【SS】千歌「えーっ!? よーちゃんって>>3だったの!?」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


3: (カナダ) 2018/04/06(金) 09:36:05.83 ID:1iMyHiBJ
魔法少女
 
5:代行感謝(庭) 2018/04/06(金) 09:42:39.27 ID:IeE5YkG1
曜「くるくる♡きらきら☆ヨーソロー! 悪い子達はぐちゃぐちゃポイ♡ ヨーソロービーム!」ビビビビビ

悪い人「きゃあああああ!」

さっきまで悪かった人「……あれ? 私はいったい……」

曜「ふう、一件落着だね! 今日の魔法少女ノルマはしゅーりょーっと!」キラーン

千歌「よ、よーちゃん!?」

曜「ふぇっ!? ち、千歌ちゃん!?」

千歌「よーちゃん、な、何今の」

曜「千歌ちゃん見てたの……?」

千歌「うん、よーちゃんって……魔法少女だったの!?」

曜「あはは……」
 
6: (庭) 2018/04/06(金) 09:48:10.29 ID:IeE5YkG1
曜(しまった~! 誰かが見てるなんて思ってなかったよーっ!)

曜(>>8さんもあの時……)

>>8「いい? 魔法少女になったことは誰にも言っちゃダメだからね!」

曜(……って言ってたし~!)

千歌「よーちゃん! なんとか言ってよ!」

曜(ど、どうしようかな……>>9

>>8 人物名

>>9 選択肢
①全力でごまかす
②正直に話す
③キスで黙らせる
 
8: (茸) 2018/04/06(金) 09:49:52.51 ID:JpYNski6
のんたん
 
9: (もんじゃ) 2018/04/06(金) 09:50:11.70 ID:jq3ugbeu

 
11: (庭) 2018/04/06(金) 09:57:48.07 ID:IeE5YkG1
曜(全力でごまかすしかない!)

曜「え、えーっと、千歌ちゃん? だったっけ?」

千歌「どうしたのよーちゃん急によそよそしくなって」

曜「そのー、あのね、私はキミの知ってる曜ちゃんでは、ないの……だよ」

千歌「何その口調、変だよよーちゃん」

曜「だからー! 私は曜ちゃんじゃないんだってば!」

千歌「いやどこからどう見てもよーちゃんだよ!」

曜「違うんだって! 私が今まで千歌ちゃんに嘘ついたことある?」

千歌「それはないけど……」

曜「でしょ!? だから今回も本当に私は曜ちゃんじゃないの!」

千歌「そっかー!」

曜「じゃあ私もう行くね!」バビューン!

千歌「飛んだ……じゃーねー! よーちゃんじゃない人ー!」

千歌「そっか、よーちゃんが千歌に嘘つくわけないもんね。だからあの人はよーちゃんじゃないんだ~」

千歌「……あれ?」
 
14: (庭) 2018/04/06(金) 10:06:52.62 ID:IeE5YkG1
~魔法少女のアジト~

曜「ふぅ……あれでごまかせたのかな?」

希「あらら~? 曜ちゃんもしかして、正体バレそうになってた?」

曜「の、希さん!? どうしてそれを!?」

希「いやいや、自分で言ってたよ?」

曜「し、しまった……!」

希「あはは、曜ちゃんはどうやらおっちょこちょいみたいやね。それで魔法少女続けられるかな~」

曜「続けますよ!」

希「うんうん、まあその意気で頑張ってよ」

曜(だって、私は>>15のために魔法少女になったんだから!)

曜(そう、それはあの時……)

希「なになに? 回想に入ろうとしてる?」

曜「そんなことも分かるんですか!?」

>>15
①内浦を平和にするため
②廃校を阻止するため
③この世から悪いレズを撲滅するため
④敵組織への怨みを晴らすため
 
15: (もこりん) 2018/04/06(金) 10:08:16.76 ID:5LlJYTsD
3
 
17:庭の接続が悪いからたまに茸で(茸) 2018/04/06(金) 10:22:00.60 ID:C+B3YZvu
~1ヶ月前~
曜「たっだいまー! おかあさーん! 今日のご飯なーにー?」

