【SS】しずく「せつ菜さん、今度演劇部の劇で生徒会役員役を演じるのです。役作りの為に生徒会の見学をさせてくれませんか?」【ラブライブ!虹ヶ咲】

SS


2: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 20:39:46.67 ID:E+oZoxhF0
~虹ヶ咲学園・廊下~


 テク テク テク・・・


しずく「せつ菜さんすみません、わがまま聞いて頂いて」

菜々「いえいえ、しずくさんのお役に立てるならば構いませんよ」 ニコッ

しずく「お仕事の邪魔になるような事は致しませんので」

菜々「まぁ、そんな大層な仕事はありませんけどね」 アハハ


 テク テク テク・・・


菜々「あっ!」


しずく「ん? どうされました??」

菜々「あと・・・ 私がこの格好の時はせつ菜と呼ばないでくださいね」

しずく「そうでしたね、では・・・ 会長とお呼びします」

菜々「すみません、余計な気を使わせてしまって・・・・・・」 ハハハ

しずく「いえいえ、当然ですから」 ニコッ


 テク テク テク・・・


 
 
4: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 20:45:45.45 ID:E+oZoxhF0
菜々「・・・・・・さて、到着しました」


 ガラガラッ


菜々「どうぞ、お入りください」 ニコッ

しずく「ありがとうございます。では失礼致します」


 バタンッ


しずく「生徒会室にこのようにゆっくりとお邪魔するのは初めてですね」

菜々「そうですね」


菜々「でも、しずくさんが今度演劇部の公演でなさるという劇の生徒会役員役の参考になるようなこと、あるでしょうか・・・・・・」

しずく「はい、色々なことを感じ取って学ばせて頂きたいと思います」 ニコッ

菜々「それならいいですけれど」 ニコッ





しずく「これが生徒会長の席ですか?」

菜々「はい、そうです」

しずく「随分と立派な机ですね」

菜々「そうなんです・・・・・・ ここまで大きな物は必要ないと思うんですけどね・・・・・・」 アハハ


 
 
5: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 20:49:48.15 ID:E+oZoxhF0
しずく「引き出しもたくさん付いてますね」

菜々「歴代生徒会長に引き継がれている備品や資料など、さまざまなものが入っておりますよ」

しずく「そうなんですか」


 ガラッ


菜々「このようにギッシリと・・・・・・」

しずく「うわぁ!」

菜々「一度も開いたことがない資料もありますけどね」

しずく「へぇ~、凄いですね」


しずく「この机ではどのようなお仕事をされているのです?」

菜々「まぁ、事務的な仕事が大半ですね。書類の作成や整理、生徒会ミーティングの資料作りとか・・・・・・」

しずく「私で良ければ何かお手伝いしましょうか?」

菜々「そうですね・・・・・・ せっかくですからしずくさんの役作りの参考になるように何かしてみましょうか・・・・・・」

しずく「ありがとうございます! 是非!」


菜々「では・・・・・・ 何か残っている仕事でも・・・・・・」 キョロキョロ


 
 
