【SS】希「凛ちゃんの様子がおかしい。」

SS


1: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 20:18:41.43 ID:zdC/DiMM.net
@生徒会室


絵里「…そうかしら?」
絵里「私には、分からなかったけど…」

絵里「花陽はどう?」

花陽「うーん。」
花陽「特にそんな気はしないけど…」


希「ウチの勘違いなんかなあ…?」

絵里「でも、希の感は当たるからね…」
絵里「それとなく、注意しときましょう…」


花陽「はいっ!凛ちゃんの事は任せてくださいっ!!」

4: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 20:21:39.51 ID:zdC/DiMM.net
絵里(…)

絵里「ふふっ。花陽に任せば安心ね。」

希「なんたって、幼なじみやからな♪」

花陽「は、はい…///」

花陽「凛ちゃんは、花陽の大事な友達なので!」

希「そうやね。」
希「もう、付き合ってるみたいなもんやしな♪」

花陽「ぴゃあっ!?」
花陽「そ、そんなんじゃないよ!!」

花陽「凛ちゃんは明るくて、友達想いで…」
花陽「花陽なんかとは、全然…」

5: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 20:26:44.69 ID:zdC/DiMM.net
希「…花陽ちゃん。」
希「相手を立ててあげれるのが花陽ちゃんの良いとこやけど。」
希「自分を卑下するのは、違うと思うで?」


絵里「…そうよ。」
絵里「花陽、あなたはいい子よ?」

絵里「貴女がダメな子なら、凛はそばにいてくれるかしら?」

花陽(…!)

花陽「うぅ…」

花陽「絵里ちゃん、希ちゃん、ありがとう。」


絵里「ふふっ。そう言う素直な所が。」
絵里「凛は好きなのかしら?」

花陽「そんな、好きだなんて…///」

6: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 20:32:06.78 ID:zdC/DiMM.net
絵里「さて、それじゃあ。」
絵里「希の言う事も気になるし。」
絵里「一応、凛の事注意して見ておきましょうか。」

花陽「うん!」

希「まあ、アテがはずれる事もあるから。」
希「そんなに難しく考えんでもええで?」

絵里「…もちろんよ。」


花陽「はいっ。頑張ります!!」

絵里「いや、だから頑張りすぎちゃ…」クスクス


花陽「はっ!?うぅ…ごめんなさい…」


希「ほんと、花陽ちゃんは凛ちゃんの事になるとすごいなあ…」クスッ

9: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 20:38:53.19 ID:zdC/DiMM.net
放課後@屋上

凛「かよちーん!」
凛「ストレッチしよー?」

花陽「う、うん!凛ちゃん!」


凛「ああ~早く身体動かしたいにゃー!!」




絵里「…そんなに、考える必要なかったかしら?」

希「そうやね…でも、何かあったらウチらの番やで?」

絵里「ええ、もちろんよ。」

10: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 20:40:01.07 ID:zdC/DiMM.net
練習後@部室

絵里「…海未。私少し生徒会に用あるから。」

海未「分かりました、絵里。」

絵里「それじゃ、先に失礼するわ。」

海未「ええ、おつかれさまでした。」



穂乃果「海未ちゃん、帰ろっ!」

海未「ちょっと待ってください、穂乃果。」
海未「明日のメニューの事で少し考えたいのです。」

穂乃果「そーなの?」
穂乃果「でも、今日は穂むらのお手伝いがあって…」


海未「でしたら、今日は先に帰っててください。」
海未「もうすこしかかりそうなので…」

穂乃果「はーい!」

11: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 20:44:55.37 ID:zdC/DiMM.net
凛「う~ん…何か物足りないにゃー…」

花陽「…どうしたの、凛ちゃん?」

凛「かよちん!凛、走ってくる!!」タタタッ


花陽「えぇ!?待ってよ凛ちゃん…!」アタフタ


<…先に帰ってていいよ~!!


