【SS】夏美「月が綺麗ですのドッキリですの!」【ラブライブ!スーパースター!!】

Liella!ーSS


1: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 16:35:50.91 ID:8USnwgyh
夏美「オニナッツー!日々のあれこれエトセトラ、あなたの心のオニサプリ、オニナッツこと鬼塚夏美ですのー!」

夏美「突然ですが、皆さんは「月が綺麗ですね」という言葉が愛の告白に用いられるということを知っていますの?」

夏美「かの文豪夏目漱石は「I love you」を日本語に訳す際に、日本人の奥ゆかしさを考慮して「月が綺麗ですね」と訳したという逸話は有名ですの」

夏美「というか有名すぎて色々なところで使われすぎて最早食傷気味という方も多いのでは?」ウンウン

夏美「つまり、それほどに浸透している逸話ということですの」

夏美「今回はわたくし鬼塚夏美がスクールアイドルとしての活動を共にするLiella!の皆さんにいい感じの雰囲気でこの言葉を言ってみたらどうなるの、っていう企画ですの!」

夏美「それではー、レッツオニナッツ―!」
 
2: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 16:40:22.15 ID:8USnwgyh
桜小路きな子の場合

きな子「夏美ちゃんとデート楽しかったっすー!」ルンルンッスー

夏美「もう、デートじゃなくてLiella!の買い出しですの」

きな子「買い出しにしては寄り道が多かったっすね」クスクス

夏美「折角の休日なんだから、少しくらい寄り道してもバチはあたりませんの」

きな子「最近は日も短くなってきてこの時間でも結構真っ暗っすね」

夏美「……」

きな子「夏美ちゃん? 急に立ち止まってどうしたんすか?」

夏美「月が綺麗ですの」

きな子「月? 本当っすね! 冬は空気が澄んでるからくっきり見えるってよくいうっすね」ニコニコ

きな子「きな子の実家はもっと綺麗に見えるっすよ、またみんなで合宿とかやりたいっすねー」

夏美「……」ジッ

きな子「夏美ちゃん? きな子の方じっとみてどうし──あっ、えっ……?」

夏美「……」ジッ
 
3: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 16:43:33.52 ID:8USnwgyh
きな子「あ、あのー、夏美ちゃん? もしかしてそれって、その、そういう意味っすか……?」

夏美「……」

きな子「え、えっとー、き、きな子そういうのまだあんまりよくわからないというか」アセアセ

きな子「な、夏美ちゃんのことはもちろん好きっすよ! 大好きっす!」

きな子「でも、そういう好きじゃないと言いますか……」アセアセ

きな子「で、でも、夏美ちゃんとだったら付き合っても、嫌な気はしないかも──」

きな子「って、きな子は何を言ってるっすかー!?」

夏美「ぷっ」

きな子「え?」

夏美「ドッキリ大成功ですの!」テッテレー

きな子「えぇっ!?」
 
4: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 16:47:57.49 ID:8USnwgyh
夏美「私はただ月が綺麗だって言っただけですの」

きな子「真剣に悩んだきな子がバカみたいっす……」

夏美「もちろん、きな子のことは友達として大好きですの」

夏美「だから、これからも今まで通り仲良くしてほしいですの」

きな子「むー……」

きな子「まあ、夏美ちゃんの悪戯好きは今に始まったことじゃないっすね」

きな子「きな子は心が広いから今回は許してあげるっす」

夏美「ありがとうですのー」

きな子「……」

きな子「ほんのちょっぴり、夏美ちゃんだったらいいかもって思っちゃったっす」ボソッ

夏美「何か言いましたの?」

きな子「い、言ってないっす」アセアセ
 
6: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 16:53:43.52 ID:8USnwgyh
若菜四季の場合

四季「今日は実験に付き合ってくれてありがとう」

夏美「ま、まさか、あんな薬を作っているなんて想定外ですの……」

四季「今日見せたのはほんの氷山の一角」

夏美「あれ以上にとんでもないものがありますの!?」

四季「ある。なんなら世界征服ができるくらいすごいのもある」

夏美「それはすごいですのー」ボウヨミ

四季「夏美ちゃん、一緒に世界を征服しない?」

四季「世界征服した暁には夏美ちゃんには世界の3分の1をあげる」

夏美「普通そこは半分じゃないんですの?」

四季「メイの分もあるから」

夏美「四季さんらしいですの……」

四季「ごめん、外結構暗くなっちゃってる」

夏美「本当に日が短くなりましたの」

夏美「……」

四季「……夏美ちゃん?」

夏美「月が綺麗ですの」

四季「……」
 
7: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 16:55:47.39 ID:8USnwgyh
夏美「……」ジッ

