【SS】歩夢(風邪、ひいちゃったみたい)【ラブライブ!虹ヶ咲】

SS


1: (しうまい) 2022/02/05(土) 22:57:04.56 ID:RHDvOUei
歩夢(風邪、ひいちゃったみたい)

歩夢(自分では、まだまだやれそうだって思ってたんだけどな)

歩夢(せつ菜ちゃんに言われたとおり、早めに帰ってきたけど)

歩夢(けっこう悪化してきちゃったし、帰ってきて正解だったかも)

歩夢(この時間だと、お母さんたちもいないし、ひとりぼっち)

歩夢(いつもはなんともないはずなんだけど、風邪でつらいからか、ちょっとさみしいかも)

ピンポーン

歩夢(インターホンの音だ)

歩夢(誰だろう……? もしかして、侑ちゃん?)
 
3: (しうまい) 2022/02/05(土) 23:01:21.61 ID:RHDvOUei
歩夢(……ううん。それならドアの方を鳴らすはずだし、まだ部活中だし違うよね)

歩夢(あれ? せつ菜ちゃんだ)

せつ菜『歩夢さん、お見舞いにきました』

歩夢(『ありがとう、玄関開けとくから、入ってきて』っと)ポチポチ

歩夢(せつ菜ちゃん、練習中なのに来てくれたんだ)

歩夢(嬉しいな)

歩夢(うう……、動いてちょっときつくなってきたかも。ベッドで寝なきゃ)
 
6: (しうまい) 2022/02/05(土) 23:05:52.91 ID:RHDvOUei
せつ菜「お邪魔します」ガチャ

せつ菜「歩夢さん、部屋入りますね」

せつ菜「スポーツドリンクと冷却シート、持ってきました」

歩夢「ありがとう。お金、後で払うね」

せつ菜「気にしないでください、私がしたくてしてるんですから」

歩夢「……ありがとう」

歩夢「練習中だったでしょ、抜けてきてよかったの?」

せつ菜「かなり辛そうでしたし、お家の方がいないということで、心配になってしまって」

せつ菜「正直、恥ずかしい話ですが、いてもたってもいられなくて、練習なんてできませんでした」
 
11: (しうまい) 2022/02/05(土) 23:10:27.82 ID:RHDvOUei
歩夢「せつ菜ちゃんがそんなになっちゃうなんて珍しいね」

せつ菜「え! そ、そうですかね」

歩夢「そうだよ。せつ菜ちゃん、スクールアイドルのことになると、人一倍真剣でしょ」

せつ菜「それを言うなら、歩夢さんだっていつも頑張ってますよ」

せつ菜「だから、今日はしっかり休んでくださいね」

歩夢「はあい」

せつ菜「……本当は、侑さんが来れたらよかったんでしょうけど」

歩夢「そんなこと言わないで。せつ菜ちゃんが来てくれて、私、すごく嬉しいよ」

せつ菜「……! ありがとうございます」
 
14: (しうまい) 2022/02/05(土) 23:15:32.79 ID:RHDvOUei
せつ菜「それにしても、汗がすごいですね」

せつ菜「私のタオル、まだ使ってないので使ってください」

歩夢「ありがとう」

歩夢「……体、拭いてもらってもいい?」

せつ菜「ええ!? 出来ませんよ!」

歩夢「? 体、だるいからお願いしたいんだけど……」

せつ菜「えと、その、恥ずかしいんです!///」

歩夢(ふふっ。せつ菜ちゃん、こういうのダメなんだよね。かわいいなあ)
 
