【SS】可可「今度のラブライブの課題が『バスケットボール』に決まりマシタ」

Liella!ーSS


4: (あら) 2022/10/10(月) 17:56:51.37 ID:hL3ot7MT
前回のラブライブ!スーパースター!

可可「今度のラブライブの課題が『バスケ』に決定しまシタ!」

夏美『バスケットボールの応援歌…とかじゃなく?』

四季「あっという間に本戦。強敵との戦い…」

海未『私のラブアローシュートのシュート射程はコート全体です』

メイ『嘘だろ!? あんなとこから…』

愛『“完全無欠の模倣-パーフェクトコピー-”! コビー・ブライアントだけにね!』

恋『冗談みたいな強さ…! マイケル・ジョーダンのようです…!』

千砂都「そして私たちは、決勝の舞台までやってきた!」
 
7: (あら) 2022/10/10(月) 17:58:55.89 ID:hL3ot7MT
可可「決勝の相手はやはり、浦の星女学院になりまシタ」

四季「“キセキの世代”と呼ばれる最強選手2人を擁する学校…」

きな子「キセキの世代の5人…音ノ木の園田さん、虹ヶ咲の宮下さん」

恋「函館聖泉の鹿角さんも凄い動きでした」

メイ「みんなバケモンだったな…」

夏美「コートの端からシュート打ったりプロ選手の真似したりヤバい人たちでしたの」

可可「そして今回の浦の星の“キセキの世代”2人もまた別格デス」

千砂都「…」ゴクリ
 
9: (あら) 2022/10/10(月) 18:01:35.09 ID:hL3ot7MT
可可「まずは天才スコアラー、渡辺曜」

可可「恐ろしいのはその瞬発力。大会No.1のスピードと言っていいでショウ」

四季「準決勝でも得点の大半に絡んでる…」

可可「マッチアップはこっちもウチのスピードエース、千砂都デス」

千砂都「うん」

可可「千砂都もこの大会で成長していマス。全力でぶつかってくだサイ」

恋「宮下さんと互角に渡り合った千砂都さんならきっと大丈夫です!」

可可「それで、問題はもう一人の方…」
 
10: (あら) 2022/10/10(月) 18:04:41.43 ID:hL3ot7MT
四季「この人…。センター、松浦果南」

可可「大会No.1…いえ、全国のJKの中でもNo.1なんじゃないかってパワーの持ち主デス」

可可「ここまで技術と対応力で頑張ってきた、かのんとではパワーが違いすぎマス…」

恋「相性最悪。インサイドは捨てるのも一つかもしれません」

すみれ「ってことは外…アウトサイドから攻めるってことは私の出番ね!」

可可「幸い、松浦果南はディフェンスに徹しオフェンスは渡辺曜に任せる傾向にありマス」

可可「しっかり渡辺曜を抑え、外のシュートやパスワークで素早く点を取るのが基本になりマスね」

可可「…かのん?」

かのん「…」
 
13: (あら) 2022/10/10(月) 18:07:03.86 ID:hL3ot7MT
かのん「私、この人とマッチアップするの?」

可可「ハイ」

かのん「いや無理無理無理! この映像みんな見た!?」ガタガタガタ

かのん「ゴール破壊してるじゃん! 人間技じゃないよ!?」

きな子「恐ろしいッス…」

かのん「恐ろしいってもんじゃないよー! 私も壊されちゃううう」ブルブルブル

恋「だ、大丈夫ですよ。かのんさんも強くなってます」スイー

すみれ「そうそう、自分を信じなさい」シラー

かのん「こっち見て言って!? 自分のことじゃないと思ってーーー!!」
 
15: (あら) 2022/10/10(月) 18:09:33.97 ID:hL3ot7MT
かのん「大体、私がセンターにさせられたのだってさぁ…」


可可『Liella!のセンターはかのんしかいまセン!』

かのん『え、バスケのセンターとは関係ないよね?』

恋『ええ、Liella!のセンターといえばかのんさんです』

かのん『センターって背が高い人がやるんだよね? この中なら恋ちゃんだよね?』

すみれ『悔しいけど、かのんに譲るわ…』

かのん『いやいやいや、すみれちゃんどうぞ!?』


かのん「めっちゃ強引だったじゃん! みんなこうなること知ってたんじゃない!?」
 
17: (あら) 2022/10/10(月) 18:12:22.01 ID:hL3ot7MT
千砂都「…かのんちゃん」

かのん「何? ちぃちゃん」

千砂都「私も全力でサポートする。かのんちゃんが危険な目に遭わないように」

千砂都「だから…頑張ろう? これに勝てば優勝なんだよ…」

かのん「っ!!」

かのん(そうだ…! ビビってる場合じゃない)

かのん(去年誓ったじゃん…! 今度こそ優勝するって!)

かのん(バスケじゃなくてラブライブで、だったような気がするけど…いや合ってるのか)

かのん「うん…そうだね! みんなゴメン! やってやるぞー!」
 
18: (あら) 2022/10/10(月) 18:15:03.20 ID:hL3ot7MT
――決勝戦当日

可可「いよいよ決勝戦デス。アップは入念にしておくデス」

メイ「スターティングオーダーはとりあえずの2年生か」

PG:恋
SG:すみれ
SF:可可
PF:千砂都
C :かのん

すみれ「夏美、絶対出番あるからちゃんとアップしとくのよ」

夏美「おーですの!」
 
19: (あら) 2022/10/10(月) 18:18:36.72 ID:hL3ot7MT
「浦の星女学院・結ヶ丘女子高校の選手はアップを始めて下さい」

かのん「さぁ――行こう!」


果南「敵さん出て来たね」

花丸「奇跡の新星、結ヶ丘のLiella!。相手にとって不足なしズラ」

ダイヤ「曜さん、一発挨拶しときなさい」

曜「!」

果南「千歌! あれよあれ」

千歌「あ、そういうことかぁ…ほいっ」シュッ

曜「ナイスパスっ! ヨーソロー!」ゴギャッ

メイ「なっ…!? あ、アリウープ!?」
 
22: (あら) 2022/10/10(月) 18:23:01.26 ID:hL3ot7MT
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

曜「ふう」

かのん「え゙え゙え゙え゙え゙。いや何アレ」

すみれ「早速かまして来たわね…!」

恋「空中でボールを取ってそのままダンクシュート…フィジカルもテクニックも段違いです」

可可「千砂都、私たちも負けてられまセンヨ」キラン

千砂都「え」

千砂都「まぁ…やってみよっか」ダッ

可可「ホイッ」ポイッ

千砂都「いける…! まるっ!」ゴギャッッ

曜「えっ!? 向こうもアリウープ!?」
 
24: (あら) 2022/10/10(月) 18:26:21.62 ID:hL3ot7MT
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

千砂都「いけた…! 出来ちゃったYo!」

かのん「え゙え゙え゙え゙え゙!? いやなんでちぃちゃんゴールまで手届くの!?」

花丸「味方が一番驚いてるズラ…」

千歌「すっご…」

ルビィ「ふえぇ…」

果南「へーぇ。楽しめそうだね」

曜「うん。今日は互角の対決が出来そう!」

果南「いいね。楽しんでおいで」
 
25: (あら) 2022/10/10(月) 18:31:50.74 ID:hL3ot7MT
果南「それで、私のマッチ相手は…」チラッ

かのん「いやいやいや! ちぃちゃん150cm台だよね!? 3mの高さまで飛ぶのおかしいよね!?」

かのん「知らないけどギネス記録でしょ今のジャンプ!?」

千砂都「鹿角さんもこのくらい跳んでたよ?」

かのん「それはそれ! あぁ、私の幼馴染が恐ろしい…」

果南「なんかすっごいビビってる…」

果南「…」

果南(これは私の方は勝負にならんかもなぁ…)
 
