【SS】ともり「ロシアンたこ焼きやろう！」前田「へっ？」【ラブライブ！虹ヶ咲】

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［たこ焼き］ドンッ

前田「ロシアンってあれでしょどれか１つがヤバいやつ」

ともり「そだよ」

前田「たこ焼き２つしかないんだけど？ともりさん」

ともり「そだよ」

前田「そだよじゃなくて、２つしかなかったらどっちかってことじゃない？」

ともり「そりゃ、私と前田しかいないし」

前田「2人しかいなくてももっと用意するくない？ルーレットじゃないし。2分の1だよ？」

ともり「めっちゃビビってるやん」
　

前田「ビビってなぁーい」

ともり「ほんとかよ」

前田「ていうかなんでたこ焼き？」

ともり「大阪だし」

前田「安直だね。相変わらず」

ともり「は？相変わらず？」

前田「よし！やるか！ロシアン！」

ともり「じゃあ前田からね」

前田「なんで？え？」

前田「こういうのって言い出しっぺがやるんじゃないの」

ともり「だって怖いし」
　

前田「怖いって何入れたの？」

ともり「わさび」

前田「安直すぎるね」

ともり「テンプレートって言ってくれない？」

ともり「じゃあじゃんけん！これでいいっしょ」

前田「受けてたとう」ｸﾞｯｸﾞｯ

ともり「未だに両手の穴見る人いないよ」

前田「いない？……いるよ？」

ともり「さいしょっはグー」

前田「じゃんけん！」

前田「ポン！」✌

ともり「ポン！」?

前田「……あうっ」
　

前田「くっ！負けた……！」

ともり「運命は決まってたんだね」

前田「わさびどれくらい入れた？」

ともり「結構入れた」

前田「結構ってどれくらい？」

ともり「んー……梅干しの種くらい」

前田「分からん」

前田「じゃあ、左行きます！」

ともり「食え！いけいけ！」

前田「わさびの匂いしないし……こっちでよかったかな……」

ともり「はよ食え！」

前田「いただきまーす！」ﾊﾟｸｯ
　

前田「んんんっ！！」

ともり「え？……へ？」

前田「んんっ！？」

前田「ぐ……っ」

ともり「大丈夫？まさか当たった？」

前田「ふぅーっ、ふぅーっ」ｺｸｺｸ

前田「結構なんか、たこわさのたこ焼きみたいで美味しかった」

ともり「ほんと！？」

前田「うん、なんか、おつまみみたい」

ともり「おおーあんまわさびの量多くなかったのかな？」

前田「んー多分少なかったんだよ」

ともり「あれで少なかったのか」
　

前田「じゃあ次ともり」

ともり「ただのたこ焼きでしょ？なんも怖くないね」　

ともり「いただきまーす」ﾊﾟｸｯ

ともり「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

前田「……」

ともり「…………ッッッ！？！？」

ともり「んんーーッッ！？」

ともり「………ぐっあ！かっらぁ！！」

前田「……」

ともり「口の中が！！ツーンを通り越して辛い！」

ともり「あああああ！！」

前田「……」

ともり「……ふぅーっふぅーっ…わさびこっちじゃん」

前田「……うん」
　

ともり「なんで嘘ついたの……」

前田「あれで騙されるとは思わなくて」

ともり「だってたこわさって言ってたじゃん」

前田「やっぱりたことわさびといえばたこわさかなーって」

ともり「……許さん」

前田「ともりからやろうって言ってきたんでしょ……」

ともり「前田がわさびじゃないって言ってたら私がわさび入り食べることなかったのに！」

前田「食べないつもりだったの！？」

ともり「中身割ってわさび取り除いて食べようと思った」

前田「めっちゃビビってるやん。そっちが」
　

ともり「別に食べた上での感想だし」

前田「あれ？拗ねてる？」

ともり「別に口の中が辛いだけ」

前田「その別にってなんなんだい」

ともり「別に！」

前田「んー……どうしたら機嫌治るのかな？」

ともり「水買ってきて」

前田「水？」

ともり「口の中が辛いから流し込みたい」

前田「なるほどね。ロビーに自販機あったかな」

前田「コーラでもいい？」

ともり「いいわけないだろ！」
　

ガチャ

前田「ただいま。自販機無かったから下のコンビニまで行ってきたよ」

ともり「おかえりー、ほら座りなさい」

前田「え？なにこれ？」

ともり「ロシアンたこ焼き2です」

前田「またやるの！？」

ともり「今度は6個用意したから、」

前田「さっき痛い目にあったのに」

ともり「次はわさびじゃないから大丈夫」

前田「あ、わさびじゃないんだ。何入れたの？」

ともり「チョコ」

前田「タコにチョコ……？タョコ？」

ともり「辛いのは嫌だから甘いのにしようかなって」

前田「安直すぎる」
　

ともり「じゃあ今度は私からね。さっき前田からだったし」

前田「そうだね」

ともり「どれがいいかなー？」

前田「あの大きいのがいいんじゃない？」

ともり「あれめっちゃチョコ入ってそう」

ともり「じゃあ、逆にこの小さいたこ焼きにします！入ってなさそう！」

前田「よーし行け！」

ともり「あむっ」

ともり「……っ！！」

前田「どう？どうだった？」

ともり「なんか、歯にくっつく感じがする……あと苦いような甘いような……」

前田「……チョコだね」

ともり「……」
　

前田「残った普通の5個のたこ焼き」

ともり「……いいよ前田全部食べて」

前田「へ？私が？」

ともり「私は味覚がおかしくなってて食べられない」

ともり「買ってきてくれた水飲んでる」

前田「じゃあ食べちゃうね。大阪のたこ焼きだー」

前田「まぁ今回は初めてだから失敗だったってことで」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

前田「またやろっか」

ともり「もうやらん」




おわり