【SS】千歌「おしゃべりしよ」曜「うまうま」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:18:39.21 ID:ny7YgUPb
―カフェ―

千歌「今日からここに住む」

曜「お布団ないよ?」

千歌「クレープに包まれて寝るもん」

曜「朝起きたらアリに運ばれてるかも」

千歌「何それやだ……っていうか今何時?」

曜「9時ちょっと過ぎ~」

千歌「ショッピングモールって10時だっけ。それまで何しよっか」

曜「ひたすらパフェ食べる」モグモグ…

千歌「お腹壊しちゃうよ。ほらほら、いつものあれやろうよ」ニヤニヤ

曜「しょうがないなぁ……じゃあしりとりの『し』からね」

千歌「今年入ってしりとりするの初めてだよ。ちがーう!」

曜「古今東西!果南ちゃんの可愛いところ!」

千歌「2億個言えるけどそれでもないんだよ。お、しゃ、べ、り!」

曜「うまうま」
 
2: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:19:13.74 ID:ny7YgUPb
千歌「パフェ食べてないでさぁ~女子会トークし~よぉ~」

曜「はいはい……あ、朝から気になってたんだけど」

千歌「早速気になってたんだけどトークだね」

曜「変なノリだねぇ。ショッピングモールに行く前に、このカフェで朝ごはん食べようよって千歌ちゃんが誘ってくれたよね」

千歌「うん」

曜「どうしてここだったの?別に大通りにあるわけでもないし、そんなに人がいるわけでもない隠れた名店みたいなお店だけど……」

千歌「まぁ?私にもなればぁ?そういうお店の匂いを嗅ぎつけちゃうって言うかぁ?」エッヘン

曜「ほんとは?」

千歌「果南ちゃんにお願いしたら教えてくれたの」

曜「果南ちゃん?」

千歌「果実の果に南で果南ちゃん」

曜「そこ聞きたいんじゃなくて。果南ちゃんがこういうお店知ってるの意外だなぁって」
 
4: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:19:34.64 ID:ny7YgUPb
千歌「そりゃあもう。今じゃAqoursで1番の乙女だからね」

曜「ほぇ~」

千歌「インスタに可愛いデザートの画像をあげたり、都会の子みたいに超可愛い洋服を着たり。もはやギロッポンだよギロッポン」

曜「それ地名だからね?」

千歌「とにかく可愛いのっ。まさかあの果南ちゃんに追い越される日がくるとはね……これが親離れってやつかな」

曜「全然違うと思うけど」

千歌「いやね、私もみかんみかん言って都会っぽくはないよ?でも心のどこかで果南ちゃんよりはシティ派なんじゃないかな?って思っていたの」

曜「果南ちゃん、そういうのあんまり興味なさそうだもんね」

千歌「それなのにふと気付いたら追い越されて……私もうみかんワカメだよ」

曜「こっちがわけワカメだよ」

千歌「しかもさぁ、髪型も気にし始めているし」

曜「髪……あぁ!昨日のツインテールってそういうことなの!?」

千歌「そうそう。一昨日はおさげにもしてたよね」

曜「あれすっごい可愛かった♡」
 
5: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:20:16.81 ID:ny7YgUPb
千歌「ダイヤちゃんと鞠莉ちゃんが失神して、練習参加できなかったのもそれが理由なんだって」

曜「はい?」

千歌「おさげ果南ちゃんを見て理性を保てるはずないんだとか。わからなくもないけど」

曜「何を考えてるのあの最上級生は」

千歌「元々めちゃくちゃ可愛い果南ちゃんがツインテール、洋服にも気を使い出して……最強だね」

曜「でも中身はいつもの果南ちゃんでしょ?」

千歌「恋する果南ちゃんだよ」キリッ

曜「何そのマンションのCMみたいな果南ちゃん」

千歌「先輩が家に来たり……って違う違う。ダイヤちゃんと鞠莉ちゃんに可愛く見られたいから変わったんだよきっと♪」

曜「恋は人を変えるなんて言うけど、付き合い始めてからでも変わるんだねぇ」

千歌「変わるのに遅いってことはないんだよ」キリッ

曜「今日キメ顔多いけど、そのセリフどこから?」

千歌「マンガ♡」

曜「引用するの好きだねぇ。あの2人も変わったのかな」

千歌「ダイヤちゃんと鞠莉ちゃん?」

曜「うん」
 
6: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:20:34.46 ID:ny7YgUPb
千歌「変わったところ……ダイヤちゃんの前髪?」

