1: 2021/04/09(金) 22:31:39.40 ID:841nUW5G
ようまり。
2: 2021/04/09(金) 22:32:51.88 ID:841nUW5G
渡辺家
曜・曜ママ「いただきまーす」
曜「今回のカレーは具材を少し大きめにしてみたんだけど、どうかな?」
曜ママ「んっ、美味しい」
曜「いい感じ?」
曜ママ「バッチリよ。料理の手際もいいし、味付けも上手だし。これはパパを超える日も近いかもね」
曜「やった!えへへ、ママからお墨付きゲットであります!」
曜・曜ママ「いただきまーす」
曜「今回のカレーは具材を少し大きめにしてみたんだけど、どうかな?」
曜ママ「んっ、美味しい」
曜「いい感じ?」
曜ママ「バッチリよ。料理の手際もいいし、味付けも上手だし。これはパパを超える日も近いかもね」
曜「やった!えへへ、ママからお墨付きゲットであります!」
4: 2021/04/09(金) 22:34:05.62 ID:841nUW5G
曜ママ「ところで、今回は随分と大きいお鍋で作ってたわね。二人で食べるには明らかに量が多いと思うんだけど、何かワケがあるの?」
曜「あ…ええっと…」
曜ママ「ああ、別に問い詰めようってわけじゃないわ。身構えずお話しなさいな」
曜「…実はね、鞠莉ちゃんが私が作ったカレーを食べたいーって言ってくれたんだ」
曜ママ「鞠莉ちゃんが?」
曜「あ…ええっと…」
曜ママ「ああ、別に問い詰めようってわけじゃないわ。身構えずお話しなさいな」
曜「…実はね、鞠莉ちゃんが私が作ったカレーを食べたいーって言ってくれたんだ」
曜ママ「鞠莉ちゃんが?」
6: 2021/04/09(金) 22:35:41.89 ID:841nUW5G
曜「うん。リクエストでさ、一晩寝かせたカレーが食べたいんだって」
曜ママ「ふぅん、どうしてまた」
曜「ほら、鞠莉ちゃんってホテル暮らしでしょ。シェフの料理も美味しいけど、家庭的な料理に憧れるんだって」
曜ママ「そっか。鞠莉ちゃん、ご家族と離れて暮らしてるものね」
曜「一晩寝かせたカレーって家族の団欒の象徴みたいなものだから、ぜひとも食べてみたいーって」
曜ママ「ふぅん、どうしてまた」
曜「ほら、鞠莉ちゃんってホテル暮らしでしょ。シェフの料理も美味しいけど、家庭的な料理に憧れるんだって」
曜ママ「そっか。鞠莉ちゃん、ご家族と離れて暮らしてるものね」
曜「一晩寝かせたカレーって家族の団欒の象徴みたいなものだから、ぜひとも食べてみたいーって」
7: 2021/04/09(金) 22:36:54.20 ID:841nUW5G
曜ママ「なるほど。最近ウチで一緒に料理してるのは、そういう影響もあるのかしら」
曜「多分ね」
曜ママ(ま、見たところ、それだけじゃないみたいだけど)
曜「ね。明日、鞠莉ちゃんに来てもらってもいいかな?」
曜ママ「もちろん、そういうことなら大歓迎よ」
曜「多分ね」
曜ママ(ま、見たところ、それだけじゃないみたいだけど)
曜「ね。明日、鞠莉ちゃんに来てもらってもいいかな?」
曜ママ「もちろん、そういうことなら大歓迎よ」
8: 2021/04/09(金) 22:38:09.61 ID:841nUW5G
曜「もしよければ、そのまま泊まってもらおうかなって思ってるんだけど」
曜ママ「いいじゃない。鞠莉ちゃんさえよければ、そうしてもらいなさいな」
曜「やった!」
曜ママ「明日の帰りは遅くなるから、二人で楽しくやりなさい。カレーも残さず食べちゃっていいからね」
曜「うん!」
曜ママ「ああ、それと、鞠莉ちゃんに伝えて欲しいことがあるんだけど」
曜ママ「いいじゃない。鞠莉ちゃんさえよければ、そうしてもらいなさいな」
曜「やった!」
曜ママ「明日の帰りは遅くなるから、二人で楽しくやりなさい。カレーも残さず食べちゃっていいからね」
