【SS】可可「聞いてクダさい!レンレンだけに内緒のとっておきの情報がありマス!」恋「……?」【ラブライブ!スーパースター!!】

SS


1: (もんじゃ) 2021/10/05(火) 19:09:04.97 ID:J0HebBx0
可可「すみれ!すみれ!!」ピョンピョン

すみれ「なによ。朝からそんなにはしゃいじゃって」

可可「これ!これを見て下さい!」

すみれ「?」

可可「じゃじゃーん!聞いて驚けデス!さっき自動販売機でミルクティーを買ったら、なんと二本もオマケしてくれちゃいマシタ!」

すみれ「ふーん」

可可「んなっ!?どうしてそんなに冷たい反応なのデスか!?」

すみれ「いや、だってそれ、明らかに嘘

恋「お二人とも、何の話をされているのですか?」ヒョコッ!

可可「あっ!レンレン!」

2: (もんじゃ) 2021/10/05(火) 19:10:30.73 ID:J0HebBx0
可可「じゃあすみれじゃなくてレンレンでいいデス!レンレン!レンレン聞いて下さい!」

恋「はい?」

可可「さっきあそこの自動販売機でペットボトルのミルクティーを買ったらなんとなんと不思議なことが起きたのデス!」

恋「不思議なこと?」

可可「はいデス!なんとなんと~、じゃじゃーん!!」

ヒョイッ!

可可「一本買ったら、オマケのもう一本が付いてきたんデス!」

恋「!?」

5: (もんじゃ) 2021/10/05(火) 19:13:03.97 ID:J0HebBx0
恋「なんと……!」

可可「ふっふっふー、驚きましたか?驚きましたよね!?」

恋「ええ。えっと……一応確認なのですが一本分のお金しか投入してはいないのですよね?」

可可「はい!」

恋「何か無理やり強奪する、的な行為もしてはいないと?」

可可「もちろんデス!」

恋「なるほど……」ムムム

すみれ「なるほど……じゃないわよ。あそこの自販機ってばそういう仕組みになってるなんてどこにも書いてなかったじゃない」

すみれ「って言うか冷静に考えてみなさいよね。自販機が勝手に二本も放出なんてしてたら、それこそ商売あがったり

バシッ!!

可可「グソクムシは黙っていて下さいっ!」

すみれ「むぐぐーっ!!」

恋「……??」キョトン

6: (もんじゃ) 2021/10/05(火) 19:14:41.95 ID:J0HebBx0
可可「……とまあグソクムシはあっちに置いておくとして、レンレンは可可の自動販売機での話、もっと気になりマスよね?」

恋「はい。どうやったら二本も出してもらえるのです?」

可可「やっぱりレンレンは気になりマスよね!?」

恋「はい」

恋(気になります。というより純粋に羨ましい……)

可可「実はこれはこの学校では可可だけが知ってる裏技デス」

可可「レンレンがぜ~ったいに誰にも秘密を漏らさないと約束できるのなら教えてあげられマス」

恋「……」ゴクリ

可可「約束できマスか?」

恋「……」

コクリ

可可「そうデスか。では、まずは自動販売機のところへ行って……」

恋「ふむふむ……」

可可(くくくっ、やっぱりレンレンってば甘っちょろいデス~♪)

7: (もんじゃ) 2021/10/05(火) 19:16:04.04 ID:J0HebBx0
~音楽科 昇降口付近~

恋「……」

キョロキョロ

恋(誰も、いないわよね?)

恋「……よし。えっと、あのっ!」


可可『まずは自動販売機さんに向かって大きな声で挨拶をしマス』


恋「私!結ヶ丘女子高等学校音楽科所属の!一年生の葉月恋って言います!」ペコリ!

8: (もんじゃ) 2021/10/05(火) 19:18:08.65 ID:J0HebBx0
可可『そしたら次に自動販売機さんに向かってお願い事と欲しい飲み物を宣言しマス』


恋「わ、私は今からお小遣いでいちごミルクを買おうと思っているのですが、そのっ!で、できればいちごミルクを二本欲しくて!//」


可可『もちろんタダで二本ももらえるなんて甘い話は世の中にはありません。重要なのは自分も何か宣言をすることデス』

恋『宣言?』

可可『はいデス。何かを叶えるためには、何かを犠牲にすることが大切なのデス』

恋『……』ゴクリ

可可『簡単なことでいいのデス。例えば、絶対に何かをやってやるとか、何かに挑戦してみるだとか……』


恋(挑戦……?そんなぁ、私に出来ることなど何も……)

9: (もんじゃ) 2021/10/05(火) 19:19:41.39 ID:J0HebBx0
恋「うぅぅ、えっと……」

自動販売機「」ピピピピピ

恋「……あっ!す、すみません!!覚悟を決めます!決めますからぁ!」チャリン!

