2: (もんじゃ) 2023/04/23(日) 21:49:33.31 ID:WjZ2ohBK
昨日言っていたものかしら?楽しみにしているわ
【ラブライブ!】さやか「すいません先輩…家の事情で3日ほど実家に戻ります」←どうなる?【蓮ノ空】
1:名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/04/22(土) 22:03:19.26 ID:64/2nBQc
いない間抜け殻みたいになる
6: (しまむら) 2023/04/23(日) 21:54:38.47 ID:wKJ+Lhnj
>>1
代行ありがとうございます。
蓮短編です。
代行ありがとうございます。
蓮短編です。
7: (しまむら) 2023/04/23(日) 21:55:51.32 ID:wKJ+Lhnj
さやか「蓮ノ空の校舎、なんか久々だなぁ…って、たった三日離れてただけなのにね」
さやか「思ったより早く帰ってこれたとはいえもう放課後だし、どうしよう……取り敢えずスクールアイドルクラブの方に行っておこうかな」
さやか「そうだ、綴理先輩!乙宗先輩と花帆さんに日頃のお世話を任せることになってたけど、どうだったんだろう。乙宗先輩はともかく、花帆さんは綴理先輩の生活能力にびっくりしてるとか?ふふっ」
さやか「あ、でもやっぱりわたしがいないと駄目だったり…なんてね。まぁ流石に…いやでも…」
さやか「と、とにかく!一度部活には顔を出しておかなきゃだよね」
さやか「思ったより早く帰ってこれたとはいえもう放課後だし、どうしよう……取り敢えずスクールアイドルクラブの方に行っておこうかな」
さやか「そうだ、綴理先輩!乙宗先輩と花帆さんに日頃のお世話を任せることになってたけど、どうだったんだろう。乙宗先輩はともかく、花帆さんは綴理先輩の生活能力にびっくりしてるとか?ふふっ」
さやか「あ、でもやっぱりわたしがいないと駄目だったり…なんてね。まぁ流石に…いやでも…」
さやか「と、とにかく!一度部活には顔を出しておかなきゃだよね」
8: (しまむら) 2023/04/23(日) 21:57:45.78 ID:wKJ+Lhnj
さやか「今日はどこで練習してるんだろ……あ!あそこのベンチ、花帆さんかな…?」
さやか「花帆さーん!花帆さ……え?」
綴理「かほ。今日のお弁当、ありがとね」
花帆「お粗末様でした〜。喜んでもらえたみたいで良かったです」
綴理「うん。鮭、美味しかった。食べたことない味だったけど、なんていうの?」
花帆「粕煮ですね。ウチの…長野の方だと食べるんですが、こっちだとそうでもないですか?」
綴理「どうかな…あんまり聞いたことないや」
花帆「あたしも作ったのは久々だったんですけど……また作りましょうか?」
綴理「うん。また食べたい」
花帆「は〜い。任せてください!」
さやか「花帆さーん!花帆さ……え?」
綴理「かほ。今日のお弁当、ありがとね」
花帆「お粗末様でした〜。喜んでもらえたみたいで良かったです」
綴理「うん。鮭、美味しかった。食べたことない味だったけど、なんていうの?」
花帆「粕煮ですね。ウチの…長野の方だと食べるんですが、こっちだとそうでもないですか?」
綴理「どうかな…あんまり聞いたことないや」
花帆「あたしも作ったのは久々だったんですけど……また作りましょうか?」
綴理「うん。また食べたい」
花帆「は〜い。任せてください!」
12: (しまむら) 2023/04/23(日) 22:02:04.81 ID:wKJ+Lhnj
さやか「……か、花帆さん?と、綴理先輩?」
花帆「え?あ!さやかちゃん!帰ってたの!?」
さやか「は、はい。ついさっき…」
綴理「さや、おかえり〜」
花帆「帰ってくるなら教えてくれればいいのに〜。ね、綴理センパイ」
さやか「そ、それより花帆さんは……何故、綴理先輩に膝枕を?」
花帆「え?」ヒザマクラ
綴理「ん?」ネソベリ
花帆「え?あ!さやかちゃん!帰ってたの!?」
さやか「は、はい。ついさっき…」
綴理「さや、おかえり〜」
花帆「帰ってくるなら教えてくれればいいのに〜。ね、綴理センパイ」
さやか「そ、それより花帆さんは……何故、綴理先輩に膝枕を?」
花帆「え?」ヒザマクラ
綴理「ん?」ネソベリ
14: (しまむら) 2023/04/23(日) 22:05:45.98 ID:wKJ+Lhnj
花帆「あ〜、今はちょっと休憩中だったんだ。それで、お天気も良いからちょっとお昼寝でもしようかなって」
さやか「で、でもその体制だと花帆さんは寝られないのでは…?」
花帆「そんなことないよ?それに、綴理センパイの頭撫でてると、とってもサラサラで気持良いんだ〜」
綴理「かほのなでなで、好きだよ」
花帆「えへへ、あたしもです!」ナデナデ
さやか「」
花帆「さやかちゃんはこれからどうするの?」
さやか「え、えっと…先生と、あと乙宗先輩にも帰ってきた報告をしなきゃなので…練習は明日から参加します」
花帆「そっか!さやかちゃんがいなかったから寂しかったよ〜」
さやか「あ、ありがとうございます…それで、綴理先輩のお世話なんですけど。もうわたしが…」
花帆「大丈夫、任せて!さやかちゃん、おうちのことで忙しかったんでしょ?今日はゆっくり休んでよ。今日までは、あたしがしっかり務めるから!」
さやか「で、でもその体制だと花帆さんは寝られないのでは…?」
花帆「そんなことないよ?それに、綴理センパイの頭撫でてると、とってもサラサラで気持良いんだ〜」
綴理「かほのなでなで、好きだよ」
花帆「えへへ、あたしもです!」ナデナデ
さやか「」
花帆「さやかちゃんはこれからどうするの?」
さやか「え、えっと…先生と、あと乙宗先輩にも帰ってきた報告をしなきゃなので…練習は明日から参加します」
花帆「そっか!さやかちゃんがいなかったから寂しかったよ〜」
さやか「あ、ありがとうございます…それで、綴理先輩のお世話なんですけど。もうわたしが…」
花帆「大丈夫、任せて!さやかちゃん、おうちのことで忙しかったんでしょ?今日はゆっくり休んでよ。今日までは、あたしがしっかり務めるから!」
17: (しまむら) 2023/04/23(日) 22:08:50.96 ID:wKJ+Lhnj
さやか「そう、ですね……はい。よろしく、お願い、します…」
花帆「そうだ!そしたら一緒に部室行こうよ!あたしたちも、この後部室のテレビで映像確認しようとしてたんだ」
