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2: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:00:00 ID:EmJ/kZKY00
虹ヶ咲学園・家庭科室
せつ菜「ようこそいらっしゃいました!」
みんな「…………」
せつ菜「皆さんの熱い想いに応えて、優木せつ菜……今日はフルコースに挑戦します!!」
エマ「わ、わぁ~、楽しみだね~……」
果林「そうね……」
せつ菜「先日の私が作ったお弁当を分け合う皆さんの姿……感動しました!」
せつ菜「そんなに私の料理を食べたいと思ってくれていただなんて……とっても嬉しいです!」
かすみ「アレは別に好きで食べたわけじゃむぐっ!」
愛「かすかすちょっと黙って!」
せつ菜「ようこそいらっしゃいました!」
みんな「…………」
せつ菜「皆さんの熱い想いに応えて、優木せつ菜……今日はフルコースに挑戦します!!」
エマ「わ、わぁ~、楽しみだね~……」
果林「そうね……」
せつ菜「先日の私が作ったお弁当を分け合う皆さんの姿……感動しました!」
せつ菜「そんなに私の料理を食べたいと思ってくれていただなんて……とっても嬉しいです!」
かすみ「アレは別に好きで食べたわけじゃむぐっ!」
愛「かすかすちょっと黙って!」
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3: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:02:00 ID:EmJ/kZKY00
かすみ「かすかすじゃなくてかすみんもごもご……」
歩夢「ねえ、せつ菜ちゃん。あの子の姿が見えないんだけど……」
ミア「さては逃げたな、ベイビーちゃんめ……」
しずく「先輩のことは呼んでいないんですか?」
せつ菜「今日は調理のお手伝いをしてもらうので、向こうにちゃんといますよ」
せつ菜「もちろん皆さんと同じものを食べてもらいますから、安心してください!」
みんな(全然安心できない……)
せつ菜「っと、挨拶が長くなってしまいましたね」
彼方「ずっとここで喋っててもいいんだよせつ菜ちゃん……」
せつ菜「そういうわけにはいきません! 料理を振る舞うために集まってもらったんですから!」
歩夢「ねえ、せつ菜ちゃん。あの子の姿が見えないんだけど……」
ミア「さては逃げたな、ベイビーちゃんめ……」
しずく「先輩のことは呼んでいないんですか?」
せつ菜「今日は調理のお手伝いをしてもらうので、向こうにちゃんといますよ」
せつ菜「もちろん皆さんと同じものを食べてもらいますから、安心してください!」
みんな(全然安心できない……)
せつ菜「っと、挨拶が長くなってしまいましたね」
彼方「ずっとここで喋っててもいいんだよせつ菜ちゃん……」
せつ菜「そういうわけにはいきません! 料理を振る舞うために集まってもらったんですから!」
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5: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:04:00 ID:EmJ/kZKY00
せつ菜「では皆さん、一旦失礼します!!」
タッタッタッ……
果林「私たち、今日死ぬのかしら……」
みんな「…………」
栞子「……先ほどから気になっていたのですが、ランジュと璃奈さんはやけに落ち着いていますね」
ランジュ「ふふっ、ランジュは今日のために胃を鍛えてきたの!」ウラ
歩夢「あれ? 今なにか聞こえたような……」
ランジュ「進化したランジュの胃の声よ!」プルャ
ミア「気持ち悪いな……」
しずく「璃奈さんはなにか秘策でもあるの?」
タッタッタッ……
果林「私たち、今日死ぬのかしら……」
みんな「…………」
栞子「……先ほどから気になっていたのですが、ランジュと璃奈さんはやけに落ち着いていますね」
ランジュ「ふふっ、ランジュは今日のために胃を鍛えてきたの!」ウラ
歩夢「あれ? 今なにか聞こえたような……」
ランジュ「進化したランジュの胃の声よ!」プルャ
ミア「気持ち悪いな……」
しずく「璃奈さんはなにか秘策でもあるの?」
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6: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:06:00 ID:EmJ/kZKY00
璃奈「うん。体内をコーティングして味も刺激も感じなくなるドリンクを作ってきた」
愛「マジ!? りなりーありがとう! これで愛さんたちも――」
璃奈「ごめんね、愛さん。ドリンクは予算の都合で2人分しか作れなかったの」
璃奈「だからこれを飲めるのは私ともう一人だけ。璃奈ちゃんボード『ごっくりん』」
エマ「じゃあここは間を取ってわたしが飲むね。璃奈ちゃんグラッツェ!」
彼方「ダメだよエマちゃん、ここは公平に決めないと」
栞子「ですがどう決めたらいいんでしょう? 話し合いをしている時間はありませんし……」
かすみ「普通にじゃんけんでよくない?」
歩夢「そうだね」
ランジュ「ランジュには鍛えた胃があるから辞退するわ」フゥン?
