1: 2017/03/07(火) 15:08:25.91 ID:St4kdNMb.net
千歌「曜ちゃんは私のこと好き?」
曜「好き」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
曜「好き」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
4: 2017/03/07(火) 15:11:52.82 ID:St4kdNMb.net
千歌「私は曜ちゃんのこと好きなのに」
曜「私も千歌ちゃんが好きだよ」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
曜「私も千歌ちゃんが好きだよ」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
5: 2017/03/07(火) 15:12:21.77 ID:St4kdNMb.net
千歌「私が泣いてたら
曜ちゃんも一緒に泣いてくれる?」
曜「うん。手を取り合って泣くよ」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
曜ちゃんも一緒に泣いてくれる?」
曜「うん。手を取り合って泣くよ」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
6: 2017/03/07(火) 15:13:01.34 ID:St4kdNMb.net
千歌「私が笑ってたら
曜ちゃんも一緒に笑ってくれる?」
曜「うん。手を取り合って笑うよ」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
曜ちゃんも一緒に笑ってくれる?」
曜「うん。手を取り合って笑うよ」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
7: 2017/03/07(火) 15:13:40.58 ID:St4kdNMb.net
千歌「ねえ。昨日梨子ちゃんとデートしたってホント?」
曜「デート? 違うって」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
曜「デート? 違うって」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
8: 2017/03/07(火) 15:14:10.58 ID:St4kdNMb.net
千歌「梨子ちゃんと付き合い始めたんでしょ?」
曜「違うよ。
私が好きなのは千歌ちゃんだけだもん」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
曜「違うよ。
私が好きなのは千歌ちゃんだけだもん」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
9: 2017/03/07(火) 15:14:36.17 ID:St4kdNMb.net
曜「これ私から。ネックレス買ったんだ」
千歌「……」
曜「着けてみてくれる?」
千歌「うん」
曜「すごく似合ってる」
千歌「…嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
千歌「……」
曜「着けてみてくれる?」
千歌「うん」
曜「すごく似合ってる」
千歌「…嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
10: 2017/03/07(火) 15:15:08.98 ID:St4kdNMb.net
千歌「ホントに似合ってる?」
曜「うん。
だって幼馴染の私が、千歌ちゃんに一番似合うのを一時間かけて選んだんだもん」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
曜「うん。
だって幼馴染の私が、千歌ちゃんに一番似合うのを一時間かけて選んだんだもん」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
14: 2017/03/07(火) 15:16:27.70 ID:St4kdNMb.net
曜「それでこれは梨子ちゃんから。
ハマってる漫画なんだって」
千歌「ありがと」
曜「うん。暇だろうなって言ってた」
千歌「最近はずっと寝てばっかりなんだ」
ハマってる漫画なんだって」
千歌「ありがと」
曜「うん。暇だろうなって言ってた」
千歌「最近はずっと寝てばっかりなんだ」
16: 2017/03/07(火) 15:17:32.58 ID:St4kdNMb.net
千歌「ねえ曜ちゃん」
曜「なあに?」
千歌「明日もまた、来てくれる?」
曜「うん。絶対また来る」
千歌「…嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
曜「なあに?」
千歌「明日もまた、来てくれる?」
曜「うん。絶対また来る」
千歌「…嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