曜「おかあさーん? ……あれれ?」

曜「うーん、リビングにもキッチンにもいないや。部屋で寝ちゃってるのかな?」

曜「おかあさーん?」ガチャッ

曜ママ「曜ッ! 来ちゃダメッッッ!悪いレズがいるッッッ!」

曜「へっ?」

悪いレズ>>18「レーズレズレズ! レーズレズレズ! 貴女の女汁(レズジュース)はいただきました」

曜「待って! お母さんに何してるの……」

曜ママ「曜逃げてッッッ!」

>>19「見られてしまいましたか。では貴女からも女汁を……」

希「そこまでや!」

>>19 人物名(口調は気にしないでください)
 
18: (庭) 2018/04/06(金) 10:23:10.25 ID:evtbWKU4
善子ママ
 
19: (茸) 2018/04/06(金) 10:23:15.28 ID:vEJgHuJJ
しまった
一カ所>>18になってるけど>>19と同じ人で
 
20: (茸) 2018/04/06(金) 10:23:43.48 ID:vEJgHuJJ
善子ママでいきますね
 
26: (庭) 2018/04/06(金) 10:37:48.75 ID:IeE5YkG1
希「ウチが来たからには好きにはさせないよ!」

善子ママ「魔法少女のぞみん……補食後に相手にするには分が悪いわね。ここは引かせてもらうわ」シュンッ

希「あっ! 逃げられちゃったね……近くに反応もない……」

曜ママ「うッッッ!」ビクンビクン

曜「お母さん! なんなのこれ! どういうこと!?」

希「この人、貴女のお母さんは女汁保持者(レズホルダー)だったん。そのせいで悪いレズに……」

曜「レズホルダー? 何言ってるの!?」

希「貴女には説明しなきゃダメだね。良く聞いて。この世には大きく分けて2種類の人間がいるん」

希「つまり、良いレズと悪いレズ」

曜「…………えっ?」

希「驚くのも無理ないよね」

曜「はい。まさかこの世に悪いレズなんてものがいるなんて」

希「良いレズとしか関わってこなかった人には衝撃やと思う。ウチもその気持ち分かるよ」
 
28: (茸) 2018/04/06(金) 10:51:23.42 ID:vEJgHuJJ
希「説明を続けるね。多分ここからは知らないことだと思うから」

曜「……はい」ゴクリ

希「たまにね。産まれるんよ。レズ度の高いレズ、レズホルダーが。ハイレズなんて言ったりもするね」

曜「ハイレズ……なんかビデオカメラみたい」

希「レズホルダーは周りのレズを活性化させるん」

希「レズホルダーが居れば女の子9人くらいが集まってグループ活動しても全然ギスギスしないの。普通なら陰湿ないじめが横行しておかしくないのに」

曜「すごい……」

希「貴女のお母さんはそのレズホルダーなん。だから狙われた」

曜「まさか……」

希「そう。レズホルダーからレズ力の源であるレズジュースを吸収すればより高い次元のレズになれる。それこそレズホルダーをも越えるような」

曜「お母さんからレズジュースを……?」

希「悪いレズの目的はそれなんよ」

曜「ちょっと待ってください! お母さんは、レズジュースを吸い取られたお母さんはどうなるんですか!」

希「う……」ウツムキ

曜「教えてください!」

希「…………ノンケになるんよ」

曜「……えっ? うそ……うそですよね!?」

希「ううん、貴女のお母さんはもうノンケ」

曜「そんな……うわあああああん!!! お母さん! お母さん!!! ひぐっ! うぅぅ……」

希「貴女……」
 
33: (茸) 2018/04/06(金) 11:06:33.91 ID:vEJgHuJJ
~現在~
希「あの時あんなに泣いてた曜ちゃんが今や立派に魔法少女として活躍してるもんね~」

曜「ちょっと~! 泣いてたことは言わないでくださいよ~!」

希「あはは、ごめんごめん」

曜「仕方ないじゃないですか。魔法少女にならないと悪いレズを浄化できないんですから」

希(それにしても恐ろしい子。魔法少女としてのポテンシャルだけじゃなく悪いレズへの憎悪が……)

曜「あと何人悪いレズを浄化すればあの時のレズに当たるのかな~。ま、全員浄化するから関係ないんだけどね!」

希「それにしても曜ちゃんハイペースすぎるよ? そんなに焦ってたら今回みたいにバレそうになるリスクも上がるし……」

曜「でも私はっ! あのレズを倒さないとッッッ!」

希「落ち着いて落ち着いて」

希(たまに情緒おかしいなこの子~)