花陽「ああ…行っちゃった…」


ことり「それじゃあ花陽ちゃん♪」
ことり「今日はPrintempsで帰りませんか?」

穂乃果「おっ!いいねえそれ。」
穂乃果「花陽ちゃん、かえ っ?」


花陽「…うんっ。」
花陽(凛ちゃんには、後でメールしておこう…)

13: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 20:50:18.40 ID:zdC/DiMM.net
ガラガラッ

凛「ふぅーっ!良い汗かいたにゃ~」

海未「お帰りなさい、凛。」
海未「今日は元気ですね。」

凛「うん!何か最近、体力が有り余ってるんだ♪」

海未「それは良いのですが。」
海未「体調管理は怠らないでくださいね?」
海未「全員そろって、μ'sなのですから。」

凛「了解ですっ!☆」


海未「…その元気が、凛らしさですね。」クスッ

凛「ああっ!笑うなんてひどいにゃー!」

海未「いえ、褒めてるんですよ?」

凛「…ならいいや!」
凛「さーて、帰る準備しよっと♪」

14: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 20:53:49.46 ID:zdC/DiMM.net
ガラッ

絵里「…あら?まだ帰ってなかったのね。」

凛「あ…絵里ちゃん。」


海未「ええ、私はメニュー調整が。」
海未「凛は、さっきまで走ってました。」

絵里「クスッ。凛らしいわね。」

海未「ほら、絵里も同じ反応をするでしょう?」


凛「…」

絵里「凛、どうかした?」

凛「ううん!もう、二人ともひどいにゃー。」


海未「だから、褒めてるんですよ?」クスッ



絵里「…」

16: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 20:58:34.11 ID:zdC/DiMM.net
数日後

@生徒会室


絵里「…確かに、最近ぼーっとしてるように思えるわね。」

希「やっぱえりちもそう思う?」

絵里「ええ…」

希「試しに花陽ちゃんに確認してみてんけどな?」
希「花陽ちゃんは全然わからないって…」

絵里「じゃあ、花陽に関することなのかしら?」
絵里「本人の前では強がって、って…」

希「うーん、でもあの二人がなあ…」

絵里「…もう少し、様子を見てみましょう。」

希「杞憂やったらええねんけどな…」

絵里「何かあったら、私たちが…でしょう?」

希「もちろんや!」

17: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:01:55.10 ID:zdC/DiMM.net
更に数日後

@部室

凛「よーしっ!かよちん帰ろ♪」

花陽「うん、凛ちゃん!」

凛「帰りにラーメン食べたいなぁ~」

花陽「ええっ!?太っちゃうよ…」グスッ


真姫「それじゃあニコちゃん、帰りましょ。」
にこ「待って真姫ちゃん、あとちょっと…」


海未「それでは私たちも帰りましょうか。」
ことり「は~い♪」

海未「絵里、希。」
海未「お先に失礼します。」ペコッ


絵里「ええ、気をつけてね。」
希「ばいば~い♪」

18: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:06:18.41 ID:zdC/DiMM.net
絵里「よし。それじゃ私たちも帰ろうかしら。」

希「うん、そやな~」

希「…あれ?」

絵里「どうしたの、希?」

希「凛ちゃん…財布忘れて帰っとる。」

絵里「あら、ほんとね…」
絵里「明日来た時渡しても良いけど…」

希「貴重品やからな。」
希「無いと困るやろうなあ…」


絵里「分かったわ、私が届ける。」

希「えりち、平気?」

絵里「ええ、大丈夫よ。」

19: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:10:16.51 ID:zdC/DiMM.net
@凛's house 付近

絵里「…たしか、この辺だったはず。」

絵里「星空…これね。」

ピンポーン


ガチャッ

凛ママ「はい?あら…」


絵里「こんばんは。私、音ノ木坂学院の…」

凛ママ「ああ!絵里ちゃんね!」

絵里「え…?」

20: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:14:44.88 ID:zdC/DiMM.net
凛ママ「凛が、いつもあなたの話してるから。」

