3: 2021/05/26(水) 22:19:26.62 ID:eJ2lLhLP
愛・果林「お疲れさまでしたー!!」
果林「長丁場の撮影、お疲れさま」
愛「おつかれー!もう愛さんクタクタ~」
果林「ずいぶん疲れてるみたいね。なんだか、あなたらしくないわね」
愛「愛さんらしくない?そうかな?」
果林「えぇ。今日はずっと“愛らしくない”感じだったわよ。体調がわるかった?」
愛「ううん、愛さんは元気!お気遣いありがと!」
果林「それなら良かったけど。じゃあ、この違和感の正体はなにかしら……?」
愛「うーん、なんだろ?愛さん、けっこう緊張してたかも?」
果林「長丁場の撮影、お疲れさま」
愛「おつかれー!もう愛さんクタクタ~」
果林「ずいぶん疲れてるみたいね。なんだか、あなたらしくないわね」
愛「愛さんらしくない?そうかな?」
果林「えぇ。今日はずっと“愛らしくない”感じだったわよ。体調がわるかった?」
愛「ううん、愛さんは元気!お気遣いありがと!」
果林「それなら良かったけど。じゃあ、この違和感の正体はなにかしら……?」
愛「うーん、なんだろ?愛さん、けっこう緊張してたかも?」
4: 2021/05/26(水) 22:21:37.30 ID:eJ2lLhLP
果林「へぇ、あなたって緊張するのね」
愛「するする!特に“自動車”に腰掛けて撮ったとき!チョー緊張した!」
果林「ふふ。あの車、けっこう“良い車”らしいわよ」
愛「えっ!?マジで!?」
果林「マジよ。現場で伝えなくて正解だったわね」
愛「た、助かった~……!それ知ってたら、ポージングとか絶対ムリだった!」
果林「よほど緊張してたのね。何度か撮り直してたし」
愛「ごめんねカリン!アタシのせいで遅くなっちゃったかも……!」
果林「別に気にしてないわよ。それより、この後どうする?」
愛「するする!特に“自動車”に腰掛けて撮ったとき!チョー緊張した!」
果林「ふふ。あの車、けっこう“良い車”らしいわよ」
愛「えっ!?マジで!?」
果林「マジよ。現場で伝えなくて正解だったわね」
愛「た、助かった~……!それ知ってたら、ポージングとか絶対ムリだった!」
果林「よほど緊張してたのね。何度か撮り直してたし」
愛「ごめんねカリン!アタシのせいで遅くなっちゃったかも……!」
果林「別に気にしてないわよ。それより、この後どうする?」
5: 2021/05/26(水) 22:23:37.24 ID:eJ2lLhLP
愛「長引いたお詫びに奢らせて!ごはん食べに行こうよ!」
果林「いいわよ、気を遣わなくても」
愛「でもでも~!」
果林「私、お腹空いてないのよね。どこか遊びに行かない?」
愛「遊びかー。うーん、どこ行こう……?」
果林「決めたわ!じゃあ、この辺を散策するわよ!」
愛「え~、散策~?なにがどう決まってそうなるの~……?」
果林「長引いたお詫びに、あなたは私のコンパスになるのよ!」
愛「コンパス」
果林「さぁ、私はどこに向かえばいいの?教えてくれるかしら、コンパスさん♪」
果林「いいわよ、気を遣わなくても」
愛「でもでも~!」
果林「私、お腹空いてないのよね。どこか遊びに行かない?」
愛「遊びかー。うーん、どこ行こう……?」
果林「決めたわ!じゃあ、この辺を散策するわよ!」
愛「え~、散策~?なにがどう決まってそうなるの~……?」
果林「長引いたお詫びに、あなたは私のコンパスになるのよ!」
愛「コンパス」
果林「さぁ、私はどこに向かえばいいの?教えてくれるかしら、コンパスさん♪」
7: 2021/05/26(水) 22:25:38.28 ID:eJ2lLhLP
数分後
愛「うひょー!美女と2人っきりで空の密室!役得~!」ウキウキ
果林「あなたと乗るのは初めてかしらね、観覧車」
愛「写真撮ろ!インスタにあげてもいい!?」
果林「いいわよ」
愛「サンキュー!じゃ、撮るよ!イェーイ!」
果林「いぇーい♪」パシャ
愛「見て見て!今日はメイクバッチリだから、作画めっちゃ良い!」
果林「なに言ってるの?私たちは常に作画が良いわよ♪」
愛「あはっ!そうだね☆」
果林「それにしても意外ね。カラオケとかボウリングを選ぶと思ったけど」
愛「観覧車も撮影仲間だから!その記念乗車だね!」
果林「まぁ、確かにね。一緒に写ったわね」
愛「それに、丁度良かったし」
果林「丁度良い?」
愛「近場だし。ただ座って、ボーっとできるし」
果林「そうね、のんびりしましょ」
愛「うひょー!美女と2人っきりで空の密室!役得~!」ウキウキ
果林「あなたと乗るのは初めてかしらね、観覧車」
愛「写真撮ろ!インスタにあげてもいい!?」
果林「いいわよ」
愛「サンキュー!じゃ、撮るよ!イェーイ!」
果林「いぇーい♪」パシャ
愛「見て見て!今日はメイクバッチリだから、作画めっちゃ良い!」
果林「なに言ってるの?私たちは常に作画が良いわよ♪」
愛「あはっ!そうだね☆」
果林「それにしても意外ね。カラオケとかボウリングを選ぶと思ったけど」
愛「観覧車も撮影仲間だから!その記念乗車だね!」
果林「まぁ、確かにね。一緒に写ったわね」
愛「それに、丁度良かったし」
果林「丁度良い?」
愛「近場だし。ただ座って、ボーっとできるし」
果林「そうね、のんびりしましょ」
8: 2021/05/26(水) 22:27:37.87 ID:eJ2lLhLP
愛「……」
果林「……」
愛「で、なにする!?ボーっとするのも飽きてきた!」
果林「早いわね……」
愛「どのくらい続くのかな、観覧車?」
果林「えっと、確か―――」
愛「あっ、待って!風景の移り変わりからゴンドラの角速度が測れそう!」
果林「そうなの?すごいわね!」
愛「むむむ……!」
果林「どう?測れそう?」
愛「うーん……分かんないや!答えは何分?」
果林「15分よ。角速度から周回時間が分かるのね?前に習ったような……?」
愛「そうだよ!ゴンドラの角速度と軌道円周が求まれば……!」
果林「ちょっと待って!?その話はおわりにしましょうか……!?」
愛「えー?じゃあ、愛さんのダジャレ100連発でも開催しちゃう?」
果林「いや、それもカンベン……!」
愛「ジョーダンだよ、ジョーダン!」
果林「ほっ……」
愛「あはは!」
果林「ふふ、こうした他愛のない雑談でも、あなたは楽しくするのが上手ね」
愛「ありがと!そう言ってもらえると、めっちゃ嬉しいけど……」
果林「けど?」
愛「愛さん本当はね、今日の反省会がしたいんだ。いいかな?」