17: (しうまい) 2022/02/05(土) 23:20:10.69 ID:RHDvOUei
歩夢「恥ずかしがることないのに。せつ菜ちゃんならいいよ?」

せつ菜「え」

歩夢「ほら、着替えとかでいっつも見えるでしょ」

せつ菜「そんなにまじまじと見てないですよ!」

歩夢「え? まじまじとじゃなかったら見てるんだ」

せつ菜「あ」

歩夢「……え ち」

せつ菜「ご、誤解です! そんなよこしまな目では見てないです!」

歩夢「だったら、拭いてくれる?」

歩夢「え ちじゃないなら普通に拭けるでしょ」

せつ菜「……分かりました。やりますよ」
 
20: (しうまい) 2022/02/05(土) 23:24:59.72 ID:RHDvOUei
歩夢「じゃあ、おねがいね」ヌギヌギ

せつ菜「はい。では、後ろから失礼して……」

ふき……ふき……

せつ菜「その……つけてないんですね」

歩夢「寝るときはね。そっちのほうが楽だから」

歩夢「せつ菜ちゃんは?」

せつ菜「私も、つけないですね」

歩夢「だよね。あ、もっと強く拭いていいよ」

せつ菜「は、はい……」
 
24: (しうまい) 2022/02/05(土) 23:29:55.93 ID:RHDvOUei
ごしごし……

せつ菜「……歩夢さんの肌、白くて、とても綺麗です」

歩夢「あ、ありがとう///」

せつ菜「前、拭きますね」

ふきふき……

せつ菜「……///」

歩夢(うわっ、すっごい顔真っ赤だ)

歩夢(本当に苦手なのかも)

むにっ

歩夢「んっ」

せつ菜「あっ! す、すみません」

歩夢「大丈夫だよ。ちょっと声でちゃっただけだから」
 
28: (しうまい) 2022/02/05(土) 23:34:40.66 ID:RHDvOUei
歩夢「それよりごめんね、苦手なのに、こんなことやらせちゃって」

せつ菜「いえ、気にしないでください。その、嫌ではないので」

ふきふき

歩夢「……ねえ、どうして私が体調悪いってわかったの?」

歩夢「自分では、けっこう隠せてるつもりだったんだけど」

歩夢「実際、せつ菜ちゃん以外には気づかれなかったし」

せつ菜「分かりますよ」

せつ菜「いつも、見てますから」

歩夢「……そうなんだ」
 
32: (しうまい) 2022/02/05(土) 23:39:15.14 ID:RHDvOUei
——

せつ菜「……ふう、これでだいたい拭けたんじゃないでしょうか」

歩夢「ありがとね、せつ菜ちゃん」

ぐぅ~

歩夢「あ、これは///」

せつ菜「歩夢さん、お腹空いてますよね」

歩夢「……うん///」

せつ菜「一応、お粥を作ろうと思って、卵とか材料も買ってきてあるんですよ」

せつ菜「では、今から作ってきますね!」

歩夢「ま、まって!」

歩夢(行っちゃった……)

歩夢(せつ菜ちゃんの料理、食べられるかな……)
 
34: (しうまい) 2022/02/05(土) 23:43:42.28 ID:RHDvOUei
——

せつ菜「できました!」

歩夢(あれ、見た目はすごくおいしそう)

せつ菜「熱いので、気を付けて食べてくださいね」

歩夢「……いただきます」

歩夢「! すっごくおいしいよ!」

せつ菜「本当ですか! ありがとうございます!」

せつ菜「実をいうと、来る前に、彼方さんにレシピを聞いておいたんです」

せつ菜「いろいろ元気が出るようなものも入れたかったんですけど」

せつ菜「彼方さんには、『まごころ込めて、レシピ通り作ってあげてね』って言われたので」
 
35: (しうまい) 2022/02/05(土) 23:48:07.48 ID:RHDvOUei
歩夢(彼方さん……! ナイスです……!)

せつ菜「おいしいって言ってもらえて、よかったです」

歩夢「ふふっ。とってもおいしかったから、またなんか作ってほしいな」

歩夢「そうだなあ、バレンタインとか近いし、どう?」

せつ菜「え!?」

歩夢「友チョコ、作ってきて交換しよ?」

せつ菜「……ああ! そうですよね。そうしましょう」
 
37: (しうまい) 2022/02/05(土) 23:52:34.91 ID:RHDvOUei
歩夢「ごちそうさまでした」

歩夢「……今日はありがとね。いろいろしてもらっちゃって」

せつ菜「いいんですよ。気にしないでください」

歩夢「もう遅いかもしれないけど、うつしちゃったらごめんね」

せつ菜「歩夢さんなら、うつされても構いませんよ」

せつ菜「むしろ、うつして治るくらいなら、私にうつしてください」

歩夢「ふふっ、変なの」

せつ菜「まあ、早く治ってほしいってことです」

せつ菜「私、元気な歩夢さんが好きなので」

歩夢「……好き?」

せつ菜「あ、その、今のは言葉の綾っていうか、早く良くなってほしいってことです!」

歩夢「あはは、さっきと同じこと言ってるよ」

せつ菜「お皿! 片付けてきますね!」スタスタ

歩夢「あ」

歩夢(逃げちゃった)
 