愛「マジ!? りなりーありがとう! これで愛さんたちも――」
璃奈「ごめんね、愛さん。ドリンクは予算の都合で2人分しか作れなかったの」
璃奈「だからこれを飲めるのは私ともう一人だけ。璃奈ちゃんボード『ごっくりん』」
エマ「じゃあここは間を取ってわたしが飲むね。璃奈ちゃんグラッツェ!」
彼方「ダメだよエマちゃん、ここは公平に決めないと」
栞子「ですがどう決めたらいいんでしょう? 話し合いをしている時間はありませんし……」
かすみ「普通にじゃんけんでよくない?」
歩夢「そうだね」
ランジュ「ランジュには鍛えた胃があるから辞退するわ」フゥン?
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7: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:08:00 ID:EmJ/kZKY00
果林「せつ菜が戻ってくる前に早く決めちゃいましょ。せーの!」
みんな「じゃんけんポン!」
~間~
かすみ「やったやったー! かすみん勝ちましたぁ! りな子、ドリンクちょーだい!」
璃奈「はい、一気に飲んでね」
かすみ「んくっ、んくっ」ゴクゴク
かすみ「うっ、まず……でもせつ菜先輩の料理と比べたら全然マシ……」
せつ菜「お待たせしました!!」バーン!
せつ菜「まずは前菜です! これでさらに食欲を掻き立ててくださいね!!」
ミア「最初からそんなものないって……」ボソッ
みんな「じゃんけんポン!」
~間~
かすみ「やったやったー! かすみん勝ちましたぁ! りな子、ドリンクちょーだい!」
璃奈「はい、一気に飲んでね」
かすみ「んくっ、んくっ」ゴクゴク
かすみ「うっ、まず……でもせつ菜先輩の料理と比べたら全然マシ……」
せつ菜「お待たせしました!!」バーン!
せつ菜「まずは前菜です! これでさらに食欲を掻き立ててくださいね!!」
ミア「最初からそんなものないって……」ボソッ
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8: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:10:00 ID:EmJ/kZKY00
愛「い、いただきまーす……」パクッ
みんな「…………」ゴクッ
愛「ぅぐっ……!」
せつ菜「どうですか!?」
愛「ぉ……美味しいよ、せっつー……」プルプル
せつ菜「そうですか! このあとはもっと美味しい料理をたくさん用意しているので、楽しみにしていてください!」
せつ菜「ではまた後ほど!!」タッタッタッ
しずく「……愛さん、大丈夫ですか?」
愛「ダメ……かも……」
ランジュ「愛もランジュみたいに胃を鍛えましょ!」パクッ
みんな「…………」ゴクッ
愛「ぅぐっ……!」
せつ菜「どうですか!?」
愛「ぉ……美味しいよ、せっつー……」プルプル
せつ菜「そうですか! このあとはもっと美味しい料理をたくさん用意しているので、楽しみにしていてください!」
せつ菜「ではまた後ほど!!」タッタッタッ
しずく「……愛さん、大丈夫ですか?」
愛「ダメ……かも……」
ランジュ「愛もランジュみたいに胃を鍛えましょ!」パクッ
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10: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:12:00 ID:EmJ/kZKY00
ランジュ「――!」ビクッ
栞子「ランジュ……?」
ランジュ「ぁ……っか……」
エマ「えっ、えっ? 胃を鍛えたんじゃ……」
ランジュ「胃は鍛えたわ……でも口の中がっ、んぐぅ……」ハァ?
