【SS】せつ菜「今日から幼馴染同盟に参加させていただく、優木せつ菜です!」海未「えーっと」【ラブライブ!虹ヶ咲】


SS
1:(あら) 2021/12/04(土) 18:26:42.99 ID:crjzxVxO
せつ菜「よろしくお願いします!!!」ペコッ!

海未「あー、優木せつ菜さんでしたか?」

せつ菜「はい! おはようございます!」ペカー

海未「いや、そのですね? プロフィールを見る限り、あなたは幼馴染ではないと思うのですが……」

せつ菜「それについては、こちらをご覧ください!」つ ハイ!

海未「これは何ですか? レジェンド オブ ニジガク?」

せつ菜「そうです! その聖典を読んでもらえれば分かるはずです!」

海未「はあ、まあ読めと言われれば読みますが……」

海未「…………」ペラッ

せつ菜「どうですか?」ワクワク!

海未「……うーん」ペラペラ

4:(あら) 2021/12/04(土) 18:29:56.10 ID:crjzxVxO
海未「読み物としては面白いかもしれませんが、言ってしまえばこれは妄想の類でしょう?」

せつ菜「いえ、そんなことはありません!」

せつ菜「だって、それは公式が行っている企画ですよ?」

海未「まあ、それはそうですが……」

ことり「ねえ、海未ちゃん。ことりも読みたいから、ちょっと貸して?」

海未「ええ、構いませんよ」つ ハイ

曜「私にも見せて! うちの幻日のヨハネみたいなやつだよね?」

ことり「うん、一緒に見ようねえ」

千砂都「歩夢先輩は読まなくていいんですか?」

歩夢「うん、前に見せてもらったからね」

歩夢「それより、千砂都ちゃんもこっちでお菓子でも食べよう? ことりちゃんと一緒に作ったんだ」

千砂都「ういっす! ゴチになります」

8:(あら) 2021/12/04(土) 18:33:17.16 ID:crjzxVxO
海未「いくら公式の企画とは言っても、こんなファンタジーの設定に従うのは無理があります!」

海未「例えばAqoursのアニメの3期があったとして、果南がギアスを使うのはおかしいでしょう?」

海未「襲ってきた猪を当たり前のように片手で止めるのもダメでしょう?」

海未「やはり、ここは今までに公開されたアニメの設定に基づいて判断を下すべきです」

せつ菜「でも、果南さんはアニメでも鋼鉄製のレバーを引きちぎりましたよ?」

海未「……例えが悪かったですね」

海未「でしたら、こう考えてみてください」

海未「あなたたち虹ヶ咲は、来年の4月からアニメの2期をやりますよね?」

海未「そこで何の説明もなく歩夢が火星に行ったことがあると言い出したら、あなたはどう思いますか?」

海未「あれは確かに公式の漫画ですが、どの設定も外に持ち出していいようなものではないでしょう?」

海未「あの漫画だからこそ許されているわけじゃないですか!」

せつ菜「でも、歩夢さんはライブのコーレスのたびに火星に行ったことになってますよ?」

海未「……ラブライブってヤバいですね」

10:(あら) 2021/12/04(土) 18:36:43.97 ID:crjzxVxO
海未「まあ、とにかく私が言いたいのは、公式の作品でも正史とは呼べないものがあるということです」

海未「ラブライブは世界線が多くて幅も広いですからね。それも魅力のひとつではありますが……」

海未「ただ、こんなファンタジー100%な妄想まで考慮していては、話が発散して――」

せつ菜「いけませんか?」

海未「え?」

せつ菜「確かに、それはファンタジーに寄りすぎているかもしれません」

せつ菜「その話の設定に、私の願望とでも呼ぶべきものが詰め込まれていることも認めましょう」

せつ菜「ですが、それはいけないことでしょうか?」

13:(あら) 2021/12/04(土) 18:40:00.23 ID:crjzxVxO
海未「いえ、いけないというわけでは……」

海未「ただ、私は幼馴染同盟への参加資格について……」

せつ菜「お願いします! 私の大好きを認めてください!!!」

海未「いや、その、えっと……」

海未(この私が押されている!? それも幼馴染に関することで!?)

せつ菜「私は、太陽の姫巫女であるアユムさんの幼馴染、聖騎士のセツナです!」

海未「やっぱり聖騎士はさすがにダメですよ!」

海未「ちょっと、歩夢! 何を知らない顔してるんですか! 彼女はあなたが連れてきたんでしょう!」

歩夢「……ごめんね。私は千砂都ちゃんとお菓子を食べるのに忙しいんだ」

歩夢「それに、幼馴染同盟への参加の是非を決めるのは、盟主である海未ちゃんの仕事でしょ?」

海未「このままだと、あなたは太陽の姫巫女ってことになりますよ!? それでいいんですか!?」

歩夢「あー、こっちのケーキもうまくできてるなあ。ほら、千砂都ちゃんも食べて?」モグモグ

千砂都「ういーっす!」モグモグ

15:(あら) 2021/12/04(土) 18:43:08.15 ID:crjzxVxO
海未「逃げましたか。肝心なときに役に立たないんですから……」

海未「こういうときに頼れるのは、やはり昔からの幼馴染です。あの、ことりは――」

ことり「ねえ、海未ちゃぁん❤ せつ菜ちゃんを同盟に入れてあげてっ」

曜「私からもお願い! せつ菜ちゃんには同盟に入って欲しいの!」

海未「まさかの裏切りですか!? それに曜まで!?」

ことり「さっき貸してもらったのを読んでたんだけど、すっごく素敵だったのっ」

海未「そうですか? 面白い話であったことは認めますが、そこまで入れ込むほどのものですか?」

ことり「ううん、そうじゃないの。お話も面白かったけど、ことりが気に入ったのは絵の方なの」

海未「絵? イラストのことですか?」

せつ菜「さすがことりさんはお目が高い! そのイラストも、すべて私が描いたんですよ!」ドヤァ!

