【SS】きな子「...」ﾓｿﾞﾓｿﾞ夏美「...んあ？」ﾊﾟﾁﾘ【ラブライブ！スーパースター!!】

きななつ
　

ﾓｿﾞﾓｿﾞ ﾓｿﾞﾓｿﾞ


夏美「...？」


ﾓｿﾞﾓｿﾞ


夏美「...なに、してるんですの？」


きな子「うわっ、起こしちゃったっすか...」


夏美「そんなに動かれては」


きな子「ご、ごめんなさいっす」


夏美「はぁ...いえ、なつみも眠りが浅かったですの、、、ふあぁぁ...」


きな子「おっきなあくび」


夏美「それで、なにをそんなイモムシみたいに動いてるんですの」


きな子「...いや、えーと...」


夏美「？」


きな子「うーんとっすねぇ...あー」


夏美「エ　チなことならお席外しますが」


きな子「してないっすよ！！！」
　

夏美「冗談ですの」


きな子「もぉもぉ！」


夏美「言いにくいこと？」


きな子「...」


夏美「...？」


きな子「...」ｺｸｯ


夏美「おやすみなさい」ｸﾙｯ


きな子「ねええええ！」


夏美「なにか？」


きな子「そこは相談に乗って欲しいかも...っす」
　

夏美「CEOは空気読みますので」


きな子「読み方間違えてるよ」


夏美「他人に深入りしないタイプですの、それに友達の性癖とかも知りたくないですし」


きな子「だからエ　チなことじゃないっすもん！！！」


夏美「で...ほら、どうしたの？言わないと分からない」


ﾆｷﾞｯ


きな子「なっ...」


夏美「手、握っている間は茶化さないから、言ってほしいですの」


きな子「う...うん。」


夏美「はい、さーん、にー、いーち...」


きな子「うぇぇ！？？」
　

夏美「ぜーろ、はーい終わりですの。おやすみ...」ｺﾞﾛﾝｯ


きな子「あーあーあー！！」


夏美「再チャレンジしますの？」


きな子「...」ｺｸｯｺｸｯ


夏美「コンティニュー100円ですの」


きな子「マネーのオニ...」


夏美「ふふっ、冗談ですの」


きな子「もぉ」
　

夏美「ほら、コンティニューどうぞ」


きな子「うん...ん、手は？」


夏美「え？」


きな子「手...もう握ってくれないっすか？」


夏美「あー、...はいはい」ﾆｷﾞｯ


きな子「えへへ」ﾆﾍﾗ


夏美「なにわろてるんですの」


きな子「なつみちゃん、お姉ちゃんみたいっす」


夏美「なつみの方が誕生日遅いですけど」


きな子「それでも。」


夏美「はいはい、さーん、にー、いーち」


きな子「言う！！言うっすから！！」
　

夏美「...」


きな子「あのね...笑わないで聞いてね」


夏美「手握ってる間は茶化さないと言ったでしょ？CEOに二言はないですの」


きな子「うん、、あの、きな子...その」


夏美「...」


きな子「、といれ」


夏美「、え？」


きな子「おトイレ...行きたくて」ﾓｿﾞﾓｿﾞ


夏美「...そうですか、では、おやすみなさ...」ｸﾙｯ


きな子「逃がさない」ｸﾞｲｯ


夏美「あぎぎぎ！」
　

きな子「きな子...おトイレ、行きたくて」ﾓｿﾞﾓｿﾞ


夏美「テイク2始まりましたの」ｼﾞﾄｯ


きな子「ついてきて？一緒に」ｷﾞｭｯ


夏美「聞こえない」


きな子「なつみちゃんもトイレ行きたいっすよね？」


夏美「聞こえない」


きな子「着いてきてっす」ﾆｷﾞｯｯｯｯ


夏美「い、いだだだだ！！！」


きな子「OKかYESで答えるっす」


夏美「わかった！、わかったから！！」


きな子「OKかYESっす」


夏美「"わかった"って言ってるんですの！！！」


きな子「"OK"か"YES"...」


夏美「おーけー！！！おーけー！！！！！！」


きな子「ふぅ、分かればいいっす」
　

夏美「OKする前になつみの可憐なお手々がK.O.されるとこだったですの...」


きな子「握力もついてきたんっすよぉ、スクールアイドル部に入ってから筋トレもするようになったからかな？」ﾆｷﾞﾆｷﾞ


夏美「力の使い道」


きな子「やっと役に立ったー」ﾆｺﾆｺ


夏美「先輩たちにチクらなくては」


きな子「今度こそK.O.にするっすけど？」ﾎﾟｷﾎﾟｷ


夏美「トイレも1人で行けない小娘がよく言う」


