【SS】恋「もっと人気になるためにはどうすれば良いのでしょうか…？」【ラブライブ！スーパースター!!】

恋「かのんさんの歌、千砂都さんのダンス、すみれさんのオールマイティな器用さ、可可さんの華やかさ。」

恋「この間は優雅さがある、と褒めてもらいましたが、いまいちピンと来ていません…」

恋「このままでは一人取り残されてしまいます！」

恋「なんとかしなくては…」

カチッカチッ

恋「これは…？」

次の日

千砂都「あ！恋ちゃん！うぃっすー！」

恋「おはようございます、千砂都さん」

千砂都「あれ！？包帯！？大丈夫？怪我したの…？それに眼帯まで…」

恋「いえ…これは気にしないでください…」

千砂都「気にするよ！」

かのん「あれ？ちぃちゃんに恋ちゃん！こんなとこでどうしたの？遅刻するよ？」

千砂都「かのんちゃん！恋ちゃんが！」

恋「私は大丈夫ですから…ウグッ…！右腕が…疼きます…！！！」
　

かのん「恋ちゃん！ホントに大丈夫？おんぶしてあげるよ！」

恋「いえ、ホントに何でもないですから…」

恋「とにかく、学校に急ぎましょう！」

千砂都「何かあったらすぐに言ってね！！」

かのん「うんうん、何より体調優先だよ！」

恋「はい…ありがとうございます…！」
　

～休み時間～

可可「あ！あれはレンレン！おーい！！」

恋「…」

可可「アリェ？誰かと電話してるみたいデスね」

恋「えぇ、はい。こちらは順調です。組織の方は問題ありませんか？」

可可「そしき？」

恋「そうですか…アメリカ大統領にも困ったものですね。せっかくCIAやFBIというおもちゃをあたえても使い方を知らなければ意味がないと言うものです」

可可「！？」

可可「ま、マサカ…レンレンがアメリカの…」

恋「ええ、それでは進捗があれば遅滞なく。アリヴェデルチ(さようなら)」

可可「あわわわわわわ」

恋「おや？可可さん？どうかされましたか？」

可可「い、いえ、なんでもないデス！！！！可可は次の授業があるので！！！！！！」ﾀﾞﾀﾞｯ

恋「ふふっ」
　

放課後

すみれ「あれは…？恋かしら…？何やってんのよー！練習始まるわよー！」

恋「…」ｺﾞｿｺﾞｿ

すみれ「？」

恋「数多の戦いを乗り越え聖人と化した聖騎士団団長、ジャンヌダルクの力を！我が手に！！」

恋「虚衛聖天光！！」

すみれ「…」

恋「うーん、もう少し詠唱は長くした方が良いですね」

すみれ「………」

恋「やはりBLEACHから持ってきた方が…いやこういうのはオリジナルじゃないと…」

すみれ「…練習いこ…」
　

練習後

恋「すいません、私は用事があるのでこれで」

パタタタ

かのん「ねぇ、ちょっと恋ちゃんについて話があるんだけど」

千砂都「うん、私もその話をしようと思ってた」

可可「可可は…可可もレンレンについてナイショの話が…話すべきデショウカ…？」ｱﾜｱﾜ

すみれ「…」

かのん「恋ちゃん、右腕に包帯、左目に眼帯つけてきてたけど、何が原因かみんな分かる？」

千砂都「うーん、ダンスで痛めたとかでも無さそうだったし…」

かのん「うん、包帯をとって見せてもらうとしたんだけど断られちゃって…」

可可「ま、マサカ組織の！？」

千砂都「可可ちゃん、何か知ってるの？」

可可「可可は聞いてしまったのデス…レンレンがアメリカを敵にまわそうとしているコトを…！」

かのん「えぇぇぇ！？それは流石にないよ！」

千砂都「そうだよ！私たちはしがない高校生だよ！」

可可「でもあの感じは…！間違いありマセン！！」

かのん「うーん、でも何か危ないことに巻き込まれてたらどうしよう…」

千砂都「愛迷梨禍っていう暴走族だったりして…」

ちぃかのくぅ「」ｿﾞｿﾞｿﾞ

すみれ(面白そうだし黙っとこ)
　

