【SS】ルビィ「もしかして、梨子さんって腐ってるのかなあ？」【ラブライブ！サンシャイン!!】

ルビィ「おはようございます。梨子さん」

梨子「おはよう、ルビィちゃん」

梨子「今日は一人なの？」

ルビィ「善子ちゃんと花丸ちゃんは掃除当番で、遅れてくるみたいです」

梨子「そうなんだ。今日は3年生も千歌ちゃんも曜ちゃんも遅れてくるみたいなの」

梨子（という事は、ルビィちゃんと二人っきりか）

梨子（ふふっ、ルビィちゃんってかわいいし大人しい子だから、一緒にいて癒されるわよね）

ルビィ「…」ｼﾞｰｯ

梨子「どうしたの？」

ルビィ「あの…梨子さん。ずっと気になってることがあって…聞いてもいいですか？」

梨子「私に？何でも聞いて」

ルビィ「もしかして、梨子さんって腐ってるんですか…？」

梨子「！！！？？？？？」

梨子（どどどどうしてルビィちゃんが気が付いたの！？？？？）

梨子（わ…私がその…いわゆる…腐女子だって事に！！）

梨子（音ノ木坂に通ってた時から、誰にも話したことがない秘密だったのに！！！）

梨子（もしかして、本屋さんでそういう本を買ってたのを見られちゃったの！！？？）

梨子（沼津では私の事を知ってる人がいないって油断してたわ…）

梨子（そういえば、千歌ちゃんが言ってたわね）

梨子（田舎は噂がすぐに広がるって）

梨子（…）

梨子（ルビィちゃんにはなんとしても黙っててもらわないと！！）

梨子「あ…あの…ルビィちゃん？どうしてそう思うのかしら？」

ルビィ「この前、東京に行った時にみちゃったんです…」

梨子（東京に行った時…お…終わった…）

ルビィ「梨子さんが、腐女子向けのお店に入ってるのを…」

梨子（も…もうだめ…言い訳も何もできないわ…）

梨子「あ…あのね…ルビィちゃん。この事なんだけど、みんなには内緒にしてくれる？」

ルビィ「…できません」

梨子（そうよね…そうなるわよね…）

梨子（こんな面白いネタ、みんなに話したくなるわよね…）

梨子（もういいわ…私は沼津で腐女子系スクールアイドルとして活動していくのがお似合いなのよ…）

梨子「…」

ルビィ「梨子さん？」

梨子「そっか…内緒にしてたつもりだったんだけど、ルビィちゃんにはみられちゃったんだね」

ルビィ「どうして教えてくれなかったんですか…？」

梨子（こ…これはもしかして…）

梨子（ルビィちゃんもこっち側の人間だったって流れ！？）

梨子（そっか…これで一安心ね）

梨子（それに、こんな身近に趣味を共有できる人がいたなんて！！！）

梨子（私、ここに転校してきて良かった！！！）

ルビィ「私、とても心配なんです！！」

梨子（し…心配！！？？？）

梨子（た…確かにマイノリティというかニッチな趣味ではあると思うけど、心配されるとは思わなかったわ…）

梨子（で…でも、普通の子からしたら、こういう感覚なのよね…）

梨子（わかってたけど…ショックだわ…）

ルビィ「梨子さんって、いつから腐女子なんですか…？」

梨子「えっ…それって答えなきゃだめかな？」

ルビィ「は…話しにくいならいいんです！！」

梨子「そうしてくれると助かるかな…」

梨子（こんなことまで根掘り葉掘り聞いて来ようとするなんて…）

梨子（ルビィちゃんって小動物みたいな子だと思ってたけど、今は私を狩りに来たハンターみたい…）

ルビィ「あの…梨子さんはどこが腐ってるんですか…？」

梨子「ど…どこ！？」

梨子（腐女子っていってもみんな好きな物というかジャンルが違うというかそうなんだけど）

梨子（どこってどういう意味なの！？？）

ルビィ「見た目は綺麗で、とても美人だと思いますし…」

梨子「あ…ありがとう…」

ルビィ「でも、腐ってるようには見えません…」

梨子「…？」

梨子「あの…ルビィちゃん…？話が見えてこないんだけど…」

ルビィ「あの…腐女子ってことは…梨子さんはゾンビなんじゃないんですか！？」

梨子「ええっ！？どうして！？？」

ルビィ「だって…腐ってる女の子って書きますし…ずっと気になってて…でも怖くて…」

ルビィ「こんな事、みんなに相談も出来なくて…」

梨子「そ…そういう事…助かった…」

ルビィ「？」

梨子（ルビィちゃんが純粋ないい子で良かった…）

梨子（それに、ダイヤさんはちょっと過保護なところもあるから、こういう言葉は教えないわよね）

梨子「大丈夫よ、私は普通だから。それに腐女子ってそういう意味じゃないし」

ルビィ「そうなんですか？」

梨子（あっ）

ルビィ「あ…あの！本当の意味を教えてもらってもいいですか？」

梨子「そ…その…ごめんなさい…」

ルビィ「そ…そうですか…」ｼｭﾝ

梨子（ああっ…ルビィちゃん、落ち込まないで…）

梨子（罪悪感で、いっぱいになっちゃうから…）

ルビィ「…」ｼｭｰﾝ

梨子（ううっ…ルビィちゃんをこんなに落ち込ませちゃった…）

梨子（でも、いい子だから黙っててくれるわよね…多分…）

梨子「…ねえ、ルビィちゃん」

梨子「誰にも言わないって約束できる？」

ルビィ「大丈夫です！！」

梨子「あのね…腐女子っていうのは…」

ダイヤ「り・こ・さ・ん？」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

梨子「ひいっ」

ルビィ「あ、お姉ちゃん」

ダイヤ「ルビィは、少し外してもらえる？私、梨子さんと大切なお話がありますの」

ルビィ「うん…」

梨子・ダイヤ「…」

ダイヤ「さて、梨子さん。要件は分かっておりますわね」

梨子「ひっ」

梨子「い…いやああああああ！！！」


おわり