さやか「わ、わかりました」
花帆「うん!そしたら…綴理センパ〜イ。行きますよ?起きてくださ〜い」
綴理「う〜ん…かほ、起こして〜」
さやか「…!」
花帆「はいはい。起きましょうね〜立てますか?」
綴理「うん。立てるよ」
花帆「偉いです!じゃあ手を繋いで、一緒に行きましょう!」
さやか「…!?」
綴理「おー」
花帆「おー!」
花帆「そうだ!そしたら一緒に部室行こうよ!あたしたちも、この後部室のテレビで映像確認しようとしてたんだ」
さやか「わ、わかりました」
花帆「うん!そしたら…綴理センパ〜イ。行きますよ?起きてくださ〜い」
綴理「う〜ん…かほ、起こして〜」
さやか「…!」
花帆「はいはい。起きましょうね〜立てますか?」
綴理「うん。立てるよ」
花帆「偉いです!じゃあ手を繋いで、一緒に行きましょう!」
さやか「…!?」
綴理「おー」
花帆「おー!」
20: (しまむら) 2023/04/23(日) 22:13:29.86 ID:wKJ+Lhnj
部室
花帆「ここのところなんですけど……もうちょっと早い方が綺麗じゃないですか?」
綴理「そうだね。肉いなりだ」
花帆「肉いなり…なるほど!先に入れるから……先に手を出して…そこから身体ってことですね!」
綴理「うん。……肉いなり、食べたい」
花帆「あたし、実は食べたことないんですよね。地元だと無かったので…」
綴理「じゃあ、今度行こう。商店街においしいお店がある」
花帆「はい!楽しみです!」
さやか「花帆さん、綴理先輩の指導わかるようになってたんだ…」
梢「村野さん、おかえりなさい…ごめんなさいね、さっきまで急ぎの書類を書いてて……」
さやか「はい。……って、乙宗先輩?大丈夫ですか?何か…暗いというか、もの寂しげというか…」
梢「そう見えるかしら…?」
さやか「なんとなく…あ、それに今日は綴理先輩が花帆さんを見てるんですね。なんか新鮮です」
梢「ええ…それが実は……」
花帆「ここのところなんですけど……もうちょっと早い方が綺麗じゃないですか?」
綴理「そうだね。肉いなりだ」
花帆「肉いなり…なるほど!先に入れるから……先に手を出して…そこから身体ってことですね!」
綴理「うん。……肉いなり、食べたい」
花帆「あたし、実は食べたことないんですよね。地元だと無かったので…」
綴理「じゃあ、今度行こう。商店街においしいお店がある」
花帆「はい!楽しみです!」
さやか「花帆さん、綴理先輩の指導わかるようになってたんだ…」
梢「村野さん、おかえりなさい…ごめんなさいね、さっきまで急ぎの書類を書いてて……」
さやか「はい。……って、乙宗先輩?大丈夫ですか?何か…暗いというか、もの寂しげというか…」
梢「そう見えるかしら…?」
さやか「なんとなく…あ、それに今日は綴理先輩が花帆さんを見てるんですね。なんか新鮮です」
梢「ええ…それが実は……」
21: (しまむら) 2023/04/23(日) 22:16:23.37 ID:wKJ+Lhnj
(回想)
梢『さて、村野さんが3日ほどいないということだけれど…その間、綴理に花帆さんの指導をして貰いたいの』
綴理『ボクが?良いけど…こずは?』
梢『良い機会だから……というのは言い方が悪いけれど、せっかくだし花帆さんに違った視点での指導をしてあげたくて。きっと良い刺激になると思うから』
梢『それと…実は私も、最近やらなきゃいけない仕事が溜まってて。この際に消化しておきたいの。綴理、お願いできるかしら?』
綴理『わかった。かほ、一緒に練習しよう』
花帆『はい!綴理先輩、よろしくお願いします!』
梢『さて、村野さんが3日ほどいないということだけれど…その間、綴理に花帆さんの指導をして貰いたいの』
綴理『ボクが?良いけど…こずは?』
梢『良い機会だから……というのは言い方が悪いけれど、せっかくだし花帆さんに違った視点での指導をしてあげたくて。きっと良い刺激になると思うから』
梢『それと…実は私も、最近やらなきゃいけない仕事が溜まってて。この際に消化しておきたいの。綴理、お願いできるかしら?』
綴理『わかった。かほ、一緒に練習しよう』
花帆『はい!綴理先輩、よろしくお願いします!』
23: (しまむら) 2023/04/23(日) 22:19:31.97 ID:wKJ+Lhnj
梢「ということで、この三日間は綴理に花帆さんを任せていたの」
さやか「だからですか…本当に、すごく打ち解けてますよね」
梢「ええ。それに私を見兼ねてなのか、日頃の綴理の世話も花帆さんが受け持ってくれてね」
さやか「私も驚きました。お昼も食べるように見て下さいとは言いましたけど、花帆さんがお弁当を作ってたなんて」
梢「妹さんがいたからかしらね。花帆さんもお料理はできるみたい。それで綴理の世話を全部任せてたら……」
花帆「綴理センパイ、すっごくきらめいてます!」
綴理「かほも良いよ。気持が伝わってくる。よしよし」ナデナデ
花帆「えへへ…綴理センパイ大好きです!」
梢「」
さやか「」
さやか「だからですか…本当に、すごく打ち解けてますよね」
梢「ええ。それに私を見兼ねてなのか、日頃の綴理の世話も花帆さんが受け持ってくれてね」
さやか「私も驚きました。お昼も食べるように見て下さいとは言いましたけど、花帆さんがお弁当を作ってたなんて」
梢「妹さんがいたからかしらね。花帆さんもお料理はできるみたい。それで綴理の世話を全部任せてたら……」
花帆「綴理センパイ、すっごくきらめいてます!」
綴理「かほも良いよ。気持が伝わってくる。よしよし」ナデナデ
花帆「えへへ…綴理センパイ大好きです!」
梢「」
さやか「」
25: (しまむら) 2023/04/23(日) 22:23:17.30 ID:wKJ+Lhnj
さやか「で、でも!二人が仲良しになるのは良いことですよね?」
梢「良いことよ。良いことなのだけれど……世話のかかる可愛い子が二人とも、遠くに行ってしまったみたいで」
梢「花帆さんが、大人になってしまった気がして……」
さやか「そ、それは……考え過ぎでは?あの花帆さんですよ?綴理先輩とは似たところもありますし、二人とも世話いらずになるとは…」
梢「あら、そうかしら?」
さやか「え?」
梢「練習が終わったら、二人の様子を見てみると良いかもね。きっと…村野さんにも私の気持、わかってくれると思うわ」
さやか「わ、わかりました……?」