曜「ダイヤさんね。切り過ぎた前髪が戻ってよかったよね」

千歌「あれ可愛かったのになぁ」

曜「次はどうすると思う?」

千歌「ショートにするとか」

曜「これまた大胆な……ばっさり切るなんて鞠莉ちゃんと果南ちゃんが止めそうだけど」

千歌「いやいや、ショートヘアは前から鞠莉ちゃんが望んでいたから勧めるはずだよ」

曜「え、望んでいるの?」

千歌「うん。そっちの方がせくすぃって」

曜「せくすぃ」

千歌「ショートヘア、ほくろ、ツリ目、ないすばでー……グッド過ぎてグッドなんだって」

曜「鞠莉ちゃんかなり疲れてるね」

千歌「私もダイヤちゃんはせくすぃだと思ってたんだけど……よーちゃんはそう思わない?」

曜「どこら辺がせくすぃなの?」
 
7: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:21:23.94 ID:ny7YgUPb
千歌「んとね、チョコ食べた後に指に着いたのをペロって舐めてるとこ」

曜「おぉ……!」

千歌「それとストレッチしている時に変な声出しちゃうとこ」

曜「うわぁ……///」

千歌「着替えてるとこ見てたら『あんまりジロジロ見ないでください……恥ずかしいですわ///』って言うとこ」

曜「ダイヤちゃん超せくすぃじゃん」

千歌「でしょ?そう言えば鞠莉ちゃんのことで、よーちゃんに聞きたいことがあるの」

曜「ん、何?」

千歌「鞠莉ちゃんってお昼どうしているの?」

曜「食べてるよ」

千歌「そりゃあんなボインボインだから食べているのは知ってるけど、どんな物を食べているのか気になってるの」

曜「そっちね」

千歌「たまーにお昼を一緒に食べているみたいだから、覚えていたら聞こうってずっと思っててさ」

曜「私と食べた時は……そう、重箱にいろいろ詰めてきていたね」

千歌「重箱……!?」
 
8: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:21:39.00 ID:ny7YgUPb
曜「お肉とか魚とか野菜とか。半分食べて残しちゃったけど」

千歌「ありゃもったいない」

曜「その後果南ちゃんとダイヤさんも来て、4人で仲良く食べたの♪」

千歌「それお花見みたいで楽しそう」

曜「その時に聞いた話だと、朝は果南ちゃんのお家で朝ごはん、夜はダイヤさんのお家で食べることも多いって」

千歌「家族公認ってことなのかな。いや、幼馴染だからできるのかもね」

曜「私も千歌ちゃんのお家で似たようなことしているもんね」

千歌「よーちゃんは私たちの家族みたいなものだもん♪」

曜「家族かぁ……前々から聞きたいことがありまして」

千歌「ほいさ」

曜「千歌ちゃんのお家で……私の評価ってどう?」

千歌「ん?」
 
9: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:22:14.25 ID:ny7YgUPb
曜「ずっと昔からお家に泊めてもらったり、ご飯一緒に食べてきたけど美渡さんや志満さんに迷惑じゃないかなぁって」

千歌「よーちゃんは細かいこと気にし過ぎだよ。美渡姉なんか、私より優秀な妹だって言ってるし」プンスカ

曜「あ、あはは……志満さんは?」

千歌「可愛い洋服たくさん着せてあげたいって」

曜「たまに視線を感じると思ったら……でも志満さんならいいや」

千歌「お人形にされそうだけど頑張ってね」

曜「そこまで……?あ、あと1つ」

千歌「1つだけって言って、もっと聞いちゃうよーちゃんの悪い癖です」ヤレヤレ

曜「杉下さんの真似しなくていいから。みかんあるじゃんみかん」

千歌「かんかん?」

曜「みかんっ!」

千歌「ちょっ、声大っきいって」アセアセッ

曜「千歌ちゃんが誘うからだよぉ。千歌ちゃんのお家に泊まるたびにみかんをお土産で貰うでしょ?」

千歌「あげてるね。あれ迷惑じゃない?」

曜「そんなことないよ。ママと美味しい美味しいっていつも食べてるよ♪」
 
10: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:22:38.52 ID:ny7YgUPb
千歌「ならよかった。それでみかんがどうしたの?」

