1: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 18:15:11.90 ID:ZyeY6Ihb
曜「......なに、これ...」
バッと開いた雑誌のページに載っていたのは、
私と千歌ちゃんが、愛し合っている写真だった。
バッと開いた雑誌のページに載っていたのは、
私と千歌ちゃんが、愛し合っている写真だった。
2: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 18:18:21.50 ID:ZyeY6Ihb
ーーーー
スクールアイドルを始めて一年が経とうとする今、私はコンビニに来ていた。
雑誌のコーナーに行き、いつも読んでいる漫画雑誌を取ろうと手を伸ばした時。
曜「......?」
斜め上にある、一つの雑誌が目に入って、動きが止まる。
スクールアイドルを始めて一年が経とうとする今、私はコンビニに来ていた。
雑誌のコーナーに行き、いつも読んでいる漫画雑誌を取ろうと手を伸ばした時。
曜「......?」
斜め上にある、一つの雑誌が目に入って、動きが止まる。
3: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 18:21:42.46 ID:ZyeY6Ihb
腕の方向を変え、そちらの雑誌の方に手を伸ばし、
厚みないそれを掴み、乱暴に顔の近くに持ってくる。
曜「........は?」
その表紙に書いてある字をよく見ると。
“スクールアイドル、メンバーとの熱愛発覚”と、確かに書かれていた。
厚みないそれを掴み、乱暴に顔の近くに持ってくる。
曜「........は?」
その表紙に書いてある字をよく見ると。
“スクールアイドル、メンバーとの熱愛発覚”と、確かに書かれていた。
4: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 18:25:41.31 ID:ZyeY6Ihb
赤い字で書かれたその文章に、鼓動が早くなるのを感じる。
震える手で勢いよくページを開くと、そこには
恐れていたモノが写っていた。
曜「......なに、これ...」
震える手で勢いよくページを開くと、そこには
恐れていたモノが写っていた。
曜「......なに、これ...」
6: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 18:30:40.52 ID:ZyeY6Ihb
薄っぺらいページにでかでかと載せられているその写真は、
紛れもなく、私と千歌ちゃんが路地裏で唇を重ね、指を絡めている様子を写していた。
曜「.....う、そ...だ...」
ふらつく脚に力を込め、なんとか立った状態を保つ。
千歌ちゃんは知っているのだろうか。
そう考えた瞬間、私は千歌ちゃんの家の方向へ走り出していた。
紛れもなく、私と千歌ちゃんが路地裏で唇を重ね、指を絡めている様子を写していた。
曜「.....う、そ...だ...」
ふらつく脚に力を込め、なんとか立った状態を保つ。
千歌ちゃんは知っているのだろうか。
そう考えた瞬間、私は千歌ちゃんの家の方向へ走り出していた。
8: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 18:37:09.99 ID:ZyeY6Ihb
ーーーーー
曜「...ち、かちゃん...」
千歌ちゃんの家の近くまで着き、走っていた為乱れた息を整えながら進むと、千歌ちゃんの家が見えた。
家の方へ駆けて行く私の耳に、騒がしい声が聞こえた。
明らかにその声は、千歌ちゃんの家の方から聞こえた。
曜「...ち、かちゃん...」
千歌ちゃんの家の近くまで着き、走っていた為乱れた息を整えながら進むと、千歌ちゃんの家が見えた。
家の方へ駆けて行く私の耳に、騒がしい声が聞こえた。
明らかにその声は、千歌ちゃんの家の方から聞こえた。
12: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 18:45:29.26 ID:ZyeY6Ihb
人と人がぶつかるような音に混じる声に耳を澄ませると、聞こえてきたのは。
「高海千歌さん!今回の騒動、ずばり本当なんでしょうか?」
「あの写真は一体...!」
「渡辺曜さんとのお付き合いは...」
疑問と期待の入り混じった、汚い声。
この大群...はマスコミ?