希「曜ちゃんのことを思って言ってるんよ? 魔法少女の力の悪用防止だけじゃなくコスチューム装着前を狙われたらウチらは悪いレズにひとたまりもないんやから」

曜「はい、気をつけます……」
 
34: (茸) 2018/04/06(金) 11:12:36.31 ID:vEJgHuJJ
~悪いレズ城~
ピシャーン! ゴロゴロゴロ……
善子ママ「……はっ! また同胞が浄化されたわ」

>>36「そんな……」

善子ママ「どうにも様子がおかしいわね。のぞみんだけでここまで早く浄化できるとは思えない

>>36「どうしましょうレズクイーン……」

善子ママ「>>36、偵察を命じますこの非常事態の原因を探ってきなさい」

>>36「ビーアンレッズ!」シュンッ

善子ママ「いったい何が起こってるの……」
 
36: (庭) 2018/04/06(金) 11:15:38.74 ID:LTvDkwO9
ことり
 
37: (茸) 2018/04/06(金) 11:22:54.20 ID:vEJgHuJJ
~レズ城、ことりチームの部屋~

ことり「さーて、クイーンのお願いだから聞かなきゃだけど、どうしようかな~」

ことり「浄化のペースが上がってるとして考えられる原因は……2つ?」

ことり「のぞみんのパワーが上がったか、新たに魔法少女さんが出てきたか」

ことり「のぞみんのパワーが上がったんだとしたら普通に偵察なんてしたら危ないし~」

ことり「新たに魔法少女が現れたのなら正体を見極めてからじゃないと危ないよね~」

ことり「そうだ! ことりの手下さんを囮にしよーっと!」

ことり「>>39さーん! いますかぁ~?」

>>39「ビーアンレッズ! ことり様、ここに」

ことり「あのー、内浦までレズホルダーを探しに行ってくれませんか?」

>>39「そのような大役、私がですか?」

ことり「おねがぁい♡」

>>39「ビーアンレッズ!」シュンッ

ことり「さあて、ことりはじっくり見せてもらおうかな♡」
 
39: (わんこそば) 2018/04/06(金) 11:29:48.44 ID:YS4ooYe1
梨子ママ
 
41: (茸) 2018/04/06(金) 11:36:51.90 ID:vEJgHuJJ
梨子ママ「ことり様から授かった大役、必ずこなしてみせる!」

梨子ママ「でもレズホルダーなんて心当たりが……」

梨子「ただいまー」

梨子ママ「あら梨子お帰りなさい。お母さん今から買い物出かけてくるわね」

梨子「はーい。あ、私も行こうか?」

梨子ママ「いいのいいの、部活で疲れてるでしょ? 今日はそんなに重い物買わないから大丈夫よ」

梨子「そうなんだ。ありがとうお母さん」

梨子ママ(ホントに良い子。私みたいな悪いレズの娘とは思えないわ)

梨子ママ(この子との生活のためにも悪いレズとしての使命を果たさないとね! 今月厳しいもの!)

梨子ママ「じゃあ行ってきます」

梨子「いってらっしゃーい」
 
43: (茸) 2018/04/06(金) 11:46:16.85 ID:vEJgHuJJ
梨子ママ(まあレズホルダー探しは買い物のあとでもいいわよね)

梨子ママ(あの子部活で疲れてるでしょうしクエン酸にビタミンB……部活?)

梨子ママ(そういえばあの子のやってるスクールアイドルってあんなに女の子が集まってるのに皆なかよしって聞くわね……)

梨子ママ(もしかして、あの中にレズホルダーが?)

梨子ママ(可能性は十分あるわね……よし、すぐにでも調査を……)

店員「豚ロース肉特売始まりましたー!」

梨子ママ「えっ!? 国産豚ロース肉100グラム58円!?」

梨子ママ「はいはい! 買いますー! ……ってもう人だかりがすごいことに」

梨子ママ「負けてられるもんですか! 梨子に美味しい料理を食べてもらうんだから!」

梨子ママ「ちょっと! どいて! どきなさいよ!」グイグイ

梨子ママ「むぅ~! どいてってば! 私を誰だと思ってるの!? 悪いレズよ!?」

曜「えっ?」

梨子ママ「……曜ちゃん?」

曜「……梨子ちゃんのお母さん?」
 
49: (茸) 2018/04/06(金) 12:21:19.80 ID:vEJgHuJJ
梨子ママ「……ふう、豚肉買えたね」

曜「はい! これが目当てだったのでよかったです!」

梨子ママ「そう、じゃあ私はこれで……」

曜「待って! ……ください」

梨子ママ「な、なにかしら?」

曜「梨子ちゃんのお母さん、さっき『悪いレズ』って言ってませんでしたか?」

梨子ママ「へっ!? そ、そんなの言ってたかしら~?」

梨子ママ(やっぱり聞かれてたのね……)