絵里「…そうでしたか。」
絵里「あの…凛さんはいますか?」

凛ママ「それが、帰ってきてすぐ出て行っちゃって…」

絵里「そうですか…実は。」
絵里「凛さんが、部室に財布を置き忘れてたので、お持ちしたんですけど…」

凛ママ「あら、本当!?」
凛ママ「ごめんなさいね、あの子せっかちで…」

絵里「…いえ。彼女がいる事で、私たちも元気をもらっていますから。」



凛ママ「よく出来た子ね…うちに欲しいくらいだわ。」

絵里「いっいえ!そんな…」

「…あれ?絵里ちゃん?」

絵里「凛!」

21: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:20:38.28 ID:zdC/DiMM.net
凛「…どうして絵里ちゃんがうちにいるの?」

凛ママ「こら凛!」
凛ママ「絵里ちゃんはあなたの財布を届けてくれたのよ?」

凛「えっ財布あったの!?」
凛「今探してたんだにゃ!!」

絵里「凛…あなた、部室に置き忘れてたわよ。」

凛「うぅ…絵里ちゃんごめんなさい。」

絵里「…いいのよ。」
絵里「でも、大事な物なんだからちゃんと管理するのよ?」

凛「はーい!」

絵里「それじゃ、私は帰るわ。」クルッ
絵里「どうも、お邪魔しました。」ペコッ

凛「…」

22: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:24:48.67 ID:zdC/DiMM.net
凛ママ「…どうかしら?」
凛ママ「絵里ちゃんがかまわないなら。」
凛ママ「うちでご飯食べてかなかしら?」

絵里「え…?」
絵里「でも、財布を届けにきただけですし…」

凛「…それがいいにゃ!」
凛「絵里ちゃん、入って!!」

絵里「ちょ、ちょっと凛…」


凛「早くしないと、ご飯が冷めちゃうにゃー!」
絵里「ご、強引よ…」


凛ママ「…クスッ」
凛ママ「さて、絵里ちゃんも来た事だし。」
凛ママ「張り切って作るわよ!」

23: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:25:29.22 ID:zdC/DiMM.net
………………

絵里「…どうも、今日はありがとうございました。」
絵里「美味しかったです。ごちそうさまでした。」

凛ママ「いいのよ。」
凛ママ「元はと言えば凛が悪いんだから。」

凛「それは言いっこなしにゃ!!」
凛「絵里ちゃん、いこっ?」

絵里「ちょ、ちょっとまって凛…」

絵里「お邪魔しました。」ペコッ

凛ママ「また来てね♪」

絵里「はいっ」ニコッ


凛「…///」

26: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:29:40.88 ID:zdC/DiMM.net
@帰り道

絵里「だいたい、送ってくれなくても良かったのに…」

凛「夜は危ないよ?」

絵里「それは、凛も一緒でしょ?」

凛「凛は走って帰るから大丈夫♪」

絵里「…ほんとに元気ね。」
絵里「うらやましいわ。」

凛「それだけが凛の取り柄だからね!!」

絵里「ふふっ。他にもあるわよ、いっぱい。」

凛「…そう、なのかな。」

絵里「ええ、もちろん♪」

27: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:30:19.53 ID:zdC/DiMM.net
@絵里's house 玄関前

絵里「凛、今日はどうもありがとう。」
絵里「お夕飯まで、いただいちゃって…」

凛「気にする事ないにゃ!」
凛「絵里ちゃんは…楽しくなかった?」

絵里「いいえ、すごく楽しかったわ。」

凛「なら、よかった♪」
凛「いつでも来ていいからね♪」

絵里「…ありがとう、凛。」

凛「じゃ、じゃあ、明日は!?」

30: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:34:44.10 ID:zdC/DiMM.net
絵里「…ごめんなさい、凛。」
絵里「明日は、希と約束があるのよ。」