パン!パン!

恋「私、葉月恋は誓います!結ヶ丘をますます発展させるため、生徒会長邁進していきます!」ペコリ!

恋(だから……ちょっとだけ私にご褒美を下さい!)

恋「えいっ!」ピッ!

恋(お願いっ!)

ポトン!

恋「あっ……」

10: (もんじゃ) 2021/10/05(火) 19:22:48.15 ID:J0HebBx0
恋「……」

恋(そんなぁ。出てきたのは紙パックが一個だけ……)

恋「……」シュン

恋(うぅ、どうやら私の想いは自動販売機さんに届かなかったみたいです……残念)

恋「……」

ペリペリ

恋「……」チューッ

恋(あーあ、せっかく貯めたお小遣いだったのに。こんなことになるんだったらもっと効率的に使っておけば良かったなぁ……)

音楽科の生徒A「あれ?恋ちゃん?」

恋「えっ?」クルッ

音楽科の生徒B「何してるの?さっき自動販売機にめっちゃ丁寧なお辞儀してたけど、もしかして生徒会のお仕事とか?」

恋「えっと……もしかしてご存知ないのですか?」

生徒B「何を?」

恋「実は結ヶ丘の自動販売機って、条件を満たせばもう一本オマケで付いてくる仕組みになっているみたいなのです。ここだけの話なのですが」

生徒A「……はい??」

11: (もんじゃ) 2021/10/05(火) 19:25:26.30 ID:J0HebBx0
恋「どうやら結ヶ丘の自動販売機には、心が優しい人にだけサービスをしてくれる機能が備わっているらしいのです。購入前に何かの抱負を宣言することが大切だと伺ったのですが」

生徒B「あっ、だから生徒会長がどうとか言ってたんだ……」

恋「はい。けれど……どうやら私の想いは届かなかったみたいで。いちごミルク一個分のお金を投入しても紙パックが一個しか出ては来てくれなく

生徒B「えっと……ごめん恋ちゃん。多分、それ、嘘だと思う」

恋「えっ!?」

12: (SIM) 2021/10/05(火) 19:27:20.14 ID:jaXFiQuY
生徒B「ウチの学校の自販機に当たり機能が付いてるなんて聞いたことがないし」

生徒A「自販機の当たり機能って『7777』を出すやつくらいなんじゃない?それでも当たってるのなんて見たことないけど」

生徒B「それに機械じゃ心の優しさなんて判別出来るわけないと思うよ」

恋「そっ、そうなのですか!?」

生徒A「うん」

恋「では私は騙されていたということですか!?」

生徒B「まあ、そうなるね」

恋「知らず知らずのうちに騙されていたということですか!?」

生徒B「そうなるね」

恋「なっ……////」

恋(じゃあ一体、私は何のために自動販売機に向かって熱く自己紹介なんかを……っ!!///)

生徒A「でも届けたい抱負が『生徒会長として学校を盛り上げたい』だなんて恋ちゃんっぽくて可愛いよね~」

生徒B「やっぱり恋ちゃんが生徒会長で良かったよね~」

恋(お、思いっきり聞かれてた……///)

恋「……っ////」カァァァッ!!!

14: (SIM) 2021/10/05(火) 19:28:53.31 ID:jaXFiQuY
恋「くっ、可可さんっ!!///」バンッ!!

可可「あ、おかえりなさいデス。可可の予想よりは早かったデスね」

恋「予想よりは早かったですね、じゃないですよっ!どうして私に嘘の情報なんかを教えたりしたのですか!///」

可可「嘘の情報とは??」

恋「さっきの自動販売機のお話です!結ヶ丘のものには可可さんが仰ってた特殊な機能なんて備わっていないじゃないですか!///」

可可「ということはレンレンは自動販売機の前で一通りちゃんと試してみたということデスか?」

恋「んなっ!?ち、ちが……!!///私はただ常識的な判断をした上でそう結論づけただけで!!///」

千砂都「けどさっき恋ちゃん音楽科の昇降口のところで自動販売機に大きな声で挨拶してなかった?」

可可「へぇ~!」ニタニタ

恋「~~っ!!////」カァァァッ!!