曜「...あの、すいません。」
千歌ちゃんの家の玄関の前で群がるマスコミに声をかけ、道を作ろうとすると、
マスコミ達の無数の目線は、私に向けられた。
途端、その汚い声が私に投げかけられる。
「渡辺曜さん!!」
「高海千歌さん!今回の騒動、ずばり本当なんでしょうか?」
「あの写真は一体...!」
「渡辺曜さんとのお付き合いは...」
疑問と期待の入り混じった、汚い声。
この大群...はマスコミ?
曜「...あの、すいません。」
千歌ちゃんの家の玄関の前で群がるマスコミに声をかけ、道を作ろうとすると、
マスコミ達の無数の目線は、私に向けられた。
途端、その汚い声が私に投げかけられる。
「渡辺曜さん!!」
13: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 18:53:52.93 ID:ZyeY6Ihb
「どうして高海千歌さんの家に?」
「渡辺曜さん!今回のーー」
「同じグループの他のメンバーにもーー」
さっきと似たような言葉が私の耳に響く。
ふと、その人数に押し潰されそうになる私の腕を引く感覚。
目をやると、そこには
梨子「曜...ちゃん...っ」
梨子ちゃんの姿があった。
「渡辺曜さん!今回のーー」
「同じグループの他のメンバーにもーー」
さっきと似たような言葉が私の耳に響く。
ふと、その人数に押し潰されそうになる私の腕を引く感覚。
目をやると、そこには
梨子「曜...ちゃん...っ」
梨子ちゃんの姿があった。
14: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 19:02:51.06 ID:ZyeY6Ihb
私が梨子ちゃんの存在に気づくとすぐに、マスコミ達もその存在に気づき、梨子ちゃんの方にマイクを向ける。
梨子「曜ちゃんっ!」
梨子ちゃんは私の腕を掴み、走り出した。
曜「り、梨子ちゃん...っ」
梨子ちゃんは何も言わず、マスコミから逃げるように真っ直ぐ私を引っ張って走って、
たまに道を曲がったり後ろを確認したりして、千歌ちゃんの家からかなり遠くなった所で足を止めた。
梨子「曜ちゃんっ!」
梨子ちゃんは私の腕を掴み、走り出した。
曜「り、梨子ちゃん...っ」
梨子ちゃんは何も言わず、マスコミから逃げるように真っ直ぐ私を引っ張って走って、
たまに道を曲がったり後ろを確認したりして、千歌ちゃんの家からかなり遠くなった所で足を止めた。
16: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 19:17:52.67 ID:ZyeY6Ihb
曜「はぁ...はぁ...梨子ちゃ、ん...」
きっと梨子ちゃんも事情を知っているだろう。
私のせいでこんなことになって、相当怒っているのだろうと覚悟して目線を上げると、
梨子「っ...よかった、曜ちゃん...落ち込んで、自 〇とかしちゃってるかと、思った...」
安堵の表情を浮かべ、私の手をぎゅっと握る梨子ちゃん。
曜「うぇえっ?」
梨子ちゃんの口から出た言葉に驚いて、素っ頓狂な声が出る。
私が...自...〇......!?
曜「いや...、ご、め...梨子ちゃ...」
梨子「大丈夫だよ。曜ちゃんと千歌ちゃんが付き合ってるのは、何となく察してた...」
曜「えぇっ...!?......気持ち悪くないの?」
梨子「当たり前だよ。そんなことより...」
優しい目をしてにこにことしている梨子ちゃんを見てさすが...、と思っていると、
梨子ちゃんの表情が一気に変わり、真剣な瞳で見つめてくる。
梨子「......これからどう、するの?」
きっと梨子ちゃんも事情を知っているだろう。
私のせいでこんなことになって、相当怒っているのだろうと覚悟して目線を上げると、
梨子「っ...よかった、曜ちゃん...落ち込んで、自 〇とかしちゃってるかと、思った...」
安堵の表情を浮かべ、私の手をぎゅっと握る梨子ちゃん。
曜「うぇえっ?」
梨子ちゃんの口から出た言葉に驚いて、素っ頓狂な声が出る。
私が...自...〇......!?