6: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 20:55:02.19 ID:E+oZoxhF0
 

 ガラガラッ


副会長「お疲れ様です」


菜々「あ、副会長! お疲れ様です」

副会長「そちらの方は??」


しずく「国際交流学科1年、演劇部所属の桜坂しずくと申します」 ペコッ

副会長「桜坂さん、初めまして」 ニコッ


菜々「桜坂さんは今度の演劇部の公演で生徒会役員の役をなさるんだそうです」

副会長「そうなんですか」

菜々「それで役作りの参考にと生徒会の様子を見学されたいとのことでいらしております」

副会長「部活動に熱心なのですね」 ニコッ

しずく「やるからには半端にはできませんから」


副会長「でも、参考になるようなことありますかね?」

菜々「そうなんですよね」

しずく「こうして、会長副会長とご一緒させて頂いているだけでも勉強になります」 ニコッ

副会長「ふふっ、そんなお世辞言わなくていいですよ」 ニコッ

しずく「いえいえ! 本当のことですから!」


菜々「副会長。とりあえず、桜坂さんの為に何か仕事を体験して頂こうかと思うのですが・・・・・・」

副会長「なるほど・・・・・・ でも、簡単な事務仕事は私が全て終わらせておりますし、現状では何も無いですかね・・・・・・」 ウーン


菜々「副会長! いつの間に!」 ビクッ

副会長「ええ、用があって昼休みに来たついでに終わらせておきました」 ニコッ

菜々「す、すみません! 私もすべき仕事なのに!」

副会長「良いのですよ」 ニコッ


しずく「会長も副会長も、とても優秀なのですね」 ニコッ

副会長「いえいえ、そんなことは」 アハハ

菜々「私は何もしてませんし・・・・・・」 アハハ


しずく「うんうん・・・ とても刺激になりますね・・・・・・」 メモメモ

菜々「何か参考になることでもありました?」

しずく「・・・・・・ええ、感じた事はすぐにメモしておかないと忘れてしまいますからね」 メモメモ
 
7: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 21:00:35.05 ID:E+oZoxhF0
 

副会長「・・・・・・あ、そうだ!」

菜々「ん? どうしました? 副会長」

副会長「そこの書庫に閉まっているミーティングの議事録ですが、いい加減古い年度のものは処分したほうが良いのではないかと思っていましてね」

菜々「そ、そうですか・・・・・・」

副会長「過去5年分だけ残して、それよりも古いものは段ボールに入れて倉庫に移動させた方が良いのではと思っていたのです」

菜々「な、なるほど・・・・・・」


副会長「その作業を桜坂さんにも一緒にお手伝い頂いて、仕分け作業の際に議事録の中身も多少見られますから、生徒会が何しているか参考になるのではないでしょうか」

桜坂「なるほど! 是非手伝わせてください!!」 ニコッ


菜々「・・・・・・さ、さすが・・・ ふ、ふふふ副会長ですっ!」

菜々「わ、私では思いつかなかったなぁ~・・・ あはは」 プルプル


副会長「どうされましたか? 会長」

菜々「!?」 ビクッ

菜々「い、いえ・・・・・・ なんでも・・・・・・」 プルプル


菜々「ん゛ん゛っ」 コホン

菜々「で、では・・・・・・ 書庫整理に着手するまえに・・・・・・」


 ガラッ


副会長「ん?」


菜々「え~・・・・・・ 実は、上の棚の段ボールの中は先日私が整理整頓したばかりですので大丈夫ですからね」 アハハ

副会長「そうでしたか。では、それ以外を確認して古いものは倉庫に移動させましょう」

しずく「はいっ、わかりました」 ニコッ

 
 
8: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 21:04:43.31 ID:E+oZoxhF0





 ガタッ


副会長「・・・・・・よいしょ」

しずく「副会長、大丈夫ですか?」

副会長「桜坂さん・・・ そちら持って頂けますか?」

しずく「は、はい・・・・・・」


 ドサッ


副会長「ふうっ・・・・・・」


副会長「それにしても、過去の生徒会役員はこんなにも乱雑に書類を残していただなんて信じられませんね」 ハァッ

菜々「あはは・・・ 我々は任期満了が来たら後の生徒会に何も言われないようにしてから引退しないといけませんね」

副会長「そうですね」 ハハハ


 ガバッ


副会長「うわっ、この段ボールの書類なんかファイルにも綴じずに直接段ボールに突っ込んだだけだし・・・・・・」

菜々「仕分けも一苦労しそうですね」


菜々「では、とりあえず乱雑なものは一度出して綺麗にまとめましょうか」

副会長「はい、そうですね」

 
 
9: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 21:09:04.96 ID:E+oZoxhF0





 ガサゴソ・・・


副会長「・・・・・・整理大変ですけど、当時の生徒会も今とほぼ同じようなこと議論していたのですね」

しずく「こんな貴重な資料を拝見できる機会があって嬉しいです」


菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々「お2人共、作業していてくださいね」

副会長「あ、はい」


菜々「・・・・・・」


 ガラッ


菜々(私が隠している私物・・・・・・ 上の棚の段ボールと、下の段にも一箱・・・・・・)


 ゴソッ


菜々(今のうちにずらしておかないと・・・・・・)


 ドンッ


菜々(ふうっ・・・ さすがにこれを見られたら言い訳が思いつきません・・・・・・ 危ない危ない)


副会長「────会長、どうされました??」


菜々「!?」

菜々「い、いえ! な、なななななんでもありませんよ!」 ビクッ


副会長「人の手がいる時は言ってくださいね」

菜々「は、はい!」

 
 
10: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 21:13:45.25 ID:E+oZoxhF0
────
──


