【SS】せつ菜「ホワイトデーにもらって嬉しいものを教えて下さい、かすみさん!!」歩夢「……」【ラブライブ!虹ヶ咲】

せつな SS


1: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 18:52:31.89 ID:sTs6eEMx
~部室~

せつ菜「かすみさん、一生のお願いですっ!!」

かすみ「えー?」

せつ菜「かすみさんの主観で構いませんからっ!!」

かすみ「……」

せつ菜「……」

かすみ「……」

せつ菜「っ……」

かすみ「……なんでかすみんがせつ菜先輩の恋の手助けをしなきゃならないんですか?」

せつ菜「ふぇぇっ!?そ、それは……////」

かすみ「……」

せつ菜「うぅぅ、そのっ、私の感性は標準的な女の子からしたらちょっと離れかけているとことがあるからというか、せっかくなら可愛いものをプレゼントしたいからというか……////」

かすみ「……」

せつ菜「……とにかくっ!かすみさんしか頼れる人がいないのですっ!!////」

かすみ「えぇ~?」
 

3: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 18:53:59.44 ID:sTs6eEMx
せつ菜「うぅぅ……////」

かすみ「はぁ~……別に、無難にクッキーでも焼いて渡せばいいんじゃないんですか?」

せつ菜「て、手作りっていうことですか……?///」

かすみ「あ、やっぱり今のナシで」

せつ菜「ふぇぇぇっ!?ど、どっちなんですか!!?///」

かすみ「んー、そうですね―。じゃあちょっと可愛くマカロンとか?」

せつ菜「マカロン??」

かすみ「はい。ちょーっと高級なお菓子でもプレゼントしちゃえば、女の子なんてイチコロですよっ」

せつ菜「は、はぁ……」

かすみ「あ、間違っても手作りしようだなんて考えちゃダメですからね、特にせつ菜先輩。マカロンって作るのものすーっごく難しいんですからね」

せつ菜「なるほど。専門店のものを用意しておくことが重要、と……」

かすみ「はい。じゃ、後は頑張って下さいね~」

パタン

せつ菜「……」
 
4: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 18:55:41.13 ID:sTs6eEMx
せつ菜「ふぅ……」

せつ菜(なるほど。マカロンですか……確か、ショッピングモールの中にお店が入っていたような……)

せつ菜「……」

せつ菜(……むふふっ。いつもは失敗ばかりしている私ですけど、これでついに歩夢さんにサプライズを

歩夢「何してるの?」

せつ菜「ひぃぃ!!?////」ビクッ!!!

歩夢「……」

せつ菜「あっ……///」

歩夢「こんにちは、せつ菜ちゃん」

せつ菜「ああっ……////」

歩夢「さっきまでかすみちゃんと楽しそうにお話してたよね?なに話してたの?」

せつ菜「そ、それは……////」

歩夢「うん」

せつ菜(ふぇぇぇぇ………////)

歩夢「……」
 
5: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 18:56:58.14 ID:sTs6eEMx
せつ菜「……お、お菓子作りの相談をしてたのですっ////」

歩夢「お菓子作り?」

せつ菜「はいっ!私、もっともーっと今よりお料理が上手になりたいのでっ!その……かすみさんに、極意というものを教わろうと思って!」

歩夢「ふーん……」

せつ菜(ふ、ふぅ……)

歩夢「……そっか。かすみちゃんってお菓子作り上手だもんねー。私よりも」

せつ菜(ふぇっ!?)

歩夢「私なんかよりもかすみちゃんとお話した方がためになるし楽しいもんね。ふーん」ジトッ

せつ菜「!!?」

せつ菜(あ、歩夢さん!!?)
 
6: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 18:58:36.98 ID:sTs6eEMx
歩夢「そっか、私もお菓子作りならちょーっと自信あるんだけど、かすみちゃんの方が上手だもんねー」

せつ菜(うっ)グサッ

歩夢「でも残念だなー。私、せつ菜ちゃんとの仲の良さでならかすみちゃんには負けない自信あったのになー」

歩夢「けど私じゃじゃなくってかすみちゃんを選んだってことは、そういうことでいいんだよね。せつ菜ちゃん?」

せつ菜(うぐっ!?)