曜「うん!」
曜ママ「ああ、それと、鞠莉ちゃんに伝えて欲しいことがあるんだけど」
9: 2021/04/09(金) 22:39:22.17 ID:841nUW5G
曜「なにかな」
曜ママ「持ってくるのは、お泊りグッズと気持ちだけで良いから、って」
曜「うん…?」
曜ママ「ほら、鞠莉ちゃんって来るたびにお菓子とかお茶とか、色々持ってきてくれるでしょ?心配りは嬉しいけど、そんなに気を遣わず、気軽に遊びに来てくださいな、ってね」
曜「ママ…わかった、伝えるよ!」
曜ママ「よろしくね。それにしても、今日のカレーは格別に美味しいわね。寝かせる前からもうすでに美味しい」
曜ママ「持ってくるのは、お泊りグッズと気持ちだけで良いから、って」
曜「うん…?」
曜ママ「ほら、鞠莉ちゃんって来るたびにお菓子とかお茶とか、色々持ってきてくれるでしょ?心配りは嬉しいけど、そんなに気を遣わず、気軽に遊びに来てくださいな、ってね」
曜「ママ…わかった、伝えるよ!」
曜ママ「よろしくね。それにしても、今日のカレーは格別に美味しいわね。寝かせる前からもうすでに美味しい」
10: 2021/04/09(金) 22:40:35.60 ID:841nUW5G
曜「へへっ、頑張りました!」
曜ママ「大鍋で作る料理は美味しくなるっていうけど、誰かさんの気持ちがこもってるからかな?」
曜「ん?なんのこと?」
曜ママ「さあね」
曜「えー、絶対何か言いたいことあったでしょ」
曜ママ「こっちの話。料理上手な娘を持って幸せってことよ。うふふっ」
曜「んー?」
曜ママ「大鍋で作る料理は美味しくなるっていうけど、誰かさんの気持ちがこもってるからかな?」
曜「ん?なんのこと?」
曜ママ「さあね」
曜「えー、絶対何か言いたいことあったでしょ」
曜ママ「こっちの話。料理上手な娘を持って幸せってことよ。うふふっ」
曜「んー?」
11: 2021/04/09(金) 22:41:42.48 ID:841nUW5G
……………………………………
次の日、渡辺家――
曜「さあ、早く家の中に!」
鞠莉「ええ!」
ザーーーー
曜「うひゃあ、間一髪!」
鞠莉「危ないところだったわね、さっきまであんなに晴れていたのに」
曜「なんとなく雲の匂いがするなーとは思ってたけど、いきなりこんな大雨になるなんて」
次の日、渡辺家――
曜「さあ、早く家の中に!」
鞠莉「ええ!」
ザーーーー
曜「うひゃあ、間一髪!」
鞠莉「危ないところだったわね、さっきまであんなに晴れていたのに」
曜「なんとなく雲の匂いがするなーとは思ってたけど、いきなりこんな大雨になるなんて」
12: 2021/04/09(金) 22:43:31.95 ID:841nUW5G
鞠莉「もう少し遅かったら、二人ともびしょ濡れになってたわね」
曜「そうだね、本当にギリギリのところで…あっ」
鞠莉「曜?」
曜「ああーー!!!」
鞠莉「な、何よ、急に大声で。買い忘れ?」
曜「お、おふとん」
鞠莉「へ?」
曜「お布団!ベランダに干しっぱなしだ!!」
鞠莉「ええっ!?」
曜「い、急いで仕舞わなきゃー!」
曜「そうだね、本当にギリギリのところで…あっ」
鞠莉「曜?」
曜「ああーー!!!」
鞠莉「な、何よ、急に大声で。買い忘れ?」
曜「お、おふとん」
鞠莉「へ?」
曜「お布団!ベランダに干しっぱなしだ!!」
鞠莉「ええっ!?」
曜「い、急いで仕舞わなきゃー!」
13: 2021/04/09(金) 22:45:10.73 ID:841nUW5G
――――――――
鞠莉「なんとかお布団を取り込んだものの」
曜「すっかり水を吸ってひどいことに…これじゃ使い物にならないや。ごめんね、鞠莉ちゃん」
鞠莉「どうして曜が謝るの?」