26: (あら) 2022/10/10(月) 18:34:07.79 ID:hL3ot7MT
PG:ダイヤ
SG:善子
SF:ルビィ
PF:曜
C :果南

「お互いに礼!」「お願いしまーす!」

果南「お手柔らかに」スッ

かのん「ひぃっ!? 宜しくお願いします!」オドオド

善子「この人には…何故か」ゴゴゴゴゴ

すみれ「負けたくないわね」ゴゴゴゴゴ

千砂都「…」

千砂都(あれ…? あの子、スタメンじゃないんだ…)
 
27: (あら) 2022/10/10(月) 18:37:28.22 ID:hL3ot7MT
海未「おや、愛。3位決定戦お疲れ様です。…ここ、座っても?」

愛「どうぞ、海未。おかげさまで表彰台は確保出来たよ。…本当は優勝したかったんだけど」

海未「お互い、Liella!の急成長ぶりを甘く見ていましたね」

愛「うん、特にちぃちぃ。あの子はもう、私たち“キセキの世代”と遜色ない」

愛「けど…曜も強い。私たち“キセキの世代”でも一目置かれてたもんね」

海未「ええ。この2人の対決が楽しみです」

海未「チームとしての優劣は…正直」

愛「Aqoursの方が上だろうね。チームプレーはLiella!も負けてないけど…」

海未「果南。彼女を倒さない限り、Liella!に勝機はありません―――」
 
29: (あら) 2022/10/10(月) 18:41:21.47 ID:hL3ot7MT
ダイヤ「試合開始<<ティップオフ>>ですわ! ぶーーーーっ」

ルビィ(ブザーの音と合わせようとしたのかなぁ…? 試合開始時は鳴らないんだけど)

果南「唐突な持ちネタやめて笑っちゃう、ああもうっ」スカッ

かのん「恋ちゃん!」パスッ

恋「ジャンプボールいただきました! 行きます!」

可可「まず1本取りまショウ! 相手のCがいない今がチャンスですちさ――」

ダイヤ「なっ…!? 既にゴール下に!? 早すぎますわ!」

千砂都(かのんちゃんならジャンプボールを取れる。そう信じてた!)

恋「千砂都さん!」シュッ
 
30: (あら) 2022/10/10(月) 18:46:20.08 ID:hL3ot7MT
千砂都「ナイスパス! さぁ…!!」

曜「通さないよ!」

メイ「相手も速い! なんで追いつけるんだ!?」

夏美「どうなってますのー!?」

千砂都(この試合、かのんちゃんは強敵との対戦に怯えてる)

千砂都(かのんちゃんも強くなった。だからもっと自信を持って欲しい。さらに成長して欲しい)

千砂都(だけど、不安なのだって分かる。私はどうすればいい?)


千砂都(そんなモヤモヤを吹き飛ばしたい。湧き上がるこの気持ちを乗せて―――)バチバチィッ
 
31: (あら) 2022/10/10(月) 18:49:07.62 ID:hL3ot7MT
曜「なっ!? 高い!?」

曜(さっきも思ったけどどんだけ跳ぶの!?)

千砂都「 」バシュゥッ

善子「先制された…」2-0

可可「千砂都…アレは」

すみれ「ええ。『ゾーン』極限の集中状態…!」

恋「まさか試合開始直後に入るなんて」

海未「千砂都、彼女のゾーンに入る引き金は…」

海未「幼馴染の為に戦う意思です」

千砂都「 」バチバチィッ
 
32: (あら) 2022/10/10(月) 18:53:29.47 ID:hL3ot7MT
曜「へぇ…ゾーンに入れるんだ」

曜「面白いなぁ…」バチッ…

果南「さ、こっちも返すよー!」シュッ

曜「…」

千砂都「!! あなたもゾーンに…!?」

愛「ちぃちぃには驚かされたけど、やっぱり最強は曜だよ」

愛「ゾーンはトップアスリートでも偶発的にしか経験出来ない究極の領域」

愛「けど、曜のセンスは嘲笑うかのようにその扉を自力でこじあける――」

曜「 」シャッ…

きな子「えっ…!? 3pシュート!?」2-3
 
33: (あら) 2022/10/10(月) 18:56:50.14 ID:hL3ot7MT
曜「よーーーそろーぉぉぉぉぉぉっっ!」10-11

千砂都「まるーーーーーーぅぅぅぅぅっ!」23-24

海未「まさかこんな試合展開になるとは」

愛「第1Qからまさかの両エース同士のノーガードの殴り合い」

愛「誰も…果南ですら最速のエースたちに追いつかない」

海未「しかし、ゾーンは爆発的な攻撃力と引き換えにスタミナを大きく奪う諸刃の剣…」

愛「最後まで保たないぞ、どうすんの? ちぃちぃ…」

かのん「ちぃちゃん! こっち――」

千砂都「!!」
 
34: (あら) 2022/10/10(月) 18:59:34.42 ID:hL3ot7MT
かのん「えいっ!」バシュッ

果南「ちぃっ」

夏美「かのん先輩も入れましたのー!」

千砂都「かのんちゃん、ナイッシュー」パンッ

かのん「ありがと。ちぃちゃんばっかりに活躍させられないもん」

千砂都「かのんちゃん…」

すみれ(千砂都のゾーン、解けた?)

曜「あー、解けちゃったか。まぁこっちもしんどいし一回切ろうかな」

曜「第1Qも終わるしね…」

ダイヤ「ぶーーーーーーーっですわ!」ブーッ
 
36: (あら) 2022/10/10(月) 19:02:42.54 ID:hL3ot7MT
四季「第1Q終了で25-24。ウチのリード…」

きな子「先輩たちすごいっすよ! 互角以上の戦いぶりっす!」

すみれ「…それが互角じゃないのよ」ハァ、ハァ…

メイ「え?」

恋「ハイスピードすぎる試合展開で体力の消耗が激しいです。これでは保ちません…!」

恋「現に可可さんは既に試合続行不能です」

可可「」チーン

すみれ「本っ当体力ないわねアンタ…」

かのん「ここからはどんどん1年生たちとも交代していくよ! 準備よろしく!」

きな子「はいっす!」
 
37: (あら) 2022/10/10(月) 19:06:17.13 ID:hL3ot7MT
曜「ふぅ…」

千歌「ほら曜ちゃん、ドリンク飲んで」

曜「うん、ありがと千歌ちゃん♡♡♡」

梨子「もう、そんなのマネの私がやるのに…千歌ちゃんは選手なんだから座ってなさい」

千歌「えーっ? だって私控えだし。こんな試合見せられて動かないと落ち着かないよ」

梨子「いいから座ってなさい!」ピシッ

千歌「あぅっ」

曜「…」

ダイヤ「曜さんはゾーンを解きましたわね? だったらいつも通りの試合展開に戻すのですわ」

鞠莉「つまり! 果南…貴女の出番よ!」

果南「…」
 
38: (あら) 2022/10/10(月) 19:09:33.01 ID:hL3ot7MT
ダイヤ「ぶーーーーーーーーーーっ」ブーッ

果南「いい加減にして。第2Q、突き放すよ」

可可←メンバーチェンジ→メイ

曜「相手は一人入れ替えて来たんだね」

千砂都「ほっ!」グイッ

果南(ゾーンが解けても十分速い。けどこれなら対応できる!)