曜「言ってました! もしかして、梨子ちゃんのお母さんは……」

梨子ママ「ち、違うの!」

曜「何が違うんですか!」

梨子ママ「えっとね? あれは……わるい……れ……わい……れっ……そう! ワインレッドって言ったのよ!」

曜「へ?」

梨子ママ「悪いレズじゃなくてワインレッド! ワインレッドの心が急に聞きたくなってね! ほら!」

曜「そ、そうですか……」

梨子ママ「そ、そうよ! 第一私が悪いレズなわけないでしょ?」

曜「…………」

梨子ママ(ごまかせた……?)

曜「……なんで、悪いレズの存在をしってるんですか?」

梨子ママ「えっ」

曜「悪いレズのことを知ってる人は限られてるはずです。それこそ悪いレズや……魔法少女くらいしか」

梨子ママ「……曜ちゃん貴女……」

曜「梨子ちゃんのお母さん……」

梨子ママ曜「「何者なの?」」
 
51: (庭) 2018/04/06(金) 13:47:59.72 ID:gh7H2ud1
曜「やっぱり貴女、悪いレズなんだ」

梨子ママ「曜ちゃん!? どうしたの? 口調おかしいわよ?」

曜「知ってます? 悪いレズが豚肉を買うと鼻の頭に血管が浮き出るそうです」

梨子ママ「そんなわけ……」スッ

梨子ママ「はっ!」

曜「嘘です。でもマヌケは見つかったみたいですね」

梨子ママ「曜ちゃん……!」

曜「マジッククロス!」ピカーッ

梨子ママ「はっ! この通販で売ってそうな布巾みたいなかけ声はまさか!」

曜「くるっとじゃぽんと変身完了♡ 執念の魔法少女、ヨーソロー!」

梨子ママ「曜ちゃん、魔法少女だったのね」
 
53: (茸) 2018/04/06(金) 14:01:30.94 ID:q0UAIcW7
曜「さあ、私に倒されてください♡」

梨子ママ「ま、待って! そんないきなり……」

曜「ヨーソロービーム」ボソッ

ぴかっ……ちゅどん!

梨子ママ「なっ……!」

曜「無駄口叩かないでください……次は当てます」ニッコリ

梨子ママ「待ってよ! なんでそんないきなり狙われなくちゃならないの!」

曜「うるさいなぁ。きっとお母さんもこんな風に話を聞いてあげた隙に……人一倍、優しいレズだったからッ!」

梨子ママ「お母さん? 曜ちゃんお母さんがどうかしたの?」

曜「白々しいこと言わないでよ! 貴女たち悪いレズのせいで、お母さんはッ……ノンケに……!」

梨子ママ「そんな……! 確かに最近曜ちゃんママからはレーラ(レズオーラ)を感じないとは思っていたけれど……」

曜「なにそれ? お母さんからレズジュースを抜いたこと把握してないの? お母さんのことはそんなどうでもいいことだったっていうの!?」

梨子ママ「待って! 私、曜ちゃんママがレズホルダーだって知らなかったの」

曜「は?」

梨子ママ「知ってたってレズジュースを抜こうなんて思わないわよ! だって曜ちゃんママは余所から来たレズである私たちにも優しくしてくれた、まるで太陽みたいなレズなのよ?」