凛「!…」

絵里「また、必ず行くから。」

凛「…うん!」
凛「絶対だよ!」

絵里「ええ、約束するわ。」
絵里「それじゃ、気をつけて帰りなさいよ?」

凛「…うん!」

凛「ばいばい、絵里ちゃん!」

タッタッタッ…

絵里「…」

31: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:35:56.37 ID:zdC/DiMM.net
タッタッタッ…

暗い夜道を、うちまで走って行く
人のいない静けさの中
凛の上がった息づかいだけが聞こえる

何も考えなくていいように
目一杯速度を上げて闇のなかへ

「希と約束があるのよ」



…ズキッ



凛は…なにがしたいんだろう
教えてよ…かよちん、絵里ちゃん


胸の中にある黒い気持ちが何だかわからず
凛は、それを押し込んで
ひたすら走ってる


家までの道、こんなに遠かったっけ…

32: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:38:22.81 ID:zdC/DiMM.net
疲れてきちゃって、思わず立ち止まる
そばにあった街灯を見上げる、凛

明るい光を見てたら
絵里ちゃんの顔を思い出した


…ズキッ



今までにも、感じた事はあった
絵里ちゃんを見てると、たまーに
胸がきゅってなって、何も考えられなくなる

最初は、緊張してるんだと思ってた
だって、昔見てた絵里ちゃんとは違って
とてもかっこ良くなっていたから…

33: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:38:59.50 ID:zdC/DiMM.net
でも、違ったんだね

絵里ちゃんが動く度目で追って
絵里ちゃんと話す時声が震えて
昔から知ってる人のはずなのに
全然違う人と話しているみたい


ずっと気づかないフリをしてた
じゃないと壊れてしまいそうで
この溢れる気持ちにふたをして
今まで通りが続いたら、なんて

でも、無理だったよ


ズキッ…

34: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:41:37.70 ID:zdC/DiMM.net
日が経つにつれ
時が経つにつれ
想いは増していったんだ

誰にも言えないこの想い
かよちんにだって、希ちゃんにだって

もちろん、絵里ちゃんにも。


ズキッ…




絵里ちゃん…



凛ね…




ズキッ…





「絵里ちゃんの事が好き」

35: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:44:49.00 ID:zdC/DiMM.net
いつのまにか、凛、泣いてた
街灯がぐにゃあってなって
まるでステンドグラスの中にいるように
きらきらってして…


気づいたら、家のベッドの上だった
どうやって帰ってきたのかも分かんない
でも、自分は凛で
絵里ちゃんの事が好きな事は覚えてる

いまは、これだけでいい
これ以上、望んじゃ行けない
絵里ちゃんの気持ちも
かよちんの気持ちも


大事にしたいから

36: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:45:33.09 ID:zdC/DiMM.net
……………

凛「おっはよーにゃー!」

真姫「…凛。」
真姫「朝からテンション高すぎ…」


凛「ほらほら真姫ちゃん!」
凛「もっと明るくいこーよっ♪」

にこ「そうよ、真姫ちゃん!」
にこ「アイドルは笑顔が大事よ!」

真姫「にこちゃんどこから現れたのよ…」

にこ「さあ!にっこにっこにー♪」

花陽「に、にこちゃん!私も!」

にこぱな「「にっこにっこにー♪」」

真姫「…ああもう!!」
真姫「分かったわよ!すればいいんでしょう!?」



凛「よ~っし、凛も!」

凛(これでいいんだ。)
凛(だって、これが幸せなんだから!)

37: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:48:40.13 ID:zdC/DiMM.net
絵里「…」


希「…えりち。」

絵里「…分かってるわ。」
絵里「原因も、全部。」


希「そっか…なら、えりちに任せる。」

絵里「希…ありがとう。」

希「ウチは、えりちが決めた道を後押しするだけや。」
希「やから、決めるのはえりち。」


絵里「…そうね。」


絵里「私は…」

41: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:51:07.96 ID:zdC/DiMM.net
放課後@屋上(Wed)