梢「良いことよ。良いことなのだけれど……世話のかかる可愛い子が二人とも、遠くに行ってしまったみたいで」
梢「花帆さんが、大人になってしまった気がして……」
さやか「そ、それは……考え過ぎでは?あの花帆さんですよ?綴理先輩とは似たところもありますし、二人とも世話いらずになるとは…」
梢「あら、そうかしら?」
さやか「え?」
梢「練習が終わったら、二人の様子を見てみると良いかもね。きっと…村野さんにも私の気持、わかってくれると思うわ」
さやか「わ、わかりました……?」
27: (しまむら) 2023/04/23(日) 22:26:44.91 ID:wKJ+Lhnj
練習後
花帆「綴理先輩、どうぞ〜。はい、あ〜ん」
綴理「あ〜ん……おいしい」
さやか「!?」
花帆「蓮ノ空のごはん、美味しいですよね!綴理先輩は何が好きですか?」
綴理「お肉と…お魚」
花帆「あはは…あたしは治部煮とかですね。筍が甘くて好きです!さやかちゃんは?」
さやか「わ、わたしは……ええと、山芋のステーキでしょうか。好きな料理だったので、ここでも出てきたのは嬉しかったですね」
花帆「そうなんだ!あたしもまた食べたくなってきたなぁ。作れるかな〜」
綴理「ボクも食べたい…かほ、作れるの?」
花帆「凝ったやつじゃなければ大丈夫だと思います。今度山芋探してきますね!」
さやか「……」
花帆「綴理先輩、どうぞ〜。はい、あ〜ん」
綴理「あ〜ん……おいしい」
さやか「!?」
花帆「蓮ノ空のごはん、美味しいですよね!綴理先輩は何が好きですか?」
綴理「お肉と…お魚」
花帆「あはは…あたしは治部煮とかですね。筍が甘くて好きです!さやかちゃんは?」
さやか「わ、わたしは……ええと、山芋のステーキでしょうか。好きな料理だったので、ここでも出てきたのは嬉しかったですね」
花帆「そうなんだ!あたしもまた食べたくなってきたなぁ。作れるかな〜」
綴理「ボクも食べたい…かほ、作れるの?」
花帆「凝ったやつじゃなければ大丈夫だと思います。今度山芋探してきますね!」
さやか「……」
29: (しまむら) 2023/04/23(日) 22:28:54.30 ID:wKJ+Lhnj
花帆「頭洗いますね〜目、瞑っててください」
綴理「わかった。目を……何も見えない。かほ、いる?」
花帆「いますよ〜。痒いところとかありませんか?」
綴理「ん……背中かな」
さやか「……お風呂も、二人で入ってたんですか?」
花帆「え?うん。初日に綴理センパイ、湯船で寝ちゃっててさ。それから一応一緒にね。はい、流しますね〜」
さやか「頭まで洗って……まさか身体も!?」
花帆「流石にしないよ〜。あ、でも背中は流してるよ」
さやか「せ、背中まで…」
綴理「わかった。目を……何も見えない。かほ、いる?」
花帆「いますよ〜。痒いところとかありませんか?」
綴理「ん……背中かな」
さやか「……お風呂も、二人で入ってたんですか?」
花帆「え?うん。初日に綴理センパイ、湯船で寝ちゃっててさ。それから一応一緒にね。はい、流しますね〜」
さやか「頭まで洗って……まさか身体も!?」
花帆「流石にしないよ〜。あ、でも背中は流してるよ」
さやか「せ、背中まで…」
32: (しまむら) 2023/04/23(日) 22:33:33.84 ID:wKJ+Lhnj
さやか「お昼寝に膝枕してお弁当作って夜もごはん食べさせてあげてお風呂も一緒に入って頭と背中洗ってあげて!それに着替えも手伝って髪の毛乾かしてあげて……って、どれだけ甘やかせば気が済むんですか!?」
花帆「えっと……えへへ、甘やかせ過ぎだった?」
綴理「かほに髪乾かしてもらうの、気持良いよ?」
花帆「センパイ綺麗な髪なんですから、ちゃんとお手入れしないと勿体無いですよ。さやかちゃんもそう思うよね?」
さやか「そ、そこは同意しますけど……とにかく!花帆さんは甘やかしてるとかそういう次元じゃないです!わたしの時だって起こすのとお弁当はやってましたが、自分で食べてましたしお風呂も一人で入れてましたよね!?」
綴理「そうだっけ…?」
花帆「さ、さやかちゃんもこれくらいやってると思って……」
花帆「えっと……えへへ、甘やかせ過ぎだった?」
綴理「かほに髪乾かしてもらうの、気持良いよ?」
花帆「センパイ綺麗な髪なんですから、ちゃんとお手入れしないと勿体無いですよ。さやかちゃんもそう思うよね?」
さやか「そ、そこは同意しますけど……とにかく!花帆さんは甘やかしてるとかそういう次元じゃないです!わたしの時だって起こすのとお弁当はやってましたが、自分で食べてましたしお風呂も一人で入れてましたよね!?」
綴理「そうだっけ…?」
花帆「さ、さやかちゃんもこれくらいやってると思って……」
33: (しまむら) 2023/04/23(日) 22:35:14.29 ID:wKJ+Lhnj
さやか「やってません!花帆さんは綴理先輩をなんだと思ってるんですか!?」
花帆「……妹?」
綴理「かほお姉ちゃーん」
花帆「はーい、お姉ちゃんですよ〜」
さやか「花帆さん!綴理先輩も!」
花帆「ひえっ。ご、ごめんね…ホラ、あたし妹が二人いたからさ。お世話するのも嫌いじゃないっていうか、妹たちのこと思い出しちゃったというか」
さやか「妹さん、おいくつですか?」
花帆「…………小学校低学年くらいです」
綴理「ボク、小学生だった?」
さやか「違います!」
花帆「……妹?」
綴理「かほお姉ちゃーん」
花帆「はーい、お姉ちゃんですよ〜」
さやか「花帆さん!綴理先輩も!」
花帆「ひえっ。ご、ごめんね…ホラ、あたし妹が二人いたからさ。お世話するのも嫌いじゃないっていうか、妹たちのこと思い出しちゃったというか」
さやか「妹さん、おいくつですか?」
花帆「…………小学校低学年くらいです」
綴理「ボク、小学生だった?」
さやか「違います!」
34: (しまむら) 2023/04/23(日) 22:38:59.97 ID:wKJ+Lhnj
さやか「ああもう!お二人共反省して下さい!配信を見てくれてるファンの人たちがこんな様子を見たら、失望されちゃいますよ!?」
花帆「え〜?そんなことなかったよ?ね、綴理センパイ」
綴理「うん。みんなかわいいって言ってくれてた」
さやか「そんなことなかった…?みんな…?ま、まさか…!」
さやか「あっ!やっぱり配信してる!『今日のお弁当です』…?『花帆と綴理のお昼寝配信』…!?」
花帆「え〜?そんなことなかったよ?ね、綴理センパイ」