曜「え……」

梨子ママ「私は、曜ちゃんママのことが好きだったの!」

曜「それって……」

梨子ママ「もちろん、レズとしてよ」キリッ
 
55: (茸) 2018/04/06(金) 14:13:46.35 ID:q0UAIcW7
曜「そんな……」

梨子ママ「そういえば、クイーンが最近上質なレズジュースを手に入れたって言ってた……あれはまさか!」

曜「私は、どうしたら……」

ワルイ レズハ スベテ タオス……

曜「悪いレズは……すべて……」

梨子ママ「曜ちゃん聞いて! 私、曜ちゃんママの件に心当たりが……」

曜「黙れ……」

梨子ママ「曜ちゃん!」

曜「ヨーソロォォォォオ……」

梨子ママ「曜ちゃんの目にレーラが集中していく……ヨーソロービームを最大出力で撃つつもり!?」

曜「喰らえっ! ヨーソロォォォオ! ビー……」

希「当て身!」

曜「うっ……」バタン

梨子ママ「貴女は……魔法少女のぞみん!」

希「曜ちゃんは連れて行きますね」

梨子ママ「待って、私は悪いレズよ? 倒さなくていいの?」

希「貴女のさっきの曜ちゃんのお母さんへの純粋な気持ち、信じます。貴女は悪いレズだけど良い人」

梨子ママ「そんな信じて……」

希「分かるんです。私も悪いレズだったから……」

梨子ママ「貴女……」

希「それでは」バビューン!

梨子ママ「……私も、やることやらないとね」シュンッ




ことり「あははっ♡たぁくさんいいこと聞けちゃった♡」
 
56: (茸) 2018/04/06(金) 14:26:13.55 ID:q0UAIcW7
~桜内家~
梨子ママ「梨子、ごはんできたわよーっ」

梨子「はーい、わあ! お母さん今日いつもよりなんだか豪勢じゃない?」

梨子ママ「ふふっ♡特売でいいお肉買えちゃったから奮発してみたの!」

梨子「そうなんだ! ありがとうお母さん」

梨子ママ「どういたしまして♡……梨子、お母さんちょっと今から出かけてくるわね」

梨子「えっ、何か用事?」

梨子ママ「まあ、ちょっとお散歩よ」

梨子「あー。お母さん最近ちょっとシェイプアップ必要かもねー」

梨子ママ「むっ失礼な。毎日部活でダンスしてる梨子には負けるけど私もまたまだイイ身体してるのよ?」クネッ

梨子「もう~、やめてよお母さんってば」

梨子ママ「ごめんごめん、じゃあ行ってくるわね」

梨子「いってらっしゃい……帰ってくるよね?」

梨子ママ「何変なこと行ってるの、じゃあ行ってきます」ガチャッ

ばたん!

梨子「……いってらっしゃい」

梨子ママ(はあ、勘のいい子ね。誰に似たのかしら?)
 
57: (茸) 2018/04/06(金) 14:46:05.79 ID:q0UAIcW7
~魔法少女のアジト~

曜「……ぅう…………はっ!」ガバッ

希「曜ちゃん、起きたんやね」

曜「ここはっ!? 悪いレズはどこっ!?」

希「曜ちゃん落ち着いて。ここはウチらのアジトよ」

曜「私ッ! さっきまで悪いレズとッ!」

希「今ここにその人はいないよ。だから落ち着いて」

曜「梨子ちゃんのお母さんが悪いレズで! お母さんのことが好きだったとか言い出して!」

希「しっかり覚えてるんやね」

曜「それ聞いたら私どうしたらいいか分かんなくなって! ……気づいたときにはビームを……」

希「そう、それを見てウチは曜ちゃんを止めたん」

曜「止めた!? どうして!」

希「曜ちゃん聞いて。貴女の目的はレズクイーン津島だけでしょ? 他の悪いレズまで見境なく浄化しなくても……」

曜「でも! 悪いレズさえいなければお母さんはノンケには……っ!」

希「曜ちゃん、梨子ちゃんのお母さんはそんなに悪い人なの? 今までのこと思い出してみて?」

曜「梨子ちゃんのお母さんは……遊びに行ったときはご飯を作ってくれて……合宿でも差し入れしてくれて……前に家まで送ってくれたり……」

希「優しい人やね」

曜「でも、悪いレズで……悪いレズだから、私は……私はッ!」

希「曜ちゃん! 今回のことで分かったはず。悪いレズの中にも、良い人はいるんよ」

曜「う、うわああああああ!!!」

希「曜ちゃん!」

曜「うっ……」バタン

希「……とりあえずベッドで寝かせてあげよう」ギュッ
 
59: (茸) 2018/04/06(金) 15:17:02.61 ID:q0UAIcW7
~悪いレズ城、玉座~

手下A「ビーアンレッズ! 同士桜内からクイーンに話があるそうです」

善子ママ「……通しなさい」

梨子ママ「善子ちゃんママ、聞きたいことがあるの」

手下A「貴女! ビーアンレッズはどうしたの! 失礼でしょう!」

善子ママ「話って?」

梨子ママ「貴女、曜ちゃんママからレズジュースを抜いたわね?」

善子ママ「そうだと言ったら?」

梨子ママ「許さないっ!」ダッ

善子ママ「ふふっ」

がしゃん!