凛「ふぅ~。つかれたぁー。」ドタッ

花陽「おつかれさま、凛ちゃん。」

凛「えへへー。かよちんの膝枕きもちいいにゃー。」

花陽「そ、そんなにお肉ついてるかな…」


絵里「…凛。」


凛「!!……絵里ちゃん。」

絵里「ちょっと…いいかしら?」

凛「…うん!」

42: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:54:00.28 ID:zdC/DiMM.net
凛「なに?絵里ちゃん。」

絵里「今度の日曜、遊びに行かない?」

凛「遊びに?」

絵里「前に、ご飯いただいたでしょ?」
絵里「そのお礼に、どうかしら?」

凛「そ、そんなの、気にしなくて良いのに…」

絵里「…私が、凛と遊びたいの。」
絵里「それじゃ、ダメかしら?」

凛「!……」


凛「ダメじゃ…ないよ。」

絵里「そう?なら、いいかしら。」

凛「…うん!楽しみにゃ!!」
凛「ね、どこ行くの??」

絵里「…それは秘密」ウインク
絵里「当日までのお楽しみよ?」


凛「わかったにゃ!楽しみにしてる♪」

絵里「ええ、よろしくね♪」



花陽「…」

43: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:56:25.97 ID:zdC/DiMM.net
21:50希's house(Fri)

トードーケテーセーツーナーサーニハー

希「ん。電話…」

希「クスッ。」

希「もしもし、どーしたん?」


希「…うん。…うん。」


希「よし分かった。」
希「それじゃ、明日駅前で♪」


希「うん、お休み~♪」

45: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 21:58:54.95 ID:zdC/DiMM.net
15:00@駅前広場

絵里「…」

凛「絵里ちゃーん!」タッタッ


凛「おまたせ、絵里ちゃん!」

絵里「ええ。」



絵里「…似合ってるわよ、凛。」


凛「ほんと…?」
凛「スカート、変じゃ無いかなあ…?」

絵里「ええ。」
絵里「どこから見ても、可愛い女の子よ?」

凛「可愛い…///」

凛「ありがとうっ!!」

46: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 22:02:04.83 ID:zdC/DiMM.net
……………

昨日@ショッピングモール(Sat)

希「…で、凛ちゃんは可愛くなりたいねんな?」

凛「…うん。」
凛「凛、可愛くなりたい。」
凛「せっかく、絵里ちゃんが誘ってくれたから…」

凛「出来れば、女の子らしくいたい。」


希「…それは、えりちのためなんかな?」クスッ

凛「り、凛が可愛くなりたいだけ!!」

希「ふ~ん…」
希「まあ、凛ちゃんの気持ちは分からんけど…」

希「ウチに任しときっ♪」
希「みんなが振り返るくらい可愛くしてあげる♪」


凛「お、お願いしますにゃ!!」

………………




凛(希ちゃん…ありがとう)

凛「きょ、今日はどこに行くの?」

絵里「ええ、ついてきてくれるかしら?」
絵里「きっと気に入るわ♪」

49: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 22:04:51.86 ID:zdC/DiMM.net
@天文博物館

凛「ここって…」

絵里「そう、天文博物館。」

絵里「凛にぴったりの場所でしょ?」


凛「絵里ちゃん…」


絵里「さ、行きましょうか♪」
絵里「エスコートするわ。」スッ


凛「絵里…ちゃん?」


絵里「…嫌じゃなかったら、手をつないではもらえないかしら?」


凛「…!」

凛「うんっ♪」ギュッ

50: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 22:08:26.13 ID:zdC/DiMM.net
凛「うわぁ~お星様がいっぱいだにゃ~。」

絵里「月の石や、隕石の展示もあるわね…」

凛「絵里ちゃん絵里ちゃん!!」
凛「あっちに面白そうなのがあるにゃ!!」


絵里「ちょっ…凛、引っ張らないの。」

凛「あ…ごめんなさい…」

絵里「クスッ…展示物は逃げないのだから。」
絵里「ゆっくり、回りましょう?」ナデナデ


凛「うん…///」

51: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 22:11:06.25 ID:zdC/DiMM.net
凛「…ねえ、絵里ちゃん?」

