【SS】侑「ふっふっふ…大食いだということをバラされたくなければ、今日の練習終わりにわたしとラーメン食べに行こうよ」 しずく「そんな…」【ラブライブ!虹ヶ咲】

しずく SS


1: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 00:55:18.88 ID:KdA7UhNn
しずく「もちろんいいですよ!」

侑「やった!何ラーメンがいいか決めといてね!」

しずく「はい!」


侑(ありがとうかすみちゃん…かすみちゃんのおかげでしずくちゃんとご飯食べに行く約束が出来たよ!)

2: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 01:00:48.03 ID:KdA7UhNn
ラーメン屋

しずく「ジュボボボボボボッ!!!ジュズズズズズズスウウウウウッ!!!!!!」

侑「…」

しずく「ジュボッ!!!ジュボボボボボボウウ!!!」

侑「…」

しずく「ラーメン美味しいですね!」

侑「そうだね……」

しずく「店長!替え玉一丁!!!」

侑「はぁ…」

侑(もうしずくちゃんと一緒にご飯食べに行くのやめよう…)

5: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 01:05:40.33 ID:KdA7UhNn
しずく(最近侑先輩がご飯に誘ってくれません…)

しずく(この前侑先輩に誘ってもらって、初めて2人でご飯食べて)

しずく(これからもっともっと仲良くなろうと思っていたのに…)

しずく(どうしてですか…)

6: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 01:08:14.60 ID:KdA7UhNn
侑「かすみちゃんはさ、しずくちゃんとラーメン食べに行ったことある?」

かすみ「ありますけど、それがどうかしましたか?」

侑「いやぁ…あのさ、すごく言いにくいんだけど」

かすみ「?」

侑「な、なんかしずくちゃんのラーメンの食べ方って変じゃない?」

かすみ「変?」

侑「うん なんていうんだろうな…下品というか」

かすみ「ええ?!確かにしず子は女の子とは思えないくらいワイルドに食べますけど、むしろお行儀はかなり良い方ですし」

かすみ「下品だなんて思ったことないですよ?」

侑「そ、そっか…」

かすみ「何かあったんですか?」

侑「……実はね────────」

8: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 01:20:35.41 ID:KdA7UhNn
侑「しずくちゃん、今日の練習終わったあとって時間ある?」

しずく「!」

侑「もしよければ、またラーメン食べに行かない?」

しずく「もちろんです!!」

しずく(また侑先輩から誘っていただけました!!)

侑「あ、今日はかすみちゃんもいるから」

しずく「え……は、はい!大丈夫ですよ!」

侑「おっけー それじゃまた、練習後に」

しずく「はい」

しずく(うう…今日は侑先輩と2人じゃないのかぁ……)

─────────

9: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 01:24:33.75 ID:KdA7UhNn
ラーメン屋

しずく「ジュボッ!!!ジュボボボボボボボボボボボッ!!!!!!」

かすみ「」

しずく「ジュプッ!!ジュルルルルッ!!!!!ジュゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾッ!!!!!!!!!!!!」

侑「…」

しずく「ラーメン美味しいですね!!」

侑「うん……」

しずく「ジュポッ!!!!!ジュルルルルルルルルルルゥウウウウ!!!!!!!!!!!!」

かすみ「」

─────────

10: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 01:28:00.80 ID:KdA7UhNn
侑「気をつけて帰ってね」

しずく「はい!またラーメン食べに行きましょう!」

侑「そ、そうだね……」

しずく「かすみさんもまたご飯行こうね!」

かすみ「うん……ばいばいしず子…」

しずく「うん!」スタスタスタ

………

侑「…」

かすみ「…」

侑「…スタバ行こっか…」

かすみ「そうですね…話したいこと沢山あるんで……」

────────

12: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 01:38:57.58 ID:KdA7UhNn
かすみ「なんですかあれ!!」