曜「うわー、すごい! せつ菜ちゃん、こんな素敵な絵も描けるんだ!」

せつ菜「はい、ありがとうございます!」ペカー

16:(あら) 2021/12/04(土) 18:46:13.82 ID:crjzxVxO
ことり「どの絵も可愛くて素敵だけど、特に服のデザインが最高なのっ!」

曜「私は王国騎士団の制服が好きだなあ。すごくかっこいいし、細かい部分まで拘ってるのが分かるよ」

海未「ああ、なるほど。衣装担当の2人は、そこが気になるんですね」

海未「ですが、せつ菜は衣装のデザインなんてできたんですか?」

せつ菜「グループ全体の衣装を担当しているお2人には敵いませんが、基本的なことなら可能です!」

せつ菜「そもそも私は、最初は完全に1人でソロアイドルとして活動していましたからね!」

せつ菜「作詞も作曲も衣装も振り付けも、一通りのことはできますよ!」

海未「ほお、それはやりますね」

ことり「せつ菜ちゃんが入ってくれたら、一緒に色んな服を作ってみたいんだあ」

曜「幼馴染同盟の制服とか作りたいな。軍服みたいにビシッとしたやつがいいよね」

せつ菜「いいですね! すっごく楽しみです!」ペカー

17:(あら) 2021/12/04(土) 18:49:23.52 ID:crjzxVxO
海未「待ちなさい! まだ参加を認めたわけではないですよ!」

海未「最も広く知られているアニメの設定に準拠すべきです! 他のものは補足にとどめるべきでしょう!」

海未「アニメでは幼馴染でも何でもないのに、当同盟に参加するなど――」

せつ菜「海未さんは、本当にそれでいいんですか?」

海未「え?」

せつ菜「名誉ある幼馴染同盟に参加するにあたって、海未さんのことも色々と勉強させていただきました」

海未「な、何が言いたいんですか?」

せつ菜「なんでも、海未さんと穂乃果さんはスーパー幼馴染だとか」

海未「お! よく勉強していますね! そうなんですよ! 私と穂乃果は、スーパー幼馴染なんです!」

海未「母親同士も仲がよくて、お腹の中にいた生まれる前から――」

せつ菜「でも、それってSIDの設定ですよね? アニメではなくて」

海未「……え?」

せつ菜「アニメでは、穂乃果さんと先に出会ったのはことりさんだという描写があります」

せつ菜「公式の作品であるSIDでも、アニメと矛盾するのなら正史とは呼べないんですよね?」

せつ菜「つまり、海未さんはスーパー幼馴染などではないんですよ」

22:(あら) 2021/12/04(土) 18:53:05.30 ID:crjzxVxO
海未「ちょっと待ってください!」

海未「アニメでも私と穂乃果はちゃんと幼馴染なんですから、SIDの設定だとしても採用すべきです!」

海未「アニメと完全に矛盾しているファンタジー小説と一緒にされては困ります!」

せつ菜「ですが、海未さんよりも先にことりさんが穂乃果さんと出会っている件はどうするんですか?」

せつ菜「これはアニメで明確に描写されています。アニメの設定が基本であり、準拠すべきなんですよね?」

海未「いや、それは、その……」

せつ菜「スーパー幼馴染より上のことりさんは、ハイパー幼馴染か何かですか?」

ことり「わっ、ハイパー幼馴染! 素敵な響きだねえ」

せつ菜「おっ、そうですか? 好きなように使ってもらって構いませんよ!」

ことり「こんにちはっ! 穂乃果ちゃんのハイパー幼馴染の、南ことりですっ」チュンチュン

せつ菜「よろしくお願いします! アユムさんの幼馴染で、聖騎士のセツナです!」ペカー

歩夢「うわぁ、この世の地獄だねえ」モグモグ

千砂都「先輩方も大変っすねえ」モグモグ

26:(あら) 2021/12/04(土) 18:56:33.29 ID:crjzxVxO
海未「こ、ことり!?」

ことり「なあに、スーパー幼馴染の海未ちゃん? ハイパー幼馴染のことりに何か用かな?」

海未「ことりぃ」

ことり「ふふっ、海未ちゃんったら可愛いっ❤」

ことり「ちょっとスマホで写真を撮るから、もっとマケミちゃんみたいな顔して❤」パシャパシャ

海未「私はスーパー幼馴染なんです。誰が何を言おうとスーパー幼馴染なんです」ブツブツ

せつ菜「海未さん、別に私はあなたがスーパー幼馴染であることを否定したいわけではないんです!」

海未「え? だったら、どうしてあんな……」

せつ菜「ごめんなさい! 責めるような言い方になってしまいましたね!」ペコッ!

せつ菜「アニメでなくても、すべての公式設定を誰もが好きに使っていい! そう言いたいだけなんです!」

せつ菜「いえ、その設定が本当に大好きなら、公式のものでなくたって構いはしませんよ!」

海未「ですが、それでは収拾がつかなくなって……」

せつ菜「別にいいじゃないですか! みんなが自分の大好きを自由に叫べる世の中にしましょう!」ペカー

せつ菜「幼馴染への愛の前では、設定に収拾がつくかなど些末な問題でしょう?」

30:(あら) 2021/12/04(土) 18:59:36.87 ID:crjzxVxO
海未「……そうですね。私と穂乃果は生まれる前からのスーパー幼馴染で、これからもずっと一緒なんです」

海未「それで私たちの娘同士もスーパー幼馴染にして、永遠に運命を紡いでいくんですよ!」

ことり「ことりは穂乃果ちゃんと結婚してお嫁さんになって、海未ちゃんとも結婚してお嫁さんにするの」

ことり「ことりの作ったお洋服を2人と子供たちに着せて、可愛いものに囲まれて暮らすんだあ❤」

曜「Aqoursのみんなやパパに祝福されて千歌ちゃんと結婚した私は、船長さんになるんだ!」

曜「航海で離れてるときも心はいつも一緒で、私が帰って来たときは、その、えっと……」

曜「千歌ちゃんが、お帰りなさいのキスをしてくれるんだあ」ヘヘッ

歩夢「私と侑ちゃんはこれまでずっと一緒だったけど、これからも何も変わらないよ」

歩夢「私は侑ちゃんだけのもので、侑ちゃんは私だけのもの……」

歩夢「これは死ぬまで変わらないよ。ううん、死んだ後だって永遠にそうなんだ」

千砂都「かのんちゃんの笑顔は、安心して勇気が出て、見ているだけで心から嬉しくなる笑顔なんだ」

千砂都「かのんちゃんは、あのときの気持ちを取り戻した。もう誰にも負けない。銀河一にだってなれる!」

千砂都「私は、嵐千砂都は信じてる。澁谷かのんを!」

34:(あら) 2021/12/04(土) 19:03:17.83 ID:crjzxVxO
せつ菜「うおおおおおおおお!!! みなさんの熱い想いが、私にも伝わってきます!」

せつ菜「次は私の番ですね!!!」ペカー

せつ菜「あの、歩夢さん! 子供は何人くらい欲しいですか?」

せつ菜「私は12人は欲しいです! ニジガクのメンバーと同じ数です! えへへ、どっちに似ると思います? 歩夢さんと私の子供なら、どっちでも可愛いですよね!」

せつ菜「それで庭付きの白い家に住んで、大きな犬を飼うんです! 歩夢さんは犬派ですか? 猫派ですか? 私は犬派なんですけど、歩夢さんが猫の方が好きなら猫を飼うことにします!」