17: 2017/03/07(火) 15:18:03.57 ID:St4kdNMb.net
* * * * *
曜「ね? 来たでしょ?」
千歌「うん」
曜「リンゴ買って来たんだ。今皮剥くから」
千歌「マメだなぁ…」
曜「ね? 来たでしょ?」
千歌「うん」
曜「リンゴ買って来たんだ。今皮剥くから」
千歌「マメだなぁ…」
19: 2017/03/07(火) 15:18:43.62 ID:St4kdNMb.net
曜「出来たよ。身体起こせる?」
千歌「うん。……しょっ、く…」
曜「無理しないでいいよ。ゆっくりね」
千歌「ごめんね、めんどくさくて」
曜「めんどくさいなんて思わないよ」
千歌「……嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
千歌「うん。……しょっ、く…」
曜「無理しないでいいよ。ゆっくりね」
千歌「ごめんね、めんどくさくて」
曜「めんどくさいなんて思わないよ」
千歌「……嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
21: 2017/03/07(火) 15:19:11.00 ID:St4kdNMb.net
千歌「美味しい…」
曜「そう? よかった」
千歌「最近ね、食べ物に味がしないの」
曜「……」
千歌「でもこれは味する。すっぱくて美味しい」
曜「そっか…」
曜「そう? よかった」
千歌「最近ね、食べ物に味がしないの」
曜「……」
千歌「でもこれは味する。すっぱくて美味しい」
曜「そっか…」
22: 2017/03/07(火) 15:19:38.94 ID:St4kdNMb.net
千歌「外はどう?」
曜「もう冬だよ。寒くなって来た」
千歌「そっか」
曜「もうすぐ雪が降るって」
千歌「雪、見れるかなぁ」
曜「当たり前だよ。すぐ治るよ。そしたらまた、二人で、一緒に、」
千歌「無理だよ」
曜「無理じゃないよぉ…」
曜「もう冬だよ。寒くなって来た」
千歌「そっか」
曜「もうすぐ雪が降るって」
千歌「雪、見れるかなぁ」
曜「当たり前だよ。すぐ治るよ。そしたらまた、二人で、一緒に、」
千歌「無理だよ」
曜「無理じゃないよぉ…」
23: 2017/03/07(火) 15:20:07.60 ID:St4kdNMb.net
千歌「なんとなく分かるんだ」
千歌「今日は調子いいな、とか。そろそろヤバイな、とか」
千歌「私ね、雪、見れるかわかんないや」
千歌「今日は調子いいな、とか。そろそろヤバイな、とか」
千歌「私ね、雪、見れるかわかんないや」
24: 2017/03/07(火) 15:20:26.27 ID:St4kdNMb.net
曜「嘘だよ」
千歌「嘘じゃないよ」
曜「すぐ治るよ。絶対治るよ」
千歌「……」
千歌「嘘じゃないよ」
曜「すぐ治るよ。絶対治るよ」
千歌「……」
25: 2017/03/07(火) 15:21:18.04 ID:St4kdNMb.net
千歌「曜ちゃんは、明日も来るつもり?」
曜「来るよ。明日も明後日も、毎日毎日来続けるよ」
千歌「そっか」
千歌「ごめんね、曜ちゃん」
曜「来るよ。明日も明後日も、毎日毎日来続けるよ」
千歌「そっか」
千歌「ごめんね、曜ちゃん」
26: 2017/03/07(火) 15:21:38.83 ID:St4kdNMb.net
ーーーーーーーーーー
面会謝絶
ーーーーーーーーーー
……………………
…………
……
面会謝絶
ーーーーーーーーーー
……………………
…………
……
50: 2017/03/07(火) 17:55:12.11 ID:St4kdNMb.net
続きます
61: 2017/03/07(火) 22:00:06.73 ID:St4kdNMb.net
曜「こんにちは」
受付嬢「あら曜ちゃん、こんにちは」
曜「あの、高海さんの…」
受付嬢「千歌ちゃんでいいわよ。友人なんでしょう?」
曜「はい」
受付嬢「でもごめんなさい。高海さんはまだ……」
曜「そうですか……」
受付嬢「あら曜ちゃん、こんにちは」
曜「あの、高海さんの…」
受付嬢「千歌ちゃんでいいわよ。友人なんでしょう?」
曜「はい」
受付嬢「でもごめんなさい。高海さんはまだ……」
曜「そうですか……」
62: 2017/03/07(火) 22:00:45.06 ID:St4kdNMb.net
看護師「だれかー、荷物運ぶの手伝ってくれない?」
受付嬢「ごめん、私はまだ……」
曜「あ、私手伝いますよ」
看護師「えっ? あー、うーん」
曜「大丈夫ですよ! 私、暇だし」
看護師「うーん、曜ちゃんならいいかなぁ…?」
受付嬢「いいかなぁ? じゃないって……」
曜「いえ! このままでも暇なので…」
看護師「じゃあお願いできる?
私だけじゃ日が暮れても運びきれないんだ」
曜「はい!」
受付嬢「ごめん、私はまだ……」
曜「あ、私手伝いますよ」
看護師「えっ? あー、うーん」
曜「大丈夫ですよ! 私、暇だし」
看護師「うーん、曜ちゃんならいいかなぁ…?」
受付嬢「いいかなぁ? じゃないって……」
曜「いえ! このままでも暇なので…」
看護師「じゃあお願いできる?
