【SS】花陽「どうしよう…また太っちゃった…」

SS


1: 2017/05/03(水) 21:09:26.55 ID:1gUFvrE5.net
海未「花陽、要件は分かっていますね」ニコッ

花陽「ひいっ」

海未「何を怯えているのですか?」

花陽「それは…その…」

海未「大丈夫ですよ。そこまで厳しくしませんから」

花陽「そ…そう…?」

海未「それでは、明日の朝、駅に集合で」
 

2: 2017/05/03(水) 21:13:19.41 ID:1gUFvrE5.net
花陽(はぁ…またやっちゃった…)

花陽(毎回太らないようにって意識はしているんだけど、我慢できなくて食べちゃうのはダメだよね…)

花陽(花陽だってアイドルなんだから、スタイルはキープしないといけないもん)

花陽(今回も花陽が悪いからしょうがないんだけど、地獄のトレーニングがまた始まっちゃうことを考えるといやだなあ…)
 
4: 2017/05/03(水) 21:15:44.89 ID:1gUFvrE5.net
花陽(それに、一日中ってことは…)

花陽(ううっ…考えるだけでも怖くなってきちゃった…)

花陽(ダイエット中だから、ご飯もあまり食べてないし、本当に憂鬱だよ…)

花陽(考えすぎても良くないし、早く寝よう…)
 
5: 2017/05/03(水) 21:19:01.84 ID:1gUFvrE5.net
花陽(あれ…海未ちゃんからメールだ…)

花陽(明日はかなり動くから、いつも通りの昼食で構わない…?)

花陽(…良く分からないけど、海未ちゃんがそういうならそうしようかな)

花陽(後は、飲み物とか持ち物が細かく書いてるけど…どこかいくのかなあ?)
 
6: 2017/05/03(水) 21:22:12.23 ID:1gUFvrE5.net
――翌朝――

花陽(結局、いつも通りのおにぎり作ってきちゃったけどいいのかな)

花陽(海未ちゃんの分も作ってきたし喜んでくれるといいなあ…)

花陽(って、そうじゃなくて!)

花陽(これから、恐怖のダイエットメニューが始まるんだから、気合を入れないとっ!)
 
8: 2017/05/03(水) 21:25:55.12 ID:1gUFvrE5.net
花陽「お…おはよう…海未ちゃん」

海未「おはようございます。花陽」ニコッ

花陽(あれ…今日は普通の笑顔だ…)

海未「それでは、早速行きましょうか」

花陽「うん…でも、どこに行くの?」

海未「それは、ついてからのお楽しみです」
 
9: 2017/05/03(水) 21:29:52.11 ID:1gUFvrE5.net
花陽(ど…どこに行くのかなあ…)

花陽(もしかして、海未ちゃんの知り合いの道場で厳しくしごかれるとか)

花陽(どどどどうしよう…花陽、そんなの耐えられないよぉ…)

海未「花陽?」
 
10: 2017/05/03(水) 21:34:38.00 ID:1gUFvrE5.net
花陽「あの…これから怖い所に行くの…?」

海未「そんなことありませんよ」

海未「これから行くところはとても楽しい所ですから」ニコッ

花陽(や…やっぱり…海未ちゃんにとって楽しい所だもん…厳しいトレーニングをされられる道場だ…)

花陽(凛ちゃん、真姫ちゃん、みんな、次会う時は一皮むけた花陽が見られるよ…)アハハ

海未「時間もありませんので、早く電車に乗りましょうか」

花陽「う…うん…」
 
12: 2017/05/03(水) 21:40:18.85 ID:1gUFvrE5.net
花陽(はぁ…本当にどこに連れていかれるのかなあ)

海未「~♪」

花陽(心なしか、いつもよりご機嫌な様子だし)