せつ菜「私、犬派は犬派ですけど、動物なら何でも好きですから! だけど一番に好きなのは、もちろん歩夢さんです! 歩夢さんが私のことを一番に好きなように!」

せつ菜「そうだ、歩夢さんってどんな食べ物が好きなんですか? どうしてそんなことを聞くのかって? だって今日から一生、歩夢さんの口に入るものはすべて私が作るんですから!」

せつ菜「好き嫌いはよくないですけど、やっぱり好みは把握しておきたいです! お礼なんていいんですよ! 聖騎士である私が、姫巫女の食事を作るなんて当たり前なんですもん!」

せつ菜「でも、ひとつだけお願いします! 私、あーんってするの昔から憧れだったんです! だから歩夢さん、今日の夕食は、あーんってさせてくださいね!」

せつ菜「照れて逃げないでくださいよ! そんなことをされたら、傷ついちゃいますからね! きっと立ち直れません! ショックで歩夢さんを殺しちゃうかも! なーんて!」

せつ菜「それで、歩夢さん! 怒らないで聞いて欲しいんですけど、私には生徒会に気になる子がいたんです! ううん、浮気とかじゃないですよ!」

せつ菜「歩夢さん以外に大好きになった子なんて1人もいません! ただ単に、その子とは歩夢さんと出会う前に知り合ったというだけで、別に何もなかったんですから!」

せつ菜「だけど、やっぱりこういうことは最初にきちんと言っておかないと、誤解を招くかもしれないでしょう? そういうのって、とても悲しいです!」

せつ菜「愛し合う2人が勘違いで喧嘩になっちゃうなんて、アニメの世界だけで十分です! もっとも私と歩夢さんは絶対に仲直りできるに決まってますけど、それでもです!」

せつ菜「歩夢さんはどうですか? 今までに好きになった子とかいますか? いるわけないですけど、いてもいいんですよ! 責めるつもりなんかありません! ちゃんと我慢します!」

せつ菜「だって、それは私と出会う前の話ですもんね! 私と出会った今となっては、他の子なんて歩夢さんからすればその辺の石ころと何も変わらないに決まってますし!」

せつ菜「歩夢さんを私なんかが独り占めしちゃうなんて申し訳ない気もするんですけど、それは仕方ないですよね! 恋愛ってそういうものですから!」

せつ菜「歩夢さんが私を選んでくれたんですから、それはもうそういう運命なんです! 他の子たちのためにも、私たちは幸せにならなくちゃいけませんね!」

せつ菜「歩夢さんもそう思うでしょ?」

歩夢「…………うんっ! そうだねっ!」

40:(あら) 2021/12/04(土) 19:06:19.19 ID:crjzxVxO
海未「歩夢、それじゃあダメでしょう。拒否する勇気も大切ですよ?」

歩夢「…………うん。そうだね」ズーン

ことり「歩夢ちゃん、ためらってもダメだよ。断る勇気に賛成だからっ」

曜「勇気はどこに? 歩夢ちゃんの胸にでしょ?」

歩夢「なんで大喜利が始まったの? 勇気に染まる幼馴染同盟なの? 私は優木に染められそうなのに?」

千砂都「歩夢先輩、今のを断るのは無理っすよ。仕方ないです」

歩夢「うん、ありがとう。千砂都ちゃんは、弱い私を許してね」

千砂都「私の勇気のカケラでよかったら、使っちゃってください」

歩夢「ううっ、みんな意地悪だよぉ」

せつ菜「優木? 私の話ですか?」

せつ菜「歩夢さんが私の話をしてくれるなんて嬉しいですね!!!」ペカー

歩夢「ううぅー」

43:(あら) 2021/12/04(土) 19:09:30.46 ID:crjzxVxO
海未「歩夢がヤバそうですし、この話はもうやめましょう」

海未「……分かりました。せつ菜、当同盟へのあなたの参加を認めます」

せつ菜「ありがとうございます!!!」ウオオオオオオオオ!

ことり「おー」パチパチ

曜「いいぞー」パチパチ

海未「同盟の規則や年会費については、後で定款を渡しますのでそれを読んでおいてください」

海未「それでは時間も押していますし、本日の議題について話し合いましょうか」

ことり「はーい! じゃあ、ことりが書記をするねっ」

ことり「『幼馴染同盟 本日の議題❤』っと」カキカキ

せつ菜「おー、立派なホワイトボードですね!」

曜「あれは同盟の予算で買ったんだよ」

千砂都「私が安くていいやつを探したんです!」

44:(あら) 2021/12/04(土) 19:13:15.21 ID:crjzxVxO
海未「それで、今日の議題は何でしたっけ? 歩夢から出されたものだったことは記憶していますが……」

ことり「LINEのグループトークに残ってるよ。えっとね……」

ことり「『運命の出会いとか言って幼馴染に近づく泥棒猫を排除する方法について』だって」カキカキ

曜「それ、私と一緒に出したやつだよ。ただ、この状況でやるのはちょっと……」

歩夢「うん、前回の会議で提案したときは、泥棒猫だと思ってたんだけどなあ」

歩夢「先週に呼び出されたときは、宣戦布告でもされるのかと思ったのに、まさか告白されるなんて……」

千砂都「びっくりっすね」

歩夢「うん、ホントにね。『あなたは私の幼馴染なんです!』とか言われたしね」イミワカンナイ

歩夢「まあ、あんまり私の話を聞いてくれないし、あれは告白じゃなくて宣告だったのかなって」フフッ

千砂都「歩夢先輩、元気を出してください」

せつ菜「歩夢さん、お疲れですか? 私が膝枕しますよ!」ペカー

歩夢「ううん、大丈夫だよ。ありがとうね」

せつ菜「遠慮しなくていいんですよ! ほらほらほら!」グイーッ!

歩夢「いや、ホントに大丈夫だか――。ああっ、待ってえ」ポスッ

海未「歩夢は侑が絡まないと本当に押しに弱いですね」

50:(あら) 2021/12/04(土) 19:16:22.02 ID:crjzxVxO
海未「それで、千歌が絡むと死ぬほどヘタレな曜はどうします? 一緒に提案した議題なんですよね?」

曜「なんで今、いらない説明まで言ったの!?」ガーン!