曜「いや...、ご、め...梨子ちゃ...」
梨子「大丈夫だよ。曜ちゃんと千歌ちゃんが付き合ってるのは、何となく察してた...」
曜「えぇっ...!?......気持ち悪くないの?」
梨子「当たり前だよ。そんなことより...」
優しい目をしてにこにことしている梨子ちゃんを見てさすが...、と思っていると、
梨子ちゃんの表情が一気に変わり、真剣な瞳で見つめてくる。
梨子「......これからどう、するの?」
17: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 19:23:47.14 ID:ZyeY6Ihb
曜「.....これから...」
そうだ。私と千歌ちゃんのこんな噂が出た以上、スクールアイドルを続けていけるはずがない。
梨子「曜ちゃん、私は、曜ちゃんと千歌ちゃんが決めたことなら...それでいいから...」
私の手を握る梨子ちゃんの手の力が強くなる。
梨子「だから...どうするか、決めて」
どうすれば、いいんだろう。
そうだ。私と千歌ちゃんのこんな噂が出た以上、スクールアイドルを続けていけるはずがない。
梨子「曜ちゃん、私は、曜ちゃんと千歌ちゃんが決めたことなら...それでいいから...」
私の手を握る梨子ちゃんの手の力が強くなる。
梨子「だから...どうするか、決めて」
どうすれば、いいんだろう。
18: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 19:29:20.98 ID:ZyeY6Ihb
あれから梨子ちゃんと離れ、お互い自分の家に帰った。
ベッドに飛び込む。
曜「......千歌ちゃんは、どうするんだろう」
ごろんと寝返りを打つと、時計が目に入った。
もうすっかり深夜だ。
...もう今日は寝よう。
明日、みんなと会って考えよう。
そんなことを考えながら、眠りについた。
ベッドに飛び込む。
曜「......千歌ちゃんは、どうするんだろう」
ごろんと寝返りを打つと、時計が目に入った。
もうすっかり深夜だ。
...もう今日は寝よう。
明日、みんなと会って考えよう。
そんなことを考えながら、眠りについた。
20: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 19:39:27.53 ID:ZyeY6Ihb
ーーーーー
朝。
昨日の夜は、眠れるはずも無く。
重い足取りで学校に向かう。
校門の前まで来ると、昨日聞こえたあの汚い声が聞こえた。
まさか。
ザワザワ、ザワザワ。
予想が的中した。
昨日の人達は、私達の学校にまで来ていた。
朝。
昨日の夜は、眠れるはずも無く。
重い足取りで学校に向かう。
校門の前まで来ると、昨日聞こえたあの汚い声が聞こえた。
まさか。
ザワザワ、ザワザワ。
予想が的中した。
昨日の人達は、私達の学校にまで来ていた。
21: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 19:54:24.10 ID:ZyeY6Ihb
曜「......っ」
今度は見つからないように、校門を通らず学校の裏に回り、柵を飛び越えて学校に入った。
騒がしい廊下を走り抜け、部室に直行する。
曜「み...んなっ.....!」
部室のドアを開けると、皆がそろっていた。
善子「曜...!」
花丸「よ、曜ちゃん...大丈夫だったずら?」
ルビィ「曜さん...!」
皆が私に駆け寄ってくる。
今度は見つからないように、校門を通らず学校の裏に回り、柵を飛び越えて学校に入った。
騒がしい廊下を走り抜け、部室に直行する。
曜「み...んなっ.....!」
部室のドアを開けると、皆がそろっていた。
善子「曜...!」
花丸「よ、曜ちゃん...大丈夫だったずら?」
ルビィ「曜さん...!」
皆が私に駆け寄ってくる。
22: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 19:59:01.35 ID:ZyeY6Ihb
私を心配してくれる皆の姿を見て激しい罪悪感に駆られたので、咄嗟に頭を下げて謝った。
曜「...ぁ...み、みんな、ごめん...っ私のせいで...」
ちら、と皆の方を見上げると。
ダイヤ「......曜さん」
ダイヤちゃんが、私の目線に合わせて屈んでいた。
曜「...ぁ...み、みんな、ごめん...っ私のせいで...」
ちら、と皆の方を見上げると。
ダイヤ「......曜さん」
ダイヤちゃんが、私の目線に合わせて屈んでいた。
24: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 20:06:04.21 ID:ZyeY6Ihb
曜「......っだ、ダイヤ...ちゃ」
ダイヤ「っ...!」
パシンッ。
皮膚と皮膚が重なる乾いた音が響く。
その衝撃に、私は倒れこむ。
いや、この衝撃は...