四季「どっち?」

夏美「どっちとは?」

四季「冗談か、本気か」

夏美「質問の意図がわかりませんの」

四季「とぼけないで」

夏美「私はただ月が綺麗だって言っただけですの」

四季「……紛らわしい」

夏美「四季さんはいったいなんだと思ったんですの?」

四季「そういう逸話を聞いたことがあるから」

夏美「へえ、どういう逸話ですの?」

四季「I love you」ジッ

夏美「……へ?」
 
8: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 16:58:35.82 ID:8USnwgyh
四季「夏目漱石がこれを「月が綺麗ですね」に訳したっていう話」

夏美「きゅ、急に目を見て言うからちょっとドキッとしましたの……」ドキドキ

四季「仕返し成功」ブイ

夏美「してやられましたの……」

四季「本当は夏美ちゃんもその逸話を知ってて、ドッキリか何かでしょ?」

夏美「四季さんにはドッキリが通用しませんの……」

四季「夏美ちゃんの考えることくらい見通し」

四季「まあ、仮にドッキリじゃなくても私は構わないけど」

夏美「えっ!?」

四季「冗談」

夏美「冗談がわかりづらいですの……」
 
9: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:02:04.65 ID:8USnwgyh
米女メイの場合

メイ「結局ずっとついてきたな」

夏美「折角会ったんだから一緒に行動したかったんですの」

メイ「私の用事ばっかりで面白くなかっただろ?」

夏美「いえ、とっても面白いものが見れましたの」

「うおぉ! これ、かのん先輩のグッズ! こっちはすみれ先輩の! かわいぃ……」トロン

夏美「先輩方に欲情する後輩の姿ですの」

メイ「な、なに撮ってんだよ! 消せ!」

メイ「っていうか別に欲情してねぇ!」

夏美「……私のグッズもそういう顔で見かけてるところ見ましたの」

メイ「は!? え!?」

夏美「……私のことも、そういう目で見てますの?」

メイ「あ、いや、ちがっ」

メイ「な、夏美だって、スクールアイドルだろ」

メイ「かわいいし、輝いてるし……。夏美も推しの一人なんだよ!」

夏美「……」

メイ「な、なんだよ、別に私が誰推したっていいだろ!?」

夏美「月が綺麗ですの」

メイ「……?」
 
11: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:07:49.60 ID:8USnwgyh
メイ「なんで急に月の話?」

メイ「いや、まあ。確かによく見えて綺麗だけど」

夏美「……」ジッ

メイ「な、なんだよ?」

夏美「もっと勉強した方がいいですの」

メイ「はあ!? なんだよ急に!」

夏美「夏目漱石ですの」

メイ「夏目漱石? あぁ、I love youを月が綺麗ですねって訳したっていう──ん?」

夏美「……」ジッ

メイ「え?」

メイ「い、いや! だって女同士だし! 友達だし、仲間だし!」

メイ「か、仮にもスクールアイドルだぞ!? 恋愛なんて──」

メイ「でも、あの伝説のスクールアイドル、μ'sの高坂穂乃果さんは女の子同士なら大丈夫って言ったっていう逸話が──」

メイ「う、うぅ……/////」
 
12: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:11:07.24 ID:8USnwgyh
夏美「悩みすぎですの」ビシッ

メイ「いって!」

メイ「お前が変なこと言うからだろ!?」

夏美「てってれー、ですの」

メイ「ドッキリ大成功……?」

夏美「以上、米女メイに「月が綺麗ですね」っていうドッキリでしたー」

メイ「お前、私の感情をもてあそびやがって……!」

夏美「結論、米女メイはヘタレですの」

夏美「チャンネル登録、高評価よろしくですのー」

メイ「雑にまとめんなー!」

夏美「ま、まあ、推し、って言ってくれたことは、素直に嬉しかったですの……」

メイ「っ!」キュンッ

夏美「あ、い、今のところはカットで! 編集の夏美、頼みますの!」
 
13: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:14:46.88 ID:8USnwgyh
澁谷かのんの場合