40: (しうまい) 2022/02/05(土) 23:57:09.99 ID:RHDvOUei
歩夢(好き、か)

歩夢(……これって、そういうことで、いいんだよね)

歩夢(私のこと、いつも見ててくれて、私が風邪ひいたら、練習抜けてまで看病しにきてくれて)

歩夢(料理だって、おいしくなるようにいろいろ頑張ってくれたし)

歩夢(たぶん、私のこと、好きなんだよね)

歩夢(……あれ、私、そのせつ菜ちゃんに、体拭かせてたの?)

歩夢(そう考えると、恥ずかしすぎて、せつ菜ちゃんの顔見れないかも///)ガバッ

せつ菜「歩夢さん? 大丈夫ですか?」

歩夢「あ、うん、大丈夫///」

せつ菜「布団かぶってるから、びっくりしましたよ」

せつ菜「あれ? 顔、さっきより赤いですね」

せつ菜「熱が上がってるのでしょうか……。具合はどうですか?」

歩夢「だ、大丈夫だと思う///」
 
42: (しうまい) 2022/02/06(日) 00:01:29.45 ID:dmhf42GL
せつ菜「そうですか。ならいいんですけど」

せつ菜「もう少ししたら帰りますけど、何かあったら連絡してください」

歩夢「あ、うん」

歩夢(もうけっこう時間経ってるもんね)

歩夢(また、ひとりぼっちかあ)

歩夢(……私のこと好きなら、こういうお願いも聞いてくれるのかな)

歩夢「ねえ」

せつ菜「なんですか?」

歩夢「せつ菜ちゃんが来るまで一人だったから、ちょっぴり、さみしかったの」

歩夢「だから、眠れるまでそばにいてもらえる?」
 
44: (しうまい) 2022/02/06(日) 00:05:54.61 ID:dmhf42GL
せつ菜「もちろん、いいですよ」

歩夢「あとね、手も、握っててほしいの」

せつ菜「はい」

ぎゅっ

歩夢「……ごめんね、わがままだったよね?」

せつ菜「こんなの、わがままのうちにも入りませんよ」

せつ菜「もっと私を頼ってくれていいんですからね」

歩夢「……ありがと」

歩夢(私、やっぱり、せつ菜ちゃんのこと……)
 
46: (しうまい) 2022/02/06(日) 00:11:14.52 ID:dmhf42GL
——

せつ菜(歩夢さん……かわいすぎました)

せつ菜(手を握ってなんて、あんなふうにお願いされるとは)

せつ菜(家に帰ってから、お風呂にも入ったのに、歩夢さんの手の感触や温もりがはっきりと思い出せます)

せつ菜(あ、タオル、そのままでした……)

せつ菜(歩夢さんの、は、裸を見ながら、汗を拭いたんでしたね///)

せつ菜「……」ゴクリ

せつ菜(ちょっとぐらいなら、いいですよね……)ドキドキ

せつ菜「すぅー……はぁー……」

せつ菜「……っ! これ……やば……!」スーハー

せつ菜(歩夢さん……! 歩夢さんっ……!)スーハー

せつ菜「はっ……はっ……はっ……」

せつ菜「やってしまいました……。あ、歩夢さんの……タオル……」
 
49: (しうまい) 2022/02/06(日) 00:16:17.65 ID:dmhf42GL
——

せつ菜(……風邪、ひいてしまったみたいです)

せつ菜(まさか、看病した私が風邪をひいてしまうとは……)

せつ菜(うう……、昨日眠れなかったのがいけなかったのでしょうか)

せつ菜(お母さんたちも出かけてしまったので、ひとりぼっちですね)

せつ菜(歩夢さんがさみしく思うのも、分かる気がします)

せつ菜「歩夢さん……」

ピンポーン

せつ菜(インターホン?)

