【SS】海未「しっかりしてください彼方！」彼方「っ！？」ﾋﾞｸｯ

海未「彼方は三年生なのですから最高学年としての自覚を持ってうんたらかんたら」ｸﾄﾞｸﾄﾞ

彼方「う～わかったよぉ……でもさぁ」

海未「？」

彼方「前から思ってたけど、海未ちゃんも二年生で後輩なんだから……他校の先輩を呼び捨てなのはどうなのかな～？」

海未「ッ！？」
　

海未「……確かに、仰る通りですね……」

海未「絵里達を呼び捨てにするのと同じ感覚でつい……すみませんでした」ﾍﾟｺｯ

海未「改めて、これからは彼方先輩と」

彼方「彼方ちゃん」

海未「……え？」

彼方「彼方"ちゃん"って呼んでくれたら、許してあげる」

海未「…………えっ」
　

彼方「……」

海未「えっと……」

彼方「…………」

海未「……あの……」

彼方「……呼んでくれないの？」ｼﾞｯ

海未「……ッ！」
　

彼方「彼方ちゃんって呼ぶの……そんなに嫌？」

海未「い、いえ！嫌とかそういうわけではなくですね……」

彼方「わけではなく～？なに～？」

海未「その……」

彼方「ん～？」

海未「……」
　

海未「……あの、彼方先輩と呼ぶのは」

彼方「彼方ちゃん」

海未「っ……」

彼方「りぴーとあふたーみ～、彼方ちゃん」

海未「！？……か、かな……」

彼方「……」ﾜｸﾜｸ
　

海未「か、彼方……ちゃ……っ」

彼方「！」

海未「……先輩」

彼方「えぇ！？」

海未「すみません……私にできることならなんでもしますから、ちゃん付けだけは……」
　

彼方「ん～、どうしてもダメ～？」

海未「すみません……」

彼方「……ちなみに理由は？」

海未「うっ、それは……その……」

彼方「……」ｼﾞｨｰｯ

海未「……は、恥ずかしいんです！！」

彼方「へ？」
　

海未「私は、その……ちゃん付けで人を呼んだことがなくて」

彼方「！なるほどねぇ」

海未「ですから、ちゃん付けで呼ぶのは」

彼方「ますます彼方ちゃんって呼んでもらいたくなったよ～」

海未「なっ！？」
　

海未「ど、どうしてですか……！？」

彼方「だってさぁ、海未ちゃんは恥ずかしいって理由で彼方ちゃんって呼んでくれないんでしょぉ？」

海未「そ、そうですが」

彼方「じゃあそもそもなんで彼方ちゃんって呼んでって話になったんだっけ～？」

海未「それは……」

海未「私が……彼方先輩を呼び捨てで呼んでいたから……」

彼方「だよねぇ？それで彼方ちゃんって呼んだら許してあげるって話になったんだよ～」

彼方「だからさぁ」

彼方「本当にすみませんって気持ちで胸がいっぱいなら……できるよねぇ？」

海未「……ッ！！」
　

海未「……」

海未「…………」

海未「………………」

海未「……………………」



海未「……た、ちゃん」ﾎﾞｿｯ

彼方「ん？」

海未「……」

彼方「よく聞こえなかったなぁ～」

海未「っ……か、かな……ゃん……」

彼方「ん～？」

海未「……っ」





海未「彼方ちゃんっっ！！！」

彼方「うわっ！？」ﾋﾞｸｯ
　

海未「はーっ……はーっ……」

彼方「うおぉ……耳がキンキンするぅ……」

海未「……これでいいですか！？彼方ちゃん！！！」ｽﾞｲｯ

彼方「わっ！？な、なんか海未ちゃんヤケになってない……？」

海未「……すみません、恥ずかしさを消す為につい大声に……」
　

彼方「うぅ……もっとふつ～に呼んでほしいんだぜ……」

海未「うっ……そ、そうですよね……」

海未「……」



海未「……彼方ちゃん」

彼方「！！」
　

海未「……ぅぅ」ｶｧｧｧ

彼方「海未ちゃん」

海未「な、なんですか……？」

彼方「……」ｼﾞｨｰｯ

海未「え、っと……」



海未「なんですか？……彼方ちゃん」

彼方「！！」
　

彼方「いいねいいねぇ～海未ちゃんのちゃん呼び！新鮮だよ～」

海未「うぅ……」

彼方「じゃあこれからは彼方ちゃんって呼ぶよーに！」ﾋﾞｼｯ

海未「えっ！？今だけではないのですか！？」

彼方「え？むしろ今だけだと思ってたの？」

海未「は、はい」

彼方「……やっぱり嫌なの？」

海未「い、嫌ではないです！」

彼方「でも恥ずかしいんだよね？」

海未「それは…………はい……」

彼方「ん～、じゃあ～」



彼方「ふたりっきりのときは、彼方ちゃんって呼んでほしいなぁ」

海未「！」
　

彼方「それならどう？」

海未「……わかりました」

彼方「やった～じゃあそういうことでよろしく海未ちゃん」

海未「はい、よろしくお願いします」

彼方「……名前」

海未「？」

彼方「呼ばないっていうのはなしだからね？」

海未「なっ！？」
　

海未「あ、当たり前じゃないですか！」

彼方「ほんとにぃ～？」

海未「本当ですよ！」

彼方「そっかぁ、ならいいんだけどねぇ」

海未「くっ……」
　

彼方「……さて、そろそろ行かなきゃだねぇ」

海未「おや、もうそんな時間でしたか」

彼方「うん、じゃあまたね～海未ちゃんっ」

海未「はい、また」

彼方「……」ｼﾞｯ

海未「？」

彼方「……」ｼﾞｨｰｯ

海未「……！」

海未「……」ｺﾎﾝ



海未「また会いましょう……彼方ちゃん」

彼方「！うん、また会おうね～！」
　

後日……



穂乃果「あ、彼方さんの新しいPVが上がってるよ！」

ことり「わ～また素敵な衣装だね～」

海未「ふふ、今回も良い歌ですね、さすが彼方ちゃんです」

穂乃果「……ん？」

ことり「……海未ちゃん？」

海未「？どうかしましたか二人とも」

穂乃果「今、彼方ちゃんって言ったよね！？」ｶﾞｼｯ

海未「！？そ、そんなことは」

ことり「言ってたよ！！」ｶﾞｼｯ

海未「こ、ことりまで！？」
　

穂乃果「海未ちゃんってばいつの間に彼方さんとそんなに仲良くなったの～！？」ﾕｻﾕｻ

海未「えっとそれは」ｸﾞﾗｸﾞﾗ

ことり「それもそうだけど海未ちゃんがちゃん付けで呼んでるのなんて初めて聞いたんだけど何があったの！？」ﾕｻﾕｻ

海未「ぐっ、そ、それは」ｸﾞﾗｸﾞﾗ

穂乃果「それは！？なに！？」ﾕｻﾕｻ

ことり「教えてくれるまで離さないよ！？」ﾕｻﾕｻ

海未「あぁ！二人とも揺らすのはやめてくださいぃ～！！」



おしまい
　

最後まで読んでいただきありがとうございました
以下スレから着想を得ました

海未｢彼方！しっかりしてください！3年生でしょ！｣ 彼方｢2年生なんだからさん付けするべきじゃん～？｣
https://itest.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1645827608/
　

いいよねこのふたり
　

かわいい
　

海未ちゃん彼方ちゃん推し俺大勝利
また書いてください！