曜「鞠莉ちゃんが使うお布団をふかふかにしてあげたかったんだ。なのに、こんなことになっちゃって…」
鞠莉「なんだ、そんなこと気にしないの。寝る場所なんて、他にどうとでもなるじゃない」
曜「けど…」
鞠莉「なんとかお布団を取り込んだものの」
曜「すっかり水を吸ってひどいことに…これじゃ使い物にならないや。ごめんね、鞠莉ちゃん」
鞠莉「どうして曜が謝るの?」
曜「鞠莉ちゃんが使うお布団をふかふかにしてあげたかったんだ。なのに、こんなことになっちゃって…」
鞠莉「なんだ、そんなこと気にしないの。寝る場所なんて、他にどうとでもなるじゃない」
曜「けど…」
15: 2021/04/09(金) 22:47:19.16 ID:841nUW5G
鞠莉「お布団が濡れちゃったことよりも、曜がそんな顔してることの方が悲しいわ。起きてしまったことは仕方ないけれど、まずは気持ちをリセットしなくっちゃ。楽しい晩ご飯のためにも、ね」
曜「…そうだね。気持ちが沈んでたら、せっかくのカレーも美味しく食べれなくなっちゃう」
鞠莉「そうそう。お布団は水を拭き取って、明日にでもランドリーに持っていけばきっと乾くわ。だから大丈夫」
曜「うん。本当にごめ――ふみゅっ!?」
鞠莉「うりゃうりゃー」
曜「む、むーっ」
鞠莉「ふふっ、相変わらずの柔らかさね」
曜「わっ。ま、鞠莉ちゃん」
鞠莉「ごめんは無しって言ったでしょ。さ、お料理を始めましょうか。慌てて走って、すっかりお腹もすいちゃったことだしね」
曜「…うん!すぐに準備するね!」
曜「…そうだね。気持ちが沈んでたら、せっかくのカレーも美味しく食べれなくなっちゃう」
鞠莉「そうそう。お布団は水を拭き取って、明日にでもランドリーに持っていけばきっと乾くわ。だから大丈夫」
曜「うん。本当にごめ――ふみゅっ!?」
鞠莉「うりゃうりゃー」
曜「む、むーっ」
鞠莉「ふふっ、相変わらずの柔らかさね」
曜「わっ。ま、鞠莉ちゃん」
鞠莉「ごめんは無しって言ったでしょ。さ、お料理を始めましょうか。慌てて走って、すっかりお腹もすいちゃったことだしね」
曜「…うん!すぐに準備するね!」
16: 2021/04/09(金) 22:50:11.93 ID:841nUW5G
――――――――
キッチン
曜「それじゃ、晩ご飯の準備に取り掛かろう!」
鞠莉「よろしくね、先生。でも、ジャガイモや調理器具を取り出したのはどうしてなの?もしかして、今から作るってこと?」
曜「あはは、まさか。今から作っても寝かせたカレーにならないからね」
鞠莉「なら、どうして?」
曜「サイドメニューにポテサラを作ろうかなって思ってるんだ。カレーによくあうよ」
鞠莉「ポテサラかぁ、良いわね。どうやって作るの?」
曜「茹でたジャガイモをすりつぶして、具材とマヨネーズを混ぜ合わせて、って感じかな」
鞠莉「それなら簡単に作れそうね」
キッチン
曜「それじゃ、晩ご飯の準備に取り掛かろう!」
鞠莉「よろしくね、先生。でも、ジャガイモや調理器具を取り出したのはどうしてなの?もしかして、今から作るってこと?」
曜「あはは、まさか。今から作っても寝かせたカレーにならないからね」
鞠莉「なら、どうして?」
曜「サイドメニューにポテサラを作ろうかなって思ってるんだ。カレーによくあうよ」
鞠莉「ポテサラかぁ、良いわね。どうやって作るの?」
曜「茹でたジャガイモをすりつぶして、具材とマヨネーズを混ぜ合わせて、って感じかな」
鞠莉「それなら簡単に作れそうね」
17: 2021/04/09(金) 22:53:25.24 ID:841nUW5G
曜「ところがね、これが意外と大変なんだよ。ジャガイモを茹でるのは時間がかかるし、つぶしたり混ぜたりするのも手作業になるから」
鞠莉「むぅ、油断はできないってことかしら」