きな子「なに？」ｷﾞｭｯ


夏美「なぁぁあ"あ"！！冗談ですの冗談ですの！！！」


きな子「許すっす」ｷﾞｭｯｯｯｯ


夏美「うぎゃああああ！！！潰れる潰れる！！！」


きな子「わぁっと！！間違えたっす！！眠気で！！！例えるなら、車の運転中、眠気でブレーキとアクセル間違えたような感覚と同じっす！」


夏美「致命的すぎですの！？ていうか未成年！」
　

きな子「落ち着いた？」


夏美「誰のせいだと思って...」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ


きな子「え？文句っすか？」ﾎﾟｷﾎﾟｷ


夏美「さぁ....トイレ、行きましょうか」ﾆｺﾘ


きな子「逃げた」


夏美「はぁ...」


きな子「ほら、とっとと行くっすよ」


夏美「はいはい」


きな子「"はい"は、1回」


夏美「いったいどの口が？」
　

-----
---
-


ｼﾞｬｰｰｰ


きな子「お待たせしたっす～」ﾉﾍﾗｰﾝ


夏美「いいですの」


きな子「えへへ、面目ない...うちのペンションなのに」


夏美「ホラー映画でも見たんですの？」


きな子「メイちゃんが怖い話してきたんっすよ！！それも寝る前に」


夏美「ふーん...私も1つありますの、とっておきの怖い話が」


きな子「遠慮しとくっす...」
　

夏美「ひゃぁ！！？」


きな子「うひゃぁ！？！！？なんすか！！？なんすか！！！？！？」ﾋﾞｸｯ


夏美「んなっ！あなたの洗った手の水が足に滴ってびっくりしたんですの！！！！」


きな子「ご、ごめんなさいっす...なつみちゃんの声にびっくりしちゃった」ｱﾊﾊ


夏美「もぉ...ほら、ドア開けて」


きな子「うん」


夏美「大丈夫？扉いきなり空いて、手とか引っ張られない？」


きな子「ひっ、こ、怖いこと言わないでぇ...」ｶﾞﾀｻﾞﾀｶﾞﾀ


夏美「冗談ですの」ｶﾞﾁｬ


きな子「、、、なつみちゃん...きらい」ｼﾞﾄｯ


夏美「ほら、とっとと寝ますの」
　

きな子「きな子！きな子が先にベットイン！」ﾎﾞｽﾝｯ


夏美「...」ｼﾞｰｯ


きな子「...？、なにしてるっすか？」


夏美「いえ、なんでも」


きな子「あーそれ！1年生がスクールアイドル部3人になった時に撮った写真っす！千砂都先輩がせっかくだしーって、撮ってくれたっす！」


夏美「ふーん...」


きな子「最初はきな子しか1年生いなかったときは心配だったっすけど、今は心強いっす」


夏美「...」


きな子「スマホのホーム画面にも設定してるんすよーこの写真」ﾆｺﾆｺ
　

夏美「...」ﾎﾞｽﾝｯ


きな子「ん、布団かけるっすね」


夏美「...」ｺｸｯ


ﾊﾞｻｯ


夏美「電気は...夕方でいいですのね、怖がりのきな子さん」


きな子「もぉもぉ！みんなにはさっきのこと内緒っすよ！」


夏美「さっきのことって...オニナッツの手首から先が粉砕されたこと...？」


きな子「現実にする？」


夏美「ぐー、ぐー」


きな子「お腹すいたっすか？」


夏美「空腹じゃなくて、いびきですの！」


きな子「あはは」


夏美「もぉ、なんなんですの」ｸｽｯ
　

きな子「それじゃ、おやすみなさいっす」


夏美「はい、おやすみなさい」


きな子「...」


夏美「...」


きな子「...」


夏美「...」


きな子「なつみちゃん、...ねた？」


夏美「...ぐーぐー」


きな子「なんだ、おなかの音っすか、くいしんぼうめ」


夏美「だからいびきですの」


きな子「あはは、起きてた」
　

夏美「もぉ...なに？」


きな子「なつみちゃんは、夢っていくつくらい持ってるっすか？


夏美「ゆめ？」


きな子「きな子ね、夢があるっす」


夏美「...」


きな子「ラブライブで優勝！、することもっすけど、ほかにもいっぱいあるんだぁ」


夏美「...ふーん」


きな子「その中のね、１つがそろそろ叶いそうだなぁって。。。そう思ったら、楽しくなってきて、寝てられないっす」


夏美「そう、それじゃ私はお先に"眠るほう"の夢に入ろうかな」
　

きな子「んーんーんー」


夏美「なんなんですの」


きな子「きいて？お話、きな子の夢について」