綴理「うん。みんなかわいいって言ってくれてた」
さやか「そんなことなかった…?みんな…?ま、まさか…!」
さやか「あっ!やっぱり配信してる!『今日のお弁当です』…?『花帆と綴理のお昼寝配信』…!?」
35: (しまむら) 2023/04/23(日) 22:41:05.41 ID:wKJ+Lhnj
花帆「癒やされる〜とか、可愛い〜ってコメントすっごく多かったよ!」
さやか「にしても限度がありますよ!明日からはもうちょっとしっかりして貰いますからね!」
綴理「どのくらい?」
さやか「朝はわたしが起こしますが、ちゃんと起きてください!後、ご飯食べさせたりはしませんからね!朝も夜もお弁当もしっかり食べてください!それと、お風呂は一人でしっかり洗うこと!良いですね?」
花帆「さやかちゃんもわりと甘やかしてると思うけど…」
綴理「わかった。頑張る」
さやか「もう…絶対ですからね。花帆さんに甘えるのは今日でおしまいですよ。花帆さんも、あんまり甘やかし過ぎないでください」
花帆「はーい」
さやか「にしても限度がありますよ!明日からはもうちょっとしっかりして貰いますからね!」
綴理「どのくらい?」
さやか「朝はわたしが起こしますが、ちゃんと起きてください!後、ご飯食べさせたりはしませんからね!朝も夜もお弁当もしっかり食べてください!それと、お風呂は一人でしっかり洗うこと!良いですね?」
花帆「さやかちゃんもわりと甘やかしてると思うけど…」
綴理「わかった。頑張る」
さやか「もう…絶対ですからね。花帆さんに甘えるのは今日でおしまいですよ。花帆さんも、あんまり甘やかし過ぎないでください」
花帆「はーい」
36: (しまむら) 2023/04/23(日) 22:46:14.41 ID:wKJ+Lhnj
翌日
さやか「……そろそろ良い時間だし、綴理先輩起こしに行こうかな。もう実家の生活より、こっちの暮らしにに慣れちゃった」
さやか「まぁ、今日も寝てるかな……でも、昨日乙宗先輩が言ってたこともわかるかも。綴理先輩をお世話してるの、結構楽しいし。花帆さんは……甘やかし過ぎ。うん、絶対そう」
さやか「さてと……綴理先輩?おはようございまーす」
綴理「ん……」
さやか「やっぱり寝てる。ふふ、綺麗な寝顔だなぁ……」
さやか「……そろそろ良い時間だし、綴理先輩起こしに行こうかな。もう実家の生活より、こっちの暮らしにに慣れちゃった」
さやか「まぁ、今日も寝てるかな……でも、昨日乙宗先輩が言ってたこともわかるかも。綴理先輩をお世話してるの、結構楽しいし。花帆さんは……甘やかし過ぎ。うん、絶対そう」
さやか「さてと……綴理先輩?おはようございまーす」
綴理「ん……」
さやか「やっぱり寝てる。ふふ、綺麗な寝顔だなぁ……」
37: (しまむら) 2023/04/23(日) 22:49:25.95 ID:wKJ+Lhnj
さやか「そうだ。花帆さんに起こしてたタイミング聞いて、時間が大丈夫そうなら明日からはもう少し遅くしてあげようかな」
さやか「綴理先輩も頑張ってるんだし。昨日ああは言ったけど、ちょっとくらい…甘やかしてあげても良いよね」
さやか「にしても、今日は取り敢えず起こさなきゃ。綴理先輩、起きてください!先輩!」
綴理「うぅん……起きるよ……」
さやか「あ、目は覚めましたか?おはようございます。綴理先輩」
綴理「うん、おはよ……今日もありがとう、かほ」
さやか「…………は?」
綴理「え?………あっ」
さやか「綴理先輩も頑張ってるんだし。昨日ああは言ったけど、ちょっとくらい…甘やかしてあげても良いよね」
さやか「にしても、今日は取り敢えず起こさなきゃ。綴理先輩、起きてください!先輩!」
綴理「うぅん……起きるよ……」
さやか「あ、目は覚めましたか?おはようございます。綴理先輩」
綴理「うん、おはよ……今日もありがとう、かほ」
さやか「…………は?」
綴理「え?………あっ」
40: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:00:09.33 ID:wKJ+Lhnj
さやか「じゃあ、わたしは早朝ランニング行ってきますので」
綴理「う、うん。いってらっしゃい…」
花帆「梢センパイ……今日のさやかちゃん、ちょっと不機嫌じゃないですか?」
梢「え、ええ。そうね……あからさまという訳ではないみたいだけど……いつもとは少し違うわね」
花帆「何があったんだろ……大丈夫かなぁ。体調悪いのかな」
梢「そういう訳でも無いみたいよ。それに、何があったかはわからないけど……誰のせいかは、大体想像が付くから」
綴理「」ズーン
梢「綴理…貴女、村野さんに何をしたの?貴女が機嫌を損ねられるなんてよっぽどよ?」
綴理「それが……」
綴理「う、うん。いってらっしゃい…」
花帆「梢センパイ……今日のさやかちゃん、ちょっと不機嫌じゃないですか?」
梢「え、ええ。そうね……あからさまという訳ではないみたいだけど……いつもとは少し違うわね」
花帆「何があったんだろ……大丈夫かなぁ。体調悪いのかな」
梢「そういう訳でも無いみたいよ。それに、何があったかはわからないけど……誰のせいかは、大体想像が付くから」
綴理「」ズーン
梢「綴理…貴女、村野さんに何をしたの?貴女が機嫌を損ねられるなんてよっぽどよ?」
綴理「それが……」
41: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:02:37.53 ID:wKJ+Lhnj
梢「貴女……流石にそれは……」
綴理「…反省してる」
梢「村野さんも、綴理たちの変化に驚くとは思ってたわ。でも、まさかここまで拗れるとはね……」
花帆「すみません…あたしがお世話し過ぎたばっかりに」
綴理「かほのせいじゃないよ…」
梢「そうねえ…半分は事故みたいなものだけれど、もう半分は貴女の責任よ?それで、どうするつもり?まさかこのまま自然に村野さんの機嫌が治るのを待つって言うんじゃないわよね?」
綴理「うん…ちゃんと謝りたい。でも…どう言えば良いかわからないんだ」
綴理「…反省してる」
梢「村野さんも、綴理たちの変化に驚くとは思ってたわ。でも、まさかここまで拗れるとはね……」
花帆「すみません…あたしがお世話し過ぎたばっかりに」
綴理「かほのせいじゃないよ…」
梢「そうねえ…半分は事故みたいなものだけれど、もう半分は貴女の責任よ?それで、どうするつもり?まさかこのまま自然に村野さんの機嫌が治るのを待つって言うんじゃないわよね?」