せつ菜(お母さん、忘れ物かな)
 
50: (しうまい) 2022/02/06(日) 00:20:46.95 ID:dmhf42GL
せつ菜(あ、歩夢さん!?)

歩夢『せつ菜ちゃん、お見舞いにきたよ』

せつ菜(『玄関は開けておきますので、入ってきてください』)ポチポチ

せつ菜(……歩夢さん、学校休んで来たんですか)

せつ菜(なぜ……?)

せつ菜(……たぶん、私がお見舞いに行ったから、それのお返しで来たのでしょう)

せつ菜(そんなこと、しなくてもいいのに……)

歩夢「お邪魔します」

歩夢「せつ菜ちゃん、具合はどう?」

せつ菜「うーん、あんまり良くないです」

歩夢「あはは、そうだよね」
 
53: (しうまい) 2022/02/06(日) 00:26:01.53 ID:dmhf42GL
歩夢「今日は、私が看病してあげるから、安心してね」

せつ菜「ありがとうございます」

せつ菜「でも、私がしたからって、歩夢さんがしなくてもいいんですよ」

せつ菜「今日だって学校があったのに、抜けてきたんですよね」

歩夢「そうだけど……」

歩夢「そんなに悲しいこと言わないで。わたし、せつ菜ちゃんが看病してくれたの、とっても嬉しかったんだよ」

歩夢「だから、今日来たのは、それのお返し……みたいな感じ」

せつ菜「だったらなおさら学校に行くべきです。同好会の活動だってあるんですから」

せつ菜「私の看病のために、歩夢さんの貴重な時間を使ってほしくないです」

歩夢「……せつ菜ちゃん、今日はかなりネガティブだね」
 
54: (しうまい) 2022/02/06(日) 00:30:33.72 ID:dmhf42GL
せつ菜「そうでしょうか」

歩夢「そうだよ」

歩夢「だから、来てよかった。せつ菜ちゃん、私が来て嬉しいでしょ」

せつ菜「え! まあ、そうですけど……」

歩夢「ふふっ、だよね」

歩夢「あとは、ほら、“私がしたくてしてるの”。ねっ?」

歩夢「だから、細かいことは気にしないで、私に看病されててね」

せつ菜「ふふ、歩夢さんにはかないませんね」

せつ菜(今の私、そんなにネガティブに見えてるのでしょうか……)

せつ菜(風邪のせいですかね……。早く元気にならないと)
 
57: (しうまい) 2022/02/06(日) 00:34:53.88 ID:dmhf42GL
歩夢「けっこう汗かいてるみたいだけど、大丈夫?」

せつ菜「ああ、そろそろ拭いた方がいいですね」

歩夢「拭いてあげるよ」

せつ菜「大丈夫です。自分で出来ます」

歩夢「自分は拭いておいて、私には拭かせてくれないんだ」

せつ菜「歩夢さんがやらせたんでしょう」

歩夢「せつ菜ちゃんの体、拭かせてほしいな……」

せつ菜「……分かりました。お願いします」ヌギヌギ

歩夢「ふふっ、ありがと」
 
58: (しうまい) 2022/02/06(日) 00:39:08.83 ID:dmhf42GL
ふきふき……

歩夢「せつ菜ちゃんも、白くて綺麗な肌してるよね」

せつ菜「……ありがとうございます」

歩夢「それに、ここもおっきいし」

ふにゅん

せつ菜「なっ! ちょっと、やめてください!///」

歩夢「あはは、ごめんね」

せつ菜「……もう///」

せつ菜「歩夢さんだって、充分大きいじゃないですか」

歩夢「そう? じゃあ、好き?」

せつ菜「!? え、えと、まあ、好きです」

歩夢「ふふっ、よかった」
 
60: (しうまい) 2022/02/06(日) 00:43:45.58 ID:dmhf42GL
ふきふき……

歩夢「……ねえ、そのタオル、どうしたの?」

歩夢「昨日のやつだよね、洗ってないみたいだけど」

せつ菜(あああっ!! まずいです!! 枕元に置きっぱなしでした!!)