曜「まあ、私も今日はしなくていいよ。そんなに急がなくても大丈夫な気がしてきてるし」

海未「そうですか? 私たち幼馴染にとって、運命の出会いとかぬかす連中は天敵ですからね」

海未「いつの間にか、幼馴染は負けフラグなどという不愉快な言葉まで出てきて……」ブツブツ

ことり「うちの穂乃果ちゃんは、そういうのあんまりなくてよかったよねえ」

海未「最も警戒すべきは絵里ですが、あのロシアは運命の出会いというわけではないですからね」

ことり「真姫ちゃんは運命の出会い的にはいい感じだったけど、にこちゃんとがメインだもんね」

千砂都「うちの運命の出会い枠は、初めての海外からの刺客ってことで注意してたんすけど……」

千砂都「なんか気づいたら、金髪のグソクムシとくっついたみたいなんですよね」

千砂都「ただ、かのんちゃんに憧れる新入生とかが2期で出てくるかもしれないから、油断はしないっす!」

52:(あら) 2021/12/04(土) 19:19:43.98 ID:crjzxVxO
海未「千砂都のそういう妥協しないところは感心できますね」

海未「曜も見習うべきですよ。本当に話し合わなくて大丈夫なんですか?」

曜「うん、大丈夫だと思う」

曜「梨子ちゃんがね、私と仲良くしたいって言ってくれたの」

海未「そのくらいで絆されてどうするんですか……」

海未「『東京から来た美少女の転校生が、千歌ちゃんの家の隣に引っ越してくるなんてありえない』」

海未「『千歌ちゃんの部屋と窓越しに話せる距離の部屋に住んでるなんて、世界の悪意を感じる!』」

海未「そう言って、ひどく憤っていたじゃないですか」

千砂都「普通は幼馴染が住むべき場所ですよねえ」

曜「それは今でも納得いってないんだけど、梨子ちゃんとは仲良くできたらいいなって」

ことり「ふふっ、そうだね。できれば喧嘩なんてしたくないよね」

曜「それにね? なんていうか、最近は梨子ちゃんもエ チな感じがするなあって……」テレテレ

海未「曜、あなた本当にそういうとこですよ」

56:(あら) 2021/12/04(土) 19:22:46.36 ID:crjzxVxO
海未「はぁ、まあいいです。でしたら次回にする予定だった議題を取り上げましょう」

海未「ことり、お願いします。私とあなたでデータを集めた、あの議題です!」

ことり「はーい! 『可愛い幼馴染のパンツの効率的な活用方法について❤』だよっ」カキカキ

千砂都「あー、またこれっすか?」

海未「はい! 色々と実験を重ねて、新たに興味深い知見が得られましたからね」

ことり「それで、みんなの意見も聞いてみたいんだあ」

歩夢「それだったら、私もいくつか出せるデータがあるよ」

千砂都「私は別に下着には興味ないんすよね。先輩方は興味津々みたいですけど」

千砂都「だって全裸でもかのんちゃんはかのんちゃんだし、そこには少しの欠落もないでしょう?」

千砂都「つまり、かのんちゃん以外はすべて余分な付属物なんですよ」

海未「千砂都のそういうところは嫌いではありませんが、今日は私たちの話に付き合って――」

せつ菜「パ、パ、パ、パンツ!?!?!?」

57:(あら) 2021/12/04(土) 19:25:59.47 ID:crjzxVxO
せつ菜「パンツだなんて、みなさんは何を言ってるんですか!」

せつ菜「常識的に考えて、いくら幼馴染でも他人のパンツをどうこうするだなんておかしいです!」

せつ菜「破廉恥です! エ チなのはいけないと思います!!!」

海未「せつ菜にそうやって常識を説かれると、軽く混乱しますね」

曜「せつ菜ちゃんの中の倫理観がどうなってるのか、ちょっと気になるよね」

歩夢「やめておいた方がいいと思うよ。いつだって好奇心は猫を殺すから」

ことり「せつ菜ちゃんは、こういう話はダメ? ちょっとくらいは興味とかない?」

せつ菜「ダ、ダメです! こういうのは苦手なんですよお」ウウゥー

ことり「そっかあ。……じゃあ、せつ菜ちゃんに何か議題を出してもらおうかな」

せつ菜「……私が議題を?」

ことり「うんっ! 何か話したいこととかないかな?」

ことり「ないならパンツの話をするけど」

59:(あら) 2021/12/04(土) 19:30:00.94 ID:crjzxVxO
せつ菜「……そうですね。でしたら、議題というか質問したいことがあります!」

曜「質問したいこと?」

せつ菜「はい、幼馴染同盟のメンバーは、ここにいる6人で全員なんですか?」

海未「そうですけど、何かおかしいですか?」

せつ菜「ええ、足りないと思います! いるべき人たちがいません!」

海未「……ああ、確かに凛と花陽も幼馴染ですが、当同盟のメンバーではありませんね」

曜「Aqoursなんて、3年組とか善子ちゃんと花丸ちゃんとか幼馴染だらけだからね」

曜「ルビィちゃんも3年組と昔から知り合いだろうし、梨子ちゃん以外はみんな幼馴染みたいなもんだよ」

歩夢「そう言えば、うちも栞子ちゃんとランジュちゃんが幼馴染なんだっけ」

歩夢「ミアちゃんは、いつからあの2人と友達なんだろ? そこら辺の設定はまだ不明だね」

千砂都「スパスタには今のところ、かのんちゃんと私しかいないですね」

千砂都「恋ちゃんやすみれちゃんの幼馴染の新1年生が、2期で登場する可能性はありますけど」

61:(あら) 2021/12/04(土) 19:33:20.84 ID:crjzxVxO
海未「このように、幼馴染であるキャラ自体は私たち以外にも多くいます」

海未「ただ、当同盟は選ばれし主人公の幼馴染だけが参加できる集まりなんですよ」

千砂都「そうっすね。だから、これで全員なんです」

ことり「あれ? でも、そうしたら果南ちゃんがいないのはなんでなんだっけ?」

曜「最初に果南ちゃんも誘ったんだけど、自分は3年組の方の幼馴染がメインだからって断られたんだ」

曜「なのに、ちかキチ会には普通に来るんだよねえ」

歩夢「あっ、待って! 私は主人公じゃないよ!」

歩夢「だから、残念だけどせつ菜ちゃんには参加資格がないんじゃないかな?」

海未「そうですね! せつ菜は主人公の幼馴染ではないので、残念ながら――」

せつ菜「問題ありません!」

せつ菜「レジェンド オブ ニジガクの主人公は私です! なので、何も問題はありませんよ!」

海未「……そうですか」

64:(あら) 2021/12/04(土) 19:36:25.02 ID:crjzxVxO
せつ菜「幼馴染属性を持っているキャラであっても、栞子さんなどがいない理由は分かりました!」

せつ菜「ただ申し訳ありませんが、私が聞きたかったのはそこではないんです!」

海未「だったら何が聞きたいんですか?」

ことり「他にいないとおかしい子とかいたっけ?」

せつ菜「みなさん、よく考えてみてください!」

せつ菜「幼馴染とは関係性を表す言葉です! 誰も1人では幼馴染にはなれません!」

せつ菜「みなさんを幼馴染たらしめている存在がこの場にいないのは、明らかに片手落ちです!」

曜「せつ菜ちゃん、待って! ちょ、ちょっと待ってよ!」アセアセ

歩夢「そうだよ! ここに侑ちゃんを呼ぶなんて、絶対にダメだよ!」オロオロ

海未「前に穂乃果に見つかりかけたとき、本気でヤバかったんですよ? 歴史ある当同盟を潰す気ですか!」

ことり「せつ菜ちゃん、落ち着いてっ! ね? スマホから手を離して?」ネ?