メイ「千砂都先輩!」

千砂都「メイちゃんよろしくっ!」ポスッ

果南「ありゃ、スクリーン」

メイ「おおおっ」シュパッ

善子「さっきの中国の子より上手いじゃないのー!」27-24
 
40: (あら) 2022/10/10(月) 19:13:26.01 ID:hL3ot7MT
果南「…はぁ」

鞠莉「果南、やられっぱなしじゃノーよ! それじゃあ…」

果南「おいおい、私だってバスケ未経験なんだよ? ゴール下全部守るとかは無理無理」

果南「これ以上やらせる気もないけどね…」キッ

メイ「うっ」

かのん「圧力が増した…!」

ルビィ「頑張ルビィ!」バシュッ

すみれ「さぁ…ここからが正念場よ。あのセンター相手にどこまで点が取れるか」27-26

恋「素早くパスを回して攻めていきましょう!」
 
41: (あら) 2022/10/10(月) 19:16:03.85 ID:hL3ot7MT
千砂都「すみれちゃん!」パスッ

すみれ「ナイス! ギャラクシュー…!」

善子「ふふ、やはり果南が怖いようね! 外のシュートで来ると思っていたわ」

善子「だけど残念! このヨハネが貴女のシュートは打たせなあれぇっ!?」

すみれ「ト!」シュゥッ

ダイヤ「モーションが早い!」

きな子「すみれ先輩のギャラクシュートは多少のブロックならものともしないっす!」

夏美「でも成功率は平凡! まさに器用貧乏ですの!」ガァン

すみれ「ギャラクシー!?」

恋「っ…! かのんさん! リバウンド―――――」
 
42: (あら) 2022/10/10(月) 19:19:06.25 ID:hL3ot7MT
かのん「!!」

果南「ポジショニングは私の負けだね。でも!」ダンッ

かのん「きゃあっ」

果南「ボールは渡さない!」ドン!

果南「ダイヤ!」シュッ

メイ「くっ…! カウンター!」

ダイヤ「リバウンドを確実に取ってカウンター。これで必勝ですわ! …曜さん!」

千砂都「うっ…!」

曜「ヨーソロー! これで逆転!」27-28

すみれ「かのん、大丈夫?」

かのん「う、うん…」
 
43: (あら) 2022/10/10(月) 19:22:28.93 ID:hL3ot7MT
かのん(たった一度のリバウンドで分かった)

かのん(完璧なポジショニング。タイミングもおかしくなかった)

かのん(それでも負けた…。パワーが違いすぎる)

かのん(今は上手く受け身を取れたけど、こんなの続けたら…!)

果南「…」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

かのん(リバウンドで勝てるイメージが湧かない…!)

かのん「でも…諦めたくない」

海未「今のワンプレーで格付けが済んでしまいましたね…」

愛「これまではちぃちぃが神懸ってたからシュート外さなかったけど、ここからは…」

海未「ええ、リバウンドの必要性が増せば増すほど、その差は大きくなります…!」
 
44: (あら) 2022/10/10(月) 19:25:08.90 ID:hL3ot7MT
恋(やはり相手のCとマトモに相手をしたらダメです)

恋「落ち着いて、一本返しましょう!」

恋(速さでかき乱したいところですが第1Qのような展開では保たない…)

恋(やはり外のシュートで攻めていくしかない…?)

かのん「恋ちゃん!」

恋「!」

かのん「ボール頂戴! 負けっぱなしじゃいられないよ!」

千砂都「かのんちゃん…!」

果南「へぇ…いい度胸じゃない」
 
46: (あら) 2022/10/10(月) 19:28:26.94 ID:hL3ot7MT
かのん(ここで勝てば優勝なんだ! 諦めない!)

愛「中へ―――! そこは危険地帯だよ!」

かのん(諦めないキモチ、諦めないキモチ、諦めないキモチ――!)シュッ

果南「甘い!」バン!

海未「弾いた! やはり果南のブロックーー!」

かのん「まだまだぁー!」

メイ(私にはマーク一人、ここはやっぱりかのん先輩に戻すしか)シュッ

かのん「私は――諦めない!」

果南「―――――――!」ドンッ
 
47: (あら) 2022/10/10(月) 19:32:59.66 ID:hL3ot7MT
かのん(…あれ? 天井…眩しい)

かのん(どうして私――)

千砂都「かのんちゃん! 大丈夫!? かのんちゃんしっかりして!?」

かのん「ちぃ、ちゃん…?」

かのん(私――相手のセンターとぶつかって…)

可可「きなきな、準備デス!」

きな子「私っすか!? は、はいっす!」

果南「…」

鞠莉「気にすることないわよ、果南」

果南「分かってる…。コンタクトスポーツである以上、仕方ないこと」

果南「…」
 
48: (あら) 2022/10/10(月) 19:35:02.25 ID:hL3ot7MT
愛「…やっぱりこうなったか」

海未「ええ。ここまで、果南と接触して怪我をした選手は数知れず」

海未「果南のプレーが悪質とかそういうのではない。圧倒的なパワーの差」

きな子「ひええっ…」

恋「まずはゲームに入っていきましょう」

すみれ「可可からも言われたと思うけどリバウンドは捨てていいわ」

メイ「困ったら私たちを頼れ! 行くぞ!」

千砂都「…」

千砂都「かのん、ちゃん…」
 
49: (あら) 2022/10/10(月) 19:38:26.73 ID:hL3ot7MT
愛「第2Q終了…。36-48…思ったより粘った印象だけど」

海未「リバウンドをAqoursが全て取る以上、これは必然の結果でしょう」

愛「中がダメなら外で稼がないといけないんだけど…」

海未「SGのすみれは良い選手ですが、シュートの成功率は私には遠く及びません」

海未「このままでは第3Qで引導を渡されてしまいますよ、Liella!――」


可可「かのんは意識はちゃんと戻ってマス。治療も第4Qまでには終わると思いマスが…」

すみれ「出すわけにはいかないったらいかないわよ…」

きな子「はぁ、はぁ…」

四季「もう無理…」

恋「きな子さん、四季さん…果南さんのマークにつけましたがやはり圧力が凄すぎるんですね…」
 
50: (あら) 2022/10/10(月) 19:41:06.38 ID:hL3ot7MT
可可「…覚悟を決めていくデス。すみれ!」

すみれ「!!」

可可「ここからはもう、すみれを中心にしていくしかないデス!」

可可「四季も夏美と交代して、すみれと夏美のダブルシューター編成デス」

夏美「出番ですの!」ゴクリ

すみれ「…!」

恋「シュートの成功率が気になるのは分かっています。ですが、もう手が」

可可「ここでやらないと女がすたるデス! 一発かましたれーデスよ!」

すみれ「分かった…分かったったら分かったわよ…!」

千砂都「…」
 
51: (あら) 2022/10/10(月) 19:44:20.15 ID:hL3ot7MT
ダイヤ「」チーン

ルビィ「おねいちゃ、お疲れ様…」

果南「いらないブザー芸とかしてた割には保ったね」

鞠莉「後半はダイヤと交代して私が入るわ」

千歌「あ…」

果南「トドメ、刺しにいこう」

曜「相手は中を捨ててくるかもしれないね。SGに圧力かけて外させていこう」

善子「ふふ、ついにSG対決ね。ヨハネのシュートは堕ちないわよ」

善子「ん? 堕天使としては堕ちる方が良かったりする…?」

花丸「いらないこと言ってないでシュート入れてくるズラ」
 
52: (あら) 2022/10/10(月) 19:48:36.97 ID:hL3ot7MT
夏美「あのゴールにもオニサプリ! 必〇のオニナッツシュートですのー!」シャッ