梨子ママ「なにこれ!? 檻!? 天井から……出して! 出しなさい!」

善子ママ「桜内の裏切り、報告通りね、ことり♡」

ことり「はぁい♡」

梨子ママ「そんなっ! 泳がされていたのね……」

善子ママ「貴女、曜ちゃんママのこと好きだったのね」

ことり「ことりがぜぇんぶ聞いてました♡」

梨子ママ「くっ!」

善子ママ「それにしても魔法少女ヨーソローねぇ♡彼女の娘とあれば上質なレズジュースを秘めてる可能性があるわね♡」

梨子ママ「あなたっ! 曜ちゃんに手を出してみなさい! そのときは……」

善子ママ「うるさいわねぇ、お前達! コイツをあの部屋に連れて行きなさい」

梨子ママ「あの部屋……いやっ! やめてぇっ!」

善子ママ「処罰! 窓の無い部屋でガチホモパンツレスリング見っぱなしの刑!」

梨子ママ「いやぁぁぁぁあ!!!」

ことり「ふふっ、かわいそう♡」
 
62: (茸) 2018/04/06(金) 15:32:12.84 ID:q0UAIcW7
~魔法少女のアジト~
希「曜ちゃーん? そろそろ起きたー? おうどんさん作ったけど食べるー?」

がちゃっ

希「って、曜ちゃんがいない……まさか!」
~桜内家、玄関~
曜(確かめなきゃ……悪いレズのこと、梨子ちゃんのお母さんのこと)

ぴんぽーん

梨子「はーい、って曜ちゃん。どうしたの?」

曜「梨子ちゃん、その、ね? おばさんいる?」

梨子「お母さん? いや、さっき散歩に出かけるって出て行ったけど……」

曜(入れ違い!? そんな……ってえっ!? 梨子ちゃん家の奥、悲しいレーラが……)

曜「ごめんちょっとあがるね!」

梨子「あっ曜ちゃん!」

曜(レーラの出所は……この手紙? なにが書いて……あっ)

梨子「手紙? そんなのあったかな……」

曜「ごめん梨子ちゃん! 私もう帰るね!」ダッ

梨子「ちょっと曜ちゃんってば! なんだったの? でも、そういう強引なところ、ステキ♡」
 
63: (茸) 2018/04/06(金) 15:37:43.61 ID:q0UAIcW7
曜(こんなの、梨子ちゃんには見せられないよ!)

『梨子へ それとも曜ちゃんなのかな?
この手紙が読まれている頃には私はもう、ノンケになっているでしょう』

曜(こんな……梨子ちゃんへの愛と、私への謝罪で埋め尽くされたような手紙は……っ!)

曜「ありがとうございます梨子ちゃんのお母さん。この手紙の最後に書かれているのは……」

『〒410-XXXX 静岡県沼津市○○△△』

曜「悪いレズ達のアジトの住所! 終わらせる……終わらせてやる!」
 
85: (茸) 2018/04/07(土) 16:18:29.72 ID:2hY2SSFz
~悪いレズの城、玉座~

手下A「ビーアンレッズ! 報告! 魔法少女ヨーソローによる襲撃! ただいまことり様が交戦中!」

善子ママ「そう、来たわね……」

~悪いレズの城、エレベーターホール~

曜「くるっとじゃぽんと変身完了♡ 執念の魔法少女、ヨーソロー!」

ことり「こんにちは♡ 新しい魔法少女さん♡」

曜「悪いけど通してもらえますか? 私はクイーンを倒しに来たんです」

ことり「通りたかったら私を倒してからにしなよ♢」

曜「悪いレズに言葉なんて通じないか……」

ことり「ひどいこと言うなあ♤」
 
87: (茸) 2018/04/07(土) 17:07:14.68 ID:2hY2SSFz
~悪いレズの城、玉座~
手下A「ま、待て! 貴様ここは……ぐふっ!」バタン

