【SS】海未「それでは凛、今回の事案について説明します」

海未｢通報者は絵里｡内容は､BiBiでの活動中真姫とにことのイチャつきがエスカレートしてきているというものです｡｣

凛｢ほうほう｡という事はその二人をとっちめればいい訳かな?｣

海未「そうなりますね｡絵里からも粛清を依頼されています｡ちなみに希は用があるとの事で今回は不参加です｡」

凛「軽く捻ってやるにゃ！」

-音楽室前-

凛「どうせここにいるんだろうけど声は聞こえないね」

海未「どうせ声を〇してイチャついているのでしょう・・・万が一のために凛は少し遅れて入ってきなさい。子供が見てはいけない状態かもしれまん。」

凛「えぇ～つまんないーそこまで子供じゃないよー」

海未「おだまりなさい。というわけで先に突入します。」

ｶﾞﾁｬｯ

にこまき「！？」

海未「μ'sの平和を守るため！愛と勇気をかけて戦うμ's警察リリホワ隊とは私達の事です！！」

凛「私達だにゃ！」

海未(あぁ・・・気持ちいい・・・今回もうまく決まりました。実際はこの決めゼリフとポーズができるだけで満足なのです。事案なんてどうでもいいんです。)

海未「さぁさっさと終わらせてしまいましょう。とりあえずあなた方2人には今からバトミントンで勝負してもらいます！」

にこ「ちょっと急に入ってきて何勝手な事言ってんのよ！」

凛「いいからいいから、引きずってでも連れてくにゃー」

にこ「やるのはいいにしても私達があんたらみたいな脳筋コンビに勝てるわけないでしょ！！」

海未「凛、連行しなさい」

凛「合点承知！！」

-体育館-

当然のごとくうみりん圧勝

にこ「はぁ・・・はぁ・・・死ぬ・・・」

真姫「・・・・・・」

凛「凛達の勝ちにゃー！」

海未「話になりませんね・・・鍛え方を考えねば。」

にこ「にこはまだしも運動音痴のまきちゃんなんか一歩も動かず終わったわよ！」

真姫「あんなのどうしろってのよ・・・結局なんでバトミントンやったわけ？」

海未「？？？なんでもいいからあなた方に負けてもらいたかったんですよ。では凛、撤収しますよ。」

にこ「え？なにこれで終わりなの？」

凛「じゃあねぇ～」

海未(いやぁ～しかし今のポーズにも飽きてきましたねぇもう少し改良しましょう。なんか事案だとか絵里だとか大事な事を忘れてる気がしますがまぁいいですね。)

希「前回はごめんね！今回から復帰するよ！」

海未「全く・・・隊長などと言っておきながら勝手すぎますよ。」

希「あれぇ～？最初はウチと凛ちゃんを止める側やったのにすっかりハマっちゃたねぇ～」

海未「μ'sの平和のためです。」

凛「こないだもポーズ真剣に考えてたにゃー」

海未「平和のためです。」

海未「さて今日は穂乃果から通報がありました。昼休みに友達からケーキを貰い、一旦部室の机に置いてから飲み物を買いに行ったそうです。しかし部室に帰ってくるとケーキは無くなってしまっていた、との事。」

凛「ケーキいいなー！」

海未「いやよくありませんが・・・。部室の鍵は一つしかなく、穂乃果はきちんと閉めてから鍵を持って出ていったみたいですね。窓も閉まっていましたし、要するに密室というやつです。」