侑「ね、言った通りでしょ?」

かすみ「下品そのものですよ!!!!!」

侑「だからわたしも驚いたんだって!しずくちゃんがあんな…」

かすみ「そりゃしず子とご飯食べに行く気もなくしますよ!!」

侑「うん…」

かすみ「ですが、かすみんやりな子とかとラーメン食べる時はあんなじゃないです!」

侑「やっぱりそうなんだ」

かすみ「だからかすみんも驚きました…」

侑「これからどうしよう…しずくちゃんとは仲良くしたいけど…ご飯は……」

かすみ「うーん…とりあえずしず子がお行儀良いって知ってるりな子にも相談してみましょう」

侑「わかったよ」

13: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 01:43:38.30 ID:KdA7UhNn
璃奈「おどろき」

かすみ「でしょ!?」

侑「璃奈ちゃんも、しずくちゃんの食べ方がお行儀良いの知ってるんだよね?」

璃奈「うん あんなワイルドに、かつ上品にラーメンを食べる人はしずくちゃんかギャル〇根以外に知らない」

かすみ「でしょでしょ?!なんで侑先輩と一緒だとあんな食べ方になるのかかすみん全然理解出来ないんだけど!」

侑「璃奈ちゃん、何かわかることある?」

璃奈「…ない」

かすみ「えー?!りな子がわからないならかすみんたちもっとわからなくなるよ~!」

璃奈「でも、必ず原因はあるはず」

侑「原因?」

璃奈「ちょっとまってて」ゴソゴソ

14: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 01:48:52.93 ID:KdA7UhNn
璃奈「あった」

侑「メガネ?」

璃奈「そう このメガネをかけると、対象の感情が数値化されて見えるようになる」

かすみ「すっご…」

侑「でも、感情を読み取ってどうするの?」

璃奈「しずくちゃんが侑さんと一緒にご飯を食べる時だけ下品になる理由がわかるかもしれない」

かすみ「え?」

璃奈「例えば、イライラしてる人ってそれが態度に出たりするでしょ?」

侑「なるほど…つまり、しずくちゃんの下品な食べ方には内面的な事情が関係してるかもしれないってことだね!」

璃奈「そういうこと」

15: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 01:53:17.65 ID:KdA7UhNn
侑「じゃあ今度しずくちゃんとご飯に行く時にそのメガネをわたしがかければいいってこと?」

璃奈「ううん これ1つしかないから、何かあるとすごく困る」

かすみ「ええ?!じゃあどうするの?」

璃奈「わたしも同席する」

かすみ「でもそれじゃりな子しかしず子の感情わからなくない?」

璃奈「大丈夫 当日、侑さんとかすみちゃんにはこのコンタクトをつけてもらう」

侑「コンタクト?」

璃奈「これは、視覚情報を共有出来るコンタクト」

かすみ「すっご…」

璃奈「だから、これを2人がつけておけば、わたしが見てる景色を共有出来るから、数値化されたしずくちゃんの感情も見れる」

侑「天才だね」

璃奈「ふふん」

16: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 01:55:48.03 ID:KdA7UhNn
かすみ「じゃあいつ4人でラーメン食べに行くか決めよ」

璃奈「その前にひとつ言わせて」

かすみ「どうしたの?」

璃奈「3人だけでご飯行ってるの見て、なんかずるいってずっと思ってた」

侑「璃奈ちゃん…」

璃奈「わたしも誘ってね」

侑「もちろんだよ!」

かすみ「うん!」

璃奈「うむ じゃあ日程を決めよう」

─────────

17: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 01:59:55.99 ID:KdA7UhNn
ラーメン屋

しずく「なんだか賑やかですね!」

侑「うん…」

かすみ「そうだね…」

璃奈(2人ともテンション低い そんなに下品なのかな)

………

「へいお待ち!!」

しずく「ありがとうございます!」

侑「…麺が伸びちゃうから先に食べていいよ」

しずく「いいんですか?」

侑「うん」

しずく「ではお言葉に甘えて…いただきます!」

侑「…」

かすみ「…」

璃奈「…」

18: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 02:13:21.42 ID:KdA7UhNn
しずく「ジュボッ!!!ジュボボボボボボッ!!!!!!」