果林「えぇ、いいわよ。そうしましょうか」
果林「……」
愛「で、なにする!?ボーっとするのも飽きてきた!」
果林「早いわね……」
愛「どのくらい続くのかな、観覧車?」
果林「えっと、確か―――」
愛「あっ、待って!風景の移り変わりからゴンドラの角速度が測れそう!」
果林「そうなの?すごいわね!」
愛「むむむ……!」
果林「どう?測れそう?」
愛「うーん……分かんないや!答えは何分?」
果林「15分よ。角速度から周回時間が分かるのね?前に習ったような……?」
愛「そうだよ!ゴンドラの角速度と軌道円周が求まれば……!」
果林「ちょっと待って!?その話はおわりにしましょうか……!?」
愛「えー?じゃあ、愛さんのダジャレ100連発でも開催しちゃう?」
果林「いや、それもカンベン……!」
愛「ジョーダンだよ、ジョーダン!」
果林「ほっ……」
愛「あはは!」
果林「ふふ、こうした他愛のない雑談でも、あなたは楽しくするのが上手ね」
愛「ありがと!そう言ってもらえると、めっちゃ嬉しいけど……」
果林「けど?」
愛「愛さん本当はね、今日の反省会がしたいんだ。いいかな?」
果林「えぇ、いいわよ。そうしましょうか」
9: 2021/05/26(水) 22:29:38.98 ID:eJ2lLhLP
愛「やっぱりカリンは慣れてるの?今日みたいな撮影」
果林「今日みたいな?あぁ、コケティッシュを狙った撮影のこと?」
愛「コケ?コケ、コケコケ?コケコッコー???? ? ?」
果林「ふふ、なにそれ」
愛「ニワトリのモノマネ」
果林「そう」
愛「あはは……」
果林「疲れてるなら私の“胸を貸す”わよ。遠慮なく頼ってね」
愛「いや、泣くほど疲れてないし。それを言うなら“肩を貸す”じゃない?」
果林「そ、そうとも言うわね!」
果林「今日みたいな?あぁ、コケティッシュを狙った撮影のこと?」
愛「コケ?コケ、コケコケ?コケコッコー???? ? ?」
果林「ふふ、なにそれ」
愛「ニワトリのモノマネ」
果林「そう」
愛「あはは……」
果林「疲れてるなら私の“胸を貸す”わよ。遠慮なく頼ってね」
愛「いや、泣くほど疲れてないし。それを言うなら“肩を貸す”じゃない?」
果林「そ、そうとも言うわね!」
10: 2021/05/26(水) 22:31:44.29 ID:eJ2lLhLP
果林「逆質問でわるいけど、あなたはどうだった?今日の撮影?」
愛「うーん、初めてで戸惑ったかな」
果林「コケティッシュのこと?」
愛「それそれ」
果林「上手く表現できてたと思うわよ」
愛「……そうかな?」
果林「歯切れがわるいわね?」
愛「うーん……」
愛「うーん、初めてで戸惑ったかな」
果林「コケティッシュのこと?」
愛「それそれ」
果林「上手く表現できてたと思うわよ」
愛「……そうかな?」
果林「歯切れがわるいわね?」
愛「うーん……」
11: 2021/05/26(水) 22:33:44.45 ID:eJ2lLhLP
愛「DiverDivaの表現領域なんだけどさ」
果林「えぇ」
愛「SUPER NOVAならエネルギッシュ、Love Triangleならオシャンティーって感じだったじゃん」
果林「そうね」
愛「だから、これまでは手応えがあったんだよね。それはアタシの方向性と一致してるから」
果林「なるほど……って、ちょっと待って?」
愛「ん?どしたのカリン?」
果林「さっき……なんて言ったかしら?オシャ……?」
愛「オシャンティー?」
果林「オシャンティー……愛ってたまに、一昔前のことばを使うわね?」
愛「そ、そう?おばーちゃんの影響かな……?」
果林「えぇ」
愛「SUPER NOVAならエネルギッシュ、Love Triangleならオシャンティーって感じだったじゃん」
果林「そうね」
愛「だから、これまでは手応えがあったんだよね。それはアタシの方向性と一致してるから」
果林「なるほど……って、ちょっと待って?」
愛「ん?どしたのカリン?」
果林「さっき……なんて言ったかしら?オシャ……?」
愛「オシャンティー?」
果林「オシャンティー……愛ってたまに、一昔前のことばを使うわね?」
愛「そ、そう?おばーちゃんの影響かな……?」
13: 2021/05/26(水) 22:35:45.91 ID:eJ2lLhLP
愛「でもさ、今日のは……コケティッシュ?撮影のテーマが『夜』だったから……」
果林「そうね。DiverDivaの作風としては、今日の撮影は私の領域だったわね」
愛「だから、その……今日はフォローありがとね!」
果林「どういたしまして。そういうのは、もっと現場で言ってもらえると嬉しいわね」
愛「モチベが上がるから?」
果林「私はね」
愛「……やっぱり慣れてるの?『ああいうの』に」
果林「えぇ。まぁね」
愛「そっか……」
愛(慣れてるんだ……カリンは……)
愛「……肩、借りていい?」
果林「どうぞ。ちょっと高いけど、ガマンしてね」
愛「となり、座るね」
果林「えぇ」
愛「……」
果林「……」
果林「そうね。DiverDivaの作風としては、今日の撮影は私の領域だったわね」
愛「だから、その……今日はフォローありがとね!」
果林「どういたしまして。そういうのは、もっと現場で言ってもらえると嬉しいわね」
愛「モチベが上がるから?」
果林「私はね」
愛「……やっぱり慣れてるの?『ああいうの』に」
果林「えぇ。まぁね」
愛「そっか……」
愛(慣れてるんだ……カリンは……)
愛「……肩、借りていい?」
果林「どうぞ。ちょっと高いけど、ガマンしてね」
愛「となり、座るね」
果林「えぇ」
愛「……」
果林「……」
14: 2021/05/26(水) 22:37:44.58 ID:eJ2lLhLP
愛「……はぁ」
果林「……」
愛「……」
果林「あなたは『上手くできなかった』って思ってるかもしれないけど」
愛「えっ……」
果林「それでいいのよ。無理に“コケティッシュ”を狙う必要はないわ」
愛「そうなの……?」
果林「どんな表現でも『正解』になるの。なぜなら、愛は“魅力的な女の子”だからね」
愛「え、ちょっ……///」
果林「ふふ、そういうところが―――」
愛(み、耳元……///)ゾクッ…
果林「愛らしいわね♪」
愛「……///」
果林「なんてね♪」
果林(愛にしては少し元気がないから、からかってみたけど……どうかしらね)
愛(や、やば……!すごく、ドキドキする……!)