絵里「どうしたの?」

凛「どうして今日、誘ってくれたの…?」

絵里「…最近、凛が元気ないように見えたから…かな。」

凛「そ、そんなことないよ!?」
凛「ほら、元気いっぱいにゃ!!」


絵里「…凛。」

絵里「私の前では…強がるの、やめてほしいな。」
絵里「ちゃんと…気づいてるから。」


凛「あ…」

凛「うん。」

凛「ちょっと、無理してた。」

53: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 22:14:14.93 ID:zdC/DiMM.net
凛「どうして、絵里ちゃんは…」ボソッ


絵里「…」

絵里「ねえ凛。」
絵里「実は、連れて行きたかったとこがあるの。」
絵里「行きましょう?」


凛「…?」


……………

凛「ここは…」

絵里「すごいでしょ?」
絵里「部屋の中すべてが、プラネタリウムなの。」

絵里「天井も床も。」
絵里「壁一面までもが星の集まりになってるの。」

凛「すごい…」

凛「まるで、宇宙の中にいるみたい…」


絵里「しかも、時間によって星の位置が変わるのよ。」


凛「わあ…」
凛「あっ!流れ星!!」


絵里「…ふふっ。気に入ってくれたのなら良かったわ。」

54: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 22:17:46.56 ID:zdC/DiMM.net
@天文台広場

絵里「…すっかり、暗くなっちゃったわね。」

凛「絵里ちゃん…今日はありがとう。」
凛「とっても…綺麗で。」
凛「楽しかった。」


絵里「そう思ってもらえたのなら、良かったわ。」


凛「でも…」

絵里「でも?」


凛「凛ね、たまに胸がちくちくするの。」

凛「絵里ちゃんと遊んで、話して。」
凛「とっても楽しかったよ!?」

凛「でも…でもね。」

絵里「凛…」


凛「凛は…かよちんが…」

56: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 22:22:20.16 ID:zdC/DiMM.net
絵里「…ねえ、凛。」
絵里「私は…自分の気持ちを抑えてまで。」
絵里「誰かのために動くのは…」
絵里「あまり、良い事だとは思えないわ。」

凛「絵里ちゃん…」

絵里「別に、貴女が花陽を思う気持ちを否定してる訳ではないの。」
絵里「それは分かって?」

凛「…」


絵里「でもね、時にはそれを超えるほどの想いを。」
絵里「胸に秘める事だってあるの。」
絵里「今の凛がそうね。」


絵里「本当に伝えたい想いなら。」
絵里「口に出さなきゃけないときもあるんじゃないかしら?」

57: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 22:26:24.65 ID:zdC/DiMM.net
凛「絵里ちゃん…」

凛「でも…」




絵里「…凛。」

絵里「私は…」


絵里「あなたが好きよ。」


凛「え…?」



絵里「だからこそ、聞かせてほしい。」
絵里「貴女が今、何を思っているのかを。」

59: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 22:31:05.07 ID:zdC/DiMM.net
凛「凛は…」

凛「…凛も。」


凛「絵里ちゃんが好き…」


凛「かよちんよりも…誰よりも」
凛「絵里ちゃんの事が大好き。」


凛「でも、かよちんが…」グスッ



ギュッ…




凛「絵里…ちゃ…」


絵里「ありがとう、凛。」
絵里「ちゃんと、届いたから。」


凛「うぅ…絵里ちゃん…」





絵里「大好きよ、凛。」

61: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 22:34:49.72 ID:zdC/DiMM.net
…………………

絵里「…落ち着いた?」

凛「…」コクッ


絵里「…実はね、凛。」
絵里「もう一カ所だけ、ついてきてほしい所があるの。」

凛「…?」


…………………

20:10@駅前カフェ

絵里「…さ、入ってきて。」


凛「うん…」


凛「……え?」


凛「どうして…かよちんが?」




花陽「おかえりなさい、凛ちゃん。」

63: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 22:38:23.48 ID:zdC/DiMM.net
花陽「さ、座って?」