曜「っ...!ご、ごめ.....なさ...」
私は、ダイヤちゃんに頬を叩かれたのか。
ダイヤ「っ...!」
パシンッ。
皮膚と皮膚が重なる乾いた音が響く。
その衝撃に、私は倒れこむ。
いや、この衝撃は...
曜「っ...!ご、ごめ.....なさ...」
私は、ダイヤちゃんに頬を叩かれたのか。
26: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 20:17:43.37 ID:ZyeY6Ihb
ダイヤ「.....曜さん、普段の行動には気をつけて下さいと言いましたよね」
曜「......ごめ....」
じわじわと、目に涙が溜まっていくのを感じる。
果南「っだ、ダイヤ...!」
梨子「ダイヤさん...!曜ちゃんは悪くないんです...!」
果南ちゃんと梨子ちゃんがダイヤちゃんの、私の顔の上で震える手を抑える。
ダイヤ「...分かってます....分かってます.....!!」
そんな私達を、どうすればいいのかと涙目で見つめる、善子ちゃんと花丸ちゃんとルビィちゃん。
すると、今まで黙っていた鞠莉ちゃんが口を開いた。
鞠莉「...曜と千歌には、謝罪会見を行ってもらう」
曜「......ごめ....」
じわじわと、目に涙が溜まっていくのを感じる。
果南「っだ、ダイヤ...!」
梨子「ダイヤさん...!曜ちゃんは悪くないんです...!」
果南ちゃんと梨子ちゃんがダイヤちゃんの、私の顔の上で震える手を抑える。
ダイヤ「...分かってます....分かってます.....!!」
そんな私達を、どうすればいいのかと涙目で見つめる、善子ちゃんと花丸ちゃんとルビィちゃん。
すると、今まで黙っていた鞠莉ちゃんが口を開いた。
鞠莉「...曜と千歌には、謝罪会見を行ってもらう」
28: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 20:26:44.72 ID:ZyeY6Ihb
曜「...っえ?」
鞠莉ちゃんから発せられた言葉に、皆が驚いて鞠莉ちゃんの方を見る。
鞠莉「明後日、私が用意した場所でね。いろんな人には許可とってあるから。」
曜「ちょ、ちょっとまって、聞いてない......」
私が言い切る前に、鞠莉ちゃんは冷たい目をして叫んだ。
鞠莉「私は本気でスクールアイドルを続けたい!!」
すっかり静まり返った部室に、鞠莉ちゃんの声が響く。
善子「...っ、で、でも...謝罪会見まで...する必要.....」
鞠莉「あるわよ。そうでもしないと、曜の誠意は伝わらないでしょう?」
鞠莉ちゃんから発せられた言葉に、皆が驚いて鞠莉ちゃんの方を見る。
鞠莉「明後日、私が用意した場所でね。いろんな人には許可とってあるから。」
曜「ちょ、ちょっとまって、聞いてない......」
私が言い切る前に、鞠莉ちゃんは冷たい目をして叫んだ。
鞠莉「私は本気でスクールアイドルを続けたい!!」
すっかり静まり返った部室に、鞠莉ちゃんの声が響く。
善子「...っ、で、でも...謝罪会見まで...する必要.....」
鞠莉「あるわよ。そうでもしないと、曜の誠意は伝わらないでしょう?」
29: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 20:30:30.30 ID:ZyeY6Ihb
鞠莉「......とにかく、いろいろと準備はしておいてね」
鞠莉ちゃんが部室から出ていくのと一緒に、果南ちゃんとダイヤちゃんも出て行った。
ルビィ「....っ、ひっく、ぅ.....」
花丸「ルビィちゃ...っ」
善子「......っ」
梨子「...曜ちゃん...」
曜「........千歌ちゃんは...?」
梨子「...千歌ちゃん、今日は休む...って...」
......
