【SS】きな子「夏美ちゃんのバカ！もう知らない！」夏美「……」【ラブライブ！スーパースター!!】

夏美「別に夏美は何もしてませんの。ただ

きな子「そういうところっす！そういうところがほんとに嫌い！大っ嫌い！！」

夏美「あっ、ちょっときな子」

きな子「知らない知らない！夏美ちゃんなんてもう顔も見たくないっ！べ～～！！」

ﾊﾞﾀﾝ!

夏美「……」

夏美（……だから、私は何も悪くないですの）
　

夏美（『ごめんね』なんて、絶対言ってやらないですの。きな子がなんて言ったって、絶対に）

夏美（そもそもきな子の方から謝るべきですの。大嫌いだとか、私にひどいこと言ってくれちゃって）

夏美「はぁ～……」

夏美「……」

夏美（……怒りたいのはこっちの方。いっそ怒ってしまえれば、気持ちも楽になったのに）

夏美（モヤモヤする。こういう気持ちが、一番嫌いだ）


きな子『夏美ちゃんのバカ！もう知らない！』


夏美「……」ｽﾞｷﾘ


きな子『夏美ちゃんなんて大っ嫌いっす！』


夏美「あぁぁぁぁ～………もうっ！」
　

夏美（こーやってウジウジしていることが生産性的にいっちばんもったいないですの。タイムイズマニーですの。時間とマニーは有効活用してこそですの）

ｽﾁｬｯ

夏美（下らないことなんて、ぜーんぶ頭から忘れてしまえば気が楽ですの）

夏美「……」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

夏美（……）

ｶﾀｶﾀ

夏美（……はぁ）

夏美「編集は気が乗らないから撮影にしますの」

ﾊﾟｼｬﾘ

夏美「オニナッツぅ～！あなたの心のオニサプリ！おにつかなつ

メイ「おい」

夏美「ナッツ！！？」
　

メイ「あのなぁ……」

夏美「な、なんですの。急に話かけないで欲しいですの。びっくりしますの。心臓止まるかと思いましたの」

メイ「……」

夏美「っていうか撮影の途中ですの！邪魔しないで欲し

メイ「そういうとこだぞ」

夏美「えっ？」

メイ「さっき、きな子が泣きそうになりながら廊下を歩いてたけど」

夏美「……」

メイ「心当たり、あるんじゃないのか？」

夏美「……」
　

メイ「どーせまた何か傷つけるようなことしたんだろ」

夏美「……べっつに、夏美は何もやっていませんの」

メイ「ほんとかぁ？」

夏美「少なくともメイには関係のない話ですの。しっしっ、ほらどっか行った。撮影の邪魔

きな子「そういうところっす！！」

夏美「っ、きな子！！？」
　

きな子「……」

夏美「……」

きな子「む～～～～！！！！」

夏美「なんですの。そんなに頬を膨らませて」

きな子「しーいーおーのばかぁ！！」

夏美「それはさっきも聞きましたの。バカなことくらい自分でもわかってますの」

きな子「そういうとこっす！！そういうところっす～～！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

夏美「だから何が言いたいんですの」
　

きな子「さっき夏美ちゃん、エルチューブの撮影で全部イヤなこと忘れようとしてたっす！！」ﾋﾞｼｯ!

夏美（うっ）ｸﾞｻﾘ

きな子「きな子が言ったことぜ～んぶ忘れちゃおうとしてたっす～！自分には関係ないって決めつけて！！変に達観して！！斜に構えて！！そういうところがほんとのほんとに良くないっす！！夏美ちゃんの悪いところっす～！！」

夏美「……」

きな子「……」

夏美「…………でも

きな子「でもじゃないっす！！悲劇のヒロインぶるのもいい加減にして欲しいっす！！たまにはきな子の言う事も素直に聞いて欲しいっす！！」

夏美「……」
　

きな子「む～～～～！！！」

メイ「だってさ」

夏美「……」

メイ「何か言う事あるか？」

夏美「……」ﾂｰﾝ

メイ「夏美？」

夏美「……」

メイ「たまには素直になったっていいんじゃないか？」

夏美（うるさいですの。私だってほんとはそう思ってますの。泣き出したいのはこっちの方ですの）

夏美（最初から素直な性格だったら、どんなに楽だったことだろうか）
　

きな子「……」

夏美（でも）

メイ「ほら、夏美？」

夏美「……」

メイ「夏美？」

夏美（……）

夏美「…………ごめんなさい、ですの」

メイ「だってさ、きな子」

きな子「む……」ﾌﾟｸｰ

夏美「……」

きな子「……………ん」

ｺｸﾘ

メイ「許してやるってよ。良かったな」

夏美（ほっ……）
　

メイ「ってかそもそもなんできな子は怒ってたんだ？」

きな子「それは、夏美ちゃんが全然きな子の言うこと聞こうともしてくれないから。きな子すっごく怒ってたのに」

メイ「その前の話だよ」

きな子「はい？」

メイ「最初に夏美とケンカして、それできな子が怒って、夏美が無視するからきな子がまた怒って……なんだろ？」

きな子「はいっす」

メイ「じゃあ最初にケンカになった原因があるはずじゃねぇか」

きな子「……」ﾎﾟｶｰﾝ

メイ「それが何だったか聞いてるんだよ」

きな子「えっと～……」

メイ「あぁ」
　

きな子（……）

きな子「……よくよく考えたらなんで夏美ちゃんに怒ってたか、きな子あんまり覚えてないっす」

メイ「はぁ？」

夏美「だったらその程度の問題だったってことですの。スッキリしたから動画撮影の続きでもしますの～！」

きな子「あっ！」

メイ「あのなぁ……」

夏美「にゃは～！あなたの心にオニサプリ！オニナッツこと鬼塚夏美ですの～！にゃるん♪」

きな子「ちょっと夏美ちゃん！！言ったそばから！！」

夏美「にゃははのは～！」

きな子「そういうとところっす！！そういうところっす～～！！動画ばっか撮ってないでたまにはきな子の方にも関心持てっす～～～！！！」



メイ「………」

この後めちゃくちゃ動画撮った
　

終わりです。お読みいただきありがとうございました
　

四季「計画通り」
　

久々のCEO呼びで我歓喜