~1時間後~


副会長「ふうっ、とりあえずこれで完了でしょうか・・・・・・」

しずく「そのようですね」


副会長「さて、仕分けした古い物は台車に乗せて倉庫に運びましょう」

菜々「そうですね」

副会長「では、台車を取って参ります」

菜々「お願いします」


 ──ガラガラッ・・・ バタンッ


菜々「しずくさん、すみませんね。こんなお手伝いして頂いて」

しずく「いえいえ、凄く楽しかったですよ」 ニコッ

菜々「それならいいですけれど」 アハハ


しずく「副会長が台車を持って来て下さる前に運ぶ段ボールを乗せやすい位置に移動させておきましょう」

菜々「そうですね」


 ガサゴソ・・・


菜々「よいしょ・・・・・・」


 ドサッ


菜々「ふうっ・・・」

しずく「会長、この段ボールもでしたっけ?」


菜々「??」

菜々「あ、はい! たしかそうだったと思います」

しずく「わかりました」


 ドサッ


しずく「よいしょっと・・・・・・」 グイッ

しずく「ふうっ・・・」
 
 
11: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 21:19:15.15 ID:E+oZoxhF0
 

 ──ガラガラッ


 ガーーーーッ


副会長「台車取ってきましたよ、乗せてください」

しずく「あ、はい! 今やりますね」


 ドンッ・・・ ドサッ・・・







副会長「よし、これで全部ですね」


菜々「副会長、私は一度出した書庫の物を再収納しますので、桜坂さんと倉庫に行って来てくれますか?」

副会長「あ、 はい! ではそちらは会長にお任せしますね」

菜々「よろしくお願いします」 ニコッ


副会長「では桜坂さん、台車押して倉庫まで参りましょう」

桜坂「はい!」


 ガラガラッ・・・ バタンッ

 
 
12: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 21:23:44.43 ID:E+oZoxhF0
────
──


~廊下~


 ガーーーーッ・・・


副会長「重みがあると真っ直ぐ押すのも結構難しいですね・・・・・・」

しずく「大丈夫ですか? 交替が必要な時は言ってくださいね」

副会長「桜坂さんは台車の段ボールが崩れないように見ていてください」

しずく「はい!」


 ガーーーーッ・・・


────
──


~生徒会室~


菜々(ふうっ・・・ 一時はどうなるかと思いましたが、私の隠し財産がバレずに済みましたね・・・・・・)

菜々(普通のラノベなら良いですが・・・・・・ 少々刺激の強いものもありますから・・・・・・)


菜々(さて、お2人が戻る前に隠し財産を書庫にもどしておきましょう・・・・・・)

菜々(誰にも触れられないような工夫も必要ですかね・・・・・・)


 ゴソッ・・・


菜々「よいしょっ!」 グイッ


 ドンッ


菜々(ふうっ・・・・・・)

菜々(あともう一箱・・・・・・) キョロキョロ


菜々(あ、あれ?? ここに置いておいたはずなのに・・・・・・)

菜々(えっ!? あれ??) キョロキョロ


菜々(ま、まさか・・・・・・) ドキドキ・・・

菜々(間違って台車に乗せてしまったのでは・・・・・・) ドキドキ・・・


菜々(お、追いかけないと!!) ダッ

 
 
13: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 21:27:22.82 ID:E+oZoxhF0
────
──