...千歌ちゃん.........
ーーーーー
鞠莉ちゃんが部室から出ていくのと一緒に、果南ちゃんとダイヤちゃんも出て行った。
ルビィ「....っ、ひっく、ぅ.....」
花丸「ルビィちゃ...っ」
善子「......っ」
梨子「...曜ちゃん...」
曜「........千歌ちゃんは...?」
梨子「...千歌ちゃん、今日は休む...って...」
......
...千歌ちゃん.........
ーーーーー
30: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 20:33:43.65 ID:ZyeY6Ihb
夜。
ベッドに飛び込み、枕に顔を埋める。
曜「......千歌ちゃん...」
小さく呟く。
もし千歌ちゃんが、スクールアイドルをやめるなんて言ったなら。
私はーーー
「曜ちゃん」
......
千歌ちゃんの声?
ベッドに飛び込み、枕に顔を埋める。
曜「......千歌ちゃん...」
小さく呟く。
もし千歌ちゃんが、スクールアイドルをやめるなんて言ったなら。
私はーーー
「曜ちゃん」
......
千歌ちゃんの声?
31: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 20:36:32.42 ID:ZyeY6Ihb
曜「ち、千歌ちゃんっ...!?」
細く聞こえた声に、私は起き上がって窓のカーテンを開け、その声の正体を探す。
千歌「曜ちゃん!」
窓の下の方を見ると、そこには。
曜「...千歌...ちゃ......」
千歌「曜ちゃんっ!」
千歌ちゃんがいた。
細く聞こえた声に、私は起き上がって窓のカーテンを開け、その声の正体を探す。
千歌「曜ちゃん!」
窓の下の方を見ると、そこには。
曜「...千歌...ちゃ......」
千歌「曜ちゃんっ!」
千歌ちゃんがいた。
32: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 20:41:47.12 ID:ZyeY6Ihb
私は急いで階段を駆け下り、玄関を出て、窓の方を見ている千歌ちゃんの方へ走る。
曜「千歌ちゃん...っ?」
千歌「.....曜ちゃん....」
夜の明かりに照らされた千歌ちゃんの瞳は、とても柔らかく微笑んでいて、
すごく綺麗だった。
千歌「.....ごめんね、曜ちゃん」
曜「ぁ...あ、れは千歌ちゃんが悪いんじゃないよ...っ!」
ぎゅっと千歌ちゃんの肩を掴む。
千歌「...曜ちゃん、わたしね」
千歌ちゃんは、私の耳元で、囁いた。
曜「千歌ちゃん...っ?」
千歌「.....曜ちゃん....」
夜の明かりに照らされた千歌ちゃんの瞳は、とても柔らかく微笑んでいて、
すごく綺麗だった。
千歌「.....ごめんね、曜ちゃん」
曜「ぁ...あ、れは千歌ちゃんが悪いんじゃないよ...っ!」
ぎゅっと千歌ちゃんの肩を掴む。
千歌「...曜ちゃん、わたしね」
千歌ちゃんは、私の耳元で、囁いた。
34: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 20:42:36.11 ID:ZyeY6Ihb
曜「.........え...」
千歌「.....どう、かな......」
ーーーーー
千歌「.....どう、かな......」
ーーーーー
35: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 20:45:31.06 ID:ZyeY6Ihb
ーーーーー
曜「っ、ぁ...あ、千歌ちゃ...」
千歌「よう、ちゃ...っ!すき、曜ちゃ...」
曜「ちかちゃん...っ、私も、すき...っ」
千歌「...っもう、忘れられなくなるくらい...っ、激しく、して...?」
曜「千歌、ちゃ...っ!」
これが、私達の最後。
ーーーーー
曜「っ、ぁ...あ、千歌ちゃ...」
千歌「よう、ちゃ...っ!すき、曜ちゃ...」
曜「ちかちゃん...っ、私も、すき...っ」
千歌「...っもう、忘れられなくなるくらい...っ、激しく、して...?」
曜「千歌、ちゃ...っ!」
これが、私達の最後。
ーーーーー
