【短編SS】パァ子「アリだー！！」【ラブライブ！スーパースター!!】

?(＾▷・)乙「部屋の中にアリがいるよ！」　　　　　　　??
　
?(＾▷・)乙「あー！私のクッキーを　　　　　　　　　　??
　　　　　　　勝手に食べてる！許せない！」

?(＾▷・)乙「くらえ！流し斬り！」

　　　?　　「ギャース！！」

?(＾▷・)乙「まいったか！泥棒アリめ！」
　

?(＾▷・)乙「・・・あーあ、私のクッキーほとんどアリに
　　　　　　　食べられちゃったよ・・・」

?(＾▷・)乙「ん？こっちのシャア子専用の赤いクッキーは無事だ。
　　　　　　　全然かじられてなくてキレイだな」

?(＾▷・)乙「・・・」

?(＾▷・)乙「よし。食べちゃえ。
　　　　　　　アリが食べたことにすればいいよね。へへへっ」
　

?(＾▷・)乙「モグモグ・・・おいしいなー！シャア子のクッキー！
　　　　　　　ちょっとしょっぱいけど・・・」

∬|▽＿▽|　　「どうしたのパァ子？」

?(＾▷・)乙「んがぐぐっ！ゲホッゲホッ！・・シャ、シャア子！」

∬|▽＿▽|　　「大丈夫？」

?(＾▷・)乙「う、うん！大丈夫！問題ないよ！」
　

∬|▽＿▽|　　「問題あるでしょ。どうしてこんなに部屋が
　　　　　　　散らかっているの？何があったの？」

?(＾▷・)乙「シャア子あのね、部屋の中にアリが一匹いたの。
　　　　　　　でね、そのアリが私のクッキーを勝手に食べてたの。
　　　　　　　私それが許せなくてカッターナイフで必〇の
　　　　　　　流し斬りをくらわせてそのアリを倒したの」

∬|▽＿▽|　　「アリ一匹ごときに流し斬りなんていう大技を使ってはダメよ。
　　　　　　　巻き打ちくらいにしときなさい」

?(＾▷・)乙「はーい」
　

　∬|▽＿▽|　「・・・あら？私専用のクッキー、赤い恋人が
　　　　　　　無くなっているわ・・・」

?(＾▷・)乙「そ、それもあのアリが食べたんだよ！ほら見て！
　　　　　　　あそこに転がっているアリを！
　　　　　　　おなかパンパンだよ！」

　∬|▽＿▽|　「・・・確かにお腹パンパンね」
　

?(＾▷・)乙「悪いアリだよね〜。私のクッキーだけじゃなく
　　　　　　　シャア子専用の赤いクッキーまで
　　　　　　　食べちゃうなんてさ」

　∬|▽＿▽|　「確かに悪いアリね。でもそれ以上に悪いのは
　　　　　　　パァ子、あなたよ」

?(＾▷・)乙「！！」
　

　∬|▽＿▽|　「パァ子が私のクッキーを勝手に食べたんでしょ？
　　　　　　　そしてその罪をあのアリになすりつけようとした」

?(＾▷・)乙「ち、違うよ！私が食べたんじゃないよ！
　　　　　　　あのアリが食べたんだよ！」

　∬|▽＿▽|　「忘れたの？私専用の赤いクッキーには
　　　　　　　ミノフスキー粒塩がふりかけてあることを。
　　　　　　　アリなどの虫はミノフスキー粒塩には近寄れないわ」

?(＾▷・)乙「あっ！そうだった！
　　　　　　　ミノフスキーりゅうしお・・・忘れてた・・・」
　

　∬|▽＿▽|　「やっぱりあなたが食べたのね、パァ子」

?(＾▷・)乙「ご、ごめんなさい！つい出来心で！」

　∬|▽＿▽|➚「罰を与えないといけないわね」

?(＾▷・)乙「ちょ、ちょっと待って！何そのヤリ！？」

　∬|▽＿▽|➚「これはローザリア王国の王子である
　　　　　　　ナイトハルト様から譲り受けたカヤキスの槍よ。
　　　　　　　ナイトハルトからナイトセクシーに受け継がれた
　　　　　　　槍ってわけ。ステキでしょ？」
　