ミア「なんで舌も鍛えておかないんだよ……」
ランジュ「そんなことしたらもうお肉をじっくり味わえなくなるじゃない……!」
かすみ「情けないですねぇ、ランジュ先輩。かすみんはこんなのへっちゃらですよぉ?」パクッ
かすみ「」
歩夢「かすみちゃん? どうしたの……?」
栞子「ランジュ……?」
ランジュ「ぁ……っか……」
エマ「えっ、えっ? 胃を鍛えたんじゃ……」
ランジュ「胃は鍛えたわ……でも口の中がっ、んぐぅ……」ハァ?
ミア「なんで舌も鍛えておかないんだよ……」
ランジュ「そんなことしたらもうお肉をじっくり味わえなくなるじゃない……!」
かすみ「情けないですねぇ、ランジュ先輩。かすみんはこんなのへっちゃらですよぉ?」パクッ
かすみ「」
歩夢「かすみちゃん? どうしたの……?」
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11: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:14:00 ID:EmJ/kZKY00
かすみ「り、りな子の嘘つきぃ! えほっ、ごほっ!」
果林「ど、どういうこと? ドリンクを飲んだら平気なんじゃ……」
璃奈「そのはずだけど……」パクッ
璃奈「!! こ、これ、は……せつ菜さんの料理の刺激が強すぎて、コーティングが剥がされてる……!」
彼方「ええっ!? そんなもの料理って呼んでいいの……?」
栞子「フルコースということは、この邪悪なものがあと何品も出てくるんですね……」
しずく「とにかく次が来る前にこれを片付けないと……」
エマ「みんなで頑張ろうね……」
~間~
せつ菜「お次はスープです! 火傷しないように気をつけて飲んでくださいね!」
果林「ど、どういうこと? ドリンクを飲んだら平気なんじゃ……」
璃奈「そのはずだけど……」パクッ
璃奈「!! こ、これ、は……せつ菜さんの料理の刺激が強すぎて、コーティングが剥がされてる……!」
彼方「ええっ!? そんなもの料理って呼んでいいの……?」
栞子「フルコースということは、この邪悪なものがあと何品も出てくるんですね……」
しずく「とにかく次が来る前にこれを片付けないと……」
エマ「みんなで頑張ろうね……」
~間~
せつ菜「お次はスープです! 火傷しないように気をつけて飲んでくださいね!」
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12: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:16:00 ID:EmJ/kZKY00
彼方(火傷とかそういう次元じゃないんだよなぁ……)
せつ菜「このあとはお待ちかねのメインディッシュですよ! では!!」タッタッタッ
歩夢「……なんのスープなんだろうね、これ」
栞子「飲んでみればわか……りませんよね、すみません……」
しずく「ここはやはり先輩方が毒見……もとい味見をすべきかと。ミアさん、飲んで?」
ミア「はぁ!? ボクはまだ14歳なんだぞ! 果林が飲みなよ!」
果林「嫌よ! なんで私なのよ!!」
ランジュ「ならランジュが行くわ!」
エマ「だ、大丈夫……?」
ランジュ「スープなら味を感じる前に流し込めばいいだけよ……!」
せつ菜「このあとはお待ちかねのメインディッシュですよ! では!!」タッタッタッ
歩夢「……なんのスープなんだろうね、これ」
栞子「飲んでみればわか……りませんよね、すみません……」
しずく「ここはやはり先輩方が毒見……もとい味見をすべきかと。ミアさん、飲んで?」
ミア「はぁ!? ボクはまだ14歳なんだぞ! 果林が飲みなよ!」
果林「嫌よ! なんで私なのよ!!」
ランジュ「ならランジュが行くわ!」
エマ「だ、大丈夫……?」
ランジュ「スープなら味を感じる前に流し込めばいいだけよ……!」
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13: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:18:00 ID:EmJ/kZKY00
歩夢「気をつけてね……」
ランジュ「……ラァ!」ゴクッゴクッ
みんな「……!」
ランジュ「んくっ……の、飲み干したわ!」
みんな「おお~!」パチパチ
愛「ランジュすごっ! ついでに愛さんのも飲んでよ!」
ランジュ「それはちょっと……」プルルルルル
栞子「電話が鳴っていますよ、ランジュ」