曜「とは言えお腹も空いてるし、あまり手間暇はかけたくない。そんなわけで、今日は電子レンジを使ったらくらく調理で、ジャガイモを茹でずに作っていきたいと思います」
鞠莉「ご家庭の知恵、レンジで時間短縮の出番ってわけね!」
曜「そのとおり!加熱する前に、ジャガイモを洗ってもらえるかな」
鞠莉「はーい。ん、今日のジャガイモは結構土が残ってるわね」
鞠莉「むぅ、油断はできないってことかしら」
曜「とは言えお腹も空いてるし、あまり手間暇はかけたくない。そんなわけで、今日は電子レンジを使ったらくらく調理で、ジャガイモを茹でずに作っていきたいと思います」
鞠莉「ご家庭の知恵、レンジで時間短縮の出番ってわけね!」
曜「そのとおり!加熱する前に、ジャガイモを洗ってもらえるかな」
鞠莉「はーい。ん、今日のジャガイモは結構土が残ってるわね」
18: 2021/04/09(金) 22:55:25.93 ID:841nUW5G
曜「あ、洗剤は使わなくて大丈夫だよ」
鞠莉「使うわけないでしょ。いくらなんでも、そこまで料理音痴じゃないわ」
曜「あはは、冗談だよ。でも、台所用洗剤って野菜も洗えるって知ってた?」
鞠莉「まっさかぁ、野菜を洗剤で洗う人見たことないわよ?ないない、騙されませんって」
曜「嘘だと思うなら、ラベルの説明書きを見てみてよ」
鞠莉「ふふっ、妙に強気だけど、流石にそんな…え、嘘」
曜「ね、本当でしょ?」
鞠莉「用途・野菜、果物、食器、調理器具…!?曜、これは一体どういうことなの?」
鞠莉「使うわけないでしょ。いくらなんでも、そこまで料理音痴じゃないわ」
曜「あはは、冗談だよ。でも、台所用洗剤って野菜も洗えるって知ってた?」
鞠莉「まっさかぁ、野菜を洗剤で洗う人見たことないわよ?ないない、騙されませんって」
曜「嘘だと思うなら、ラベルの説明書きを見てみてよ」
鞠莉「ふふっ、妙に強気だけど、流石にそんな…え、嘘」
曜「ね、本当でしょ?」
鞠莉「用途・野菜、果物、食器、調理器具…!?曜、これは一体どういうことなの?」
19: 2021/04/09(金) 22:57:32.49 ID:841nUW5G
曜「異物や農薬を洗い流すためなんだって。今はともかく、昔はそういうのが野菜についていることが多かったから、よく洗うために洗剤が必要だったみたい」
鞠莉「なるほど、その名残ってことかしら。ためになる話題だわ」
曜「私もネットで知ったときは驚いたよ。まあ、お料理中のちょっとした豆知識ってことで」
鞠莉「おいもだけどね」
曜「こほん。そんなこんなで、ジャガイモが洗い終わったね」
鞠莉「次は、レンジでチンね。ジャガイモはこのままでいいの?」
曜「丸ごとチンしちゃうやり方もあるけど、今日は時間短縮のために、皮をむいてざっくりとカットしておくんだ」
鞠莉「なるほど、その名残ってことかしら。ためになる話題だわ」
曜「私もネットで知ったときは驚いたよ。まあ、お料理中のちょっとした豆知識ってことで」
鞠莉「おいもだけどね」
曜「こほん。そんなこんなで、ジャガイモが洗い終わったね」
鞠莉「次は、レンジでチンね。ジャガイモはこのままでいいの?」
曜「丸ごとチンしちゃうやり方もあるけど、今日は時間短縮のために、皮をむいてざっくりとカットしておくんだ」
21: 2021/04/09(金) 23:01:56.40 ID:841nUW5G
曜「って言っても、本当に温め直すだけなんだけどね。焦げ付きに注意しながら弱火にかけて、かき混ぜていくよ」
ぐつぐつ、ことこと――
鞠莉「んー、良い匂い。この香り、食欲をそそられマース」
チーン
曜「ジャガイモの加熱も終わったね。これを取り出し、ボウルに入れてっと。まずは木べらでグニグニとつぶすんだ」
鞠莉「使うのは木べらなんだ。マッシュポテトには、専用の器具があったように記憶しているけど」
