【SS】四季「桜で始まって子で終わる名前のスクールアイドルを呼び出す装置を作った」【ラブライブ！スーパースター!!】

　
かのん「えっ！？　きな子ちゃんが行方不明になった！？」

夏美「昨日から連絡がつかないんですの！」

四季「問題ない。スクールアイドル転送装置が今完成した」

かのん「スクールアイドル転送装置！？」

四季「名前を2文字まで入力して、一致しているスクールアイドルをこちらに転送することができる」

かのん「すごい！　さすが四季ちゃん！」

四季「『桜』で始まって『子』で終わるスクールアイドルに条件を設定した」
　
　

　
かのん「どうせならフルネームで指定してあげれば良いんじゃないの？」

四季「私の未熟さ……技術力の問題で2文字が限界」

夏美「まあまあ、名前が桜で始まって子で終わるスクールアイドルなんて桜小路きな子しかいませんの！」

かのん「それもそっか、じゃあ大丈夫だね」


メイ「……」

可可「……」
　
　

　　
四季「では装置を起動します」

すみれ「ちょっと待ちなさいったら待ちなさい」

かのん「すみれちゃんどうしたの？」

すみれ「桜で始まって子で終わる名前のスクールアイドルがきな子以外にもし存在したらどうするのよ？」
　
　

　
四季「そうなった場合は条件に一致するスクールアイドルがランダムで一人転送されてくる」

すみれ「ランダム！？　それ他に一致する人がいたらすごく迷惑じゃない」

可可「正論を言うのをやめろデス！」

メイ「桜で終わって子で終わる名前のスクールアイドルなんてきな子しかいないって！」

可可「そうデス！　早く装置を起動すべきデス！」

すみれ「なんであんたたちそんな必死なのよ」

　
　

　
メイ「私はなぁ！　きな子が心配でたまらないんだよ！　なあ可可先輩」

可可「そうデス！　すみれは心配じゃないのデスカ！？」

すみれ「そりゃ心配だけど、大事な後輩を変な装置で転送するんなら慎重にもなるでしょ」

かのん「でもすみれちゃん、スクールアイドルに詳しい可可ちゃんとメイちゃんがそう言うんだから大丈夫だよ」

可可「さっすがかのんデス！」
　
　

　
かのん「二人が絶対に居ないって言うんだから、桜で始まって子で終わるスクールアイドルはきな子ちゃんしかいない！」

かのん「私はそう信じてるよ！」


かのん「もし間違っていたら、私は可可ちゃんとメイちゃんと一緒に校庭100週ランニングするよ！！」

可可「えっ」

メイ「えっ」
　
　

すみれ「あんたねえ……」

かのん「ま、そんなことになるわけないけどね♪」

すみれ「あんたがそこまで言うならわかったわよ」

すみれ「可可、メイ。疑って悪かったわね」

可可「あぇ……」

メイ「あ、その」

四季「じゃあスイッチを」

　
　