曜「ついに見つけたよ、お前がクイーン……!」

善子ママ「よく来たわね。ことりじゃ足止めにもならないか……」

曜「今時トランプを武器にしてるのは驚かされたけど、それだけだったね。丁寧にここの部屋番号まで教えてくれたよ」

善子ママ「そう……」

曜「さあ、お母さんの仇はとらせてもらうよ! よくもお母さんをノンケに! この人でなし!」

善子ママ「人でなし……ねえ。どの口が言うのかしら」

曜「えっ?」

善子ママ「貴女が活動してきたのはこの一カ月ほどかしら? その間に分かったでしょう? 悪いレズにも生活がある」

曜「それがっ……!」

善子ママ「なにも全ての悪いレズがレズホルダーを襲ってるわけじゃないわ。なのに貴女は私への怨みだけで見境なく倒していった」

曜「黙れっ! お前は何を言ってもいいわけにしかならない!」

善子ママ「そう、お前達! 私を守りなさい!」

手下B「ビーアンレッズ!」
手下C「ビーアンレッズ!」
手下D~K「「「ビーアンレッズ!」」」

曜「こいつらは……」

善子ママ「この子達は比較的健全な悪いレズよ」

曜「健全な悪いレズ……」

善子ママ「そう健全な悪いレズ」

曜「健全な悪いレズ……」

善子ママ「それでも貴女はこの子達を倒すのかしら?」

曜「わた、しは……!」

ワルイ レズハ、スベテ……

曜「うわああああああ!!!!」

善子ママ「ふふふっ♡」

希「待つんや曜ちゃん!」
 
88: (茸) 2018/04/07(土) 17:24:05.20 ID:2hY2SSFz
曜「の……ぞみ、さん?」

希「それ以上はあかん。この人達は健全な悪いレズよ」

曜「健全な悪いレズ……」

手下B~K「「「健全な悪いレズ」」」

希「この一線を越えてしまったら曜ちゃんは悪い良いレズになってしまうよ」

曜「私が、悪い良いレズ……?」

手下B~K「「「悪い良いレズ」」」

希「だから……」

善子ママ「かばってくれるのねのぞみん。まあ貴女もやや健全な悪いレズだものね」

希「……」

曜「希さんが……やや健全な悪いレズ……?」

手下B~K「「「やや健全な悪いレズ」」」

希「……そう、ウチはやや健全な悪いレズ。でも、貴女が絵里ちからレズジュースをっ……!」

善子ママ「まだあの時のことを恨んでいるの? しつこいやや健全な悪いレズね」

手下B~K「「「しつこいやや健全な悪いレズ」」」

曜「希さんまで悪いレズだったなんて……」

希「やや健全な、ね」

曜「そんな……そんな……!」

タオセ ワルイ レズハ カタキダ タオセッ……!

曜「ヨーソロービーム……」ピカッ

手下B~K「「「ぎゃああああ!!!」」」

希「曜ちゃん!」

曜「もう関係ないや。全員……タオス……!」

希「こうなってしまったか……!」

千歌「待って曜ちゃん!」

曜「千歌……ちゃん?」
 
89: (茸) 2018/04/07(土) 17:38:09.70 ID:2hY2SSFz
曜「千歌ちゃん、どうしてここに……!?」

希「ウチが呼んだんよ。魔法少女になった曜ちゃんが唯一素を見せた相手。曜ちゃんが暴走したときのことを考えてね」

千歌「よーちゃん、やっぱり魔法少女だったんだね。あの時の魔法少女もよーちゃんなんだよね!」

曜「ううん千歌ちゃん。やっぱり私は千歌ちゃんの知ってる曜ちゃんじゃないよ」

千歌「よーちゃん……?」

曜「ほら、私はもう無関係な悪いレズも見境なくビームで吹っ飛ばすようなレズなの。こんな曜ちゃん、いやでしょ?」

千歌「よーちゃん?」

曜「それでも私はもう止まれない。あそこにいる悪いレズを倒すまでは」

千歌「よーちゃん?」

曜「最後に会えて嬉しかったよ。バイバイ、千歌ちゃん」

千歌「ちょっとストップストップ。いやさっきからレズレズ言ってるけど……レズって何?」

曜「えっ?」

希「えっ?」

善子ママ「えっ?」

手下B~K「「「えっ?」」」
 
90: (茸) 2018/04/07(土) 17:45:21.08 ID:2hY2SSFz
曜「えっとね、千歌ちゃん。レズって言うのは、女性のことが好きな女性のことでね……」