曜「ポテトマッシャーだね、あいにく持ってなくて。買ってもあまり使わなそうだし」
鞠莉「用途が限定されすぎているものね。この作業、私がやってもいい?」
ぐつぐつ、ことこと――
鞠莉「んー、良い匂い。この香り、食欲をそそられマース」
チーン
曜「ジャガイモの加熱も終わったね。これを取り出し、ボウルに入れてっと。まずは木べらでグニグニとつぶすんだ」
鞠莉「使うのは木べらなんだ。マッシュポテトには、専用の器具があったように記憶しているけど」
曜「ポテトマッシャーだね、あいにく持ってなくて。買ってもあまり使わなそうだし」
鞠莉「用途が限定されすぎているものね。この作業、私がやってもいい?」
22: 2021/04/09(金) 23:03:19.71 ID:841nUW5G
曜「それじゃ、お願いしようかな。熱いから気をつけてね」
鞠莉「任せて。よっ、と――うーん。柔らかくなっているとは言え、ジャガイモを細かくつぶしていくのは、やってみると確かに大変ね」
曜「その分美味しくなるってことだよ。頑張って」
鞠莉「もちろん、手を抜くつもりはないわ。よいしょ、っと」
曜「ふふっ」
鞠莉「ん?」
曜「鞠莉ちゃんがよいしょって言うと、なんか良いなって」
鞠莉「変だった?」
鞠莉「任せて。よっ、と――うーん。柔らかくなっているとは言え、ジャガイモを細かくつぶしていくのは、やってみると確かに大変ね」
曜「その分美味しくなるってことだよ。頑張って」
鞠莉「もちろん、手を抜くつもりはないわ。よいしょ、っと」
曜「ふふっ」
鞠莉「ん?」
曜「鞠莉ちゃんがよいしょって言うと、なんか良いなって」
鞠莉「変だった?」
24: 2021/04/09(金) 23:05:30.23 ID:841nUW5G
曜「変とかじゃないよ。うまく言えないけど、家庭的で良いなっていうか、そんな感じ」
鞠莉「うふふ、ありがと。このぐらいでどうかしら」
曜「いいね。ここに他の具材を入れて混ぜれば出来上がりだよ」
鞠莉「具材は細かくカットした玉ねぎとニンジン、それにハムね」
曜「味付けは塩胡椒とマヨネーズ!カレーと一緒に食べるから、気持ち薄味なくらいでちょうど良いかな」
鞠莉「なら、このくらいかしら。混ぜて混ぜてっと」
曜「うん、美味しそう!完成だね!」
鞠莉「うふふ、ありがと。このぐらいでどうかしら」
曜「いいね。ここに他の具材を入れて混ぜれば出来上がりだよ」
鞠莉「具材は細かくカットした玉ねぎとニンジン、それにハムね」
曜「味付けは塩胡椒とマヨネーズ!カレーと一緒に食べるから、気持ち薄味なくらいでちょうど良いかな」
鞠莉「なら、このくらいかしら。混ぜて混ぜてっと」
曜「うん、美味しそう!完成だね!」
25: 2021/04/09(金) 23:07:43.75 ID:841nUW5G
――――――――
曜「と言うわけで、本日の晩ご飯は寝かせたカレーとポテサラのセットです!」
鞠莉「目の前に広がる魅惑の光景、そしてスパイシーなこの香り。さっきからワクワクが止まらないわ」
曜「ますますお腹減っちゃうよね。早速食べよう!」
鞠莉「ええ、いただきまーす。あむっ」
曜「お味はいかが?」
鞠莉「んーっ…!」
曜「と言うわけで、本日の晩ご飯は寝かせたカレーとポテサラのセットです!」
鞠莉「目の前に広がる魅惑の光景、そしてスパイシーなこの香り。さっきからワクワクが止まらないわ」
曜「ますますお腹減っちゃうよね。早速食べよう!」
鞠莉「ええ、いただきまーす。あむっ」
曜「お味はいかが?」
鞠莉「んーっ…!」
26: 2021/04/09(金) 23:09:16.84 ID:841nUW5G
曜「その表情、言わずもがなだね」