せつ菜「手を離せと言われれば離しますが、今さら離したところで無意味ですよ?」

ことり「え?」

せつ菜「『呼び出す』と心の中で思ったならっ! そのときすでに行動は終わっているんですっ!」

せつ菜「あらかじめ呼んでおいてみなさんの幼馴染があちらになります!!!」ババーン!

穂乃果千歌侑かのん「「「「……………………」」」」

66:(あら) 2021/12/04(土) 19:39:45.77 ID:crjzxVxO
海未「判断が早い! もう少しこう何というか、手心というか……」

ことり「ほ、ほ、穂乃果ちゃん!? 違うのっ! 違うっ! とにかく違うのっ!」

曜「幼馴染があちらになりますって、3分クッキングじゃないんだからさ!」

歩夢「あっ、侑ちゃんだあ。そっかあ、今日は最初から色々とあれだったけど、これは夢なんだねえ」フフフ

千砂都「かのんちゃん、ういーっす!」

海未「せつ菜! あなた、自分が何をしたか分かってるんですか!」

海未「こんな取り返しのつかないことをして、どう責任を取るつもりで――」

穂乃果「ねえ、海未ちゃん? 怒ってる暇があったら、穂乃果の話を聞いてくれる?」

海未「あ、いや、その……」

穂乃果「ことりちゃんも隠れようとしちゃダメだよ?」

ことり「ちゅん!?」

68:(あら) 2021/12/04(土) 19:43:23.99 ID:crjzxVxO
穂乃果「ねえ、2人とも? これはどういうことなの?」

ことうみ「「…………」」

千歌「よーちゃんもだよ?」

曜「……」

穂乃果「前に穂乃果と千歌ちゃんが気づきかけたとき、みんながなんて言ったか覚えてる?」

海未「えっと、それは……」

ことり「ううぅ、そのぉ……」

穂乃果「絶対に変なことはしてないから信じて欲しいって言ったよね?」

穂乃果「私たちの幼馴染の絆にかけて、嘘なんてついてないって言ったよね?」

穂乃果「だから穂乃果たちは信じたんだよ?」

穂乃果「それが、これ?」ハァー

千歌「よーちゃん、チカに嘘ついたの?」シュン

曜「ち、違う! これは、あの、とにかく違うの!」

71:(あら) 2021/12/04(土) 19:47:02.80 ID:crjzxVxO
海未「そうです! 違うんです! これは別に、おかしな集まりなどではないんです!」

海未「ただ、私たちで仲良く歓談をしていたというだけなんですよ!」

ことり「そう! そうなの! 楽しくおしゃべりしてるだけなの!」

ことり「歩夢ちゃんと一緒にお菓子も作ったんだ! ほらっ、穂乃果ちゃんも食べよっ」

曜「そうなんだよ! 私たちは、何も変なことなんてしてないよ!」

曜「ねえ、千歌ちゃん? 私を信じて?」

千歌「そんなこと言われても……」

穂乃果「そうだよ。そんなの信じられるわけ……」

せつ菜「待ってください! みなさんは嘘なんてついてませんよ!」

穂乃果「せつ菜ちゃん?」

せつ菜「私たちはここで交流を深めていたんです! お2人が心配するようなことはありません!」

せつ菜「これは幼馴染同盟という、幼馴染への大好きを叫ぶ集まりなんです!」

千歌「そうなの?」

73:(あら) 2021/12/04(土) 19:50:23.99 ID:crjzxVxO
ことり「そうっ! そうなのっ! その通りなのっ!」

海未「穂乃果も当同盟に入りませんか? 今ならお菓子が食べ放題ですよ!」

曜「千歌ちゃん? せつ菜ちゃんもこう言ってるんだよ? ね? ね?」

千歌「……うん、分かった。そっか、そうだったんだね」

曜「千歌ちゃん!」パァ!

穂乃果「えー、でもさあ」

せつ菜「この素晴らしい同盟に穂乃果さんたちにも参加して欲しくて、今日はお呼びしたんです!」

穂乃果「うーん……。まあ、せつ菜ちゃんがそう言うんなら……」

ことり「よかったあ。よかったよお」

曜「さすがはせつ菜ちゃん! いいこと言うね!」

海未「せつ菜に感謝するのは非常に抵抗がありますが、結果よければすべてよしです!」

74:(あら) 2021/12/04(土) 19:53:27.50 ID:crjzxVxO
穂乃果「まあ、お菓子があるんなら穂乃果も食べよ――」

海未「どうしました?」

ことり「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「……ねえ、あれも幼馴染への大好きなの?」

せつ菜「あれ?」

ホワイトボード「可愛い幼馴染のパンツの効率的な活用方法について❤」バーン!

曜「あ」

せつ菜「あ、あ、あれは違います! いきなりみなさんがあんな話を始めたんです!」

せつ菜「私はヤダって言ったのに! エ チなのはいけないと思います!!!」

穂乃果「なるほど、そうなんだね。そう言えば、せつ菜ちゃんはああいうのダメだったっけ」

穂乃果「ねえ? 2人とも、何か言い訳はある?」

海未「私は無関係です! ほら、あれはことりの字じゃないですか! 穂乃果なら分かりますよね!?」

ことり「そんなっ! 海未ちゃんが書けって言ったんでしょっ! 穂乃果ちゃん、騙されないでっ!?」

77:(あら) 2021/12/04(土) 19:56:41.05 ID:crjzxVxO
穂乃果「うん、分かったよ」

海未「穂乃果!」パァ!

穂乃果「2人が救いようがないってことが分かった」

ことり「穂乃果ちゃんっ」ガーン!

穂乃果「もう2人なんて知らない!」プイッ!