かのん「ふぅ、暗くなってきたしここまでにしよっか」

夏美「おつかれさま、ですのぉ……」

かのん「無理についてこなくてもいいって言ったのに」クスクス

夏美「少しでも先輩方に追いつきたくて……」

かのん「それにしてもランニング中に会うなんて奇遇だね」

かのん「夏美ちゃんも結構この辺り走ってるの?」

夏美「ランニングコースは結構変えてますの」

かのん「そっか。私は結構この辺り走ってるんだ」

かのん「人もあんまりいないし、ほら、景色もきれいだし」

夏美「じゃあこの辺りを走っていればかのん先輩に会えるんですの?」

かのん「ふふ、そうかも。一緒に走りたい時はいつでも来てね、なんて」

かのん「あ、一番星見っけ! それに、今日は月が綺麗だね」

夏美「!?」
 
14: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:17:43.43 ID:8USnwgyh
かのん「どうかした、夏美ちゃん?」

夏美「い、いえ」

夏美「私、死んでもいいですの」

かのん「なに急に、変なの」クスクス

かのん「……ん?」

夏美「……」ジッ

かのん「あ! ちがくて! さっきのは別にそういう意味じゃないから!」アセアセ

かのん「え、でも、夏美ちゃんがそう返したってことは、えぇっ!?」

かのん「ど、どど、どうしよう! なかったことに──」

夏美「……」ジッ

かのん「は、できないよねぇ! ごめん、ちょっとまって!」
 
15: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:23:19.09 ID:8USnwgyh
夏美「かのん先輩……」

かのん「待って! 今状況を整理してるから!」

夏美「かのん先輩」ズイッ

かのん「待って、心の準備が──」

夏美「ドッキリ大成功ですの」ボソッ

かのん「えっ……?」

かのん「え、ドッキリ……?」

夏美「本当は「月が綺麗ですね」って私から言う予定が、かのん先輩に先に言われて焦りましたの」

夏美「そこからの軌道修正、さすが私ですの!」

かのん「よかったぁ……。夏美ちゃんを傷つけちゃうと思って焦ったよ……」

夏美「私に好かれるのは迷惑ですの……?」ウルウル

かのん「そ、そうじゃなくて! 今は誰とお付き合いするとか考えられないから──」

夏美「冗談ですの」

かのん「もう、夏美ちゃん!」
 
16: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:27:17.27 ID:8USnwgyh
唐可可の場合

可可「夏美、今日は買い物に付き合ってくれてありがとうございマス」

可可「夏美とは結構趣味が合いそうだったので、ずっと一緒にお買い物したかったんデス」

可可「それにいっぱいおいしいものも食べることができて、楽しかったデス!」

夏美「こちらこそ楽しかったですの!」

夏美「可可先輩ってかわいい服着てるな、ってずっと思っていましたの!」

可可「すっかり辺りも真っ暗デスね」

夏美「楽しい時間はあっという間ですの」

可可「名残惜しいデスが、今日はここで解散ということで」

夏美「可可先輩」

可可「はい?」

夏美「月が綺麗ですの」

可可「? わぁ、ほんと、綺麗デス!」
 
17: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:29:06.34 ID:8USnwgyh
可可「まん丸で、千砂都が見たら喜びそうデスね」

夏美「実は、月が綺麗ですね、って日本では違う意味を持ってるんですの」

可可「そうなんデスね。夏美は物知りデス」

可可「どういう意味デスか?」

夏美「I love you、かの文豪夏目漱石が日本人の奥ゆかしさを表現してI love youをそう訳したっていう逸話があるんですの」

可可「へぇ、なんだかロマンティックデスね」

夏美「……それだけですの?」

可可「?」

可可「あー、ククも夏美のこと大好きデス!」

夏美「えっ」
 
18: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:32:07.73 ID:8USnwgyh
可可「かのんも、千砂都も、レンレンも、きなきなも、メイメイも、しきしきも大好きデス!」

可可「……すみれは、大嫌いデス」プイッ

夏美「あ、あの。I like youではなくてI love youですの」

可可「?」

可可「あっ、そういう意味デスか!?」

夏美「そういう意味ですの……」

可可「夏美は恋愛的な意味でククが好きということデスか!?」

夏美「こ、声が大きいですの!」

可可「不好意思」

可可「その、気持ちはうれしいデスが、夏美の気持ちには応えられマセン」

夏美「そう、ですの……」

可可「その、クク、実は気になっている人がいて──」モジモジ

夏美「カットですの!」

可可「哎呀!?」

夏美「ドッキリですの! 急に月が綺麗ですねっていったらどうなるのかっていう!」

夏美「何さらっと地雷ネタを暴露しようとしてますの!」

可可「ドッキリ……?」

夏美「そうですの!」

可可「では、夏美は本当はククが好きじゃない……?」ウルウル

夏美「先輩としては好きですの!」

可可「っ! ククも夏美が好きデス!」ギューッ

夏美「なんだか調子が狂いますの……」
 
19: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:34:13.52 ID:8USnwgyh
嵐千砂都の場合