鞠莉「すっごく美味しい!具材の味が溶け込んでて濃厚で、深みがあって。なにより、家庭の味って感じで、食べるとほっとする」
曜「よかった、気に入ってもらえたみたいだね!」
鞠莉「待ちに待った甲斐があったわ、これが寝かせたカレーの美味しさなのね。んんっ、ポテトサラダも美味しくて、カレーにベストマッチしてる」
曜「これもまた家庭の味だよね。どっちもお代わりあるから、どんどん食べてね!」
鞠莉「すっごく美味しい!具材の味が溶け込んでて濃厚で、深みがあって。なにより、家庭の味って感じで、食べるとほっとする」
曜「よかった、気に入ってもらえたみたいだね!」
鞠莉「待ちに待った甲斐があったわ、これが寝かせたカレーの美味しさなのね。んんっ、ポテトサラダも美味しくて、カレーにベストマッチしてる」
曜「これもまた家庭の味だよね。どっちもお代わりあるから、どんどん食べてね!」
27: 2021/04/09(金) 23:17:48.63 ID:841nUW5G
――――――――
鞠莉「ご馳走様でした。ふぅ、すっかりいっぱい食べちゃった」
曜「ごちそうさまでした。ご飯もカレーもポテサラも、二人で綺麗に食べ切ったね」
鞠莉「曜のカレーはいつも美味しいけれど、今日のは特に絶品だわ。これが一晩寝かせたカレーの美味しさなのね」
曜「いえいえ、お粗末様でした」
鞠莉「こんなに美味しいカレーがお粗末なものですか。海の家の時からずっと思ってるのよ?」
曜「あー、懐かしいね。あの時の鞠莉ちゃん、私が作った船乗りカレーに誰よりも早く飛びついてくれたんだよね」
鞠莉「あれ以来、他のカレーが物足りなくてね」
曜「あはは、お上手なんだから」
鞠莉「本気のつもりよ。そうでなければ、こうして何度もご馳走になり来ないもの」
曜「わかってるって。いつも美味しく食べてくれてありがとう!」
鞠莉「こちらこそ、いつも美味しい料理をありがとう」
鞠莉「ご馳走様でした。ふぅ、すっかりいっぱい食べちゃった」
曜「ごちそうさまでした。ご飯もカレーもポテサラも、二人で綺麗に食べ切ったね」
鞠莉「曜のカレーはいつも美味しいけれど、今日のは特に絶品だわ。これが一晩寝かせたカレーの美味しさなのね」
曜「いえいえ、お粗末様でした」
鞠莉「こんなに美味しいカレーがお粗末なものですか。海の家の時からずっと思ってるのよ?」
曜「あー、懐かしいね。あの時の鞠莉ちゃん、私が作った船乗りカレーに誰よりも早く飛びついてくれたんだよね」
鞠莉「あれ以来、他のカレーが物足りなくてね」
曜「あはは、お上手なんだから」
鞠莉「本気のつもりよ。そうでなければ、こうして何度もご馳走になり来ないもの」
曜「わかってるって。いつも美味しく食べてくれてありがとう!」
鞠莉「こちらこそ、いつも美味しい料理をありがとう」
28: 2021/04/09(金) 23:19:57.24 ID:841nUW5G
曜「カレーは大満足いただけたけど、残る問題は鞠莉ちゃんが寝るところだね。お布団は濡れたままだし、どうしようか…」
鞠莉「それなんだけど、名案を思いついたわ」
曜「名案?」
鞠莉「ええ、これぞまさにグッドアイデアよ!」
――――――――
曜「えっと、鞠莉ちゃん」
鞠莉「んー?」
曜「ご飯の時に言ってたグッドアイデアって、これ?」
鞠莉「もちろん!ベッドで一緒に寝れば問題無しでしょ」
曜「でも、二人だと狭くなっちゃうし、それに一緒に寝るのって…」
鞠莉「それなんだけど、名案を思いついたわ」
曜「名案?」
鞠莉「ええ、これぞまさにグッドアイデアよ!」
――――――――
曜「えっと、鞠莉ちゃん」
鞠莉「んー?」
曜「ご飯の時に言ってたグッドアイデアって、これ?」
鞠莉「もちろん!ベッドで一緒に寝れば問題無しでしょ」
曜「でも、二人だと狭くなっちゃうし、それに一緒に寝るのって…」