15: (SIM) 2021/10/05(火) 19:31:02.34 ID:jaXFiQuY
恋「……っ///とっ、とにかく!!嘘をついて善良な人間を騙そうだなんて、結ヶ丘の生徒会長としてとうてい看過できません!!///」

すみれ「そのレベルだと明らかに騙される側にも問題があると思えるけどね」

恋「うっ、うるさいですっ!!///とにかく可可さんは今一度心から深く反省をしてくださいっ!!///」

可可「はいデス。可可はとってもとっても反省しました」

恋「本当ですか?」

可可「もちろんデス。可可は嘘をつかないとっても良い子デス!」

恋「本当に……?」

可可「はい!にこっ!」キラキラ

恋「……」ジーッ

可可「~♪」ニコニコ

恋「……っ///」

恋(うぅぅ、可可さんの目が純粋すぎて……疑いの眼差しで見てると、こっちの方が罪悪感が感じられてきてしまいます……)

16: (SIM) 2021/10/05(火) 19:32:20.35 ID:jaXFiQuY
◇———◇

可可「あ、そうだ。お詫びと言ってはアレですが、可可はレンレンのためにとってもいいものを用意してきました!」

恋「とってもいいもの?」

可可「はいデス!生徒会のお仕事でお疲れのレンレンにこそぜひ使って欲しい代物デス!レンレンは生徒会でデスクワークとか多いのデスよね?」ガサガサ

恋「ええ、まあ、それなりに。肩とかだって凝りますし……」コキッ

可可「じゃじゃーん!そんな時に使って欲しいのがこのマッサージ機デス!ぜひぜひお家で使ってみてください!」

恋「……」

17: (SIM) 2021/10/05(火) 19:35:36.67 ID:jaXFiQuY
~葉月家~

恋「これが、可可さんがわざわざ私のために用意してくださったというマッサージ機……」

恋「……」

ジーッ

恋(……そうですね、お友達を疑うだなんて言語道断です。可可さんがわざわざ私のために用意をしてくださったものですし)フルフル

恋(きちんとこちらも使わせて頂かなければ、無作法というものですよね)

恋「えっと、スイッチは……あった」ピッ

ブーッ♡

恋「おぉ……この先端の大きな部分をほぐしたい場所に当てろ、ということでしょうか?」

恋「では、まずは肩の辺りから……」ソーッ…

ブルッ♡

恋「あっ♡」

18: (SIM) 2021/10/05(火) 19:37:57.54 ID:jaXFiQuY
恋「あっ、んっ♡」

ブルブル

恋(はぅぅ……♡このマッサージ機、結構気に入っちゃったかもぉ……♡)

ブーッ♡ブーッ♡

恋(頭の振動する部分がやけに大きく見えたから、最初はちょっと恐ろしかったけど……でも馬力がしっかり出るようになっているということで、けっこう筋肉が心地よくほぐれているような気がします)

恋(それにこの持ち手の長さ。まさに痒い所に手が届くというか、背中の奥の方にまで手が届くような設計になっているというのが、きっと匠の成せる技なのでしょうね。ほわぁ……♡)

恋「ん~……♡」ブルブル

ガチャッ

サヤ「お嬢様、お風呂の用意が……」

恋「はい」

サヤ「……なっ!?///」

恋「……?」ブブブブッ♡

19: (SIM) 2021/10/05(火) 19:39:49.05 ID:jaXFiQuY
恋「サヤさん、ありがとうございます。私ならもうひと段落済んだところで

サヤ「わあああっ!!?///おっ、お嬢様……っ!!///も、申し訳ございませんっ!!!///私ったらお嬢様のプライベートなお時間だとはつゆ知らずにっ!!!///」

恋「はい?どうかしたのですか?」

サヤ「ごめんなさいお嬢様っ!!私、何も見てはいませんからぁ!!///」バタン!!

恋「あっ!サヤさん!?待って下さい!私、何か不快にさせてしまうようなことをしてしまったのでしょうか!?」

サヤ「ふぇぇ!?///だ、だって、それ……///」

恋「はい?」

サヤ「その、手に持たれているマッサージ器って……///」

恋「これがどうかしたのですか?」ブルブル

サヤ「えっと……もしかしてお嬢様はご存じないのですか?///」

恋「えっ?何のことですか?」

サヤ「だって、それ……///」

ゴニョゴニョ

恋「ふむふむ……」

サヤ「っ……///」

ゴニョゴニョ

恋「…………なっ!!?///」

22: (SIM) 2021/10/05(火) 19:43:43.59 ID:jaXFiQuY
~次の日~

恋「くっ、可可さんっ!!///」バンッ!!

可可「あ、おはようございマス。レンレン」

恋「これっ!!//これは可可さんにお返ししますっ!!///こんなものを私に渡さないで下さいっ!!///」バシッ!!