　
メイ「ちょっと待った！！」

四季「何？」

メイ「他にもう少し条件を追加したりは出来ないか？　例えば学年とか」

すみれ「急にどうしたのよ」

メイ「いや、ランニング100周なんてしたら可可先輩倒れちまうし……」

すみれ「自信あったんじゃなかったの？」

可可「メイメイ！　ククを心配してくれてありがとうデス！」ﾊﾟｧｧ
　

四季「学年を条件に追加することはできるけど、そうなると名前の方を一文字減らす必要がある」

かのん「じゃあ『桜』か『子』の片方しか残らないってこと？」

四季「小、路、き、な、のどれかでも良いけど」

すみれ「どれも誰かと被っちゃうでしょ」

夏美「それなら桜が1番被らなそうですの」

メイ「そうだな、名前が桜で始まる1年生のスクールアイドル、これにしよう」
　
　

　
すみれ「なんかさっきの条件のほうがまだマシだった気がするんだけど」

メイ「たぶん大丈夫なはずだ、こっちの方が。可可先輩はどう思う？」

可可「ククはラブライブに出場したスクールアイドルはみんな暗記してマス！」

可可「ククの知る限りこの条件に合うスクールアイドルはきなきなだけデス！」
　
　

メイ「そうだよな、スクールアイドルならラブライブに出場してるに決まってるもんな」

かのん「さっすが可可ちゃん！　頼りになる！」

可可「どやぁ」ﾌﾌﾝ

四季「もういい？　そろそろスイッチ入れたい」
　
　

メイ「四季、頼む」

四季「スイッチ・オン」

ﾋﾟ^^^^^^^^^^^

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｯｺﾞ

ｽﾞﾊﾞｱｱｱｱｱｱｱﾝ

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯﾄﾞ


ﾌﾟｼｭｳｰ
　
　

　
　
きな子「いやー助かったっす！」

メイ「普通にお前が来るんかい！！！！」


ｽﾞｺｰ！
　
　

　
かのん「きな子ちゃん！　良かった心配したよ！」

きな子「ちょっと原宿から新宿に歩こうとしたら迷子になってたっす。助けてくれてありがとうっす」

四季「構わない」

すみれ「まったくもう」


メイ「違うだろ！！」
　
　

きな子「え、何が違うっすか？　もしかし、きな子また何かやっちゃたっすか？」ｳﾙｳﾙ

かのん「メイちゃん！　きな子ちゃんが戻ってきたのに何でそんな事言うの？」

メイ「みんなはそれで良いのかよ！？」

メイ「これが望んでた展開か！？」

すみれ「当たり前でしょ」
　
　

　
メイ「私だってきな子が戻ってきたことは嬉しい、でも何か違うんだよ！」

可可「メイメイ、ランニング１００周したかったデスか？」

メイ「いやしたくはないけど！」

メイ「でもなんかやっぱり違うじゃん！　具体的に何とは言わないけど！」

四季「メイ……」

メイ「誰とは言わないけど期待してた何かとは絶対違うんだよ！」

きな子「なんかすまねえっす」
　
　

四季「とにかく、誰かと被っていたとしてもランダムを制してきな子ちゃんが選ばれた」

夏美「そうですの！　きな子の幸運を喜ぶべきですの！」

メイ「そうだな」

すみれ「急に落ち着いたわね」
　
　

　
メイ「私は大切な仲間を差し置いて、自分勝手なことを言っちまった。反省するよ」

可可「えらいデス」

メイ「もし次に仲間の誰かが行方不明になっても、真面目にやる」

すみれ「やっぱり真面目じゃなかったんじゃない」

メイ「舞い上がっちゃってたのかな……」

かのん「そうかな？」
　
　

　
メイ「かのん先輩？」

かのん「メイちゃんの好奇心は、スクールアイドルに必要なものなんじゃないかな？」

メイ「かのん先輩……！」

かのん「これからも、その心を忘れないでね」ｷﾗﾝ

メイ「はい！！！」

すみれ「ちょっと何を言ってるのかわからない」

可可「メイメイ！　ククが何か甘いもの奢ってあげマス！　気を取り直してスクールアイドル談義でもシマショウ！」

メイ「まじっすか可可先輩！　ごちっす！」

ﾜｰｷｬｰ

かのん「行っちゃった」

すみれ「賑やかな子たちね……」
　

夏美「それにしてもすんごい発明ですの。色々なことに利用してマニーを稼げそうですのー♪」

四季「でも改良点が色々見つかった。まず、今回は良かったけどランダムは危険」

すみれ「そうね。やっぱり迷惑だもの」

四季「というわけで、条件に一致したスクールアイドル全員を転送してくるように改造した」

すみれ「迷惑の度合いが上がってるんだけど！？」
　
　

　
かのん「でもこの装置を使うときなんて誰かが行方不明になった時くらいでしょ」

すみれ「それもそうね……そういえば千砂都と恋はどうしたの？」

かのん「ちぃちゃんと恋ちゃんなら、生徒会室で部長会議に出てるよ」

ﾄﾞｱｶﾞﾁｬ！

千砂都「大変だyo！　恋ちゃんが行方不明になっちゃった！」

かのん「えーっ！」
　
　

　
四季「装置の出番」ｷﾗﾗﾝ

すみれ「葉で始まって恋で終わるスクールアイドルなら流石に大丈夫よね」

四季「名前検索機能は廃止しました」

すみれ「なんでよ！？」

四季「その代わりに、より条件を深く入力できるようにした」
　
　

　
四季「スクールアイドルとしての特徴を２つ入力することができる。特徴２つもあれば個人を特定することは用意」

すみれ「大丈夫でしょうね？　ランダムじゃなくて一致した人が全員転送されるんでしょ？」

四季「yes. そうならないためにも、先輩たち特徴をお願いします」

千砂都「え？　何この装置」

かのん「ちぃちゃんには後で説明するからね」
　
　

　
すみれ「恋のスクールアイドルとしての特徴は何と言っても生徒会長ってことよね」

かのん「あとは、最初にスクールアイドル活動を妨害したところかなｗ」

すみれ「意外と根に持ってるのね」

かのん「恋ちゃんのためだよ、根に持ってなんか無いって」

四季「OK。じゃあ、生徒会長で、スクールアイドル活動を妨害したことのあるスクールアイドルで条件設定」

夏美「にゃはｗ　さっすがにこんなスクールアイドルは恋先輩以外にいるはずありませんの♪」

四季「スイッチ・オン」



おわり
　

もっと書けって言われそうだけどネタが尽きたのでこれで終わりです。ありがとうございました！
　

絵里
ダイヤ
せつ菜
　

桜坂しず子
　

呼び出したところで困るのダイヤさんくらいだろ
他は電車で普通に帰れる