穂乃果「穂乃果はツバサさんに慰めてもらうもん! ツバサさんは頼りになるし、すっごく優しいんだから!」

海未「ツバサさん!? あのデコ、いつの間にそんな関係に!?」

ことり「これが穂乃果ちゃんの運命の出会い!? そんなあ!?」

穂乃果「わーん、ツバサさぁん!」ダダダッ

海未「穂乃果、待ってください!」ダッ

ことり「待ってえ! 2人とも置いてかないでえ!」トタタタ

78:(あら) 2021/12/04(土) 19:59:47.54 ID:crjzxVxO
千歌「よーちゃん、チカも帰るね。なんか、邪魔しちゃって悪かったね」

千歌「持っていったパンツは返さなくていいから。もう話しかけないでね、渡辺さん」

曜「渡辺さん!? なんでそんなこと言うの!? 私たち、幼馴染でしょ!」ガーン!

千歌「逆になんで言われないと思ったの!?」

千歌「よーちゃんの嘘つき! パンツ泥棒! ヘタレ童貞!」

曜「ヘタレ童貞!? それは関係ないでしょ!?」

千歌「関係あるよ! パンツを10枚も盗んどいて、チカには何もしないくせに!」

千歌「そもそもパンツ10枚も何に使うの!? 食べるの!?」

曜「私は食べたりしな――」

曜「え? 10枚? 私、3枚しか取ってないよ?」

千歌「今さらそこを誤魔化そうとするの? 別に枚数の問題じゃないんだけど」

千歌「人のパンツを勝手に持ってくとか、たとえ1枚でもありえないでしょ!」

82:(あら) 2021/12/04(土) 20:03:41.53 ID:crjzxVxO
曜「いや、でも、ホントに3枚しか……」

曜「え? ちょっと待って? パンツ持ってくのって、ありえない?」

千歌「ありえないに決まってるでしょ!」

曜「でも、千歌ちゃんも私のパンツを持っていかなかった?」

千歌「は? そんなことするわけないじゃん? バカにしてる?」ハ?

曜「いや、でもさ! 最近、私のパンツもなくなってて……」

曜「千歌ちゃんも私と同じ気持ちなんだって思ってたんだけど……」

千歌「そんなことで気持ちが繋がるとか逆にイヤでしょ。どうせ数え間違えたとかじゃないの?」

曜「そんなわけないよ! だって、7枚もなくなってるんだよ!?」

曜「最近に私の部屋に遊びに来たのって千歌ちゃんと梨子ちゃんだけだから、私はてっきり……」

千歌「え? チカと梨子ちゃんだけ?」

曜「うん、そうなんだよ……」

83:(あら) 2021/12/04(土) 20:07:05.08 ID:crjzxVxO
千歌「パンツがなくなってるときにチカの部屋に来たのも、曜ちゃんと梨子ちゃんだけだ……」

曜「そうなの?」

千歌「そう言えば、1週間のローテーションを考えるのが大変だって、梨子ちゃんが言ってなかったっけ?」

曜「うん、言ってた。野球のことかなって思ってたんだけど……」

千歌「チカもそう思ってた。最近はなんか機嫌いいし、ヤクルトのファンなのかなって」

曜「梨子ちゃんは東京の人だもんね」

千歌「うん、優勝したから喜んでるんだろうなって思ったの」

曜「ねえ、もっと言うとさ。私も千歌ちゃんも、どこに行ったか分かんないパンツって7枚だよね?」

千歌「そうだね。曜ちゃんの言うことを信じるなら、10-3=7だから」

曜「1週間のローテーションって、要するに7日間のローテーションってことだよね?」

千歌「……」

曜「……」

84:(あら) 2021/12/04(土) 20:10:43.20 ID:crjzxVxO
千歌「梨子ちゃんのとこに行こう! まずは話を聞いてみないと」

曜「うん、私も行くよ!」

曜「じゃあ、私は帰るね。今日の幼馴染同盟は、もう解散ってことで」

せつ菜「はい! 分かりました!」

千歌「歩夢ちゃんも、あんまりこういうことしちゃダメだよ?」

歩夢「うん、ごめんね」

千歌「ねえ、ホントに梨子ちゃんなのかな? まさか、そんな……」

曜「もし梨子ちゃんだったとしても、話せば分かってくれるよ。梨子ちゃんだもん」

歩夢(クレイジーサイコレズ団の会議で本人から話を聞いたから、私は真相を知ってる)

歩夢(あの2人がいつ気づいてくれるのか楽しみで仕方ないって言ってたけど……)

歩夢「そっか、今日が梨子ちゃんの収穫の日なんだね」ボソッ

85:(あら) 2021/12/04(土) 20:13:48.89 ID:crjzxVxO
千砂都「ういっす! かのんちゃん、迎えに来てくれたの?」

かのん「ちぃちゃん……」プルプル

千砂都「かのんちゃん? どうしたの?」

かのん「大丈夫だった!? 先輩たちにいじめられたりしてない!?」

千砂都「え? そんなことないよ?」

かのん「ホントに? ちぃちゃん以外は2年生の先輩しかいない同盟に参加してるって聞いて……」

かのん「何やってる集まりなのかよく分かんなかったし、変なことされてないか心配で……」

かのん「ちぃちゃんのことは私が守るから! 困ったら私を呼んでね!」

千砂都「ありがとう。すっごく嬉しい!」

千砂都「でも、大丈夫だよ。みんな一癖あるけど、とっても優しい先輩だから」

千砂都「それに、かのんちゃんが加入してるラブライブ主人公評議会も2年の先輩ばっかでしょ?」

かのん「それはそうだけど、幼馴染同盟って名前のくせに私が参加してないのはおかしいじゃん!」

かのん「昨日、初めて存在を知ったんだよ? ちぃちゃんの幼馴染は私しかいないのに!」プンプン!

千砂都「かのんちゃんにこんなに想ってもらえて、私は幸せ者だなあ」ヘヘッ

87:(あら) 2021/12/04(土) 20:16:59.54 ID:crjzxVxO
千砂都「でも、誰に聞いたの? 他言無用だって海未先輩は言ってたけど」

かのん「ああ、それはせつ菜さんに教えてもらったんだよ」

せつ菜「はい! 昨日に評議会の方にも参加したので、そこでみなさんにお伝えしました!」

かのん「せつ菜さんは、スピンオフか何かで主人公をやるんでしょ?」

かのん「それで、昨日から評議会にも来てたんだけど、そのときに同盟のことを教えてくれたの」

千砂都「なるほど、そういうことね」ウンウン

千砂都「せつ菜先輩、うちのかのんちゃんがお世話になりました」ペコッ

せつ菜「いえいえ、こちらこそ!」ペコッ!