恋家

恋「ふぅ…！今日は大成功でしたね！」

恋「でもまさか包帯と眼帯でここまでとは…！」

恋「まさか本当に私には秘められた力があるのでは…？」

恋「…とりあえず力が覚醒したときのために必〇技は考えておきましょう」

………

恋「感情が昂るともう一つの人格～憐(REN)～が顕現します」

恋「これは圧倒的に相手をやっつけて憐れむ、というもころから来てるんですね」

恋「憐は暴走しすぎる所があるので、かのんさんや可可さんを傷つけかねない」

恋「ですが、最終的にはリエラの真の絆によって自我を保ったまま憐の力を操ることが出来るようになると」

恋「完璧です！明日から憐で登校してみましょう！」
　

千砂都「あ、恋ちゃんだ！昨日は大変だったねぇ、怪我は治った？」

憐「あ、ちさ…ゴホン！恋ってのはこの娘のことかい？」

千砂都「恋ちゃん？どうしたの？その喋り方…」

憐「お…御麗(オレ)は恋じゃねぇ！憐だ！」

千砂都「恋ちゃん！どうしちゃったの！？」

憐「ふん…本来の御麗(オレ)ならばお前なんか倒しちゃってもいいんで…いいんだがな…」

千砂都「うぅ…恋ちゃん…」

憐「ぐ…グハ！へっへっへ！また会おうぜ、お嬢ちゃん」

恋「っは！こ、ここは…！あれ…千砂都さん？」

千砂都「あ、いつも恋ちゃん！！」

恋「私は…何かしてしまったんでしょうか…？」

千砂都「ううん、何でもないよ！いこっ！」
　

休み時間

千砂都「～ってなことがあったんだよ」

かのん「そんな…」

可可「レンレン…今まで一度も…なんで相談してくれなかったデスカ…！」

すみれ(二重人格のやつかー。治ったらキツいやつね。)

かのん「あ、恋ちゃん…？だよね…？」

憐「へっへっへっ！御麗(オレ)だよ！だがこの小娘は気力があるから困るぜ(笑)」

可可「お前はレンレンじゃないデス！早くレンレンに体を返しやがれデス！」

千砂都「そうだよ！恋ちゃんが可哀想だよ！」

すみれ(この三人はガチだと思ってんのかしら？)

すみれ「恋、パンツ見えてるわよ」

憐「えっ！？ホントですか！？」

かのん「え？」

可可「ん？」

千砂都「お？」

すみれ「ぶっ！！」

憐「アッ！！！ち…ちが…！」

憐「うまく騙されたようだな…！恋だと思ったか？ふはは！」

すみれ(騙されたのはアンタでしょーが)
　

すみれ(でもこのままじゃ練習にならないのは事実ね…)

練習後

憐「ふん、今日はこのぐらいにしといてやろう」

パタタタ

すみれ(練習はちゃんと出んのね)

可可「レンレンの体デス！大事にしやがれデス！」

かのん「うーん、これからどうしよう？」

千砂都「どうしようか…そういえば、すみれちゃんはどうしてそんなに冷静なの？」

すみれ「まぁ大体察しはつくからね」

可可「ナント！早く教えてクダサイ！」

すみれ「とりあえず、恋に何が起こったか教えてあげるわ」

すみれ「簡単にいうと、病気なのよ。しかもかなり進行してる。」

かのん「そんな…！」

千砂都「な、なんていう病気なの…！？」

可可「マサカ二重人格が関係してるトカデスカ！？」

すみれ「えぇ…その病名は…」

ちぃかークゥ「病名は…？」

すみれ「厨二病よ…」
　

ちぃかのクゥ「ちゅうにびょう？」

千砂都「聞いたことある…？」

クーカー「」ﾌﾙﾌﾙ

すみれ「まぁ簡単に言うと、思春期特有の妄想って奴ね。自分は特別な存在なんだと思い込んで、現実とフィクションがごっちゃになっちゃったってことよ。」

千砂都「それって治るの…？」

すみれ「治るけど後遺症が残るわ」

かのん「どんな後遺症なの…？」

すみれ「黒歴史…あー、厨二病だったころを思い出して、恥ずかしくて堪らなくなるのよ。それが一生続くのよ」

可可「レンレンの命には関わらないのデスね！？」

すみれ「まぁ関わらないわね。ただの妄想だし。」

ちぃくぅかの「良かったぁぁぁ」ﾎｯ

すみれ(この子達純粋すぎない？)
　