エマ「……違う。これはランジュちゃんの胃の声だよ!」
ランジュ「どうやら一気飲みがこたえたようね……」ヤ……ハ……
しずく「えっ、胃は鍛えたんじゃないんですか?」
ランジュ「……ラァ!」ゴクッゴクッ
みんな「……!」
ランジュ「んくっ……の、飲み干したわ!」
みんな「おお~!」パチパチ
愛「ランジュすごっ! ついでに愛さんのも飲んでよ!」
ランジュ「それはちょっと……」プルルルルル
栞子「電話が鳴っていますよ、ランジュ」
エマ「……違う。これはランジュちゃんの胃の声だよ!」
ランジュ「どうやら一気飲みがこたえたようね……」ヤ……ハ……
しずく「えっ、胃は鍛えたんじゃないんですか?」
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15: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:20:00 ID:EmJ/kZKY00
ランジュ「ランジュの胃以上にせつ菜の料理が進化しているってことよ……!」フゥッ……
ミア「Shit……なんでボクたちがこんな目に……」
~間~
せつ菜「メインディッシュの一品目、お魚です!」
彼方「おぉ……紫身魚なんて初めて見たよ……」
せつ菜「お魚の次はランジュさんの大好きなお肉ですよ! 楽しみにしててくださいね!!」タッタッタッ
ランジュ「変ね……お肉と聞いても全然嬉しくないわ……」
みんな「…………」
かすみ「……もう無理です。かすみん、もう……ううっ」ポロポロ
果林「彼方! お願い、この料理を食べられるように今からアレンジして!」
エマ「わたしからもお願い! このままじゃみんな倒れちゃうよ!」
ミア「Shit……なんでボクたちがこんな目に……」
~間~
せつ菜「メインディッシュの一品目、お魚です!」
彼方「おぉ……紫身魚なんて初めて見たよ……」
せつ菜「お魚の次はランジュさんの大好きなお肉ですよ! 楽しみにしててくださいね!!」タッタッタッ
ランジュ「変ね……お肉と聞いても全然嬉しくないわ……」
みんな「…………」
かすみ「……もう無理です。かすみん、もう……ううっ」ポロポロ
果林「彼方! お願い、この料理を食べられるように今からアレンジして!」
エマ「わたしからもお願い! このままじゃみんな倒れちゃうよ!」
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16: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:22:00 ID:EmJ/kZKY00
彼方「いやぁ、流石に出来上がっちゃったものはもうどうにもできないよ……」
愛「そんなこと言わないでよカナちゃんっ!」
栞子「待ってください。つまり出来上がる前ならどうにかできる、ということですか?」
彼方「まぁ……多分……」
栞子「今せつ菜さんはお肉の調理をしているはずですよね?」
しずく「そっか! お魚は手遅れでも、そのあとの料理ならまだ間に合うんだ……!」
ミア「彼方! ボクたちを助けてよ!」
璃奈「私からもお願い。もう彼方さんしか頼れない……」
彼方「で、でもぉ……」
歩夢「彼方さんの分のお魚は私たちでなんとかしますから!」
彼方「う……じゃあ、ちょっと覗きに行ってみるよ……」
愛「そんなこと言わないでよカナちゃんっ!」
栞子「待ってください。つまり出来上がる前ならどうにかできる、ということですか?」
彼方「まぁ……多分……」
栞子「今せつ菜さんはお肉の調理をしているはずですよね?」
しずく「そっか! お魚は手遅れでも、そのあとの料理ならまだ間に合うんだ……!」
ミア「彼方! ボクたちを助けてよ!」
璃奈「私からもお願い。もう彼方さんしか頼れない……」
彼方「で、でもぉ……」
歩夢「彼方さんの分のお魚は私たちでなんとかしますから!」
彼方「う……じゃあ、ちょっと覗きに行ってみるよ……」
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17: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:24:00 ID:EmJ/kZKY00
調理場
彼方(はぁ……とりあえずどんな様子か確認しよう……)ソー
あなた「せつ菜ちゃん、まだー?」
せつ菜「ふふっ、そんなに焦らなくても私の料理は逃げたりしませんよ?」
彼方(え、なんであの子あんなにピンピンしてるの……?)