千砂都「ふぅ、暗くなってきたしこんなところかな」

夏美「折角のお休みの日にステップの確認に付き合ってもらって申し訳ありませんでしたの」

千砂都「ううん。かわいい後輩の頼みだもん」

千砂都「ダンスは好きだから全然負担じゃないよ」ニコッ

夏美「そういってもらえると気が楽ですの」

千砂都「寒くなってきたからきちんと汗拭いて、体調管理には気を付けてね」

夏美「はいですの!」

夏美「日が短くなって、この時間でも真っ暗ですの」

千砂都「ねー、なんだかちょっともったいない気がするよね」

千砂都「夏はこの時間帯でもあんなに明るかったのに」

夏美「……」

千砂都「夏美ちゃん?」

夏美「月が綺麗ですの」

千砂都「うん。まん丸で綺麗だね」ニコッ
 
20: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:36:10.07 ID:8USnwgyh
夏美「……」ジッ

千砂都「夏美ちゃん? なんか変だよ?」

千砂都「もしかして疲れちゃった?」

夏美「いえ、その──」

千砂都「……ダメだよ」

夏美「えっ?」

千砂都「もし、今のそういうつもりで言ったなら、それはダメ」

千砂都「今日は一緒に練習して、一緒にまん丸な月を見ただけ」

千砂都「私は、今はそういうこと考えられないから」

夏美「気持ちを伝えることも、許されないんですの……?」

千砂都「ひどいこと言ってる自覚はあるよ。でも、ダメなの」

夏美「どうして……?」ウルウル

千砂都「だって、夏美ちゃんのこと意識しちゃうようになっちゃうから」

夏美「えっ……?」
 
21: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:37:52.30 ID:8USnwgyh
千砂都「今は、かのんちゃんの隣に立って、かのんちゃんの夢を応援したい」

千砂都「これは恋とかじゃないけど、でも、今は一番かのんちゃんが大切だから」

千砂都「他の誰かが私の一番になっちゃうのは困るの」

千砂都「だから、ごめんね。今日のことはなかったことにしたい」

夏美「……」ウルウル

千砂都「……ごめんね」

夏美「ドッキリ、ですの……」ウルウル

千砂都「え?」

夏美「月が綺麗ですねって言ったらどういう反応するかドッキリですの!」テッテレー

千砂都「な、なんだ、よかったぁ……」ホッ

夏美「よかった、じゃないですの! 千砂都先輩ちょっと怖かったですの!」

千砂都「あはは、ごめんごめん」
 
22: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:40:52.25 ID:8USnwgyh
葉月恋の場合

恋「今日はお付き合いいただきありがとうございました」フカブカ

夏美「そ、そんな深々とお礼されても困りますの!」アセアセ

夏美「ただゲームセンターについていっただけですの!」

恋「一人だと入るのが怖くて、すみません」

夏美「ゲームセンターの前でうろうろしている恋先輩を見た時は何事かと思いましたの」

恋「お恥ずかしいところをお見せしました/////」

恋「それに、熱中してこんな時間まで付き合っていただいてしまって……」

夏美「大丈夫ですの。恋先輩とゲームセンターで遊ぶなんて貴重な体験ですの」

夏美「今日はとても楽しかったですの!」

恋「わたくしも、とても楽しかったです! 本当にありがとうございました!」フカブカ

夏美「だから、そんなに深々とお辞儀されても困りますの!」

恋「その、またお誘いしてもよろしいでしょうか……?」オズオズ

夏美「もちろんですの!」

恋「ありがとうございます!」パアアアアアアアアア
 
24: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:44:08.17 ID:8USnwgyh
夏美「……恋先輩」

恋「はい?」

夏美「……。月が綺麗ですの」

恋「!!??」

恋「そ、それはそういう意味ですか……?」

夏美「……」ジッ

恋「だ、ダメです! それは禁断のセカイで──」

夏美「……」ジッ

恋「す、少し考えさせてください」

夏美「わかりましたの……」
 
25: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:47:16.67 ID:8USnwgyh
恋「……」