海未「花陽?どうしましたか?」

花陽「えっ…あっ…その…楽しそうだなって思って…」

海未「ふふっ、すみません。顔に出てしまいましたか」

花陽「それは大丈夫だけど…」
 
13: 2017/05/03(水) 21:47:01.18 ID:1gUFvrE5.net
海未「花陽は浮かない顔をしていますね」

花陽「それは…その…」

海未「大丈夫ですよ。今日はそこまで大変なところではありませんし」

海未「なにより、終わった後に素晴らしいご褒美が待っていますから」

花陽「ご褒美…?」

海未「ええ、期待して待っていてくださいね」

花陽「う…うん…」
 
15: 2017/05/03(水) 21:53:27.72 ID:1gUFvrE5.net
花陽(ご褒美ってなにかな…)

花陽(運動を頑張ったご褒美に腹筋100回とかだったらどうしよう…)

海未「~♪」

花陽(それにしても、今日はずっと楽しそうだね)

花陽(きっと、海未ちゃんはトレーニングの事で頭が一杯なんだ…)

花陽(こんな機嫌のいい海未ちゃんなんて初めて見たもん…)
 
16: 2017/05/03(水) 21:59:46.40 ID:1gUFvrE5.net
花陽「海未ちゃん、今日はどんなトレーニングをするの?」

海未「それは、着いてからのお楽しみです」

花陽「す…少しだけでも教えてくれると嬉しいな…?」

海未「そうですね…ひたすら歩きます」

花陽「そ…それだけ?」

海未「ええ、筋力トレーニングなどは後日行いますので、安心してくださいね」

花陽「そっか…分かったよ」
 
17: 2017/05/03(水) 22:04:22.08 ID:1gUFvrE5.net
花陽(とりあえず、今日は変な事はさせられないみたいだけど…)

花陽(ひたすら歩くって言われても、正直良く分からないよ)

花陽(もしかして、火の上を歩くとか滝に打たれながら歩くとかそういう事を…!?)

花陽(無理無理!!花陽にそんな事出来っこないもん!!)

花陽(はぁ…これも太り過ぎた罰なんだ…)
 
18: 2017/05/03(水) 22:08:07.13 ID:1gUFvrE5.net
海未「今日の花陽は溜息が多いですね」

花陽「あ…ごめんね」

海未「心配しないでも大丈夫ですよ。これからは楽しい時間待っていますから」

花陽「わ…分かった…」

花陽(考えれば考えるほど、嫌な事しか思いつかないし、諦めて大人しくしてよう…)
 
19: 2017/05/03(水) 22:14:21.31 ID:1gUFvrE5.net
海未「それにしても、花陽は随分荷物が多いですね」

海未「一応、必要な物はメールしておいたはずですが…」

花陽「これ?」

花陽「今日は、海未ちゃんの分のおにぎりも作ってきたんだ」

花陽「二人分のおにぎりを作ってきたからちょっと荷物が多くなっちゃって」

花陽(って…怒られたりしないよね…ダイエット中なのに…)

海未「本当ですか?それは楽しみです」
 
20: 2017/05/03(水) 22:19:18.18 ID:1gUFvrE5.net
花陽「えっ…?」

海未「花陽の作るおにぎりは美味しいですからね。とても楽しみです」

海未「私、何か変な事を言いましたか?」

花陽「そ…そうじゃなくて…怒らないの?」

海未「はぁ…何故でしょうか?」
 
21: 2017/05/03(水) 22:22:17.16 ID:1gUFvrE5.net
花陽「だって、ダイエット中だし、こんなにおにぎり持ってきて」

海未「そういうことでしたか」

海未「大丈夫ですよ、今日は沢山運動しますし」

海未「何より、疲れた時に美味しいごはんを食べられるのはとても嬉しい事ですから」

花陽「あ…ありがとう…」

海未「花陽もいつも以上におにぎりを美味しく食べられると思いますよ」

花陽「そう?」

海未「ええ、楽しみにしていてください」

花陽(そもそも、美味しくご飯を食べる体力と気力が残っているのかが問題なんだけど…)

花陽(海未ちゃんがそこまで言ってくれるなら少しは楽しみかな?)
 