彼方(たしか彼方ちゃんたちと同じものを無理矢理食べさせられてるはずじゃ……)
せつ菜「んっ……」チュウゥ
彼方(は……? せつ菜ちゃん、あの子にキスして……えっ?)
せつ菜「んぅ……んれ……」モソモソ
彼方(しかもあれディープなやつだよねぇ!? あの二人って、そういう関係なのぉ!?!?)
彼方(まさか……まさかあのせつ菜ちゃんがこんなに大人になっちゃうなんて)
彼方(……ダメだ。この中に入っていく勇気が彼方ちゃんにはないよ……)
彼方(みんなのところに帰ろう……)トボトボ……
彼方(はぁ……とりあえずどんな様子か確認しよう……)ソー
あなた「せつ菜ちゃん、まだー?」
せつ菜「ふふっ、そんなに焦らなくても私の料理は逃げたりしませんよ?」
彼方(え、なんであの子あんなにピンピンしてるの……?)
彼方(たしか彼方ちゃんたちと同じものを無理矢理食べさせられてるはずじゃ……)
せつ菜「んっ……」チュウゥ
彼方(は……? せつ菜ちゃん、あの子にキスして……えっ?)
せつ菜「んぅ……んれ……」モソモソ
彼方(しかもあれディープなやつだよねぇ!? あの二人って、そういう関係なのぉ!?!?)
彼方(まさか……まさかあのせつ菜ちゃんがこんなに大人になっちゃうなんて)
彼方(……ダメだ。この中に入っていく勇気が彼方ちゃんにはないよ……)
彼方(みんなのところに帰ろう……)トボトボ……
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19: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:26:00 ID:EmJ/kZKY00
彼方「ただいま~……」
果林「彼方! どうだったの? 私たち、もう安心していいのよね?」
彼方「いや……アレはもう彼方ちゃんの手には負えないや……」
エマ「そんなぁ……」
かすみ「かすみんたちの地獄はまだ終わらないんですか……」
~間~
せつ菜「お待たせしました! メインディッシュ二品目、お肉ですよ!!」
みんな「…………」
せつ菜「ランジュさん、ぜひ感想を聞かせてください!」
ランジュ「ラ!?」
果林「彼方! どうだったの? 私たち、もう安心していいのよね?」
彼方「いや……アレはもう彼方ちゃんの手には負えないや……」
エマ「そんなぁ……」
かすみ「かすみんたちの地獄はまだ終わらないんですか……」
~間~
せつ菜「お待たせしました! メインディッシュ二品目、お肉ですよ!!」
みんな「…………」
せつ菜「ランジュさん、ぜひ感想を聞かせてください!」
ランジュ「ラ!?」
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20: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:28:00 ID:EmJ/kZKY00
ミア「ほらランジュ、食べてみなよ」
せつ菜「ミアさんも冷めないうちにどうぞ!」
ミア「」
栞子「……皆さん、ここは全員同時に口に入れましょう」
愛「しおってぃー、マジ……?」
歩夢「もうやるしかないよ……」
せつ菜「そんなに期待されると緊張しちゃいますね……えへへ」
しずく「覚悟はいいですか……? せーのっ!」
パクッ
せつ菜「どうですか? どうですか!?」
せつ菜「ミアさんも冷めないうちにどうぞ!」
ミア「」
栞子「……皆さん、ここは全員同時に口に入れましょう」
愛「しおってぃー、マジ……?」
歩夢「もうやるしかないよ……」
せつ菜「そんなに期待されると緊張しちゃいますね……えへへ」
しずく「覚悟はいいですか……? せーのっ!」
パクッ
せつ菜「どうですか? どうですか!?」
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21: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:30:00 ID:EmJ/kZKY00
璃奈「ぁぐ……お、美味しい……璃奈ちゃんボード『キラキラ』……」
せつ菜「璃奈さん! ボードのお顔が間違ってますよ! それは悶絶の表情です!!」
彼方「変だな……なんだか味がしないよ……さっきあんなもの見たからかな……」
果林「どんな調理風景を見たって言うのよ……」
せつ菜「ランジュさん! 感想を!」
ランジュ「這不是肉……」