恋「夏美さん」

夏美「はいですの」

恋「わたくしは、その、夏美さんのことをそういう目では見れません」

恋「禁断のセカイは好きですが、わたくし自身が禁断のセカイに立ち入るのはなんというか、その──」

夏美「そうですの……」

恋「わたくしを好きになってくれたのに、ごめんなさい……」フカブカ

夏美「恋先輩」チョンチョン

恋「はい?」

夏美「ドッキリ大成功ですの!」テッテレー

恋「へ?」

夏美「月が綺麗ですねって言ったらどういう反応するかドッキリですの」

恋「あ、そ、そうなんですね!」

恋「安心しました……」ホッ

夏美「ところで禁断のセカイってなんですの?」

恋「そっ! それはあまりお気になさらずに!」
 
26: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:48:56.30 ID:8USnwgyh
平安名すみれの場合

夏美「すみれ先輩、次はあのお店に行きたいですの!」

すみれ「もう遅い時間だしそれはまた今度ね」

夏美「えー、もっとすみれ先輩と遊びたいですのー」

すみれ「わがまま言わないの」

すみれ「すっかり暗いし、家まで送るわ」

夏美「気持ちはうれしいですが、そうしたらすみれ先輩の帰りが遅くなってしまうので結構ですの」

すみれ「そう? じゃあ、途中まで一緒に帰りましょうか」

夏美「はいですの!」

夏美「……」

すみれ「? 立ち止まってどうしたのよ」

夏美「すみれ先輩」ジッ

すみれ「なにったら、なによ?」

夏美「月が綺麗ですの」
 
27: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:50:33.98 ID:8USnwgyh
すみれ「……」

夏美「……」ジッ

すみれ「全然月なんて見てないじゃない」ボソッ

夏美「……」ジッ

すみれ「……あなたとずっと一緒に見ていたいわ」

夏美「えっ?」

すみれ「2回言わせるつもり?」

夏美「えっ、あ、いや、その──」

すみれ「私も、あんたのこと愛してるって言ってるの」

夏美「い、今のは単純に月が綺麗だって言っただけで……」

夏美「え、えっと、私にそういう意図はなかったというか」アセアセ

すみれ「……そう。私の早とちりってわけね」

夏美「ご、ごめんなさいですの」

すみれ「なんで謝るのよ」

夏美「ごめんなさいですの……」
 
28: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:51:55.28 ID:8USnwgyh
すみれ「私こそ、夏美のことそういう目で見ていてごめんなさい」

すみれ「今日のことはなかったことにして。明日からはまた先輩後輩に戻りましょう」

夏美「……はい、ですの」

すみれ「……」

夏美「……」

すみれ「で、カメラはどこ?」

夏美「へ?」

すみれ「どうせそういうドッキリでしょ?」

夏美「え、気付いてましたの?」

すみれ「ショウビズの世界にいた私を舐めないでほしいんだけど」

すみれ「このくらいすぐ気付くわよ」

夏美「気付いたうえで地獄みたいな空気にしてましたの!?」

すみれ「中々の演技力だったでしょ?」クスクス

夏美「すっかり騙されましたの……」

夏美「すみれ先輩が私のこと好きだったなんてとんでもない爆弾を抱えてしまったと思いましたの……」

すみれ「私を騙そうなんて10年早いったら、早いわよ」コツン
 
29: (ぎょうざ) 2022/11/08(火) 17:53:21.91 ID:8USnwgyh
──

夏美「というわけで、四季さんとすみれ先輩にはしてやられましたが、概ね成功ですの!」

夏美「Liella!の皆さんともっと仲良くなれた気がしますのー!」

夏美「この動画がいいなと思ったら高評価! チャンネル登録! よろしくですの!」

夏美「それではまた次回の動画で」

夏美「おつナッツー!」

おわり
 
30: (SB-Android) 2022/11/08(火) 17:56:44.90 ID:J8CWodNo
きな子とメイは脈アリなのか
四季も含めて4人で付き合え
 
32: (SIM) 2022/11/08(火) 18:03:18.83 ID:qUDZpJB2
やっぱり動画企画ネタは最高ですの
 
33: (もんじゃ) 2022/11/08(火) 18:43:59.61 ID:NvNnMdqL
先に言うかのんめっちゃ想像できて笑ってしまった、皆好きだけど可可がかわいい
全員分考えるのすごいわ面白かった
 
34: (カボス) 2022/11/08(火) 19:35:45.83 ID:anTi/wUh
キャラの特徴がよくとらえられてておもしろかった

 
36: (光) 2022/11/08(火) 20:34:42.02 ID:D/a16yvr
👍
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1667892950/

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