【SS】花帆「山道の途中にお城みたいな建物あるでしょ？」さやか「はい、ありますね。それがどうかしたんですか？」【ラブライブ！蓮ノ空】

　
～部室～


花帆「ねぇ、さやかちゃん！！」

さやか「なんですか？花帆さん」

花帆「金沢の街と学校を行き来するバスに乗ってる時に思ったんだけどね、山道の途中にあるお城みたいな建物あるでしょ？？」ﾜｸﾜｸ

さやか「はい、ありますね。それがどうかしたんですか？」

花帆「今度の休みの時にでも外出許可貰って行ってみない？？」ﾜｸﾜｸ

さやか「ぶふぉっ･･････ゲホゲホ･･････な、何を言い出すんですか！！花帆さんっ！」

花帆「ええ～っ？？さやかちゃんお城とか興味ないの？？」

さやか「はぁっ、分かってて言ってるんですか？？」ﾔﾚﾔﾚ
　
　

　
花帆「あたしの長野の実家の近くにもお城みたいな建物があってね？休憩が2800円で宿泊が7200円だったかなぁ～･･････」ｳｰﾝ

花帆「とにかく、あたしは行ってみたかったんだけど、お母さんが絶対にダメって怒るから、いつかは行ってみたいと思ってたんだよね」ﾆｺﾆｺ

さやか「花帆さんのお母さんがダメとおっしゃるならダメなものはダメですよ」

花帆「でもさ、こうして蓮ノ空に進学して寮生活がスタートして、金沢にも実家の近くにあるお城のような建物があるの分かってしまったら行くしかないでしょ！！」ﾜｸﾜｸ

さやか「その様子だと、本当にそこがどういう建物なのか分かってないようですね」ﾊｧｯ

　
　

　
花帆「もしかして、さやかちゃん行ったことあるの？？」ﾜｸﾜｸ

さやか「行ったことありませんっ！！何を言うんですか、もうっ！」

花帆「行ってみたいなぁ～」ﾆｺﾆｺ

花帆「さやかちゃんが一緒に行かないならあたし1人で行ってこようかなぁ～」ﾆｺﾆｺ

さやか「学校にその建物に行く外出許可申請しても許可おりませんから」

花帆「ええっ！？そうなの？？」
　
　

　
さやか「そうですよ。だいたい、あの建物はラブ･･････

梢「2人共、何の話してたの？？盛り上がってたようだけれど」

花帆「あっ！梢センパイ！！」

梢「なぁに？花帆さん」ﾆｺｯ

花帆「学校へ来る山道の途中にお城みたいな建物あるじゃないですか！？あそこに行ってみようよって話してたんですけど、さやかちゃんは行きたくないみたいで･･････」

梢「あら、花帆さんはそういうことに興味があるの？」

さやか「乙宗先輩、花帆さんはあれが何なのか分かってないみたいですよ」ﾊｧｯ

梢「あら、花帆さんはそんなことも知らないのね」

花帆「知らないから行ってみたいんじゃないですか～。楽しそうなところには行ってみたくなりますよ～」
　
　

　

梢「そうね･･････これはわたくしが先輩から聞いたお話なんだけれど、今のように学校のセキュリティが万全ではなかった頃、夜な夜な仲の良い2人が抜け出して、その建物に行っていたということがあったらしいわね」

さやか「なっ！？･･･こ、高校生なのに不健全です！！」

梢「昔の話よ、村野さん」


綴理「昔のはなしでもないよ、いまも･･･行ってる子達いるよ」

梢「綴理！？ぼーっとしてるだけかと思ったら話聞いていたのね」

綴理「森の中を抜けると、行けるらしい」

さやか「ほ、本当ですか？？き、危険です！！信じられません！」

綴理「さすがに森の中まではセキュリティがないからね」
　
　

　
梢「何もそこまで危険なことをしなくても、寮の部屋でこっそりしたらいいじゃない」

花帆「･･････したら？？何をですか？」ｷｮﾄﾝ

梢「花帆さん、知らないなら無理に知ろうとしなくてもいいのよ」ﾆｺｯ

花帆「ええ～っ！！気になりますよぉ！」


さやか「だいたい、学びたいことや活動したいことがあるから全寮制の蓮ノ空に進学しているのに、そのようないかがわしいことをしようとするなんて理解できません」ﾊｧｯ

綴理「さやは興味ないの？そういうこと」

さやか「あ、あるわけないじゃないですか！！」ﾋﾞｸｯ
　
　

　

綴理「ふーん」

さやか「なんなんですか？？綴理先輩はそういうことしてみたいんですか？？」

綴理「人並みにはね」

さやか「なっ！？･･････見損ないました･･････綴理先輩」

綴理「本当はさやも興味あるくせに」

さやか「もうっ･･････こんな話はもうやめましょうよ」ﾊｧｯ

花帆「もしかして、あたしだけ分かってなかったりする？？」ｷｮﾛｷｮﾛ

梢「花帆さんにはわたくしが今度教えてあげるわ」ﾆｺｯ

花帆「ホントですか！？やった～！！うれしいなぁ～！！えへへっ！」ﾆｺﾆｺ
　
　

　