せつ菜(何とかして、誤魔化さないと!!)

せつ菜「あ、あの、その……、そう! 学校の課題してて、洗濯、し忘れちゃったんですよ!」

せつ菜「枕元にあるのは、歩夢さんが来る前に、汗を拭くのに間違えて使ってしまったからです!」

歩夢「そっか、大変だったね」

せつ菜「そうなんですよ~!」

歩夢「……それで、終わったの? 匂いを嗅ぐって課題は?」

せつ菜(ば、バレてる……。終わった……)
 
62: (しうまい) 2022/02/06(日) 00:48:19.29 ID:dmhf42GL
せつ菜「すみません。さっきのは噓です。匂い、嗅いでました」

歩夢「え、本当に嗅いでたんだ」

せつ菜「カマをかけたんですか!?」

歩夢「怪しいとは思ったけど、本当にしてるとはね」

せつ菜「……すみませんでした」

歩夢「いいよ。許してあげる」

歩夢「それで、匂いはどうだったかな?」

せつ菜「え」

歩夢「感想、聞かせて?」

せつ菜「ええと……///」

歩夢「言ってくれないと、せつ菜ちゃんが私の汗の匂い嗅いでたってこと、バラすから」
 
64: (しうまい) 2022/02/06(日) 00:52:41.28 ID:dmhf42GL
せつ菜「そ、その、すごく、いい匂いでした///」

歩夢「好きな匂いだった?」

せつ菜「はい、大好きです///」

歩夢「うふふ、そっか、そうなんだ」

歩夢「今度せつ菜ちゃんのも嗅がせてね」

せつ菜「は、はい」

せつ菜(た、助かりました……)
 
66: (しうまい) 2022/02/06(日) 00:57:09.76 ID:dmhf42GL
——

歩夢「もうすぐお昼だね。お腹空いてる?」

せつ菜「少し空いてきましたね」

歩夢「なんか作るよ。食べたいものある?」

せつ菜「そうですね……。卵焼きが食べたいです」

せつ菜「前から歩夢さんのお弁当を見てて、食べてみたいなって思ってたんです」

歩夢「分かったよ、じゃあ作ってくるね」
 
67: (しうまい) 2022/02/06(日) 01:01:43.09 ID:dmhf42GL
——

歩夢「出来たよ!」

せつ菜「ありがとうございます。いただきます」

歩夢「あ、まって」

せつ菜「なんですか?」

歩夢「食べさせてあげる」

せつ菜「ええ!? 大丈夫ですよ! 自分で食べれます!」

歩夢「ううん、私がしたいの」

歩夢「それとも、タオルのことバラされたい?」

せつ菜「うう……。分かりました。食べさせてください」

歩夢「うふふ。せつ菜ちゃんはしょうがないなあ」
 
68: (しうまい) 2022/02/06(日) 01:06:08.35 ID:dmhf42GL
歩夢「はい、あーん♡」

せつ菜「あーん///」

せつ菜「はむ、もぐもぐ」

せつ菜「とってもおいしいです。……かなり恥ずかしいですけど」

歩夢「そう? でも、私は好きだなあ」

せつ菜「……二人きりのときなら、してもいいですよ」

歩夢「いいの?」

せつ菜「はい」
 
70: (しうまい) 2022/02/06(日) 01:10:24.85 ID:dmhf42GL
歩夢「もしかして、せつ菜ちゃんもしてほしかったりする?」

せつ菜「あ、歩夢さんがしたがってるから、その、仕方なくです」

歩夢「ふーん。じゃあ、そういうことにしておくね♪」

せつ菜「なんですかそれ。べ、別に私は——」

歩夢「ほらほら、冷めないうちに次のやつ、食べよ?」

せつ菜「……はい」

歩夢「あーん♡」

せつ菜「あ、あーん///」
 
71: (しうまい) 2022/02/06(日) 01:14:46.68 ID:dmhf42GL
——

せつ菜「ごちそうさまでした」

歩夢「食器はあとで片付けとくよ」

せつ菜「ありがとうございます」

歩夢「この後は、眠れるまで一緒にいてあげる」

歩夢「もちろん、手も繋ごうね」

せつ菜「ふふっ。それこそ、歩夢さんがしたいだけですよね」

歩夢「……そうだったら、せつ菜ちゃんはどうするの?」

せつ菜「え?」
 
72: (しうまい) 2022/02/06(日) 01:19:40.74 ID:dmhf42GL
歩夢「ねえ、昨日看病してくれたとき、好きって言ってくれたけど、あれって、そういうことでいいんだよね」