歩夢「はぁ……そっか。現実はちゃんと受け入れなくちゃだよね。せつ菜ちゃんはかすみちゃんの方を選んだんだもんね。それってそういうことだもんね。そっかそっか」

せつ菜(うぅぅぅ……)

歩夢「ふーん……」

せつ菜「ぅぅぅ……」
 
7: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 18:59:13.79 ID:sTs6eEMx
せつ菜「……」

歩夢「……」

せつ菜「はぅぅ……」

歩夢「……せつ菜ちゃん、何か言うべきこととかないの?」

せつ菜「ふぇぇっ!?え、えっと、さっきのはそのっ……!!」

歩夢「その?」

せつ菜「っ、えっと、歩夢さんには相談出来ない内容だったから、と言いますか……」

歩夢「……?私には言えない話があるの?」

せつ菜「いえっ!そういう意味ではなくて、そのっ!!」

歩夢「じゃあ何話してたか教えてくれてもいいよね?」

せつ菜「!!?」

歩夢「一言一句教えてよ。かすみちゃんと楽しそうにどんな話をしてたのか、さ」

せつ菜「ふぇっ、でもっ……」

歩夢「でも?」

せつ菜(はうっ、うぅぅぅぅ………)

歩夢「……」

………
……

 
9: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 19:00:57.43 ID:sTs6eEMx
歩夢「ホワイトデーのお返し?」

せつ菜「はいっ。何を渡したらいいのかなー、って……」

歩夢「ふーん」

せつ菜「そのっ、今年は大切な人からもチョコをもらってしまいましたので……////」

歩夢「そっか。せつ菜ちゃん、モテモテだったもんね。バレンタインデー」

せつ菜「んなっ!!?////ふふふふ深い意味はないのですよ、歩夢さんっ!!////」

歩夢「私も別に深い意味では言ってないけど?」

せつ菜「ふぇぇっ!?/////」
 
10: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 19:01:56.44 ID:sTs6eEMx
歩夢「それでも深い意味で捉えちゃったってことは、せつ菜ちゃんが思い当たる中に『やましい事』があるってことだよね?」

せつ菜「そっ、それは……////」

歩夢「そっか。やっぱり私に隠してることがあるんだ」

せつ菜「ち、ちがっ!!////私は歩夢さんに隠し事などっ!!」

歩夢「じゃあ誰にお返し渡すつもりかぐらい教えてくれたって良くない?」

せつ菜「ふぇぇぇ!!?////」ドキッ!!

歩夢「誰かに相談しちゃうくらい悩んでたってことは、それだけせつ菜ちゃんにとって大切な人だってことなんだよね?」

せつ菜「は、はぅぅぅぅ………////」

歩夢「ねえ、私に隠し事はしないんだよね、せつ菜ちゃん?」

せつ菜「っ……////」

歩夢「せつ菜ちゃん?」

せつ菜「う、うぅぅぅ………/////」
 
11: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 19:02:41.31 ID:sTs6eEMx
歩夢「……」

せつ菜「っ……/////」

歩夢「……」

せつ菜「だっ……誰にも言わないって約束できますか?////」

歩夢「うん」

せつ菜「本当に……?////」

歩夢「本当だって」

せつ菜「うぅぅ、でもっ……////」

歩夢「でも?」

せつ菜「うぅぅぅ………////」

歩夢「……」

せつ菜「っ……/////」

歩夢「……そっか、ふーん。やっぱりせつ菜ちゃんにとって私って、それまでの関係だったん

せつ菜「わあああああ!!!?そんなことないですっ!!ひどいこと言おうとしないでくださいーっ!!////」
 
12: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 19:03:42.54 ID:sTs6eEMx
~間~