36: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 20:49:16.36 ID:ZyeY6Ihb
朝。
眩しい日の光が差す。
千歌「あさだよ、曜ちゃん」
曜「...ん.....起きてたんだ...千歌ちゃん」
千歌「えへへ」
目をこすり、千歌ちゃんは笑った。
曜「この旅館、すごい綺麗だよね」
千歌「ほんとほんと。昨日の夜、突然来たのに、優しく迎えてくれるし」
顔を合わせて笑う。
ああ、幸せだなぁ。
眩しい日の光が差す。
千歌「あさだよ、曜ちゃん」
曜「...ん.....起きてたんだ...千歌ちゃん」
千歌「えへへ」
目をこすり、千歌ちゃんは笑った。
曜「この旅館、すごい綺麗だよね」
千歌「ほんとほんと。昨日の夜、突然来たのに、優しく迎えてくれるし」
顔を合わせて笑う。
ああ、幸せだなぁ。
37: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 20:54:08.54 ID:ZyeY6Ihb
曜「朝ごはんは...いっか。服来たらすぐ行こう、千歌ちゃん」
千歌「うん。急がないと、ね」
重い体をゆっくり起こすと、千歌ちゃんに頭を撫でられた。
えへへ、とまた顔を合わせて笑う。
曜「千歌ちゃん、急いで急いで」
スタスタと、早歩きで道を進む。
千歌「.....まっ、て曜ちゃん...」
千歌「うん。急がないと、ね」
重い体をゆっくり起こすと、千歌ちゃんに頭を撫でられた。
えへへ、とまた顔を合わせて笑う。
曜「千歌ちゃん、急いで急いで」
スタスタと、早歩きで道を進む。
千歌「.....まっ、て曜ちゃん...」
39: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 20:55:58.84 ID:ZyeY6Ihb
曜「大丈夫?疲れた?」
千歌「......ちがう、の」
下を向いて、動かない千歌ちゃん。
曜「......やっぱり、怖いよね?」
千歌「........」
曜「一緒に、しのう、なんて」
千歌「......ちがう、の」
下を向いて、動かない千歌ちゃん。
曜「......やっぱり、怖いよね?」
千歌「........」
曜「一緒に、しのう、なんて」
40: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 20:59:39.18 ID:ZyeY6Ihb
千歌「......ごめんね、チカが言ったことなのに」
曜「...大丈夫...。わたしも、そうだから」
そっと優しく、千歌ちゃんの頭を撫でる。
千歌「.....あと、怖いってだけじゃない...」
曜「......うん」
千歌「....ほんとに、これでいいんだよね」
曜「.....そんなこと、わからないよ。でも...」
千歌ちゃんのおでこにキスをする。
曜「いっしょなら...大丈夫...でしょ」
千歌「....うん...っ」
曜「...大丈夫...。わたしも、そうだから」
そっと優しく、千歌ちゃんの頭を撫でる。
千歌「.....あと、怖いってだけじゃない...」
曜「......うん」
千歌「....ほんとに、これでいいんだよね」
曜「.....そんなこと、わからないよ。でも...」
千歌ちゃんのおでこにキスをする。
曜「いっしょなら...大丈夫...でしょ」
千歌「....うん...っ」
41: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 21:02:38.30 ID:ZyeY6Ihb
曜「.....さ、行こう...」
千歌「うんっ...」
手を繋いで歩き出す。
これが、私達が決めたこと。
『明後日の謝罪会見までに、2人でかけおちしたいの』
『そしたら、2人で....空に行こうよ』
ーーーーー
千歌「うんっ...」
手を繋いで歩き出す。
これが、私達が決めたこと。
『明後日の謝罪会見までに、2人でかけおちしたいの』
『そしたら、2人で....空に行こうよ』
ーーーーー
42: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 21:04:31.65 ID:ZyeY6Ihb
ーーーーー