せつ菜「1人で同盟に乗り込むのが不安だったので、ついてきていただいて感謝してるくらいです!」

せつ菜「かのんさんの不安も解消されたようで、よかったですね!」

かのん「はい、今日はありがとうございました」ペコッ

千砂都「じゃあ、私たちも帰りますね。色々とありがとうございました」

せつ菜「また、次もどこかの会議でお会いしましょう!」ペカー

89:(あら) 2021/12/04(土) 20:20:21.72 ID:crjzxVxO
侑「じゃあ、私の番ってことでいいかな? もう誰もいないしさ」

せつ菜「もちろん構いませんよ!」

せつ菜「ただ、せっかく来ていただいたのに、今日の会議は終了のようですが……」

侑「それは問題ないよ。だって、ちょっと歩夢に聞きたいことがあるだけだからね」

歩夢「はにゃ!?」

侑「ねえ、歩夢? それはどういうことなの?」

歩夢「ゆ、侑ちゃん? 違うよ! ち、違うんだよ? ね?」

侑「私、歩夢に嘘つかれるのはイヤだな」

歩夢「侑ちゃぁん、許してぇ」ウルウル

歩夢「パンツの件はね? ただの偶然っていうか、魔が差したっていうか、侑ちゃんへの愛しさが――」

侑「え? 別にそんなことで怒ってるんじゃないんだけど」

歩夢「え?」

92:(あら) 2021/12/04(土) 20:24:51.81 ID:crjzxVxO
侑「そもそも歩夢がたまにパンツを持ってくのは、普通に前から知ってたしさ」

侑「代わりに同じものの新品を置いていってくれるから、別に何も困ることなんてないしね」

歩夢「え!? 侑ちゃん、知ってたの!?」

侑「うん、もちろんだよ」

侑「例えば先週の金曜日、私がお風呂に入ってる間にベランダから部屋に入って、9枚を持っていったよね」

侑「あの9枚で、歩夢が持ってる私のパンツは記念すべき4桁の大台に乗ったんだよ。気づいてた?」

侑「思えば歩夢が初めて私のパンツを取ったのは、小学3年生に上がったばかりの8月2日だったよね」

侑「違うクラスになっちゃって、私の新しい友達にやきもち焼いた歩夢が、夏休みのお泊まりのときに――」

歩夢「ちょ、ちょっと待って! え? なんでそこまで知ってるの?」

侑「は?」

侑「歩夢のことで、私が知らないことなんてあるわけないでしょ?」

侑「私が歩夢を想う気持ちを甘くみないで!」

94:(あら) 2021/12/04(土) 20:28:17.72 ID:crjzxVxO
侑「それで、そんなことより私が怒ってる理由は分かったの? 幼馴染なら分かるはずでしょ?」

歩夢「ううぅ、ごめんなさい。分かんないです……」

侑「はぁー、本気で言ってる? ……がっかりだよ」

歩夢「侑ちゃぁん、ごめんなさぁい」ベソベソ

侑「じゃあ、特別にヒントをあげるよ」

侑「ねえ、歩夢? 今、歩夢はどんな状態になってる?」

歩夢「えっと、その……。ダメダメで、侑ちゃんに怒られてます」シュン

侑「いや、そういうことじゃなくってさ……」

98:(あら) 2021/12/04(土) 20:31:30.35 ID:crjzxVxO
侑「ごめん、私の言い方が悪かったね」

侑「ねえ、なんで歩夢はそんな姿勢になってるの?」

歩夢「姿勢? ……あっ!」

侑「なんでさあ! 歩夢はせつ菜ちゃんに膝枕されてるのかな!」

歩夢「ち、違うの! これは、ちょっと忘れてて!」ガバッ!

せつ菜「ダメですよ、歩夢さん? ゆっくり休まないと」グイーッ!

歩夢「せつ菜ちゃん、待ってえ」ポスッ

侑「もうっ! なんなの、それ!」

侑「せつ菜ちゃんの方が大事なの!?」

歩夢「違うよ!?」

100:(あら) 2021/12/04(土) 20:35:03.59 ID:crjzxVxO
せつ菜「ふふっ、侑さん? いつまでも歩夢さんが侑さんだけのものだと思っているなら大間違いですよ!」

侑「せつ菜ちゃん、歩夢は幼馴染の私が大好きなんだよ。これは歩夢のキャラ設定の根幹なんだから!」

せつ菜「そうやって特定のカップリングに拘泥していては、新しい可能性を見逃してしまいます!」

せつ菜「それにレジェンド オブ ニジガクがある以上、歩夢さんは私の幼馴染でもありますからね!」

侑「そんな戯言は許されないよ。寝取られは、この世で最も唾棄すべき存在なんだ!」

侑「私は、寝取られを許さない党の幹事長をやってるんだからね!」

せつ菜「歩夢さんと侑さんは、別に付き合っているわけではないでしょう?」

せつ菜「こういう場合は、NTRではなくBSSと呼ぶらしいですよ!」

せつ菜「『僕が先に好きだったのに』です!」

侑「あんなの寝取られの一種だよ! 我が党からすれば、十分に規制の対象だよ!」

103:(あら) 2021/12/04(土) 20:38:25.12 ID:crjzxVxO
侑「せつ菜ちゃん、歩夢の幼馴染の座を賭けて勝負しよう!」

せつ菜「勝負? 面白そうです!」ワクワク!

侑「勝負の方法はいたってシンプル! 最後まで頭の位置をより高きに置く者が勝者だよ!」

せつ菜「いいですね! ライバルと河原で殴り合うのって初めてです!」ウキウキ!

侑「痛い目を見せてあげるから!」⊃⊃ シュッシュッ!

歩夢「侑ちゃん、やめて! そんなことしちゃダメだよ!」

侑「なんでさ! 歩夢、やっぱりせつ菜ちゃんの味方をするの!?」

歩夢「違うよ! 私は侑ちゃんを心配してるんだよ」

歩夢「先月、侑ちゃんったらカマキリに負けたでしょ? せつ菜ちゃんに勝てるわけないよ」

侑「べ、別に負けてなんかないよ! あれは引き分けだよ!」

歩夢「でも、カマキリは無傷だったのに、侑ちゃんは怪我して泣いちゃったよ?」

侑「あれは威嚇したカマキリが思ったより大きくて、びっくりして転んじゃったってだけだもん!」

侑「怪我って言ってもちょっとお尻を打っただけだし、私は生きてるんだから勝負はついてないよ!」

歩夢「カマキリに殺されたりしたら、私がびっくりだよ……」

106:(あら) 2021/12/04(土) 20:41:34.41 ID:crjzxVxO
せつ菜「なるほど、侑さんはカマキリと名勝負を繰り広げたんですね! 相手にとって不足なしです!」