鞠莉「交代した子も意外と入れるわね」

善子「むしろ入らないのはこっちね」

すみれ「ぐぅっ…」

可可「すみれー! 落ち着いてシュートするデス!」

曜(両翼から3pシュートを打ちに来た…。いよいよ中は捨てる感じだね)

千砂都「…」ゴゴゴゴゴゴゴ

曜(でもこの子の目はまだ生きてる…! 私はまずこの子を抑えることからだ…)

果南「…」

果南(まだ、この子たちは諦めてないんだ。決勝戦だしね)

果南「…」スッ
 
53: (あら) 2022/10/10(月) 19:52:16.49 ID:hL3ot7MT
愛「えっ…!?」

千砂都「相手のCが上がってくる…!?」

鞠莉「ちょっと果南!? 貴女はディフェンスに徹するんじゃないの?」

果南「気が変わった。私も攻撃に参加する」

曜「どうして?」

果南「トドメを刺すんだよ。完膚なきまでね」

海未「まさか果南が攻撃に参加するんですか!? 予選で見た限りですが…」

海未「その破壊力は圧倒的。止めようがありません…!」

愛「もちろん守備には穴が開くのかもだけど…」
 
54: (あら) 2022/10/10(月) 19:55:53.62 ID:hL3ot7MT
千砂都「恋ちゃん! メイちゃん!」

恋「はい! やらせるわけにはいきません!」

愛「トリプルチーム!?」

果南「何人いても一緒だよ!」

果南「はあああああああああっ!」ダアアアアアアアアアアアアン

メイ「うわっ!?」ガクッ

善子「ヒエッ…」

夏美「さ、3人いたのに振り切ってダンクシュート決めましたの…」

夏美「っていうか…」

ゴッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン
 
56: (あら) 2022/10/10(月) 19:58:18.31 ID:hL3ot7MT
ルビィ「ピギィッ!?」

千砂都「っ…!」ゾクッ

メイ「ご、ゴールが…」

鞠莉「またゴールを破壊したわね」

善子「同じチームで良かった…」

果南「…本当、何が面白いんだろうね。このスポーツ」

果南「身長高い人、フィジカル強い人が圧倒的に有利になるしょうもない競技じゃない」

果南「私たちはスクールアイドルなのにさ…」

曜「果南ちゃん…怒ってる?」
 
57: (あら) 2022/10/10(月) 20:01:03.53 ID:hL3ot7MT
鞠莉「果南、気持ちは分かるけどこれはスポーツ」

果南「分かってる。もう壊さないよ」

鞠莉「ならOK。優勝が決まったら二人でデートにゴーよ?」

果南「うん。楽しみにしてるよ」

鞠莉「果南…」

千砂都「…メイちゃん」

メイ「千砂都先輩? なんだよ?」

千砂都「しばらくの間、相手のPFのマークお願い」

メイ「えっ…!? まさか…」

千砂都「私がやるよ。一泡吹かせないと気が済まない!」
 
58: (あら) 2022/10/10(月) 20:04:05.81 ID:hL3ot7MT
果南「…!?」

千砂都「…」

果南「貴女が私のマーク? パワーの差分かってる?」

千砂都「…」

果南「それに曜のマークを外して…メイちゃんは悪くない動きだけど、ちょっと舐めてるんじゃない?」

千砂都「そんなことない…メイちゃんはやってくれる子」

すみれ「千砂都!」バスッ

千砂都「――――!!」シュッ…

果南「!!」

果南(ダックイン! この低さに速さ…! 抜かれる!)グイッ

千砂都「!!」バタッ

すみれ「千砂都ーーーー!? 大丈夫?」ピピッ

果南「フリースロー献上…!! くぅっ!」

千砂都「まだ…まだだよ…!」
 
59: (あら) 2022/10/10(月) 20:07:11.05 ID:hL3ot7MT
千砂都「…」シュッ

メイ「2本とも決めた!」

鞠莉「やるわね…まだ闘志のFireは消えてないのね」

鞠莉「こっちも攻めましょー! 曜―――」

果南「鞠莉!」

鞠莉「果南…! ゴー!」シュッ

果南「やられっぱなしは気にくわないんだよね…!」

千砂都「はぁ、はぁ…」

果南「ゾーンに入ってるわけでもないのにそのスピードは凄いよ。けどパワーなら…」

果南「………っ!?」

千砂都「ぐぅっ…!」ギュゥ…

果南「嘘…こんな小さな体で私を…!?」

恋「隙アリです!」パスッ…

果南「!?」
 
60: (あら) 2022/10/10(月) 20:10:44.46 ID:hL3ot7MT
恋「夏美さん!」

夏美「ナァイスパァスですの! オニナッツシュート!」

ルビィ「これは…入ルビィ!」シュパァッ

鞠莉「連続得点…」ギリッ

果南「貴女…」

千砂都「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」

果南「ここで果ててもいいの?」

千砂都「貴女には負けない…!」

千砂都「ダンスは…私の、方が…上手いと思う…」

果南「は? 急に何の話? しかも何それ…」
 
61: (あら) 2022/10/10(月) 20:13:06.84 ID:hL3ot7MT
千砂都「けど…貴女には私にないダイナミックさがあって…力強さがあって…何より映える…」

果南「…!」

千砂都「そうだよ…。バスケには何も関係ないこと…けど…」

千砂都「自分の武器で戦うのはスクールアイドルもバスケも同じ…」

果南「…!!!」

千砂都「体格差とか実力差を覆して、貴女みたいに強い人に勝つから面白いんだよ…!」

果南「あ…」

千砂都「貴女には負けない…」

千砂都「スクールアイドルとしても…今日のバスケでも…!」


千砂都「幼馴染を信じて待つ、気持ちでも…!!!」

果南「なっ…!?」
 
62: (あら) 2022/10/10(月) 20:16:43.97 ID:hL3ot7MT
鞠莉「これ以上はやらせないわ!」

鞠莉(果南についてる相手のエースの体力を削りたいのはやまやまだけど…そうも言ってられない!)

鞠莉「ルビィ!」シュッ

鞠莉「曜に!」ビシィッ

ルビィ(ここはエースに…だね!)シュッ

曜「…」パスッ…

メイ「通さねえぞ…」

曜「貴女じゃ止められないよ…千砂都ちゃんじゃないと…」キュッ…

メイ「うおっ…」

愛「チェンジ・オブ・ペース…! なんて緩急…!?」

メイ「まだまだぁああああ!」クッ…

海未「追いついた…!? いや」

曜「甘いね…」シュバッ

海未「やはり曜が一枚上手―――!?」
 
63: (あら) 2022/10/10(月) 20:19:55.00 ID:hL3ot7MT
曜「!!」

夏美「こっちは通させませんのー!」トンッ…

曜「しまっ…!? 誘い出されてたの!?」

メイ「どうだ! 1年生のコンビネーション舐めんな!」

恋「すみれさん!」シュパッ

すみれ(ここで3pを入れる…入れるったら入れる…!)