私だけじゃ日が暮れても運びきれないんだ」
曜「はい!」
63: 2017/03/07(火) 22:01:21.39 ID:St4kdNMb.net
看護師「いやー、助かるよ。ありがとね」
曜「いえいえ。
むしろ、病院に長くいられる都合が出来てよかったです」
看護師「……もー、ありがたいけど、話題になってるよ?」
曜「話題?」
看護師「朝から晩まで体育座りの女の子がいるって」
曜「そうですか…」
曜「いえいえ。
むしろ、病院に長くいられる都合が出来てよかったです」
看護師「……もー、ありがたいけど、話題になってるよ?」
曜「話題?」
看護師「朝から晩まで体育座りの女の子がいるって」
曜「そうですか…」
64: 2017/03/07(火) 22:02:09.04 ID:St4kdNMb.net
看護師「いいの?」
曜「はい?」
看護師「話題にされるの、面白くないと思うんだけど」
曜「いえ……」
曜「話題になっても、いいんです」
曜「はい?」
看護師「話題にされるの、面白くないと思うんだけど」
曜「いえ……」
曜「話題になっても、いいんです」
65: 2017/03/07(火) 22:02:40.29 ID:St4kdNMb.net
曜「どこかからでも千歌ちゃんの耳に入ればいいなって」
曜「私はずっと待ってるよって」
曜「あの言葉はホントだよって。そう伝わればいいなって」
曜「そう思うんです」
曜「私はずっと待ってるよって」
曜「あの言葉はホントだよって。そう伝わればいいなって」
曜「そう思うんです」
66: 2017/03/07(火) 22:03:10.17 ID:St4kdNMb.net
曜「というか、その…」
曜「大好きって言葉じゃ言い表せないっていうか…」
曜「これは……」
曜「愛……、っていうのかなぁ……」
曜「大好きって言葉じゃ言い表せないっていうか…」
曜「これは……」
曜「愛……、っていうのかなぁ……」
84: 2017/03/07(火) 23:50:21.00 ID:St4kdNMb.net
>>66
ミス
最初に
ーーーーー
看護師「大好きなんだ?」
曜「はい」
曜「というか、その…」
曜「大好きって言葉じゃ言い表せないっていうか…」
曜「これは……」
曜「愛……、っていうのかなぁ……」
ミス
最初に
ーーーーー
看護師「大好きなんだ?」
曜「はい」
曜「というか、その…」
曜「大好きって言葉じゃ言い表せないっていうか…」
曜「これは……」
曜「愛……、っていうのかなぁ……」
67: 2017/03/07(火) 22:04:38.15 ID:St4kdNMb.net
看護師「そっか」
曜「はい」
看護師「……あのね」
曜「なんですか?」
看護師「私が言ったって言わないでね?」
看護師「守秘義務があるから。曜ちゃんには特別なんだよ?」
曜「……」
曜「はい」
看護師「……あのね」
曜「なんですか?」
看護師「私が言ったって言わないでね?」
看護師「守秘義務があるから。曜ちゃんには特別なんだよ?」
曜「……」
70: 2017/03/07(火) 22:07:11.98 ID:St4kdNMb.net
看護師「多分だけど、今のところは大丈夫だと思う」
看護師「二日前に峠を越えて、今はギリギリ、安定してたはずだよ」
曜「…………」
曜「そ……っか」
曜「……ぅぐ、そっか、そっかぁ……」
曜「そっかぁ……っ! よかった…」
看護師「二日前に峠を越えて、今はギリギリ、安定してたはずだよ」
曜「…………」
曜「そ……っか」
曜「……ぅぐ、そっか、そっかぁ……」
曜「そっかぁ……っ! よかった…」
71: 2017/03/07(火) 22:10:32.53 ID:St4kdNMb.net
看護師「でも……」
曜「…はい」
看護師「あのね、」
曜「……ごめんなさい。あの、困らせるつもりはなかったんです」
曜「なんでも言ってください」
曜「覚悟は出来てますから」
看護師「そう…」
看護師「じゃあ、言うよ?」
看護師「はっきり言って、もう高海さんは長くないと思う」
看護師「次か、その次」
看護師「峠はきっと……」
看護師「越えられない」
曜「…はい」
看護師「あのね、」
曜「……ごめんなさい。あの、困らせるつもりはなかったんです」
曜「なんでも言ってください」
曜「覚悟は出来てますから」
看護師「そう…」
看護師「じゃあ、言うよ?」