夏美「あー。はいはい、きな子さんの夢はなんじゃらほい」


きな子「なつみちゃんがLiellaに入ること」ｽﾊﾟｯ


夏美「またその話。。。」ﾎﾞｿｯ


きな子「そしたらね、なつみちゃんが入ったらね」


夏美「だーかーらー、私にはあなたたちのようにできた人間ではないですの、だからそんなの絶対に無理...」


きな子「写真撮ってもらうんだー、新しいの」


夏美「...え？」


きな子「なつみちゃんが加入して、９人になって、そしたら９人で写真撮ってもらって」


夏美「...」


きな子「それを飾るっす」


夏美「...」


きな子「スマホにも設定しなきゃ」
　

夏美「...叶わぬ夢ね」


きな子「叶うっすよ」


夏美「叶わない」


きな子「叶っす、、、だってなつみちゃん___」


夏美「叶わないっ！！」


きな子「...」


夏美「...ご、ごめんなさい...その...」


きな子「夢の話。。。それもLiellaの話になるとなつみちゃん、真剣な表情になるっすもん、すごく」


夏美「な...何言って...」


きな子「真剣モードのなつみちゃんになるっす」


夏美「意味わかんないですの...ほんと付き合ってられない」ｸﾙｯ
　

きな子「なつみちゃん、自分で気づいているか知らないっすけど」


夏美「...」


きな子「まじめな。。。大切な、真剣な話になると、自分のこと、"私"って言うっすよね」


夏美「...」


きな子「いつもみんなといるときは、CEOオニナッツモードになってて、なつみは～なつみは～って言ってるのに」


夏美「んなっ。。。そんな言い方はしてないですの」


きな子「その、ですの口調も。なんすかそれ」


きな子「前にきな子に、『やってみなきゃ苦手かどうかなんてわからない』って言ってくれたときも」


きな子「真剣モードのなつみちゃんだったっす」


きな子「だから、さっき夢の話になったときも」
　

夏美「私は....」


きな子「？」


夏美「なつみは...夢なんて、そんな大それたもの。。。持ってても仕方のない人間ですの」


夏美「あなたが、、、なにやら大切そうな、夢の話なんかするから、つい、茶化しちゃいけないかなって思って」


夏美「真剣に聞いてしまっただけで」


きな子「うそつき」ｸｽｯ


夏美「なっ」


きな子「夢くらい持ったっていいじゃないっすか、持ちたければ好きなだけ持てばいいのに」


夏美「どうせ...叶わないですの...無理に叶えようとしたところで...」ﾎﾞｿﾎﾞｿ


きな子「え？」


夏美「無理なの、私はそういう星の元に生まれたの、あなたみたいに強い人間じゃないの！」


きな子「...」
　

夏美「...そういうことだから」


きな子「ふふっ」


夏美「な、なんですの。。。笑ったりして...」


きな子「"そういう星の元"、とか。すみれ先輩みたいなこと言うっすね」


夏美「ふんっ、あのグソクムシ先輩こそ、自分の魅力を十分理解できてない、すごい人ですの...それに比べて」


きな子「ははーん、さてはなつみちゃん...怖いっすか？」


夏美「は、はぁ？なにが...」


きな子「夢が叶わないのが、現実を知るのが怖いんじゃないっすか？」


夏美「...うるさい」


きな子「わかるっす。。。きな子もちぃさい時から、全然全然、いろんなことが回りの子たちよりへたっぴだったから、なつみちゃんの気持ち」


夏美「うるさい！！！、あなたは自分が気づいていないだけで！！！！"持っている"人間なの！！！私とは違うの！！！」


きな子「きな子も、同じっすよ、"持ってない"し、"出来ない"人間っすよ。なつみちゃんにきな子の何がわかるっすか」


夏美「っっっ、わ、わかる！そのくらい！現に今！、あの人たちとスクールアイドル出来てますの！！」


きな子「きな子、"一人"じゃないから」


夏美「...え？」
　

きな子「一人じゃ、叶えられない夢、だもん...でしょ？」


きな子「簡単じゃないよ。夢だもん、一人で抱えられるほど、きな子も強くないよ」


きな子「夏美ちゃんと、同じ」ﾆｷﾞｯ


夏美「んなっ...同じじゃ...」


きな子「同じすよ、よわよわっす、凡人っす、平均、偏差値５０あればいいほう」ﾆｺﾆｺ


夏美「うぐっ」