すみれ(けど、入らなかったらまた…!)

善子「させない!」

千砂都「すみれちゃん!!」

すみれ「―――!! 千砂都ーーー!」ダムン

果南「ぐぅっ…」
 
64: (あら) 2022/10/10(月) 20:22:55.53 ID:hL3ot7MT
千砂都「まるうううううううっ!」シュバッ

鞠莉「また…!? これで3連続…」

夏美「流れは完全にこっちですのー!」

すみれ「…」

すみれ(今のは私が決めないと…! 点差を縮めるには3pシュートが必要なのに…!!)

メイ「!? 千砂都先輩…!?」

果南「っ…」

果南「正直、貴女には勝てた気にならないよ…」

曜「限界、なんだね…」


曜「お疲れ様――」

曜「千砂都ちゃん…」
 
65: (あら) 2022/10/10(月) 20:25:41.90 ID:hL3ot7MT
千砂都(まだ、第3クォーター終わってない…)

千砂都(倒れるわけにはいかない…)

千砂都(相手のセンターを抑えて…曜ちゃんより点とって…)

千砂都(すみれちゃんに檄もいれないと…)

千砂都(四季ちゃんときな子ちゃんにはもう一回コートに入ってもらわないと…!)

千砂都(かのんちゃんが…)

千砂都(かのんちゃんが帰ってくるまで…!!)

千砂都「あ…」パタ…


かのん「ゴメン、遅くなっちゃった…」ギュッ…

かのん「あとは任せて、ちぃちゃん…」

かのん「私が…頑張るから」バチバチィッ…
 
66: (あら) 2022/10/10(月) 20:28:06.97 ID:hL3ot7MT
可可「かのん…!」

きな子「かのん先輩…!」

かのん「みんなゴメン。それより、ちぃちゃんのことお願い!」

四季「分かりました…! きな子ちゃん、ポカリとレモン漬けと冷やすものとタオル!」

きな子「は、はいっす!」

可可「…行けるのデスか?」

かのん「正直、体は痛いよ…。けど、それ以上に抑えられない」

かのん「ちぃちゃんの想いに応えたい…! それ以外にないよ」

可可「メンバーチェンジデス!」

可可「第3クォーターは残り僅か。最終クォーターに向けて流れを作ってくだサイ」

かのん「…うん」

かのん「クー!」グッ

可可「カー!」グッ

かのん「行くよ!!!」
 
68: (あら) 2022/10/10(月) 20:49:04.93 ID:hL3ot7MT
果南「お帰りなさい…。さっきはゴメンね」

かのん「いえ…。成すすべなく倒れた私が悪いんで気にしないでください」バチッ…

かのん「けど…もう負けません…。ちぃちゃんに顔向けできなくなるんで」バチバチバチィッ…

曜「…!!」

曜「あの子もゾーンに…!」

鞠莉「…」

鞠莉「…それでも、最強は果南よ…!」

鞠莉「貴女の実力はそんなものじゃないでしょう!? 果南!」シュバッ

果南「鞠莉…うん!」パスッ…

果南(そうだ…大好きな鞠莉が信じてくれる…! 私はそれでいい! それで勝てる!)


かのん「うおおおおおおおおおっ!」

果南「!?」
 
69: (あら) 2022/10/10(月) 20:51:41.06 ID:hL3ot7MT
かのん「諦めないキモチ、諦めないキモチ、諦めないキモチ―――!」ググッ

果南「押し負けてる、わけじゃないのに…!」

かのん「うああああっ!」ダンッ…

かのん「行けえええええ! メイちゃん!」

メイ「最強のセンターから奪ったボールだ! 絶対得点に繋げてみせる!」

曜「させないっ…!」ズイッ…

メイ「ぐぅっ…」

メイ「…!」シュパッ

曜「どこにパスを…!?」キョロッ…

夏美「ナイスパスですの!」

曜「えっ…!?」

ルビィ「えっ!? なんでこの人に…」

夏美「オニナッツ…シューート!!」ブーーーーーーーッ
 
70: (あら) 2022/10/10(月) 20:54:14.76 ID:hL3ot7MT
夏美「ブザービーターですの! にゃははーーーっ! 最っ高…でっすのー!」

夏美「はぁ…」ガクン

きな子「お疲れっす、夏美ちゃん…」トンッ…

夏美「ありがとうございますの、きな子さん」

夏美「残るは最終クォーター、しっかり休んで次も出ますの…!」

すみれ「…」

すみれ(それは、私が決められないから…?)

すみれ(私が全然入れられない分、夏美が無理して頑張ってくれてる…)

すみれ(私は…)

かのん「ちぃちゃんは!? どんな感じ!?」ダッ

千砂都「はぁ、はぁ…」

四季「意識は戻ったけど声を出すのもキツいと思います…。最終クォーターは…」

すみれ「っ…!!」
 
71: (あら) 2022/10/10(月) 20:58:08.79 ID:hL3ot7MT
果南「…」

曜「…大丈夫? 果南ちゃん」

果南「大丈夫…。何回か負けたくらいで折れたりしない」

果南「『自分の武器で戦う』か…パワーでならあの子に負けない」

果南(『幼馴染を信じて待つ、気持ちでも…』)