看護師「はっきり言って、もう高海さんは長くないと思う」
看護師「次か、その次」
看護師「峠はきっと……」
看護師「越えられない」
112: 2017/03/08(水) 15:38:22.26 ID:IrXEsJSV.net
幼女「雪かぁ…」
幼女「私ね、病気が治ったら雪合戦するんだ」
幼女「あと雪だるまも作るの。
でっかいやつ。頭だけでこぉーんなに大きいやつ」
幼女「かまくらも作りたいの。パパとママと私が入れるくらいのやつ。
中でね、炎を焚いて暖まるの。三人で」
幼女「私ね、病気が治ったら雪合戦するんだ」
幼女「あと雪だるまも作るの。
でっかいやつ。頭だけでこぉーんなに大きいやつ」
幼女「かまくらも作りたいの。パパとママと私が入れるくらいのやつ。
中でね、炎を焚いて暖まるの。三人で」
113: 2017/03/08(水) 15:38:52.38 ID:IrXEsJSV.net
曜「雪、好きなの?」
幼女「ううん。触ったこともないよ」
幼女「だから楽しみなの」
幼女「ううん。触ったこともないよ」
幼女「だから楽しみなの」
114: 2017/03/08(水) 15:39:11.51 ID:IrXEsJSV.net
曜「そっか…」
幼女「あ~あ、来年の冬には治ってたらいいなー」
曜「大丈夫だよ、きっと治るよ…」
幼女「…うん! お薬も全部飲んでるもん。好き嫌いもしてないんだよ?」
曜「うん。偉いよ、幼女ちゃんは」
幼女「でしょー?」
幼女「あ~あ、来年の冬には治ってたらいいなー」
曜「大丈夫だよ、きっと治るよ…」
幼女「…うん! お薬も全部飲んでるもん。好き嫌いもしてないんだよ?」
曜「うん。偉いよ、幼女ちゃんは」
幼女「でしょー?」
115: 2017/03/08(水) 15:39:41.47 ID:IrXEsJSV.net
幼女「あのね、ホントはかまくらは三人までなんだよ?」
曜「うん?」
幼女「でも、お姉ちゃんも入れてあげる!
お姉ちゃん優しいから!」
曜「…そっか、ありがとね」
幼女「雪合戦もしようね。雪だるまも作ろうね」
曜「うん、……うん」
幼女「ごほっ、けほっ、……けふけふっ」
曜「うん?」
幼女「でも、お姉ちゃんも入れてあげる!
お姉ちゃん優しいから!」
曜「…そっか、ありがとね」
幼女「雪合戦もしようね。雪だるまも作ろうね」
曜「うん、……うん」
幼女「ごほっ、けほっ、……けふけふっ」
116: 2017/03/08(水) 15:40:36.90 ID:IrXEsJSV.net
曜「……え?」
幼女「げほえほっ! ~~っ、ごほっ、こほっ」
幼女「ご、ごめっ、なさ……っ。だいじょ、…うぶ、」
けほけほ かふっ
幼女「だいじょうぶ、だから……っ」
ひゅー、ひゅー、ひゅー
幼女「げほえほっ! ~~っ、ごほっ、こほっ」
幼女「ご、ごめっ、なさ……っ。だいじょ、…うぶ、」
けほけほ かふっ
幼女「だいじょうぶ、だから……っ」
ひゅー、ひゅー、ひゅー
117: 2017/03/08(水) 15:41:30.96 ID:IrXEsJSV.net
曜「幼女ちゃん!?」
げほげほっ
ひゅー、ひゅー、ひゅー
曜「幼女ちゃん! しっかりして! 誰か! 誰か看護師さんを!」
ひゅー、ひゅー、ひゅー
げほげほっ
ひゅー、ひゅー、ひゅー
曜「幼女ちゃん! しっかりして! 誰か! 誰か看護師さんを!」
ひゅー、ひゅー、ひゅー
118: 2017/03/08(水) 15:41:49.23 ID:IrXEsJSV.net
* * * * *
梨子「まだ会えないって?」
曜「うん」
梨子「そう…」
曜「ごめんね」
梨子「なんで曜ちゃんが謝るのよ…」
梨子「まだ会えないって?」
曜「うん」
梨子「そう…」
曜「ごめんね」
梨子「なんで曜ちゃんが謝るのよ…」
119: 2017/03/08(水) 15:42:15.60 ID:IrXEsJSV.net
梨子「看護師さんはもう安心だって言ってたんでしょ?」
梨子「なら、きっと大丈夫よ」
梨子「明日にはきっと会えるよ」
曜「そうだね…」
梨子「なら、きっと大丈夫よ」
梨子「明日にはきっと会えるよ」
曜「そうだね…」
120: 2017/03/08(水) 15:42:50.40 ID:IrXEsJSV.net
梨子「ねえ、何かあったの?」
曜「……なんで?」
梨子「すごい疲れた顔してるよ?