凛「え…どういう事?」
凛「なんで…かよちんがここに?」

凛「絵里ちゃん?」


絵里「凛…実はね。」


花陽「待って、絵里ちゃん。」
花陽「私から、説明してもいいかな…?」

絵里「…」コクッ


花陽「凛ちゃん…花陽ね?」
花陽「凛ちゃんが絵里ちゃんの事好きなの、知ってたの。」

凛「え…」

花陽「でも、凛ちゃんは花陽の為に、我慢してた。」
花陽「それも、知ってました。」

64: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 22:42:07.66 ID:zdC/DiMM.net
凛「かよちん…」


花陽「絵里ちゃんに言われたと思うけど。」
花陽「花陽の事を考えて、気持ち言えなかったんでしょう?」

花陽「でも、もう言っていいんだよ…?」
花陽「花陽に凛ちゃんが縛られるのは嫌だよ…」


凛「でも…でも、かよちん!」


凛「かよちんは…!」



花陽「花陽は…」




















花陽「絵里ちゃんに、ふられました。」

67: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 22:51:22.61 ID:zdC/DiMM.net
凛「え…?」

絵里「ごめんね、凛。」
絵里「今日、待ち合わせの時間遅かったでしょう?」
絵里「その前に、花陽とあってたの。」

絵里「『もう凛ちゃんが悩んでるのは耐えられないんです』って。」

絵里「その場で、想いを告げられたわ。」


絵里「それで…。」


花陽「えへへ…そうなんだ。」


花陽「だから…もう凛ちゃんが。」
花陽「花陽のためを思って我慢する必要はないんですっ♪」

68: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 22:53:49.72 ID:zdC/DiMM.net
花陽「…ほんとはね。」
花陽「ちょっぴり寂しいけど…」

花陽「でも、花陽の大好きな凛ちゃんが。」
花陽「花陽の大好きな絵里ちゃんと付き合ったら。」

花陽「花陽も、幸せな気分になれるんです!!」

花陽「だから…凛ちゃん。」

花陽「絵里ちゃんと幸せに…なってください。」グスッ


凛「かよちん…」


花陽「そ、それじゃ花陽は、ここで失礼しますっ!」

花陽「…凛ちゃん、またね。」


絵里「花陽…ありがとう。」



花陽「…」

花陽「…」ペコッ

70: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 22:56:39.59 ID:zdC/DiMM.net
凛「…」

絵里「…凛。」
絵里「黙っててごめんなさい。」


凛「ううん…」

凛「かよちんの言う通りだと思う。」

凛「凛、難しい事は分かんないけど…」
凛「もしかしたら、かよちんの立場だったのかもしれないんだよね…」


絵里「ええ…そうね。」


凛「でも…絵里ちゃんに選んでもらえたのは、凛だった。」

凛「なら…」


凛「凛が絵里ちゃんと幸せにならないと、かよちんに失礼にゃ!!」

絵里「凛…!」

71: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 22:57:34.33 ID:zdC/DiMM.net
@帰り道


凛「絵里ちゃん…選んでくれて、ありがとうにゃ!」

凛「凛まだ、何をすればいいのかも分からないけど…」


絵里「何もしなくても良いのよ。」
絵里「恋人は、なにも仕事なんかじゃないの。」
絵里「二人が幸せなら、きっとそれで良いのよ。」




絵里「…私は、今とても幸せよ?」




凛「絵里ちゃん…うん。」
凛「凛も幸せ!!」

72: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 23:00:25.25 ID:zdC/DiMM.net
絵里「…そうだ、凛。」
絵里「これ…もらってくれないかしら?」