千歌「曜ちゃん、好き、愛してる」
曜「...ふふっ。私も、だよ...」
千歌「曜ちゃん......」
曜「......抱き合って、いたいな」
千歌「...うん。」
ぎゅっ。
曜「えへへ、気持ちいいな...」
千歌「曜ちゃん、好き、愛してる」
曜「...ふふっ。私も、だよ...」
千歌「曜ちゃん......」
曜「......抱き合って、いたいな」
千歌「...うん。」
ぎゅっ。
曜「えへへ、気持ちいいな...」
45: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 21:08:25.65 ID:ZyeY6Ihb
千歌「そうだね...」
曜「これで、ほんとに〇ねるのかな...」
千歌「だいじょーぶ...こうやってこれを置いておけば、一酸化炭素中毒になるって...」
曜「そっ、か...」
千歌「...曜ちゃん...」
曜「千歌、ちゃん...」
千歌「ふふ...」
曜「へへへっ」
「すき」
ーーーーー
曜「これで、ほんとに〇ねるのかな...」
千歌「だいじょーぶ...こうやってこれを置いておけば、一酸化炭素中毒になるって...」
曜「そっ、か...」
千歌「...曜ちゃん...」
曜「千歌、ちゃん...」
千歌「ふふ...」
曜「へへへっ」
「すき」
ーーーーー
47: (かぶらずし) 2018/02/02(金) 21:11:21.55 ID:ZyeY6Ihb
.........
幸せかどうかなんて知らない。
これで良かったかなんて分からない。
ただ、これが、
禁断の関係の私達の
正しい愛の末路
完
幸せかどうかなんて知らない。
これで良かったかなんて分からない。
ただ、これが、
禁断の関係の私達の
正しい愛の末路
完
46: (庭) 2018/02/02(金) 21:09:01.43 ID:I1ewC1bW
やめろーーーッ!
48: (笑) 2018/02/02(金) 21:13:15.70 ID:fjs3dIKK
えぇ..
50: (しうまい) 2018/02/02(金) 21:16:42.89 ID:D7yYo8Q8
おつおつ
ダイマリの二人もめっちゃ辛そう…
ダイマリの二人もめっちゃ辛そう…
51: (わたあめ) 2018/02/02(金) 21:16:53.93 ID:jPS8GUUe
おつ
つらいけど良かった
つらいけど良かった
52: (もんじゃ) 2018/02/02(金) 21:16:54.25 ID:G2fyili8
謝罪会見言い出した鞠莉ちゃん病みそう
56: (庭) 2018/02/02(金) 22:10:45.34 ID:mxbUK7nq
えぇ……なんでバットエンドよ
記者A「ようちかの勝利だ!」
記者B「『熱愛発覚にファン大歓喜!!』……と。これは部数稼げるぞ……!」
千歌「あれ……なんか、受け入れられてる?」
曜「みたいだね……」
的な
ファン祝福の上でライブは大成功ハッピーエンドを迎えるのを期待してたのに
記者A「ようちかの勝利だ!」
記者B「『熱愛発覚にファン大歓喜!!』……と。これは部数稼げるぞ……!」
千歌「あれ……なんか、受け入れられてる?」
曜「みたいだね……」
的な
ファン祝福の上でライブは大成功ハッピーエンドを迎えるのを期待してたのに
58: (もんじゃ) 2018/02/02(金) 22:12:00.41 ID:34Jbrc21
>>56
本当はこれ
本当はこれ
57: (もんじゃ) 2018/02/02(金) 22:11:40.84 ID:8rl5fG1a
記者全員レズやぞ
60: (プーアル茶) 2018/02/03(土) 02:14:21.67 ID:p0zf9E1u
辛い…けどたまにこういうのも読みたくなってくる
読んだあとは急いで甘々なのを探しに行くんだけどねw
読んだあとは急いで甘々なのを探しに行くんだけどねw
62: (やわらか銀行) 2018/02/03(土) 08:18:03.74 ID:cjPWhQVE
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引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1517562911/