【SS】せつ菜「ゆ、許してください…」歩夢「つーん…」【ラブライブ！虹ヶ咲】

大昔に書いたssの続き

せつ菜「ど、どんな髪型がいいと思いますか？」歩夢「うーん…」

【SS】せつ菜「ど、どんな髪型が似合うと思いますか？」歩夢「うーん…」【ラブライブ！虹ヶ咲】

せつ菜「ポニーテール以外も試してみようかと！」 歩夢「髪長いからきっとなんでもできるよね…どれも似合うだろうなぁ」 せつ菜「ほ、本当ですか！その…歩夢さんはどんな髪型が好きですか？」 歩夢「な…」 せつ菜「な？」 歩夢「……考えるからちょっと待ってね」 歩夢（『なんで私の好みに合わせるの？』って言ったらどうなっちゃうんだろう…）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

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2021年3月4日 03:00

せつ菜「うぅ…」ｼｭﾝ

歩夢「も、もう…少ししたら戻るから放っておいてよぉ…」

せつ菜「そんな…だって…」

歩夢（も～！恥ずかしいの！なんでわかんないの！）

せつ菜「ごめんなさい…私が怒らせてしまったんですよね」

歩夢「……怒ったわけじゃないけど」

せつ菜「それならどうして…」

歩夢（せ、説明させる気なの…？）

歩夢「……言わないっ」

せつ菜「自分で考え　ということですね…！ごもっともです…」

歩夢「そ、そういうわけでも…」

歩夢（察しと諦めが悪いよ～～！）

せつ菜「耳…もしかしてからかったように聞こえてしまいましたか？」

歩夢「……だから…その…」

せつ菜「かわいいって、あの、冗談で言ったわけじゃないですから！」

歩夢「せつ菜ちゃん、だから」

せつ菜「ほんとに、本心ですから！触ったらびくってなって、」

歩夢「もう！！わざとなの！？わざとでしょ！///」

せつ菜「えっ！？」

歩夢「もう！もう！せつ菜ちゃんほんとそういうところ！そういうところだよ！」ﾎﾟﾑﾎﾟﾑ

せつ菜「あ、ぁう、でも」

歩夢「でもじゃありません！もうせつ菜ちゃんきらいっ」

せつ菜「……」

歩夢「うー……私、先に部室戻ってるから…少し後から来て？」

せつ菜「……」ｸｲ

歩夢「……せつ菜ちゃん」

せつ菜「や、やです…」

歩夢「やですじゃないのっ」ﾎﾟﾑﾎﾟﾑ

せつ菜「こ、ここは通しませんよ！」ﾊﾞｯ

歩夢「……せつ菜ちゃん、小さいよね」

せつ菜「むぐ……はい…不本意ながら…」

歩夢「通せんぼするせつ菜ちゃんなんかね、ひょいだよ」

せつ菜「ひょい…？」

歩夢「こういうことっ」ｷﾞｭｯ

せつ菜「ひょあぁ！！？」

歩夢「んー…えいっ！」ﾋｮｲ

歩夢（あっ侑ちゃんよりちょっと重い）

せつ菜「わ、あ、あわわ」

歩夢「はい、どかしますよー…っと」ﾄﾝ　

せつ菜「…！？…！？///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

歩夢「ふぅ……それじゃあね」

せつ菜「はっ…！ま、待ってください！」ｶﾞｼ

歩夢「もぉぉ！せつ菜ちゃんっ！お…怒るよっ！」

せつ菜「うぅ…だって…だっ……もう！なら私は泣きますよ！！」

歩夢「えっ」

せつ菜「いいんですか！多分皆さんに注目されますよ！」

歩夢「せ、せつ菜ちゃんってそんなに演技が上手なんだっけ？」

せつ菜「そんなことはないですが…泣けますよ」

歩夢「…？？」

せつ菜「というより、ある意味もう演技しているというか…」

歩夢「えっ…？」

せつ菜「いま、けっこう、普通に泣きそうというか…」ｼﾞﾜ

歩夢「！？」

せつ菜「う…ぅ…ごめんなさい…許してください……」ｸﾞｽ

歩夢「わ、わ、せつ菜ちゃん！？」

せつ菜「謝りますから…きらいにならないでください…」ｸﾞｽｸﾞｽ

歩夢「な、なってないよ！泣かないで…！」

せつ菜「ですが、二回も嫌いって…」ｳﾙｳﾙ

歩夢「あ、あれは…！せつ菜ちゃんが…！」

せつ菜「わかってます…私が何かしてしまったから…ですよね…」ｸﾞｽｸﾞｽ

歩夢「うぅ～…！そうじゃなくてぇ…」

せつ菜「怒らせた理由もわからないなんて、嫌われても文句は言えないです…」ｼｭﾝ

歩夢「……わかった、もう許してあげる。嫌いにもなってないから泣かないで？」

せつ菜「！」

歩夢「そのかわり理由は内緒…ね？それでいい？」

せつ菜「は、はい！」ｺｸｺｸ

歩夢「私に嫌いって言われるの、そんなにイヤ？」

せつ菜「すごく嫌です…頭が真っ白になりました…」

歩夢「……」

歩夢「あの、ちょっと話変わるんだけど」

せつ菜「はい？」

歩夢「せつ菜ちゃんって好きな人いる？」

せつ菜「……」

せつ菜「……！！？///」ﾎﾞｯ!