せつ菜「……? よくわかりませんが、気に入ってもらえたようでよかったです!」
エマ「せつ菜ちゃん……今日のお料理はこれが最後だよね……?」
せつ菜「いいえ? デザートが残ってますよ! すぐ用意しますね!」タッタッタッ
しずく「まだあるんですね……」
歩夢「だけど終わりは見えてきたから……もう少しの辛抱だよ……」
せつ菜「璃奈さん! ボードのお顔が間違ってますよ! それは悶絶の表情です!!」
彼方「変だな……なんだか味がしないよ……さっきあんなもの見たからかな……」
果林「どんな調理風景を見たって言うのよ……」
せつ菜「ランジュさん! 感想を!」
ランジュ「這不是肉……」
せつ菜「……? よくわかりませんが、気に入ってもらえたようでよかったです!」
エマ「せつ菜ちゃん……今日のお料理はこれが最後だよね……?」
せつ菜「いいえ? デザートが残ってますよ! すぐ用意しますね!」タッタッタッ
しずく「まだあるんですね……」
歩夢「だけど終わりは見えてきたから……もう少しの辛抱だよ……」
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22: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:31:59 ID:EmJ/kZKY00
~間~
せつ菜「みんな大好き、デザートですよ!」
果林「ねぇせつ菜、デザートってことは今度こそ本当に最後よね?」
せつ菜「このあとは締めのコーヒーがあります! せつ菜☆スカーレットブレンドですよ!!」
ミア「げぇ……」
せつ菜「最後の最後まで、味わい尽くしてくださいね! ではっ!!」タッタッタッ
璃奈「……それにしてもどうしてせつ菜さんの料理はどれもこれも紫色なんだろう」
愛「カナちゃんのことが好きなんじゃない?」
彼方「やめてよ縁起でもない……そもそもせつ菜ちゃんはあの子――ううん、なんでもないや……」
栞子「こんなに辛いデザート、初めてです……」
エマ「なにを作りたかったのか全然わからないよ……」
せつ菜「みんな大好き、デザートですよ!」
果林「ねぇせつ菜、デザートってことは今度こそ本当に最後よね?」
せつ菜「このあとは締めのコーヒーがあります! せつ菜☆スカーレットブレンドですよ!!」
ミア「げぇ……」
せつ菜「最後の最後まで、味わい尽くしてくださいね! ではっ!!」タッタッタッ
璃奈「……それにしてもどうしてせつ菜さんの料理はどれもこれも紫色なんだろう」
愛「カナちゃんのことが好きなんじゃない?」
彼方「やめてよ縁起でもない……そもそもせつ菜ちゃんはあの子――ううん、なんでもないや……」
栞子「こんなに辛いデザート、初めてです……」
エマ「なにを作りたかったのか全然わからないよ……」
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23: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:33:59 ID:EmJ/kZKY00
しずく「せつ菜さんはよくこれをデザートと呼べますね……」
みんな「はぁ……」
~間~
せつ菜「名残惜しいですが、最後の一品……コーヒーです!」
かすみ「あははっ、コーヒーなのに紫色してますよぉ~!」
璃奈「かすみちゃんが壊れた」
歩夢「私、このコーヒーを飲んだらあの子を助けに行くんだ……」
彼方「や、やめといたほうがいいんじゃないかな……」
果林「これさえ飲めば、やっと開放されるのね……」
栞子「では皆さん、終わらせますよ……」
みんな「はぁ……」
~間~
せつ菜「名残惜しいですが、最後の一品……コーヒーです!」
かすみ「あははっ、コーヒーなのに紫色してますよぉ~!」
璃奈「かすみちゃんが壊れた」
歩夢「私、このコーヒーを飲んだらあの子を助けに行くんだ……」
彼方「や、やめといたほうがいいんじゃないかな……」
果林「これさえ飲めば、やっと開放されるのね……」
栞子「では皆さん、終わらせますよ……」
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25: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:35:59 ID:EmJ/kZKY00
みんな「乾杯っ……!」
ゴクッ……ゴクッ……