29: 2021/04/09(金) 23:22:11.48 ID:841nUW5G
鞠莉「嫌だった?」
曜「い、嫌じゃない、嫌じゃないよ!」
鞠莉「ならいいじゃない。ほら、もっと寄らないと寒いわよ」
曜「わわっ」
鞠莉「雨が降って気温も下がってるんだから、あたたかくしないと、ね?」
曜「う、うん」
曜「い、嫌じゃない、嫌じゃないよ!」
鞠莉「ならいいじゃない。ほら、もっと寄らないと寒いわよ」
曜「わわっ」
鞠莉「雨が降って気温も下がってるんだから、あたたかくしないと、ね?」
曜「う、うん」
30: 2021/04/09(金) 23:28:59.43 ID:841nUW5G
鞠莉(私の腕の中にすっぽりと収まってる。ふふ、可愛いなぁ)
曜(あったかくて、包まれてるみたいで、すごく心地いい)
鞠莉(あ、手がぽかぽかしてる。眠くなってきたのかしら。曜って寒がりの割に体温高いのよね)
曜(それにいい匂い。なんか、ふわふわしてきた…)
曜「まり、ちゃ」
鞠莉「ん?」
曜「…」
鞠莉「曜?」
曜「すー…くー…」
鞠莉「寝ちゃったか。いつもありがとうね。ご飯を一緒に作るたびに、曜との距離が近くなっていくって、思ってるよ」
曜「むにゃ…」
鞠莉「幸せな寝顔を独り占めね、ふふっ。おやすみなさい」
曜(あったかくて、包まれてるみたいで、すごく心地いい)
鞠莉(あ、手がぽかぽかしてる。眠くなってきたのかしら。曜って寒がりの割に体温高いのよね)
曜(それにいい匂い。なんか、ふわふわしてきた…)
曜「まり、ちゃ」
鞠莉「ん?」
曜「…」
鞠莉「曜?」
曜「すー…くー…」
鞠莉「寝ちゃったか。いつもありがとうね。ご飯を一緒に作るたびに、曜との距離が近くなっていくって、思ってるよ」
曜「むにゃ…」
鞠莉「幸せな寝顔を独り占めね、ふふっ。おやすみなさい」
31: 2021/04/09(金) 23:30:08.53 ID:841nUW5G
……………………………………
翌日
曜「おーい、善子ちゃーん!」
善子「おはよう、あら」
鞠莉「グッモーニン、善子!」
善子「ヨハネよ。おはよう。曜さんの家に泊まってたの?」
鞠莉「イエース、お泊まり会でーす!」
曜「昨日はカレーの日だったのであります!」
善子「カレーの日?」
翌日
曜「おーい、善子ちゃーん!」
善子「おはよう、あら」
鞠莉「グッモーニン、善子!」
善子「ヨハネよ。おはよう。曜さんの家に泊まってたの?」
鞠莉「イエース、お泊まり会でーす!」
曜「昨日はカレーの日だったのであります!」
善子「カレーの日?」
32: 2021/04/09(金) 23:31:38.15 ID:841nUW5G
鞠莉「一晩寝かせたカレーがどうしても食べたくて、曜にお願いしたの」
善子「なるほど。ホテルでは出てきそうにないものね」
曜「えへへ。鞠莉ちゃん、すごく美味しそうに食べてくれたんだ!」
鞠莉「そりゃそうよ、とっても美味しいんだもの」
善子「ふふっ、それはよかったわね」
鞠莉「それにね、昨日は二人で一緒に寝たの」
善子「…!?」
善子「なるほど。ホテルでは出てきそうにないものね」
曜「えへへ。鞠莉ちゃん、すごく美味しそうに食べてくれたんだ!」
鞠莉「そりゃそうよ、とっても美味しいんだもの」
善子「ふふっ、それはよかったわね」
鞠莉「それにね、昨日は二人で一緒に寝たの」
善子「…!?」
33: 2021/04/09(金) 23:33:02.77 ID:841nUW5G
曜「お布団が雨にやられちゃってさ。同じベッドで一緒に寝たんだ」
善子「あ、ああ…そういうこと、そういうことね」
曜「二人で一つのベッドはちょっと狭いかなって思ったけど、逆にちょうどよかったよね」
鞠莉「抱き心地よくて、あったかくって、おかげでぐっすり眠れたわ。これからもマリー専属の抱き枕としてお願いしようかしら」