花帆「でも、宿泊まではしなくていいとしても、2人なら割り勘で1500円くらいで行けますね」ﾆｺｯ

綴理「そうだね。それくらいの出費と、ちょっとした勇気があれば安いもんだね」

梢「わたくしは割に合わないと思うわ･･････そこまでしなくても、できないことはないでしょう」

綴理「ちがうね、こず」

梢「随分と詳しいわね、綴理」

綴理「シチュエーション、それに、寮の部屋では出来ないようなこともできる･･････声も我慢しなくていい」

さやか「つ、綴理先輩！？･･････ま、まさか･･･経験あるんですか！？」

綴理「ないよ･･････クラスの子から聞いただけ」
　
　

　
梢「まぁ、愛し合う2人の気持ちが高まれば、そういうこともあるということなのね」

綴理「そうみたい」

花帆「･･････あ、愛し合う？？」ｷｮﾄﾝ


綴理「そして･･････これが･･････森を抜けてラブホに安全にたどり着けるマップだよ」ﾋﾟﾗｯ

さやか「つ、綴理先輩！？」ﾋﾞｸｯ

梢「なっ！？なぜそのような物を持っているの？？」

綴理「そのクラスの子にコピーしてもらった」

花帆「え～っ！ホントですか！！あたしにも見せてくださいよ～！！」ﾜｸﾜｸ
　
　

　
さやか「論外です、破棄します」ﾊﾞｯ

綴理「あっ、さや･･････ひどい」

さやか「これはわたしが責任もって処分します」ｽｯ

綴理「あ～、なんてことを～」

梢「まぁ、校則を破る行為であるわけだし、諦めた方がいいわ。花帆さん」

花帆「ええ～っ！？さやかちゃんひどいよ～！！」

さやか「ひどくありません。花帆さんもそのことはもう忘れてください」

花帆「さやかちゃんのいじわる･･････」ﾑｽｯ


梢「さて、下校時刻過ぎてるわね。寮に戻りましょう」

綴理「は～い」

　
　

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──


～翌日～


花帆「よ～し！今日もレッスンがんばろ～！！お～っ！！」ﾆｺﾆｺ


　ｶﾞﾁｬｯ


さやか「花帆さん、今日は部室に一番乗りですか」

花帆「もちろんだよ！！たくさんレッスンしないといけないからね～！えへへっ！」ﾆｺﾆｺ

さやか「ふふっ、わたしも花帆さんに負けないように頑張らないと･･････」


　ｶﾞﾁｬｯ


綴理「おつかれ～」

花帆「あっ！綴理センパイこんにちは～！」

綴理「かほ、元気だね」ｹﾞｿｯ

花帆「綴理センパイはあまり元気なさそうですね･･････？？」

綴理「ちょっと疲れてるかも」
　
　

　
さやか「さて、綴理先輩。わたし達は外でレッスンしましょう」

綴理「うん」

さやか「では花帆さん、わたし達は行きますね」

花帆「うんっ！頑張ってね～！」ﾆｺｯ


さやか「それでは･･････」


花帆「･･････おや？さやかちゃん、腕にすり傷あるよ？大丈夫？？」

さやか「えっ？？」

さやか「･･････ああ、これは昨晩の･･････枝が引っ掛かったのでしょう･･････」ﾊｧｯ

綴理「ボクもだよ、さや･･････ほら、見て」


さやか「はっ！？」ﾋﾞｸｯ

さやか「つ、綴理先輩！！」ｼｰｯ


花帆「2人共、どうかした？？」ｷｮﾄﾝ

さやか「な、なんでもありません！！では･･････失礼します･･････」


　ﾊﾞﾀﾝｯ


花帆「さやかちゃん変なの～」
　
　

　

　ｶﾞﾁｬｯ


梢「あら早いのね、花帆さん」

花帆「あ！梢センパイ！待ってました！！」ﾆｺｯ

梢「すこし遅れてごめんなさい。早速レッスンを始めましょう」

花帆「はいっ！」


梢「そういえば、綴理と村野さんは？？」

花帆「2人はさっき外で練習するって出ていきました！」

梢「そう･･････昨日は夜中に抜け出してたみたいだけど･･････元気ね」

花帆「ぬ、抜け出す？？」

梢「まったく、村野さんも綴理も･･････困った子達だわ･･････」ﾊｧｯ

花帆「ええっ？」

梢「バレたらわたくし達まで活動停止にさせられるかもしれないのに･･････」

花帆「そ、そんなヤバいことが！？」ﾋﾞｸｯ


梢「花帆さんも、わたくしと一緒に行ってみる？？」ﾆｺｯ

花帆「えっ？？どこか分からないですけど行きたいです！！」ﾜｸﾜｸ

梢「ふふっ！また今度ね」ﾆｺｯ


～おしまい～
　
　

まだ続けるべきだと思うのだけれど
　

さやかわ
　

あらあら……熱いわね
素晴らしいわ
　

さやかちゃんさぁ
　

花帆ちゃんはラブホなんて言葉知らないよ
　

わざわざコピーしてもらってきた綴理先輩も大概
　

今はレジャーホテルって呼ばれてるらしいな
まあヤルことは一緒なんだが
　

あら、本当に必要な場面はこれからではないのかしら
わた、梢先輩と花帆さんのシーンを読者も望んでいると思うのだけれど
　

想像する余地が残っているというのも素敵ではないかしら
　

キービジュの見晴らし台から眺めている方向の真下に昔ラブホがあったんだよな
　

最初金沢城の話かなと思ったらやっぱりそういう方向なのね
　

金沢城にも情事の間ぐらいあると思うのだけれど
　

また蓮の娘達来てるな……ってラブホ側にも認知されてそう