【SS】かのん・千砂都「私のヒーロー」【ラブライブ！スーパースター!!】

かのちぃSS

かのん「……」ﾆｺﾆｺﾆｺ（ハンバーグスマイル

すみれ「……ねぇ、かのんどうしちゃったの？」

すみれ「神津島から帰ってずっとあの調子じゃない？」

可可「おそらく、千砂都さんの加入により上機嫌なのではと」

かのん「ふふんふーんふーんふふふふーん♪」

すみれ「鼻歌まで歌い始めたわよ！？」

可可「かわいいデス〜」ﾎﾜ~

千砂都「うぃっす〜！　お待たせ〜！」

かのん「あっ！　ちぃちゃんうぃっす〜！！」ﾊﾟｧｧｯ

かのん・千砂都「うぃっす、うぃっす〜〜！」✌

すみれ「テンション高っ」

かのん「ねえねえちぃちゃん！　昨日新しく曲作ってみたんだけど聞いて聞いてっ！」

千砂都「どれどれ……」（隣座り恋人イヤホン

千砂都「うわぁっ…！　良い！　すっごく良いよかのんちゃんっ！！」

かのん「本当っ！　ちぃちゃんならそう言ってくれると思ってた〜！」ﾊﾟｧｧｯ

すみれ「……二人ってあそこまでベタベタしてたっけ？」

可可「おそらくお互いに遠慮してた分のツケが回ってきたのでしょう」

かのん「……ん？　なんかいい匂いが……」ｽﾝｽﾝ

千砂都「あ、わかっちゃった？　実は今日差し入れを持ってきててね……」ｺﾞｿｺﾞｿ

千砂都「じゃーん！　ちぃちゃん特性のまんまるたこ焼きだよ〜！」

かのん「わぁ！　美味しそう〜！！」

千砂都「はい、アーン♪」

かのん「アーン……んっ！！　おいひい〜！！」

千砂都「よかったぁ♡　えへへ、頑張って作ったかいがあったよ♪」

すみれ「あのぉ……」

かのん・千砂都「ん？」

すみれ「二人は、その……付き合い始めたの？」

かのん・千砂都「……？？」（顔を見合せ

かのん・千砂都「……ふふふっ♪」

かのん「何言ってるのすみれちゃん〜♪」

千砂都「私とかのんちゃんはいつもこんな感じだよ」

千砂都・かのん「ね〜♪」

千砂都「まぁ、かのんちゃんがどうしてもって言うなら……///」

かのん「ち、ちぃちゃんそれって…！///」

千砂都・かのん「きゃ〜〜♪」ｷｬｯｷｬｯ

すみれ「無自覚かこいつらっ！？」

可可「あーもうじれったいデス！　私ちょっとやらしい雰囲気にしてきマス！」

すみれ「あんたは何言い出してるの、よっ！」ノﾊﾞｼｯ

可可「ノ(>_<)あいや〜」

千砂都「……というより、二人の方がなんか仲良くなってない？」

すみれ・可可「はぁっ！？　どこがっ！！？」

千砂都「あははっ息ピッタリ♪」

かのん「神津島の時からずっとあんな感じだったよ」

かのん「それに、二人で一緒のベッドで寝るくらい仲良くなってたよね〜♪」

すみれ・可可「それはかのんがっ！！」

すみれ・可可「真似するな（デス）っ！！」

千砂都「あははっ、本当に仲良くなったね〜♪」

・・・・・・・・

〜練習終わり〜

可可「あぃ〜〜……疲れましたぁ〜」ﾊﾟﾀﾘ

すみれ「あんた体力に関しては全く成長してないわね……」

可可「そんなことありません！　可可だって成長しています！」

すみれ「本当かしら〜？」

可可「本当デス！　なんなら今からすみれと勝負してもいいデスよ？」

すみれ「しないわよ、今日はもう帰るんだから」

可可「ほほう〜？　自信がないんデスかー？」ﾆﾔﾆﾔ

すみれ「そんな挑発に乗るわけないでしょ？」

すみれ「でもそうね、負けた方が荷物持ちするって言うならいいわよ？」

可可「望むところデス！　そのむかつく顔に吠え面かかせてやるデス！」

すみれ「それじゃあ、あそこの校門前に先に着いた方が勝ちって事でﾖｰｲドン！」εε＝((ﾀﾞｯｼｭ!

可可「あぁっ！？　ずるいデス〜！！！」ｽﾀﾀｰ


かのん「あはは……またやってるね」

千砂都「ふふっ、そうだね～♪　じゃ、私達も帰ろっか」

かのん「うん！」

ﾄｺﾄｺﾄｺ……


千砂都・かのん「………」ﾄｺﾄｺ

千砂都（それにしても…）

かのん（私とちぃちゃんが…）

かのん・千砂都（付き合ってる、かぁ……）

かのん・千砂都「………」ﾄｺﾄｺ


かのん・千砂都（いやっ！　ないないないないっ！！///）ｶｧｧｧ


かのん（ちぃちゃんとは仲のいい幼馴染ってだけだし！？///）

千砂都（かのんちゃんとそういう関係になれたらなんて思った事無い……わけでは無いかもしれないけど…///）

かのん・千砂都（改めてそう考えるとなんか意識しちゃう…///）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

かのん（あ、あれっ？///　おかしいなぁ……みんなの前でならいつも通りでいられたのに…///）

千砂都（二人きりだとなんか余計に……///）

かのん・千砂都「………///」ｶｧｧｧ

かのん（……というか、なんでちぃちゃんさっきから一言も喋らないの…？）

千砂都（かのんちゃんが何も言わないから変に意識しちゃうんだ…///）


かのん・千砂都「……あの」

かのん・千砂都「っ！！？？///」ﾋﾞｸｯ!