?(＾▷・)乙「ヤリの説明は聞いてないよ！
　　　　　　　そのヤリでどうするの？」

　∬|▽＿▽|➚「この槍でパァ子を突き刺すのよ。
　　　　　　　私のクッキーを勝手に食べた罰としてね」

?(＾▷・)乙「罰が重すぎない！？」
　

　∬|▽＿▽|➚「大丈夫。
　　　　　　　急所に当たらなければどうということはないわ」

?(＾▷・)乙「待って！許して！」

　∬|▽＿▽|➚「二段突き！」

?(＾▷・)乙「痛っ！痛い！」
　

?(＾▷・)乙「・・・ぶったね・・・二度もぶった！」

　∬|▽＿▽|➚「二段突きなんだから二度ぶつのは当然でしょ」

?(＾▷・)乙「親父にもぶたれたこと無いのに！」

　∬|▽＿▽|➚「親父じゃなくてパパと言いなさい。
　　　　　　　パァ子のかわいいイメージが台無しになるわ。
　　　　　　　スクールアイドルにとってイメージは大切よ」
　

?(＾▷・)乙「痛いよ〜痛いよ〜」

　∬|▽＿▽|➚「このカヤキスの槍を見てると
　　　　　　　ナイトハルト様を思い出すわ・・ああナイトハルト様・・
　　　　　　　お元気かしら？心配だわ」

?(＾▷・)乙「私の心配をしてよ！
　　　　　　　こんなに血がいっぱい出てるんだよ！？」
　

　∬|▽＿▽|➚「パァ子、私たちは絶対王者なのよ。
　　　　　　　ちょっと大量出血したくらいで動揺してはダメよ。
　　　　　　　堂々として涼しい顔してなさい」

?(＾▷・)乙「無理だよ！致命傷だよ！？」

∬|▽＿▽|　　「ほら立って。今日はリエラの大阪城ホールライブに
　　　　　　　行くんでしょ？あんなに楽しみにしてたじゃない。
　　　　　　　準備ＯK？」

?(＾▷・)乙「OKなわけがないよ！致命傷おってるんだよ！？」
　

　∬|▽＿▽|　「そんなにひどいケガなの？見せてみて。
　　　　　　　・・・これはひどいケガだわ。誰にやられたの？なこ？」

?(＾▷・)乙「シャア子だよ！」
　

　∬|▽＿▽|?「しかたない。これを使いましょう」

?(＾▷・)乙「な、何？その怪しい液体は？」

　∬|▽＿▽|?「高級傷薬よ。これをかければ傷は治るわ。それっ」

?(＾▷・)乙「ん・・・ああ！すごい！傷が完全にふさがった！
　　　　　　　治った！治ったよ！」
　

　∬|▽＿▽|　「よかったわねパァ子」

?(＾▷・)乙「うん！」

　∬|▽＿▽|　「私がそばにいてよかったわね。私がそばにいなかったら
　　　　　　　命が危ないところだったわ」

?(＾▷・)乙「シャア子がいなかったら大ケガもしなかったよ！」
　

?(＾▷・)乙「・・でもすごいね、その薬。どこで手に入れたの？」

∬|▽＿▽|?「この高級傷薬は昔ローザリア王国の道具屋で
　　　　　　　買ったのよ」

?(＾▷・)乙「さっきも言ってたけどそのローザリア王国って
　　　　　　　どこにあるの？ヨーロッパ？」

　∬|▽＿▽|　「もちろんマルディアスにあるのよ」

?(＾▷・)乙「どこだよ！？」
　

?(＾▷・)乙「謎の言葉を次々出してくるのやめてよ！
　　　　　　　混乱しちゃうよ！なにマルディアスって！？」

　∬|▽＿▽|　「マルディアスは異世界よ。
　　　　　　　ローザリア王国はその異世界にある国のひとつね。
　　　　　　　私は中学２年生の夏休みにマルディアスで
　　　　　　　冒険者として活動していたの」

?(＾▷・)乙「中２の夏に異世界で冒険者やってたんだ！？
　　　　　　　全然知らなかったよ！」
　

　∬|▽＿▽|　「マルディアスの色んな所を冒険して
　　　　　　　たくさんの宝を手に入れたわ。巨人の里、冥府・・・
　　　　　　　なつかしいわね・・・
　　　　　　　そういえば過ちもおかしたわ・・・
　　　　　　　髪の薄い冒険者からアイスソードという宝を
　　　　　　　カツアゲしてしまった・・・
　　　　　　　でも認めたくないものよね。
　　　　　　　自分自身の若さゆえの過ちというものは」