きな子「それでも、なんとか精一杯出し切って、やっとだけど。ついていけてるよ？」


夏美「...それは...いつも見ていますの」


きな子「でしょ？」


夏美「...きな子のくせに」ﾎﾞｿｯ


きな子「だからさ」
　

きな子「きな子も、なつみちゃんの夢のお手伝い、できないかな？」


夏美「な、なにいって...」


きな子「一人で持つのが苦しい夢、叶えるのが難しい夢でも、きな子とはんぶんこしたら、きっと」


きな子「きっと、持つのが苦じゃなくて、ふわふわで、楽しい夢になるじゃないかな、って」ﾆｺｯ


夏美「...、意味わからないですの」


きな子「あはは、実はきな子も言ってて、よくわかんなくなってきちゃったかも」ﾆﾍﾗ


夏美「なんなんですの...」ｸｽｯ
　

きな子「あー、やっと笑ってくれた」


夏美「笑ってないですの」


きな子「笑ったっす」


夏美「...」ｼﾞｯ


きな子「？」


夏美「...そうかもね」


きな子「あ、諦めた」


夏美「夢と同じ」


きな子「それは諦めさせない」


夏美「勝手にして」


きな子「うんっ」ﾆｺﾘ


夏美「おばか」
　

きな子「夏美ちゃんよりはおばかじゃないっすよ？」


夏美「喧嘩売ってますの？」


きな子「うん」


夏美「こんのっ！」ｺﾁｮｺﾁｮ


きな子「んっぎゃあははははは！！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ


夏美「ばかめ...ですの」


きな子「はぁ...はぁ...」


夏美「...」


きな子「...なつみちゃん、きらい」


夏美「そうですか、なつみもあなたのことが嫌いですの」
　

きな子「むぅ...」


夏美「なんですの？」


きな子「うそつき」


夏美「嘘であってほしいですの？なつみのこと嫌いなくせに」


きな子「なんでそんな酷いこと言うの？だから友達いないんじゃないっすか？」


夏美「逆になんでそんな酷いこと言うの！？？」


きな子「きな子はお友達いっぱいいるっすもん」


夏美「あーはいはい、なつみには友達いませんよーどうせ」
　

きな子「んっ、んっ、んっ」


夏美「あーそうそう、桜小路さんは友達だったかもですの」


きな子「なんで苗字で呼ぶっすか！！！」


夏美「仲悪いからですの」


きな子「なつみちゃんほんときらいっす！！」


夏美「私は好きなのにね」ﾎﾞｿｯ


きな子「え？」


夏美「おやすみなさい」


きな子「え？？？今なんて言ったっすか？きな子のこと好きって言った？」
　

夏美「幻聴乙ですの」


きな子「はぁぁああ！？性格悪いこのCEO！！！」


夏美「ぐーぐー」


きな子「寝たフリ！！！」


ﾖｾｯ ｷﾞｭｯ


きな子「ななっ...///」


夏美「いいから寝ますの」


きな子「う、うん...」


きな子「...」


きな子「...」


きな子「...なつみちゃんのばか」ﾎﾞｿｯ


おわり
　

▼前回のきななつ

【SS】きな子「CEO、CEOー」夏美「なんですの？」【ラブライブ！スーパースター!!】

きな子「そろそろ晩ご飯、できるっすよ」 夏美「そうでしたか」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ きな子「？」 夏美「...」ｶﾁｶﾁｯ きな子「CEOはパソコンとにらめっこするの好きっすね」 夏美「...」ｶﾁｶﾁｯ きな子「きな子ともにらめっこしないっすか？」 夏美「はぁ？...なにを言ってるんですの」ｶﾀｶﾀｶﾀ きな子「ねぇ、きな子、きな子とにらめっこ！」 夏美「あーもぉ鬱陶しい！」 きな子「わわっ」ﾖﾛｯ

lovelive-petitsoku.com

2022年10月14日 19:10

▼前々回のきななつ

【SS】きな子「きな子のお部屋へ」夏美「いらっしゃい？」【ラブライブ！スーパースター!!】

ｺﾝｺﾝ きな子「はーい」 ｶﾞﾁｬ 夏美「...」ﾋｮｺｯ きな子「！」 夏美「失礼しますの」 きな子「出た！」 夏美「人を化け物みたいな言い方...」 きな子「ようこそ、きな子ルームへ！っす」 夏美「はいはい」ﾖｯｺｲｾ

lovelive-petitsoku.com

2022年10月14日 20:10