【SS】しずく「生活水準を落とすのは辛いです」【ラブライブ！虹ヶ咲】

しずく「可愛いリボンがトレードマーク！はい、桜坂しずくです」

しずく「突然ですが先日家が燃え、何もかも失い、寮生活がスタートしました」

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しずく「ふぁあ…５時…」

しずく「あぁ、日課の散歩…もうしないんだった」

しずく「二度寝は……ダメダメ！」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾂ

しずく「んっ～」ﾉﾋﾞｰｯ!

しずく「折角だしランニングでもしようかな」
　

しずく「うぅ…冷えるなぁ」ﾌﾞﾙｯ

しずく「まさか学校指定のこんなジャージで走るなんて…」

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｯ

しずく「あれ？玄関ってここであってるよね」

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｯ

しずく「外側からも鍵が掛かってる？」

しずく「あ、張り紙」

しずく「『24時から6時まで完全施錠』」

しずく「寮って刑務所なの…？」
　

しずく「はぁ…気を取り直してお風呂にでも…」

しずく「あっ、共同だからまだ開いてないんだった…」

しずく「シャワー浴びれないならランニングしなくて良かったよね…」

しずく「うん…」

しずく「…」
　

しずく「食堂も時間にならないとご飯無いしなぁ」

しずく「早起きしても何も出来ないんだったら、果林さんの気持ちちょっと分かるなぁ」

しずく「こんな息苦しいんだ…寮って…」

しずく「部屋に戻ろう」ﾄｺﾄｺ…
　

しずく「ふぅ…」ｽﾄﾝｯ

しずく「私の部屋には何もない…」

しずく「ベッドと机…」

しずく「後はこの小瓶…」ｷﾞｭｯ

しずく「……うぅ…ぐ…ﾝｯ…」
　

─────
───
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ｺﾝｺﾝｯ！ｺﾝｺﾝｯ！

「起きてる？」

ｶﾞﾊﾞｯ

しずく「っ！？」

しずく「いけない！寝ちゃってたんだ…」

「しずくちゃん？」

しずく「起きてます！」

ｶﾞﾁｬｯ

しずく「おはようございます！」ﾆｺｯ

エマ「良かったぁ」
　

エマ「今から食堂行くけど、どうかな？」

しずく「ご一緒します！」

しずく「ところで果林さんは？」

エマ「さっき起こしたんだけどね～」

エマ「また寝ちゃったの…」

エマ「でも！５分後に起きるって言ってたから大丈夫だよ！」

エマ「今回こそ！」

しずく「あの～多分それ、毎日やってますよね？」

エマ「しずくちゃん名探偵！？」

しずく「あはは…」
　

食堂

エマ「朝ご飯はパンかご飯が選べるんだよ～」

エマ「おかずも色々あるし凄いよね」

エマ「流石に虹ヶ咲の食堂には敵わないけど」

しずく(これが…朝ごはん？)

しずく(ペラペラの食パン…よく分からないおかず…)

しずく「私はご飯とお味噌汁にしますね！」

しずく「後、納豆と卵とお新香とお魚と～」

エマ「朝からそんなにないよ？」

しずく(ですよね…)
　

しずく「サラダはあったけどレタスをむしったみたいなやつだし…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

しずく「ドレッシングも無くてマヨネーズだけって…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

しずく「お茶もあんまり美味しくないし…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

エマ「しずくちゃん？」

しずく「はい！とっても美味しいです！」

エマ「あんまり無理しなくて良いんだよ？」

しずく「だ、大丈夫ですよ！」

しずく「明日はパンを選ぶので」
　

エマ「それってご飯が…」

しずく「あっ…果林さんを起こしに行きましょう！！」

しずく「そろそろ起こさないとですよね！」

エマ「そ、そうだね～！」ﾓｸﾞﾓｸﾞｺﾞｯｸﾝｯ!

エマ「よし！お待たせ！」
　

しずく「そういえばランジュさん、ミアさんは食堂には居ませんでしたね？」

エマ「ミアちゃんは朝食べないんだって」

エマ「食べないと朝から動けないよって言ってるんだけど言うこと聞いてくれなくて」

エマ「ランジュちゃんは別館の方で食べてるみたいだね」

しずく「べ、別館なんてあるんですか！？」
　

エマ「連絡通路があそこにあって～」

しずく「朝ご飯の内容は違うんですか！？」

エマ「全然っ！違うよ！」

エマ「向こうは有料なんだけどね、その分すっっっごく美味しいの！！」

エマ「でも私たちあんまりお金ないから、ほとんど行けてないんだよぉ」

エマ「ランジュちゃん良いよねぇ」

しずく「どうして早く教えてくれなかったんですか！？」

しずく「もうそこそこ食べちゃったじゃないですか！？」

エマ「し、しずくちゃん…？」

しずく「私も別館が良かったですぅ！」ﾌﾟｸｰｯ!!
　

エマ「ごめんね？」ｱｾｯ

エマ「でも、毎朝1000円くらいなんだよ！？」

エマ「すっっっごく高いよ？」

しずく「それ位親が保険で…」

ランジュ「あら！エマとしずくじゃない！！」ﾌｧｻｧｯ!!

しずく「ランジュさん！！」
　

しずく「もしかして別館にはお風呂もあるんですか！？」

ランジュ「えぇ、そうよ！丁度シャワーを浴びてたのよ！」

しずく「もしかして朝から使えるんですか！？」

ランジュ「面白いこと聞くのね？朝から使えるのは当然じゃない！」ﾌｧｻｯ!ﾌｧｻｧｯ!!

しずく「うっ…靡く髪がいつも以上にランジュさんを輝かせて見える…！！」

エマ「でもでも！シャワーだけで500円掛かるんだよ！？」
　

エマ「登校したら学校のシャワー室使えるし、夜になったら寮のお風呂も使えるんだよ！？」

しずく「でも…共同のお風呂じゃないですか？」

エマ「そうだよ？」

しずく「たまになら良いけど毎日々々、皆さんと一緒は…」

ランジュ「その気持ち分かるわ！お風呂はリラックスする場所よね！」

ランジュ「一人になる時間も必要よ！」

しずく「ランジュさん！」ﾊｸﾞｯ

ランジュ「しずくっ！」ｷﾞｭｯ

エマ「お風呂高いのに…」
　

しずく「ランジュさん…なんだか良い匂いしますね」ｸﾝｸﾝｯ

しずく「これも朝シャンの効果…」

ランジュ「今ならランジュのお風呂セットを貸してあげるわ！」ｽｯ

しずく「ランジュさん！エマさん！私！！シャワー浴びてきます！！」

ランジュ「ゆっくりしてきなさい！」

エマ「遅刻ちゃうよ！？」


しずくの所持金残り2500円
　

おわり


　

その3000円の出所はどこなんですかね…
　

しっかり栞子から徴収してて草
　

ᶘｲ^⇁^ﾅ川私のお小遣いじゃないですよ！？
　

寮の部屋にあるクソ狭お風呂でしずくお嬢様は満足出来るだろうか
いや、出来ない
　

アニガサキ寮はキッチンぽいものがあるよな
その向かいの謎スペースには風呂トイレぐらいありそう


　

家燃えたのにたくましいな