千歌「ふむふむ」

曜「千歌ちゃん、私のこと好き?」

千歌「へ? 大好きだよ?」

曜「なんだレズか」

千歌「いや、でもレズ……なのかな?」

曜「いやレズだよレズ! ですよね?」

希「うんレズレズ」

善子ママ「レズでしょ」

手下B~K「「「レズレズ」」」

曜「ほらレズじゃん」

千歌「いやいやいや」

善子ママ「でも確かに、その子からはレー圧を全く感じないわ」

曜「千歌ちゃんのレー圧が……消えた……?」

千歌「レー圧ってなに?」

※レーラの別名
 
92: (茸) 2018/04/07(土) 18:04:45.07 ID:2hY2SSFz
曜「千歌ちゃんは男の人が好きだって子と!?」

千歌「その言い方はちょっと……」

曜「好きな男の人は!?」

千歌「いないけどさ……」

曜「レズじゃん」

千歌「そうなの!?」

曜「だってそうじゃなかったら千歌ちゃんはノンケってことになるんだよ!?」

千歌「ノンケって?」

曜「レズじゃない人のこと!」

千歌「それは、なにかいけないことなの?」

曜「へ?」

千歌「誰がどんな人を好きになったって別にいいんじゃないの?」

曜「あ……」

千歌「そういう部分で人を差別したりする人の方がよっぽど恥ずかしいと思う」

曜「千歌ちゃん……」

千歌「よーちゃんはレズなの?」

曜「うん、レズだよ。それに千歌ちゃんのことが好き」

千歌「そうなんだ。千歌もよーのこと大好きだよ」

曜「千歌ちゃん!」

千歌「よーちゃん!」

善子ママ「あ、あのー……」
 
93: (茸) 2018/04/07(土) 18:05:49.01 ID:2hY2SSFz
誤字
よーじゃなくてよーちゃんだわ
 
94: (茸) 2018/04/07(土) 18:11:39.20 ID:2hY2SSFz
曜「あ、千歌ちゃん! あの人は悪いレズなの!」

千歌「悪いレズ?」

善子ママ「そう、悪いレズよ」

千歌「どう悪いの?」

曜「レズだったお母さんを無理矢理ノンケにしたの!」

千歌(レズを強く差別して気持ちを押し〇させたってことかな?)

千歌「それは悪いね」

曜「でしょ!? 倒していいよね?」

千歌「いいんじゃない?」

曜「おっけー! ヨーソロービーム
!」ピカッ

善子ママ「えっ」

ちゅどーん!

曜「終わった……なにもかもが」
 
95: (茸) 2018/04/07(土) 18:22:11.49 ID:2hY2SSFz
~その後~

曜「千歌ちゃん、なんだか迷惑かけちゃったね。ごめんね?」

千歌「迷惑なんてことないよ!」

曜「私、もう魔法少女やめるよ。クイーンも倒したことだし」

千歌「そっかー、魔法少女のよーちゃん可愛かったからちょっぴり残念だな」

曜「えへへ……」

希「ウチももうやめる。例え絵里ちがノンケでも絵里ちは絵里ちだもんね。千歌ちゃんのおかげだよ」

千歌「千歌は特になにもしてないですけど……」

希「不思議な子。曜ちゃんが好きになるのも分かる気がする」

曜「ちょっと希さ~ん!」

希「ごめんごめん。じゃあまたね。ウチには東京に待ってる人がいるから」

千歌「あ、はい! お世話になりました!」

希「曜ちゃんにも待ってる人、いるでしょ?」

曜「……はい! ありがとうございました!」
――――――
――――
――
曜「お母さん! ただいま!!!」

曜ママ「曜! おかえりなさい!」
 
96: (茸) 2018/04/07(土) 18:23:35.80 ID:2hY2SSFz
~一方その頃、窓のない部屋~

ッッウゥ……ッアッハァッ……

梨子ママ「いやああああ!!! 誰かあああああ!!!」
 
97: (茸) 2018/04/07(土) 18:25:08.61 ID:2hY2SSFz
これにて完結です。
“レズ”と“ノンケ”を入れ替えて読んだとき、何か心に残るモノがあれば幸いです
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1522974772/

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