曜「いつも貰うのは悪いから、何かお返しがしたいってママと話したの。でも何を持っていけばいいのかわからなくて」

千歌「気を遣わなくていいのに……」

曜「もらってばかりじゃね。沼津のお土産を買っても仕方ないし、他に渡せそうなのもなくてねぇ」

千歌「別にお土産でなくてもいいよ?」

曜「え?」

千歌「今度のお休みなんだけど……予定空いてない?」

曜「めっちゃ空いてる」

千歌「お土産を持って来てくれる代わりに……お願いっ。うちを手伝って欲しいの!」

曜「手伝う?」

千歌「中居さんの1人が病気で寝込んじゃってさ。次の休み、朝だけでもいいから誰かお手伝いしてくれる子を探してって志満姉に言われてて……あ、ちゃんとお給料も出すって」
 
11: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:23:07.07 ID:ny7YgUPb
曜「千歌ちゃんのお願いなら断わんないって。でもお手伝いは別としてお土産はちゃんと渡したいの」

千歌「それならさ、ショッピングモールで良さげなの探さない?」

曜「それいいっ!千歌ちゃんが良いって言うものなら胸を張って渡せるし♪」

千歌「じゃあ決まり!早速ショッピングモールに、」

曜「まだ10分しか経ってないよ」

千歌「うそ……!?」

曜「私が時を巻き戻したのさー」エッヘン

千歌「あ、待って、時を巻き戻すのはだめ……つらい……きつい……」ドヨーン

曜「だ、大丈夫?パフェに乗っているフルーツの、ほのかな香りでも嗅ぐ?」

千歌「わざとやってない?」ジトー

曜「してないしてない」モグモグ…

千歌「フルーツ食べちゃったし……」

曜「すみませーん。ショートケーキくださーい」

千歌「わっ、私も何か頼もうかな……パンケーキで!」

ハイヨロコンデ-
 
12: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:23:26.91 ID:ny7YgUPb
曜「なんかテンションが居酒屋風だよねこのカフェ」

千歌「そこがいいんだよ。それよりサンドイッチにパフェ、ショートケーキってそんなに食べて大丈夫?」

曜「いっぱい動くから、このくらい食べないと物足りないの♡」

千歌「ただショッピングモール周るだけだよ?トライアスロンでもする気?」

曜「いいねその案。とりあえず駅前走ろっか」スタッ

千歌「まぁまぁ、ケーキ頼んじゃったからそれ食べてからね」アセアセッ

曜「はーい」

千歌「よーちゃんはたくさん運動するからいいけどさ」

曜「うん」

千歌「花丸ちゃんはどうなのかな」

曜「どうって……どうなんだろうね」

千歌「いつものっぽパン食べたりご飯食べたりしているけど、あれってすぐ消費しちゃうからたくさん食べちゃうのかな」
 
13: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:24:10.55 ID:ny7YgUPb
曜「それは違うんじゃない?」

千歌「でもでもそうじゃないとおかしいよ。消えたカ口リーはどこにいったの?」

曜「んー、こっそりお家でリバース」

千歌「何のために食べるのさ」

曜「食べていると見せかけて実は食べてない」

千歌「誰に向けてのパフォーマンスなのさ」

曜「まぁ普通に裏でダイエットしているんじゃない?」

千歌「やっぱりそれかなぁ。だとしたらものすごい運動量だよね」

曜「そのおかげで筋肉が付いて、練習に付いてこれているのかも」

千歌「見た目はおっとりちゃんなのにね」
 
14: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:24:30.22 ID:ny7YgUPb
曜「正直最初はさ、運動苦手って言っていたから練習に付いてこれるかなって心配だったんだ」

千歌「ルビィちゃんも善子ちゃんも苦手って言って、いざ練習始めたら普通に付いてこれてたよね。あれきっと保険だよ保険」

曜「保険?」

千歌「運動できないと言いつつ実は運動できる人がよくやるんだよ……よーちゃんとか」チラッ

曜「わ、私?」

千歌「『泳ぐのは得意だけどダンスはちょっとねぇ』なんて言いながら1日で振り付け覚えてさ……あの時の私の淡い期待を返してよ……これならよーちゃんに勝てるかもっていう希望をさ……」トオイメ

曜「な、なんかごめんね」アセアセッ

千歌「ふーんだ。よーちゃんなんかパフェいっぱい食べて豚さんになっちゃえ。ぶびぶひ」

曜「ぶびぶひやだなぁ。って花丸ちゃんの話でしょ」

千歌「運動の話じゃないっけ」

曜「わかんないけど……ルビィちゃんは本当に運動が苦手だったみたいだよ」

千歌「またまたそんなこと言って」

曜「ほんとほんと。Aqoursに入りたての頃さ、ダンス練習とは別で運動をしたいって相談されて、いろいろなスポーツを一緒にやってたの」

千歌「へぇ~、初耳」
 
15: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:24:55.53 ID:ny7YgUPb
曜「こっそり運動不足を解消して、皆を驚かせたかったんだと」