綴理「うん…ちゃんと謝りたい。でも…どう言えば良いかわからないんだ」
42: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:06:03.89 ID:wKJ+Lhnj
花帆「あっ、確かに…『さやとかほを間違えてごめん』なんて言っても…」
梢「下手したら、火に油を注ぐ結果になるわね」
綴理「どうしよう…」
梢「私の方から言うにしても、話を大きくしたみたいで村野さんに申し訳無いわね」
花帆「あたしも原因の一部だし…」
梢「ひとまずは、状況を見ることかしらね。村野さんの様子を見て、ちゃんと何が悪かったかを、誠心誠意しっかり謝ること。良いわね?」
綴理「わかった…やってみる。ありがとう、こず、かほ」
花帆「綴理センパイ、大丈夫ですかね?」
梢「こればっかりは、なるようにしかならないのではないかしら」
花帆「さやかちゃん……」
梢「下手したら、火に油を注ぐ結果になるわね」
綴理「どうしよう…」
梢「私の方から言うにしても、話を大きくしたみたいで村野さんに申し訳無いわね」
花帆「あたしも原因の一部だし…」
梢「ひとまずは、状況を見ることかしらね。村野さんの様子を見て、ちゃんと何が悪かったかを、誠心誠意しっかり謝ること。良いわね?」
綴理「わかった…やってみる。ありがとう、こず、かほ」
花帆「綴理センパイ、大丈夫ですかね?」
梢「こればっかりは、なるようにしかならないのではないかしら」
花帆「さやかちゃん……」
43: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:07:17.92 ID:wKJ+Lhnj
放課後
綴理「」
梢「駄目みたいね…」
花帆「そんなぁ〜!?」
梢「綴理、ちゃんと謝ったのよね?」
綴理「うん。謝って、さやは『気にしてないです』って言ってくれた。けど…」
花帆「流石に方便、ですよねぇ」
綴理「ボクはもう駄目だ…DOLLCHESTRAはおしまいだよ…」
綴理「」
梢「駄目みたいね…」
花帆「そんなぁ〜!?」
梢「綴理、ちゃんと謝ったのよね?」
綴理「うん。謝って、さやは『気にしてないです』って言ってくれた。けど…」
花帆「流石に方便、ですよねぇ」
綴理「ボクはもう駄目だ…DOLLCHESTRAはおしまいだよ…」
45: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:11:25.99 ID:wKJ+Lhnj
梢「縁起でもないこと言わないで頂戴。でも、そうねえ……村野さんとしても、どう納めていいのかわからないんじゃないかしら」
花帆「どういうことですか?」
梢「起きた事件としては決して大きいものではないし、綴理に悪気があった訳でもない。村野さんだってそれはわかってるはずよ」
梢「でも、村野さんもしっかりしてるとはいえ、まだ高校一年生だもの。単純に謝罪の応酬で終わらせられる程、心からは納得できてないのではないかしら」
花帆「そっか…じゃあ、どうすればいいんだろう」
梢「綴理が何か……言葉以上の行動で、謝罪と反省の意を示すことができれば。村野さんも踏ん切りがつけられるかもしれないわ」
花帆「どういうことですか?」
梢「起きた事件としては決して大きいものではないし、綴理に悪気があった訳でもない。村野さんだってそれはわかってるはずよ」
梢「でも、村野さんもしっかりしてるとはいえ、まだ高校一年生だもの。単純に謝罪の応酬で終わらせられる程、心からは納得できてないのではないかしら」
花帆「そっか…じゃあ、どうすればいいんだろう」
梢「綴理が何か……言葉以上の行動で、謝罪と反省の意を示すことができれば。村野さんも踏ん切りがつけられるかもしれないわ」
46: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:16:22.90 ID:wKJ+Lhnj
綴理「行動……」
花帆「心から謝罪と反省の、かぁ。綴理センパイの、さやかちゃんへの気持を……」
花帆「そうだ!」
梢「何かアイデアがあるの?」
花帆「はい!きっとさやかちゃんも納得してくれると思います!多分!」
綴理「かほ、教えてほしい。ボクはさやに嫌われたくない。さやに、楽しくいてほしい」
梢「私からもお願いするわ。花帆さん、どうするのが良いかしら?」
花帆「綴理センパイの気持を、さやかちゃんにそのまま贈って伝えるんです!そのために……梢センパイ!」
梢「?」
花帆「今日の部活…休ませてください!」
花帆「心から謝罪と反省の、かぁ。綴理センパイの、さやかちゃんへの気持を……」
花帆「そうだ!」
梢「何かアイデアがあるの?」
花帆「はい!きっとさやかちゃんも納得してくれると思います!多分!」
綴理「かほ、教えてほしい。ボクはさやに嫌われたくない。さやに、楽しくいてほしい」
梢「私からもお願いするわ。花帆さん、どうするのが良いかしら?」
花帆「綴理センパイの気持を、さやかちゃんにそのまま贈って伝えるんです!そのために……梢センパイ!」
梢「?」
花帆「今日の部活…休ませてください!」
47: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:19:08.02 ID:wKJ+Lhnj
翌朝
さやか「んんっ……あ、起きなきゃ……」
さやか「お弁当と、綴理先輩を……あ、今日は……いらないんだった」
さやか「……」
(メッセージ)
綴理先輩
『明日はボクを起こさなくていい。それと、お弁当も作らないでね。さやの分も作らないで』
さやか(昨晩、あんな連絡が来てびっくりしたけど…どういうことなんだろう。まさか、花帆さんが起こしてるとか?わたしのこと、いらなくなっちゃったのかな……あはは。そんな、まさか…ね)
さやか「はぁ……わたし、何してるんだろ」
さやか「時間に余裕ができたのは良いけど、目も覚めてるし…早めに朝練行こうかな」
さやか「んんっ……あ、起きなきゃ……」
さやか「お弁当と、綴理先輩を……あ、今日は……いらないんだった」
さやか「……」
(メッセージ)
綴理先輩
『明日はボクを起こさなくていい。それと、お弁当も作らないでね。さやの分も作らないで』