顔色も悪いし」
曜「そうかな…?」
曜「……なんで?」
梨子「すごい疲れた顔してるよ?
顔色も悪いし」
曜「そうかな…?」
121: 2017/03/08(水) 15:44:05.69 ID:IrXEsJSV.net
梨子「何があったの? 教えてよ」
曜「何にもないよ。
千歌ちゃんはもうすぐ治るよ。大丈夫だよ」
梨子「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ…」
曜「何にもないよ。
千歌ちゃんはもうすぐ治るよ。大丈夫だよ」
梨子「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ…」
122: 2017/03/08(水) 15:44:40.05 ID:IrXEsJSV.net
* * * * *
曜「こんにちは…」
受付嬢「曜ちゃん、いらっしゃい」
受付嬢「今日は会えるわよ、高海さん」
曜「そう、ですか…」
曜「こんにちは…」
受付嬢「曜ちゃん、いらっしゃい」
受付嬢「今日は会えるわよ、高海さん」
曜「そう、ですか…」
123: 2017/03/08(水) 15:45:29.26 ID:IrXEsJSV.net
ガチャ
曜「久しぶり、千歌ちゃん」
千歌「いらっしゃい、曜ちゃん」
曜「……毎日来てたよ」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
曜「久しぶり、千歌ちゃん」
千歌「いらっしゃい、曜ちゃん」
曜「……毎日来てたよ」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
128: 2017/03/08(水) 17:13:49.36 ID:IrXEsJSV.net
曜「ちょっと痩せた?」
千歌「かもしんない」
千歌「嫌いになった?」
曜「そんなことで嫌いになるわけないでしょ」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
千歌「かもしんない」
千歌「嫌いになった?」
曜「そんなことで嫌いになるわけないでしょ」
千歌「嘘つき」
曜「嘘じゃないよ」
130: 2017/03/08(水) 18:26:25.66 ID:etm6/QR2.net
曜「体調は大丈夫なの?」
千歌「うーん、大丈夫ではなさそうかな」
曜「嘘だ」
千歌「嘘じゃないよ」
千歌「うーん、大丈夫ではなさそうかな」
曜「嘘だ」
千歌「嘘じゃないよ」
131: 2017/03/08(水) 18:26:50.60 ID:etm6/QR2.net
曜「嘘だもん」
千歌「嘘じゃない」
曜「治るよ。絶対治るよ。治るに決まってるよ」
千歌「無理だよ」
曜「無理じゃないもん」
千歌「嘘じゃない」
曜「治るよ。絶対治るよ。治るに決まってるよ」
千歌「無理だよ」
曜「無理じゃないもん」
132: 2017/03/08(水) 18:28:54.42 ID:etm6/QR2.net
千歌「……曜ちゃんは」
曜「なに?」
千歌「曜ちゃんは、どんだけ私のことが好きなのさ……」
曜「分かってくれた?」
千歌「まだ分かんないよ…」
曜「なに?」
千歌「曜ちゃんは、どんだけ私のことが好きなのさ……」
曜「分かってくれた?」
千歌「まだ分かんないよ…」
139: 2017/03/08(水) 20:36:10.27 ID:etm6/QR2.net
曜「じゃあ、どうすれば分かってくれる?」
曜「私が千歌ちゃんを好きって、どうすれば分かってくれるの?」
千歌「……じゃあ」
曜「うん」
千歌「もっと」
曜「え…?」
曜「私が千歌ちゃんを好きって、どうすれば分かってくれるの?」
千歌「……じゃあ」
曜「うん」