果林「……」
愛「……」
果林「あなたは『上手くできなかった』って思ってるかもしれないけど」
愛「えっ……」
果林「それでいいのよ。無理に“コケティッシュ”を狙う必要はないわ」
愛「そうなの……?」
果林「どんな表現でも『正解』になるの。なぜなら、愛は“魅力的な女の子”だからね」
愛「え、ちょっ……///」
果林「ふふ、そういうところが―――」
愛(み、耳元……///)ゾクッ…
果林「愛らしいわね♪」
愛「……///」
果林「なんてね♪」
果林(愛にしては少し元気がないから、からかってみたけど……どうかしらね)
愛(や、やば……!すごく、ドキドキする……!)
15: 2021/05/26(水) 22:39:44.89 ID:eJ2lLhLP
愛「……ねぇ、カリン先輩」
果林「ちょっ!?先輩って……急にどうしたのよ」
愛「今日のカリン先輩は、“先輩先輩”してたから」
果林「なによその形容詞……?っていうか!普段は先輩らしくないみたいな言い方ね!?」
愛「あはは、確かにそーかもねー」
果林「し、失礼な後輩ね……」
愛「ごめんごめん」
果林「まぁいいわ。あなたに先輩って呼ばれるの、わるくないわね♪」
愛「……タンジュン」
果林「え?」
愛「この呼び方は“ものさし”として機能するんだけどなー。距離感を明確にするための、ね」
果林「……はぁ?どういうことかしら?」
果林「ちょっ!?先輩って……急にどうしたのよ」
愛「今日のカリン先輩は、“先輩先輩”してたから」
果林「なによその形容詞……?っていうか!普段は先輩らしくないみたいな言い方ね!?」
愛「あはは、確かにそーかもねー」
果林「し、失礼な後輩ね……」
愛「ごめんごめん」
果林「まぁいいわ。あなたに先輩って呼ばれるの、わるくないわね♪」
愛「……タンジュン」
果林「え?」
愛「この呼び方は“ものさし”として機能するんだけどなー。距離感を明確にするための、ね」
果林「……はぁ?どういうことかしら?」
16: 2021/05/26(水) 22:44:44.52 ID:eJ2lLhLP
愛「先輩はさ、話す前は完全に“遠い人”なんだよね」
果林「遠い人?」
愛「“アタシと関わることはないだろうな”って感じ。もちろん、良い意味でね」
果林「そうかしら……?」
愛「もっとフランクに言えば、“隣に並んで歩きたくない女・第1位”だね」
果林「はぁ?どういう感覚なのよ?」
愛「そのまんまの意味」
果林「私って、そんなに並外れた方向音痴かしら……?一緒に歩くだけで迷子になることはないはずだけど……?」
愛「そうじゃない」
果林「遠い人?」
愛「“アタシと関わることはないだろうな”って感じ。もちろん、良い意味でね」
果林「そうかしら……?」
愛「もっとフランクに言えば、“隣に並んで歩きたくない女・第1位”だね」
果林「はぁ?どういう感覚なのよ?」
愛「そのまんまの意味」
果林「私って、そんなに並外れた方向音痴かしら……?一緒に歩くだけで迷子になることはないはずだけど……?」
愛「そうじゃない」
17: 2021/05/26(水) 22:46:44.11 ID:eJ2lLhLP
愛「でも、話すとグッと“近い人”になるの。負けず嫌いで、意地っ張りで、頑固で、ちょっぴりアホな女子高生だって分かるから」
果林「ハッキリ言うわね……」
愛「だから、アタシは先輩を“カリン”って呼んでる。親しみを込めてね」
果林「あなたって、そういう性格よね」
愛「体育会系の流儀には反するけどね。でも、愛さんたちはそうじゃない」
果林「スクールアイドルだものね」
愛「殊更、ユニットとして肩を並べるなら、同じ目線でいたかったの」
果林「ふふ。一部失言を除けば、嬉しいこと言ってくれるわね」
愛「……」
果林「愛?」
愛「……でも、今日。また、遠い人になっちゃった」
果林「愛……」
果林「ハッキリ言うわね……」
愛「だから、アタシは先輩を“カリン”って呼んでる。親しみを込めてね」
果林「あなたって、そういう性格よね」
愛「体育会系の流儀には反するけどね。でも、愛さんたちはそうじゃない」
果林「スクールアイドルだものね」
愛「殊更、ユニットとして肩を並べるなら、同じ目線でいたかったの」
果林「ふふ。一部失言を除けば、嬉しいこと言ってくれるわね」
愛「……」
果林「愛?」
愛「……でも、今日。また、遠い人になっちゃった」
果林「愛……」
19: 2021/05/26(水) 22:48:44.40 ID:eJ2lLhLP
愛「アタシ、知らなかった。あんな表現方法」
果林「……」
愛「アタシ、知らなかった。あんなカリン先輩」
果林「イヤだった?」
愛「そうじゃないの!なんというか、取り残されちゃった感じがして……」
愛「アタシだけ場違いみたいで、イヤだった」
果林「……もう、ワガママな子ね」
愛「ごめん、愚痴っちゃった」
果林「いいわよ。そのための“空の密室”でしょ」
愛「あはは……」
果林「それにこの際だから、あなたには洗いざらい吐き出してもらうわね」
愛「え……?」
果林「聞きたいことがあるんでしょう、私に?まずはそれを吐き出しなさい!」
愛「え、いいの?」
果林「なんでも回答するわよ!この果林先輩がね!」ムフー
愛「え?マジで?なんでも?」
果林「もちろんよ!センパイのヒミツ、あなただけに教えちゃうわ♪」
愛「お、おう」
愛(なんでも、ね……)
果林「……」
愛「アタシ、知らなかった。あんなカリン先輩」
果林「イヤだった?」
愛「そうじゃないの!なんというか、取り残されちゃった感じがして……」
愛「アタシだけ場違いみたいで、イヤだった」
果林「……もう、ワガママな子ね」
愛「ごめん、愚痴っちゃった」
果林「いいわよ。そのための“空の密室”でしょ」
愛「あはは……」
果林「それにこの際だから、あなたには洗いざらい吐き出してもらうわね」
愛「え……?」
果林「聞きたいことがあるんでしょう、私に?まずはそれを吐き出しなさい!」
愛「え、いいの?」
果林「なんでも回答するわよ!この果林先輩がね!」ムフー
愛「え?マジで?なんでも?」
果林「もちろんよ!センパイのヒミツ、あなただけに教えちゃうわ♪」
愛「お、おう」
愛(なんでも、ね……)
20: 2021/05/26(水) 22:50:45.29 ID:eJ2lLhLP
愛「じゃあ、単刀直入に聞くけどさ」
果林「えぇ!」
愛「カリンは、どこまでシてるの?」
果林「……へ?」
果林(どこまでしてる……?『どこまで知ってる』……?)
