリ

15: 2021/06/14(月) 21:12:33.02 ID:0xNqudZd
~翌日 十千万~

曜「ねえねえ千歌ちゃん、Aqours全員十千万に集合って、なにかあったの?」

千歌「じゃじゃーん!みてみて!コレ、なんでしょう?」

善子「なんでしょうって……ただの普通のスーツだけど」

千歌「善子ちゃん正解!正確には一週間の激務に耐えた、美都姉のクリーニング前の歴戦のスーツ一式でーす!」

善子「はぁ……」

鞠莉「それがどうかしたの?」

果南「そんなことよりこの部屋なんかくさくない?異様な臭いするんだけど」

千歌「そう!その秘密は全部このスーツの中にあります!さあさあ、みんなにおいを嗅いでみて!」

よしルビまり「……」

スンスン

善子「うげっ!」

ダイヤ「な、なんか気色の悪い香りがしますわ!」

千歌「ズバリ、会社で働いてる人からはみんなこの匂いがする!加齢臭ってやつなのだ!ソースはいっつも会社帰りに布団にダイブしてるくったくたの美渡姉!」

16: 2021/06/14(月) 21:13:40.46 ID:0xNqudZd
千歌「世の中のオジサンはみんな仕事に疲れていて、体からはこーゆーにおいが染みついている。つまりお父さんはみんなクサイってことなんだよ!」

千歌「よってお母さんはいい匂いな分お父さんより偉いと言える!きゅーいーでぃーこれにて証明終了です!」

善子「な、なるほど……」

ルビィ「ルビィこんなにおいの人と一緒に暮らすのなんて、絶対に耐えられないよぉ……」

鞠莉「世の中のおじさんってみんなこんなにおいを発しているの?それって結構かわいそうね」

花丸(一番可哀想なのはさもおじさんの代表であるかのように扱われている、美渡さんの方だと思うずら……)

曜「すんすん、すんすん……」

梨子「どうしたの、曜ちゃん?」

曜「……」

曜(この香り………なんかアリかも!?)


おじさんの香りに魅了された曜ちゃんが千歌おじの集会に顔を出すようになっちゃうのは、これとは別のお話である

17: 2021/06/14(月) 21:14:48.15 ID:0xNqudZd
終わるびぃ!父の日だったということで
だけど世の中で頑張ってるおじさんはみんな偉いと思うのだ

21: 2021/06/14(月) 21:50:33.60 ID:bMuOY/Ek
JKらしい辛辣さ

23: 2021/06/14(月) 22:00:15.46 ID:/EQvbkMB
こういう日常のわちゃわちゃ話好きよ

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1623671223/

タイトルとURLをコピーしました