23: 2017/05/03(水) 22:28:47.56 ID:1gUFvrE5.net
花陽「ふわぁ…」

花陽(少し気が緩んで眠くなってきちゃった…)

海未「目的地までもうしばらくかかりますから、寝てても構いませんよ?」

花陽「うん、そうさせてもらうかな」

海未「ええ、それではおやすみなさい」
 
24: 2017/05/03(水) 22:33:05.56 ID:1gUFvrE5.net
海未「…よ」

花陽「んっ…」

海未「花陽、そろそろ着きますよ」

花陽「も…もう?」

海未「ええ、降りる準備をしてくださいね」

花陽「わ…分かった…」

花陽「それで、ここは?」

海未「見ての通り、山です!!」

花陽「や…山!?」

花陽(も…もうダメ…花陽は無事に生きて帰ってこられるかさえ怪しくなってきました…)

花陽(だって、海未ちゃんと山と言えば…)

花陽(あの凛ちゃんでさえ、音を上げたのに花陽が登れるわけないもん…)
 
26: 2017/05/03(水) 22:43:19.80 ID:1gUFvrE5.net
海未「それでは、まずストレッチをしましょうか」

花陽「…」

海未「花陽?」

花陽「えっ?」

海未「怪我をするといけないので、ストレッチをしましょうか」

花陽「う…うん…分かった…」
 
27: 2017/05/03(水) 22:48:22.07 ID:1gUFvrE5.net
花陽「ねえ、海未ちゃん」

花陽「今日って崖を登ったり、険しい道を沢山通ったりするの?」

花陽「太った花陽が悪いんだけど、流石に自信がないよ…」

海未「しませんよ」

花陽「えっ?」

海未「今日は初心者用の道が整備されたハイキングコースを行く予定なので、安心してください」

花陽「ほ…本当…?」
 
29: 2017/05/03(水) 22:49:18.30 ID:1gUFvrE5.net
海未「ええ、そんなことで嘘はつきませんよ」

花陽「じゃ、じゃあ、海未ちゃんの知り合いの道場に連れていかれて厳しい修行を受けたり、火の上を歩いたりそういう事は無いの?」

海未「花陽は、私を何だと思っているのですか!?」

花陽「ご…ごめんね…」

海未「全く…」
 
30: 2017/05/03(水) 22:53:19.36 ID:1gUFvrE5.net
花陽「でも、初心者でも登れる山なら、そういってくれれば良かったのに」

海未「そ…それは…その…」

花陽「海未ちゃん?」

海未「」モジモジ

花陽「大丈夫?」

海未「その…」

海未「こ…こうでもしないと…誰もついて来てくれないじゃないですか……///」

花陽「う…海未ちゃん…///」

花陽(ど…どうしよう…しおらしい海未ちゃん…かわいい…///)
 
31: 2017/05/03(水) 22:58:29.96 ID:1gUFvrE5.net
花陽「…」ナデナデ

海未「は…花陽!?」

花陽「あっ…思わず…」

海未「も…もう、人の頭を撫でるなんて失礼です…///」

花陽「ご…ごめんね…海未ちゃんがかわいかったから、つい…」

海未「からかうのはやめてください…///」

花陽「でも、今日の海未ちゃんはいつものキリッとした感じとは違って、かわいい感じがするよ」

海未「花陽!それ以上いうと怒りますよ!!」

花陽「ふふっ、ごめんね」

海未「はぁ…花陽にここまで言われるとは思っていませんでした…」
 
32: 2017/05/03(水) 22:59:40.16 ID:1gUFvrE5.net
花陽「あっ、そっか。ご褒美って」

海未「ええ、山頂からの景色はとてもすばらしいものですから」

海未「それに、花陽の作った美味しいおにぎりも待っていますからね」フフッ

花陽「うん!楽しみだね」


おわり
山に登りたい海未ちゃんかわいい
 

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1493813366/

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