果林「えっと、なにを知ってるって……?」
愛「……ABC」
果林「えぇ!」
愛「カリンは、どこまでシてるの?」
果林「……へ?」
果林(どこまでしてる……?『どこまで知ってる』……?)
果林「えっと、なにを知ってるって……?」
愛「……ABC」
21: 2021/05/26(水) 22:52:45.63 ID:eJ2lLhLP
ζ㎗òヮóリ おばーちゃんが言ってたよ!
ABCは恋愛の『進捗状況』を意味するんだって!
Aがkiss、Bがpetting、Cがs なんだって!
おばーちゃんは現役バリバリだったキャピキャピ時代、
花金にディスコでジュリ扇をチョベリグしてたんだって!
なんだかすごいね!
ABCは恋愛の『進捗状況』を意味するんだって!
Aがkiss、Bがpetting、Cがs なんだって!
おばーちゃんは現役バリバリだったキャピキャピ時代、
花金にディスコでジュリ扇をチョベリグしてたんだって!
なんだかすごいね!
22: 2021/05/26(水) 22:54:50.35 ID:eJ2lLhLP
果林「……」
愛「……///」
果林「シてるわよ」
愛「へっ……!?どこまでシてるの……!?」
果林「もちろん『Z』までよ」
愛「ホントにシたことあるの……?」
果林「……あら?お姉さんのコト、疑ってるのね」
愛「そんなこと―――あっ///」
果林「♪」
愛「んむっ……///」
果林「……ごちそうさま♪これが『A』よ。次は……」スッ…
愛「ふぇっ……///」ビクッ
果林「ココじゃ狭いけど、ヤっちゃう?『B』から順番に」
愛「ヤ、ヤメて……///」
果林「楽しみましょう?誰にも見つからない、この場所で――――――」
ζ㎗˶>﹏<˵リ と思う愛さんであった
愛「……///」
果林「シてるわよ」
愛「へっ……!?どこまでシてるの……!?」
果林「もちろん『Z』までよ」
愛「ホントにシたことあるの……?」
果林「……あら?お姉さんのコト、疑ってるのね」
愛「そんなこと―――あっ///」
果林「♪」
愛「んむっ……///」
果林「……ごちそうさま♪これが『A』よ。次は……」スッ…
愛「ふぇっ……///」ビクッ
果林「ココじゃ狭いけど、ヤっちゃう?『B』から順番に」
愛「ヤ、ヤメて……///」
果林「楽しみましょう?誰にも見つからない、この場所で――――――」
ζ㎗˶>﹏<˵リ と思う愛さんであった
23: 2021/05/26(水) 22:56:45.00 ID:eJ2lLhLP
~実際~
果林「えっと、なにを知ってるって……?」
愛「……ABC」
果林「……」
愛「……///」
果林「…………????」
果林(ABC?確か小学校で習ったわね)
果林(……じゃなくて!愛ったら、ヘンな質問を……これは相当疲れてるわね)
果林(こういうときは“聞き上手”に徹するのがベター!って、雑誌で読んだことがあるわ。適度に相槌を打ってあげればいいのよね)
果林「えっと、なにを知ってるって……?」
愛「……ABC」
果林「……」
愛「……///」
果林「…………????」
果林(ABC?確か小学校で習ったわね)
果林(……じゃなくて!愛ったら、ヘンな質問を……これは相当疲れてるわね)
果林(こういうときは“聞き上手”に徹するのがベター!って、雑誌で読んだことがあるわ。適度に相槌を打ってあげればいいのよね)
25: 2021/05/26(水) 22:58:45.77 ID:eJ2lLhLP
果林「知ってるわよ」
愛「へっ……!?どこまでシてるの……!?」
果林「もちろんZまでよ!」ムフー
愛「ひゃっ……///」
果林(……あれ?でもAからZまで順番に言えるかしら?“える”とか“えむ”あたりが曖昧なのよね)
愛「ホントにシてるの……?」
果林「も、もちろんよ!」
愛「きゃっ……///」
果林(えっと……A、B、C、D、E、F、G、えいち、あい、じぇい、けー……)
果林(Kの次は……M?それともN?……ダメね、思い出せないわ)
愛(よ、予想外過ぎる~!?『BかC』だと思ってたのに……)
愛(『Z』~!?なにそれ、知らない……!?)
愛「へっ……!?どこまでシてるの……!?」
果林「もちろんZまでよ!」ムフー
愛「ひゃっ……///」
果林(……あれ?でもAからZまで順番に言えるかしら?“える”とか“えむ”あたりが曖昧なのよね)
愛「ホントにシてるの……?」
果林「も、もちろんよ!」
愛「きゃっ……///」
果林(えっと……A、B、C、D、E、F、G、えいち、あい、じぇい、けー……)
果林(Kの次は……M?それともN?……ダメね、思い出せないわ)
愛(よ、予想外過ぎる~!?『BかC』だと思ってたのに……)
愛(『Z』~!?なにそれ、知らない……!?)
26: 2021/05/26(水) 23:00:45.45 ID:eJ2lLhLP
愛「カリンは……『ABC』……初めてのは、いつ……?」
果林「始めたのは小学校ね」
愛「早っ……!?」
果林「早い?そうかしら?」
愛「う、うん」
果林「私に限らず、最近は、お国の方向性が“そう”じゃないかしら?」
愛「え、そうなの?」
果林「ほら、アレよ。学習指導要領?だったかしら」
愛「えっ!?マジか……!?知らなかった……!?」
果林「それに、あなたも早そうじゃない?」
愛「アタシが!?いやいやいやいや……///」
果林「そうなの?意外ね」
愛(う……それを意外って言われると、それはそれで複雑な気分……)
愛「……」
果林(……あれ?静かになったわね?もしかして寝ちゃった?)
果林(まぁいいわ、好都合ね。これ以上、アホな姿を見せるわけにはいかないわ……!)
果林「始めたのは小学校ね」
愛「早っ……!?」
果林「早い?そうかしら?」
愛「う、うん」
果林「私に限らず、最近は、お国の方向性が“そう”じゃないかしら?」
愛「え、そうなの?」
果林「ほら、アレよ。学習指導要領?だったかしら」
愛「えっ!?マジか……!?知らなかった……!?」
果林「それに、あなたも早そうじゃない?」
愛「アタシが!?いやいやいやいや……///」
果林「そうなの?意外ね」
愛(う……それを意外って言われると、それはそれで複雑な気分……)
愛「……」
果林(……あれ?静かになったわね?もしかして寝ちゃった?)