?(＾▷・)乙「またそれ！？好きだなその名言！」
　

　∬|▽＿▽|　「そうだパァ子、今年の夏休みマルディアスに
　　　　　　　行きましょうよ」

?(＾▷・)乙「えっ！？連れてってくれるの！？マルディアスに！？」

　∬|▽＿▽|　「ええ。一緒にマルディアスを冒険しましょう」

?(＾▷・)乙「マルディアス！やったー！楽しみだなー！マルディアス！
　　　　　　　どんな冒険が待ってるんだろう？
　　　　　　　ん〜〜マルディアス！」
　

　∬|▽＿▽|　「マルディアスで思い出したけど
　　　　　　　そろそろリエラの大阪城ホールライブに
　　　　　　　出発しなきゃいけないわ。パァ子、準備OK？」

?(＾▷・)乙「そうだった！ちょっと待って。
　　　　　　　服が汚れちゃったから着がえないと」

　∬|▽＿▽|　「また泥んこ遊びしたの？しかたのない子ね。
　　　　　　　高校生にもなって服を泥で汚すなんて」

?(＾▷・)乙「血で汚れたんだよ！シャア子が悪いんだよ！？
　　　　　　　ヤリで２回も突き刺すから！」
　

　∬|▽＿▽|　「しかたない、私の服を貸してあげるわ。
　　　　　　　そこのクローゼットを開けてごらんなさい」

?(＾▷・)乙「このクローゼット？・・わぁ！かわいい服がいっぱいだ！
　　　　　　　シャア子って顔がオバサンのくせに
　　　　　　　こんなかわいい服を持ってたんだね！」

　∬|▽＿▽|➚「取り消しなさいパァ子。取り消さないと
　　　　　　　無双三段をくらわせるわよ」

?(＾▷・)乙「ご、ごめんなさい！
　　　　　　　顔がオバサンは取り消します！」

　∬|▽＿▽|　「よし」
　

?(＾▷・)乙「どの服にしよっかな〜？」

　∬|▽＿▽|　「どれでもいいから早くしなさい」

?(＾▷・)乙「ラララララ〜♪とびきりの〜♪
　　　　　　　いい服を〜着ちゃいたい〜♪オベベ♪」

　∬|▽＿▽|　「調子のいい子だわ・・・ん？」
　

　　　　?　「ピクピク」

　∬|▽＿▽|　「こいつ・・・動くぞ・・！」

?(＾▷・)乙「えっ？」

　　　　?　「ピクピク」

?(＾▷・)乙「ホントだ！このアリまだ生きてるよ！
　　　　　　　そんな・・・流し斬りが完全に入ったのに・・・」

∬|▽＿▽|?「アリさん、高級傷薬よ。それっ」

　　　　?　「ンホ〜」

?(＾▷・)乙「えっ！？」
　

　∬|▽＿▽|　「さあアリさん、お行きなさい」

　　　　?　「アリ・・ガト・・・サヨ・ナラ・・・トモダチ」

　∬|▽＿▽|　「フフッ」

?(＾▷・)乙「ちょっとシャア子！なんであのアリを助けたの！？
　　　　　　　なんで逃がしたの！？あのアリは私のクッキーを
　　　　　　　勝手に食べた悪いアリなんだよ！？」

　∬|▽＿▽|　「もう罰は受けたでしょ。パァ子の流し斬りをくらったんだから。
　　　　　　　それに・・あのアリは仲間だもの」
　

?(＾▷・)乙「あのアリが仲間！？なんで！？」

　∬|▽＿▽|　「あのアリは危険をおかして、命をかけて
　　　　　　　人間の部屋に侵入して来たのよ。
　　　　　　　そしてクッキーという宝を手に入れた。
　　　　　　　ここまで言えばわかるでしょ？」

?(＾▷・)乙「全然わかんないよ！どういうこと！？」

　∬|▽＿▽|　「わかりやすく言うとね、あのアリは・・・」

?(＾▷・)乙「なに？」

　∬|▽＿▽|　「冒野（冒険野郎）だからさ」

?(＾▷・)乙「パー！」

おわり