千歌「2人でどんな運動をしていたの?」

曜「まずは私の得意な高飛びから」

千歌「ルビィちゃんが!?え、大丈夫?飛べたの?」

曜「飛込台で3時間泣きじゃくって断念」

千歌「ちなみに高さは?」

曜「1メートル」

千歌「あー、うーん、まぁルビィちゃん可愛いから仕方ないよ」

曜「私も最終的には、飛込台が悪いことにしてやめちゃった」

千歌「その次は?」

曜「水繋がりで水泳をやってみたんだけど……」

千歌「何だか波乱の予感がする」

曜「何度やっても水中で水を吸っちゃってさ……危うく溺れかけたよ」

千歌「ぷちパニックだったのかもね」
 
16: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:25:20.98 ID:ny7YgUPb
曜「最終的に、熱いお茶を飲めば何とかなるとか言い出して」

千歌「まぁそんなことは気にしないで、魚たちのパーティだね」

曜「その後はルビィちゃんのレベルに合わせて、マラソン、ジョギング、ウォーキング、ストレッチ、お散歩……どんどんレベルダウンしちゃった」

千歌「もう運動じゃないよね」

曜「ダンス練習で運動しているし、もういいやって」

千歌「それでいいのルビィちゃん……」

曜「私は楽しかったから残念だけどね。衣装について話し合いながら運動していたからさ」

千歌「そうなんだ」

オマタセシマシタ-ショ-トケ-キデス-

曜「ありがとうございますっ……美味しそ~♪」

千歌「私のまだかなぁ。よーちゃん、先食べちゃっていいよ」

曜「じゃあ失礼して……あむっ」
 
17: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:25:53.39 ID:ny7YgUPb
千歌「どう?」

曜「いひこかおっひー」モグモグ…

千歌「ふふっ、すんごい笑顔になってるよ」

曜「はひ、ひかひゃんも」スッ

千歌「いいの?あーん……むぐっ」

曜「どう?」

千歌「ふはふはらね」モグモグ…

曜「ふはふはですか」

千歌「ふはふはれす……ん、美味しかった♪話戻るんだけど、衣装って言えば気になってたことがあるんだよね」

曜「ほぅ」

千歌「堕天使衣装って作らないの?」

曜「だ、堕天使?」

千歌「そう。ギランッ」

曜「ギランッ」
 
18: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:26:11.52 ID:ny7YgUPb
千歌「善子ちゃんから『堕天使曲と堕天使衣装を早く作って!』っていつも言われてるんだ。よーちゃん頑張らないと」

曜「私?」

千歌「衣装担当じゃん」

曜「いや、私は千歌ちゃんと梨子ちゃんが作った曲がないとできないし……千歌ちゃんこそ、そういう詩を作らないの?」

千歌「私、堕天使じゃないもん」

曜「それ言ったら全員だよ」

千歌「諦めたのか、最近は自分で作るって張り切ってるみたいで」

曜「自分で作る?え、曲と衣装を?」

千歌「うん。誰も作ってくれないなら全部自分でやってみせる!って密かに勉強しているみたい」

曜「だからかぁ。ここ最近、バスの中で衣装のことについて詳しく聞いてくるなぁと思ったら」

千歌「何だかんだ真面目だからね。ちゃんと自分で調べたり人に聞いたり……そういうとこに惚れたのかもね」

曜「梨子ちゃんが?」

千歌「うん。ケンカとかいろいろあったみたいだけど、落ち着いてきているよね」

曜「ねー。家族公認になったみたいだし」

千歌「えっ」

曜「えっ」
 
19: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:26:40.09 ID:ny7YgUPb
千歌「家族公認って……お母さんたちが認めたの?」

曜「うん。お泊まりデートしまくっていたらついにバレたって」

千歌「そんなにお泊まりしていたんだ」

曜「週6だって」

千歌「そりゃバレるよ!最早家族だよ!」

曜「ある日突然、両方のお母さんに呼び出されて、付き合っているのか確認されたって」

千歌「おぉ……!」

曜「お互い良い子だから、暖かい目で見ていくことにしたとか何とか」

千歌「理解のあるお母さんでよかったねぇ」

曜「でも人前でキスするのはやめてくれって。ご近所さんの目撃情報がすごいみたいなの」

千歌「あちゃー///」
 
20: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:27:02.92 ID:ny7YgUPb
曜「最近の若い子は怖いねぇ。まったく」