可可「はぁ、そうデスか。せっかく可可がレンレンのためになると思って用意を

すみれ「おっはよ。今日も練習……ってなんで電マなんて学校に持ってきてんのよっ!!///」

可可「可可がレンレンに一時的に貸していました」

すみれ「れ~ん~っ!!///そっ、そういう事は裏でもうちょっとこそこそとやりなさいよね!!///」グイッ!

恋「なっ!?///わ、私は決して卑猥なことなど考えてはいません!!///このマッサージ機だって、私は決してそういう使い方をしていたわけではなく……///」

可可「卑猥、ということはレンレンはついにこの機械のエ チな目的を知ってしまったのデスね」

恋「ふぇっ!?///」

可可「なるほど~」ニタニタ

千砂都「恋ちゃんって意外とむっつりなんだね~」

恋「~~っ!!///」カァァァッ!!

23: (SIM) 2021/10/05(火) 19:45:17.15 ID:jaXFiQuY
恋「だっ、だいたい!!可可さんってばいつもそうですよね……!私のことからかって遊んだりして!!///私のことなんだと思ってるんですか!!」

可可「レンレンが勝手に騙されているだけデス」

千砂都「騙さレンちゃんだね」

恋「他人の名前で遊ばないでくださいっ!!///とにかく私はいま我慢の限界なんですっ!!///」

可可「はぁ……」

恋「可可さんはもう一回心の底から反省してください!!」

可可「はいデス。可可は今とってもとっても反省しました」

恋「本当ですか?」

可可「もちろんデス。可可は嘘だけは絶対につきません」

恋「……」ジーッ

可可「そこまで疑うのなら可可がもう一つだけとっておきの情報をレンレンに教えてあげマス。トップスクールアイドルになるためのとっておきの秘訣についてデス」

恋「……」

………
……

24: (SIM) 2021/10/05(火) 19:47:25.19 ID:jaXFiQuY
◇———◇

千砂都「よし!それじゃあ今日も練習始めるよっ!」

かのん「はいっ!」

千砂都「じゃあまずはストレッチから!二人一組でペアつく

恋「すみません!少し遅れてしまいました!」ガチャッ!

タユン♪

かのん「!?///」

恋「練習着を着るのに手間取ってしまって……やはり小さすぎたでしょうか?」タユタユ

プルッ♪

かのん「っ!?///」

恋「実は中学の時に使っていた昔の練習着で、今の私のサイズに合うかどうかがすごく不安だったのですが

かのん「ストップ!!練習着の方じゃなくてぇ!!///それっ!!///」ビシッ!!

恋「はい?」

かのん「その中っ!!絶対ブラジャーつけてないでしょ!!///」

恋「ええ、まあ……」

26: (SIM) 2021/10/05(火) 19:49:28.50 ID:jaXFiQuY
かのん「ええ、まあ……じゃないよーっ!!///どうしてそんなに平然としていられるのーっ!!///そんな恥ずかしい格好しちゃって!!おっ〇〇思いっきり服の上から透けちゃってるっ!!///」

恋「ふぇっ!?本当ですか!?///」ササッ!

千砂都「おぉ~、ほんとだ!綺麗なまるだね!ナイスおっ〇〇!」

恋「っ……///」モジモジ

かのん「全然ナイスじゃないっ!!///恋ちゃん!!どうしてっ!!どうして今日だけノーブラなのっ!!///」

恋「えっと……ついでに言うとスカートの下も穿いていないのですが///」

かのん「ますますなんでぇ!!?恥ずかしくてこっちが見ていられないよーっ!!!///」

恋「ですが、スクールアイドルのトップは皆、下着をつけないで練習に励んでいると伺いましたけど?」

かのん「そんなの嘘に決まってるよ!!絶対誰かに騙されてるっ!!///」

恋「嘘だったのですか!?」ビクッ!!

かのん「このくらいの嘘は気づいてよーっ!!///」

27: (SIM) 2021/10/05(火) 19:51:55.13 ID:jaXFiQuY
恋「はぅっ!?じゃ、じゃあ、私はまた……///」モジモジ

恋(可可さんに騙されて……っ///)

プルン♪

恋「うぅぅ、じゃあ、私はいったい何のためにこんな破廉恥な格好を……///」

ヒラヒラ

恋(~~っ///)

恋「うぅぅ……もうっ!!かのんさんのえ ち!!私のことを変な目線で見ないでくださいっ!!///」ビシッ!!

かのん「ふぇっ!?///私はなんにも悪くないじゃ~ん!!///」



もちろん、この後めちゃくちゃしばかれた。可可ちゃんが

28: (SIM) 2021/10/05(火) 19:53:59.23 ID:jaXFiQuY
終わりずら。一年生の癖に煩悩のかたまり過ぎるずら

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1633428544/

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