希「まさしくスピリチュアルやね。」

海未「穂乃果の話を聞いてみましょう。」

穂乃果「うむ。これはとんでもなく卑劣な犯罪だよ・・・許せないね。」

海未「窃盗っちゃ窃盗ですからね・・・(割とどうでもいいな)」

穂乃果「海未ちゃん！やる気ないオーラが出まくってるよ！？〇人事件なんだしもっとちゃんとやってよ！！」

海未「落ち着きなさい。何が〇人だか知りませんが、我々にかかればこんな事件は簡単に片が付きます。(適当に捏造すれば穂乃果も諦めるでしょう)」

希「おっさすが海未ちゃん、ウチなんかじゃ隠し事はできんって事やね。」

海未「？？どういう事ですか？」

希「またまたとぼけちゃって～。ウチが仕掛けてた隠しカメラに気づいてたからこの難事件の解決も容易いと思ったんやろ？」

海未「あなた何をやっているんですか！仮にも警察という立場にありながら・・・」

希「ええやんそのおかげで今回は楽そうやし。早速再生しよか。」

凛「お、穂乃果ちゃんが部室にケーキ置いて出て行ったね。」

穂乃果「この後ちゃんと鍵閉めてるでしょ？穂乃果は悪くないよ！」

海未「確かに・・・これでは犯行は不可能ですね・・・」

希「あっガラスに人影が！」

4人「！？」

4人「理事長！？」

希「理事長なら普段私らが使ってる鍵以外のものを持っていてもおかしくはない・・・」

海未「それもそうですね・・・何かパソコンの辺りに紙を置きましたね。」

凛「そしてケーキを見つけ・・・そのまま持って出ていったよ！」

穂乃果「いくらことりちゃんのお母さんでも人質はダメだよ！！早く捕まえに行かなきゃ！！」

-理事長室-

\ﾍｲｯ!ﾍｲｯ!/ \ﾍｲｯ!ﾍｲｯ!/
理事長「！？」

海未「μ'sの平和を守るため！例え相手が誰であれ！悪を罰するμ's警察リリホワ隊とは私達の事です！！(理事長室は)こわいけど～逃げたくないの」

のぞりん「微熱からみすてりぃ～♪」

海未(微熱バージョンのお披露目です！！やはり歌に乗せると興奮も数倍になりますね！！たまりません！！)

理事長「もしかして・・・ケーキの事かしら？何もここまでたいそうな事をしなくても・・・」

穂乃果「ほのかのケーキはどこ行ったんですか！？」

理事長「穂乃果さんは最近少し太り気味だとことりが言っていたわ。学校の看板たるあなたのためを思っての事よ。」

穂乃果「そ、そんな・・・じゃあほのかのケーキはもう・・・」

理事長「えぇ残念ですけれど処分させて頂いたわ。」

穂乃果「うわーーーーん！！」

穂乃果「海未ちゃん・・・ほのかはこのやり場のない憎しみを背負って生きていかないといけないんだね・・・」

海未「何であれ事件はこれで解決です。さ、帰りますよ。理事長、失礼しました。(ケーキはかなりどうでもいいですね・・・)」

のぞりん「失礼しましたー(ケーキ食べたいけどこれはどうでもいいよ・・・)」




理事長「さて・・・一件落着って事でおやつを頂くとしましょう。」



希「ふふふ・・・カメラには色々お宝映像が入ってるんやろなぁ。楽しみ～」

海未「最近の活躍でリリホワ隊の信頼度はうなぎ上りです。」

凛「今日誰からかな？」

海未「今日はまたしても絵里からですね。通報というよりクレームです。以前BiBi内問題を解決しましたが、結果に納得がいってないようですね。」

凛「だいたいそれはBiBi内でやってほしいもんにゃ・・・」

海未「全く同感ですね、それも信頼度の高い我々に楯突くとは許せません。まぁそれでもこんなクレームを失くすためにも出動せねばならないでしょう。」

希「で、具体的にはどうするの？」

海未「またクレームつけられるのも面倒なので正面からあの2人と話をしましょう。少し爽快感には欠けますが・・・」

凛「海未先生！2人を連行してまいりました！」

真姫「もう何度もなんなの？何の用よ。」

海未「BiBiでの活動中あなた方がイチャつきすぎて腹立たしいとの通報を受けました。単刀直入に言うともう少し自粛して欲しいという話です。」

海未(今回決めポーズのタイミングありそうですか？これは無さそうですよね信じられませんやる気ダウンです！)

にこ「ま、まぁ確かに最近少しやりすぎてたかもしれないけど・・・」

希「お盛んやね＾＾」

にこ「さすがに人前ではそこまでしてないわよ！！」

海未「はいはい、もうそんな事はいいんです。肝心なのはこれから節度を持って頂けるかどうかです。」

真姫「ちょっと気をつけてはみるけどさぁ・・・どうせ絵里から聞いた話なんでしょ？それなら絵里だって人の事言えないのよ。」

凛「どういう事？」

真姫「ちょっと隙があれば希と連絡取り合ったり、会って話したりしてるのよ。この間バトミントンした日だって・・・」

希「ちょ、ちょっと真姫ちゃんそれ以上はあかんよ＾＾;」

にこ「あの日も絵里が先に抜け出して希に会いに行ってたにこ☆」

海未「・・・ほぉう。希、あの日は用があるからこちらの活動には参加できないとの事でしたよね？詳しい話を伺ってもいいですか？」

凛「海未先生！拘束完了したにゃ！！」

海未「さすがです、後でラーメンでも食べに行きましょう。」

海未「μ'sの平和を守るため！正義を揺るがすのなら泣きもせず馬謖を切り捨てる！μ's警察うみりん隊とは私達の事です！！」

凛「にゃー！！！！」

希「ぐはぁっ・・・えりち・・・先に逝ってしまうけど許してね・・・」

海未(おぉ感動です・・・まさかのどんでん返しとはこの事。今日はもう無理かと思ってましたが即興のセリフとポーズも完璧！！戦隊シリーズからオファーが来ないでしょうか)