かのん「ち、ちぃちゃんからどうぞっ！///」

千砂都「い、いやかのんちゃんから……///」

千砂都・かのん「………///」

かのん（あぁもうタイミングっ！///）

千砂都（なんて間の悪い……///）

かのん（あ、えっと……なにか話さなきゃ……意識しなきゃ大丈夫…！　自然に、自然に……）

かのん「……きょ、今日はいい天気だねっ！？」

千砂都「そ、そだねー……」

かのん・千砂都「………」


かのん・千砂都（あぁもう何言ってんだ私〜〜！！？///）


かのん（なにっ！？　今日はいい天気って！　初対面の社交辞令かよっ！！///）

千砂都（そだねーじゃないよっ！　それで会話終わっちゃうでしょっ！？///）

千砂都（な、何か違う話をしなきゃ……）

千砂都「か、かのんちゃんっ！」

かのん「なっ、なにっ！？」

千砂都「きょ、今日も可愛いねっ！」

かのん「へっ？///」

千砂都（いつものかのんちゃんなら、何言ってんの～って言ってふざけ返して……）

かのん「……ありがとう///　ちぃちゃんも……可愛いよ？///」

千砂都「………！？！？！？///」

千砂都「ぇ……ぁ……ありがとう///」

千砂都・かのん「………///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ


かのん・千砂都（ええぇっ！？///　何この雰囲気っ！！///）ｶｧｧｧ

かのん（だめだめだめっ！！///　このままじゃどんどんドツボにはまっちゃう！///）

千砂都（違う話題…！　変に意識しないでいいような二人で話せる話題……）

千砂都・かのん（スクールアイドル…！！）

かのん「……神津島のライブさ」

千砂都「……！！　うんっ！　最高だったよねっ！」

千砂都「私、特にあの最初の歌い出し部分が好きでさ……」

千砂都「"いつもそばにいたキミのまなざしが諦めない勇気をくれた"。すっごく良い歌詞だと思ってね！」

かのん「ぁ、ありがとう…///　その部分ね？　ちぃちゃんの事を考えながら書いたんだ…///」

千砂都「ぇ……私を…？///」

かのん「うん……島にいた時にね、ちぃちゃんって何なんだろうってずっと考えててさ……」

かのん「それで最初に思いついた歌詞がこれって、感じ……かな…///」

千砂都「……そうだったんだ///」

千砂都「……それで、私はかのんちゃんにとって……何なの…？」

かのん「え……それは……///　歌詞の通りというかなんというか……」

千砂都「……ちゃんと言葉で教えて？」ｼﾞｯ

かのん「っ！……うん、ちぃちゃんは……」

かのん「私にとって、ヒーロー……かな」

千砂都「……え？」

かのん「あ、ごめんね？　ちぃちゃんはそんな風に思って…」

千砂都「違うよ！！」

かのん「え？」

千砂都「ヒーローなのは……かのんちゃんの方だよ…！」

千砂都「かのんちゃんがいたから……いつも私を救ってくれたから私は前に進めてる！」

千砂都「かのんちゃんと同じように歩みたい……横に立てる人になりたいって…！」

かのん「ちぃちゃん……」

かのん「私もだよ。この前も言ったけど、ちぃちゃんを本気で尊敬してる」

かのん「ちぃちゃんが進んでくれるから、私も同じように進みたいって思うんだ」

千砂都「かのんちゃん……」

千砂都・かのん「………」

かのん（そっか……ヒーローの隣を歩きたい……）

千砂都（ヒーローを支えられる力になりたかった私は……）

かのん（尊敬するヒーローな、ちぃちゃんに負けないくらいの……）

千砂都（かっこいいヒーローの、かのんちゃんの隣に立てる……）


千砂都・かのん（ヒロインになりたかったんだ……）


千砂都「……じゃあ、私たちはお互いにヒーローなんだね」

かのん「……うん、そうみたいだね」

千砂都・かのん「……ふふふっ♪」

かのん「……なんかいいね、お互いがお互いを助け合うヒーロー」

千砂都「うん、そうだね……支え合ってともに成長していく」

千砂都・かのん「………」

千砂都（そっか、それなら……）

かのん（……しょうがないよね）

千砂都（かのんちゃんが……）

かのん（ちぃちゃんが……）

かのん・千砂都（ヒーローだと思ってくれてるなら……まだ、ヒロインにはなれないかな……）

千砂都（だからいつか、その時が来るまでは……）

かのん（それまでは……）


千砂都・かのん（この想いは大切にしまっておこう…♪）

千砂都・かのん「かのん(ちぃ)ちゃんっ…！」

千砂都「……私、負けないよ？　こう見えて負けず嫌いだからさ」

かのん「……！！　私だって負けないよ？」

千砂都・かのん「……ふふふっ♪」


おしまい♪

これにておしまいです。
アニメ6話のかのちぃが尊すぎて気づいたら書き始めていました。
恋ちゃん登場させられなくてごめんね。(アニメ7話に期待)