凛「これ…髪飾り。」
凛「星がついてる…」



絵里「凛を、イメージして作ってみたの。」
絵里「今日みたいな服装に、似合うと思って。」


凛「あ…絵里ちゃん。」
凛「つけてもらっても…いい?」


絵里「ええ、もちろん♪」



パチン




凛「…どう?絵里ちゃん。」
凛「似合ってる…かな?」


絵里「ええ!」
絵里「可愛いわよ、凛。」



凛「ほ、ほんとかなあ…///」

凛「ありがとう、絵里ちゃん。」
凛「凛もまた、何かお返しするね?」

絵里「いいのよ、別に。」
絵里「私があげたかっただけだから。」

凛「うーん、でも…」

73: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 23:03:27.98 ID:zdC/DiMM.net
凛「!じゃあじゃあ、今からラーメンたべにいくにゃ!」
凛「そこで、凛の大好きなわかめあげる♪」


絵里「どうして、わかめなのよ…」クスクス
絵里「でも、行きましょうか♪」


凛「わーい!!」
凛「絵里ちゃんとラーメンにゃー!!」





絵里「ふふっ…」





凛「絵里ちゃん!」スッ



絵里「!…ええ。」ギュッ




凛「凛は絵里ちゃんの事、だいすきにゃー!」





おわり。

87: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 23:34:06.09 ID:zdC/DiMM.net
Another Ending

>>72の髪飾りもらったあたりから…


凛「絵里ちゃん…ありがとう。」

絵里「こちらこそ、そばにいてくれてありがとう。」



絵里「…本当はね、凛。」
絵里「貴女に想いを告げようとは思ってなかったの。」

凛「えっ…?」


絵里「最初から、凛と花陽の気持ちには気づいてたわ。」
絵里「でも、どちらかを受け入れてしまうと。」
絵里「貴女達同士が離れてしまう気がして…」

絵里「だから、言えなかった。」

凛「絵里ちゃん…」

89: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 23:37:59.15 ID:zdC/DiMM.net
絵里「…でもね、凛。」
絵里「私にとっては、貴女が他の誰よりも。」
絵里「ひときわ、輝いてみえたの。」

凛「…?」

絵里「どんなときでも、凛は輝いてた。」
絵里「明るく笑いかけてくれた。」
絵里「その姿に、私は引かれて行ったの。」

絵里「凛は気づいてないかもだけど。」
絵里「私が悩んでる時。」
絵里「凛はその笑顔で、私を照らしてくれた。」

絵里「そうね…ちょうど、この星空みたいに。」

90: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 23:41:25.02 ID:zdC/DiMM.net
凛「星空…」

絵里「ええ、凛にぴったりの名前だと思うわ。」

凛「でも、凛だってずっと輝いてはいられないよ…?」
凛「今回も、絵里ちゃんに凛はいっぱい救われたもん!」

絵里「…そうね。」


絵里「だからこそ、私は凛といたいの。」

絵里「ちょっと、こじつけかもしれないけれど…」

91: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 23:43:43.06 ID:zdC/DiMM.net
絵里「私の名前。」


凛「絵里ちゃんの…」
凛「絢瀬?」


絵里「そう。」
絵里「『絢』という字には。」

絵里「きらびやかな美しさ。」
絵里「光放つような様子。」

絵里「そういった意味が込められてるみたいなの。」

凛「光放つ…美しさ…」

絵里「自分で美しさ、っていうのはどうかと思うけど…」クスッ

92: (たこやき)@\(^o^)/ 2014/11/27(木) 23:45:57.80 ID:zdC/DiMM.net
絵里「私が悩んでるときは」
絵里「凛がその明るさで導いてくれて。」

絵里「逆に凛が落ち込んでるときは」
絵里「私が、貴女の目の前を照らしてあげたい。」

絵里「そうやって、凛と生きて行けたら…」

絵里「…そう、思っているわ。」


凛「絵里ちゃん…」ウルッ


絵里「まだまだ先は長いけど…」
絵里「凛となら、何だって叶えられる。」
絵里「そんな気がするの。」


絵里「だから…大好きよ、凛。」
絵里「これからも、私をその笑顔で。」
絵里「導いてくれないかしら?」


凛「!!……絵里ちゃん…」


凛「だいすきにゃー!!!!」ギュッ




おわり。

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1417087121/

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