果南「くぅっ…!」

曜「…」

鞠莉「いよいよ最終クォーターよ」

鞠莉「曜、果南? スタミナはkeep出来てるわね?」

曜「うん」

果南「問題ないね」

鞠莉「OK。ルビィは花丸と交代。ルビィも出ずっぱりだもんね」

曜「!?」

果南「!!」
 
73: (あら) 2022/10/10(月) 21:01:02.49 ID:hL3ot7MT
花丸「ずらっ!? マルがこんな緊迫した試合に…!?」

鞠莉「Liella!は強敵よ。少しでもフレッシュな人を入れたいの」

鞠莉「相手もスタミナはきっと限界…スタミナ勝負に持ち込めば私たちが勝てるわ」

花丸「了解ずら…」

果南「…」

曜「ま…」


千歌「待って!」


千歌「私も…私も出たい!」

千歌「曜ちゃんたちが頑張ってるんだもん…。私だって…!」


梨子「千歌ちゃん…」

鞠莉「許可出来ないわ…。貴女は」

果南「前の函館聖泉戦で転んで怪我したじゃん…」
 
74: (あら) 2022/10/10(月) 21:04:29.71 ID:hL3ot7MT
千歌「うっ…」

果南「千歌、これはバスケなんだよ。なぜかラブライブとしてやってるけど…」

果南「私たちはステージに立つことが一番大事なんだ。こんなことで無理はさせられない」

果南「まぁ、私はスクールアイドルでケガして無理するのも止めるんだけどね…」

曜「っ…」

鞠莉「果南…」


千歌「それでも出たい!!」


果南「!?」

千歌「怪我は大したことないから…!全然全然痛くないから…!」

千歌「私だって曜ちゃんや果南ちゃんと一緒に戦いたい…!」

曜「千歌、ちゃん…!」
 
75: (あら) 2022/10/10(月) 21:09:00.82 ID:hL3ot7MT
梨子「私からもお願いします」

果南「梨子ちゃんも!?」

曜「梨子ちゃん…」

梨子「試合中、真剣な目でみんなのことを見てた…のに、どこか悲しそうだった」

梨子「曜ちゃん」

曜「…!」

梨子「曜ちゃんが無理だと思ったら下げていいと思う。だから…」

梨子「千歌ちゃんを…出してあげて下さい…」

曜「あ…っ」

曜「うん…。分かった…」

果南「曜!?」

鞠莉「そこまで言われちゃしょうがないわね!」

鞠莉「ここまで来たらみんなで優勝しちゃいましょ♪」
 
76: (あら) 2022/10/10(月) 21:12:17.57 ID:hL3ot7MT
愛「泣いても笑っても最終クォーター、Liella!は粘るね…」

海未「しかし、千砂都の離脱は痛すぎる…かのんが帰ってきたのが唯一の救いですが」

愛「どっちが勝つと思う?」

海未「私たちに勝ったのです。Liella!に勝ってほしいですが…」

海未「現状ではやはり、Aqoursでしょうね」

愛「だよね…」

海未「すみれ…貴女が何とかするしかないのですよ」

愛「そうだね。けど、キーマンは…」


海未・愛「―――!」
 
77: (あら) 2022/10/10(月) 21:15:53.08 ID:hL3ot7MT
メイ「四季」

四季「どうしたの?」

メイ「まさかこんなところで終わるわけないよな?」

四季「…!!」

メイ「千砂都先輩のケアはきな子と一緒に頼む」

メイ「けど…準備はしといてくれ」

メイ「夏美は最後まで持たないかもしれない…」

メイ「私も渡辺曜とマッチアップして、正直キツいんだ…」

四季「分かった…」

四季「私も最後まで出来ることをする…!」

四季「1年生の意地、見せてやろう」

メイ「おう!」
 
78: (あら) 2022/10/10(月) 21:18:01.77 ID:hL3ot7MT
千歌「あいたっ」

曜「ちょっ千歌ちゃん!? いきなり躓かないでよ~」

鞠莉「大丈夫? 怪我が痛いとかじゃない?」

千歌「そんなんじゃないよー。緊張してるだけ!」

果南「…」

すみれ「…メンバー、変えて来たのね」

善子「ええ、そうよ。まだ体力満タンの子をね」

すみれ「貴女は代わらなくていいの?最後まで出ずっぱりじゃない」

善子「堕天使ヨハネは体力も無尽蔵なのよ。恐れ入った?」

すみれ「…私もそのくらいの自信が欲しいわ」

すみれ「…」


かのん「いよいよ最終クォーター! 私たちの歌…じゃなくてバスケを響かせよう!」

夏美「やってやるですの!」48-56
 
79: (あら) 2022/10/10(月) 21:21:23.71 ID:hL3ot7MT
ブーーーーーーーーーーーーーーーッ

千歌「えっと…えと…」

千歌(相手は第3クォーターが終わった時とメンバーは変わってない…んだから)

鞠莉(かのん、すみれ、ナッツ、メイ…)

善子(と…?)

曜「えっ…!?」

果南「んんっ…!?」

パスッ…

千歌「えっ!? ゴメン、スティールされた!?」

メイ「ナイススティール! かのん先輩!」パスッ

かのん「おおおおおおおおっ!」バチバチバチィッ

海未「最終クォーター、先制はLiella!」50-56

愛「始まったか…」


海未・愛「―――のミスディレクション…!」
 
80: (あら) 2022/10/10(月) 21:24:06.25 ID:hL3ot7MT
鞠莉(第3クォーターの終わり際の消えるパス…あれの正体はこれね!)

鞠莉「―――…!」

果南「おいおい、そんなことある…?」

果南(優雅さを持っていながら存在感がない、なんてこと…!)

かのん「 」バチバチィッ…

曜(第3クォーター終盤まで陰に徹してたからこそ出来たこと…)

曜(これに、圧倒的な存在感を放つかのんちゃんの覚醒が加わってようやく形になったってことだね…)

千歌「えと…えと…」

曜「千歌ちゃん、私!」

千歌「!!」シュッ

メイ「させない!」


曜「…」シュババババッ

メイ「っ…!?」
 
81: (あら) 2022/10/10(月) 21:28:19.93 ID:hL3ot7MT
曜「 」バシュウウウッ

きな子「この、最終クォーターでまだダンクを決める予定があるっすか…」50-58

メイ「あ…あぁ…」

曜「 」バチバチィ…

梨子「曜ちゃんがまたゾーンに…!」

海未「いや、ただのゾーンではありません!」

愛「チカッチがようやくコートに入れて嬉しいんだろうね…」

愛「幼馴染を想う心がゾーンを開く。ゾーンを深くする」

愛「今の曜は止められない…!」

曜(―――のスティールに警戒しておけばもう私を止められる人はいない)

かのん「っ…」バチィッ

果南「貴女の相手は私でしょ?」

曜「 」50-60
 
82: (あら) 2022/10/10(月) 21:32:10.98 ID:hL3ot7MT
四季「…メンバーチェンジ」ビーーーーーッ

メイ「…悪ぃ」

四季「悪くない。メイはよく頑張った」

四季「…あとは任せて」

メイ「おう…!」

きな子「メイちゃん、お疲れ様っす…」

メイ「ああ、タオルくれよ…」

メイ「汗が止まらねえんだ…!」

メイ「汗が…!」

きな子「メイちゃん…!」

可可「それでも、しっかり前を向いて試合を見届けるんデスよ…」

メイ「ああ!…」
 
83: (あら) 2022/10/10(月) 21:35:10.87 ID:hL3ot7MT
曜「さっきのメイちゃんと比べたら動きが鈍いね…」バチバチィッ…

曜「何か作戦でもあるの?」

四季「さぁ…、それを言うほどこっちも楽じゃないから」

四季(本当は何もない…! この人相手に小手先なんて通じない…!)

曜「!」

四季「うっ…!」

四季(速い! …けど食らいついていくしかない!)

四季(1年生の意地を見せる! 私はメイの代わりにここに立ってる!)

善子「曜! 後ろ!」

曜「―――!?」

夏美「―――先輩が来てるか確認しましたのね? 本命はこのオニナッツですのー!」トンッ

夏美「そのまま~、オーニナッツシューット!」53-60

四季「夏美ちゃん、絶好調じゃない」グッ

夏美「1年生の意思、見せてやりますの!」グッ
 
84: (あら) 2022/10/10(月) 21:38:04.75 ID:hL3ot7MT
かのん「…」バチバチィッ…

果南「…」

鞠莉「果南!」

果南「よし!」バスッ

かのん「させない!」

鞠莉「最強は貴女よ! 私が信じてる!」

果南「おおおおおおおっ!」

果南「らあっ!」ドスンッ

かのん「っ…!」

果南「私だって負けられないんだよ…」

果南「貴女と同じ。好きな人に格好良い姿を見せてあげたいんだ」53-62

かのん「うっ…」
 
85: (あら) 2022/10/10(月) 21:41:31.28 ID:hL3ot7MT
可可「千砂都の様子はどうデスか!」

きな子「千砂都先輩っ!」

千砂都「もう…だいじょうぶ…いける…」

可可「全然行けそうにないデスね!」

可可「ぐぅ…夏美がもう限界デス…!」

きな子「私、準備するっす!」


――「情けない姿ね、嵐千砂都」

千砂都「え…?」

可可「…ここは関係者以外立ち入り禁止デスよ」

可可「ウィーン・マルガレーテ」

ウィーン「いいじゃない。4月からはこの学校に入学するんだから」

きな子「いや、ダメじゃないっすかね…?」
 
86: (あら) 2022/10/10(月) 21:44:04.88 ID:hL3ot7MT
ウィーン「これが念願のラブライブ決勝…貴女はそれでいいの?」

ウィーン「これで終わったら貴女は一生後悔する」

千砂都「分かってるよ…だから行くつもりで」

ウィーン「澁谷かのんは待っているわよ…あのコートで」

千砂都「いやだから行くって」

ウィーン「ふん、やはり澁谷かのん以外は大したことのない面子ね」

ウィーン「これなら私が出た方がよっぽどいいんじゃないかしら」

千砂都(全然話聞かないなこの子…)イライラ

ウィーン「澁谷かのんとダブルセンターを組むのは私、ウィーン・マルガレーテ。これはもう決定事項ね」

千砂都「!!」

千砂都「そんなことない…! かのんちゃんの隣に立つのは私なんだ…!」

千砂都「貴女にだけは…負けない!」

千砂都「可可ちゃん! メンバーチェンジ!」

ウィーン「…」

ウィーン(貴女と組むのも楽しみにしているわ。嵐千砂都…)
 