エマ「ぐすっ……飲んだよ……わたし、うえぇぇん……」ポロポロ
ランジュ「今回も、せつ菜の勝ちみたいね……」ポロポロ
ミア「やったよ璃奈……ボク、最後まで……」ポロポロ
璃奈「うん……うんっ……」ポロポロ
せつ菜「~~っ! 料理をして一番喜びを感じるのは、この涙を見たときですね!!」
せつ菜「こんなにも人の心を動かす料理……ここだけに留めておくのはもったいないです!」
愛「せっつー……? それってどういう……」
せつ菜「決まってるじゃないですか! 同好会以外の人にも私の料理を食べてもらうんです!!」
ゴクッ……ゴクッ……
エマ「ぐすっ……飲んだよ……わたし、うえぇぇん……」ポロポロ
ランジュ「今回も、せつ菜の勝ちみたいね……」ポロポロ
ミア「やったよ璃奈……ボク、最後まで……」ポロポロ
璃奈「うん……うんっ……」ポロポロ
せつ菜「~~っ! 料理をして一番喜びを感じるのは、この涙を見たときですね!!」
せつ菜「こんなにも人の心を動かす料理……ここだけに留めておくのはもったいないです!」
愛「せっつー……? それってどういう……」
せつ菜「決まってるじゃないですか! 同好会以外の人にも私の料理を食べてもらうんです!!」
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27: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:38:00 ID:EmJ/kZKY00
歩夢「だ、ダメだよ! そんなことしたら大変なことになっちゃうよ!」
せつ菜「止めないでください歩夢さん! 私はもうやると決めました!」
せつ菜「まずはそうですね……演劇部の部長さんに食べてもらいたいです!」
しずく「えっ、やめてください!」
せつ菜「あとはバスケ部の部長さん、μ'sの海未さんもいいですね……」
せつ菜「あ! それとまだお会いしたことはありませんが、Saint Snowの理亞さんにも食べてほしいです!」
せつ菜「その時はぜひ、栞子さんもご一緒にどうぞ!」
栞子「なぜ私なんですか!?」
せつ菜「くぅ~っ! 想像するだけでやる気がどんどん湧いてきました……!」
せつ菜「私、みんなをスカァレットしちゃいます! うおおおおおおおお!!」
おしまい
せつ菜「止めないでください歩夢さん! 私はもうやると決めました!」
せつ菜「まずはそうですね……演劇部の部長さんに食べてもらいたいです!」
しずく「えっ、やめてください!」
せつ菜「あとはバスケ部の部長さん、μ'sの海未さんもいいですね……」
せつ菜「あ! それとまだお会いしたことはありませんが、Saint Snowの理亞さんにも食べてほしいです!」
せつ菜「その時はぜひ、栞子さんもご一緒にどうぞ!」
栞子「なぜ私なんですか!?」
せつ菜「くぅ~っ! 想像するだけでやる気がどんどん湧いてきました……!」
せつ菜「私、みんなをスカァレットしちゃいます! うおおおおおおおお!!」
おしまい
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28: (ワッチョイ 0b98-3936) 2024/11/12(火) 20:39:00 ID:EmJ/kZKY00
お粗末さまでした。
↓すべての始まり
あなた「せつ菜ちゃんの料理は美味しいなぁ~!」
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1664449205/
↓ランジュVSせつ菜弁当
ランジュ「せつ菜の料理は、お……美味しい、わ……」
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1681470004/
↓すべての始まり
あなた「せつ菜ちゃんの料理は美味しいなぁ~!」
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1664449205/
↓ランジュVSせつ菜弁当
ランジュ「せつ菜の料理は、お……美味しい、わ……」
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1681470004/
引用元: https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11210/1731409123/