千歌「もっと」
曜「え…?」
140: 2017/03/08(水) 20:36:35.94 ID:etm6/QR2.net
千歌「もっと好きって言って」
千歌「耳元で囁いて」
千歌「一生分の好きを、
今この場で、
全部貰うから」
千歌「耳元で囁いて」
千歌「一生分の好きを、
今この場で、
全部貰うから」
141: 2017/03/08(水) 20:37:08.35 ID:etm6/QR2.net
曜「…うん」
曜「好きだよ、千歌ちゃん」
千歌「もっと」
千歌「もっと言ってくれないと、信じられないよ」
曜「好きだよ、千歌ちゃん」
千歌「もっと」
千歌「もっと言ってくれないと、信じられないよ」
142: 2017/03/08(水) 20:37:56.40 ID:etm6/QR2.net
曜「千歌ちゃん、好きだよ」
曜「大好きなんだよ」
曜「ずっとずっと好きだったよ」
曜「ずっとずっと、千歌ちゃんのことを想ってたんだよ」
千歌「……うん」
曜「大好きなんだよ」
曜「ずっとずっと好きだったよ」
曜「ずっとずっと、千歌ちゃんのことを想ってたんだよ」
千歌「……うん」
143: 2017/03/08(水) 20:39:13.82 ID:etm6/QR2.net
曜「千歌ちゃんのためならなんでも出来ると思ってたんだよ」
曜「ずっと千歌ちゃんを支えていきたいなって、そう思ってたんだよ」
曜「千歌ちゃんがいれば、他にはもうなにもいらないって思ってたんだよ」
千歌「そっかぁ……。
ごめんね、曜ちゃん」
曜「ずっと千歌ちゃんを支えていきたいなって、そう思ってたんだよ」
曜「千歌ちゃんがいれば、他にはもうなにもいらないって思ってたんだよ」
千歌「そっかぁ……。
ごめんね、曜ちゃん」
144: 2017/03/08(水) 20:39:50.10 ID:etm6/QR2.net
曜「もうすぐ雪が降るんだって。
積もったら、雪合戦とかダルマ作りとかさ、したいなって思ってたんだよ」
曜「夏になったらお祭り行ってさぁ……っ」
曜「秋は焼き芋作って、二人で食べたりさぁ……っ」
曜「春になったら、一緒に、卒業式で写真撮って、一緒に泣いてさぁ……っ」
積もったら、雪合戦とかダルマ作りとかさ、したいなって思ってたんだよ」
曜「夏になったらお祭り行ってさぁ……っ」
曜「秋は焼き芋作って、二人で食べたりさぁ……っ」
曜「春になったら、一緒に、卒業式で写真撮って、一緒に泣いてさぁ……っ」
146: 2017/03/08(水) 20:40:18.57 ID:etm6/QR2.net
曜「そういうことしたいなって……っ」
曜「そういう日々が続いたらいいなって、そう思ってたんだよ……っ?」
千歌「そっかぁ……。
ごめんね、曜ちゃん。ホントに、ごめんねぇ……っ」
曜「なんでっ、謝るのさ、ばか千歌ぁ……っ」
千歌「ごめんね、本当に、ごめんね……?」
曜「そういう日々が続いたらいいなって、そう思ってたんだよ……っ?」
千歌「そっかぁ……。
ごめんね、曜ちゃん。ホントに、ごめんねぇ……っ」
曜「なんでっ、謝るのさ、ばか千歌ぁ……っ」
千歌「ごめんね、本当に、ごめんね……?」
148: 2017/03/08(水) 20:43:53.62 ID:etm6/QR2.net
曜「好きだよ、千歌ちゃん。
本当に大好きなんだよ……っ?」
千歌「うん…、うん……っ」
曜「千歌ちゃんのためならなんでもしてあげたいんだよ……っ?」
千歌「うん……っ」
曜「まだ千歌ちゃんとしたいこと、いっぱいあったんだよ……っ!?」
本当に大好きなんだよ……っ?」
千歌「うん…、うん……っ」
曜「千歌ちゃんのためならなんでもしてあげたいんだよ……っ?」
千歌「うん……っ」
曜「まだ千歌ちゃんとしたいこと、いっぱいあったんだよ……っ!?」