曜「あははっ、考えとくよ」
善子「うーん…」
善子「あ、ああ…そういうこと、そういうことね」
曜「二人で一つのベッドはちょっと狭いかなって思ったけど、逆にちょうどよかったよね」
鞠莉「抱き心地よくて、あったかくって、おかげでぐっすり眠れたわ。これからもマリー専属の抱き枕としてお願いしようかしら」
曜「あははっ、考えとくよ」
善子「うーん…」
35: 2021/04/09(金) 23:34:04.33 ID:841nUW5G
曜「あれ、善子ちゃん?」
鞠莉「急に考え込んじゃってどうしたの?」
善子「なんていうか、複雑な気分なの」
曜「複雑?」
善子「貴女たちには先に進んで欲しいような、純情なままでいて欲しいような」
鞠莉「急に考え込んじゃってどうしたの?」
善子「なんていうか、複雑な気分なの」
曜「複雑?」
善子「貴女たちには先に進んで欲しいような、純情なままでいて欲しいような」
36: 2021/04/09(金) 23:35:30.65 ID:841nUW5G
鞠莉「んー、どういうこと?」
善子「いえ、なんでもないわ。この調子だと、当分の間ヤキモキさせられそうね」
曜「鞠莉ちゃん、なんのことだろうね」
鞠莉「さあ、見当がつかないわ」
善子「こっちの話よ。ほら、バスが来たわ。行きましょ、朴念仁さん」
終わり
善子「いえ、なんでもないわ。この調子だと、当分の間ヤキモキさせられそうね」
曜「鞠莉ちゃん、なんのことだろうね」
鞠莉「さあ、見当がつかないわ」
善子「こっちの話よ。ほら、バスが来たわ。行きましょ、朴念仁さん」
終わり
37: 2021/04/09(金) 23:37:06.48 ID:841nUW5G
全弾撃ち尽くしました。作り立てもいいけど、一晩寝かせたカレーも美味しいよね、というようまりでした。
↓のお料理ようまりの続きです。 時期外れですが、夏本番のそうめんようまりです。
鞠莉「夏の日は白く流れるように」
https://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1596887119/
↓は前に書いたものです。よろしければ併せてお願いします。
鞠莉「お菓子作りは笑顔の源」
https://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1617113872/
ありがとうございました。
↓のお料理ようまりの続きです。 時期外れですが、夏本番のそうめんようまりです。
鞠莉「夏の日は白く流れるように」
https://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1596887119/
↓は前に書いたものです。よろしければ併せてお願いします。
鞠莉「お菓子作りは笑顔の源」
https://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1617113872/
ありがとうございました。
38: 2021/04/09(金) 23:51:02.26 ID:P0+Q4m4X
カレー食べたくなった
39: 2021/04/10(土) 00:00:48.05 ID:b43yAqg1
温かい話でGOOD
41: 2021/04/10(土) 00:51:44.80 ID:+7BwfmJw
おつでした。全弾うち尽くしても再装填がはやい
42: 2021/04/10(土) 01:29:36.38 ID:h+TIED3C
いつも助かってます
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1617975099/