さやか(昨晩、あんな連絡が来てびっくりしたけど…どういうことなんだろう。まさか、花帆さんが起こしてるとか?わたしのこと、いらなくなっちゃったのかな……あはは。そんな、まさか…ね)
さやか「はぁ……わたし、何してるんだろ」
さやか「時間に余裕ができたのは良いけど、目も覚めてるし…早めに朝練行こうかな」
48: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:20:36.35 ID:wKJ+Lhnj
さやか「おはようございまー…あれ、乙宗先輩?」
梢「村野さん。おはよう」
さやか「おはようございます。今日、綴理先輩はいらっしゃらないんですか?」
梢「綴理はちょっとやることがあってね。朝練は私が見ることになったわ。構わないかしら」
さやか「そうなんですか……もちろんです。よろしくお願いします」
梢「ええ、よろしくね」
梢「村野さん。おはよう」
さやか「おはようございます。今日、綴理先輩はいらっしゃらないんですか?」
梢「綴理はちょっとやることがあってね。朝練は私が見ることになったわ。構わないかしら」
さやか「そうなんですか……もちろんです。よろしくお願いします」
梢「ええ、よろしくね」
49: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:21:51.08 ID:wKJ+Lhnj
さやか(あれ?乙宗先輩がわたしを見るってことは……花帆さんもいない?)
さやか(二人ともどうしたんだろう……まさか、二人で練習してるんじゃ……わたしが子供みたいに拗ねてたから、愛想を尽かして……)
さやか(な、なんて…考え過ぎだよね。絶対、そうに決まって……)
梢「そうそう、村野さん」
さやか「は、はいっ!」
梢「ふふっ、そんなに驚かないで。今日のお昼なのだけれど。ミーティングをやるから、授業が終わったらすぐ部室に来て貰えるかしら」
さやか「わかりました」
梢「きっと、すぐ終わると思うから。申し訳無いけどお願いね」
さやか(二人ともどうしたんだろう……まさか、二人で練習してるんじゃ……わたしが子供みたいに拗ねてたから、愛想を尽かして……)
さやか(な、なんて…考え過ぎだよね。絶対、そうに決まって……)
梢「そうそう、村野さん」
さやか「は、はいっ!」
梢「ふふっ、そんなに驚かないで。今日のお昼なのだけれど。ミーティングをやるから、授業が終わったらすぐ部室に来て貰えるかしら」
さやか「わかりました」
梢「きっと、すぐ終わると思うから。申し訳無いけどお願いね」
50: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:24:05.97 ID:wKJ+Lhnj
昼
さやか(部室に来たけど、何のミーティングなんだろう)
さやか(もしかして……ユニット解散の通告!?わたし、これからソロでやることになるの!?)
さやか「し、失礼します!」
綴理「あ、さや。おはよう。……こんにちは?いらっしゃい?」
さやか「綴理先輩…?こ、こんにちは」
綴理「うん。こんにちは」
さやか「あの、乙宗先輩からミーティングがあると伺ったのですが…」
綴理「あー……ごめんね。それ、嘘なんだ」
さやか「えっ!?」
さやか(部室に来たけど、何のミーティングなんだろう)
さやか(もしかして……ユニット解散の通告!?わたし、これからソロでやることになるの!?)
さやか「し、失礼します!」
綴理「あ、さや。おはよう。……こんにちは?いらっしゃい?」
さやか「綴理先輩…?こ、こんにちは」
綴理「うん。こんにちは」
さやか「あの、乙宗先輩からミーティングがあると伺ったのですが…」
綴理「あー……ごめんね。それ、嘘なんだ」
さやか「えっ!?」
51: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:25:26.15 ID:wKJ+Lhnj
綴理「ボクがさやを呼び出して貰ったんだ。さやに渡したいものがある」
さやか「渡したいもの…?」
綴理「はい、これ」
さやか「これ……お弁当箱?」
綴理「開けてみて」
さやか「はい……わっ、美味しそう……これってもしかして」
綴理「ボクが作った。……ごめん。これもちょっと嘘。ボクが、かほに手伝って貰って作ったんだ」
さやか「渡したいもの…?」
綴理「はい、これ」
さやか「これ……お弁当箱?」
綴理「開けてみて」
さやか「はい……わっ、美味しそう……これってもしかして」
綴理「ボクが作った。……ごめん。これもちょっと嘘。ボクが、かほに手伝って貰って作ったんだ」
52: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:26:50.41 ID:wKJ+Lhnj
さやか「花帆さんと…」
さやか「あっ、これ!」
綴理「うん。山芋のステーキ。昨日街に行って買ってきて、朝作ったんだ。かほとれいかさんと選んだから、きっと美味しいと思う」
綴理「食べて、くれるかな」
さやか「…はい。いただきますね」
綴理「……どう?」
さやか「ちょっとだけ、苦いですね」
綴理「……うん。実は少し焦がしちゃった」
さやか「でも、美味しいです。綴理先輩の努力がわかりますよ」
綴理「さや…」
さやか「あっ、これ!」
綴理「うん。山芋のステーキ。昨日街に行って買ってきて、朝作ったんだ。かほとれいかさんと選んだから、きっと美味しいと思う」
綴理「食べて、くれるかな」
さやか「…はい。いただきますね」
綴理「……どう?」
さやか「ちょっとだけ、苦いですね」
綴理「……うん。実は少し焦がしちゃった」
さやか「でも、美味しいです。綴理先輩の努力がわかりますよ」
綴理「さや…」
54: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:30:02.50 ID:wKJ+Lhnj
綴理「さや、ごめんね。ボク、かほだけじゃなくて…さやにも甘え過ぎてた。さやといると、とっても安心できたから」
さやか「先輩…」
綴理「これからは、もう少し自分でできるようになるよ。……でも、やっぱりさやにも甘えたい。さやのお弁当もずっと食べたい。さやの料理、ボクはとっても好きなんだ」
さやか「……」
綴理「だから……その、えっと…」
さやか「ふふっ、なんですかそれ」
さやか「先輩…」