149: 2017/03/08(水) 20:45:22.80 ID:etm6/QR2.net
千歌「ごめんね、曜ちゃん、ごめんね……」
曜「なのに、なんで……っ」
曜「本当に、本当に、大好きっ、なのに……っ」
曜「っぐ、うぇ、やだ、やだよぉ……っ」
曜「千歌ちゃん、やだよぉ……。死んじゃやだよぉ……っ」
千歌「ごめんね、本当に、ごめんね……?」
……………………
…………
……
曜「なのに、なんで……っ」
曜「本当に、本当に、大好きっ、なのに……っ」
曜「っぐ、うぇ、やだ、やだよぉ……っ」
曜「千歌ちゃん、やだよぉ……。死んじゃやだよぉ……っ」
千歌「ごめんね、本当に、ごめんね……?」
……………………
…………
……
153: 2017/03/08(水) 22:22:46.22 ID:uVYJKvy5.net
* * * * *
千歌「私ね、幸せだよ」
千歌「曜ちゃんが側に居てくれたから」
千歌「だから私は、今幸せなんだよ」
曜「うん……、うん……」
千歌「私ね、幸せだよ」
千歌「曜ちゃんが側に居てくれたから」
千歌「だから私は、今幸せなんだよ」
曜「うん……、うん……」
157: 2017/03/08(水) 22:39:12.61 ID:uVYJKvy5.net
千歌「だからさ、笑ってよ曜ちゃん」
曜「え……?」
千歌「私は幸せなんだよ?
曜ちゃんに沢山の好きを貰って、幸せなまま眠れるんだもん」
千歌「だから、悲しむことなんてないんだよ?」
曜「え……?」
千歌「私は幸せなんだよ?
曜ちゃんに沢山の好きを貰って、幸せなまま眠れるんだもん」
千歌「だから、悲しむことなんてないんだよ?」
158: 2017/03/08(水) 22:42:30.91 ID:uVYJKvy5.net
曜「そんなの無理だよ……」
曜「笑うなんて、出来るわけないじゃん」
千歌「……もう」
千歌「やっぱり曜ちゃんは嘘つきだよ」
曜「え…?」
曜「笑うなんて、出来るわけないじゃん」
千歌「……もう」
千歌「やっぱり曜ちゃんは嘘つきだよ」
曜「え…?」
159: 2017/03/08(水) 22:46:13.15 ID:uVYJKvy5.net
千歌「だって約束したでしょ?」
千歌「私が笑っているときは、曜ちゃんも一緒に手を取り合って、
笑ってくれないといけないんだよ?」
曜「……だって、それは」
千歌「……でも、それは今はいいや」
曜「え……」
千歌「私が笑っているときは、曜ちゃんも一緒に手を取り合って、
笑ってくれないといけないんだよ?」
曜「……だって、それは」
千歌「……でも、それは今はいいや」
曜「え……」
160: 2017/03/08(水) 22:52:34.55 ID:uVYJKvy5.net
千歌「その代わりね、曜ちゃんに一つ罰を与えます!」
曜「な、なんなの罰って……」
千歌「それはねーー」
曜「な、なんなの罰って……」
千歌「それはねーー」
161: 2017/03/08(水) 22:59:56.09 ID:uVYJKvy5.net
* * * * *
幼女「あ、お姉ちゃんだ」
曜「幼女ちゃん……っ? 出歩いてて大丈夫なの!?」
幼女「あはは、もう大げさだよ」
曜「大げさって……」
幼女「よくあることなんだよ。
にちじょーさはんじ? っていうの」
幼女「お薬の量は、また増えちゃったんだけどね……」
幼女「あ、お姉ちゃんだ」
曜「幼女ちゃん……っ? 出歩いてて大丈夫なの!?」
幼女「あはは、もう大げさだよ」
曜「大げさって……」
幼女「よくあることなんだよ。
にちじょーさはんじ? っていうの」
幼女「お薬の量は、また増えちゃったんだけどね……」
162: 2017/03/08(水) 23:07:28.44 ID:uVYJKvy5.net