にこまき(なんかよくわかんないけどとりあえず今の内に逃げておこう・・・)

凛「身内の罪こそうやむやにしてはいけないんだよ希ちゃん・・・だから許してにゃ☆」

海未「その通りです。まさか隊長ともあろう者が規律を乱していたなんて信じられません！」

希「ほ、ほら海未ちゃんそんな事よりさ？前の微熱バージョンの決めポーズすごくよかったと思うよ？またしたいなー」

海未「そんな事は今関係ありません！隊に復帰したくば何か手柄を立てて下さい！」

海未(というか今はさっきの即興バージョンの方がお気に入りなのです！！)

希「さて・・・海未ちゃんに手柄を立てろと言われて2日経ったものの何の事件も起こらんやん。どうしよー。」

希「ん、えりちからメール。今週の土曜日にこっち達とダブルデートしよう、か。えりちから言い出すなんてなんか珍しいけど楽しそうやし行こうかな！」



凛「なんか希ちゃんにやにやしてるにゃ。」ｺｿｺｿ

海未「あれは恐らくにこ達とダブルデートする約束をした感じですね。私達もこっそりついて行きますよ凛。」ｺｿｺｿ

凛「なんで分かるの・・・」

海未「ヒーローはなんでもアリなんですよ。残念ながら私のイメージは青なのでメインにはなれませんがそれもまた良いでしょう。」

-4人(＋2人)でショッピング中-
凛「海未ちゃん海未ちゃん！このぬいぐるみかわいいよ！」

海未「声が大きいですよ！というか私達は買い物に来た訳ではないでしょう、飽くまで希の尾行です。」

凛「気分は探偵さんだね・・・」

海未「しかしにこと真姫は未だにイチャついてるかと思えば急に喧嘩を始めますね。歳上のにこの低い精神年齢が問題なんでしょうか。」

凛「海未ちゃん海未ちゃん！ヒーローごっこしてる海未ちゃんにブーメランだにゃ！」

絵里｢相変わらずのケンカップルっぷりねぇ｡｣

にこ｢なによｰあんた達みたいな熟年夫婦感出してるよりはいいでしょ｡｣

絵里｢熟年夫婦ってねぇ･･･私達だってイチャつく事くらいあるわ｡ねぇ希？｣

希｢んｰヘタレなえりちからって事はあんまないんやけどね｡｣

真姫｢こっちにもヘタレが1人いるわ･･･｣

にこ｢うるさいわね！｣

絵里「私だって別にヘタレじゃないわよ！今ここでだって希に抱きつけるしね。」

希「ちょ、ちょっとえりちだからってホンマにせんでも・・・///」

海未「何やら珍しく希がたじろいでいますね。しかも横ではそれを無視して喧嘩している人達まで。」

凛「修羅場ってやつだよきっと！」

海未「なるほど・・・希は何か事件の匂いを嗅ぎつけたものの、想像以上に大きな事件であったため一人では困っているといったところでしょうか。これは出動ですよ凛。」

凛「はいにゃー！」

ﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ
のぞえりにこまき「！？」

海未「μ'sの平和を守るため！仲間のピンチのためなら世界の果てまで駆け付けるμ's警察リリホワ隊、ここに復活です！！」

凛「希ちゃんを助けに来たよー！！」

希「う、うわー嬉しいなー(棒」

海未(ついに学校外でもやってしまいました！！過去これほど気持ちいい登場があったでしょうか。・・・しかしこれは露出狂に近いものがあるのでは？いやそんな事はないですね気のせいですね。)

にこ「こんなとこで何してんのよ・・・」

海未「希に害を加えようとする者は許しません！ダブルデートを装った巧妙な手口である事は分かっているのですよ。」

真姫「ｲﾐﾜｶﾝﾅｲ!」

凛「真姫ちゃんも共犯だなんて凛は悲しいよ。」

希「い、いや海未ちゃんこれは別にそういうのじゃなくてね・・・云々」

海未「・・・つまり事件なんてなかった、と。」

海未(つまりさっきの登場は無駄だったと！？)

希「Yes！！」

海未「希はただ遊んでいただけだ、と」

希「いぇす！！」


凛「もしもしμ's警察さんですか？？悪人がいたので通報をしたわけなんですが・・・」

海未「なるほどそれは捕らえねばなりませんね後はお任せ下さい。必ずや平和を取り戻してみます。過去最大級の事件ですよ。」

希「これ別にウチ悪くないやん！？」

海未「おだまりなさい！！！ツカマエチャー！！！！」



内部抗争ばかりのリリホワ隊も海未ちゃんが飽きるまでなんだかんだμ'sの平和を守りました。
-完-