87: (あら) 2022/10/10(月) 21:47:03.81 ID:hL3ot7MT
夏美「はぁ、はぁ…」

夏美(もう限界ですの…)

夏美(けど、私今日めっちゃ活躍してませんの? スーパーポイントゲッターになってますの)

夏美(ここで倒れても誰も文句は…)


きな子「夏美ちゃーーーーん! あとワンプレーっすーーーー!」


夏美「―――――」ダッ

鞠莉「また―――のスティール…!」ポテッ…

四季「夏美ちゃん、決めて…!」パスッ

夏美(この試合のMVPは千砂都先輩?それともかのん先輩? メイさんもよく頑張ってましたの)パスッ…

夏美(けど…貴女にとってのMVPは私でありたい)

夏美「これが…最後のオニナッツシュートですのーーーーー!」56-62

夏美「あとは…よろしく頼みますの…」フラ…フラ…

すみれ「…!!」
 
89: (あら) 2022/10/10(月) 21:50:11.39 ID:hL3ot7MT
きな子「夏美ちゃん、夏美ちゃん…」ギュウッ…

夏美「苦しいですの…。早く座らせて…」ゼェハァ


千砂都「みんな、お待たせ…」

かのん「ちぃちゃん!? …行けるの?」

千砂都「もちろんだよ。みんなや1年生たちだって頑張ってくれてる」

千砂都「ここでやらないと女がすたるってもんだよ…!」バチバチィッ…

かのん「うん…」バチバチィッ


鞠莉「ゾーンに入った子が二人…!」

鞠莉「このままじゃデンジャーよ…?」

果南「なぁに、全然問題ないね…」

曜「うん…。むしろこれでやる気100%って感じ」バチバチィッ…

曜「千歌ちゃん! 諦める!?」

千歌「あ…」

千歌「ううん、諦めない! 残り3分! 全力で!」
 
90: (あら) 2022/10/10(月) 21:53:50.92 ID:hL3ot7MT
果南「なあああああっ!」ダムダム

かのん「ぐうううううう…」グイグイ…

果南「鞠莉!」パスッ

鞠莉「ナイスよ果南!」シュッ・・

すみれ(善子に通してくる…!? もう残り時間少ないのにここで3pは打たせられないっ)

善子「残念、外れよ」

鞠莉「そのまま行きマース!」ダムッ

四季「ここでシュート!? 打てるの!?」

四季(―先輩のスティールが間に合わない! 打たれる!)

鞠莉「Shiny Shoot!」シュバッ…

すみれ「あ…」

すみれ「あぁ…」

善子「完璧よ! 3pシュートもいけるじゃない!」56-65
 
91: (あら) 2022/10/10(月) 21:56:34.24 ID:hL3ot7MT
海未「9点差…しかしこの状況でも決して諦めない」

愛「ちぃちぃーーー!」


千砂都(右…左…速さ一つ…いや二つ落として右下に再加速…!)

曜(右…左…うっ…!? まだこんな急激な緩急が…)

メイ「ぬ」

きな子「い」

可可「たデーーース!」

千砂都「やられた分はやり返す! かのんちゃん!」パスッ

かのん「うん! ちぃちゃん!」シュバッ

すみれ「スリー!?」

果南「おいおい、ゾーンに入ってるとはいえやりすぎでしょ…」

果南(あの曜より深くゾーンに入ってる…!)59-65

曜「ぐぅっ…」
 
93: (あら) 2022/10/10(月) 21:59:50.09 ID:hL3ot7MT
千砂都「ゾーン…ってさ。気持ちいいよね」

曜「えっ…?」

千砂都「幼馴染…一番大事な人と戦える感じがしてさ」

曜「そうだね…」

千砂都「けど、深く深くゾーンの底まで沈んでいったら扉があるんだ」

曜「ああ、分かる…」

曜「私は開けられない…」

千砂都「私もね、ずっと開けられなかったんだ」

千砂都「けど…今日はなんだか扉が軽く感じるんだ。向こう側から手伝ってくれてる人がいるんだ」

千砂都「その時分かったんだ。扉の向こうには誰がいるのかを」

曜「え…?」

曜(そっか…)

曜(そういうことなら…私はもう…)
 
94: (あら) 2022/10/10(月) 22:02:08.65 ID:hL3ot7MT


千歌『梨子ちゃん…。私ね、もう次の試合は出られないかもって』

梨子『あんなに頑張ってきたのにね…』

千歌『こんなの…こんなのってないよ…!』

梨子『千歌ちゃん…』ギュウッ…

千歌『梨子ちゃん…ゴメン…』

千歌『今は、こうさせて…!』

曜『…!!』

曜(そんな…)

曜(やっぱり千歌ちゃんは梨子ちゃんのこと…!)

曜『…』

曜『私…私…!』
 
96: (あら) 2022/10/10(月) 22:06:00.28 ID:hL3ot7MT
海未「曜のゾーンが…」

愛「切れかかってる…!?」

海未「まぁ試合開始からずっと出ていますし、ゾーンまで使っていれば体力の限界は来るでしょうが…」

愛「何かあったのかもね」

愛「ちかっちを投入してゾーンが深くなったところまでは良かったけど…その先に行けなかった」

海未「扉…ですか」

愛「うん。私はアレ開けられそうにない」

海未「私は…」

海未「いつか開けたいとは思っています」

愛「…」

愛「果南は開けられないのかな? まずゾーンに入るところからだけど」

海未「どうでしょうね…。彼女は鞠莉とお付き合いしていると聞いていますから」

海未「鞠莉を幼馴染と捉えるなら入れるはずなんですが…?」 
 
98: (あら) 2022/10/10(月) 22:09:04.15 ID:hL3ot7MT
恋「はいっ!」スパァン

善子「んんっ…!? 貴女、いたっけ…?」61-65

恋「ずっとコートにいましたが…」

善子「ああー…なるほどぉ…。貴女が存在感薄すぎて消えてた人だったのね…」

恋「悲しいですがそういうことです…」

恋「ですが、視線誘導を使った立派なテクニック」

恋「私はこの技術でチームの為になってみせます…!」

恋(残り4点差…! 今コートにいる人たちも控えも…体力は残っていません!)

恋(どうにか…!)


曜「はぁ、はぁ…」バチッ…

果南「曜…」

果南「ゾーンが…もう…」

果南「それってつまり…」
 
99: (あら) 2022/10/10(月) 22:13:26.56 ID:hL3ot7MT
すみれ(シュートが入らないならせめて守備で役に立つ!)ガシィッ

すみれ(というか、どうしてこんな私を最後までコートに立たせてんのよ!)