千歌「若いっていうか同い年と一個下だよ?恋愛で言えば大先輩だし」

曜「そんな大先輩から恋愛相談されたであります」エッヘン

千歌「そんな……よーちゃんも私を置いて大人の階段を上っていくんだね……」トオイメ

曜「ただのお悩み相談だって」

千歌「なんて相談されたの?」

曜「え ちしたいって」

千歌「何言ってんのあの都会もんは」

曜「善子ちゃんにそこまで踏み込んでいいのかどうか迷っているんだと」

千歌「よ、よーちゃんはなんて答えたの?」

曜「やっちゃえ梨子ちゃん」

千歌「そんな世界の何とかみたいなこと言ったの?」

曜「どうせいつかそういう仲になるんだからさ。早めに愛を育んだ方がいいって」

千歌「そうなのかなぁ。よくわかんないや」
 
21: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:27:32.26 ID:ny7YgUPb
曜「私もわかんないけど、こういう相談って背中を押して欲しいだけなんだよ」

千歌「そっかぁ。私たちより大先輩の梨子ちゃんも悩むんだねぇ」

曜「うん」

千歌「……」

曜「え、梨子ちゃんと何かあったの?」

千歌「……ここ最近、歌詞で悩んでて」

曜「お、千歌ちゃんもお悩み相談?任せてっ、この渡辺曜がぬるっとまるっとごりっと解決しちゃうよ!」

千歌「実はね」

曜「スルーされた……」

千歌「歌詞を書いて梨子ちゃんに添削してもらったり、アドバイスをもらったりするんだけど」

曜「うん」

千歌「ここ最近提出するのが怖くなっちゃって」

曜「怖い?」

千歌「うん。出しても梨子ちゃんの考えた詩の方が良かったりして、自信なくなっちゃったって言うか……あとあと、恋愛の歌詞もだめだめなんだよね」

曜「ふむふむ」
 
22: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:27:53.70 ID:ny7YgUPb
千歌「やっぱりアイドルだから恋の歌とか書きたいけど、梨子ちゃんに見せるのもあれじゃん」

曜「あー……まぁね」

千歌「素人だから、梨子ちゃんの恋に対する考えをそのまま受け入れるしかないし……でもそうしたら私の詩じゃなくなるし」

曜「難しいねぇ」

千歌「だから逃げるように、応援する詩や元気が出る詩ばっかり書いちゃうんだよね」

曜「なるほど」

千歌「どうしたらいいかな」

曜「とりあえず恋をしてみるとか」

千歌「そう簡単にできないから悩んでるんだよ……でもやっぱり、恋をした方がいい歌詞も書けるのかなぁ」

曜「じゃあ今は恋をしないとか」

千歌「どっちなの?」

曜「何ごとも経験しておいた方がいいよ?でも経験していないからこそ、書けるものもあると思うんだ」

千歌「経験していないからこそ……?」
 
23: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:28:29.67 ID:ny7YgUPb
曜「その、恋に恋してるって言うのかな?憧れみたいなその気持ちって今だけでしょ?」

千歌「そだね」

曜「その幼くて甘酸っぱい気持ちは今しかないんだから、その気持ちを書き留めてからでも恋の歌は遅くないんじゃない?」

千歌「そう……かな」

曜「そうそう。純粋で真っ直ぐな歌をたくさん作って、大人の階段を上ろうよ♪」

千歌「……頑張って書いてみる。この何とも言えない、恋に憧れる気持ちと出会いを待つ詩から書いてみる!」

曜「その調子であります!」

千歌「いやー、やっぱりよーちゃんに話してよかった。さっすが世界の渡辺だね」

曜「褒めても何も出ないよぉ///ってもうそろそろ10時だね」

千歌「ほんとだ。もう1時間経っていたんだ……それじゃあ行こっか」
 
24: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:29:08.53 ID:ny7YgUPb
曜「うんっ。まずは洋服を、」

オマタセシマシタ-パンケ-キデス-

ようちか「( ゚д゚)」

千歌「……完全に忘れてた」

曜「私待ってるから、ゆっくり食べていーよー」

千歌「よーちゃんも半分食べる?」

曜「お腹いっぱい……」

千歌「そっか……じゃあいただきます」パクパク…

曜「暇であります」

千歌「むぐむぐ」モグモグ…

曜「千歌ちゃん」

千歌「?」

曜「おしゃべりしよ」

千歌「うまうま」


 
25: (やわらか銀行) 2018/09/02(日) 21:29:35.26 ID:ny7YgUPb
甘いものがあればもっとおしゃべりしちゃう不思議。
乙したー。
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1535890719/

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