侑「」

かすみ「」

璃奈「」

しずく「ジュルルルルルルルルルルゥウウウウ!!!!!!!!!!!!」

しずく「…うん!今日も美味しい!!」

侑「…」

かすみ「…」

璃奈「…これがそうなんだね」コソッ

侑「うん…」コソッ

かすみ「やばいでしょ?」コソッ

璃奈「うん…想像以上…」コソッ

19: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 02:19:37.59 ID:KdA7UhNn
璃奈「…こうなってしまう原因を、今から調べる」

侑「うん」

かすみ「かすみんたちは既にコンタクトつけてるから、あとはりな子が設定してくれれば」

璃奈「うん」スチャッ

しずく「あれ?璃奈さんメガネ?」

璃奈「うん ちょっと目が充血しちゃってて 万一ラーメンのスープが目に入ったらまずいから」

しずく「なるほど」

璃奈「……視覚情報を共有するね」コソッ

侑「…」

かすみ「…」

しずく「?」 謎

侑「!」

かすみ「謎って出てる」コソッ

璃奈「多分わたしが呟いたことに対してだと思う」

20: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 02:23:05.06 ID:KdA7UhNn
侑「あとは、しずくちゃんがラーメンを食べれば…」

かすみ「下品な食べ方の原因が…」

璃奈「…」

しずく「それにしてもラーメン美味しいですね」 満足

侑「そうだね いつもみたいにもっと食べてもいいんだよ」

しずく「はい!」 楽

しずく「ジュボッ!!!」 嬉

侑「…?!」

しずく「ジュゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾッ!!!!!!ジュボッ!!!ジュボボボボボボッ!!!」 嬉 嬉 嬉

かすみ「これは…」

しずく「ジュブブブブブブッ!!!!ジュポポポポッ!!!!!」 嬉 嬉 嬉

璃奈「…」

22: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 02:26:25.05 ID:KdA7UhNn
璃奈「…」ササッ

璃奈「…」スチャッ

かすみ「あれ、メガネ変えるの?」コソッ

璃奈「うん 本当はあまり使いたく無いけれど仕方ない」コソッ

璃奈「これは、相手の思ってることを文字にして見えるようにするメガネ なんでしずくちゃんが嬉しいのか、これでわかる」

侑「…」

しずく「ジュボボボボボボッボボボッ!!!!!!!」

しずく(ふふ!今日も侑先輩と一緒にラーメン食べれて嬉しいなっ)

侑「!」

かすみ「……なるほど…」

しずく「ジュボボボボボボッ!ジュゾッ!!!!」

しずく(また誘ってくれるかなぁ~♪ 今度こそ侑先輩とまた2人だけでラーメン食べたいなぁ)

璃奈「…」

──────────

23: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 02:30:35.05 ID:KdA7UhNn
かすみ「つまり、しず子は侑先輩とご飯食べれるのが嬉しくて下品な食べ方になってたんだね」

璃奈「その認識で間違いない」

かすみ「でも、嬉しいからってなんであんな食べ方になるんだろ」

璃奈「…多分、嬉しいって感情が張り切る動作に現れてるんだと思う」

かすみ「?」

璃奈「例えば、やってやるぞーみたいな時って、なんだか動きがオーバーになっちゃったりする時ない?」

かすみ「……あるかも」

璃奈「しずくちゃんは、侑さんとご飯が食べれて嬉しいというウキウキが、ラーメンを啜るという行動に現れて、結果的に下品に見える食べ方になってしまったんだと思う」

かすみ「よくわかりました」

璃奈「そういえば、侑さんは?」

かすみ「…あそこに座ってるよ」

璃奈「…」

24: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 02:31:56.02 ID:KdA7UhNn
侑「うう…しずくちゃん…そんなにわたしとご飯に行くのが嬉しかったんだ……///」


かすみ「…」

璃奈「…」


侑「それなのに…下品な食べ方だとか言っちゃったよ…うう…」


かすみ「…これから2人はどうすればいいの?」

璃奈「…とりあえず侑さん連れてきて」

かすみ「ラジャー」スタスタ

25: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 02:33:31.39 ID:KdA7UhNn
かすみ「ほら、侑先輩 りな子が呼んでますよ」