綴理「これからは、もう少し自分でできるようになるよ。……でも、やっぱりさやにも甘えたい。さやのお弁当もずっと食べたい。さやの料理、ボクはとっても好きなんだ」
さやか「……」
綴理「だから……その、えっと…」
さやか「ふふっ、なんですかそれ」
55: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:32:18.40 ID:wKJ+Lhnj
さやか「本当に、もう怒ってはいないんです。でも、なんだか花帆さんに……綴理先輩を取られちゃったみたいな気がして」
さやか「わたしの方こそ、申し訳ありませんでした。あんな子供みたいに不貞腐れて…今思うと、やっぱり恥ずかしいですね」
綴理「さやは悪くないよ。謝らないで」
綴理「……ボクのこと、許してくれる?」
さやか「そうですね……まだ駄目です」
綴理「えっ……」
さやか「この山芋ステーキ。わたしはもう少し出汁が薄くて、厚めの方が好きなんです」
さやか「だから…今度は、一緒に作ってみませんか?」
綴理「!わかった。ありがとう…さや」
さやか「ふふっ。こちらこそ。とっても素敵なお弁当でしたよ。綴理先輩」
さやか「わたしの方こそ、申し訳ありませんでした。あんな子供みたいに不貞腐れて…今思うと、やっぱり恥ずかしいですね」
綴理「さやは悪くないよ。謝らないで」
綴理「……ボクのこと、許してくれる?」
さやか「そうですね……まだ駄目です」
綴理「えっ……」
さやか「この山芋ステーキ。わたしはもう少し出汁が薄くて、厚めの方が好きなんです」
さやか「だから…今度は、一緒に作ってみませんか?」
綴理「!わかった。ありがとう…さや」
さやか「ふふっ。こちらこそ。とっても素敵なお弁当でしたよ。綴理先輩」
56: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:33:49.32 ID:wKJ+Lhnj
部室の外
梢「あの二人、なんとかなったみたいね」
花帆「良かったぁ……これで上手く行かなかったらって、不安でしたよ〜」
梢「ありがとう花帆さん。綴理が迷惑をかけたわね。あの子と料理なんて、大変だったでしょう?」
花帆「ええ、まぁ……けど、綴理センパイってちゃんと理解すれば料理もできるんですよ!その理解までの道のりが、ちょっとだけ独特ですけど……」
梢「そうなの……ともあれ、一件落着ね。今日からまた、私と練習していきましょうか」
花帆「はい!よろしくお願いします!」
梢「あの二人、なんとかなったみたいね」
花帆「良かったぁ……これで上手く行かなかったらって、不安でしたよ〜」
梢「ありがとう花帆さん。綴理が迷惑をかけたわね。あの子と料理なんて、大変だったでしょう?」
花帆「ええ、まぁ……けど、綴理センパイってちゃんと理解すれば料理もできるんですよ!その理解までの道のりが、ちょっとだけ独特ですけど……」
梢「そうなの……ともあれ、一件落着ね。今日からまた、私と練習していきましょうか」
花帆「はい!よろしくお願いします!」
57: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:36:08.33 ID:wKJ+Lhnj
梢「昨日休んだ分、今日はみっちりやりましょうね?」
花帆「えぇっ!?昨日はカウントしない雰囲気じゃなかったですか!?」
梢「なんてね、冗談よ。二人が仲直りできたのは花帆さんのお陰だもの。今日も練習はするけど、練習の前にお茶でもしましょうか。美味しいクッキーがあるのよ」
花帆「ホントですか!?やった〜!梢センパイ、大好きです!」
梢「…っ!」キュン
梢「か、花帆さん。急に抱き着くのは……」
花帆「あっ、すみません!」
梢「良いのよ。驚いただけだから、気にしないで」ナデナデ
花帆「えへへ……」
梢「……!」
花帆「えぇっ!?昨日はカウントしない雰囲気じゃなかったですか!?」
梢「なんてね、冗談よ。二人が仲直りできたのは花帆さんのお陰だもの。今日も練習はするけど、練習の前にお茶でもしましょうか。美味しいクッキーがあるのよ」
花帆「ホントですか!?やった〜!梢センパイ、大好きです!」
梢「…っ!」キュン
梢「か、花帆さん。急に抱き着くのは……」
花帆「あっ、すみません!」
梢「良いのよ。驚いただけだから、気にしないで」ナデナデ
花帆「えへへ……」
梢「……!」
58: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:38:17.74 ID:wKJ+Lhnj
綴理「さや〜、さや」
さやか「はいはい、なんですかなんですか?」
綴理「ううん、呼んだだけだよ」
さやか「もう……あ、そう言えば。綴理先輩って料理したのは初めてだったんですか?」
綴理「うん。れいかさんにも驚かれた。『明日は雪が降るわ!』って。すごく大変だった」
さやか「ふふっ。料理は慣れですから。一緒に頑張りましょうね」
綴理「うん」
さやか「ところで……」
さやか「はいはい、なんですかなんですか?」
綴理「ううん、呼んだだけだよ」
さやか「もう……あ、そう言えば。綴理先輩って料理したのは初めてだったんですか?」
綴理「うん。れいかさんにも驚かれた。『明日は雪が降るわ!』って。すごく大変だった」
さやか「ふふっ。料理は慣れですから。一緒に頑張りましょうね」
綴理「うん」
さやか「ところで……」
59: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:39:49.33 ID:wKJ+Lhnj
梢「はい、花帆さん。あーん」
花帆「あ〜…んっ!美味しい〜!すっごく美味しいです!クッキーもですけど、紅茶と良く合いますね!」
梢「ええ、このクッキーにはダージリンが良く合うの。花帆さんにも気に入って貰えて嬉しいわ」
さやか「あの二人、というより乙宗先輩はどうしちゃったんですかね…?」
綴理「こず、ボクのお世話をしてたお姉ちゃんのかほをずっと見てたから。久々に見たかほの子供っぽいギャップにあてられた……んだと思う」
さやか「それはどういう…?」
綴理「つまり、お姉ちゃんのかほを後輩のかほに戻してる」
さやか「えぇ〜…」
花帆「あ〜…んっ!美味しい〜!すっごく美味しいです!クッキーもですけど、紅茶と良く合いますね!」
梢「ええ、このクッキーにはダージリンが良く合うの。花帆さんにも気に入って貰えて嬉しいわ」
さやか「あの二人、というより乙宗先輩はどうしちゃったんですかね…?」