幼女「会いたい人には会えたの?」
曜「うん、会えたよ。ありがとね」
幼女「ふーん?」
曜「どうしたの?」
幼女「でも、悲しそうな顔してる」
曜「……うん、そうかも」
曜「うん、会えたよ。ありがとね」
幼女「ふーん?」
曜「どうしたの?」
幼女「でも、悲しそうな顔してる」
曜「……うん、そうかも」
163: 2017/03/08(水) 23:08:47.06 ID:uVYJKvy5.net
幼女「お姉ちゃんは奇跡って信じる?」
曜「どうしたの? 急に」
幼女「ママがね、よく奇跡の話をするんだ」
曜「そっかぁ…。
幼女ちゃんはどう思う?」
幼女「私はねー、よくわかんない」
曜「どうしたの? 急に」
幼女「ママがね、よく奇跡の話をするんだ」
曜「そっかぁ…。
幼女ちゃんはどう思う?」
幼女「私はねー、よくわかんない」
164: 2017/03/08(水) 23:10:05.51 ID:uVYJKvy5.net
幼女「でもママはね、奇跡はあるって言ってるの」
曜「そうなの?」
幼女「うん!」
曜「そうなの?」
幼女「うん!」
165: 2017/03/08(水) 23:10:52.84 ID:uVYJKvy5.net
幼女「0%はないんだって」
幼女「起こり得る以上、奇跡は起こる可能性があるんだって」
曜「難しい言葉を知ってるんだね」
幼女「えへへ。意味はよくわかんないの。丸暗記したんだよ!」
曜「あはは、そっかぁ…」
幼女「起こり得る以上、奇跡は起こる可能性があるんだって」
曜「難しい言葉を知ってるんだね」
幼女「えへへ。意味はよくわかんないの。丸暗記したんだよ!」
曜「あはは、そっかぁ…」
166: 2017/03/08(水) 23:11:41.28 ID:uVYJKvy5.net
曜「じゃあ、奇跡は、どうやったら起こせるのかな……」
幼女「それはね、お姉ちゃん」
幼女「愛が奇跡を起こすんだよ」
幼女「それはね、お姉ちゃん」
幼女「愛が奇跡を起こすんだよ」
167: 2017/03/08(水) 23:12:28.10 ID:uVYJKvy5.net
* * * * *
千歌「……ふう」
千歌「あと、何日かな」
千歌「あと何回、曜ちゃんに会えるんだろう」
千歌「あと何回、曜ちゃんに好きって言ってもらえるのかな……」
千歌「まだ、ずっと、曜ちゃんと一緒に……」
千歌「あ……」
千歌「空が、白く、」
千歌「雪……?」
千歌「……ふう」
千歌「あと、何日かな」
千歌「あと何回、曜ちゃんに会えるんだろう」
千歌「あと何回、曜ちゃんに好きって言ってもらえるのかな……」
千歌「まだ、ずっと、曜ちゃんと一緒に……」
千歌「あ……」
千歌「空が、白く、」
千歌「雪……?」
168: 2017/03/08(水) 23:15:33.58 ID:uVYJKvy5.net
* * * * *
千歌『その代わりね、曜ちゃんに一つ罰を与えます!』
千歌『それはねーー』
千歌『これから毎日必ず一回! 私に愛を囁くこと!』
千歌『私が死ぬまで、ずっとだよ!』
千歌『死ぬまでずっと、曜ちゃんの愛を、私に信じさせること!』
千歌『約束だよ?』
曜『…うん』
千歌『その代わりね、曜ちゃんに一つ罰を与えます!』
千歌『それはねーー』
千歌『これから毎日必ず一回! 私に愛を囁くこと!』
千歌『私が死ぬまで、ずっとだよ!』
千歌『死ぬまでずっと、曜ちゃんの愛を、私に信じさせること!』
千歌『約束だよ?』
曜『…うん』
169: 2017/03/08(水) 23:16:42.30 ID:uVYJKvy5.net
終わりです
>>26までで終わらせとけば良かったのかな
蛇足感が……
>>26までで終わらせとけば良かったのかな
蛇足感が……