歩夢「不足すぎるよ!? せつ菜ちゃんの中で、カマキリはどんな存在なの!?」

せつ菜「カマキリは螳螂拳という武術のモデルになったくらいです! 強いのは間違いありません!」

せつ菜「ただ先月といえば、私もインハイで優勝したボクシング部の部長を叩きのめしましたからね!」

せつ菜「侑さんを飽きさせない程度の強さは保証しますよ!」

歩夢「は? 叩きのめした? え? なんで、そんな……」

せつ菜「インハイで優勝したから、10倍の予算を寄越せとわがままを言われまして……」

せつ菜「だから、力を示す必要があったんです! 生徒会長としての職務の一環ですね!」

歩夢「生徒会長がそんな仕事するなんて初耳だよ……」

せつ菜「ですが、その部長は170cmを超える大柄な方で、私の下からの攻撃に手を焼いていましたからね!」

せつ菜「侑さんの身長は私と同じくらいですし、小柄な体躯を活かした私の戦術は通用しないでしょう!」

せつ菜「これは分が悪いかもしれません! 本気でやらなくては!」

歩夢「やめて! 侑ちゃんがホントに死んじゃう!」

107:(あら) 2021/12/04(土) 20:44:40.41 ID:crjzxVxO
侑「せつ菜ちゃん、覚悟はいいかな? すぐに血塗れにしてあげるよ」⊃ シュッ!

せつ菜「すごい自信ですね……。分かりました! 全力でぶつからせてもらいます!」

侑「マネージャーだからって舐めないでね? 開始5秒後には、せつ菜ちゃんは返り血に染まってるから!」

歩夢「本当にそうなりそうだから、絶対にやめて!」

せつ菜「歩夢さん、申し訳ありません。膝枕は少しだけ中断させてください」

歩夢「いや、それは別にいいんだけどね? 私が言いたいのは、もっと他のことで――」

せつ菜「うおおおおおお! いきますよ、侑さん!」

侑「来い! せつ菜ちゃん!」

歩夢「だから、やめてって!」ズドンッ!

せつ菜「ひでぶっ!」

歩夢「言ってるでしょ!」ペシッ

侑「うわらばっ!」

110:(あら) 2021/12/04(土) 20:47:48.43 ID:crjzxVxO
歩夢「なんで私の言うこと聞いてくれないの! 喧嘩なんてやめてって言ってるでしょ!」

せつ菜「ぐふっ! 歩夢さん、素晴らしい一撃です! そのボディは世界を狙えますよ!」

歩夢「あっ、ごめんね! 痛かったよね? ごめんなさい」

歩夢「でも、せつ菜ちゃんたちが悪いんだよ?」

歩夢「私がやめてって言ったのに、2人ともちっとも聞いてくれないから……」

せつ菜「確かに勝負するにしても、歩夢さんが望む内容がいいかもしれませんね!」

歩夢「やっぱり勝負はするんだ……」

歩夢「まあ、危なくないやつなら大丈夫かな?」

歩夢「ねえ、侑ちゃん? 私はじゃんけんとかがいいんじゃないかって――」

侑「」

歩夢「侑ちゃん?」

侑「」チーン

111:(あら) 2021/12/04(土) 20:51:14.85 ID:crjzxVxO
歩夢「……侑ちゃん? 侑ちゃん!?」ユサユサ

せつ菜「歩夢さん、揺らしてはダメです!」

せつ菜「ふむふむ、今の侑さんは息をしていないようですね!」

歩夢「えっ、嘘……」サー

せつ菜「大丈夫ですよ! 安心してください!」

歩夢「で、でも、私が侑ちゃんを、こ、ころ――」

せつ菜「歩夢さん、大丈夫です! 先週に私は、生徒会のみなさんと救命講習を受けたんです!」

せつ菜「今こそ、実践のときです! 優木せつ菜、いきます!」

せつ菜「ふー!」ズキュウウゥン!

歩夢「あ」

113:(あら) 2021/12/04(土) 20:54:45.35 ID:crjzxVxO
侑「ゴホッ! ガハッ!」

歩夢「侑ちゃん!? 侑ちゃん!」ガバッ!

侑「ぁぅ、あゆむぅ……」

歩夢「ごめんね! ごめんね!」ギューッ!

歩夢「えっと、せつ菜ちゃんもありがとう。その、本当に、あの……」

せつ菜「すみません。私が侑さんにキスしてるとこなんて見せられて、不愉快な気持ちになりましたよね」

歩夢「そ、そんなことないよ!」

せつ菜「いくら緊急事態とはいえ、歩夢さんの目の前でああいうことをするのは配慮が足りませんでした」

歩夢「謝らないで! せつ菜ちゃんは、侑ちゃんの命を助けてくれたんだもん!」

歩夢「侑ちゃんを殺しかけた私には、何も言う権利なんてない! せつ菜ちゃんには感謝しかないよ!」

せつ菜「幼馴染で恋人の私が他の誰かにキスするなんて、歩夢さんが怒るのも当然です!」

歩夢「……え?」

せつ菜「ですが、問題ありません! 今すぐ上書きしますから!」

せつ菜「ちゅーっ!!!」ズキュウウゥン!!!

歩夢「むぐぅ!」

114:(あら) 2021/12/04(土) 20:58:10.49 ID:crjzxVxO
歩夢「んんっ! うむっ、んむっ! んっ、ちゅぷっ、んぷっ! ちゅぷっ、んっ、んんっ、んんんーっ!」

せつ菜「んちゅ、ちゅっ、ちゅぱっ! れろっ、にゅるっ、ちゅりゅっ、ちゅうぅぅぅっ! ……ぷはっ♪」

せつ菜「歩夢さんの唇で、私の唇を綺麗にしてしまいました!」ブイッ!

歩夢「はうぅ、せつ菜ちゃん?」ハァハァ

歩夢「あぅ、私のファーストキス……」

せつ菜「安心してください、歩夢さん! 私も初めてですから!」ドヤァ!

歩夢「それを聞いた私は、何を安心すればいいの?」ハァハァ

侑「あ、歩夢? 今、何を……」

歩夢「侑ちゃん!? ち、違うの! 違うんだよ!?」

歩夢「なんか今日は違うって言いすぎて、何が違うのか自分でも分かんなくなってるけど、とにかく違うのっ!」

せつ菜「侑さん、もう歩夢さんとキスはしたんですか? まだですよねえ!」

せつ菜「歩夢さんの初めての相手は侑さんではないっ! この優木せつ菜ですっ!」バアアーアン!

侑「ぅぁ、はゆむぅ」バタッ

歩夢「ああっ、侑ちゃーん! 死なないでー!」

115:(あら) 2021/12/04(土) 20:58:40.13 ID:crjzxVxO
終わりです

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1638610002/





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