果林(まぁいいわ、好都合ね。これ以上、アホな姿を見せるわけにはいかないわ……!)
27: 2021/05/26(水) 23:02:47.08 ID:eJ2lLhLP
果林「あーいちゃん」
愛「ふぇっ!?」ゾクッ
果林「ふふ、起きてたわね」
愛「ちょっと、耳元で小声はヤメて……///」
果林「なるほど。愛は、ここが弱いのね」
愛「え、なにを―――」
果林「ふー♪」
愛「ひゃん!」ビクッ
果林「あ、効いてる効いてる♪」
愛「なに、コレ……///」
果林「ASMR体験よ。リラックス効果があるみたい」
愛「えーえす……?リラックス……?」
果林「まぁ、私もあんまり詳しくないけどね」
愛「ふぇっ!?」ゾクッ
果林「ふふ、起きてたわね」
愛「ちょっと、耳元で小声はヤメて……///」
果林「なるほど。愛は、ここが弱いのね」
愛「え、なにを―――」
果林「ふー♪」
愛「ひゃん!」ビクッ
果林「あ、効いてる効いてる♪」
愛「なに、コレ……///」
果林「ASMR体験よ。リラックス効果があるみたい」
愛「えーえす……?リラックス……?」
果林「まぁ、私もあんまり詳しくないけどね」
29: 2021/05/26(水) 23:07:44.49 ID:eJ2lLhLP
果林「どう?気持ち良かった?」
愛「へ……?」
果林「あぁ、そうね――――――きもち、よかった?――――――」
愛「んっ……うん……///」
果林「そう、良かったわ♪」
愛「ねぇ、なんで耳元で囁くの……?」
果林「こうすると効果があるみたいなの。あなたの反応が実証してるわね♪」
愛「……あ、あのさ、カリン」
果林「ん?なにかしら?」
愛「もしかして、アタシのこと、からかってる……?」
愛「へ……?」
果林「あぁ、そうね――――――きもち、よかった?――――――」
愛「んっ……うん……///」
果林「そう、良かったわ♪」
愛「ねぇ、なんで耳元で囁くの……?」
果林「こうすると効果があるみたいなの。あなたの反応が実証してるわね♪」
愛「……あ、あのさ、カリン」
果林「ん?なにかしら?」
愛「もしかして、アタシのこと、からかってる……?」
30: 2021/05/26(水) 23:10:43.63 ID:eJ2lLhLP
果林(マズいわね。バレたかしら)
果林(ABCが全部言えそうにないから、話題をすり替えて、愛をリラックスさせる方向に持っていこうと思ったけど……)
果林(ちょっと雑だったかしら?私が見てるASMR動画は、こんな感じだったけど……)
愛(これって『B』なのかな……?アタシの“弱いトコロ”を執拗に……)
愛(これがカリンの……回答……なの……?)
愛(じゃあ……教えてもらおう……かな……///)
果林(ABCが全部言えそうにないから、話題をすり替えて、愛をリラックスさせる方向に持っていこうと思ったけど……)
果林(ちょっと雑だったかしら?私が見てるASMR動画は、こんな感じだったけど……)
愛(これって『B』なのかな……?アタシの“弱いトコロ”を執拗に……)
愛(これがカリンの……回答……なの……?)
愛(じゃあ……教えてもらおう……かな……///)
31: 2021/05/26(水) 23:12:46.48 ID:eJ2lLhLP
果林「あー、ごめんなさい。そんなつもりは―――」
愛「いや、いいの。ありがと」
果林「え?」
愛「だから……続けて……欲しい……///」
果林「え、えぇ!もちろんそのつもりよ!」
愛(恥ずかしい……でも、カリンに教えてもらえるなら……!)
果林(セーフ?みたいね。じゃあ、見様見真似だけど……)
果林「じゃあ、続けるわね。イヤだったら、ちゃんと言いなさいね」
愛「うん……」
愛「いや、いいの。ありがと」
果林「え?」
愛「だから……続けて……欲しい……///」
果林「え、えぇ!もちろんそのつもりよ!」
愛(恥ずかしい……でも、カリンに教えてもらえるなら……!)
果林(セーフ?みたいね。じゃあ、見様見真似だけど……)
果林「じゃあ、続けるわね。イヤだったら、ちゃんと言いなさいね」
愛「うん……」
32: 2021/05/26(水) 23:14:46.69 ID:eJ2lLhLP
果林「愛、目を瞑って」
愛「ん……」
果林「……」スッ…
愛(耳元……カリンの吐息……///)
果林「かみのけ、さわっていい?」
愛「んっ……」ビクッ
果林「よしよし、えらいね、あいちゃん」
愛「あっ……」ゾクッ
果林「相変わらず、キレイでサラサラな髪ね~。次は反対側に座って……」
愛「ん……」
果林「……」スッ…
愛(耳元……カリンの吐息……///)
果林「かみのけ、さわっていい?」
愛「んっ……」ビクッ
果林「よしよし、えらいね、あいちゃん」
愛「あっ……」ゾクッ
果林「相変わらず、キレイでサラサラな髪ね~。次は反対側に座って……」
33: 2021/05/26(水) 23:16:47.49 ID:eJ2lLhLP
果林「つぎは、はんたいのみみだよ」
愛「ひゃん……!」ゾクッ
果林「そうそう、これがすごく良いのよね~。次はちょっと刺激が強いかもしれないけど……」
愛「えっ……」
果林「くびのうら、さわるね」スー…
愛「あんっ……」ビクッ
果林「ふふ、良い反応ね」
果林(というか、良すぎるくらいだけど。敏感ね、この子)
愛(や、やば……すごく、きもちいい……)
愛「ひゃん……!」ゾクッ
果林「そうそう、これがすごく良いのよね~。次はちょっと刺激が強いかもしれないけど……」
愛「えっ……」
果林「くびのうら、さわるね」スー…
愛「あんっ……」ビクッ
果林「ふふ、良い反応ね」
果林(というか、良すぎるくらいだけど。敏感ね、この子)
愛(や、やば……すごく、きもちいい……)
34: 2021/05/26(水) 23:18:51.53 ID:eJ2lLhLP
果林(両耳を交互に囁きたいけど、愛の片側に座ってると、片耳しか囁けないわね)
果林(……あ、そうだわ)
果林「愛、ちょっと……膝の上、失礼するわね」スッ…
愛「えっ」
果林「重いとか、言っちゃダメよ」
愛「あっ……」
果林「よいしょ」
愛(カリンが……アタシを対面に馬乗りして……///)
果林「なるべく腰を浮かせるわね。このまま続けるわよ」
愛「次は、なにを―――」
果林「きもちいいことだよ」
愛「んっ……///」
果林「この体勢で、あなたの頭を撫でながら、耳元で囁くわね」