綴理「こず、ボクのお世話をしてたお姉ちゃんのかほをずっと見てたから。久々に見たかほの子供っぽいギャップにあてられた……んだと思う」
さやか「それはどういう…?」
綴理「つまり、お姉ちゃんのかほを後輩のかほに戻してる」
さやか「えぇ〜…」
61: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:42:10.35 ID:wKJ+Lhnj
梢「もう少し食べるかしら?紅茶もおかわりが必要ね」
花帆「いただきま〜す!あたし、梢センパイのお茶大好きです!」
梢「ふふ……私もよ」
花帆「?センパイも紅茶大好きなんですね!」
梢「ええ……そうかもね。ふふっ」
さやか「ま、まぁ当人たちが幸せそうだし、大丈夫ってことですかね……」
綴理「うん。ボクもさやといると幸せ」
さやか「つ、綴理先輩!?」
綴理「さやは、ボクといて幸せ?」
さやか「全く……はい。わたしも、幸せですよ」
花帆「いただきま〜す!あたし、梢センパイのお茶大好きです!」
梢「ふふ……私もよ」
花帆「?センパイも紅茶大好きなんですね!」
梢「ええ……そうかもね。ふふっ」
さやか「ま、まぁ当人たちが幸せそうだし、大丈夫ってことですかね……」
綴理「うん。ボクもさやといると幸せ」
さやか「つ、綴理先輩!?」
綴理「さやは、ボクといて幸せ?」
さやか「全く……はい。わたしも、幸せですよ」
63: (しまむら) 2023/04/23(日) 23:44:21.49 ID:wKJ+Lhnj
おわり
花帆はお姉ちゃんもできると思います。
ネタは昨晩あった別スレからお借りしました。素敵な題材で、本当にありがとうございました。
梢先輩はそこまで脳破壊できなかったので、任せろという方はよろしくお願いします。
花帆はお姉ちゃんもできると思います。
ネタは昨晩あった別スレからお借りしました。素敵な題材で、本当にありがとうございました。
梢先輩はそこまで脳破壊できなかったので、任せろという方はよろしくお願いします。
60: (茸) 2023/04/23(日) 23:40:38.29 ID:lWl3AaDO
脳が回復した
64: (もんじゃ) 2023/04/23(日) 23:45:41.20 ID:WjZ2ohBK
乙
素晴らしいssだったわね
素晴らしいssだったわね
65: (たこやき) 2023/04/23(日) 23:46:52.68 ID:yjb/sxDe
素晴らしきお手前でしたわね
次も期待しておりますわ
次も期待しておりますわ
67: (SIM) 2023/04/23(日) 23:48:15.65 ID:ftNlHoGl
何人かブッブが混じってないかこのスレ
66: (たこやき) 2023/04/23(日) 23:46:57.15 ID:Sk3BDrS8
乙本当に素晴らしかった
68: (もんじゃ) 2023/04/23(日) 23:51:16.18 ID:8AfvJBcU
素敵なお話だったわね
69: (らっかせい) 2023/04/23(日) 23:53:47.48 ID:83fTv4qv
リクエストした通りハッピーエンドにしてくれてありがとう
凄く面白尊かった
凄く面白尊かった
74: (しまむら) 2023/04/24(月) 00:00:44.51 ID:A+IVgmmu
>>69
昨晩のらっかせいですかね
ネタ提供ありがとうございました!
昨晩のらっかせいですかね
ネタ提供ありがとうございました!
70: (もんじゃ) 2023/04/23(日) 23:56:53.71 ID:Ag7moBu2
お疲れ様
こういうSSがもっと増えてくれてもいいのよ?
増えてくれないかしら
こういうSSがもっと増えてくれてもいいのよ?
増えてくれないかしら
71: (もんじゃ) 2023/04/23(日) 23:59:45.03 ID:ngAbKTSy
大変素晴らしいお話しでしたわ
村野さんの心情の移ろいが丁寧でした
またいつでもお書きになってくださいね
村野さんの心情の移ろいが丁寧でした
またいつでもお書きになってくださいね
72: (八つ橋) 2023/04/24(月) 00:00:16.38 ID:lzugpIp4
素敵なハッピーエンドね
こういう作品が増えるといいと思うのだけれど
こういう作品が増えるといいと思うのだけれど
73: (もんじゃ) 2023/04/24(月) 00:00:35.56 ID:WYkrfdWY
みんな急速に脳が回復してて草
75: (あら) 2023/04/24(月) 00:06:16.91 ID:9gzQWjnf
脳を一度破壊して回復するのは一層素晴らしいわね
筋トレと同じ理屈ね
筋トレと同じ理屈ね
76: (しまむら) 2023/04/24(月) 00:07:35.39 ID:A+IVgmmu
まだ虹蓮合わせても4作目なので、これからも色々書いていきます。
ただ、発想が貧弱なので何か蓮のネタがあれば置いていって戴けると嬉しいです。
書きます。
ただ、発想が貧弱なので何か蓮のネタがあれば置いていって戴けると嬉しいです。
書きます。
80: (もんじゃ) 2023/04/24(月) 00:38:20.23 ID:PQZEdci2
約束果たしてくれてありがとう😊
さやか「すいません先輩…家の事情で3日ほど実家に戻ります」←どうなる?
さやか「すいません先輩…家の事情で3日ほど実家に戻ります」←どうなる?
【ラブライブ!】さやか「すいません先輩…家の事情で3日ほど実家に戻ります」←どうなる?【蓮ノ空】
1:名無しで叶える物語(もんじゃ) 2023/04/22(土) 22:03:19.26 ID:64/2nBQc
いない間抜け殻みたいになる
78: (八つ橋) 2023/04/24(月) 00:17:42.78 ID:lzugpIp4
まだ4作目でこの出来とは、今後が楽しみね
具体的な内容は思いつかないのだけれど、配信を絡めたお話が読んでみたいわね
具体的な内容は思いつかないのだけれど、配信を絡めたお話が読んでみたいわね
79: (たこやき) 2023/04/24(月) 00:35:41.56 ID:6VAJIK3B
いいですわゾ~これ
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1682254060/