歩夢「……私もね、せつ菜ちゃんのこと、好きだよ」


歩夢「だから、手も繋ぎたいし、今だって、眠れるまでじゃなくって、ずっと一緒にいたいって思うの」

せつ菜「わ、私も! 歩夢さんのこと——」

歩夢「まって!」

歩夢「返事は、治ったら聞かせてほしいな」

歩夢「私も、元気なせつ菜ちゃんが好きなの」

歩夢「だから、早く元気になって、そのとき聞かせて」

せつ菜「……はい!」

おわり
 
76: (しうまい) 2022/02/06(日) 01:27:58.03 ID:dmhf42GL
お読みいただきありがとうございました。タオル窃盗スレは私がSSを初めて投稿したスレなので、いいネタを思いついたらまた書きたいですね。

過去作です。

歩夢「もうすぐクリスマスだね、せつ菜ちゃん」 せつ菜「そうですね」
【SS】歩夢「もうすぐクリスマスだね、せつ菜ちゃん」 せつ菜「そうですね」【ラブライブ!虹ヶ咲】
歩夢「もうすぐクリスマスだね、せつ菜ちゃん」 せつ菜「そうですね」 歩夢「それでさ、クリスマスイブに私の家に来ない?」 せつ菜「い、家ですか!?」 歩夢「お泊まり会だよ? ……え ちなこと考えたでしょ」 せつ菜「考えてないですよ!///」 歩夢「そういうのはまだ早いよ、むっつりせつ菜ちゃん」 せつ菜「あはは……そうですよね」  


せつ菜「催眠術、ですか?」
【SS】せつ菜「催眠術、ですか?」【ラブライブ!虹ヶ咲】
せつ菜「催眠術、ですか?」 侑「そうそう、最近ネットで見つけてさ」 せつ菜「催眠術っていうと、あなたはだんだん眠くなる~みたいなやつですか?」 侑「あ~、それとはちょっと違ってね」 侑「これは、かけた相手に自由に言うことを聞かせられる催眠術なの」 せつ菜「……そんなの本当にあるんですか? にわかには信じがたいですけど」 侑「あるんだよこれが、歩夢で試したし」 せつ菜「た、試したんですか!?」 侑「うん。ちなみに、その時の動画もあるけど……見る?」 せつ菜「見たいです!!」 侑「うわ、即答じゃん」 侑「でも、せつ菜ちゃんのそういうところ、嫌いじゃないよ」


せつ菜「歩夢さんと雪の日」
【SS】せつ菜「歩夢さんと雪の日」【ラブライブ!虹ヶ咲】
歩夢「……んしょ、んしょ」ニギニギ 歩夢「……ここを、こうして」ペタペタ 歩夢「見て見て! せつ菜ちゃん!」 歩夢「ちっちゃいけど、雪だるまできたよ!」 せつ菜「わあ、かわいいですね!」 せつ菜「でも、素手で触って大丈夫なんですか?」 歩夢「ちょっとつめたいかも」 歩夢「……えいっ」ピトッ せつ菜「ひゃっ! めちゃくちゃ冷えてるじゃないですか!」

 
74: (もんじゃ) 2022/02/06(日) 01:24:35.66 ID:r+hih+Al
いいせつあゆをありがとう
ぜひまた書いて
 
79: (もんじゃ) 2022/02/06(日) 01:32:29.39 ID:AAyp53q2

お前はぽむせつの柱になれ
 
82: (SB-iPhone) 2022/02/06(日) 01:38:43.65 ID:kRFaiLqH
過去作も全部読んでた
雰囲気良くて好き
 
84: (SB-iPhone) 2022/02/06(日) 02:21:34.55 ID:vXhdyqpg
素晴らしいですね!!!!!!!!
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1644069424/

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