~倉庫~


 ガーーーーッ・・・


副会長「・・・・・・ふうっ、到着」

しずく「無事に運べましたね」


 ガラガラッ・・・


副会長「では、台車を倉庫内に入れましょう・・・・・・」

しずく「はい!」


副会長「入り口に段差があるので気をつけて・・・・・・」

しずく「あ、はい・・・」


 ガタンッ


副会長「よいしょっ・・・・・・」 グイッ

しずく「・・・・・・なんとか段差越えましたね」 ホッ


副会長「生徒会の書類関係は奥に置いているので奥まで行きましょうか」

しずく「はい」


 ガーーーーッ・・・


しずく「副会長?」

副会長「どうしましたか?」


しずく「会長も素敵な方ですが、副会長も素敵な方ですよね」

副会長「えっ? どうしたんですか? 突然」

しずく「あっ! いえ! 思ったことを申してみただけです!」

副会長「私なんてただの堅物女ですから」 アハハ

しずく「そんなことありませんよ! 先程の仕分け作業の際も、効率良く作業の進行を指示してくださいましたし、凄く頭がキレる方なんだと思いました」

副会長「あはは・・・・・・ そんな」

しずく「かっこいい女性には・・・・・・ 憧れます」

副会長「過剰評価ですよ~」

しずく「過剰ではないです! 本当のことですよ!」

副会長「では、その桜坂さんから頂いた評価を落とさないように頑張らないといけませんね」 ニコッ


 ガタッ


副会長「あっ!」
しずく「あっ!!」


 ドサッ・・・ ガタンッ


副会長「しまった! こんなところにも段差があったなんて気付きませんでした!」

しずく「崩れてしまいましたね」


副会長「仕方ないです、このまま台車には戻さずに、すぐそこですから持って運びましょう」

しずく「わかりました」

 
 
14: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 21:32:33.99 ID:E+oZoxhF0
副会長「崩れた反動で中の書類が飛び出して来ないと良いのですが・・・・・・」


しずく「だ、大丈夫でしょうか・・・・・・」


 グイッ


副会長「うん、大丈夫みたいです」

しずく「良かった・・・・・・」


副会長「さて、運びましょう・・・・・・ こちらです」

しずく「は、はい! よいしょ・・・・・・」 グイッ


しずく「!?」 グラッ

しずく「きゃっ!」


副会長「!?」

副会長「どうしました?? 桜坂さ・・・・・・ 危ない!!」 バッ


しずく「きゃあっ!」
副会長「きゃっ!」


 バタンッ

 ドサッ・・・・・・


副会長「いたたた・・・・・・」

しずく「す、すみません! 段ボールを持った際にバランスを崩してしまいまして・・・・・・」


副会長「お怪我ありませんか? 起きられます??」

しずく「は、はい・・・・・・」


副会長「さ、先に私が起きないと桜坂さんが起きられませんね・・・・・・」

しずく「す、すみません・・・・・・」

 
 
15: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 21:37:50.16 ID:E+oZoxhF0
 
副会長「んっ・・・・・・ あっ!」 グラッ

しずく「!?」


副会長「ごめんなさい!!」 ズルッ

しずく「危ない!」


 ゴンッ


しずく「いたたたたた・・・・・・」

副会長「いたたた・・・」


副会長「ごめんなさい! 起き上がる時にバランス崩してしまいまして・・・・・・ 桜坂さんに覆い被さってしまいましたね」

しずく「い、いえ・・・・・・」


副会長「い、今よけます・・・・・・ 失礼しました・・・・・・」 バッ


しずく「・・・・・・・・・・・・」 ドキドキ

副会長「ん? 桜坂さん?? どうしました?? どこか痛みます??」


しずく「い、いえ・・・・・・」 ドキドキ

副会長「ご、ごめんなさいね」


副会長「起き上がれますか? 手を掴んでください」 スッ

しずく「あ、はい・・・」


 グイッ


副会長「ふうっ・・・」

しずく「た、大変失礼しました・・・・・・」 ドキドキ


しずく「あ~・・・ 私が持った段ボールの中身が崩れてしまいましたね・・・・・・ すぐ拾います・・・・・・」

副会長「私も手伝いますよ」
 
 
16: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 21:40:32.86 ID:E+oZoxhF0
 
しずく「・・・・・・・・・・・・って、あれ??」

副会長「どうしました??」


しずく「この中身・・・・・・ 先程整理した書類ではなく、冊子のようですが・・・・・・」

副会長「えっ??」


副会長「な、なんでしょう・・・・・・ えっ??」 ビクッ

しずく「こ、コレって・・・・・・」


副会長「せ、性的な冊子のようですね・・・・・・ なぜ、このようなものが・・・・・・」


しずく「・・・・・・せ、生徒会で・・・・・・ こういった書物をご覧になるのですか??」


副会長「!?」

副会長「いえ! そんなことはありません! 私も驚いてます!!」 ビクッ


しずく「そうですか・・・・・・ 副会長や会長も、こういうのにご興味あられるのかな~って思ったのですが・・・・・・」

副会長「えっ?」


しずく「なんていうか・・・・・・ 生徒会の真面目な方達が・・・・・・ こういういやらしいことをしていたら・・・・・・ ドキッとするというか・・・・・・」

副会長「お、桜坂さん??」


しずく「!?」 ビクッ

しずく「・・・・・・い、いえっ! なんでもありません!!」


副会長「で、では・・・・・・ 片付けましょうか・・・・・・」 アハハ

しずく「は、はい」

 
 
17: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 21:45:37.62 ID:E+oZoxhF0
────
──

~廊下~


 タッタッタッ・・・・・・


菜々(本来廊下は走っていけませんが・・・・・・ それどころではありません・・・・・・ あとで先生に怒られるのを覚悟で走ります・・・・・・)


 タッタッタッ・・・・・・


菜々(着いた! 倉庫!!)