果林(……あ、そうだわ)
果林「愛、ちょっと……膝の上、失礼するわね」スッ…
愛「えっ」
果林「重いとか、言っちゃダメよ」
愛「あっ……」
果林「よいしょ」
愛(カリンが……アタシを対面に馬乗りして……///)
果林「なるべく腰を浮かせるわね。このまま続けるわよ」
愛「次は、なにを―――」
果林「きもちいいことだよ」
愛「んっ……///」
果林「この体勢で、あなたの頭を撫でながら、耳元で囁くわね」
36: 2021/05/26(水) 23:20:52.57 ID:eJ2lLhLP
愛「カリン、ちょっといいかな……?」
果林「えぇ、どうぞ」
愛「……」スルスル…
果林「……!あなた、髪をほどいて……」
愛「ヘアピンも外したよ。これで、撫でやすくなったと思う……」
果林「……へぇ。かわいらしいこと、できるじゃない♪」
愛「いっぱい……なでて……///」
果林「ふふ。そうやってイノセンスにしてると、金髪美少女のスキーマが働くわね」
愛「どういう意味……?」
果林「かわいいね、あいちゃん」
愛「んっ……///」
果林「じゃあ、遠慮なく♪」
果林「えぇ、どうぞ」
愛「……」スルスル…
果林「……!あなた、髪をほどいて……」
愛「ヘアピンも外したよ。これで、撫でやすくなったと思う……」
果林「……へぇ。かわいらしいこと、できるじゃない♪」
愛「いっぱい……なでて……///」
果林「ふふ。そうやってイノセンスにしてると、金髪美少女のスキーマが働くわね」
愛「どういう意味……?」
果林「かわいいね、あいちゃん」
愛「んっ……///」
果林「じゃあ、遠慮なく♪」
37: 2021/05/26(水) 23:22:54.01 ID:eJ2lLhLP
果林「まずは、ピョコピョコしてかわいい、あなたの“触角”を……」
愛「……!イヤ……!」
果林「あら、ごめんなさい。横髪を弄るのはNGだった?」
愛「……ううん、続けて……」
果林「触角、さわるわね」
愛「……///」
果林「あなたのおかお、よくみえるね」
愛「イヤ……///」
果林「そして……こちょこちょ!」
愛「ひゃあん……!」ビクッ
果林「どうかしら?自分の髪で耳をくすぐられる気分は?」
愛「あっ……///」ゾクッ
愛「……!イヤ……!」
果林「あら、ごめんなさい。横髪を弄るのはNGだった?」
愛「……ううん、続けて……」
果林「触角、さわるわね」
愛「……///」
果林「あなたのおかお、よくみえるね」
愛「イヤ……///」
果林「そして……こちょこちょ!」
愛「ひゃあん……!」ビクッ
果林「どうかしら?自分の髪で耳をくすぐられる気分は?」
愛「あっ……///」ゾクッ
38: 2021/05/26(水) 23:24:55.64 ID:eJ2lLhLP
果林「横髪をかき上げたから、いつもとは違う“愛の表情”が見れるわね」
愛「……///」
果林「よく見えるわね、あなたの顔。輪郭、耳も。それに……」
愛「……!」
果林「はずかしそうな、ひょうじょうも」
愛「みないで……///」
果林「……あら?よく見たら、あなたの耳たぶ……」スッ…
愛「ひゃっ……///」
果林「オシャレの努力痕があるわね。あぁ、なんだか愛くるしいわ……♪」
愛「んっ……///」
果林「いっぱいなでてあげる。よしよし、がんばったね」
愛「……///」
果林「よく見えるわね、あなたの顔。輪郭、耳も。それに……」
愛「……!」
果林「はずかしそうな、ひょうじょうも」
愛「みないで……///」
果林「……あら?よく見たら、あなたの耳たぶ……」スッ…
愛「ひゃっ……///」
果林「オシャレの努力痕があるわね。あぁ、なんだか愛くるしいわ……♪」
愛「んっ……///」
果林「いっぱいなでてあげる。よしよし、がんばったね」
40: 2021/05/26(水) 23:26:56.22 ID:eJ2lLhLP
果林「……♪」ナデナデ
愛「……///」
果林「よしよし、きょうもおつかれさま」
愛「ん……///」
果林「愛、リラックスしてるかしら?」
愛「うん、とっても……」
果林「じゃあ、そのまま身体の力を抜いて、私の話を聞いてね。アドバイスよ」
愛「うん……」
果林「この状態のあなたは、パフォーマンスが良いの」
愛「そうなの……?気持ち良くなってるこの状態が……?」
果林「まぁ、それもあるかもね。でも私が言いたいのは、そうじゃなくて……」
愛「そうじゃなくて……?」
果林「肩の力が抜けてるでしょ?それよ」
愛「あ、確かに……」
愛「……///」
果林「よしよし、きょうもおつかれさま」
愛「ん……///」
果林「愛、リラックスしてるかしら?」
愛「うん、とっても……」
果林「じゃあ、そのまま身体の力を抜いて、私の話を聞いてね。アドバイスよ」
愛「うん……」
果林「この状態のあなたは、パフォーマンスが良いの」
愛「そうなの……?気持ち良くなってるこの状態が……?」
果林「まぁ、それもあるかもね。でも私が言いたいのは、そうじゃなくて……」
愛「そうじゃなくて……?」
果林「肩の力が抜けてるでしょ?それよ」
愛「あ、確かに……」
41: 2021/05/26(水) 23:29:10.34 ID:eJ2lLhLP
果林「肩肘張ってない、自然体のあなたが、いちばん良いわ」
愛「そう、かな……?」
果林「あなたは天才だから。頭も回るけど、感覚で動けるわ」
愛「……でも、今日のアタシは―――」
果林「今日の撮影中は、あなたとよく目が合ったわね」
愛「えっ……」
果林「あなたが私のファンなら、嬉しい限りだったけどね」
愛「あっ……」
果林「あなたは私を“観察”してたわ。私の真似をするためにね」
愛「そう、かな……?」
果林「あなたは天才だから。頭も回るけど、感覚で動けるわ」
愛「……でも、今日のアタシは―――」
果林「今日の撮影中は、あなたとよく目が合ったわね」
愛「えっ……」
果林「あなたが私のファンなら、嬉しい限りだったけどね」
愛「あっ……」
果林「あなたは私を“観察”してたわ。私の真似をするためにね」
42: 2021/05/26(水) 23:31:16.17 ID:eJ2lLhLP
果林「だ・か・ら―――」クイッ
愛「か、かりん……///」
果林「私の眼を見て」
愛(わ……きれいな瞳……///)
果林「見えてるかしら?『私の眼に映る愛の姿』」
愛「うん……///」
果林「カメラと同じ。ファンの人たちは、この姿を見てるの」