侑「うう……かすみちゃあん!!!!」バッ

かすみ「うわっ!急に立ち上がらないでくださいよ~!」

侑「わたしはこれからどうすればいいの~!!!」

かすみ「それを今からりな子が教えてくれるみたいです」

侑「ほんと?!」

かすみ「はい なので公園のすみっこに座ってないで、りな子の方行きますよ」

侑「うん!」

26: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 02:38:00.86 ID:KdA7UhNn
璃奈「とりあえず、今日わかったことと、今後の対策について今から話す」

侑「お願いします」

璃奈「まず、しずくちゃんのあの食べ方の原因は、侑さんと一緒にご飯を食べれる嬉しさから来ることがわかった」

璃奈「その嬉しさがウキウキを生み、そしてラーメンを食べるという行為に現れた結果、ああなってる」

侑「そんなに嬉しかったんだ…わたしも嬉しいなぁ」

璃奈「侑さんは、なんであんなにしずくちゃんが嬉しがってるかわかる?」

侑「うーん…わたしとご飯食べてるからじゃないの?」

璃奈「もちろんそれもある わたしだってみんなとご飯食べれば嬉しくなる だけど、あんな風に行動がおかしくはならない」

侑「つまりどういうこと?」

璃奈「かすみちゃんはしずくちゃんから相談されたことない?」

かすみ「なにが?」

27: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 02:42:02.64 ID:KdA7UhNn
璃奈「もっと侑さんと仲良くなりたいって相談」

かすみ「…ある」

侑「!」

かすみ「だから、同じ相談を侑先輩から受けた時は、しず子の仲良くなりたいって気持ち届いてるじゃん!って思った」

璃奈「つまりそういうこと」

侑「??」

璃奈「しずくちゃんは、侑さんとあまり仲が進んでないことを自覚してる」

璃奈「侑さんと仲良しなかすみちゃんが近くにいるから余計に」

璃奈「でも、その状況を打開したいとしずくちゃんは思ってた だからかすみちゃんに相談していた」

璃奈「そんな時、侑さんの方からご飯に誘われた」

璃奈「しずくちゃんがどんなに嬉しかったか、わたしにはわかる」

かすみ「かすみんも」

28: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 02:46:53.25 ID:KdA7UhNn
璃奈「だから、しずくちゃんの中の嬉しいという感情は限界を越えて」

璃奈「結果、下品な食べ方になってしまったということ」

侑「…」

かすみ「侑先輩はどう思うんですか?」

侑「いや…わたしもしずくちゃんとの仲を気にしてたから…だからそんな風に喜んでもらえてるんだなって思ったら……照れる///」

かすみ「まあそうですよね それで、対策というのは?」

璃奈「これからも継続的に一緒にご飯を食べに行くこと」

かすみ「?」

璃奈「しずくちゃんの中で、侑さんと一緒にご飯を食べに行くってことが特別になってる」

璃奈「だから、一緒にご飯を食べに行くことを普通にしてしまえばいい」

かすみ「なるほど そうすれば嬉しくてもあんな風にはならなくなるってことだね」

璃奈「正解」

かすみ「…あれ、侑先輩は?」

璃奈「あれ ブランコのとこ」

かすみ「なんであんなところに…」

29: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 02:50:23.87 ID:KdA7UhNn
侑「あ、もしもししずくちゃん?!」

侑「今日もラーメン美味しかったね!」

侑「なんかね、しずくちゃんと一緒に食べるラーメンって、わたしすごく美味しく感じるんだよね!」

侑「だから明日も食べに行こうよ!」

侑「うん!ほんと?!ありがとう!!」

侑「あと今週末どこかに遊びに行かない?」

侑「うん!うん!わたしも楽しみ!」

侑「うん!…ごめんね?別れたばかりなのに電話しちゃって!気をつけて帰ってね!」

侑「はい、はーい!それじゃまた明日ね!」プツッ


かすみ「…」

璃奈「行動が早いね」

かすみ「…でも、ただでさえ嬉しさが限界越えてる状態のしず子に追い討ちかけるようなことしたら…」

璃奈「ラーメン屋出禁になるかも」

かすみ「あはは…」

30: (SB-iPhone) 2021/11/10(水) 02:50:32.32 ID:KdA7UhNn
終わり

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1636473318/

タイトルとURLをコピーしました