すみれ「まぁとりあえずほっといたらそのうち収まるとは思うけど…」

かのん「でも黒歴史？になっちゃうんだよね？」

千砂都「うん、だったら早目に治してあげた方が良いよ！」

可可「可可もいつものレンレンが良いデス！」

すみれ「しょうがないったらしょうがないわね～」

すみれ「じゃあ、荒療治で行くわよ？」

ちぃかのクゥ「ｺｸﾘ」
　

恋家

恋「ふふっ！今日は～憐(REN)～の初披露でしたが中々うまくいきましたね！」

恋「やはり私の中にはもう一つの人格が…」

チビ「ボフ！」

恋「あ！†地獄の番犬†ケルベリオンもそう思いますか？」

チビ「クゥ～ン？」

恋「ふふっ本当のあなたは、前世で地獄の聖女騎士であった私の相棒、地獄の番犬なのですよ」

チビ「ボフン！」

恋「よくぞまた会えましたね～！」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

恋「明日はお休みなので、みんなとお出かけです！楽しみですね！ケルベリオン！」

チビ「ボフボフ！」
　

次の日

憐「へっへっへ！みんな遅れずに来たようだな(笑)」

可可「やい！今日こそお前をやっける！デス！」

千砂都「そうだよ！恋ちゃんから出てってもらうよ！」

かのん「私たちは本気だからね！」

憐「お熱い友情だこって！この小娘はさぞかし友達に恵まれてるなぁ！」

すみれ「そんな訳で祈祷師をお呼びしました」

祈祷師「よろしく」

憐「えぇ！？」

可可「そうデス！可可達はお小遣いを出し合って40万円でガチの人を呼んだのです！！」

憐「えええぇぇぇぇ！？！？！！？」

祈祷師「ガチの人です」

かのん「これでダメだったら80万円の人を呼ぶんだからね！！！」

憐「え？えええええ！！？！？！？ダメです！」

千砂都「そうだよ！恋ちゃんが治るまで呼び続けるかるね！！！」

憐「う、うぅぅぅ…」

恋「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん！！！！」

千砂都「ワ…！泣いちゃった！」
　

恋「ごべんなざいぃぃぃぃ！！！全部嘘でじだああああああああ！！！！」

可可「ガチ泣きデスね」

すみれ「もう憐は呼ばない？」

恋「呼びばぜん！！私のせいで…！！そんなだいぎんをおおぉぉぉ」ﾋﾞｪｪｪｪ

恋「ごべんなざぃいいいい」ﾋﾞｪｪｪｪ

千砂都「お母さんのスクールアイドル部の写真が見つかった時より泣いてない？」

すみれ「ちょっと追い詰めすぎたかしら…」
　

すみれ「恋、大丈夫よ！」

祈祷師「葉月さん、心配しないで」

恋「ぞ…その声は…」ｸﾞｽ

理事長「私よ！！！」ﾊﾞｰﾝ

恋「り…りじちょおおおおぉぉぉ」ﾋﾞｪｪｪｪ

理事長「な、なんで！？葉月さん？」

可可「安心故の決壊デスね」

恋「で、でもどうして理事長が…？」

すみれ「私たちが頼んだのよ」
　

数日前

すみれ「じゃあ、荒療治で行くわよ？」

かのん「でも具体的に荒療治ってどんなの？」

可可「暴力はダメデス！！」

すみれ「違うわよ！厨二病ってのは、要するに嘘、つまり洒落なわけ！」

千砂都「ってことはつまり？」

すみれ「洒落にならない事態になれば厨二病を辞めざるを得ないって訳よ！！」

可可「ナルホド…さすが元厨二病のすみれデス」

すみれ「違うったら違うわよ！！！」ｽﾞﾋﾞｼ

かのん「洒落にならない事態か…具体的にはどうしようか？」

すみれ「それは…！」

かのん「それは…？」

すみれ「どうしようかしら？」

千砂都「…」ｼﾞﾄｰ

すみれ「なによ！思いつかないんだからしょうがないじゃない！」

千砂都「うーん、サヤさんに本気で怒られるとか？」

可可「可可達がまじの喧嘩をするとかデスカ？」