 ガラガラッ


菜々「はぁ、はぁ・・・・・・」


副会長「お、おや? 会長??」 ビクッ

しずく「ど、どうされたのですか??」 ビクッ

菜々「い、いえ・・・・・・ お2人共こそ・・・・・・」 ハァッ ハァッ・・・


菜々(運び出した段ボールは全て積み終えたようですね・・・・・・ 後から探しに来ましょう・・・・・・)


副会長「・・・・・・」 ドキドキ

しずく「・・・・・・」 ドキドキ


菜々「んっ? 副会長・・・・・・ シャツが乱れてますよ?」

副会長「えっ??」

菜々「お、桜坂さんも・・・・・・ リボンが解けてます・・・・・・」

しずく「えっ? あっ!!」 バッ


副会長「け、結構重かったもんで・・・・・・ だからでしょうかね~・・・ あはは」

しずく「じゅ、重労働でしたもんね・・・・・・」 アハハ


菜々「では、生徒会室に戻ってお茶でも頂きましょうか」

副会長「あ、はい! 私がやりますね」 ニコッ

しずく「私もお手伝いします!」

菜々「お2人共、先に戻っていていいですよ」 ニコニコ


副会長「??」

副会長「・・・は、はい」

しずく「では、行きましょうか・・・・・・」


 ガラガラッ・・・ バタンッ


菜々「・・・・・・・・・・・・」

菜々(さて、私の大切なコレクション・・・・・・)


 ガサゴソ・・・


菜々「あ、あった! 良かった~・・・・・・」 ホッ

菜々(これを見られたら・・・・・・ 私はもうこの学校にいられませんからね・・・・・・)

菜々(ふうっ・・・ 明日にでも生徒会室に戻しましょう・・・・・・) ヤレヤレ


菜々(・・・・・・それにしても、お2人には随分な重労働をさせてしまったようですね)

菜々(あんなに衣類がはだけるくらい大変だったとは・・・・・・)
 
18: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 21:46:06.20 ID:E+oZoxhF0
────
──


~生徒会室~


 ガラガラッ


菜々「お待たせしました」


副会長「あ、会長お帰りなさい」 ニコッ

しずく「お疲れ様です」


副会長「お茶、もう用意してますよ」

菜々「ありがとうございます」


菜々「では、頂きましょうかね」

副会長「どうぞ、粗茶ですが・・・・・・」


菜々「・・・・・・んっ」 ゴクリ


菜々「桜坂さん、役作りの参考になりましたか??」 ニコッ

桜坂「あ、はい! 色々と勉強させていだだきました! ありがとうございます」

菜々「それなら良かったです」


桜坂「そ、それに・・・・・・」 チラッ

菜々「ん??」


副会長「・・・・・・・・・・・・」 チラッ


副会長「・・・・・・あ、お茶のおかわりいります??」

菜々「いえ、大丈夫です」


副会長「・・・・・・では、本日はこれで解散でよろしいでしょうかね」

菜々「はい、お疲れ様でした」 ニコッ

しずく「本日は見学させて頂きありがとうございました」 ペコッ

菜々「いえいえ、またいつでも気軽にいらしてくださいね」


しずく「その際は是非・・・・・・」 チラッ

副会長「・・・・・・・・・・・・」 ニコッ


菜々「??」


副会長「・・・・・・では、私はお先に失礼します」 ガタッ

しずく「私も、これにて・・・・・・」 ガタッ


菜々「戸締りは私がしますね、お疲れ様でした!」


副会長「では」 ペコッ

しずく「失礼致します」 ペコッ


 ガラガラッ・・・ バタンッ


菜々「・・・・・・・・・・・・」


菜々(よし・・・ お2人共都合よく消えてくれましたね・・・・・・)

菜々(今日のうちに例のコレクションを戻しておきましょう・・・・・・) ニヤリ
 
19: (さくらんぼ) (ワッチョイ 9f8b-B7Pf) 2022/02/09(水) 21:46:16.88 ID:E+oZoxhF0
おわり
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1644406706/

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