すみれ(私だって出ずっぱりでヘロヘロったらヘロヘロなんだけど!?)

すみれ(可可…!)

すみれ「恋、お願いっ…!」パスッ

恋「はいっ!」

鞠莉「さっきのシュートのせいかもう姿は消せないみたいね」

恋「元々姿を消していたわけではありませんよ」

恋「技術で、避けていただけです!」クルクルッ

鞠莉「ホワッツ!? 流れるようなスピン…こんな動きまで隠しているなんて!」

恋「これで…2点差ですっ!」63-65

恋「さぁ、守りま、しょう…!?」


果南「…」バチバチィッ…
 
100: (あら) 2022/10/10(月) 22:16:27.23 ID:hL3ot7MT
ダイヤ(残り30秒…Aqoursの最後の攻撃になろうって時にそれは起こった)

ダイヤ(今までずっとゾーンに入れず…入る必要なく勝ってきた果南さんがゾーンに入った)

ダイヤ(鞠莉さんを想う気持ちで入ったのか…それとも)

ダイヤ(『他の幼馴染がもう一人の幼馴染を諦めたことを悟ったからなのか』)

ダイヤ(とにかく理由は分からない。果南さんは梨子さんと千歌さんの一件を知らない)

ダイヤ(それでも…)


恋「このコートの中で一番パワーのある果南さんが…ゾーンに…!」ゾクッ

善子「本当味方で良かったわ…」

曜「果南、ちゃん…」


千砂都「かのんちゃん」バチバチィッ…

かのん「うん、ちぃちゃん」バチバチィッ…

かのん・千砂都「2人で止めるよ…!」
 
102: (あら) 2022/10/10(月) 22:20:29.26 ID:hL3ot7MT
鞠莉「果南…」

鞠莉(詮索は後よ! 今は勝つことに集中するの!)

鞠莉「果南!」パスッ

鞠莉(いや…勝つことに集中するなら攻めるべきじゃなかったんじゃ…)ハッ

鞠莉(残り時間、自陣でボールを回してれば良かっただけなのに…)

鞠莉(私もあてられてるのね)

鞠莉「行きなさい、果南ーーー!」シュッ

果南「 」バチバチィッ…

千砂都「行かせない!」

果南「…!」ダッ

千砂都「うそっ…!? さっきまでと段違いに速い…! こんな動きも出来たの!?」

かのん「まだまだぁああ!」

果南「っ…」

果南(ゾーン2人に単独突破はやっぱりキツいか…)
 
104: (あら) 2022/10/10(月) 22:23:14.19 ID:hL3ot7MT
千歌「果南ちゃーーーん! こっち!」

果南「―――!!」


ダイヤ(ゾーンに入ったLiella!の2人に対し足を止めた果南さんが聞いたのは透き通る声)

ダイヤ(心の奥底に秘めていた想いがパスを決断させる)


果南「千歌っ…!」パスッ


ウィーン(ゾーン同士の対決。誰もが壮絶なぶつかり合いを想像する中で選択された意表をつくパス)

ウィーン(しかし…)

ウィーン(たった一人、それを読んだ人がいた…)


四季「取ったっ…!」スッ

果南「!?」


ウィーン(ゾーンに入れる器ではない…けど、幼馴染を想う気持ち)

ウィーン(それだけは誰にも負けない彼女だからこその、値千金のパスカットだった)
 
105: (あら) 2022/10/10(月) 22:26:13.01 ID:hL3ot7MT
鞠莉・恋「速攻ーーーーーー!!!」


善子(分かっていたはずなのに…油断してた!)


ウィーン(最後のチャンスに、ゾーンに入った2人は一瞬で意思疎通を図った)

ウィーン(それに合わせるように若菜四季・葉月恋も動く)

ウィーン(澁谷かのんが松浦果南の進路をふさぐ)

ウィーン(嵐千砂都が渡辺曜の進路をふさぐ)

ウィーン(葉月恋が小原鞠莉を、若菜四季が高海千歌をマークした)

ウィーン(それまで碌にシュートを入れられていなかったからと油断していた津島善子の動きは遅れていた)

ウィーン(そうして…)


すみれ「…!」ポスッ…


ウィーン(最終局面、残り5秒。フリーの彼女に視線が集まる)

ウィーン(Liella!全員が心の底から信頼する、平安名すみれの最後の3pシュートは…!)
 
106: (あら) 2022/10/10(月) 22:29:03.25 ID:hL3ot7MT
 
 
 
可可「すみれーーーーー! ここで入れたらなんでもしてあげマスよーーーーー!」



シュパッ…




すみれ「うっさい…」

すみれ「こんな最後の最後で決められないなんて…」

すみれ「そういう私はもう卒業したのよ」

すみれ「ラブライブの主役はこの平安名すみれ。バスケになったってそれは変わらないんだから」



ウィーン(綺麗な放物線を描き、ゴールリングのど真ん中へと突き刺さっていった)

すみれ「~~~~~~~~~~~~~~~~っっっっ!!!」グッ
 
111: (あら) 2022/10/10(月) 22:36:53.77 ID:hL3ot7MT
epilogue

千砂都「優」ブーーーーーーーーーッ

かのん「勝ーーーーーーー!!!」ギュッ

パチパチパチパチパチパチパチパチパチ

すみれ「ふぅ…」

可可「しゅみれぇぇぇぇ~~~~~!」ダダダッ

すみれ「え、ちょっと…」

恋「しゅみれさんんんん!」ギュゥギュゥ

すみれ「ふ、2人とも苦しいわよっ…」

すみれ「苦しいったら苦しいわよぉ…」グスン

メイ「四季、最後のパスカット最高だったな!」

夏美「1年生の意地をみせてやりましたの!」

きな子「誇らしいっす!」

四季「うん…ありがとう」
 
112: (あら) 2022/10/10(月) 22:39:19.73 ID:hL3ot7MT
善子「ごめんなさい…私が…」カタカタ

千歌「善子ちゃんのせいじゃないよ…私も…悔しいっ…!」

曜「あぁ…!」

果南「っ…」

ダイヤ「果南さん」

果南「何…?」

ダイヤ「今日の敗因はAqours全員がバスケと別のところで浮ついた気分のまま戦ったから」

ダイヤ「対してLiella!は気持ちを固めて試合に臨んできた」

ダイヤ「…それで間違いないですわね?」

果南「うん…」

ダイヤ「鞠莉さんのことを泣かせたら承知しませんから、ねっ!!」バッチィィン

ダイヤ「みなさん! この敗北を糧にするのですわ!」

ダイヤ「堂々として並びましょう…」
 
113: (あら) 2022/10/10(月) 22:42:01.53 ID:hL3ot7MT
かのん(こうして、私たちはラブライブに優勝した!)


かのん「で…なんで課題バスケだったの?」

千砂都「さぁ…?」

すみれ「来年の課題はカバディかしらね?」

可可「今流行りのeスポーツかもしれまセンよ」

恋「ゲームなら任せて下さい!」


かのん(どうしてバスケで勝負することになったのかは今でもよく分からない…)

かのん(けど、私たちLiella!は…最高の仲間たちだ!)



理事長「ウィーン国際音楽学校から留学取り消しのお知らせ…!?」プルプル

理事長「で、代わりにウィーン国際スポーツスクールから留学のお誘い…」

理事長「捨てよ…」ポイッ



 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1665392103/

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