歩夢（あっ…燃えた）

せつ菜「なっ、かっ、変わりすぎじゃないでしょうか！？」ﾜﾀﾜﾀ

歩夢（ああ言っておいてなんだけどそんなに変わってないと思う！）

せつ菜「わ、わ、私に好きな人なんて！い…いませんよ！全然いません！」

歩夢「ふーん…そっかぁ…」

せつ菜「あ…歩夢さんは…」

歩夢「ん？」

せつ菜「歩夢さんはどうなんですか！」

歩夢「好きな人？」

せつ菜「好きな人です！」

歩夢「……知りたい？」

せつ菜「！！ っ、い、いるんですか…！？」

歩夢「いる……」

せつ菜「……！」ｶﾞ-ﾝ

歩夢「って言ったらどうする？」　

せつ菜「えっ？…え？いないんですか？」

歩夢「……」

せつ菜「なっ…なんですか！？教えてください！」

歩夢「……そろそろ戻ろっか、せつ菜ちゃん」

せつ菜「え！？そ…そんな！そんなのひどいです！」

歩夢「いないよ…」

せつ菜「あ…」ﾎｯ

歩夢「…って言っておこうかな」ｽﾀｽﾀ

せつ菜「…言っておこうかな！？や、やっぱりいるんですか！？いるんですね！？」ﾀﾀﾀ

歩夢「ほら、早く行こう？もう絶対みんな集まってるよ？」

せつ菜「寝られません！今日寝られなくなってしまいますから！」

歩夢「……私を好きなのかな？って人はいるよ」ﾃｸﾃｸ

せつ菜「なっ！？どこの誰ですか！？」

歩夢「か、勘違いかもしれないけどね？好みを聞かれたから、もしかしたらって」

せつ菜「好きじゃないですか！それは絶対歩夢さんのことが好きだから確認したんですよ！」

歩夢「そっ…そっか……///」

せつ菜「うぅ…いるだろうとは思ってましたが…どんな人なんですか…？」

歩夢「うーん…？かっこいい…かな…？」

せつ菜「あっ…好印象なんですね……」ｽﾞﾝ

歩夢「勉強もすごくできるみたい」

せつ菜「わ、私だって勉強できますけど！」

歩夢（かすみちゃんかな？）

せつ菜「……あの」

歩夢「なぁに？」

せつ菜「……その人に私が勝ってるところ、ありますか？」

歩夢「え……な、ないかな…？」

歩夢（同一人物だし…）

せつ菜「……」ｶﾞ-ﾝ

歩夢「でもその人は好きな人いないって言ってたし、やっぱり勘違いかなーって…」

せつ菜「そんなの…勇気がないから、恥ずかしいから誤魔化したに決まってるじゃないですか…」ｽﾞﾝ...

歩夢「き…決まってますか…///」

せつ菜「もし…もし、なんですけど」

歩夢「？」

せつ菜「その人に告白されたらどうしますか…？」

歩夢「……へぇえっ！？///」

せつ菜「お断りしますか…？しますよね…？」

歩夢「や、あの、そ、それは…えっと……///」ﾁﾗ

せつ菜「い、いやです…断ってください…」ｳﾙ

歩夢「ぅ…えぇ……でも、そのっ……」

せつ菜「その反応…やっぱり歩夢さんもその人のことが」

歩夢「ち、違うもん！これはっ…私は…！と、とにかく違うの！///」

せつ菜「歩夢さんが好きじゃないなら断ってください…お願いです…！」ｳﾙｳﾙ

歩夢「うぅっ……そ、そんなに言うなら、うん…」

せつ菜「！！」ﾊﾟｧｯ

歩夢（押し切られちゃった……私こんな風に告白されたら断れないんじゃ……？）

歩夢（あ、あれ？せつ菜ちゃんには断るって言って、でも『その人』ってせつ菜ちゃんで……もうめちゃくちゃだよ～！///）

せつ菜「あのっ、歩夢さんは私が何したらその人よりかっこいいって思ってくれますか？」

歩夢「……せつ菜ちゃん好きな人いないんだよね？」

せつ菜「！？いいいいませんってば！！やめてください！！///」

歩夢「……」

歩夢「……せつ菜ちゃんはかっこいいよ」

せつ菜「えっ！」

歩夢「"大好き"に嘘つかないところとか」

せつ菜「うっ…！？」

歩夢「始まったなら貫くのみ、っていう姿勢とか」

せつ菜「うぅっ…」

歩夢「CHASE！とかDIVE！の一歩踏み出していく歌詞、似合ってて好きだな」

せつ菜「うぐぅ…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

歩夢（……ちょ、ちょっと意地悪しすぎちゃったかな…）

歩夢（でも誤魔化すならもうちょっと上手くやってほしいし…）

せつ菜「……歩夢さん」

歩夢「は、はい？」

せつ菜「……」ｽ-ﾊ-

せつ菜「今度！遊びに行きましょう！…ふ、二人で！！」

歩夢「！」

せつ菜「い、いや！あの、他意はっ……！」

せつ菜「他意は……」

せつ菜「……ありません、ので」

歩夢「……うん、いいよ」

せつ菜「本当ですか！？ありがとうございます！」

歩夢「楽しみにしてるね」

せつ菜「はいっ…はい！」ｷﾗｷﾗ

歩夢（私と遊べるだけでこんなに喜んでくれるんだ…）

せつ菜「あの、他意はないんですが……その」

歩夢「もう、わかったよ」ｸｽ

せつ菜「……目的はあります。二人なのは、歩夢さんともっと仲良くなりたいからです」

歩夢「えっ…あっ…？」

せつ菜「だから、」

せつ菜「……皆さんには内緒にしてください」ﾐﾐｳﾁ

歩夢「～～っ！？///」

せつ菜「それでは、行き先はまた……歩夢さん？」

歩夢「も、もう、もうっ……せつ菜ちゃんなんかしらない！！」ﾀﾞｯ

せつ菜「！？」

せつ菜「え、えぇ！？またですか！？あ、歩夢さん！歩夢さんーー！！」ﾀﾞｯ


完