せつ菜「っ……////」

歩夢「それで?せつ菜ちゃんがお返し渡そうとしてた相手って?」

せつ菜「それはっ……////」

歩夢「うん」

せつ菜「ぅぅぅ………/////そ、そのっ、私に世話を焼いてくれる、いつもいつも優しくて……////」

せつ菜「と、とっても可愛い、女の子らしさもあるっ……そんな、私の憧れの方でもある人に、渡そうとしてっ/////」

歩夢「?」

せつ菜「は、はいっ!!ヒントはちゃんとあげましたっ!!////あとは自分で考えて下さいっ!!!/////」

歩夢「えー?」

せつ菜「ぅぅ、ぅぅぅ………/////」

歩夢「……」

せつ菜「っ……/////」

歩夢(優しくて可愛くて女の子らしい、せつ菜ちゃんの憧れの子かぁ…)

歩夢(それって……)

歩夢「……」

歩夢(………かすみちゃんだよね。どう考えても)
 
13: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 19:04:32.13 ID:sTs6eEMx
歩夢(そっかー。かすみちゃんのことだったんだ。ふーん)

せつ菜「……////」

歩夢「……」

歩夢(せつ菜ちゃん、かすみちゃんのことでこんなに一生懸命悩んでたんだ……こーやってお顔を真っ赤にしちゃうくらい)

歩夢(そっかぁ。ふーん、そっかぁ、そうなんだ。ふーん……)

歩夢(ふーん、へぇ~、むぅぅ……)

歩夢「……」

せつ菜「……////」

歩夢「……」

せつ菜「あ、あのーっ……////」

歩夢「?」

せつ菜「とっ、ところで歩夢さんは、ホワイトデーに欲しいものとかは?////」

歩夢「えっ?」
 
15: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 19:05:58.47 ID:sTs6eEMx
せつ菜「参考までに……あ、あくまで参考までに、ですよっ!!////」

歩夢「?」

せつ菜「かすみさんだけじゃなくって、歩夢さんの意見も聞いておきたいなー、と……」

歩夢「……」

せつ菜「ふ、深い意味はないのですよ!!深い意味は!!////」

歩夢「はぁ」

歩夢(……そっか。かすみちゃんへのプレゼントの参考にするつもりなんだ)

歩夢(あーあ、なんか嫌だなぁ。私がだしに使われてるみたいで……)

歩夢「……」

せつ菜「そっ、それで、歩夢さんがもらって嬉しいもの、なのですが……////」

歩夢「ん~、私がもらって嬉しいものかぁ……」
 
16: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 19:07:46.37 ID:sTs6eEMx
歩夢「ん~……」

せつ菜「しょ、正直に答えて下さいねっ!!////歩夢さんのことを疑っているわけではありませんが、私は歩夢さんの本心が知りたいのですからっ!!////」

歩夢(本心……心から、欲しいもの……)

歩夢「ん~……何か思い出として残せそうなものがいいかな」

せつ菜「えっ?」

歩夢「ほら、お菓子とかだと食べたらすぐになくなっちゃうでしょ?私はそういう消耗品よりも、ずーっと手元に残しておけるものの方が好きだよ」

せつ菜「手元に、残しておけるもの……」

歩夢「うん」

歩夢(けどかすみちゃんにあげるんだったら、お菓子の方が喜ばれると思うけどね)

せつ菜「なるほど……」

歩夢(あーあ、ちょっとだけ悪いことしちゃったかもなぁー……)

せつ菜「……」ムムム

歩夢「……」

せつ菜「……わかりました。ありがとうございま

歩夢「あ………でも、あくまで私の場合は、の話だからね。かすみちゃんにあげるんだったらかすみちゃんが喜びそうなものを考えてあげたほうが良いと思うよ」

せつ菜「?」
 
17: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 19:08:38.24 ID:sTs6eEMx
~そして 一週間後~

歩夢「はぁ~……」グデーッ

歩夢「……」

歩夢「はぁ~……」グデーッ

愛「どしたの歩夢。おっきなため息なんかついちゃって」

歩夢「べっつに、なんでもなーい……」

愛「?」

歩夢「……」チラチラ

せつ菜「っ……」

歩夢(……)
 
18: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 19:09:39.35 ID:sTs6eEMx
歩夢(はぁ……)

せつ菜「……////」

歩夢(あーあ、せつ菜ちゃんってばホワイトデーが近づくにつれて急にそわそわしちゃうし)

せつ菜「っ……////」キョロキョロ

歩夢(挙動不審だよ、せつ菜ちゃん)

せつ菜「……////」

歩夢「……」

歩夢(もうっ、勇気を出して渡しちゃえばいいのに。かすみちゃんならすぐそこにいるよ?)