かのん「うーん」
　

ガラガラ

理事長「話は聞かせてもらったわ！！」

かのん「理事長！？」

可可「どうしてここに！？」

理事長「最近、葉月さんの様子がおかしかったからね…心配で貴方達に話を聞きにきたのよ」

すみれ「理事長って実は暇なのかしら」ｺｿ

理事長「すみれさん！ペナルティですよ！」ﾋﾞｼｯ

すみれ「ギャラクシーッ！？」

千砂都「うーん、じゃあ理事長から叱ってもらう？」

理事長「それも良いけど、せっかくならちょっとしたドッキリでもしかけてみないかしら？」

ちぃくぅかのすみ「ドッキリ？」
　

すみれ「ってことがあったのよ。」

恋「そ、それで…」 ﾋｯｸﾋｯｸ

かのん「大丈夫？恋ちゃん？落ち着いた？」

恋「え、えぇ」

千砂都(マジ泣きの恋ちゃん、申し訳ないけど可愛かったな)

恋「それにしても、みなさんには大変ご迷惑をおかけしました…」

かのん「いいの！いいの！だって私たちは仲間だもん！」

可可「そうデス！仲間が大変なことになってたら助けるのは当然デス！」

すみれ「それで、結局のところ憐ってなんだったのよ？」

恋「それは私の恋と…憐憫の憐をかけた…」

恋「…」

恋「説明するととても恥ずかしくなってきました！！！」

恋「ダメです！聞かないでください！！」

すみれ「ダメよ！聞かせなさいったら聞かせなさい！」

千砂都「そうだよ！この後恋ちゃん家に行くってサヤさんにも了解とってあるんだから！」ﾆﾏﾆﾏ

かのん「家にきっとあるはずだよね！秘密のノート…」ﾆﾏﾆﾏ

恋「な…何故それを…！！」

可可「すみれ曰くここまで設定が凝ってるなら設定集があってもおかしくないそうデス」ﾆﾏﾆﾏ

すみれ「ま、これも厨二病を完全に治すためよ！しっかり恥をかきなさい！」
　

恋家

かのん「へぇ～これが～憐(REN)～かぁ！カッコいいなぁ！」ﾆﾏﾆﾏ

恋「うぅ…！」

可可「御麗(オレ)にも貸してクダサイ！」ﾆﾏﾆﾏ

恋「！？」

すみれ「意外としっかり下調べしてあるわね…」ﾌﾑ

恋「…！」

千砂都「あ！ここにポエムもあるよ！」

恋「アッ！それは…！」

かのん「お！どれどれ…！ふふーん、これは中々…次は恋ちゃんに歌詞を書いてもらうのもありかもなぁ～」ﾆﾏﾆﾏ

恋「いっそ…いっそ〇してください！！！！！！」
　

その日以降、恋ちゃんに御麗(オレ)とか憐とかについて話すと顔を真っ赤にしてソファに埋めるようになりマシタ。
その反応がとても可愛いのでみんな一週間に一回ぐらいはやってマス。

可可も厨二病には気をつけようと思いマシタ。

めでたしめでたしデス
　

おまけ
†よっちゃんVSレンレン†

善子「そう、あなたがリエラの恋ですか」

恋「はい！善子さん！お会いできて嬉しいです！」

善子「善子じゃなくてヨハネ！」

恋「ヨハネ？ヨハネといえばあのイエスの使徒の聖ヨハネですか？」

善子「…そ、そうよ！私、ヨハネは堕天してこの地上に舞い降り、この娘に憑依しているの！」

恋「でもそれっておかしくないですか？」

善子「！？」

恋「ヨハネといえば福音書を書いた聖人。堕天はしてませんよ？しかも男性ですよね？」

善子「な、ななな…！ヨハネは魔界の強大な魔力によって堕天しちゃったの！！あんたはリトルデーモンじゃないの！？」

恋「リトルデーモン？でもそれっておかしくないですか？」

善子「！？！？」

恋「リトルデーモン、すなわち堕天使を率いるのはヨハネさんではなくルシフェルかと思うのですが。」

善子「え！？でも、ヨハネはヨハネだから…堕天して…天使の軍団と戦うから…」

恋「でもそれっておかしくないですか？」

善子「もうやめてよぉ…」

知識を溜め込んだ元厨二病恋ちゃん、そっち系に強い