愛「あっ……」
果林「カメラの向こう側に、ファンの人たちはいるの。しっかり見てあげてね♪」
愛「うん……!」
愛「か、かりん……///」
果林「私の眼を見て」
愛(わ……きれいな瞳……///)
果林「見えてるかしら?『私の眼に映る愛の姿』」
愛「うん……///」
果林「カメラと同じ。ファンの人たちは、この姿を見てるの」
愛「あっ……」
果林「カメラの向こう側に、ファンの人たちはいるの。しっかり見てあげてね♪」
愛「うん……!」
43: 2021/05/26(水) 23:33:18.37 ID:eJ2lLhLP
果林「……♪」ナデナデ
愛「……///」
果林「……ふふ、たまには“やる側”もいいわね……♪」
愛(きもち……いい……)
愛(モヤモヤしたもの、全部吹き飛んで、身体がとても軽い……)
愛(……カリンは……『Bの後』……どうするつもりなのかな……///)
愛「……ねぇ、カリン」
果林「ん?なにかしら?」
愛「……『C』……する……?」
果林「しー……する……?」
愛「うん」
果林「……」
果林(しーするー……)
果林(……あぁ、そういえば、私たちが乗ってるこの観覧車って……)
果林(シースルーゴンドラ、だったわね)
愛「……///」
果林「……ふふ、たまには“やる側”もいいわね……♪」
愛(きもち……いい……)
愛(モヤモヤしたもの、全部吹き飛んで、身体がとても軽い……)
愛(……カリンは……『Bの後』……どうするつもりなのかな……///)
愛「……ねぇ、カリン」
果林「ん?なにかしら?」
愛「……『C』……する……?」
果林「しー……する……?」
愛「うん」
果林「……」
果林(しーするー……)
果林(……あぁ、そういえば、私たちが乗ってるこの観覧車って……)
果林(シースルーゴンドラ、だったわね)
44: 2021/05/26(水) 23:37:14.97 ID:eJ2lLhLP
果林「……」スッ…
愛「カリン……?」
果林「そうね、今日はここまでね」
愛「えっ……」
果林「そろそろ1周するわ、観覧車」
愛「あっ……」
果林「見られちゃったら、マズいわよね♪」
愛「……あはは、そーだよねー……」
愛「カリン……?」
果林「そうね、今日はここまでね」
愛「えっ……」
果林「そろそろ1周するわ、観覧車」
愛「あっ……」
果林「見られちゃったら、マズいわよね♪」
愛「……あはは、そーだよねー……」
45: 2021/05/26(水) 23:39:16.27 ID:eJ2lLhLP
~降車~
果林「ふー♪楽しかったわね、観覧車」
愛「うん!楽しかった!この後は―――」
果林「じゃあ、帰りましょうか♪」
愛「……うん!」
果林「あなた、最寄り駅は?」
愛「すぐそこだよ。徒歩2分」
果林「それなら一緒に行きましょうか。送っていくわ」
愛「え、いいよ、そんな」
果林「私も同じ方向なの。だから、別にいいでしょ」
果林「ふー♪楽しかったわね、観覧車」
愛「うん!楽しかった!この後は―――」
果林「じゃあ、帰りましょうか♪」
愛「……うん!」
果林「あなた、最寄り駅は?」
愛「すぐそこだよ。徒歩2分」
果林「それなら一緒に行きましょうか。送っていくわ」
愛「え、いいよ、そんな」
果林「私も同じ方向なの。だから、別にいいでしょ」
46: 2021/05/26(水) 23:41:17.93 ID:eJ2lLhLP
愛「う~ん……!」ノビー
果林「ふふ、お疲れさま」
愛「うん?お疲れさま……?むしろ、アタシがカリンに言うべきかな……?」
果林「美容室やエステサロンでも同じようなことを言ってもらえるでしょ。その真似よ♪」
愛「そ、そうだね?でも、カリンは―――」
果林「えぇ、私はプロじゃないわ。それでも、あなたの顔を見れば一目瞭然―――」グイッ
愛「……!」
果林「気持ち良かった―――でしょ?」
愛「う、うん……///」
果林「それなら良かったわ♪」
果林「ふふ、お疲れさま」
愛「うん?お疲れさま……?むしろ、アタシがカリンに言うべきかな……?」
果林「美容室やエステサロンでも同じようなことを言ってもらえるでしょ。その真似よ♪」
愛「そ、そうだね?でも、カリンは―――」
果林「えぇ、私はプロじゃないわ。それでも、あなたの顔を見れば一目瞭然―――」グイッ
愛「……!」
果林「気持ち良かった―――でしょ?」
愛「う、うん……///」
果林「それなら良かったわ♪」
47: 2021/05/26(水) 23:43:18.38 ID:eJ2lLhLP
愛「い、一応確認なんだけどさ」
果林「えぇ?なにかしら?」
愛「カリンは……『そういうお店』で……働いてないよね……?」
果林「もちろんよ。その道の矜持を軽んじるつもりはないわ」
愛「そっか、良かった……」
果林「だから、あなたからお金を貰うつもりはないわ。安心してね♪」
愛「いや、そういうつもりで言ったんじゃ……!?」
果林「ふふ、冗談よ♪」
果林「えぇ?なにかしら?」
愛「カリンは……『そういうお店』で……働いてないよね……?」
果林「もちろんよ。その道の矜持を軽んじるつもりはないわ」
愛「そっか、良かった……」
果林「だから、あなたからお金を貰うつもりはないわ。安心してね♪」
愛「いや、そういうつもりで言ったんじゃ……!?」
果林「ふふ、冗談よ♪」
48: 2021/05/26(水) 23:45:19.41 ID:eJ2lLhLP
果林「さて、そろそろ着くわね。ゆりかもめは……」
愛「もう来てるね。それじゃあカリン―――」
愛「―――!?」グイッ
果林「♪」
愛「カリン!?」
果林「走るわよ!」
愛「えっ、カリンも乗るの!?」
果林「私も同じ方向なの!だから、別にいいでしょ♪」
愛「もう来てるね。それじゃあカリン―――」
愛「―――!?」グイッ
果林「♪」
愛「カリン!?」
果林「走るわよ!」
愛「えっ、カリンも乗るの!?」
果林「私も同じ方向なの!だから、別にいいでしょ♪」
49: 2021/05/26(水) 23:47:21.41 ID:eJ2lLhLP
ゆりかもめ「青海、青海……2番線・新橋行き、ドアが閉まります……」シュー…
果林「まぁ、私は次の次で降りるけどね」
愛「はぁ、はぁ……危険ですので、駆け込み乗車はおやめください……」
果林「してないわよ!早歩きだから!」
愛「手をつないで同じ改札を通るのって、難しいからね……?特に“うしろ”の人は……」