せつ菜「っ……////」

歩夢(ほーら、バレバレじゃん。あからさまに可愛いラッピングの小包なんて用意しちゃってさ。ついでに勢いで告白までしちゃえば

せつ菜「あのっ………!!!ああああ、歩夢さんっ!!!////これっ!!!////」

せつ菜「バ、バレンタインデーの時のお返しですっ!!/////受け取って下さいっ!!!//////」ペコリ!!

歩夢「……えっ?」
 
19: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 19:10:23.24 ID:sTs6eEMx
せつ菜「っ……////」

歩夢「……」

せつ菜「そ、そのっ、歩夢さんに気に入ってもらえるかはわかりませんが……/////」

歩夢「………えっ、待って。それ、かすみちゃんに渡そうとしてたんじゃないの?」

せつ菜「はい?かすみさん??どうしてです??」

歩夢「だって今日はホワイトデーでしょ?」

せつ菜「はい」

歩夢「それ、ホワイトデーのお返しなんだよね?」

せつ菜「は、はい……」

歩夢「……この前はかすみちゃんに渡す予定だって言ってたなかった?」

せつ菜「いえ、そのようなことを言った覚えはないのですが……」

歩夢「えっ?」
 
22: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 19:11:36.59 ID:sTs6eEMx
せつ菜「あのっ、ですから、そのっ……////この前っ、歩夢さんに欲しいものを聞いたら、手元に残しておけるものって言ってたのでっ………////」

歩夢「……」

せつ菜「おっ、思い出に残るかどうかはわからないのですがっ、そのっ……/////わ、私っ、頑張ってハンカチを作ってみましたからっ!!////」

せつ菜「じょ、上手に……可愛く作れているかは、自信ないのですが、うぅぅ……/////」

歩夢「……」

せつ菜「はぅぅ、だっ、だから………////そのっ!!受け取ってくださ

ハギュッ!!

せつ菜「わああっ!!?////」

歩夢「むぅ…………」ポムポムポムポム

せつ菜「ふぇっ!?あ、歩夢さん……?/////」ドキッ!
 
23: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 19:13:36.86 ID:sTs6eEMx
歩夢「むぅ…………」ナデナデナデナデ

せつ菜「……?/////」

歩夢「………じゃあ、この前のお話は私にくれるプレゼントについてだったんだ」

せつ菜「は、はいっ。だから最初から私はそう言って……////」

歩夢「だったらサプライズにでもしてくれた方が嬉しかったんだけどなー」

せつ菜「ふぇぇっ!!?////だ、だってぇ!!歩夢さんが喋れって言ったんじゃないですかぁ~!!!!/////」

歩夢「むぅ……、違うもんっ。私なんにも悪くないもんっ」ポムッ

ギュッ!

せつ菜「ふぇぇっ!!!?/////」

歩夢「むぅ…………」ポムポムポムポム

せつ菜「あ、歩夢さん……?////どうかしたのです

歩夢「別に、なんでもないっ」プイッ

せつ菜「……?////」

歩夢「……」ポムポム

せつ菜「っ……////」

歩夢(……)

ナデナデ

歩夢「……」

せつ菜「……?////」

歩夢(……あーあ、そっか。そっかそっか、もうっ。仕方がないからせつ菜ちゃんにはまた今度別のお返しを渡そーっと)

歩夢「♪」ポムッ

せつ菜「?///」



この後めちゃくちゃナデナデした
 
24: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 19:13:55.70 ID:sTs6eEMx
終わりです。お粗末様でした
 
25: (SB-Android) 2022/03/14(月) 19:15:46.96 ID:bvsSrP65
癒された
 
26: (もんじゃ) 2022/03/14(月) 19:16:16.89 ID:FhP1+oZI

2人ともかわいくてよかった
 
27: (SIM) 2022/03/14(月) 19:19:29.64 ID:rzh9S8Zn
あなたは最高です!!!!!!
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1647251551/

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