果林「ごめんなさいね!ほら!お詫びに飴ちゃんあげるから!」
愛「うふふ、許す……♪」
果林「まぁ、私は次の次で降りるけどね」
愛「はぁ、はぁ……危険ですので、駆け込み乗車はおやめください……」
果林「してないわよ!早歩きだから!」
愛「手をつないで同じ改札を通るのって、難しいからね……?特に“うしろ”の人は……」
果林「ごめんなさいね!ほら!お詫びに飴ちゃんあげるから!」
愛「うふふ、許す……♪」
50: 2021/05/26(水) 23:49:24.66 ID:eJ2lLhLP
愛「で、なんでカリンも乗ったの?そんなにアタシとお喋りしたかった?」
果林「その通りよ。4分しかないわ。端的に話すわね」
愛「えー、後でメッセでも良くない?」
果林「いいから」
愛「はい」
果林「いいお知らせと、わるいお知らせがあるわ。どっちから聞きたい?」
愛「げ。それってどっちも“わるい”お知らせじゃん……」
果林「さぁ、どっち?」
果林「その通りよ。4分しかないわ。端的に話すわね」
愛「えー、後でメッセでも良くない?」
果林「いいから」
愛「はい」
果林「いいお知らせと、わるいお知らせがあるわ。どっちから聞きたい?」
愛「げ。それってどっちも“わるい”お知らせじゃん……」
果林「さぁ、どっち?」
51: 2021/05/26(水) 23:51:27.09 ID:eJ2lLhLP
愛「じゃあ、いい方で」
果林「今日の撮影のリテイクが決まったわ。さっきメッセがあったの」
愛「また撮り直せるってこと?本当に“いい”お知らせだね!」
果林「まぁ、私たちはね」
愛「え……?もしかして“わるい”お知らせって、リテイクの原因がアタシだってこと……!?」
果林「いえ、それは大丈夫よ。スタッフさんたちの事情みたいだから」
愛「そっか、ひとまず安心……」
果林「次もがんばりましょうね!」
愛「うん!」
果林「今日の撮影のリテイクが決まったわ。さっきメッセがあったの」
愛「また撮り直せるってこと?本当に“いい”お知らせだね!」
果林「まぁ、私たちはね」
愛「え……?もしかして“わるい”お知らせって、リテイクの原因がアタシだってこと……!?」
果林「いえ、それは大丈夫よ。スタッフさんたちの事情みたいだから」
愛「そっか、ひとまず安心……」
果林「次もがんばりましょうね!」
愛「うん!」
52: 2021/05/26(水) 23:53:30.32 ID:eJ2lLhLP
愛「……あれ?それじゃあ、わるいお知らせっていうのは……?」
果林「聞きたい?」
愛「う、うん」
果林「じゃあ、言うわね」
愛「……!」ゴクリ…
果林「あなたが私から学んだと思ってる『それ』は、残念ながら、次の撮影では役に立たないわ」
愛「え、撮影でカメラを意識することが、役に立たない……!?」
果林「いや、それは私があなたに伝えたかったこと。そうじゃなくて……」
愛「そうじゃなくて……?」
果林「あなたが私から学ぼうとしてたことがあるわよね」
愛「えっと……経験豊富なカリンから『B』を教えてもらって、コケティッシュの表現に活かそうと……」
果林「そうそう。それのことだけど……」
果林「聞きたい?」
愛「う、うん」
果林「じゃあ、言うわね」
愛「……!」ゴクリ…
果林「あなたが私から学んだと思ってる『それ』は、残念ながら、次の撮影では役に立たないわ」
愛「え、撮影でカメラを意識することが、役に立たない……!?」
果林「いや、それは私があなたに伝えたかったこと。そうじゃなくて……」
愛「そうじゃなくて……?」
果林「あなたが私から学ぼうとしてたことがあるわよね」
愛「えっと……経験豊富なカリンから『B』を教えてもらって、コケティッシュの表現に活かそうと……」
果林「そうそう。それのことだけど……」
53: 2021/05/26(水) 23:56:24.47 ID:eJ2lLhLP
果林「あれは『B』じゃないわ」
愛「え」
果林「あなたはずいぶん“感じて”いたけど。あれは、ただのマッサージよ」
愛「……え?」
果林「ちなみに、私は『Z』でもないわね♪」
愛「―――えぇ~~~~!!!!!?!??!!?」
果林「はい、授業おわり♪『学べた』かしら♪」
愛「え」
果林「あなたはずいぶん“感じて”いたけど。あれは、ただのマッサージよ」
愛「……え?」
果林「ちなみに、私は『Z』でもないわね♪」
愛「―――えぇ~~~~!!!!!?!??!!?」
果林「はい、授業おわり♪『学べた』かしら♪」
54: 2021/05/26(水) 23:58:28.21 ID:eJ2lLhLP
ゆりかもめ「東京国際クルーズターミナル、東京国際クルーズターミナル……」
果林「私はここで降りるわね。今後こそ、お疲れさま♪」
愛「ちょっと待って!?聞きたいことが山ほどあるんだけど……!?」
果林「えー、後でメッセでも良くない♪」
愛「じゃあ……これだけ聞かせて!本当のところ、カリンはどこまで知ってるの!?」
果林「知りたい?」
愛「し、知りたい……!!」
ゆりかもめ「2番線・新橋行き、ドアが閉まります……」シュー…
果林「ふふ、そ・れ・は……」
愛「それは……!?」
果林「――――――『ヒミツ』よ♪」
おわり
果林「私はここで降りるわね。今後こそ、お疲れさま♪」
愛「ちょっと待って!?聞きたいことが山ほどあるんだけど……!?」
果林「えー、後でメッセでも良くない♪」
愛「じゃあ……これだけ聞かせて!本当のところ、カリンはどこまで知ってるの!?」
果林「知りたい?」
愛「し、知りたい……!!」
ゆりかもめ「2番線・新橋行き、ドアが閉まります……」シュー…
果林「ふふ、そ・れ・は……」
愛「それは……!?」
果林「――――――『ヒミツ』よ♪」
おわり
56: 2021/05/26(水) 23:59:59.05 ID:eJ2lLhLP
改めてスレ立て代行ありがとうございました
55: 2021/05/26(水) 23:59:21.20 ID:Y+I25gZl
ああ、メッセの確認ついでに…
57: 2021/05/27(木) 00:00:22.29 ID:ChPSrOhY
先輩先輩してるカリン先輩いいよね…
タジタジになるうぶな愛さんも好き
タジタジになるうぶな愛さんも好き
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1622034885/